JP2002104739A - 樹脂製の巻き取りチューブ - Google Patents
樹脂製の巻き取りチューブInfo
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- JP2002104739A JP2002104739A JP2001022791A JP2001022791A JP2002104739A JP 2002104739 A JP2002104739 A JP 2002104739A JP 2001022791 A JP2001022791 A JP 2001022791A JP 2001022791 A JP2001022791 A JP 2001022791A JP 2002104739 A JP2002104739 A JP 2002104739A
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- winding tube
- tube
- resin
- axis
- glass fiber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、耐久性が高く、ガラス繊維
の巻回体から容易に抜き取ることができる樹脂製の巻き
取りチューブを提供することにある。 【構成】 巻き取りチューブ１０は、内径３００ｍｍの
ポリプロピレン製であり、両山部端部１を除く部分は、
厚みがＤ＝２ｍｍ、波長がＷ＝３ｍｍ、振幅Ａが＝１．
５ｍｍで、軸芯に対する谷部２や山部３の傾きが０°で
ある波形状の軸芯に対して垂直な断面を有するが、チュ
ーブ両端にある耳部４は、軸芯に対して垂直な断面が波
形状でなく略平坦な円筒状であり、外面の山部端部１が
テーパー部５を有し、面取りされている。
の巻回体から容易に抜き取ることができる樹脂製の巻き
取りチューブを提供することにある。 【構成】 巻き取りチューブ１０は、内径３００ｍｍの
ポリプロピレン製であり、両山部端部１を除く部分は、
厚みがＤ＝２ｍｍ、波長がＷ＝３ｍｍ、振幅Ａが＝１．
５ｍｍで、軸芯に対する谷部２や山部３の傾きが０°で
ある波形状の軸芯に対して垂直な断面を有するが、チュ
ーブ両端にある耳部４は、軸芯に対して垂直な断面が波
形状でなく略平坦な円筒状であり、外面の山部端部１が
テーパー部５を有し、面取りされている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、ガラス繊維を巻
き取るのに適した樹脂製の巻き取り用チューブに関する
ものである。
き取るのに適した樹脂製の巻き取り用チューブに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ガラス繊維は、溶融ガラスを白
金製ブッシングの底部に設けられた多数のノズルから引
き出すことによって成形され、各ガラス繊維（ガラスフ
ィラメント）の表面には、集束剤が塗布された後、数百
〜数千本束ねられて一本のストランドとされてからチュ
ーブに巻き取られる。
金製ブッシングの底部に設けられた多数のノズルから引
き出すことによって成形され、各ガラス繊維（ガラスフ
ィラメント）の表面には、集束剤が塗布された後、数百
〜数千本束ねられて一本のストランドとされてからチュ
ーブに巻き取られる。
【０００３】この種の巻き取りチューブとしては、複数
枚の板紙を貼り合わせたチューブや、樹脂製のチューブ
等が用いられてきた。
枚の板紙を貼り合わせたチューブや、樹脂製のチューブ
等が用いられてきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、板紙を
貼り合わせて得られる巻き取りチューブは、ガラス繊維
の紡糸工程での吸水や、作業時や搬送時等での取り扱い
による損傷が激しいため、耐久性に乏しく経済的でな
い。
貼り合わせて得られる巻き取りチューブは、ガラス繊維
の紡糸工程での吸水や、作業時や搬送時等での取り扱い
による損傷が激しいため、耐久性に乏しく経済的でな
い。
【０００５】また、巻き取りチューブ上に巻き取ったガ
ラス繊維を内側から解舒する場合には、チューブを軸芯
方向且つ内径方向に変形させて抜き取る必要があるが、
樹脂製の巻き取りチューブは弾性が大きいため、軸芯方
向且つ内径方向に容易に変形せず、しかもガラス繊維の
巻回体に水分が多く含まれていると、チューブにガラス
繊維が付着しやすくなる。そのため、チューブをガラス
繊維の巻回体から抜き取るのが非常に困難となり、無理
矢理抜き取ると、ガラス繊維を破損することがある。
ラス繊維を内側から解舒する場合には、チューブを軸芯
方向且つ内径方向に変形させて抜き取る必要があるが、
樹脂製の巻き取りチューブは弾性が大きいため、軸芯方
向且つ内径方向に容易に変形せず、しかもガラス繊維の
