JP2007178140A - 物体検知センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの真下付近から遠方を含む所定の監視領域に対して物体の位置を精度良く計測することができる物体検知センサを提供すること。
【解決手段】監視領域を物体検知センサ2からの距離に応じて複数の監視区画11,12,13に分割し、各区画を検知範囲とする複数のアンテナ3,4,5を切り替えて使用する。各アンテナ3,4,5の俯角方向のビーム幅は、物体検知センサ2の設置位置から遠い側を監視するアンテナほど小さくする。信号処理回路8において電波レーダの出力情報と電波照射経路とを照合することによって、設置した物体検知センサ2の真下を含む領域において物体の監視面内での位置を計測する。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋内及び屋外において物体の存在を検知し、特に人物のような物体を上方から検知する物体検知センサに関する。
屋内及び屋外の所定の領域を監視し侵入者を検知するセンサとして、一般的にカメラや赤外線を用いたセキュリティシステムがある。
天候や昼夜等の周囲の環境変化の影響を受けにくい物体検知センサとして、例えば、電波によるレーダを用い、予め記憶しておいた周辺状況周波数スペクトルと、侵入者が存在するときの周波数スペクトルとを比較することにより、侵入者を検知する検知装置が特許文献1に開示されている。
また別の例として、建物から建物外の所定の領域へ電波を放射したときの物体からの反射波に基づいて物体の侵入を検知するようにしたシステムが特許文献2に開示されている。
特開2000−338231号公報 特開2003−187342号公報
ところで、前記のような物体検知センサの技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
例えば、特許文献2のように、地面に向けて下方に角度の狭いビームを放射するレーダセンサでは、建物の屋根付近などの高所にレーダセンサを設置した場合、放射電波と地面が交わる領域周辺でしか侵入者等を検知することができず、レーダセンサの真下付近から広い範囲の物体を検知することは困難であった。このことを、図10を用いて詳しく説明する。
図10(A)は電波レーダを用いた一般的な物体検知センサ14の設置形態を側面から見た図であり、図10(B)は上側から見た平面図である。ここで、本明細書における監視面、監視領域、監視角度、頂点を図10(A),(B)を参照して定義する。水平面34(例えば地面)の上の監視を行なう範囲を監視面35、監視面35から離れた場所に設定される頂点(例えば物体検知センサ14を設置する場所)と監視面35とで成す円錐状の三次元領域を監視領域16と言う。
また図10(A)に示す側面図において、頂点から監視面35に向かって成す監視領域16の角度を監視角度αと言う。このような定義のもとで、監視領域16は、頂点から監視面35に向けて監視角度αを成して形成されると言うことができる。
さらに、物体検知センサ14を頂点に設置し、電波を監視面35に向けて放射するとき、物体検知センサ14のアンテナを下方に向けることになるが、アンテナから放射されるビームの中心軸方向と水平面とがなす角度を俯角と言うこととする。
さて、図10(A),(B)に示すように、アンテナに俯角を持たせることによって地面に向けて下方に放射する角度の狭いビームを用いた一般的な物体検知センサでは、検知可能な監視領域16より建物15に近い領域に存在する物体は検知することはできない。
そこで、検知不能領域を補うために、図11に示すように下方に角度幅の広い電波を放射するアンテナを備えた物体検知センサ17を使用することが考えられる。しかしこの場合は、物体検知センサ17の真下からターゲットまでの距離を精度良く測定できないことがある。
