JP2007177460A - ドアクローザ - Google Patents

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Abstract

【課題】戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができ、また、開扉操作が不便でなく、しかも適切なバックチェック力の調整を行うことが可能な全く新しいドアクローザを提供する。
【解決手段】ドアクローザ10が有する制御機構部20は、油室12に沿って2本形成される第1の油路21および第2の油路31を備えている。そして、第1の油路21には、3つの通油孔22,23,24が形成されており、第2の油路31には、2つの通油孔32,33が形成されている。これら5つの通油孔の設置位置とピストン13による閉鎖順位を調整することによって、多段階でのバックチェック力の調整が可能となる。また、通油孔の形状を工夫したり、油室12に複数の段差を設けたりすることによって、1本の油路でも同様の調整が可能となる。
【選択図】図2A

Description

本発明は、扉を開方向に移動させるときに多段階の速度制御が可能なドアクローザに関する。
従来から、扉を開けた際の力を利用して扉を自動的に閉めることが可能なドアクローザなる装置が知られている。一般的なドアクローザは、扉の開方向の動作に連動してドアクローザ内部のピストンが作動し、このピストンによってドアクローザ内部のスプリングを圧縮するように構成されている。そして、スプリング圧縮によって得られた反発力を利用して、扉を自動的に閉めることができるように構成されている。また、ドアクローザ内部には作動油が充填されており、この作動油はピストンの動きに連動して流動する。そして、作動油の流量をドアクローザが備える流量調整弁で制御することによって、扉の閉じる速度が調節可能となっている。
また、近時のドアクローザには、所定の開扉角度から全開角度までの間で急激な扉の開放動作が発生することを防止するために、いわゆるバックチェック力を作用させることが可能な機能が付加されている。このバックチェック力を作用させることによって、扉が風などによって煽られ、開扉速度が急激に上昇し、壁などに衝突することによって発生する扉自体の損傷や壁の損傷などを防止することが可能となっている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。
特開平6−94095号公報 特開昭64−90381号公報 実開平5−49984号公報
ところで、従来のドアクローザにおけるバックチェック力は、開扉操作の不便性などを考慮して、その作用開始位置が全開角度に近い位置(一般的には、全開角度に対して5°〜20°手前の位置)に設定されている。また、扉に影響を与える風圧などの強度は不確定であるため、適切なバックチェック力を設定することは難しく、安全率を高めるためにバックチェック力を高めに、例えば最大耐風力を考慮して設定することが行われている。
しかしながら、安全性を考慮してバックチェック力を高めに設定した場合、バックチェック力が作用する範囲が短い割には高いバックチェック力が扉に作用することになるので、急激に停止させられた扉や扉の固定部などは大きなダメージを受ける可能性がある。
このようなダメージを回避するには、バックチェック力が作用する範囲を拡げることが考えられるが、開扉抵抗が増す扉の操作範囲が大きくなってしまうので、不便さが増してしまう。また、従来のドアクローザでは、バックチェック力の微調整は困難であり、安全性を考慮すると、適切な作用範囲と強度でバックチェック力を設定することは非常に困難であった。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができ、また、開扉操作が不便でなく、しかも適切なバックチェック力の調整を行うことが可能な全く新しいドアクローザを提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係るドアクローザ(10,40,60,80)は、作動油が充填される油室(12)を備えるハウジング(11)と、前記油室(12)を第1の油室(12a)および第2の油室(12b)に2分割するとともに、前記油室(12)内で往復移動自在に設置されるピストン(13)と、前記ピストン(13)に対して常時一定方向の付勢力を及ぼすスプリング(14)と、前記ピストン(13)に固定設置されるラック(16)と、前記ハウジング(11)に回転運動自在に設置されるとともにこの回転運動と扉の開閉運動とを相互に変換可能なピニオン(17)とによって構成されるラック・ピニオン機構部(15)と、前記ピストン(13)の往復移動にともなう前記第1の油室(12a)および前記第2の油室(12b)間での作動油の移動油量を調整することによって前記ピストン(13)の移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部(20,50,70,90)と、を有するドアクローザ(10,40,60,80)であって、前記制御機構部(20,50,70,90)は、扉を開方向に移動させるときに多段階の速度制御が可能であることを特徴とする。
本発明に係るドアクローザ(10)において、前記制御機構部(20)は、前記油室(12)に沿って2本形成される第1の油路(21)および第2の油路(31)を備えており、前記第1の油路(21)は、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と常に導通する第1の通油孔(22)と、扉が閉状態のときには前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストン(13)が移動したときには前記ピストン(13)によって最初に閉鎖される第2の通油孔(23)と、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と常に導通する第3の通油孔(24)と、を備え、前記第2の油路(31)は、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と常に導通する第4の通油孔(32)と、扉が閉状態のときには前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストン(13)が移動したときには前記ピストン(13)によって前記第2の通油孔(23)の次に閉鎖される第5の通油孔(33)と、を備えることとすることができる。
