JP2007179850A - 燃料電池用膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子形燃料電池 - Google Patents

燃料電池用膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子形燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池の運転時において、燃料電池の単セルに用いられる高分子電解質膜の周縁からの水の漏出を抑制し、水の漏出に伴う種々の問題の発生を防止しうる手段を提供する。
【解決手段】中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜を用いてMEAやPEFCを構成する。かような高分子電解質膜は、高分子電解質膜本体を準備する工程と、前記高分子電解質膜本体の周縁部に熱処理を施し、前記周縁部の透湿係数を低下させる工程と、を有する、燃料電池用高分子電解質膜の製造方法により製造されうる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用膜電極接合体およびこれを用いた固体高分子形燃料電池に関する。詳細には、本発明は、燃料電池の単セルにおける水収支および保守性を改善するための改良に関する。
近年、電源の一つとして燃料電池が注目されている。燃料電池とは、水素やメタノールなどの燃料の酸化により発電する装置をいう。燃料電池の発電効率は非常に高い。また、水素を燃料として用いる燃料電池からの排出物は水であり、地球環境保護の観点からも非常に有用な電源である。
燃料電池としては、固体高分子形燃料電池、固体酸化物形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、リン酸形燃料電池など、各種燃料電池が提案されている。なかでも、固体高分子形燃料電池は、比較的低温で作動可能であることから、自動車等の移動体用動力源として期待され、開発が進められている。
固体高分子形燃料電池は、PEFCとも称され、プロトン伝導性の固体高分子電解質を用いた燃料電池である。PEFCは、プロトン伝導性の固体高分子電解質膜の両側に、発電反応を促進する電極触媒を含む一対の触媒層、すなわちアノード触媒層およびカソード触媒層が形成された膜電極接合体(以下、「MEA(Membrane Electrode Assembly)」とも称する)を有する。触媒層には、カーボン担体に触媒粒子が担持されてなる電極触媒と、プロトン伝導性の固体高分子電解質とが含まれる。
PEFCでは、以下のような機構により発電反応が進行する。まず、アノード側に供給された燃料ガスに含まれる水素が触媒粒子により酸化され、プロトンおよび電子を生成する(2H→4H+4e)。生成したプロトンは、アノード触媒層に含まれる固体高分子電解質、さらにアノード触媒層と接触している高分子電解質膜を通過し、カソード触媒層に達する。一方、アノード触媒層において生成した電子は、アノード触媒層に含まれるカーボン担体、さらにアノード触媒層の高分子電解質膜に対向する面に接触しているガス拡散層、セパレータおよび外部回路を通過して、カソード触媒層に達する。そして、カソード触媒層に達したプロトンおよび電子は、カソード側に供給された酸化剤ガスに含まれる酸素と反応し、水を生成する(O+4H+4e→2HO)。燃料電池では、上述した発電反応を通して、電気を外部に取り出すことが可能となる。
かようなPEFCにおいては、アノード側およびカソード側のそれぞれにおいて、触媒層およびガス拡散層(これらを併せて「ガス拡散電極」とも称する)を包囲するようにガスケット(ガスシール材)を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−146255号公報、図1
上述したようなガスケットの配置により、アノード側に供給される燃料ガスとカソード側に供給される酸化剤ガスとの電解質膜の周縁部における混合や、触媒層またはガス拡散層からの各ガスのリークが防止されうる。
ところで、高分子電解質は、含水状態で初めて発電に適したプロトン伝導性を発現する。従って、燃料電池の運転時には、燃料ガスおよび酸化剤ガスを適当な加湿状態で供給し、これにより高分子電解質膜や触媒層における水分含量を適切な値に制御するのが一般的である。このように燃料ガスや酸化剤ガスに同伴して供給された水分は、高分子電解質膜において、MEAの積層方向の水分濃度勾配に従って拡散するだけでなく、高分子電解質膜の面方向にもまた拡散しうる。そして、面方向に拡散した水分は、高分子電解質膜の周縁にまで達すると当該周縁から漏出してしまう。その結果、燃料電池スタック全体の水収支が低下するという問題や、水の漏出によって装置の絶縁性や保守性が低下するという問題が生じる虞がある。
そこで本発明は、燃料電池の運転時において、燃料電池の単セルに用いられる高分子電解質膜の周縁からの水の漏出を抑制し、水の漏出に伴う種々の問題の発生を防止しうる手段を提供することを目的とする。
上記の課題に鑑み、本発明者は鋭意研究を行った。その結果、周縁部の透湿係数が低い高分子電解質膜を用いてMEAを作製し、さらにPEFCとすることで、上記の課題が解決されうることを見出した。また、かような高分子電解質膜を得るには、従来の高分子電解質膜の周縁部に対して熱処理を施すことが有効であることを見出した。そしてこれらの知見に基づき、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の第1は、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の一方の面に形成されてなるアノード触媒層と、前記高分子電解質膜の他方の面に形成されてなるカソード触媒層と、前記高分子電解質膜並びに前記アノード触媒層および前記カソード触媒層を挟持する一対のガス拡散層と、前記触媒層および前記ガス拡散層を包囲するようにアノード側およびカソード側にそれぞれ配置された一対のガスケットと、を有する燃料電池用膜電極接合体であって、前記高分子電解質膜が、前記アノード触媒層または前記カソード触媒層が形成されていない触媒層非形成部位の少なくとも一部に、中央部の透湿係数よりも小さい透湿係数を有する低透湿部が存在することを特徴とする、燃料電池用MEAである。
