JP2022154834A - レーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法 - Google Patents

レーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーダ装置の放射角度を算出することによりレーダ装置の取付状態をより正確に特定すること。【解決手段】レーダ装置から放射されたレーダ波を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記レーダ波に基づいて、前記レーダ装置の放射位置と、前記レーダ波の放射強度を算出する算出部と、を備え、前記算出部は、前記放射位置を始点とした場合の前記放射強度に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定する、レーダ取付状態検査装置。【選択図】図1

Description

本発明は、レーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法に関し、より詳細には、車両に取り付けられたレーダ装置などの外部環境センサのセンサ軸を調整するために用いられるレーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法に関する。
クルーズコントロールや自動ブレーキシステム等の運転支援機能や自動運転機能を実現するため、車両にはレーダ装置やカメラ等の外部環境を検出する外部環境センサが搭載される。
レーダ装置の放射するレーダ波には指向性がある。例えば、レーダ装置が下向きに取り付けられている場合、当該レーダ装置による探知距離が短くなったり、レーダ装置によって放射されたレーダ波が路面によって反射され、ノイズとして拾われやすくなるという問題が発生することがある。一方、レーダ装置が上向きに取り付けられている場合、レーダ装置によって放射されたレーダ波が前方車両の上方に逸れてしまい、当該前方車両を探知できないという問題が発生することがある。そのため、上記運転支援機能や自動運転機能を適切に発揮させるためには、レーダ装置は、車体に対して適切な向きで取り付ける必要がある。
レーダ装置を車体に対して適切な向きで取り付けるために、レーダ装置を搭載する車両の製造・検査工程には、車体に取り付けられたレーダ装置の放射ビーム軸を調整するエイミング工程が存在する。この、レーダ装置のエイミング工程では、検査エリア内で、車両の周囲の所定の位置にターゲット(コーナ―リフレクタ、反射板)を設置し、レーダ装置からターゲットへ向けてレーダ波を発信し、このターゲットによる反射波を測定することにより、レーダ装置の放射ビーム軸の正規方向に対するずれを把握し、このずれが無くなるようにレーダ装置の放射ビーム軸を調整する。
エイミング行うに当たってコーナリフレクタを使用する場合、レーダ位置に対して正規の位置にリフレクタを設置する必要がある。しかし、車両に対するレーダ装置の取付状態(位置や角度)には誤差が存在するため、正規の位置にリフレクタを設置するためには、当該レーダ装置の取付状態を正確に特定することが求められる。
例えば、特許文献1には、レーダ取付位置向き算出手段によって、電磁波特性測定装置から送信される電磁波の特性データに基づいて電磁波強度が最大となる点を検出し、当該検出点に基づいて車体に取り付けられているレーダ装置の取付位置を特定する技術が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、レーダ装置の放射角度を算出しておらず、レーダ装置の取付状態を正確に特定できない場合があった。
特開2020-051793号公報
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、レーダ装置の放射角度を算出することによりレーダ装置の取付状態をより正確に特定することができる、レーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法を提供することを目的の一つとする。
この発明に係るレーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係るレーダ取付状態検査装置は、レーダ装置から放射されたレーダ波を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記レーダ波に基づいて、前記レーダ装置の放射位置と、前記レーダ波の放射強度を算出する算出部と、を備え、前記算出部は、前記放射位置を始点とした場合の前記放射強度に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定するものである。
(2):上記(1)の態様において、前記受信部は、複数のアンテナを含むものである。
(3):上記(1)又は(2)の態様において、前記算出部は、前記受信部により受信された前記レーダ波の放射強度と、前記レーダ波の想定強度との間の差から前記レーダ波の放射角度を推定するものである。
(4):上記(1)の態様において、前記受信部は、少なくとも二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナを含むものである。
