JP2007180806A - 無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器 - Google Patents

無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器 Download PDF

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Abstract

【課題】受信感度特性が劣化することなく耐妨害波特性の改善が可能な無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器を提供する。
【解決手段】無線通信装置100の無線受信装置100Bは、希望波と妨害波が含まれた無線信号を2方向に分配する方向性結合器1と、方向性結合器1により分配された一方の信号から妨害波成分を抽出して出力するバンドパスフィルタ4と、バンドパスフィルタ4の出力信号のレベルを増幅する増幅器5と、増幅器5の出力信号の位相を180度シフトさせる位相器6と、位相器6の出力信号と方向性結合器1のもう一方の信号とを合成する合成器3とを備えており、希望波と妨害波が含まれた無線信号と、妨害波の位相を180度シフトさせた無線信号とを合成し、妨害波をキャンセルさせて希望波のみの無線信号を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器に係り、特に受信感度特性と耐妨害波特性に優れた無線受信装置、これを備えた無線通信装置及び無線携帯端末機器に関する。
従来、良好な受信感度特性と耐妨害波特性の低減とを同時に満たすことができる無線システムを実現するために、様々な方策が提案されている。例えば、良好な受信感度特性と耐妨害波特性の低減を同時に満たすことができる受信機として、特許文献1に記載のものが知られている。
即ち、この受信機では、第1および第2高周波フィルタ素子を内蔵した高周波フィルタ部品を用いており、高周波アンプの前段に第1高周波フィルタ素子を接続し、高周波アンプの後段に第2高周波フィルタ素子を接続する構成としたものである。
次に、この受信機の構成および動作について、図10を用いて具体的に説明する。この受信機は、第1高周波フィルタ素子101と、第2高周波フィルタ素子102と、高周波フィルタ部品103と、第1外部端子104と、第2外部端子105と、第3外部端子106と、第4外部端子107と、高周波アンプ108と、ミキサ109と、局部発振器110と、復調回路111と、アンテナ端子112と、中間周波数フィルタ113とを備えている。
この受信機では、アンテナ端子112に入力された高周波信号が、高周波フィルタ部品103に設けられた第1外部端子104に入力する。この第1外部端子104は、高周波フィルタ部品103に内蔵された第1高周波フィルタ素子101の一方の入出力端子に接続されており、前記高周波信号は第1高周波フィルタ素子101でイメージ周波数成分や他の妨害波成分の一部が除去され、第1高周波フィルタ素子101の他方の入出力端子に接続された第2外部端子105より出力される。この外部端子105の出力は、高周波アンプ108で増幅され、高周波フィルタ部品103に設けられた第3外部端子106に入力される。第3外部端子106は、高周波フィルタ部品103に内蔵された第2高周波フィルタ素子102の一方の入出力端子に接続されており、第2高周波フィルタ素子102でイメージ周波数成分や他の妨害波成分をさらに除去し、第2高周波フィルタ素子102の他方の入出力端子に接続された第4外部端子107より出力される。そして第4外部端子107の出力と局部発振器110の出力がミキサ109でミキシングされ、中間周波数信号に変換される。この中間周波数信号は、中間周波数フィルタでチャンネル選択され、復調回路111で復調動作が行われる。
この特許文献1に記載の受信機では、高周波アンプ108の前後に第1高周波フィルタ素子101および第2高周波フィルタ素子102を接続している。
ここで、第1高周波フィルタ素子101の役割は、高周波アンプ108に大きな妨害波信号が入力しないように不要成分を減衰させることである。例えば、妨害波周波数成分に対して30dBの減衰量を得る必要がある。一方、第2高周波フィルタ素子102の役割は、主としてミキサ109への入力信号のうち、イメージ周波数付近の成分を減衰させることである。イメージ周波数の成分は、第1高周波フィルタ素子101でも減衰されるため、第2高周波フィルタ素子102と合わせて必要な減衰量が得られればよい。ここでは、それぞれ30dBの減衰量として、合計60dBの減衰量を得ることができる。受信機として妨害波特性を確保することを考えると、イメージ周波数の成分に対しては大きな減衰量が必要であるが、他の妨害波周波数成分に対しては高周波アンプ108で歪みが発生しなければよく、必要とされる減衰量は比較的小さい。
ところで、高周波アンプ108の前段に損失があると、受信信号のS/N比が悪化して感度劣化が生じる。そのため、高周波アンプ108の前段の損失は極力小さくしたい。つまり、第1高周波フィルタ素子101の損失を小さくする必要がある。先述したように、高周波アンプ108の前段に設けた第1高周波フィルタ素子101の減衰量は比較的小さくてもよいため、通過帯域の損失を小さくできる。ところが、第1高周波フィルタ素子101だけではイメージ周波数成分の減衰量が不足であるから、第2高周波フィルタ素子102によりさらにイメージ周波数成分を減衰する。これにより、高周波アンプ108の後段に設けられた第2高周波フィルタ素子102によるS/N比の悪化は小さくなるため、感度劣化への影響は小さい。
