JP2012159327A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号処理部100は、サイドローブの指向特性が異なる2つの受信アンテナRA1,TA2を選択的に切り替えて物標との距離を算出し、算出した距離が同一距離であって、その距離の算出の基礎とした各受信アンテナの受信レベルの差を判定する。
【選択図】図2
Description
送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1および第2受信アンテナを選択的に切り替え、第1および第2受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がともに等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1および第2受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブまたはサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置である。
送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内の第1回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした前記基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内における前記第1回転方向とは逆の第2回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第3受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1、第2受信および第3受信アンテナを選択的に切り替え、第1、第2および第3受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がすべて等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1、第2および第3受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分、および第1受信レベルと第3受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブ、前記第1回転方向のサイドローブ、または前記第2回転方向のサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置である。
以下、第1の実施形態のレーダ装置について説明する。なお、以下の各実施形態に関連付けて示す方位角、アンテナ利得または受信レベルを示す図におけるスケールは、すべての図で同一であるものとする。
先ず、本実施形態のレーダ装置の用途について、図1に例示して示す。図1は、本実施形態のレーダ装置を用いて踏切を監視するシステムの運用状態を概念的に示す図である。図1において、レーダ装置は、踏切遮断桿の近傍に設けられており、踏切監視領域内において特に踏切遮断桿と線路の間の領域を監視している。つまり、レーダ装置のアンテナは、そのメインローブ方向が踏切遮断桿の長手方向と概ね平行となるように配置されており、メインローブの領域が踏切遮断桿と線路の間の領域を極力カバーするようになっている。レーダ装置のアンテナのサイドローブ方向は、メインローブ方向を基にしてアンテナの指向特性に応じた所定の角度だけ斜めの方向に向いている。このとき、レーダ装置がサイドローブ方向の物標を検出することがある。例えば、図1に示したシステムでは、レーダ装置がサイドローブ方向に停車する車両を物標として検出しうる。
これに対して、本実施形態のレーダ装置は、後述するように、物標がアンテナのメインローブ方向に在るのか、あるいはサイドローブ方向に在るのかを認識することができるため、システム上適切な動作を行うことができる。
以下、実施形態のレーダ装置の概略構成と物標検出方法について、図2〜6を参照して説明する。
なお、受信アンテナRA1,RA2はそれぞれ、第1,第2受信アンテナの一例である。
なお、
S: 受信電力
Pt:送信電力
Gt:送信アンテナのアンテナ利得
Gr:受信アンテナのアンテナ利得
λ: 送信波の波長
σ: 物標の有効反射面積
R: 物標までの距離
である。
また、上述したように、受信アンテナRA2は、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が受信アンテナRA1の指向特性(つまり、送信アンテナTAの指向特性)とは異なる指向特性を備えている。それにより、受信アンテナRA2が選択された場合には、図4(b)に示すように、受信レベルは、図3(b)の場合よりもサイドローブにおける受信レベルが低下することになる。
図5は、図3(b)と図4(b)を対比しやすいように1つの図にしたものであり、実線は受信アンテナRA1が選択された場合の受信レベル(図3(b))、点線は受信アンテナRA2が選択された場合の受信レベル(図4(b))を示す。図5から、メインローブ方向では両者で受信レベルの変化が無いが、サイドローブ方向では、受信レベルに両者で差が生ずることが分かる。
そして信号処理部100は、受信アンテナRA1,RA2を選択したときに算出された距離がともに等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベル(例えば受信電力)をそれぞれP1,P2としたときに、P1とP2の差分に基づいて、算出された距離が受信アンテナのメインローブまたはサイドローブのいずれの受信によるものか判断する。
上記式(1)のレーダ方程式が示すように、同一の送信電力および同一距離の物標を前提としたならば、サイドローブの指向特性が互いに異なる受信アンテナRA1,RA2が選択された場合、サイドローブの受信によって得られる同一距離において、受信レベルに差が生ずる。一方、受信アンテナRA1,RA2はメインローブの指向特性は等しいため、メインローブの受信によって得られる同一距離において、受信レベルに差は生じない。そこで、この受信レベルの差が所定の閾値以上である場合に、その同一距離の物標の検出がサイドローブの受信によって得られたものであると判断することができる。
図2はレーダ方式を限定しない場合のレーダ装置の概略構成を示したが、以下では、レーダ方式をFM−CW方式とした場合のレーダ装置(以下、FM−CWレーダ装置)の構成と物標検出方法について、図7〜10を参照して説明する。