(5):上記(4)の態様において、前記算出部は、前記放射強度の分布に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定するものである。
(6):上記(1)の態様において、前記算出部は、前記レーダ装置によって走査されるレーダ波に同期して、前記放射強度と、前記放射位置とに基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定するものである。
(7):上記(6)の態様において、前記受信部は、複数のアンテナを含み、前記算出部は、前記複数のアンテナが前記レーダ波を受信した複数の位置で前記放射強度を推定するものである。
(8):この発明の別の態様に係るレーダ取付状態検査方法は、受信部が、レーダ装置から放射されたレーダ波を受信し、算出部が、前記受信部により受信された前記レーダ波に基づいて、前記レーダ装置の放射位置と、前記レーダ波の放射強度を算出し、前記算出部が、前記放射位置を始点とした場合の前記放射強度に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定するものである。
(1)~(8)によれば、レーダ装置の放射角度を算出することによりレーダ装置の取付状態をより正確に特定することができる。
第1実施形態に係るレーダ取付状態検査装置100が利用される場面の一例を示す図である。 第1実施形態に係るレーダ取付状態検査装置100の構成の一例を示す図である。 放射位置算出部120に含まれるアンテナ200A、200B、200Cによってレーダ装置12の位置を推定する方法の一例を示す図である。 放射位置算出部120の三角測量に必要な角度θtop、θyaw、θunderの推定を行うためのアンテナ200A、200B、200Cの各系統の詳細な構成の一例として、アンテナ200Aにかかる系統を示す図である。 レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が固定されている場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の一例を示す図である。 第2実施形態に係るレーダ取付状態検査装置100が利用される場面の一例を示す図である。 レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が固定されている場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の別の例を示す図である。 レーダ装置12がレーダ波を走査する方式の一例を示す図である。 レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が変化する場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の一例を示す図である。 レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるヨー放射角度推定の方法の一例を示す図である。 レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるピッチ放射角度推定の方法の一例を示す図である。 レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるロール放射角度推定の方法の一例を示す図である。 レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合に、放射パターンAと放射パターンBの交差する位置の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明のレーダ取付状態検査装置、およびレーダ取付状態検査方法の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るレーダ取付状態検査装置100が利用される場面の一例を示す図である。図1において、車両10は、例えば、レーダ装置12を備える。
レーダ装置12は、例えば、車両10のバンパ内側に設置されているため、レーダ装置12の車両10に対する取付状態(位置や角度)を直接確認することができない。そのため、図1において、レーダ装置12は、レーダ取付状態検査装置100にレーダ波を放射し、レーダ取付状態検査装置100は、後述するアンテナを用いて当該レーダ波を受信し、受信したレーダ波に基づいて、レーダ装置12の取付状態を推定する。以下、レーダ取付状態検査装置100の構成について詳述する。
図2は、レーダ取付状態検査装置100の構成の一例を示す図である。図2に示す通り、レーダ取付状態検査装置100は、例えば、放射位置算出部120と、放射強度算出部140と、放射角度推定部160とを備える。
放射位置算出部120は、例えば、複数のアンテナを備え、レーダ装置12によって放射され、当該複数のアンテナによって受信されたレーダ波に基づいて、後述する方法によってレーダ装置12の位置を算出する。放射強度算出部140は、放射位置算出部120が備える複数のアンテナを共用しており、当該複数のアンテナによって受信されたレーダ波の放射強度を算出する。放射角度推定部160は、放射位置算出部120によって算出された放射位置を始点とした場合の、放射強度算出部140によって算出された放射強度に基づいて、当該レーダ波の放射角度を推定する。