さらに、受信アンプ108の後段にイメージ周波数成分を減衰する第2高周波フィルタ素子102を設けたことにより、高周波アンプ108で発生したイメージ周波数のノイズ成分を除去できる。これにより、第2高周波フィルタ素子102がない場合に比べて約3dBの感度が改善される。そして、第1および第2高周波フィルタ素子101、102の通過帯域の損失をそれぞれ2.5dBとすると、前記2つのフィルタを高周波アンプ108の前段に配置した場合に比べて、この特許文献1に記載の受信機では、約5.5dBの感度改善が図れる。しかも、第1高周波フィルタ素子101により妨害波に対して必要な減衰量を確保できるため、感度特性の向上と妨害波特性の低減とを同時に実現できる。
このように、特許文献1に記載の受信機では、第1高周波フィルタ素子101および第2高周波フィルタ素子102が高周波フィルタ部品103に内蔵されており、それぞれの入出力端子が第1,第2,第3および第4外部端子104,105,106,107に接続されている。そのため高周波フィルタを小型に構成することができ、機器の小型化を図ることができる。
特開平11−136151号公報
ところで、希望波の近傍に妨害波があるときは、高周波フィルタ素子には急峻な減衰特性が求められる。ところが、一般に、減衰特性を急峻にするとフィルタ通過帯域の挿入損失は大きくなり、フィルタ通過帯域の挿入損失を小さくすると減衰特性が緩くなるという関係がある。従って、特許文献1に記載のような受信機では、挿入損失が大きくなるため、S/N比が劣化し、感度特性も劣化する問題がある。
また、特許文献1に記載のような従来の受信機を備えた無線システムによっては、高周波アンプ108が過入力となってアンプ入出力が歪んでしまい、希望波が歪により劣化する可能性がある。そのため第1高周波フィルタ素子101の減衰量を大きくして、高周波アンプ108が歪まないようにする必要がある。そうなると、第1高周波フィルタ素子101の挿入損失も大きくなるため、希望波すなわち信号レベルSが小さくなるのでS/N比が劣化して受信感度特性が劣化する問題がある。
また、広帯域な変調信号を用いた無線システムでは、フィルタの通過帯域も広帯域にする必要がある。ここで、一般的に、フィルタの通過帯域と通過損失はトレードオフの関係にあり、通過帯域を広帯域にすると挿入損失が大きくなる。よって、従来の広帯域な変調信号を用いた無線システムでは、挿入損失が大きくなるためS/N比が劣化し、感度特性も劣化する問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、受信感度特性が劣化することなく耐妨害波特性の改善が可能な無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器を提供することを目的とする。
本発明の無線受信装置は、必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した信号を2方向に分配する分配手段と、前記分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段から出力された信号の位相をシフトさせる位相調整手段と、前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、前記位相調整手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段とを備える。この構成によれば、希望波と妨害波が含まれた無線信号と、妨害波の位相を180度シフトさせた無線信号とを合成するので、妨害波はキャンセルされ、希望波のみの無線信号を得ることができる。
また、本発明の無線受信装置は、必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信し受信した信号を2方向に分配する平衡型アンテナと、前記平衡型アンテナで分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段から出力された信号の位相をシフトさせる位相調整手段と、前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、前記位相調整手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段とを備える。
また、本発明の無線受信装置は、必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した信号を2方向に分配するバランと、前記分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、前記第一抽出手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段とを備える。
また、本発明の無線受信装置は、前記第1抽出手段から出力された信号を増幅する第1増幅手段と、前記合成手段の出力信号を増幅する第2増幅手段とを備える。
また、本発明の無線受信装置は、前記分配手段が方向性結合器である。
また、本発明の無線受信装置は、前記第1抽出手段がバンドストップフィルタである。
また、本発明の無線受信装置は、前記直交復調手段の出力信号の振幅に基づいて、前記受信信号の受信電力値を算出する受信電力算出手段と、前記合成手段の後段に配置され、前記受信信号を前記受信電力値に応じて増幅する可変利得増幅手段とを備える。