また、本発明の第2は、高分子電解質膜本体を準備する工程と、前記高分子電解質膜本体の周縁部に熱処理を施し、前記周縁部の透湿係数を低下させる工程と、を有する、燃料電池用高分子電解質膜の製造方法である。
さらに、本発明の第3は、中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜である。
本発明によれば、燃料電池の運転時において、高分子電解質膜の周縁からの水の漏出が効果的に抑制されうる。その結果、水の漏出に伴う水収支の低下や絶縁性および保守性の低下といった種々の問題の発生が防止されうる。
以下、図面を参照しながら本発明のMEAおよびPEFCの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面は説明の便宜上誇張されて表現されており、各図面における各構成要素の寸法比率が実際とは異なる場合がある。
図1は、本発明の燃料電池用MEAが一対のセパレータにより挟持されてなるPEFCの単セルの模式断面図である。
図1に示すPEFC10は、主として、高分子電解質膜110と、前記高分子電解質膜110の一方の面に形成されたアノード触媒層120aと、前記高分子電解質膜110の他方の面に形成されたカソード触媒層120cと、前記高分子電解質膜110並びに前記アノード触媒層120aおよび前記カソード触媒層120cを挟持する一対のガス拡散層(130a、130c)と、前記触媒層(120aまたは120c)および前記ガス拡散層(130aまたは130c)を包囲するようにアノード側およびカソード側にそれぞれ配置された一対のガスケット(アノード側:140a、カソード側:140c)とから構成される膜電極接合体100が、さらに一対のセパレータ(アノード側:200a、カソード側:200c)により挟持されてなる構成を有する。セパレータ(200a、200c)には、流路(210a、210c)が形成されている。アノード側のセパレータ200aの流路210aには燃料ガス(例えば、水素ガス)が供給され、カソード側のセパレータ200cの流路210cには、空気などの酸化剤ガス(例えば、空気)が供給される。なお、PEFCの構成は、図1に示す形態のみに限定されない。例えば、触媒層(120a、120c)とガス拡散層(130a、130c)との間には、フラッディング現象を防止するための撥水層が配置されうる。
以下、MEAおよびPEFCの各構成要素について、順に詳細に説明する。
[高分子電解質膜]
高分子電解質膜110は、イオン交換樹脂から構成され、PEFCの運転時にアノード触媒層120aで生成したプロトンを膜厚方向に沿ってカソード触媒層120cへと選択的に透過させる機能を有する。また、高分子電解質膜110は、アノード側に供給される燃料ガスとカソード側に供給される酸化剤ガスとを混合させないための隔壁としての機能をも有する。
高分子電解質膜110の具体的な構成も特に制限されず、燃料電池の分野において従来公知の高分子電解質膜が適宜採用されうる。高分子電解質膜は、構成材料であるイオン交換樹脂の種類によって、フッ素系高分子電解質膜と炭化水素系高分子電解質膜とに大別される。フッ素系高分子電解質膜を構成するイオン交換樹脂としては、例えば、ナフィオン(登録商標、デュポン社製)、アシプレックス(登録商標、旭化成株式会社製)、フレミオン(登録商標、旭硝子株式会社製)等のパーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマー、パーフルオロカーボンホスホン酸系ポリマー、トリフルオロスチレンスルホン酸系ポリマー、エチレンテトラフルオロエチレン−g−スチレンスルホン酸系ポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフルオリド−パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーなどが挙げられる。耐熱性、化学的安定性などの発電性能上の観点からはこれらのフッ素系高分子電解質膜が好ましく用いられ、特に好ましくはパーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーから構成されるフッ素系高分子電解質膜が用いられる。
前記炭化水素系電解質として、具体的には、スルホン化ポリエーテルスルホン(S−PES)、スルホン化ポリアリールエーテルケトン、スルホン化ポリベンズイミダゾールアルキル、ホスホン化ポリベンズイミダゾールアルキル、スルホン化ポリスチレン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン(S−PEEK)、スルホン化ポリフェニレン(S−PPP)などが挙げられる。原料が安価で製造工程が簡便であり、かつ材料の選択性が高いといった製造上の観点からは、これらの炭化水素系高分子電解質膜が好ましく用いられる。なお、上述したイオン交換樹脂は、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。また、上述した材料のみに制限されず、その他の材料が用いられてもよいことは勿論である。
高分子電解質膜110の厚さは、得られるMEAやPEFCの特性を考慮して適宜決定すればよく、特に制限されない。ただし、高分子電解質膜110の厚さは、好ましくは5〜300μmであり、より好ましくは10〜200μmであり、さらに好ましくは15〜150μmであり、特に好ましくは30〜50μmである。厚さがかような範囲内の値であると、製膜時の強度や使用時の耐久性、および使用時の出力特性のバランスが適切に制御されうる。
本発明のMEAは、高分子電解質膜110が、アノード触媒層120aまたはカソード触媒層120cが形成されていない触媒層非形成部位の少なくとも一部に、中央部の透湿係数よりも小さい透湿係数を有する低透湿部110’が存在する点に特徴がある。
本発明において「透湿係数」とは、高分子電解質膜で分離した2気相間の水蒸気圧差を1mmHgとした場合に、水蒸気が高圧側から膜を透過して低圧側へと移動する際の移動速度をいう。従って、透湿係数が低いほど膜は水蒸気を透過しづらく、透湿係数が高いほど膜は水蒸気を透過しやすい。ここで一般に、膜中の水蒸気濃度勾配が一定のとき、膜を透過する水蒸気量は時間に比例する。これを数式を用いて説明すれば、高分子電解質膜の面積および厚さをそれぞれAおよびlとし、前記移動速度(すなわち、透湿係数)をPとすると、時間tに膜を透過する水蒸気量Qは下記数式1で示されることになる。