図3は、放射位置算出部120によって実行される、レーダ装置12の位置を算出する方法の一例を示す図である。図3に示す通り、放射位置算出部120は、アンテナ200Aと、アンテナ200Bと、アンテナ200Cとを備え、アンテナ200A、200B、200Cは、それぞれ2つのアンテナにより構成され、レーダ波の位相差よりレーダ装置12の角度を推定し、アンテナ200Bの中心を原点Oとする三次元座標空間におけるZ軸上に配置されている(以下、アンテナ200A、200B、200Cを区別しない場合、「アンテナ200」と総称する場合がある)。RW1は、レーダ装置12からアンテナ200Aに放射されたレーダ波を示し、RW2は、レーダ装置12からアンテナ200Bに放射されたレーダ波を示し、RW3は、レーダ装置12からアンテナ200Cに放射されたレーダ波を示し、θtopは、レーダ波RW1と、アンテナ200Aの中心を通るYZ平面の法線とがなすZ軸方向の角度を示し、θyawは、レーダ波RW2と、アンテナ200Bの中心を通るYZ平面の法線とがなすY軸方向の角度を示し、θunderは、レーダ波RW3と、アンテナ200Cの中心を通るYZ平面の法線とがなすZ軸方向の角度を示し、dは、アンテナ200Aの中心とアンテナ200Cの中心との間の距離を示す。
放射位置算出部120は、上記の三次元座標空間において、三角測量法を用いてレーダ装置12の位置(座標)を以下の通り算出することができる。
Figure 2022154834000002
なお、本実施形態において、放射位置算出部120は、三角測量法を用いてレーダ装置12の位置を算出しているが、三角測量に必要な角度θtop、θyaw、θunderの推定には、干渉計法、ビーム走査法、又はヌル走査法を用いる事ができる。干渉計法では、2つのアンテナに到達するレーダ波の位相差を利用してレーダ装置12の方位を推定できることを利用する。この場合、最低三対のアンテナを組み合わせて三角測量の原理を利用することにより、レーダ装置12の位置を推定する事が可能となる。ビーム走査法では、指向性走査できるアンテナを利用して、最大強度が得られる方位を推定できることを利用する。この場合、最低三対のアンテナを組み合わせて三角測量の原理を利用してレーダ装置12の位置を推定する事が可能となる。ヌル走査法では、指向性走査できるアンテナによりヌルの方向を走査して、レーダ波の強度が最小となる方位を推定できることを利用する。この場合、最低三対のアンテナを組み合わせて三角測量の原理を利用してレーダ装置12の位置を推定する事が可能となる。
図4は、放射位置算出部120の三角測量に必要な角度θtop、θyaw、θunderの推定を行うためのアンテナ200A、200B、200Cの各系統の詳細な構成の一例として200Aにかかる系統を示す図である。図4において、アンテナ200Aの系統は、アンテナ200A_1とアンテナ200A_2に加えて、増幅回路202A_1、202A_2と、受信帯域制限フィルタ204A_1、204A_2、224Aと、混合回路206A_1、206A_2、222Aと、位相調整回路208A_1、208A_2と、検波回路210A_1、210A_2と、A/Dコンバータ212A_1、212A_2、226Aと、メモリ214A_1、214A_2、228Aと、発振回路220Aと、CPU230Aと、を備える。
アンテナ200A_1(200A_2)は、レーダ装置12から放射されたレーダ波を受信し、信号として出力する。増幅回路202A_1(202A_2)は、アンテナ200A_1(200A_2)が出力したレーダ波の信号を増幅する。受信帯域制限フィルタ204A_1(204A_2)は、増幅信号の任意の帯域のみを通過させる。混合回路206A_1(206A_2)は、受信帯域制限フィルタ204A_1(204A_2)を通過した信号と、発振回路220Aによって出力された基準信号とを乗算し、乗算結果を出力する。位相調整回路208A_1(208A_2)は、回路配線上での信号伝達時間のアンバランスを調整し、検波回路210A_1(210A_2)及び混合回路222Aに位相調整された信号を出力する。検波回路210A_1(210A_2)は、位相調整回路208A_1(208A_2)によって出力された信号から、アンテナ200A_1(200A_2)が受信したレーダ波の放射強度を抽出する。すなわち、検波回路210A_1(210A_2)は、放射強度算出部140として機能する。一方、混合回路222Aは、位相調整回路208A_1によって出力された信号を局部発振器(LO:Local Oscillator)として入力し、位相調整回路208A_2によって出力された信号をRF(RF:Radio Frequency)信号として入力し、これらの信号を混合することによって、アンテナ200A_1とアンテナ200A_2との間の位相差を出力する。受信帯域制限フィルタ224Aは、出力された位相差の高周波成分を除去する。A/Dコンバータ212A_1は、検波回路210A_1が出力したアナログ信号である放射強度をデジタル信号に変換してメモリ214A_1に格納し、A/Dコンバータ212A_2は、検波回路210A_1が出力したアナログ信号である放射強度をデジタル信号に変換してメモリ214A_2に格納し、A/Dコンバータ226Aは、受信帯域制限フィルタ224Aが出力したアナログ信号である位相差をデジタル信号に変換してメモリ228Aに格納する。CPU230Aは、メモリ214A_1に格納された放射強度と、メモリ214A_2に格納された放射強度と、メモリ228Aに格納された位相差と、レーダ取付状態検査装置100の位置情報とに基づいて、レーダ波RW1と、アンテナ200Aの中心を通るYZ平面の法線とがなすZ軸方向の角度θtopを算出する。また、200Aの系同と同様に、図示されない200B、200Cの系統より角度θyaw、θunderが算出され、これらの角度を用いる事で三角測量の原理に従ってレーダ装置12の位置情報を算出する。