また、本発明の無線受信装置は、前記分配手段、前記第1抽出手段、前記位相調整手段、前記遅延付加手段及び前記合成手段が、一体的にまとめてモジュール化又はIC化してある。
本発明の無線通信装置は、上記の何れかに記載の無線受信装置と、変調信号を生成する変調信号生成手段と、第3局部発振信号を生成する第3局部発振信号生成手段と、前記第3局部発振信号を用いて前記変調信号に直交変調を行う直交変調手段と、第4局部発振信号を生成する第4局部発振信号生成手段と、前記直交変調手段から出力の変調信号に前記第4局部発振信号を周波数乗算する第2周波数乗算手段と、前記周波数乗算された信号から必要な希望波を抽出する第3抽出手段とを備える無線送信装置とを備える。
また、本発明の無線通信装置は、前記無線受信装置に、前記第1増幅手段の電源を制御する電源制御手段を備える。
また、本発明の無線通信装置は、前記無線送信装置に、前記第3抽出手段から出力された信号を増幅する第3増幅手段と、前記第3増幅手段で増幅した前記信号から前記希望波を抽出する第4抽出手段とを備える。
また、本発明の無線通信装置は、上記の何れかに記載の無線受信装置と、上記の何れかに記載の無線送信装置と、アンテナから前記無線受信装置が受信する受信信号を抽出し、かつ前記無線送信装置が送信する送信信号を前記アンテナへ出力する手段とを備える。
本発明の無線携帯端末機器は、上記の何れかに記載の無線通信装置を具備する。
本発明によれば、希望波と妨害波が含まれた無線信号と、妨害波の位相を180度シフトさせた無線信号とを合成することにより、フィルタの減衰特性に依存することなく妨害波のみをキャンセルすることができるので、受信感度特性を劣化させることなく耐妨害波特性を改善できる無線受信装置、無線通信装置及び無線携帯端末機器を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に係る無線通信装置100の構成を示すブロック図であり、この無線通信装置100は、アンテナ100Aおよび無線受信装置100Bを備える。
このうち、アンテナ100Aでは、図示外の基地局装置から送信された無線信号(この無線信号には、必要な希望波のほかに、不要な妨害波(非希望波)が含まれている)を受信する無線信号を受信するものであり、この受信された無線信号は、無線受信装置100Bの後述する方向性結合器1へ与えられる。
一方、無線受信装置100Bは、方向性結合器1と、遅延補正器2と、合成器3と、バンドパスフィルタ4と、増幅器5と、位相器6と、低雑音増幅器7と、乗算器8と、バンドパスフィルタ9と、増幅器10と、直交復調器11と、基準信号発振器12と、局部発振部13と、局部発振部14と、受信ベースバンド部15とを備える。
方向性結合器1は、アンテナにて受信した受信信号を2方向に分配する分配手段を構成するものであり、本実施形態では、受信信号を希望波ブランチおよび妨害波ブランチという2つのルートに分配する。このうち、希望波ブランチでは、方向性結合器1の出力信号を遅延補正器2へ与える。
遅延補正器2は、方向性結合器1により分配されたもう一方の信号に遅延を与えて出力する遅延付加手段を構成するものであり、方向性結合器1からの出力信号を入力すると、遅延を補正した後、合成器3へ与える。
一方、妨害波ブランチでは、バンドパスフィルタ4は、方向性結合器1にて分配された信号を入力すると、この信号から(不要な妨害波信号に対応する)妨害波成分のみを抽出する。このバンドパスフィルタ4が第1抽出手段を構成する。この抽出された妨害波成分は、第1増幅手段を構成する増幅器5にて増幅された後、この増幅器5から出力された信号の位相をシフトさせる位相調整手段を構成する位相器6へ入力される。位相器6に入力した妨害波成分は、位相を180度シフトされた後、合成器3へ与えられる。
合成器3は、希望波ブランチと妨害波ブランチから入力されたそれぞれの信号を合成するものであり、具体的には、位相器6の出力信号と遅延補正器2の出力信号とを合成する。
低雑音増幅器7は、合成器3で合成された無線信号を増幅させた後、乗算器8へ出力する。
乗算器8は、第1周波数乗算手段を構成しており、低雑音増幅器7の出力信号と、局部発振部13により発せられた第1局部発振信号を用いて周波数乗算を行う。なお、局部発振部13は、基準信号発振器12により発せられる基準信号を用いて、第1局部発振信号を発振する。
バンドパスフィルタ9は、第2抽出手段を構成するものであり、乗算器8にて周波数変換された信号から所望の周波数帯域の信号、つまり希望波のみ抽出する。増幅器10は、第2増幅手段を構成するものであり、バンドパスフィルタ9により抽出された信号を増幅させた後、直交復調器11に出力する。
直交復調器11は、増幅器10から出力された信号と局部発振部14から出力された第2局部発振信号とを用いて直交復調を行い、(第1)受信ベースバンド部15へ与える。なお、局部発振部14は、基準信号発信器12により発せられる基準信号を用いて、第2局部発振信号を発信するものであり、第2局部発振信号生成手段を構成する。
次に、無線通信装置100の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図2は、無線通信装置100における各信号の周波数特性を示す特性図であり、(A)〜(E)は、図1において対応するアルファベットが付加された部分での信号の周波数特性を示したものである。なお、アンテナ100Aにて受信された無線信号Aは、図2(A)に示す希望波αと妨害波βを含んだ信号とする。