Figure 2007179850
従って、Pの単位は「mol・mm/mm・秒・mmHg」となるが、本発明では水蒸気圧差が1mmHgの場合について定義されるため、Pの単位は「mol・mm/mm・秒」となる。なお、本発明における「透湿係数」の測定方法としては、後述する実施例に記載の手法を採用するものとする。
以下、本発明の特徴的な構成である低透湿部110’について、図面を参照しながらより詳細に説明する。
図2は、図1に示したPEFC10から高分子電解質膜110と触媒層(120a、120c)との積層体を抜き出した模式断面図である。
本発明のMEA100においては、高分子電解質膜110の触媒層(120a、120c)が形成されていない触媒層非形成部位(図2に示す部位「X」)の少なくとも一部に、低透湿部110’が存在する。なお、図2に示す形態においては、アノード触媒層120aの幅とカソード触媒層120cの幅とが同一であるため、高分子電解質膜110のアノード側から見た触媒層非形成部位とカソード側から見た触媒層非形成部位とは同一である(図2に示す部位「X」)。ここで、場合によっては、図3に示すように、高分子電解質膜110の両面に形成されるアノード触媒層120aの幅とカソード触媒層120cの幅とが異なる場合がある。かような場合に「触媒層非形成部位」とは、高分子電解質膜110の膜厚方向から見た場合に、アノード触媒層120aおよびカソード触媒層120cのいずれもが形成されていない部位(図3に示す部位「X」)を意味するものとする。高分子電解質膜110において、低透湿部110’は、上述したように触媒層非形成部位の少なくとも一部に存在すればよい。
図4および図5は、図2に示すような高分子電解質膜と触媒層との積層体をアノード側から見た平面図である。低透湿部110’は、図4に示すように、高分子電解質膜110の全周に亘って存在することが好ましく、さらに、図5に示すように、触媒層非形成部位の全てが低透湿部110’であることがより好ましい。
上述した通り、低透湿部110’は触媒層非形成部位(図2および図3に示す部位「X」)の少なくとも一部に存在していればよいが、場合によっては、図1〜図3に示すように、触媒層形成部位(図2および図3に示す部位「Y」)にも存在しうる。かような形態において、低透湿部110’は、図1および図6に示すように、接合体100の積層方向から見て、ガスケット(140a、140c)に対して高分子電解質膜110の周縁側から触媒層形成部位側に連続するように存在することが好ましい。つまり、低透湿部110’は、ガスケット(140a、140c)を跨ぐように存在することが好ましい。かような形態によれば、膜面内方向からガスケット外への水移動を防ぎ、水の漏出による絶縁性や保守性のより一層の向上が図られる。なお、図6において、ガスケット140aの内側全面にアノード触媒層120aが形成されるが、図面上では当該アノード触媒層120aは省略されている。
低透湿部110’の透湿係数は、上述した通り、高分子電解質膜110の中央部の透湿係数よりも小さいが、どの程度小さいかは特に制限されない。なお、「中央部」とは、高分子電解質膜110の膜厚方向から見た中央部であり、低透湿部110’以外の部位(例えば、図4および図5に示す部位「Z」)である。当該中央部には通常は触媒層(120a、120c)が形成されており、燃料電池の運転時には発電反応が進行する。好ましい形態において、低透湿部110’の透湿係数は、温度80℃および湿度60%RHの条件下において、前記中央部の透湿係数と比較して好ましくは90%以下であり、より好ましくは70%以下であり、さらに好ましくは50%以下である。かような形態によれば、高分子電解質膜110の周縁からの水の漏出およびこれに伴う種々の問題の発生がより一層効果的に防止されうる。なお、低透湿部110’の有する透湿係数の具体的な値については、高分子電解質膜110を構成するイオン交換樹脂の種類や測定時の条件(温度や湿度など)に応じて変動しうるため、一義的に規定することは困難である。従って、低透湿部110’の有する透湿係数の具体的な値については特に制限はなく、採用する材料や燃料電池の使用条件などを考慮して適宜設定すればよい(後述する実施例を参照)。なお、燃料電池の分野において従来一般的に用いられている高分子電解質膜の有する透湿係数(温度80℃および湿度60%RH)の値を参考までに記載すれば、フッ素系高分子電解質膜であるナフィオン(登録商標)NRE211(デュポン株式会社製)で5.5×10−10(mol・mm/mm・秒)、フッ素系高分子電解質膜であるゴアセレクト(登録商標)III(ジャパンゴアテックス株式会社製)で5.9×10−10(mol・mm/mm・秒)、炭化水素系高分子電解質膜であるS−PES(東洋紡績株式会社から購入した電解質粉末を製膜したもの)で2.2×10−10(mol・mm/mm・秒)程度である(後述する実施例を参照)。
低透湿部110’の有する透湿係数は、上述した形態のように低透湿部110’の全体で均一であってもよいが、低透湿部110’の部位によって透湿係数が異なる形態もまた、採用されうる。かような形態としては、例えば、図7および図8に示す形態が例示される。図7は、本形態における高分子電解質膜110と触媒層(120a、120c)との積層体の模式断面図である。図8は、図7に示す形態の積層体の平面図である。本形態では、図7および図8に示すように、低透湿部110’が、接合体100の積層方向から見て、高分子電解質膜110の周縁側に存在する第1の低透湿部110’outと、高分子電解質膜110の触媒層形成部位側に存在し、前記第1の低透湿部110’outよりも大きい透湿係数を有する第2の低透湿部110’inとからなる。かような形態によれば、高分子電解質膜110の周縁部において、周縁側ほどより小さい透湿係数を有することから、高分子電解質膜110の周縁からの水の漏出およびこれに伴う種々の問題の発生がより一層効果的に防止されうる。
高分子電解質膜110において、どの程度の割合で低透湿部110’が存在するかは特に制限されず、触媒層形成部位における発電反応の進行を阻害することなく、膜の周縁からの水の漏出を効果的に抑制しうる範囲内で適宜制御すればよい。