このことを直立している人体10を検知した場合について説明する。物体検知センサ17と頭部までの距離が計測された場合、物体検知センサ17を中心とし頭部までの距離を半径に持つ円周上で、なおかつ電波の放射経路内に収まっている破線18上に対象物のあることが判断できる。足下までの距離が測定された場合も同様である。そのため監視面内での位置に換算すると両矢印19の内側に対象物が存在するという情報しか得られず、その位置特定は不確定性の大きいものになり、例えば監視領域内に複数の物体が存在した場合に切り分けが困難である等の問題がある。
また、放射可能な電波の電力強度には電波法上の制限があり、図11のように、監視面に向けて下方に、即ち鉛直方向に広角化したアンテナを使用した場合にはアンテナの利得が低下する。そのため、角度幅の狭い電波を放射するアンテナを使用した場合と比べて検知可能な最大距離が短くなることが避けられない。
そこで、本発明の目的は、センサの真下付近を含む所定の監視領域に対して最低限の装置規模で物体の位置を精度良く計測することができる物体検知センサを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明による物体検知センサは、アンテナから電波を放射して監視領域に存在する物体からの反射波を受信するレーダ装置と、前記レーダ装置の出力信号を入力して物体検知のための演算を行なう信号処理回路とを具備する。さらに、前記レーダ装置は、俯角が小さいものほど、ビーム幅が小さい複数のアンテナで構成される。このとき、これら複数のアンテナを選択することによって、1個のアンテナのビーム中心の俯角を変化させて、前記監視領域に対する物体検知が行なわれる。
監視角度が広い監視領域に対して、ビーム幅が監視角度よりも狭いアンテナを用いることが可能であり、さらに、検知すべき距離が遠いアンテナほど、ビーム幅が小さく、アンテナ利得を大きく設定することが可能となるので、センサの真下付近から遠方まで含む所定の監視領域に対して物体の位置を精度良く計測することが可能になる。
本発明によれば、センサの真下付近から遠方までを含む所定の監視領域に対して、最低限の装置規模で物体の位置を精度良く計測することができる物体検知センサを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1について図1、図2(A),(B)、図3(A),(B)及び図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態1の物体検知センサ2の構成を示す図である。物体検知センサ2は、電波レーダ装置1と、電波レーダ装置1からの検知信号を処理する信号処理回路(PROC)8と、信号処理回路8からの信号に基づきアンテナ切り替えを指令するアンテナ切替司令部(SW−CTRL)9とを含んで構成される。さらに、電波レーダ装置1は、3つの異なる俯角を持って設置されたアンテナ3,4,5と、アンテナ切替司令部9によってアンテナ3,4,5を切り替えるアンテナ切替スイッチ6と、アンテナ切替スイッチ6との間で送受信信号の授受を行なうとともに、信号処理回路8に検知信号を出力する高周波回路(RF)7とを含んで構成される。ここで電波レーダ装置1として、例えば24GHz帯レーダや76GHz帯レーダが用いられる。
図3(A)を用いて物体検知原理として2周波CW(Continuous Wave)方式を採用した場合の電波レーダ装置1および電波レーダ装置1を含む物体検知センサ2の説明を詳細に行なう。
電波レーダ装置1は、送信系に変調器(MOD)20、発振器21と送信アンテナ3a,4a,5aを備え、受信系に受信アンテナ3b,4b,5bとミキサ22、アナログ増幅回路23、A/D(Analog-to-Digital)コンバータ24を備えている。
送信アンテナの俯角とビーム幅は各々異ならせるようにする。アンテナのビーム幅は俯角に応じて決定され、俯角が小さくなるほどビーム幅を小さくする。例えば高所に設置された電波レーダ装置1から遠方を監視する場合は、送信アンテナの俯角は小さくなり、それに応じてビーム幅が小さくすることにより、遠方においても十分な受信強度を得ることが可能となる。
また送信アンテナ同様に、各受信アンテナも各々異なる俯角とビーム幅をもっており、送信アンテナ同様、ビーム幅は俯角に応じて決定され、俯角が小さくなるほどビーム幅は小さくするように設定される。