この無線信号Aは、方向性結合器1にて分配され、一方は希望波ブランチ、他方は妨害波ブランチへと出力される。ここで、方向性結合器1は、挿入損失を小さく設計することが可能であり、希望波ブランチへ出力される際の挿入損失は、コンマ数dB程度とする。よって、希望波ブランチの信号Bは、図2(B)に示すように信号レベルの劣化がほとんどない信号となる。
妨害波ブランチへ出力された信号は、バンドパスフィルタ4にて妨害波成分が抽出される。この抽出された信号Cは、方向性結合器1による結合度損失、およびバンドパスフィルタ4による挿入損失により信号レベルが劣化し、図2(C)に示すように信号レベルが劣化した信号となる。
次いで信号Cは、増幅器5にて増幅され、位相器6にて位相が180度回転させられる。このときの信号Dは、図2(D)に示すように、信号Bと信号レベルが同じで、かつ、位相が180度シフトした信号となる。
一方、希望波ブランチへ出力された信号Bは、遅延により妨害波ブランチの信号Dと同じ位相波形とするため遅延補正器2にて遅延補正され、合成器3へ入力される。これは、妨害波ブランチの信号が、バンドパスフィルタ4や位相器6を通過する際に遅延が生じるため、希望波ブランチの信号Bも遅延を起こすような補正を行う必要があるからである。
そして合成器3にて、希望波信号ブランチの信号Bと妨害波信号ブランチの信号Dとを合成する。ここで、信号Bの妨害波成分と信号Dの妨害波成分とでは、位相差が180度あるので、合成することにより得られる信号Eは、図2(E)に示すように妨害波成分がキャンセルされ、希望波成分αのみを含んだ信号となる。
次いで、信号Eは、低雑音増幅器7にて増幅され、周波数変換器8へ入力する。周波数変換器8は、局部発振部13により発せられた局部発振信号を用いて、低雑音増幅器7にて増幅された信号を周波数変換し、バンドパスフィルタ9へ出力する。
バンドパスフィルタ9は、乗算器8にて周波数変換された信号から所望の周波数帯域の信号のみ抽出する。また、このバンドパスフィルタ9により抽出された信号は、増幅器10にて増幅された後、直交復調器11に与えられる。
直交復調器11では、増幅器10から出力された信号と、局部発振部14から出力された局部発振信号を用いて、直交復調を行い、受信ベースバンド部15へ出力する。
従って、本実施形態によれば、無線受信装置100へ入力された妨害波信号を、妨害波の入力レベルによらず完全に除去することができる。また、従来は低雑音増幅器の前段にフィルタを用いていたので、耐妨害波特性を改善するとフィルタの挿入損失が大きくなり、受信感度特性が劣化したが、本実施形態によれば、低雑音増幅器7の前段にフィルタを用いていないので、耐妨害波特性を改善しても受信感度特性の劣化が生じない。このように、本実施形態によれば、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置を実現することができる。
なお、本実施形態では、希望波ブランチの信号Bと妨害波ブランチの信号Dを合成する際に合成器3を用いたが、これ以外に、例えば方向性結合器をもちいて希望波ブランチ信号Bの損失をさらに小さくすることにより、さらに受信感度特性を改善することができる。また、無線受信装置100Bの合成器3以降の構成を、スーパーヘテロダイン方式の構成としたが、その他の受信方式、例えばダイレクトコンバージョン方式やLow−IF方式の構成としても、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本実施形態に係る無線通信装置200の構成を示すブロック図である。本実施形態の無線通信装置200は、アンテナ100Aおよび無線受信装置200Bを備えるが、このうち、無線受信装置200Bは、第1の実施形態における無線通信装置100の無線受信装置100Bと比べて、方向性結合器1をバラン(balun)21に変更した点、位相器6を削除した点が異なり、その他の構成は同様である。従って、以下の本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、バランにより180度位相差の差動信号への変換が可能な点に着目し、前述したように、方向性結合器1をバラン21に変更した。
次に、本実施形態の無線通信装置200の動作について、図3を参照しながら説明する。
アンテナ100Aにて受信された無線信号Aは、バラン21にて分配され、一方は希望波ブランチ、他方は妨害波ブランチへと出力される。
このうち、妨害波ブランチへ出力された信号は、バンドパスフィルタ4にて妨害波成分が抽出される。次いで、信号Cは、増幅器5にて信号Bと同じレベルになるよう増幅される。一方、希望波ブランチへ出力された信号Bは、妨害波ブランチの信号Dと同じ遅延になるように遅延補正器2にて遅延補正され、合成器3へ入力される。
そして合成器3では、希望波信号ブランチの信号Bと妨害波信号ブランチの信号Dとを合成する。このとき、信号Bの2つの妨害波成分と信号Dの2つの妨害波成分とでは、位相が180度ずれているので、合成することにより得られる信号Eは、妨害波成分がキャンセルされ、希望波成分のみを含んだ信号となる。