なお、上記の構成において、放射位置算出部120と放射強度算出部140は、アンテナ200A_1(200A_2)を共用しているが、放射強度算出部140は、アンテナ200を別体として備えてもよい。
放射角度推定部160は、車両10の正規の位置に取り付けられたレーダ装置12によるレーダ波の分布が予め判明している場合、以上のようにして算出された、レーダ波の放射位置(座標)と、アンテナ200の位置と、当該位置において測定した放射強度とに基づいて、レーダ波の放射角度を推定する。放射角度推定部160は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
次に、図5を参照して、レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が固定されている場合における放射角度の推定について説明する。図5は、レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が固定されている場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の一例を示す図である。
まず、放射位置算出部120を利用してレーダ装置12の位置を算出し、次に、想定されるレーダ波の放射パターンに合わせてレーダ波の放射強度を受信するためのアンテナ200を配置する。この時の受信強度が想定された強度であれば、放射角度推定部160は、レーダ波の放射方位が正規の方位(角度)であると判定し、受信強度が異なる場合は放射方位が異なるとして判定する。
図5の左上部は、放射パターンが1ビームの場合の放射位置と強度測定位置を利用したピッチ放射角度推定の方法を示す。ビームの強度分布に基づいてビームの垂直方向に関する角度を推定する場合、放射角度推定部160は、アンテナ200A及びアンテナ200Cによる受信強度の差を、Δ/Σ方式などを用いて、角度に換算する。
図5の左下部は、放射パターンが1ビームの場合の放射位置と強度測定位置を利用したヨー角放射角度推定の方法を示す。ビームの強度分布に基づいてビームの水平方向に関する角度を推定する場合、放射角度推定部160は、アンテナ200A及びアンテナ200Cによる受信強度の差を、Δ/Σ方式などを用いて、角度に換算する。
図5の右部は、放射パターンが1ビームの場合の放射位置と強度測定位置を利用したロール角放射角度推定の方法を示す。ビームの強度分布に基づいてビームの回転方向に関する角度を推定する場合、放射角度推定部160は、中心軸からずれた位置において、アンテナ200A及びアンテナ200Cによる受信強度の差を、Δ/Σ方式などを用いて、角度に換算する。なお、この場合における放射角度推定部160による推定は、レーダ波の放射パターンが円形ではない場合に限られる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、一次元方向にのみ複数のアンテナ200が配置されていた。一方、第2実施形態では、レーダ取付状態検査装置100は、受信部として、少なくとも二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナ200(以下、「アンテナアレイ200」と称する場合がある)を含み、レーダ装置12は、第1実施形態と同様に、指向性を固定した状態でレーダ波を放射する。図6は、第2実施形態に係るレーダ取付状態検査装置100が利用される場面の一例を示す図である。図6において、レーダ装置12は、二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナ200を備えるレーダ取付状態検査装置100にレーダ波を放射し、レーダ取付状態検査装置100は、これら複数のアンテナ200を用いて当該レーダ波を受信し、受信したレーダ波に基づいて、レーダ装置12の取付状態を推定する。
図7は、レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が固定されている場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の別の例を示す図である。図7において、並列する矩形は、二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナ200の各々を示し、点線は、レーダ装置12が車両10の正規の位置に取り付けられた場合において想定されるアンテナアレイ200の強度分布を示し、実線は、アンテナアレイ200が実際にレーダ装置12から受信したレーダ波の強度分布を示す。放射角度推定部160は、実際に受信されたレーダ波の放射強度と、レーダ波の想定強度との間の差から、当該レーダ波の放射角度を推定する。
図7の左部は、アンテナアレイ200を利用した場合におけるピッチ放射角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの垂直方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。