また、本発明に係るドアクローザ(40)において、前記制御機構部(50)は、前記油室(12)に沿って形成される1本の油路(51)を備えており、前記油路(51)は、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と常に導通する第1の通油孔(22)と、扉が閉状態のときには前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストン(13)が移動したときには前記ピストン(13)によって最初に閉鎖される第2の通油孔(23)と、扉が閉状態のときには前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストン(13)が移動したときには前記ピストン(13)によって前記第2の通油孔(23)の次に閉鎖される第6の通油孔(56)と、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と常に導通する第3の通油孔(24)と、を備えることとすることができる。
なお、前記第6の通油孔(56)は、第1、第2および第3の通油孔(22,23,24)より小径に形成されていることが好適である。
また、本発明に係るドアクローザ(60)において、前記制御機構部(70)は、前記油室(12)に沿って形成される1本の油路(71)を備えており、前記油路(71)は、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と常に導通する第1の通油孔(22)と、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と常に導通する第3の通油孔(24)と、前記第1および第3の通油孔(22,24)の間で斜めに導通することによって前記油室(12)と前記油路(71)との開口部が長孔形状とされ、扉が閉状態のときには前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストン(13)が所定位置まで移動したときには前記ピストン(13)によって閉鎖され、さらに扉が開方向に移動することによって前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と導通する第7の通油孔(77)と、を備えることとすることができる。
さらに、本発明に係るドアクローザ(80)において、前記制御機構部(90)は、前記油室(12)に沿って形成される1本の油路(91)を備えており、前記油路(91)は、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側とは逆側に位置する第2の油室(12b)と常に導通する第1の通油孔(22)と、扉の状態に関わらず前記スプリング(14)設置側に位置する第1の油室(12a)と常に導通する第3の通油孔(24)と、を備え、前記油室(12)は、扉が閉状態から開状態への移動動作に対応して移動する前記ピストン(13)と油室内壁面との隙間間隔が多段階で狭まるように、複数の段差(12d1,12d2)を備えていることとすることができる。
なお、前記油路(21,31,51,71,91)は、油路内での作動油の導通・閉鎖・油量調整を行うことが可能な油量調整弁(25,35,55,75,95)を備えることとすることができる。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができ、また、開扉操作が不便でなく、しかも適切なバックチェック力の調整を行うことが可能な全く新しいドアクローザを提供することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の各実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、各実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るドアクローザは、例えば、扉の上方に固定設置されるとともに、扉枠側に設置されたアームと接続することによって、扉に対する閉扉力およびバックチェック力を作用できるようになっている。そこで、図1A、図1Bおよび図2Aを用いて、第1の実施形態に係るドアクローザの基本構成について説明する。ここで、図1Aは、第1の実施形態に係るドアクローザの縦断面下面図であり、図1Bは、第1の実施形態に係るドアクローザの左側面図である。また、図2Aは、図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。なお、図2Aでは、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
第1の実施形態に係るドアクローザ10は、作動油が充填される油室12を備えるハウジング11と、油室12を第1の油室12aおよび第2の油室12bに2分割するとともに、油室12内で往復移動自在に設置されるピストン13と、を備えている。ピストン13に対しては、第1の油室12a側に設置されるスプリング14からの付勢力が常時及ぼされており、外部からの力が加わらない場合、ピストン13は第1の油室12aを拡げる方向に移動するよう構成されている。