このように、本実施形態によれば、位相器を用いずに複数の妨害波成分を除去することができ、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置200を実現することができる。またバラン21の挿入損失は一般的に小さく、受信感度特性の劣化を小さくすることができる。さらに、妨害波ブランチへの挿入損失は希望波ブランチの挿入損失と同じため、増幅器5に求められる利得の仕様を緩和できる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、第3の実施形態に係る無線通信装置300の構成を示すブロック図である。この無線通信装置300の無線受信装置300Bは、第1の実施形態の無線通信装置100の無線受信装置100Bと比べて、アンテナ100Aを平衡アンテナ300Aに変更した点、位相器6を削除した点が異なり、その他の構成は同様である。したがって、以下の本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、平衡アンテナの信号が180度位相差の差動信号である点に着目し、前述したように、アンテナを平衡アンテナ300Aに変更した。
平衡アンテナ300Aで受信した無線信号は、位相が0度と180度の180度位相差の差動信号となる。そして、一方は希望波ブランチ、他方は妨害波ブランチへと出力される。
このうち、妨害波ブランチへ出力された信号は、バンドパスフィルタ4にて妨害波成分が抽出される。次いで、増幅器5にて信号Bと同じレベルになるよう増幅されて信号Dとなる。
一方、希望波ブランチへ出力された信号Bは、妨害波ブランチの信号Dと同じ遅延になるように遅延補正器2にて遅延補正され、合成器3へ入力する。そして合成器3では、希望波信号ブランチの信号Bと妨害波信号ブランチの信号Dとを合成する。信号Bの2つの妨害波成分と信号Dの2つの妨害波成分とでは、位相が180度ずれているので、合成することにより得られる信号Eは、妨害波成分がキャンセルされ、希望波成分のみを含んだ信号となる。
このように、本実施形態によれば、位相器を用いずに複数の妨害波成分を除去することができ、受信感度特性と耐妨害波特性の双方に優れた無線通信装置300を実現できる。また信号を分配するための方向性結合器およびバランを用いていないので、挿入損失による受信特性の劣化が生じないという利点がある。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5は、第4の実施形態に係る無線通信装置400の構成を示すブロック図である。この無線通信装置400の無線受信装置400Bは、第1の実施形態の無線通信装置100の無線受信装置100Bと比べて、バンドパスフィルタ4をバンドストップフィルタ41に変更した点のみが異なり、その他の構成は同様である。従って、以下の本実施形態では、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、複数の妨害波が入力された場合に着目し、前述したように、バンドパスフィルタをバンドストップフィルタ(特定の周波数だけを減衰させるフィルタ)41に変更した。
次に、複数の妨害波が入力された場合の動作について、図5及び図6を用いて説明する。なお、図6は本実施形態の無線通信装置400における各信号の周波数特性を示す特性図である。同図中(A)〜(E)は、図5において対応するアルファベットが付加された部分の信号の周波数特性を示したものである。
アンテナ100Aにて受信された無線信号Aは、図6(A)に示す希望波αと2つの妨害波β1、β2を含んだ信号とすると、無線信号Aは方向性結合器1にて分配され、一方は希望波ブランチ、他方は妨害波ブランチへと出力される。
このうち、妨害波ブランチへ出力された信号は、バンドストップフィルタ41にて希望波成分αが除去され、2つの妨害波成分β1、β2が抽出される。そして、この抽出された信号Cは、方向性結合器1による結合度損失およびバンドストップフィルタ41による挿入損失により、信号レベルが劣化し、図6(C)に示すように信号レベルが劣化した信号となる。
次いで信号Cは、増幅器5にて増幅され、位相器6にて位相が180度回転させられる。この信号Dは、図6(D)に示すように信号Bと信号レベルが同じで、かつ、位相が180度シフトした信号となる。
一方、希望波ブランチへ出力された信号Bは、図6(B)に示すように、妨害波ブランチの信号Dと同じ遅延になるように遅延補正器2にて遅延補正され、合成器3へ入力する。この合成器3では、希望波信号ブランチの信号Bと妨害波信号ブランチの信号Dとを合成する。ここで、信号B(図6(B)に示す)の2つの妨害波成分と信号D(図6(D)に示す)の2つの妨害波成分とでは、位相が180度シフトしているので、合成することにより得られる信号Eは、図6(E)に示すように妨害波成分がキャンセルされ、希望波成分αのみを含んだ信号となる。
このように、本実施形態によれば、複数の妨害波成分を除去することができ、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置を実現できる。
なお、本実施形態では、希望波ブランチの信号Bと妨害波ブランチの信号Dを合成する際、合成器を用いたが、方向性結合器を用いて希望波ブランチ信号Bの損失をさらに小さくすることにより、さらに受信感度特性を改善することができる。また、無線受信装置400Bの合成器3以降の構成を、スーパーヘテロダイン方式の構成としたが、その他の受信方式、例えばダイレクトコンバージョン方式やLow−IF方式の構成としても、同様の効果を得ることができる。また、第2、第3の実施形態のバンドパスフィルタ4をバンドストップフィルタ41に変更することで、同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図7は、第5の実施形態に係る無線通信装置500の構成を示すブロック図である。この無線通信装置500の無線受信装置500Bは、第1の実施形態の無線通信装置100の無線受信装置100Bと比べて、増幅器7と増幅器100を可変利得増幅器51と可変利得増幅器52に変更した点、受信ベースバンド部53に電力演算部54を追加した点が異なり、その他の構成は同様である。従って、以下の本実施形態では、同様の構成については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