図7の中央部は、アンテナアレイ200を利用した場合におけるヨー放射角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの水平方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。
図7の右部は、アンテナアレイ200を利用した場合におけるロール角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの回転方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。なお、この場合における放射角度推定部160による推定は、レーダ波の放射パターンが円形ではない場合に限られる。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態では、レーダ装置12が、指向性を固定した状態でレーダ波を放射する場合におけるレーダ取付状態検査装置100の動作について説明した。一方、第3実施形態では、レーダ取付状態検査装置100は、レーダ装置12がレーダ波を走査する状態において、レーダ装置12の取付状態を推定する。レーダ装置12がレーダ波を走査する場合、レーダ波の位置は確定しないため、強度差を求めることは、より困難になる。
図8は、レーダ装置12がレーダ波を走査する方式の一例を示す図である。図8の上部は、スキャン方式を示し、この方式では、レーダ装置12は機械的にレーダ波の放射方向を走査したり、又は複数のアンテナの位相差を変化させて放射方向を走査したりする。図8の中部は、切替方式を示し、この方式では、レーダ装置12はレーダ波の放射パターンを切り替えて、放射パターンの組み合わせにより探知エリアの探索を行う。スキャン方式と切替方式は、いずれもレーダ波を水平方向に走査するものである。一方、図8の下部に示す通り、レーダ装置12がレーダ波を垂直方向に走査する方式も存在する。
第3実施形態において、レーダ取付状態検査装置100は、計測したレーダ波の放射強度をレーダ装置12のレーダ波を走査する期間の一周期以上の周期にわたって計測したレーダ波の放射強度をメモリ(例えば、図4のメモリ214A_1、214A_2、228A)に記録する。次に、レーダ取付状態検査装置100は、レーダ装置12によって走査されるレーダ波に同期して、当該レーダ波の放射強度及び放射位置を計測し、メモリに格納された放射強度と、計測した放射強度との間の強度差を求めることによって、当該レーダ波の放射角度を推定する。
<第4実施形態>
第4実施形態では、受信信号の積分機能、もしくは、蓄積機能を有するアンテナアレイ200を備えるレーダ取付状態検査装置100が、レーダ装置12がレーダ波を走査する状態において、レーダ装置12の取付状態を推定する。アンテナアレイ200は、レーダ装置12が一定時間、レーダ波を放射することにより、当該レーダ波の放射強度に関する軌跡を取得することができる。
図9は、レーダ装置12によって放射されるレーダ波の指向性が変化する場合において、放射角度推定部160が放射角度を推定する方法の一例を示す図である。図9において、並列する矩形は、二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナ200の各々を示し、点線は、レーダ装置12が車両10の正規の位置に取り付けられた場合において想定されるアンテナアレイ200の強度分布を示し、実線は、アンテナアレイ200が実際にレーダ装置12からレーダ波の放射を受けることで取得した放射強度の軌跡を示す。放射角度推定部160は、取得した放射強度の軌跡と、レーダ波の想定強度との間の差から、当該レーダ波の放射角度を推定する。
図9の左部は、受信信号の積分機能を有するアンテナアレイ200を利用した場合におけるピッチ放射角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの垂直方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。
図9の中央部は、受信信号の積分機能を有するアンテナアレイ200を利用した場合におけるヨー放射角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの水平方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。
図9の右部は、受信信号の積分機能を有するアンテナアレイ200を利用した場合におけるロール角度推定の方法を示す。投射された2次元のビームの強度分布に基づいてビームの回転方向に関する角度を推定する場合、正規位置からの放射強度のずれを利用して放射角度を求めることができる。
<第5実施形態>
第5実施形態では、レーダ装置12よりビーム放射を行っている車両10に対して、当該電波を受信できる位置にレーダ波の放射位置算出部120を設置することによって、レーダ装置12の位置を算出し、次に、算出した位置に基づいて、所定の位置に放射強度算出部140を設置する。この結果により、レーダ装置12の取付角度を評価することができる。