送信アンテナと一対となる受信アンテナ(例えば3a,3b)は各々同じ方向に向けられ、各々の俯角とビーム幅を、一致させることにより、監視領域内の物体からの反射波を十分な受信強度で得ることが可能となる。
また、複数のアンテナを切り替えて使用するためのアンテナ切替スイッチ6を備えている。
発振器21は、信号処理回路8からの指令に基づき、変調器20からの変調信号に基づく周波数で高周波信号を発振する。発振器から発振された高周波信号はアンテナ切替司令部9からの指令に基づいて選択された1個のアンテナ、例えば送信アンテナ3aからの照射波として予め設定された検知エリアに向けて照射される。照射された照射波は物体等で反射して受信アンテナ(例えば3b)で受信される。
複数のアンテナを切り替える方法としては、アンテナ切替司令部9からの指令によりアンテナ3,4,5を例えば時間的に順次切り替えて使用することで電波照射領域全体を監視することができるようになる。アンテナ切替司令部は、信号処理回路8からの信号に基づき、電波を照射する送信アンテナを順次切り替えるとともに、その切替タイミングに同期して、対応する受信アンテナが選択される。
次にいずれか一対のアンテナ、例えばアンテナ3a,3bが選択された場合のレーダによる物体検知原理、即ち物体から電波レーダ装置1までの距離及び検知物体の移動速度の計測原理と出力情報を説明する。
2周波CW方式レーダの場合、発振器21へ変調信号を入力し、図4に示すような2つの周波数f1、f2を信号処理回路8からの信号により時間的に切り替えながら電波を送信する。図4において、縦軸は周波数、横軸は時間である。送信アンテナ3aから送信された電波は照射内の人体10で反射され、返ってきた電波信号は受信アンテナ3bにより受信される。この受信信号はミキサ回路22で発振信号とミキシングされることによって低周波信号が生成され、アナログ増幅回路23へ出力される。アナログ増幅回路23で増幅され出力された信号はA/Dコンバータ24によってディジタル信号に変換された後、信号処理回路8に送られる。
信号処理回路8は、A/Dコンバータ24からのディジタル信号に対して高速フーリエ変換処理を施して周波数スペクトルを求める。監視領域内に移動物体が存在する場合、移動物体からの反射信号により、周波数スペクトル上にピークが観測され、ピークとなる周波数をドップラー周波数として抽出する。抽出したドップラー周波数と位相を計測することにより、以下に説明する原理によって物体の移動速度及び電波レーダ装置1から物体までの距離が算出される。
物体の移動速度(v)は、次式(1)から、
v=c×fd/(2f) ・・・(1)
となる。ここで、cは光速、fdはドップラー周波数、fは発振周波数である。
また抽出されたドップラー周波数fdに対し送信周波数f1と送信周波数f2のそれぞれに対する位相を計測し、その位相差Φから2周波CW方式の原理に基づいて次式(2)により距離(Range)が、
Range=c×Φ/(4π×Δf) ・・・(2)
として算出される。ここで、Δf=f2−f1である。
複数のアンテナを切り替える場合は、受信タイミングに応じて、いずれの受信アンテナで受信した信号かがわかることになる。従って、上述のように求められた物体の速度と距離に加えて、どの受信アンテナが監視している範囲に物体が存在するかを求めることができる。
なお、距離、速度検知の方式は、FM−CW方式やパルス方式を採用しても同じ効果が得られることは言うまでもない。これらの方式を採用した場合は、静止物も検知可能となるため侵入物体が移動していなくともその存在を検知することが可能となる。また、物体の方位角を検出することが求められる場合には、実施形態2で述べるモノパルス方式のほか、アンテナを機械的に回転させる方法、或いは電子的にビーム照射の方位角方向を変える方法等を採用しても良い。