電力演算部54は、直交復調器11の出力信号の振幅に基づいて、受信信号の受信電力値を算出する受信電力算出手段を構成するものであり、入力が直交復調器11の出力に接続されているとともに、出力が可変利得増幅器51、52の入力に接続されている。可変利得増幅器51、52は、合成器3の後段に配置され、受信信号を受信電力値に応じて増幅する可変利得増幅手段を構成するものである。
本実施形態では、合成器3から出力された信号は希望波成分のみとなるので、受信ベースバンド部53へ入力される信号も希望波成分のみとなる。従って、この受信ベースバンド部53に設けた電力演算部54では、この希望波成分のみの信号を用いて電力を算出するので、弱電界時でも妨害波の影響を受けることなく、精度の高いAGC制御(Automatic Gain Control;自動利得制御)が可能となり、受信特性の改善が可能となる。
なお、本実施形態の構成は、第2〜第4実施形態についても適用可能である。即ち、これらの実施形態において、増幅器7と増幅器10を可変利得増幅器51と可変利得増幅器52に変更するとともに、受信ベースバンド部53に電力演算部54を追加すれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
このように、本実施形態によれば、弱電界時でも高精度のAGC制御を行うことができ、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置を実現することができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図8は、第6の実施形態に係る無線システム600の構成を示すブロック図である。この無線通信装置600は、無線受信装置600Bと無線送信装置600Dとで構成されており、無線受信装置600Bは第1の実施形態の無線受信装置100Bと比べ、増幅器電源制御回路16を追加した点が異なる。
無線送信装置600Dは、送信ベースバンド部61と、直交変調器62と、第2周波数乗算手段を構成する周波数乗算器63と、基準信号発信器64と、第3局部発振信号生成手段を構成する局部発振部65と、第4局部発振信号生成手段を構成する局部発振部66と、第3抽出手段を構成するバンドパスフィルタ67と、第3増幅手段を構成する増幅器68と、第4抽出手段を構成するバンドパスフィルタ69とで構成されている。
送信ベースバンド部61は、変調信号を生成する変調信号生成手段を構成しており、出力が直交変調器62の入力に接続されている。
直交変調器62は、後述する局部発振部65にて生成された第3局部発振信号を用いて前述の変調信号の直交変調を行うものであり、入力が局部発振部65の出力に接続されているとともに、出力が周波数乗算器63の入力に接続されている。
周波数乗算器63は、後述する局部発振部66にて生成された第4局部発振信号を用いて、直交変調器62から出力の変調信号に周波数乗算して周波数を上げ、かつ、直交変調を行うものであり、入力が直交変調器62の出力及び局部発振部66の出力に接続されているとともに、出力がバンドパスフィルタ67の入力に接続されている。
局部発振部65は、前述したように第3局部発振信号を生成するものであり、入力が基準信号発信器64の出力に接続されているとともに、出力が直交変調器62の入力に接続されている。
局部発振部66は、第4局部発振信号を生成するものであり、入力が基準信号発信器64の出力に接続されているとともに、出力が周波数乗算器63の入力に接続されている。
バンドパスフィルタ67は、周波数乗算された信号から必要な希望波を抽出する第3抽出手段を構成するものであり、入力が周波数乗算器63の出力に接続されているとともに、出力が増幅器68の入力に接続されている。
増幅器68は、第3バンドパスフィルタ67から出力された信号を増幅するものであり、入力が第3バンドパスフィルタ67の出力に接続されているとともに、出力がバンドパスフィルタ69に接続されている。
バンドパスフィルタ69は、バンドパスフィルタ67から出力された信号から希望波を抽出する第4抽出手段を構成するものであり、入力が増幅器68の出力に接続されているとともに、出力が無線送信装置600Dに接続されている。
本実施形態では、無線受信装置600Bと無線送信装置600Dを同時に動作させたとき、無線送信装置600Dの送信信号が、無線受信装置600Bの妨害波成分として入力されてしまう可能性があるが、無線受信装置600Bでは妨害波成分のみを除去することが可能であるので、送信信号の影響を除去できる。また送信ベースバンド部61から信号が送信されない場合は、増幅器電源回路16の電源をOFFとすることで、低消費電力化が可能となる。