巻回体に水分が多く含まれていると、チューブにガラス
繊維が付着しやすくなる。そのため、チューブをガラス
繊維の巻回体から抜き取るのが非常に困難となり、無理
矢理抜き取ると、ガラス繊維を破損することがある。
【０００６】本発明の目的は、耐久性が高く、ガラス繊
維の巻回体から容易に抜き取ることができる樹脂製の巻
き取りチューブを提供することにある。
維の巻回体から容易に抜き取ることができる樹脂製の巻
き取りチューブを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂製の巻き取
りチューブは、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有し、略円筒形であることを特徴とす
る。
りチューブは、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有し、略円筒形であることを特徴とす
る。
【０００８】
【作用】本発明の樹脂製の巻き取りチューブは、紡糸工
程で吸水することがなく、耐久性が高いため経済的であ
る。
程で吸水することがなく、耐久性が高いため経済的であ
る。
【０００９】また、本発明の樹脂製の巻き取りチューブ
は、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部からなる波形
状を有し、略円筒形であるため、外力を加えた際に、軸
芯方向且つ内径方向に容易に変形し、しかも軸芯に対し
て垂直な断面が谷部と山部からなる波形状を有し、略円
筒形であることによりガラス繊維との接触面積が少なく
なるため、チューブにガラス繊維が付着せず、ガラス繊
維の巻回体を容易に抜き取ることができる。即ち、巻き
取りチューブの軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有し、略円筒形であると、外力を加えた
際、内径方向に容易に変形する。しかしながら、軸芯に
対する谷部あるいは山部の傾きが０±６０°の範囲外で
は、軸芯方向に変形しにくいため好ましくない。
は、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部からなる波形
状を有し、略円筒形であるため、外力を加えた際に、軸
芯方向且つ内径方向に容易に変形し、しかも軸芯に対し
て垂直な断面が谷部と山部からなる波形状を有し、略円
筒形であることによりガラス繊維との接触面積が少なく
なるため、チューブにガラス繊維が付着せず、ガラス繊
維の巻回体を容易に抜き取ることができる。即ち、巻き
取りチューブの軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有し、略円筒形であると、外力を加えた
際、内径方向に容易に変形する。しかしながら、軸芯に
対する谷部あるいは山部の傾きが０±６０°の範囲外で
は、軸芯方向に変形しにくいため好ましくない。
【００１０】尚、この谷部あるいは山部は、外力を加え
た際に、内径方向に容易に変形する形態であれば、螺旋
状、波状、円弧状もしくは千鳥状であっても構わない。
た際に、内径方向に容易に変形する形態であれば、螺旋
状、波状、円弧状もしくは千鳥状であっても構わない。
【００１１】また、谷部と山部の軸芯に対して垂直な断
面形状は、Ｖ字、Ｕ字あるいは凹状であると、チューブ
の谷部や山部の成形が容易なため好ましい。
面形状は、Ｖ字、Ｕ字あるいは凹状であると、チューブ
の谷部や山部の成形が容易なため好ましい。
【００１２】また、チューブ外面山部端部が面取りされ
ていると、チューブからガラス繊維の巻回体を抜き取る
際、ガラス繊維の巻回体の内面にあるガラス繊維がチュ
ーブ外面山部端部に引っかかって破損しにくいため好ま
しい。
ていると、チューブからガラス繊維の巻回体を抜き取る
際、ガラス繊維の巻回体の内面にあるガラス繊維がチュ
ーブ外面山部端部に引っかかって破損しにくいため好ま
しい。
【００１３】さらに、チューブの両端に軸芯に対して垂
直な断面が波形状でなく略平坦な耳部が形成されてなる
と、耳部が変形しにくいため、ガラス繊維を巻き取る
際、回転軸芯と耳部とが密着しやすくなり、軸芯の回転
に同調して巻き取りチューブが回転しガラス繊維が巻き
取りにくくなりにくく、またガラス繊維の巻き取り速度
が変化しにくいためガラス繊維径が変動しにくくなり好
ましい。
直な断面が波形状でなく略平坦な耳部が形成されてなる
と、耳部が変形しにくいため、ガラス繊維を巻き取る
際、回転軸芯と耳部とが密着しやすくなり、軸芯の回転
に同調して巻き取りチューブが回転しガラス繊維が巻き
取りにくくなりにくく、またガラス繊維の巻き取り速度
が変化しにくいためガラス繊維径が変動しにくくなり好
ましい。
【００１４】巻き取りチューブの肉厚は、０．２〜５ｍ