また、第1の実施形態に係るドアクローザ10には、ラック・ピニオン機構部15が設置されており、扉の開閉運動とピストン13の往復移動とを相互に変換できるようになっている。具体的には、ラック・ピニオン機構部15は、ピストン13に固定設置されるラック16と、ハウジング11に回転運動自在に設置されるピニオン17とによって構成されており、ピニオン17がハウジング11と回転運動自在に接続する回転軸18には、扉枠側に設置される図示しないアームが接続されている。したがって、扉の開閉運動は、不図示のアームを介して回転軸18に伝達され、ピニオン17を回転させることになる。
図1Aで示される第1の実施形態の場合は、扉が完全に閉鎖された状態でのドアクローザ10が示されている。そして、この状態から扉を開放する力が加わると、アーム(不図示)を介して回転軸18を時計回りに回転させる力が伝達されてピニオン17も時計回りに回転し、このピニオン17と歯合するラック16は紙面左方向に移動する。このラック16の動きにともなって、ラック16と接続するピストン13はスプリング14の付勢力に抗して紙面左方向に移動する。このスプリング14の付勢力に抗したピストン13の移動運動によって、扉は常に閉方向に移動する力を蓄積しながら開放されることになる。
逆に、扉が完全に開放された状態から扉の移動を規制する力が解除されると、スプリング14から及ぼされる付勢力によって、ピストン13は紙面右方向に移動することになる。このピストン13の移動によって、ピストン13と接続するラック16も紙面右方向に移動し、ピニオン17を反時計回りに回転させる。このピニオン17の回転運動によって、回転軸18が反時計回りに回転運動することになるので、回転軸18に接続する図示しないアームによってこの回転運動が扉を閉方向に移動させる力として伝達され、扉の閉鎖が実施され、完全に扉が閉状態となったときに、第1の実施形態に係るドアクローザ10は図1Aで示される状態となる。以上の説明から、ラック16の移動運動とピニオン17の回転運動、すなわちピストン13の往復移動と扉の開閉運動とが、ラック・ピニオン機構部15によって相互に変換可能となっていることが解る。
さらに、第1の実施形態に係るドアクローザ10には、ピストン13の往復移動にともなう第1の油室12aおよび第2の油室12b間での作動油の移動油量を調整することによってピストン13の移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部20が設置されている。この制御機構部20は、第1の実施形態に係るドアクローザ10で最も特徴的な部位であり、かかる制御機構部20が発揮する作用によって、第1の実施形態に係るドアクローザ10は、扉を開方向に移動させるときに多段階の速度制御が可能となっている。
そこで、図2A乃至図2Cを参照して、第1の実施形態に係る制御機構部20を説明する。なお、図2Bは、図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われる第1段階目の状態を示している。また、図2Cは、図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われる第2段階目の状態を示している。図2Aと同様、図2Bおよび図2Cについても、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
図2A乃至図2Cから明らかな通り、第1の実施形態に係る制御機構部20は、油室12に沿って2本形成される第1の油路21および第2の油路31を備えている。
第1の油路21は、油室12と導通する3つの通油孔22,23,24を備えている。一方、第2の油路31は、油室12と導通する2つの通油孔32,33を備えている。また、いずれの油路21,31にも、左側面側から油量調整弁25,35が螺合設置されている。この油量調整弁25,35は、その弁先が第1の油室12aと常に通じることになる第3の通油孔24と第5の通油孔33とに位置するように配置されており、油量調整弁25,35を回転操作することによって2つの通油孔24,33の導通・閉鎖・油量調整ができるようになっている。
ここで、第1の実施形態で重要な構成となる、各通油孔22,23,24,32,33の設置位置について説明する。この通油孔の設置位置が、バックチェック力の作用範囲を決定することになる。
第1の油路21に形成される通油孔のうち、紙面の右側、すなわち第2の油室12b側に配置されているのが第1の通油孔22である。この第1の通油孔22は、扉の状態に関わらずスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと常に導通する通油孔であり、扉が閉鎖されてピストン13が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室12bとの導通状態が維持されている。
第1の通油孔22の隣に形成されているのが第2の通油孔23である。この第2の通油孔23は、扉が閉状態のときにはスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと導通し(図2A参照)、扉の開方向の移動にともなってピストン13が移動したときにはピストン13によって最初に閉鎖される通油孔である(図2B参照)。
さらに、第1の油路21に形成される通油孔のうち、最も紙面の左側に設置され、扉の状態に関わらずスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと常に導通状態を維持するのが第3の通油孔24である。