上述したように、本発明のMEAおよびPEFCにおいては、高分子電解質膜の触媒層非形成部位の少なくとも一部に低透湿部が存在することで、膜の周縁からの水の漏出が効果的に抑制され、その結果、水の漏出に起因する水収支の低下や、絶縁性および保守性の低下といった問題の発生が防止されうる。なお、上記の説明においては、低透湿部の存在する位置を触媒層との関係で説明する関係上、高分子電解質膜に特徴を有するMEAやPEFCとして本発明を説明したが、上記で説明した高分子電解質膜自体、すなわち、中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜もまた、本発明の技術的範囲に包含される。また、高分子電解質膜110に低透湿部110’を設ける具体的な手法としては、低透湿部110’としたい部位に対して、1)熱処理を施す方法、2)撥水処理を施す方法、3)化学処理によりスルホン化率を低下させる方法や、4)透湿係数の異なる2種以上の高分子電解質材料を用いて、低透湿部としたい部位に透湿係数の小さい材料を配置する方法などが挙げられる。ここで、1)の方法については、後述する。
上述したように本発明のMEAやPEFCは高分子電解質膜に特徴を有するものである。従って、MEAやPEFCを構成するその他の部材については、燃料電池の分野において従来公知の構成がそのまま、または適宜改良されて採用されうる。以下、参考までに高分子電解質膜以外の部材の典型的な形態について説明するが、本発明の技術的範囲が下記の形態のみに限定されることはない。
[触媒層]
触媒層(120a、120c)は、高分子電解質膜110のそれぞれの面に形成され、実際に反応が進行する層である。具体的には、アノード触媒層120aでは水素の酸化反応が進行し、カソード触媒層120cでは酸素の還元反応が進行する。触媒層は、触媒成分、触媒成分を担持する導電性担体、およびプロトン伝導性の高分子電解質を含む。
アノード触媒層120aに用いられる触媒成分は、水素の酸化反応に触媒作用を有するものであれば特に制限はなく公知の触媒が同様にして使用できる。また、カソード触媒層120cに用いられる触媒成分もまた、酸素の還元反応に触媒作用を有するものであれば特に制限はなく公知の触媒が同様にして使用できる。具体的には、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム等の金属、およびそれらの合金等などから選択される。ただし、その他の材料が用いられてもよいことは勿論である。これらのうち、触媒活性、一酸化炭素等に対する耐被毒性、耐熱性などを向上させるために、少なくとも白金を含むものが好ましく用いられる。前記合金の組成は、合金化する金属の種類にもよるが、白金が30〜90原子%、合金化する金属が10〜70原子%とするのがよい。カソード触媒として合金を使用する場合の合金の組成は、合金化する金属の種類などによって異なり、当業者が適宜選択できるが、白金が30〜90原子%、合金化する他の金属が10〜70原子%とすることが好ましい。なお、合金とは、一般に金属元素に1種以上の金属元素または非金属元素を加えたものであって、金属的性質をもっているものの総称である。合金の組織には、成分元素が別個の結晶となるいわば混合物である共晶合金、成分元素が完全に溶け合い固溶体となっているもの、成分元素が金属間化合物または金属と非金属との化合物を形成しているものなどがあり、本願ではいずれであってもよい。この際、アノード触媒層120aに用いられる触媒成分およびカソード触媒層120cに用いられる触媒成分は、上記の中から適宜選択できる。以下の説明では、特記しない限り、アノード触媒層120aおよびカソード触媒層120c用の触媒成分についての説明は、両者について同様の定義であり、一括して、「触媒成分」と称する。しかしながら、アノード触媒層120aおよびカソード触媒層120cの触媒成分は同一である必要はなく、上記したような所望の作用を奏するように、適宜選択される。
触媒成分の形状や大きさは、特に制限されず公知の触媒成分と同様の形状および大きさが使用できるが、触媒成分は、粒状であることが好ましい。この際、触媒粒子の平均粒子径は、好ましくは1〜30nm、より好ましくは1.5〜20nm、さらに好ましくは2〜10nm、特に好ましくは2〜5nmである。触媒粒子の平均粒子径がかような範囲内の値であると、電気化学反応が進行する有効電極面積に関連する触媒利用率と担持の簡便さとのバランスが適切に制御されうる。なお、本発明における「触媒粒子の平均粒子径」は、X線回折における触媒成分の回折ピークの半値幅より求められる結晶子径や、透過型電子顕微鏡像より調べられる触媒成分の粒子径の平均値として測定されうる。
導電性担体は、上述した触媒成分を担持するための担体、および触媒成分との電子の授受に関与する電子伝導パスとして機能する。
導電性担体としては、触媒成分を所望の分散状態で担持させるための比表面積を有し、充分な電子伝導性を有しているものであればよく、主成分がカーボンであることが好ましい。具体的には、カーボンブラック、活性炭、コークス、天然黒鉛、人造黒鉛などからなるカーボン粒子が挙げられる。なお、「主成分がカーボンである」とは、主成分として炭素原子を含むことをいい、炭素原子のみからなる、実質的に炭素原子からなる、の双方を含む概念である。場合によっては、燃料電池の特性を向上させるために、炭素原子以外の元素が含まれていてもよい。なお、「実質的に炭素原子からなる」とは、2〜3質量%程度以下の不純物の混入が許容されうることを意味する。
導電性担体のBET比表面積は、触媒成分を高分散担持させるのに充分な比表面積であればよいが、好ましくは20〜1600m/g、より好ましくは80〜1200m/gである。導電性担体の比表面積がかような範囲内の値であると、導電性担体上での触媒成分の分散性と触媒成分の有効利用率とのバランスが適切に制御されうる。
導電性担体のサイズについても特に限定されないが、担持の簡便さ、触媒利用率、電極触媒層の厚みを適切な範囲で制御するなどの観点からは、平均粒子径を5〜200nm、好ましくは10〜100nm程度とするとよい。
導電性担体に触媒成分が担持されてなる複合体(以下、「電極触媒」とも称する)において、触媒成分の担持量は、電極触媒の全量に対して、好ましくは10〜80質量%、より好ましくは30〜70質量%である。触媒成分の担持量がかような範囲内の値であると、導電性担体上での触媒成分の分散度と触媒性能とのバランスが適切に制御されうる。なお、触媒成分の担持量は、誘導結合プラズマ発光分光法(ICP)によって測定されうる。