ｍが好ましい。即ち、肉厚が０．５ｍｍより薄いと、外
力を加えなくても自重で変形するため、形状を維持する
ことができず、５ｍｍより厚いと、外力を加えた際、内
径方向に容易に変形しにくくなるからである。
ｍが好ましい。即ち、肉厚が０．５ｍｍより薄いと、外
力を加えなくても自重で変形するため、形状を維持する
ことができず、５ｍｍより厚いと、外力を加えた際、内
径方向に容易に変形しにくくなるからである。
【００１５】樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブチレン等のポリオレフィン、ポリテトラフ
ルオロエチレン等のフッ素系樹脂、熱可塑ポリエステ
ル、ゴム系のエストラマー、塩化ビニル等が耐久性が高
く、成形性が容易であるため好適である。
レン、ポリブチレン等のポリオレフィン、ポリテトラフ
ルオロエチレン等のフッ素系樹脂、熱可塑ポリエステ
ル、ゴム系のエストラマー、塩化ビニル等が耐久性が高
く、成形性が容易であるため好適である。
【００１６】本発明の巻き取りチューブは、波形状の波
長が２〜４０ｍｍ、好ましくは３〜２０ｍｍ、振幅が
０．２〜１０ｍｍ、好ましくは０．５〜５ｍｍである
と、外力を加えた際に、内径方向に容易に変形するため
好ましい。
長が２〜４０ｍｍ、好ましくは３〜２０ｍｍ、振幅が
０．２〜１０ｍｍ、好ましくは０．５〜５ｍｍである
と、外力を加えた際に、内径方向に容易に変形するため
好ましい。
【００１７】また、波長に対する振幅が０．５〜５００
％であると好ましい。即ち、波長に対する振幅が０．５
％より小さいと、ガラス繊維の巻回体からチューブを抜
き取る際、ガラス繊維がチューブに付着してしまい、５
００％より大きいと、成型性が悪くなりやすく、多くの
樹脂を必要とするため、経済的でないからである。
％であると好ましい。即ち、波長に対する振幅が０．５
％より小さいと、ガラス繊維の巻回体からチューブを抜
き取る際、ガラス繊維がチューブに付着してしまい、５
００％より大きいと、成型性が悪くなりやすく、多くの
樹脂を必要とするため、経済的でないからである。
【００１８】また、巻き取りチューブにおいて、異なる
波形状が混在しても構わない。
波形状が混在しても構わない。
【００１９】さらに、軸芯に対して垂直な断面の波形状
は、全てが曲線形でなく、直線部分が含まれていても構
わない。
は、全てが曲線形でなく、直線部分が含まれていても構
わない。
【００２０】本発明の巻き取りチューブは、ガラス繊維
だけでなく、他の繊維にも使用可能である。
だけでなく、他の繊維にも使用可能である。
【００２１】本発明の巻き取りチューブは、ブロー成
型、押出成型、射出成型等で、製造され、波形状及び外
部山部端部の面取りはチューブ成型時に形成されても、
チューブ成型後に形成されても構わない。あるいはシー
ト状の樹脂を丸めて融着などにより製造され、波形状及
び外部山部端部の面取りはシート成型時に形成されて
も、チューブ成型時に形成されても、チューブ成形後に
形成されても構わない。
型、押出成型、射出成型等で、製造され、波形状及び外
部山部端部の面取りはチューブ成型時に形成されても、
チューブ成型後に形成されても構わない。あるいはシー
ト状の樹脂を丸めて融着などにより製造され、波形状及
び外部山部端部の面取りはシート成型時に形成されて
も、チューブ成型時に形成されても、チューブ成形後に
形成されても構わない。
【００２２】
【実施例】図１に、本発明の樹脂製の巻き取りチューブ
の斜視図を示す。また、図２に、巻き取りチューブ断面
の拡大図を示す。
の斜視図を示す。また、図２に、巻き取りチューブ断面
の拡大図を示す。
【００２３】図１及び図２に示すように、巻き取りチュ
ーブ１０は、内径３００ｍｍのポリプロピレン製であ
り、両山部端部1を除く部分は、厚みがＤ＝２ｍｍ、波
長がＷ＝３ｍｍ、振幅Ａが＝１．５ｍｍで、軸芯に対す
る谷部２や山部３の傾きが０°である波形状の軸芯に対
して垂直な断面を有するが、チューブ両端にある耳部４
は、軸芯に対して垂直な断面が波形状でなく略平坦な円
筒状であり、外面の山部端部１がテーパー部５を有し、
面取りされている。
ーブ１０は、内径３００ｍｍのポリプロピレン製であ
り、両山部端部1を除く部分は、厚みがＤ＝２ｍｍ、波
長がＷ＝３ｍｍ、振幅Ａが＝１．５ｍｍで、軸芯に対す
る谷部２や山部３の傾きが０°である波形状の軸芯に対
して垂直な断面を有するが、チューブ両端にある耳部４
は、軸芯に対して垂直な断面が波形状でなく略平坦な円
筒状であり、外面の山部端部１がテーパー部５を有し、
面取りされている。
【００２４】この巻き取りチューブ１０は、紡糸工程で
吸水することが無く、耐久性が高く、経済的であり、外
力を加えた際に、軸芯方向且つ内径方向に容易に変形し
た。さらにこのチューブ１０を使用してガラス繊維を巻