以下、物体検知センサの適用対象の例として、戸建住宅の屋外監視を採り上げる。勿論、本発明はこの適用に限定されない。また、以下では、監視領域を3つのアンテナで分割して物体検知を行なう場合を例に採って説明する。なお、監視領域を複数の区画に分割したときの各区画を監視区画と言うことにする。本実施例では簡単のために、監視領域を3つの監視区画に分割した例について説明するが、実際には、監視領域の分割は、分割した各監視区画にて、対象とする物体(例えば人体)からの反射波の受信強度がほぼ一定かつ十分な強度で得られるように決定される。具体的には、監視領域の大きさ、アンテナの設置高さ等に基づいて、必要なアンテナ数、各アンテナの俯角および俯角に応じたビーム幅が決定される。
図1では、監視領域は監視区画11,12,13に分けられ、検知対象の物体としての人体10が監視区画11,12に跨って存在している。
アンテナ3,4,5から放射されるビーム中心は、上記設置により、それぞれ互いに異なる角度、即ち俯角を成すこととなる。それにより、アンテナ3,4,5から、それぞれの監視区画11,12,13に向けて電波が放射される。アンテナ3,4,5のそれぞれ下方への電波放射の広がり、即ち俯角方向のビーム幅は、各々異なり監視領域をカバーする角度よりも狭い。また送信アンテナと受信アンテナは1対となっており、各送信アンテナと受信アンテナの俯角とビーム幅は一致する。
図2(A),(B)は、それぞれ建物15の壁の上方に設置した物体検知センサ2とその電波照射範囲を側面から見た図及び上側から見た平面図である。各アンテナはレーダ設置位置の真下からの距離が異なる監視区画11,12,13を照射範囲としている。図2(A)において、監視区画11,12,13の全体によって監視角度αの監視領域が形成される。図2(A),(B)においてφ1、φ2、φ3はアンテナの垂直方向のビーム幅を示し、θ1、θ2、θ3は水平方向のビーム幅を示す。
本実施形態では建物15から遠い側を監視するアンテナほど俯角方向のビーム幅を小さくしている。そのため遠方を監視するアンテナほど利得が大きくなり、移動物体が遠方にあっても反射した電波を十分な受信強度で検知できる。さらに俯角を小さく設定することでより遠くまで監視することも可能となる。一方、近い側を監視するアンテナについては、俯角方向のビーム幅を大きくすることにより、一つのアンテナで監視できる範囲を距離方向に広く取ることができるので監視したい領域を少ないアンテナ数で隙間なく監視できるようになる。尚ビーム幅は俯角方向だけでなく、アンテナの俯角に応じて水平方向のビーム幅を小さくすることにより、アンテナから遠方を監視するようにしてもよい。
図5はアンテナ4a,4bの電波照射領域内で物体(人体10)が検知された場合の図を示している。信号処理回路8はアンテナ4から放射される電波のビーム幅、俯角及び物体検知センサ2の設置高さ等を記憶しており、人体10の頭部及び足下部で反射された電波から距離を計測することにより、人体10の存在範囲にそれぞれ点線部25,26上にあることが判断される。点線部25、26を監視面に投影する演算を信号処理回路8が行なうことにより、人体10の監視面内での距離が両矢印27の範囲として算出される。両矢印27の範囲は、図11に示した両矢印19の範囲よりも短く、図11の場合に比べて目標物体の計測位置精度が向上している。
上記説明では、各監視区画を検知範囲とする一対の送受信アンテナを3対備えた構成を例に採って説明したが、送信アンテナ又は受信アンテナのいずれかを複数備えてそれらを切り替え、他方のアンテナは3監視区画11、12、13の全体、即ち全ての監視領域をカバーするように構成しても良い。
送信アンテナを1つとし、受信アンテナを3つとする場合の構成例を、図3(B)に示す。この場合、送信アンテナ100の俯角とビーム幅は送信アンテナ100から放射される電波が監視領域全体に広がるようにし、受信アンテナ3b,4b,5bは各監視区画から反射波を受信できるようにそれぞれ俯角及びビーム幅を異ならせて設定する。この場合、第一の実施形態のように、送信アンテナの切替制御を不要にできる。
図3(B)において、アンテナ切り替え司令部9は、信号処理回路8からの送信信号の出力タイミングに基づき、順次3つの受信アンテナ3b、4b、5bの切り替え制御を行なう。