また、第2の油路31に形成される通油孔のうち、紙面の右側、すなわち第2の油室12b側に配置されているのが第4の通油孔32である。この第4の通油孔32は、第1の通油孔22と対向する位置に配置されており、扉の状態に関わらずスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと常に導通する通油孔である。また、扉が閉鎖されてピストン13が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室12bとの導通状態が維持される。
第4の通油孔32の隣に形成されているのが第5の通油孔33である。この第5の通油孔33は、扉が閉状態のときにはスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと導通し(図2A参照)、扉の開方向の移動にともなってピストン13が移動したときにはピストン13によって第2の通油孔23の次に閉鎖される通油孔である(図2C参照)。つまり、第5の通油孔33は、第2の通油孔23とは対向配置されておらず、第2の通油孔23よりも紙面の左側にずれた状態で形成されている。
以上、第1の実施形態に係るドアクローザ10の構成を説明した。次に、図2A乃至図3を用いて、第1の実施形態に係るドアクローザ10の動作について説明する。ここで、図3は、第1の実施形態に係るドアクローザ10が設置された扉の開動作を説明するための図である。
まず、扉が図3の符号αで示されるような閉鎖状態にあるときは、第1の実施形態に係るドアクローザ10は、図2Aで示される状態にある。このとき、すべての通油孔22,23,24,32,33は、それぞれが導通する油室12a,12bとの導通状態が維持されている。そして、扉が図3の符号αから符号βで示される範囲を移動するときには、すべての通油孔22,23,24,32,33の導通状態が維持され、作動油は符号F1,F2,F3で示される3つの経路を通って第1の油室12aから第2の油室12bへと移動する。
さらに扉が移動し、図3の符号βで示される位置まで扉が移動したときには、第1の実施形態に係るドアクローザ10は、図2Bで示される状態となる。すなわち、第2の通油孔23が閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F1で示される経路が閉鎖され、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動がF2,F3で示される2つの経路のみとなる。つまり、作動油の経路が減少することによって第1の油室12aから第2の油室12bへの移動油量が減少し、ピストン13に加わる抵抗が増大する。したがって、ピストン13の移動速度が低下することになる。この第1段階の減速は、ピストン13が第5の通油孔33を塞ぐまで維持され、扉は図3の符号βから符号γで示される位置まで減速した速度で開扉動作を行うことになる。
さらに扉が移動して、図3の符号γで示される位置まで扉が移動したときには、第1の実施形態に係るドアクローザ10は、図2Cで示される状態となる。すなわち、第2の通油孔23に続いて第5の通油孔33が閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F3で示される経路が閉鎖され、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動がF2で示される1つの経路のみとなる。したがって、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動油量は、図2Bで示した場合に比べてさらに減少し、ピストン13に加わる抵抗がさらに増大することになる。ピストン13の移動速度が低下することによって第2段階の減速が行われ、扉は図3の符号γから符号δで示される扉全開の位置までさらに減速した速度で開扉動作を行うことになる。
以上説明したように、第1の実施形態に係るドアクローザ10では、2つの油路21,31を形成し、さらに、それぞれに形成された5つの通油孔22,23,24,32,33を適切に配置することによって、開扉動作を行う扉に対して2段階でバックチェック力を作用させることが可能となった。したがって、扉は第1段階の減速(すなわち、図3における符号βから符号γで示される範囲での減速)によって急激な扉の移動速度が緩和され、さらに第2段階の減速(すなわち、図3における符号γから符号δで示される範囲での減速)によって確実に開扉動作を停止させることができる。つまり、第1の実施形態で説明したドアクローザ10によれば、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができるだけでなく、開扉操作に支障を来すことなく適切なバックチェック力の調整を行うことができる。
なお、第1の実施形態に係るドアクローザ10は、図3で示されるように、90°の角度で開動作を行う扉に対して設置される場合を想定して説明した。そして、バックチェック力が作用しない範囲を約60°、バックチェック力の第1段階の減速が行われる1速区間を約20°、バックチェック力の第2段階の減速が行われる2速区間を約10°に設定した場合を例示して説明を行った。ただし、バックチェック力の調整は、設置対象となる扉の条件によって任意に変更することが可能であり、例えば、第2の通油孔23と第5の通油孔33を形成する位置を調整することによって実現することができる。
また、バックチェック力の大きさについても、各通油孔22,23,24,32,33の孔径を変更したり、油量調整弁25,35を調整したりすることによって作動油の油量を変更し、所望のバックチェック力を得ることができる。