触媒層には、電極触媒に加えて、イオン伝導性の高分子電解質が含まれる。当該高分子電解質は特に限定されず従来公知の知見が適宜参照されうるが、例えば、上述した高分子電解質膜を構成するイオン交換樹脂が前記高分子電解質として触媒層に添加されうる。
[ガス拡散層]
ガス拡散層(130a、130c)は、上述した高分子電解質膜110と触媒層(120a、120c)との積層体を挟持するように配置され、セパレータ流路(210a、210c)を介して供給されたガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)の触媒層(120a、120c)への拡散を促進する機能、および電子伝導パスとしての機能を有する。
ガス拡散層の基材を構成する材料は特に限定されず、従来公知の知見が適宜参照されうる。例えば、炭素製の織物、紙状抄紙体、フェルト、不織布といった導電性および多孔質性を有するシート状材料が挙げられる。基材の厚さは、得られるガス拡散層の特性を考慮して適宜決定すればよいが、30〜500μm程度とすればよい。基材の厚さがかような範囲内の値であれば、機械的強度とガスおよび水などの拡散性とのバランスが適切に制御されうる。
ガス拡散層は、撥水性をより高めてフラッディング現象などを防止することを目的として、撥水剤を含むことが好ましい。撥水剤としては、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系の高分子材料、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが挙げられる。
また、撥水性をより向上させるために、ガス拡散層は、撥水剤を含むカーボン粒子の集合体からなるカーボン粒子層を基材の触媒層側に有するものであってもよい。
カーボン粒子層に含まれるカーボン粒子は特に限定されず、カーボンブラック、黒鉛、膨張黒鉛などの従来公知の材料が適宜採用されうる。なかでも、電子伝導性に優れ、比表面積が大きいことから、オイルファーネスブラック、チャネルブラック、ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラックが好ましく用いられうる。カーボン粒子の平均粒子径は、10〜100nm程度とするのがよい。これにより、毛細管力による高い排水性が得られるとともに、触媒層との接触性も向上させることが可能となる。
カーボン粒子層に用いられる撥水剤としては、上述した撥水剤と同様のものが挙げられる。なかでも、撥水性、電極反応時の耐食性などに優れることから、フッ素系の高分子材料が好ましく用いられうる。
カーボン粒子層におけるカーボン粒子と撥水剤との混合比は、撥水性および電子伝導性のバランスを考慮して、質量比で90:10〜40:60(カーボン粒子:撥水剤)程度とするのがよい。なお、カーボン粒子層の厚さについても特に制限はなく、得られるガス拡散層の撥水性を考慮して適宜決定すればよい。
[ガスケット]
ガスケット(140a、140c)は、触媒層(120a、120c)またはガス拡散層(130a、130c)(すなわち、ガス拡散電極)を包囲するように配置され、供給されたガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)のガス拡散電極からの漏出を防止する機能を有する。
ガスケットを構成する材料は、ガス、特に酸素や水素に対して不透過性であればよく、特に制限されることはない。ガスケットの構成材料としては、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリイソブチレンゴムなどのゴム材料、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)などの高分子材料が挙げられる。ただし、その他の材料が用いられてもよいことは勿論である。
ガスケットのサイズについても特に制限はなく、所望のガスシール性や他の部材のサイズとの関係などを考慮して適宜決定すればよい。
[セパレータ]
上述したように、MEA100は、セパレータ(200a、200c)で挟持されてPEFCの単セルを構成する。PEFCは、図9に示すように、当該単セルが複数個直列に接続されてなるスタック構造を有するのが一般的である。この際、セパレータは、各MEA100を直列に電気的に接続する機能に加えて、燃料ガスおよび酸化剤ガス並びに冷媒といった異なる流体を流す流路(210a、210c)やマニホールドを備え、さらにはスタックの機械的強度を保つといった機能をも有する。
セパレータを構成する材料は特に制限されず、従来公知の知見が適宜参照されうるが、例えば、緻密カーボングラファイト、炭素板等のカーボン材料や、ステンレス等の金属材料などが挙げられる。セパレータのサイズや流路の形状などは特に限定されず、PEFCの出力特性などを考慮して適宜決定すればよい。
PEFC10は、上述した各構成要素により構成され、必要に応じてスタック構造とされて、所望の外部回路に対して電気的仕事をするための発電装置として用いられる。参考までに、PEFCスタックが組み込まれたPEFCシステムの一形態を図10に示す。
本発明のMEA100やPEFC10の製造方法は特に制限されず、燃料電池の分野において従来公知の知見を適宜参照することにより製造可能である。ただし本願は、本発明のMEA100やPEFC10に用いられる高分子電解質膜110の製造方法をも提供する。すなわち本願は、高分子電解質膜本体を準備する工程(膜準備工程)と、前記高分子電解質膜本体の周縁部に熱処理を施し、前記周縁部の透湿係数を低下させる工程(熱処理工程)と、を有する、燃料電池用高分子電解質膜の製造方法を提供する。これにより、上記で説明した、「中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜」が製造されうる。以下、当該製造方法について、工程順に詳細に説明する。
[膜準備工程]
本工程においては、高分子電解質膜本体を準備する。なお、「高分子電解質膜本体」とは、後述する熱処理を施される前の高分子電解質膜を意味する。