図10は、レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるヨー放射角度推定の方法の一例を示す図である。レーダ波の放射が水平方向で切り替わる場合、切り替わる前の放射パターン(放射パターンA)と切り替わった後の放射パターン(放射パターンB)の交差する位置に強度測定用のアンテナ200を配置する(実際には交差する点が複数あるため、レーダ装置12の位置に基づいて特定の交差位置を求める)。この状態において、放射パターンAと放射パターンBの強度差を求める事によって、レーダ装置12の水平(ヨー)方向放射角度に応じた値を得ることができる。
図11は、レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるピッチ放射角度推定の方法の一例を示す図である。レーダ波の放射が水平方向で切り替わる場合、メインローブの頂点位置、すなわち、図11に示す放射パターンCの時の位置に強度測定用のアンテナ200A及び200Cを配置する。この状態において、放射パターンCにしたがってレーダ波が放射されているタイミングに合わせて強度の測定を行う事によって、レーダの垂直(ピッチ)方向放射角度に応じた値を得ることができる。
図12は、レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合におけるロール放射角度推定の方法の一例を示す図である。レーダ波の放射が水平方向で切り替わる場合、切り替わる前の放射パターン(放射パターンA)と切り替わった後の放射パターン(放射パターンB)の交差する位置に強度測定用のアンテナ200A及び200Cを配置する(実際には交差する点が複数あるため、レーダ装置12の位置に基づいて特定の交差位置を求める)。この場合、レーダ装置12によって放射されるレーダ波は上下対称であるため、放射パターンAと放射パターンBの交差する位置は垂直方向に直線となる。
図13は、レーダ装置12からのレーダ波の放射が水平方向のみに切り替わる場合に、放射パターンAと放射パターンBの交差する位置の一例を示す図である。図13において、直線lは放射パターンAと放射パターンBの交差する位置を示し、強度測定用のアンテナ200A及び200Cを当該直線l上に配置する。図13の下部に示す通り、回転中心よりずれた位置2点の傾きを算出することによって、レーダ装置12の回転(ロール)放射角度に応じた値を得ることができる。
以上の通り説明した本発明によれば、レーダ取付状態検査装置100は、レーダ装置から受信したレーダ波に基づいて、レーダ装置の放射位置と、レーダ波の放射強度とを算出し、算出した放射位置を始点とした場合の放射強度に基づいて、レーダ波の放射角度を推定する。すなわち、レーダ装置の放射角度を算出することによりレーダ装置の取付状態をより正確に特定することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 車両
12 レーダ装置
100 レーダ取付状態検査装置
120 放射位置算出部
140 放射強度算出部
160 放射角度推定部
200A、200B、200C アンテナ

Claims (8)

  1. レーダ装置から放射されたレーダ波を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記レーダ波に基づいて、前記レーダ装置の放射位置と、前記レーダ波の放射強度を算出する算出部と、を備え、
    前記算出部は、前記放射位置を始点とした場合の前記放射強度に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定する、
    レーダ取付状態検査装置。
  2. 前記受信部は、複数のアンテナを含む、
    請求項1に記載のレーダ取付状態検査装置。
  3. 前記算出部は、前記受信部により受信された前記レーダ波の放射強度と、前記レーダ波の想定強度との間の差から前記レーダ波の放射角度を推定する、
    請求項1又は2に記載のレーダ取付状態検査装置。
  4. 前記受信部は、少なくとも二次元方向に広がりをもって配置した複数のアンテナを含む、
    請求項1に記載のレーダ取付状態検査装置。
  5. 前記算出部は、前記放射強度の分布に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定する、
    請求項4に記載のレーダ取付状態検査装置。
  6. 前記算出部は、前記レーダ装置によって走査されるレーダ波に同期して、前記放射強度と、前記放射位置とに基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定する、
    請求項1に記載のレーダ取付状態検査装置。
  7. 前記受信部は、複数のアンテナを含み、
    前記算出部は、前記複数のアンテナが前記レーダ波を受信した複数の位置で前記放射強度を推定する、
    請求項6に記載のレーダ取付状態検査装置。
  8. 受信部が、レーダ装置から放射されたレーダ波を受信し、
    算出部が、前記受信部により受信された前記レーダ波に基づいて、前記レーダ装置の放射位置と、前記レーダ波の放射強度を算出し、
    前記算出部が、前記放射位置を始点とした場合の前記放射強度に基づいて、前記レーダ波の放射角度を推定する、
    レーダ取付状態検査方法。
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