なお、2段階でバックチェック力の調整を行う必要がない場合には、例えば、第2の油路31に設置される油量調整弁35を操作して第5の通油孔33を閉鎖することにより、1段階のみのバックチェック力が作用するようにすることができる。また、第5の通油孔33の開放に加え、第1の油路21に設置される油量調整弁25を操作して第3の通油孔24をも開放することにより、バックチェック力が作用しないようにすることもできる。このように、第1の実施形態に係るドアクローザ10によれば、バックチェック力のON/OFF操作をも行うことができる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、2本の油路21,31を設けることによって2段階のバックチェック力の調整を行うようにしたドアクローザ10について説明した。次に説明する第2の実施形態に係るドアクローザは、1本の油路で2段階のバックチェック力調整を行うことができるものである。なお、上述した第1の実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図4Aは、第2の実施形態に係るドアクローザの縦断面下面図であり、図4Bは、第2の実施形態に係るドアクローザの左側面図である。また、図5Aは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。さらに、図5Bは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第1段階目の速度制御が行われる状態を示している。また、図5Cは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第2段階目の速度制御が行われる状態を示している。図5A乃至図5Cについては、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
第2の実施形態に係るドアクローザ40は、図4Bに示されるように、1本の油路51を備えることによって制御機構部50が構成されている。そして、油路51は、油室12と導通する4つの通油孔22,23,56,24を備えており、また、油路51には、左側面側から油量調整弁55が螺合設置されている。この油量調整弁55は、その弁先が第1の油室12aと常に通じることになる第3の通油孔24に位置するように配置されており、油量調整弁55を回転操作することによって第3の通油孔24の導通・閉鎖・油量調整ができるようになっている。
ここで、第1の実施形態で重要な構成となる、4つの通油孔22,23,56,24の設置位置および構成について説明する。この通油孔の設置位置および構成が、バックチェック力の作用範囲を決定することになる。
油路51に形成される通油孔のうち、紙面の右側、すなわち第2の油室12b側に配置されているのが第1の通油孔22である。この第1の通油孔22は、扉の状態に関わらずスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと常に導通する通油孔であり、扉が閉鎖されてピストン13が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室12bとの導通状態が維持されている。
第1の通油孔22の隣に形成されているのが第2の通油孔23である。この第2の通油孔23は、扉が閉状態のときにはスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと導通し(図5A参照)、扉の開方向の移動にともなってピストン13が移動したときにはピストン13によって最初に閉鎖される通油孔である(図5B参照)。
さらに、第2の通油孔23の隣には、第6の通油孔56が形成されている。この第6の通油孔56は、扉が閉状態のときにはスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと導通し(図5A参照)、扉の開方向の移動にともなってピストン13が移動したときにはピストン13によって第2の通油孔23の次に閉鎖される通油孔である(図5Bおよび図5C参照)。そして、第6の通油孔56は、他の通油孔、すなわち第1、第2および第3の通油孔22,23,24よりも小径に形成されており、導通できる作動油の油量が他の通油孔と比べて抑えられている。
またさらに、油路51に形成される通油孔のうち、最も紙面の左側に設置され、扉の状態に関わらずスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと常に導通状態を維持するのが第3の通油孔24である。
以上のような構成を有する第2の実施形態に係るドアクローザ40によれば、1本の油路51のみによって構成される制御機構部50であっても、2段階のバックチェック力調整が可能となる。以下、図5A、図5B、図5Cおよび図3を用いて、第2の実施形態に係るドアクローザ40の動作について説明する。
まず、扉が図3の符号αで示されるような閉鎖状態にあるときは、第2の実施形態に係るドアクローザ40は、図5Aで示される状態にある。このとき、すべての通油孔22,23,56,24は、それぞれが導通する油室12a,12bとの導通状態が維持されている。そして、扉が図3の符号αから符号βで示される範囲を移動するときには、すべての通油孔22,23,56,24の導通状態が維持され、作動油は符号F1,F2,F4で示される3つの経路を通って第1の油室12aから第2の油室12bへと移動する。
さらに扉が移動し、図3の符号βで示される位置まで扉が移動したときには、第2の実施形態に係るドアクローザ40は、図5Bで示される状態となる。すなわち、第2の通油孔23が閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F1で示される経路が閉鎖され、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動がF2,F4で示される2つの経路のみとなる。つまり、作動油の経路が減少することによって第1の油室12aから第2の油室12bへの移動油量が減少し、ピストン13に加わる抵抗が増大する。また、1本の油路51で流量調整が成されている関係上、すべての通油孔22,23,56,24の径が同じ場合は、図5Bで示される第1段階の減速があまり効かないこととなるが、隣に形成される第6の通油孔56が細径に形成されているので、通油量が確実に減少し、適切なバックチェック力の作用が実行されることになる。また、第1段階の減速は、ピストン13が第6の通油孔56を塞ぐまで維持され、扉は図3の符号βから符号γで示される位置まで減速した速度で開扉動作を行うことになる。