また、図示しないが、送信アンテナを複数とし、受信アンテナを単数とすることもできる。
この場合、送信アンテナは、監視領域を複数に分割した監視区画をそれぞれカバーするように俯角及びビーム幅を設定する。他方、受信アンテナでは監視領域全体から反射波を受信できるように俯角及びビーム幅を設定する。
そして、送信アンテナを順次切替えて、電波送信し、信号処理回路8にて、送信した送信アンテナの監視区画と受信した反射波の信号を対応付けし、物体の検知判断を行なう。
従って、第一の実施形態のような受信アンテナの切替制御を不要にできる。
以上のように送信アンテナか受信アンテナのいずれか一方を一つのアンテナで広角化することにより、装置の小型化、低コスト化が実現できる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図6(A),(B)及び図7を用いて説明する。本実施形態2では、方位角を計測するためにモノパルス方式が採用される。本実施形態2の物体検知センサの基本構成は、図1及び図3に示す通りである。モノパルス方式では、受信アンテナは2分割され、分割された2個の受信アンテナから受信された電力の和信号と差信号から方位角が算出される。和信号(Sum)と差信号(Diff)のそれぞれの方位角依存強度は図6(A)のようになり、これから、差信号に対する和信号の比Diff/Sumを求めると図6(B)のようになる。算出した比を縦軸に与え、それを図6(B)の曲線へ辿ると、角度を表す横軸に方位角θtが求められる。以上の演算が信号処理回路8で行なわれる。
モノパルス方式で用いられるアンテナの構成例を図7に示す。各アンテナはパッチアンテナを用いて構成され、それぞれ3対の送受信アンテナが平面状に並べられる。送信アンテナ3a,4a,5aのそれぞれに給電点が設けられる。また、受信アンテナ3bはアンテナ3b1とアンテナ3b2に分割され、受信アンテナ4bはアンテナ4b1とアンテナ4b2に分割され、受信アンテナ5bはアンテナ5b1とアンテナ5b2に分割され、それぞれに給電点が設けられる。3対の送受信アンテナのビーム中心には互いに異なる俯角が与えられる。本実施例では、送信アンテナ3a,受信アンテナ3b1、3b2の上半分の給電線が長く、送信アンテナ5a、受信アンテナ5b1、5b2の下半分の給電線が長く設定することによりアンテナの指向性を調整する。このように給電線の長さでアンテナの指向性を調整することにより、アンテナ面を1つの平面上で実現することができ、物理的にアンテナ面を傾ける機構を設ける必要がないため、小型化、低コスト化することが可能となる。
なお、パッチアンテナ以外のアンテナでも前記モノパルス方式を実現可能であることは言うまでもない。また、モノパルス方式では、物体までの距離については求めることができないが、方位角を算出したアンテナの区別で、そのアンテナの監視区画内に物体が存在することが識別可能である。なお、前記実施形態1の2周波CW方式等と併用することにより、物体までの方位角と距離の両方を求めることが可能となるため、さらに精度良く物体の存在範囲を求めることができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について図8を用いて説明する。本実施形態3では、監視領域の分割区画数がさらに増加され、それに伴って物体検知センサのアンテナ数が増加される。なお、俯角方向のビーム幅は、各監視区画で地面上の同一高さの物体(人体など)から反射される電波の受信強度がほぼ一定になるように設計されるため、建物15から遠い側を監視するアンテナほど小さくなる。監視領域を例えば7つの区画に分けた場合の物体検知センサ30が図8に示される。このように分割数を細かくすることで、監視面内の距離において、両矢印の範囲が狭くなり、目標物体の計測位置精度がさらに向上する。
(実施形態4)
本発明の実施形態4について図9を用いて説明する。図9に示すように、物体検知センサ2は、建物15から離れた場所に設置することも可能である。外灯や立ち木等の柱状の物32に設置することにより、物体検知センサ2が設置されていることを侵入者に察知され難くすることができる。