本工程において準備される高分子電解質膜本体の具体的な形態については、上述したイオン交換樹脂からなる膜と同様の形態がそのまま採用されうるため、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、高分子電解質膜本体については、商品が市販されている場合には当該商品を購入することにより準備してもよいし、イオン交換樹脂を原料として自ら調製することにより準備してもよい。高分子電解質膜本体を自ら調製する手法としては、例えば、所望のイオン交換樹脂(例えば、ナフィオン(登録商標)やS−PES)を有機溶媒に溶解させて樹脂溶液とし、当該樹脂溶液をキャスト法やスプレー法、延伸法などの手法により製膜する手法が例示される。その他の手法が用いられても、勿論よい。
[熱処理工程]
本工程においては、上記の膜準備工程において準備した高分子電解質膜本体の周縁部に熱処理を施す。これにより、当該周縁部の透湿係数を低下させる。その結果、「中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜」が製造されうる。
ここで、高分子電解質膜の所定の部位に熱処理を施すことで、当該部位の透湿係数が低下するメカニズムは完全には明らかとはなっていない。ただし、以下のメカニズムが推定されている。すなわち、膜に熱処理を施すと、膜を構成するイオン交換樹脂間の三次元構造が変化し、当該イオン交換樹脂の交絡の程度が上昇して緻密化が進行することで、水蒸気の透過性が低下する、すなわち、透湿係数が低下するものと推測される。ただし、当該メカニズムはあくまでも推測に基づくものであって、その他のメカニズムにより透湿係数が低下していたとしても、本発明の技術的範囲は何ら影響を受けることはない。
熱処理を施す「周縁部」の具体的な形態については特に制限されず、透湿係数を低下させたい部位を周縁部として、熱処理を施せばよい。なお、その際には、上述した本発明のMEA100の各種の形態が適宜参照されうる。
熱処理を施す際の各種の条件についても特に制限はなく、準備した膜本体の種類や透湿係数の所望の変化率などを考慮して適宜設定すればよい。以下、熱処理条件の好ましい一形態について説明するが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、下記の形態のみに制限されない。
まず、熱処理時の温度条件については、膜本体を構成するイオン交換樹脂のガラス転移温度を考慮して決定するとよい。かような観点から、熱処理における温度条件は、電解質の種類にも依存するが、好ましくは100〜300℃であり、S−PESの場合はより好ましくは150〜230℃であり、さらに好ましくは160〜180℃である。熱処理温度がかような範囲内の値であると、電解質膜の構造が安定に維持されるという観点から好ましい。
また、熱処理時の加熱時間については、上述した温度条件との関係で決定するとよい。すなわち、比較的高温で熱処理を施す場合には、加熱時間を比較的短くするとよく、比較的低温で熱処理を施す場合には、加熱時間を比較的長くすると良い(後述する実施例を参照)。加熱時間の一例を挙げると、好ましくは2〜120分間であり、より好ましくは5〜60分間であり、さらに好ましくは5〜40分間である。加熱時間がかような範囲内の値であると、電解質膜の構造が安定に維持されるという観点から好ましい。
熱処理を施すための手段についても、特に制限はない。例えば、ホットプレス機を用いて膜本体を膜厚方向にホットプレス処理する手法が例示される。また、熱処理を施す部位に対応する形状を有するヒータ(例えば、ラバーヒータ)により加熱する手法もまた、採用されうる。
熱処理を施すための手段としてホットプレス処理が用いられる場合、当該ホットプレス処理における加圧条件は、特に制限されないが、好ましくは1〜20MPaであり、より好ましくは1〜7MPaであり、さらに好ましくは1〜2MPaである。
熱処理を施す際の雰囲気条件も特に制限されることはないが、高分子電解質膜を構成するイオン交換材料の劣化を防止するという観点からは、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下において熱処理を施すことが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明の技術的範囲が下記の実施例のみに限定されることはない。
なお、本実施例において、高分子電解質膜の透湿係数は下記の手法により測定した。
[透湿係数の測定方法]
透湿係数の測定には、ガス透過率測定装置(GTRTEC社製、型式:GTR−30XAF 3 NI)を用いた。測定時、透過側(TEST側)にはアルゴンガスを流通させた。一方、供給側(FLOW側)には、バブリングボトル(1L SUS製)を通して加湿した水素ガスを、マスフローコントローラにより60mL/分の流量に制御して流通させた。
透過側(TEST側)における水の透過量を測定し、熱伝導度型検出器付ガスクロマトグラフによる検量線方式により、水蒸気の分圧差を考慮して補正した上で、電解質膜の膜厚方向の透湿係数を算出した。
<試験例1>
<比較例1>
まず、炭化水素系高分子電解質膜であるスルホン化ポリエーテルスルホン(S−PES)電解質膜(厚さ:30μm)を準備した。
上記で準備した電解質膜について、温度80℃および湿度60%RHの条件下にて、上述した測定方法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表1に示す。
<実施例1−1>
まず、上記の比較例1と同様のS−PES電解質膜を準備した。
上記で準備した電解質膜に対し、ホットプレス機を用いて、温度150℃、加圧力1.5MPa、40分間の条件で、空気雰囲気下において、膜厚方向にホットプレス処理を施した。
ホットプレス処理後の電解質膜について、上記の比較例1と同様の手法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表1に示す。
<実施例1−2>
ホットプレス条件を、温度170℃、加圧力1.5MPa、40分間としたこと以外は、上記の実施例1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表1に示す。
<実施例1−3>
ホットプレス条件を、温度230℃、加圧力1.5MPa、5分間としたこと以外は、上記の実施例1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表1に示す。