FM−CWレーダ装置は、周波数上昇区間(以下、UP区間)と周波数下降区間(以下、DOWN区間)を含むように周波数変調(FM変調)された送信波を空間へ放射し、物標から反射された波を受信波として受信する。周波数変調における変調信号は、代表的には三角波であるが、鋸波、台形波等の三角波以外の信号でもよい。FM−CWレーダ装置は、送信波と、物標からの反射により得られる受信波とのビート信号を取得するとともに、このビート信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を施して周波数分析を行う。周波数分析されたビート信号は強度が大きくなるピークが生じるが、このピークに対応するピーク周波数は、物標の距離に関する情報を有する。
送信アンテナTAは、増幅器13によって所定のレベルまで増幅された送信波を空間へ放射する。受信アンテナRA1,RA2は選択的に、物標からの反射波を受信波として受信する。この受信波は増幅器15において所定のレベルまで増幅される。
インタフェース部186は、例えば上位システムとの通信のためのインタフェース回路を含み、算出した物標との距離の上位システムへの報告、および上位システムからの特定のコマンドの受信等を行う。
距離算出部185は、FFT処理部184から取得するビート信号の周波数成分(FFTデータ)に基づいて、UP区間で得られるビート信号のピーク周波数と、DOWN区間で得られるビート信号のピーク周波数とのペアリングを行い、物標に対応するターゲット成分を特定する。さらに距離算出部185は、ペアリング結果に基づいて、物標との間の距離を算出する。具体的には、距離算出部185は、特定されたターゲット成分のペアのうち、UP区間のピーク周波数をFupとし、DOWN区間のピーク周波数をFdownとすると、物標までの距離を、α×(Fup+Fdown)/2(α:定数)の式によって算出する。なお、αは、送信波の電波伝搬速度(光速)、中心周波数、変調周波数幅等によって定まる値である。
なお、距離算出部185と切替制御部188は同期して動作するようにしてもよい。すなわち、切替制御部188が受信アンテナRA1を選択した後、距離算出部185は、受信アンテナRA1による受信波に対する処理が完了すると、切替制御部188に対して制御信号を送出する。そして、切替制御部188は、この制御信号に同期して、受信アンテナRA1から受信アンテナRA2への切り替えを行う。
次に、距離算出部185は、期間T1で得られた物標とのすべての距離D1と、期間T2で得られた物標とのすべての距離D2とを比較して、D1=D2となる距離があるか否か判定する(ステップS140)。1つもD1=D2となる距離が無ければ、適切な結果が得られていないことになるため、ステップS100へ戻る。
以下、第2の実施形態のレーダ装置について説明する。
先ず、本実施形態のレーダ装置の用途について、図11に例示する。図11は、本実施形態のレーダ装置を用いて横断歩道を監視するシステムの運用状態を概念的に示す図である。図11において、レーダ装置は、横断歩道の端部に設けられており、主として横断歩道内の領域を監視している。つまり、レーダ装置のアンテナは、そのメインローブ方向が横断歩道の進行方向と概ね平行となるように配置されており、メインローブの領域が横断歩道の領域を極力カバーするようになっている。また、レーダ装置のアンテナのサイドローブ方向は、メインローブ方向を基にしてアンテナの指向特性に応じた所定の角度だけ斜めの方向に向いており、車両および歩行者を監視している。
かかる観点から、本実施形態のレーダ装置は、メインローブ、およびその両側の2つのサイドローブの各々による物標の検出を切り分けることができるレーダ装置について、以下開示する。
以下、レーダ方式をFM−CW方式とした場合の本実施形態のレーダ装置の構成と物標検出方法について、図12〜16を参照して説明する。
図12に示すように、レーダ装置2は、3つの受信アンテナRA1〜RA3を備える。なお、受信アンテナRA1〜RA3はそれぞれ、第1〜第3受信アンテナの一例である。
受信アンテナRA1は、例えば送信アンテナTA1と同一の指向特性を備える。受信アンテナRA2は、受信アンテナRA1と比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、基準平面内の第1回転方向においてのみ異なる指向特性を有している。受信アンテナRA3は、受信アンテナRA1と比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、基準平面内における第1回転方向とは逆の第2回転方向においてのみ異なる指向特性を有している。
ここで、図11に示した例では、基準平面は監視領域(横断歩道)の平面に等しい。また、第1回転方向は、基準平面においてメインローブから一方のサイドローブに向かって回転する方向であり、第2回転方向は、基準平面においてメインローブから他方のサイドローブに向かって回転する方向である。
デジタル回路部18aは、前述したデジタル回路部18と同様の構成を備えるが、以下の点で異なる。つまり、デジタル回路部18aは、受信アンテナRA1〜RA3を選択したときに算出された距離がすべて等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれP1〜P3としたときに、P1とP2の差分、およびP1とP3の差分を算出する。そして、デジタル回路部18aは、各差分に基づいて、算出された距離が受信アンテナのメインローブ、第1回転方向のサイドローブ、または第2回転方向のサイドローブのいずれの受信によるものか判断する
図14は、(a)受信アンテナRA2(実線)の指向特性の一例(なお、点線で受信アンテナRA3の指向特性を示す。)、および(b)受信アンテナRA3(実線)の指向特性の一例(なお、点線で受信アンテナRA2の指向特性を示す。)を示す。図14(a)において、受信アンテナRA2の指向特性は、−の方位角(第2回転方向の角度)において受信アンテナRA1の指向特性と一致し、+の方位角(第1回転方向の角度)において基準平面内のヌル点の方位角が、受信アンテナRA1とは異なる指向特性を有している。また、図14(b)において、受信アンテナRA3の指向特性は、+の方位角(第1回転方向の角度)において受信アンテナRA1の指向特性と一致し、−の方位角(第2回転方向の角度)において基準平面内のヌル点の方位角が、受信アンテナRA1とは異なる指向特性を有している。
図15(a)に示すように、受信アンテナRA2が選択された場合、受信アンテナRA2の指向特性は、−の方位角(第2回転方向の角度)においては、受信アンテナRA1の指向特性と一致しているため、受信アンテナRA1が選択された場合と同一の受信レベル(図3(b)と同じレベル)となる。一方、受信アンテナRA2の指向特性は、+の方位角(第1回転方向の角度)においては、基準平面内のヌル点の方位角が受信アンテナRA1とは異なる指向特性を有しているため、受信アンテナRA1が選択された場合よりもサイドローブにおける受信レベルが低下することになる。