き取ったところ、チューブ１０にガラス繊維が付着する
ことなくガラス繊維の巻回体から容易に抜き取ることが
できた。
吸水することが無く、耐久性が高く、経済的であり、外
力を加えた際に、軸芯方向且つ内径方向に容易に変形し
た。さらにこのチューブ１０を使用してガラス繊維を巻
き取ったところ、チューブ１０にガラス繊維が付着する
ことなくガラス繊維の巻回体から容易に抜き取ることが
できた。
【００２５】
【効果】以上説明したように、本発明の樹脂製の巻き取
りチューブは、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有しており、外力を加えた際に、軸芯方
向且つ内径方向に容易に変形するため、耐久性が高く、
ガラス繊維の巻回体から容易に抜き取ることが可能であ
る。
りチューブは、軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有しており、外力を加えた際に、軸芯方
向且つ内径方向に容易に変形するため、耐久性が高く、
ガラス繊維の巻回体から容易に抜き取ることが可能であ
る。
【図１】本発明の樹脂製の巻き取りチューブを示す斜視
図である。
図である。
【図２】図１の巻き取りチューブ断面の拡大図である。
１ 山部端部 ２ 山部 ３ 谷部 ４ 耳部 ５ テーパー部 １０ 巻き取りチューブ
Claims (5)
- 【請求項１】 軸芯に対して垂直な断面が谷部と山部か
らなる波形状を有し、略円筒形であることを特徴とする
樹脂製の巻き取りチューブ。 - 【請求項２】 谷部あるいは山部が軸芯に対して０±６
０°の傾きを有することを特徴とする請求項１に記載の
樹脂製の巻き取りチューブ。 - 【請求項３】 外面山部端部が面取りされてなることを
特徴とする請求項１又は２に記載の樹脂製巻き取りチュ
ーブ。 - 【請求項４】 両端に軸芯に対して垂直な断面が波形状
でなく略平坦な耳部が形成されてなることを特徴とする
１〜３のいずれかに記載の樹脂製の巻き取りチューブ。 - 【請求項５】 波形状の波長が２〜４０ｍｍ、振幅が
０．２〜１０ｍｍであることを特徴とする請求項１〜４
のいずれかに記載の樹脂製の巻き取りチューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001022791A JP2002104739A (ja) | 2000-07-27 | 2001-01-31 | 樹脂製の巻き取りチューブ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000-226422 | 2000-07-27 | ||
| JP2000226422 | 2000-07-27 | ||
| JP2001022791A JP2002104739A (ja) | 2000-07-27 | 2001-01-31 | 樹脂製の巻き取りチューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002104739A true JP2002104739A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=26596774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001022791A Pending JP2002104739A (ja) | 2000-07-27 | 2001-01-31 | 樹脂製の巻き取りチューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002104739A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101227113B1 (ko) * | 2012-06-21 | 2013-01-28 | (주) 교하산업 | 코일 또는 강판 권취용 종이 슬리브 |
| CN103827009A (zh) * | 2011-05-03 | 2014-05-28 | 珀利奇纳有限公司 | 卷绕装置 |
-
2001
- 2001-01-31 JP JP2001022791A patent/JP2002104739A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103827009A (zh) * | 2011-05-03 | 2014-05-28 | 珀利奇纳有限公司 | 卷绕装置 |
| KR101227113B1 (ko) * | 2012-06-21 | 2013-01-28 | (주) 교하산업 | 코일 또는 강판 권취용 종이 슬리브 |
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