Figure 2007179850
表1に示す結果から、S−PES電解質膜に対してホットプレス処理を施すことにより、透湿係数が低下することが示される。従って、当該電解質膜の周縁部にホットプレス処理を施した後に燃料電池用膜電極接合体や燃料電池単セルの製造に用いることで、電解質膜の周縁からの水の漏出が効果的に抑制されうることが期待される。また、その結果として、水の漏出に起因する水収支の低下や絶縁性および保守性の低下といった問題の発生が防止されうると考えられる。
<試験例2>
<比較例2>
透湿係数の測定時の温度条件および湿度条件を40℃および30%RHとしたこと以外は、上記の比較例1と同様の手法により、S−PES電解質膜の膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。なお、下記の表2には、比較のために上記の表1の結果も併せて示す。
<実施例2−1>
まず、上記の比較例2と同様のS−PES電解質膜を準備した。
上記で準備した電解質膜に対し、ホットプレス機を用いて、温度150℃、加圧力1.5MPa、40分間の条件で、膜厚方向にホットプレス処理を施した。
ホットプレス処理後の電解質膜について、上記の比較例2と同様の手法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例2−2>
ホットプレス条件を、温度170℃、加圧力1.5MPa、40分間としたこと以外は、上記の実施例2−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例2−3>
ホットプレス条件を、温度230℃、加圧力1.5MPa、5分間としたこと以外は、上記の実施例2−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<試験例3>
<比較例3>
透湿係数の測定時の温度条件および湿度条件を60℃および30%RHとしたこと以外は、上記の比較例1と同様の手法により、S−PES電解質膜の膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例3−1>
まず、上記の比較例3と同様のS−PES電解質膜を準備した。
上記で準備した電解質膜に対し、ホットプレス機を用いて、温度150℃、加圧力1.5MPa、40分間の条件で、膜厚方向にホットプレス処理を施した。
ホットプレス処理後の電解質膜について、上記の比較例3と同様の手法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例3−2>
ホットプレス条件を、温度170℃、加圧力1.5MPa、40分間としたこと以外は、上記の実施例3−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例3−3>
ホットプレス条件を、温度230℃、加圧力1.5MPa、5分間としたこと以外は、上記の実施例3−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<試験例4>
<比較例4>
透湿係数の測定時の温度条件および湿度条件を80℃および30%RHとしたこと以外は、上記の比較例1と同様の手法により、S−PES電解質膜の膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例4−1>
まず、上記の比較例4と同様のS−PES電解質膜を準備した。
上記で準備した電解質膜に対し、ホットプレス機を用いて、温度150℃、加圧力1.5MPa、40分間の条件で、膜厚方向にホットプレス処理を施した。
ホットプレス処理後の電解質膜について、上記の比較例4と同様の手法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例4−2>
ホットプレス条件を、温度170℃、加圧力1.5MPa、40分間としたこと以外は、上記の実施例4−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例4−3>
ホットプレス条件を、温度230℃、加圧力1.5MPa、5分間としたこと以外は、上記の実施例4−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<試験例5>
<比較例5>
透湿係数の測定時の温度条件および湿度条件を80℃および95%RHとしたこと以外は、上記の比較例1と同様の手法により、S−PES電解質膜の膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例5−1>
まず、上記の比較例5と同様のS−PES電解質膜を準備した。
上記で準備した電解質膜に対し、ホットプレス機を用いて、温度150℃、加圧力1.5MPa、40分間の条件で、膜厚方向にホットプレス処理を施した。
ホットプレス処理後の電解質膜について、上記の比較例5と同様の手法により膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例5−2>
ホットプレス条件を、温度170℃、加圧力1.5MPa、40分間としたこと以外は、上記の実施例5−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
<実施例5−3>
ホットプレス条件を、温度230℃、加圧力1.5MPa、5分間としたこと以外は、上記の実施例5−1と同様の手法により電解質膜に対してホットプレス処理を施し、膜厚方向の透湿係数を測定した。測定結果を下記の表2に示す。
Figure 2007179850
表2に示す結果からも、表1と同様に、S−PES電解質膜に対してホットプレス処理を施すことにより、透湿係数が低下することが示される。従って、当該電解質膜の周縁部にホットプレス処理を施した後に燃料電池用膜電極接合体や燃料電池単セルの製造に用いることで、各種の温度条件および湿度条件下においても、電解質膜の周縁からの水の漏出が効果的に抑制され、水の漏出に起因する種々の問題の発生が防止されうることが期待される。