すなわち、P1とP2を比較し、|P1−P2|>PTH(PTH:所定の閾値)である場合には、受信アンテナの+の方位角(第1回転方向の角度)のサイドローブによって算出されたものである(つまり、物標が+の方位角のサイドローブ方向に存在する)と判断する。P1とP3を比較し、|P1−P3|>PTH(PTH:所定の閾値)である場合には、受信アンテナの−の方位角(第2回転方向の角度)のサイドローブによって算出されたものである(つまり、物標が−の方位角のサイドローブ方向に存在する)と判断する。距離の算出の基礎となる受信レベルがP1〜P3で差がない場合には、メインローブによって算出されたものである(つまり、物標がメインローブ方向に存在する)と判断する。
送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1および第2受信アンテナを選択的に切り替え、第1および第2受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がともに等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1および第2受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブまたはサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置。
送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内の第1回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした前記基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内における前記第1回転方向とは逆の第2回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第3受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1、第2受信および第3受信アンテナを選択的に切り替え、第1、第2および第3受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がすべて等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1、第2および第3受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分、および第1受信レベルと第3受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブ、前記第1回転方向のサイドローブ、または前記第2回転方向のサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置。
送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、少なくとも前記基準平面内の一回転方向において異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、を備えたレーダ装置における物標検出方法であって、
第1受信アンテナを選択し、送信波および第1受信アンテナによる受信波に基づいて物標までの距離を算出し、
第2受信アンテナを選択し、送信波および第2受信アンテナによる受信波に基づいて物標までの距離を算出し、
第1および第2受信アンテナを選択したときに算出された距離がともに等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1および第2受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブまたはサイドローブのいずれの受信によるものか判断する、
ことを含む、物標検出方法。
11…電圧制御発振器
12…方向性結合器
13…増幅器
14,14a…スイッチ
15…増幅器
16…ミキサ
17…フィルタ
18,18a…デジタル回路部
181…信号発生器
182…D/A変換器
183…A/D変換器
184…FFT処理部
185…距離算出部
186…インタフェース部
187…A/D変換器
188…切替制御部
100…信号処理部
TA…送信アンテナ
RA1,RA2,RA3…受信アンテナ
Claims (2)
- 送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1および第2受信アンテナを選択的に切り替え、第1および第2受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がともに等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1および第2受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブまたはサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置。 - 送信波を空間へ放射するための送信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための第1受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内の第1回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第2受信アンテナと、
前記送信波の物標による反射波を受信波として受信するための受信アンテナであって、前記第1受信アンテナと比較して、メインローブの方向を基にした前記基準平面内のヌル点の方位角が、前記基準平面内における前記第1回転方向とは逆の第2回転方向においてのみ異なる指向特性を有する第3受信アンテナと、
送信波および受信波に基づいて物標までの距離を算出する距離算出部と、
第1、第2受信および第3受信アンテナを選択的に切り替え、第1、第2および第3受信アンテナを選択したときに距離算出部によって算出された距離がすべて等しく、かつ、当該距離の算出の基礎となる各受信アンテナの受信レベルをそれぞれ第1、第2および第3受信レベルとしたときに、第1受信レベルと第2受信レベルの差分、および第1受信レベルと第3受信レベルの差分に基づいて、前記算出された距離が受信アンテナのメインローブ、前記第1回転方向のサイドローブ、または前記第2回転方向のサイドローブのいずれの受信によるものか判断する制御部と、
を備えた、レーダ装置。
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