このように、本実施形態では、複数の無線システム(本実施形態では、無線受信装置600Bと無線送信装置600D)を内蔵する無線通信装置600において、無線受信装置600Bの近傍で送信信号が送信される場合でも、その送信信号の影響を除去し、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置600を実現できる。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図9は、第7の実施形態に係る無線通信装置700の構成を示すブロック図である。この無線通信装置700は、無線受信装置700Bと無線送信装置700Dとで構成されている。本実施形態の無線通信装置700では、無線受信装置700Bが、第6の実施形態の無線受信装置600Bと比べ基準信号発信器12を無線送信装置700Dと共有している点、また、無線送信装置700Dが、第6の実施形態の無線送信装置600Dと比べ基準信号発信器64を削除した点、さらに、アンテナ600A<・・・600Aが欠番でありありましたので、600Aに変更してみました。・・・>を削除してデュプレクサ(アンテナ共用器)700Aを追加した点が異なる。ここで記載したアンテナ共用器とは、無線機の送受信部と受信部でひとつのアンテナを共用できるように、分岐回路と送信/受信用の2つのフィルタを一つのパッケージに収めた部品のことである。
本実施形態では、FDD方式(Frequency Division Duplex system;周波数分割双方向伝送方式)の無線システムにおいて、無線送信装置700Dの送信信号がデュプレクサ700Aから漏洩して無線受信装置700Bへ入力しても、無線受信装置700Bでは妨害波成分のみを除去することが可能であるので、送信信号の影響を除去できる。また、送信ベースバンド部61から信号が送信されない場合は、増幅器電源回路16の電源をOFFとすることで、低消費電力化が可能となる。
このように、本実施形態では、FDD方式の無線通信装置において、送信信号の影響を除去し、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線通信装置を実現できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。即ち、第1の実施形態から第7の実施形態において、アンテナ100Aおよび平衡アンテナ300Aの出力から、増幅器7までのブロックをモジュール化および/又はIC化することで、受信特性のばらつきを低減することが可能になるとともに、小型化が可能となる。
また、上記した第1の実施形態から第7の実施形態の無線通信装置は、携帯電話機、PHS、無線LANなどの各種無線通信装置に適用することができる。
本発明の無線受信装置は、受信感度特性が劣化することなく耐妨害波特性を改善できる効果を有し、受信感度特性と耐妨害波特性の両方に優れた無線システム、および無線通信装置、例えば携帯端末機器等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 その無線通信装置における各信号の周波数特性を示す特性図 本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 その無線通信装置における各信号の周波数特性を示す特性図 本発明の第5の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の第6の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の第7の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 従来の受信機の構成を示すブロック図
符号の説明
100〜700 無線通信装置
100A、600A アンテナ
100B〜700B 無線受信装置
1 方向性結合器(分配手段)
10 増幅器(第2増幅手段)
11 直交変調器
12 基準信号発振器
13 局部発振部(第1局部発振信号生成手段)
14 局部発振部(第2局部発振信号生成手段)
15 受信ベースバンド部
16 増幅器電源回路
2 遅延補正器(遅延付加手段)
21 バラン(分配手段)
3 合成器(合成手段)
300A 平衡アンテナ(平衡型アンテナ)
4 バンドパスフィルタU(第1抽出手段)
41 バンドストップフィルタ
5 増幅器(第1増幅手段)
51、52 可変利得増幅器
53 受信ベースバンド部
54 電力演算部
6 位相器(位相調整手段)
600D、700D 無線送信装置
61 送信ベースバンド部
62 直交変調器
63 周波数乗算器(第2周波数乗算手段)
64 基準信号発信器
65 局部発振部(第3局部発振信号生成手段)
66 局部発振部(第4局部発振信号生成手段)
67 バンドパスフィルタ(第3抽出手段)
68 増幅器(第3増幅手段)
69 バンドパスフィルタ(第4抽出手段)
7 低雑音増幅器
700A デュプレクサ
8 乗算器(第1周波数乗算手段)
9 バンドパスフィルタ(第2抽出手段)
α 希望波成分
β、β1、β2 妨害波

Claims (13)

  1. 必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した信号を2方向に分配する分配手段と、
    前記分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、
    前記第1抽出手段から出力された信号の位相をシフトさせる位相調整手段と、
    前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、
    前記位相調整手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、
    第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、
    前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、