なお、表2に示す結果によれば、30%RHと比較的低加湿の条件下では、230℃にて5分間のホットプレス処理を施された電解質膜が最も低い透湿係数を示した(試験例2〜4)。一方、60%RHや95%RHと比較的高加湿の条件下では、170℃にて40分間のホットプレス処理を施された電解質膜が最も低い透湿係数がを示した(試験例1および5)。従って、低加湿条件下や無加湿条件下、停止時のガスパージ状態では、230℃にて5分間といった比較的高温で短時間の熱処理を施された電解質膜が、優れた水漏出抑制効果を発現しうることが示唆される。一方、比較的高加湿状態の定常運転条件下では、170℃にて40分間といった比較的低温で長時間の熱処理を施された電解質膜が、優れた水漏出抑制効果を発現しうることが示唆される。
以上のように、電解質膜に対して熱処理(例えば、ホットプレス処理)を施した場合であっても、当該電解質膜が用いられる条件(温度や湿度)が異なると当該電解質膜の透湿係数も変動しうる。このため、本発明において電解質膜の周縁部に熱処理を施す際には、当該電解質膜(最終的には、これを備えるMEAや燃料電池)が使用される条件を考慮して、熱処理条件(熱処理温度や熱処理時間など)を決定するとよい。
本発明の燃料電池用MEAが一対のセパレータにより挟持されてなるPEFCの単セルの模式断面図である。 図1に示すPEFCの単セルから高分子電解質膜と触媒層との積層体を抜き出した模式断面図である。 図2に示す形態の改変例を示す模式断面図である。 図2に示すような高分子電解質膜と触媒層との積層体をアノード側から見た平面図である。 図4に示す形態の改変例を示す平面図である。 図1に示す単セル(MEA)における低透湿部とガスケットとの位置関係を示す平面図である。 本発明の好ましい形態における高分子電解質膜と触媒層との積層体の模式断面図である。 図7に示す形態の積層体の平面図である。 PEFCの単セルが複数個直列に接続されてなるスタック構造を示す模式断面図である。 PEFCスタックが組み込まれたPEFCシステムの一形態を示すシステム図である。
符号の説明
10 PEFC(単セル)、
20 燃料ガスタンク、
21 燃料ガス供給路、
23 燃料ガス排出路、
24 燃料ガス回収タンク、
30 酸化剤ガスタンク、
31 酸化剤ガス供給路、
32 逆止弁、
33 酸化剤ガス排出路、
41 バイパス路、
42 バルブ、
50 電子制御ユニット(ECU)、
51 電子配線、
100 膜電極接合体(MEA)、
110 高分子電解質膜、
110’ 低透湿部、
110’in 触媒形成部位側の低透湿部、
110’out 高分子電解質膜周縁側の低透湿部、
120a アノード触媒層、
120c カソード触媒層、
130a アノード側ガス拡散層、
130c カソード側ガス拡散層、
140a アノード側ガスケット、
140c カソード側ガスケット、
200a アノード側セパレータ、
200c カソード側セパレータ、
210a アノード側セパレータ流路、
210c カソード側セパレータ流路、
300 冷却水流路、
400a アノード側エンドプレート、
400c カソード側エンドプレート、
500 PEFCスタック、
500a アノード、
500c カソード、
X 触媒層非形成部位、
Y 触媒層形成部位、
Z 高分子電解質膜の中央部。

Claims (12)

  1. 高分子電解質膜と、
    前記高分子電解質膜の一方の面に形成されてなるアノード触媒層と、
    前記高分子電解質膜の他方の面に形成されてなるカソード触媒層と、
    前記高分子電解質膜並びに前記アノード触媒層および前記カソード触媒層を挟持する一対のガス拡散層と、
    前記触媒層および前記ガス拡散層を包囲するようにアノード側およびカソード側にそれぞれ配置された一対のガスケットと、
    を有する燃料電池用膜電極接合体であって、
    前記高分子電解質膜が、前記アノード触媒層または前記カソード触媒層が形成されていない触媒層非形成部位の少なくとも一部に、中央部の透湿係数よりも小さい透湿係数を有する低透湿部が存在することを特徴とする、燃料電池用膜電極接合体。
  2. 前記低透湿部が、前記高分子電解質膜の全周に亘って存在する、請求項1に記載の燃料電池用膜電極接合体。
  3. 前記低透湿部が、接合体の積層方向から見て、前記ガスケットに対して前記高分子電解質膜の周縁側から前記触媒層形成部位側に連続するように存在する、請求項1または2に記載の燃料電池用膜電極接合体。
  4. 前記低透湿部の透湿係数が、温度80℃および湿度60%RHの条件下において、前記中央部の透湿係数の70%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池用膜電極接合体。
  5. 前記低透湿部が、接合体の積層方向から見て、前記高分子電解質膜の周縁側に存在する第1の低透湿部と、前記高分子電解質膜の前記触媒層形成部位側に存在し、前記第1の低透湿部よりも大きい透湿係数を有する第2の低透湿部と、を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池用膜電極接合体。
  6. 前記低透湿部の面積が、前記高分子電解質膜の面積の3〜30%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池用膜電極接合体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池用膜電極接合体と、
    前記燃料電池用膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、
    を有する、固体高分子形燃料電池。
  8. 中央部よりも透湿係数が低い低透湿部を周縁部に有することを特徴とする、燃料電池用高分子電解質膜。
  9. 高分子電解質膜本体を準備する工程と、
    前記高分子電解質膜本体の周縁部に熱処理を施し、前記周縁部の透湿係数を低下させる工程と、
    を有する、燃料電池用高分子電解質膜の製造方法。
  10. 前記熱処理における温度条件が100〜300℃である、請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記熱処理における加熱時間が2〜120分間である、請求項9または10に記載の製造方法。
  12. 前記熱処理がホットプレス処理であり、前記ホットプレス処理における加圧条件が1〜20MPaである、請求項9〜11のいずれか1項に記載の製造方法。
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