また、前記実施形態1の場合のように、建物15に物体検知センサ2を設置した場合、本発明により、物体検知センサ2の真下付近の物体検知が可能になるが、電波はアンテナから扇状に放射されるため、図2(B)に示すように真下付近の水平方向の検知可能な範囲は狭くなる。本実施形態4では、柱状の物32の位置に物体検知センサ2を設置することにより、建物15に設置した場合の真下付近の水平方向の検知可能範囲を広げることができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、FAシステム、セキュリティシステム等において利用可能である。
本発明の実施形態1に係る物体検知センサの構成を示す図である。 本発明の実施形態1の物体検知センサを説明するための図であり、(A)は水平方向から見た見取り図、(B)は平面図を示す。 (A),(B)は、本発明の実施形態1の物体検知センサの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1において、2周波CW方式の変調信号を説明するための図である。 本発明の実施形態1における監視面内での距離測定方法を説明するための水平方向から見た見取り図である。 (A),(B)は、本発明の実施形態2で採用されるモノパルス方式による方位角測定原理を示す図である。 本発明の実施形態2で用いるモノパルス方式のアンテナを説明するための平面図である。 本発明の実施形態3を説明するための水平方向から見た見取り図である。 本発明の実施形態4を説明するための水平方向から見た見取り図である。 本発明の前提として検討した電波放射角度の狭いレーダセンサを説明するための図であり、(A)は水平方向から見た見取り図、(B)は平面図を示す。 本発明の前提として検討した電波放射角度の広い電波レーダを説明するための水平方向から見た見取り図である。
符号の説明
1 電波レーダ装置
2,14,17,30 物体検知センサ
3,4,5 アンテナ
3a,4a,5a,100 送信アンテナ
3b,4b,5b 受信アンテナ
6 アンテナ切替スイッチ
7 高周波回路
8 信号処理回路
9 アンテナ切替司令部
10 人体
11,12,13 監視区画
15 建物
16 監視領域
20 変調器
21 発振器
22 ミキサ回路
23 アナログ増幅回路
24 A/Dコンバータ
32 外灯や立ち木等の柱状の物
34 水平面
35 監視面

Claims (5)

  1. アンテナから電波を放射して監視領域に存在する物体からの反射波を受信するレーダ装置と、前記レーダ装置の出力信号を入力して物体検知のための演算を行なう信号処理回路を具備してなる物体検知センサであって、
    前記レーダ装置は、俯角が小さいほどビーム幅が小さく、前記監視領域を分割した監視区画ごとに設けた複数のアンテナを有し、所定の高さに配置されることを特徴とする物体検知センサ。
  2. 前記アンテナは、監視領域全体に電波を放射する単数の送信アンテナと、俯角が小さいほどビーム幅が小さく、前記監視領域を分割した監視区画ごとに設けた複数の受信アンテナからなる請求項1に記載の物体検知センサ。
  3. 前記アンテナは、俯角が小さいほどビーム幅が小さく、前記監視領域を分割した監視区画ごとに電波を放射する複数の送信アンテナと、監視領域全体からの電波を受信する単数の受信アンテナからなる請求項1に記載の物体検知センサ。
  4. 前記アンテナは、俯角に応じたビーム幅の電波を監視領域に放射する送信アンテナと、物体からの反射波を当該俯角に応じたビーム幅にて受信する受信アンテナとの組を所定の俯角ごとの複数組にて前記監視領域を複数の監視区画に分割する請求項1に記載の物体検知センサ。
  5. 前記監視領域は前記アンテナの設置場所付近から遠方までの広い範囲であって、前記俯角によって前記監視領域を複数に分割した請求項1乃至請求項4に記載の物体検知センサ。
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