    前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、
    第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、
    前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段と
    を備える無線受信装置。
  2. 必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信し受信した信号を2方向に分配する平衡型アンテナと、
    前記平衡型アンテナで分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、
    前記第1抽出手段から出力された信号の位相をシフトさせる位相調整手段と、
    前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、
    前記位相調整手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、
    第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、
    前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、
    前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、
    第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、
    前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段と
    を備える無線受信装置。
  3. 必要な希望波と不要な妨害波が含まれた無線信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した信号を2方向に分配するバランと、
    前記分配された信号のうち一方の信号から前記受信信号に含まれる前記妨害波を抽出する第1抽出手段と、
    前記分配されたもう一方の信号に遅延を与える遅延付加手段と、
    前記第一抽出手段の出力信号と前記遅延付加手段の出力信号とを合成する合成手段と、
    第1局部発振信号を生成する第1局部発振信号生成手段と、
    前記第1局部発振手段の出力信号と前記合成手段からの出力信号の周波数乗算を行う第1周波数乗算手段と、
    前記第1周波数乗算手段の出力信号から前記希望波を抽出する第2抽出手段と、
    第2局部発振信号を生成する第2局部発振信号生成手段と、
    前記第2抽出手段の出力信号と前記第2局部発振手段の出力信号との直交復調を行う直交復調手段と
    を備える無線受信装置。
  4. 前記第1抽出手段から出力された信号を増幅する第1増幅手段と、
    前記合成手段の出力信号を増幅する第2増幅手段と
    を備えた請求項1から3の何れかに記載の無線受信装置。
  5. 前記分配手段は方向性結合器である請求項1又は4に記載の無線受信装置。
  6. 前記第1抽出手段はバンドストップフィルタである請求項1〜5の何れか1項に記載の無線受信装置。
  7. 前記直交復調手段の出力信号の振幅に基づいて、前記受信信号の受信電力値を算出する受信電力算出手段と、
    前記合成手段の後段に配置され、前記受信信号を前記受信電力値に応じて増幅する可変利得増幅手段と
    を備える1〜6の何れか1項に記載の無線受信装置。
  8. 前記分配手段、前記第1抽出手段、前記位相調整手段、前記遅延付加手段及び前記合成手段は、一体的にまとめてモジュール化又はIC化してある請求項1〜7の何れか1項に記載の無線受信装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の無線受信装置と、
    変調信号を生成する変調信号生成手段と、第3局部発振信号を生成する第3局部発振信号生成手段と、前記第3局部発振信号を用いて前記変調信号に直交変調を行う直交変調手段と、第4局部発振信号を生成する第4局部発振信号生成手段と、前記直交変調手段から出力の変調信号に前記第4局部発振信号を周波数乗算する第2周波数乗算手段と、前記周波数乗算された信号から必要な希望波を抽出する第3抽出手段とを備える無線送信装置と
    を備える無線通信装置。
  10. 前記無線受信装置は、前記第1増幅手段の電源を制御する電源制御手段を備える請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記無線送信装置は、前記第3抽出手段から出力された信号を増幅する第3増幅手段と、
    前記第3増幅手段で増幅した前記信号から前記希望波を抽出する第4抽出手段と
    を備える請求項9又は10に記載の無線通信装置。
  12. 請求項1〜10の何れか1項に記載の無線受信装置と、
    請求項9〜11の何れか1項に記載の無線送信装置と、
    アンテナから前記無線受信装置が受信する受信信号を抽出し、かつ前記無線送信装置が送信する送信信号を前記アンテナへ出力する手段と
    を備える無線通信装置。
  13. 請求項9〜12の何れか1項に記載の無線通信装置を具備する無線携帯端末機器。
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