さらに扉が開方向に移動して、図3の符号γで示される位置まで扉が移動したときには、第2の実施形態に係るドアクローザ40は、図5Cで示される状態となる。すなわち、第2の通油孔23に続いて第6の通油孔56が閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F4で示される経路が閉鎖され、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動がF2で示される1つの経路のみとなる。したがって、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動油量は、図5Bで示した場合に比べてさらに減少し、ピストン13に加わる抵抗がさらに増大することになる。ピストン13の移動速度が低下することによって第2段階の減速が行われ、扉は図3の符号γから符号δで示される扉全開の位置までさらに減速した速度で開扉動作を行うことになる。
以上説明したように、第2の実施形態に係るドアクローザ40では、1本の油路51と、この油路51に形成された4つの通油孔22,23,56,24を適切に配置することによって、開扉動作を行う扉に対して2段階でバックチェック力を作用させることが可能となる。したがって、扉は第1段階の減速(すなわち、図3における符号βから符号γで示される範囲での減速)によって急激な扉の移動速度が緩和され、さらに第2段階の減速(すなわち、図3における符号γから符号δで示される範囲での減速)によって確実に開扉動作を停止させることができる。つまり、第2の実施形態で説明したドアクローザ40によれば、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができるだけでなく、開扉操作に支障を来すことなく適切なバックチェック力の調整を行うことができる。
なお、第2の実施形態に係るドアクローザ40は、図3で示されるように、90°の角度で開動作を行う扉に対して設置される場合を想定して説明した。そして、バックチェック力が作用しない範囲を約60°、バックチェック力の第1段階の減速が行われる1速区間を約20°、バックチェック力の第2段階の減速が行われる2速区間を約10°に設定した場合を例示して説明を行った。ただし、バックチェック力の調整は、設置対象となる扉の条件によって任意に変更することが可能であり、例えば、第2の通油孔23と第6の通油孔56を形成する位置を調整することによって実現することができる。
また、バックチェック力の大きさについても、各通油孔22,23,56,24の孔径を変更したり、油量調整弁55を調整したりすることによって作動油の油量を変更し、所望のバックチェック力を得ることができる。
なお、第2の実施形態に係るドアクローザ40では、油量調整弁55を操作して第3の通油孔24を完全に開放することによってバックチェック力のOFF操作を行うことが可能であり、また、油量調整弁55を操作して第3の通油孔24を所望の開度だけ閉鎖することによって、バックチェック力のON操作を行うことが可能となっている。
[第3の実施形態]
上述した第2の実施形態では、1本の油路51で2段階のバックチェック力調整を行うことが可能なドアクローザ40について説明した。次に説明する第3の実施形態は、1本の油路で連続的なバックチェック力の調整を行うことが可能であり、しかも第2の実施形態とは別の構成を有するドアクローザに関するものである。なお、上述した第1および第2の実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図6Aは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。さらに、図6Bは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、連続的に速度制御が行われている状態を示している。また、図6Cは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が終了し一定のバックチェック力を作用させている状態を示している。図6A乃至図6Cについては、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
第3の実施形態に係るドアクローザ60は、第2の実施形態と同様、1本の油路71を備えることによって制御機構部70が構成されている。そして、油路71は、油室12と導通する3つの通油孔22,77,24を備えており、また、油路71には、左側面側から油量調整弁75が螺合設置されている。この油量調整弁75は、その弁先が第1の油室12aと常に通じることになる第3の通油孔24に位置するように配置されており、油量調整弁75を回転操作することによって第3の通油孔24の導通・閉鎖・油量調整ができるようになっている。
ここで、3つの通油孔22,77,24の設置位置および構成について説明する。この通油孔の設置位置および構成が、バックチェック力の作用範囲を決定することになる。
油路71に形成される通油孔のうち、紙面の右側、すなわち第2の油室12b側に配置されているのが第1の通油孔22である。この第1の通油孔22は、扉の状態に関わらずスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと常に導通する通油孔であり、扉が閉鎖されてピストン13が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室12bとの導通状態が維持されている。
また、油路71に形成される通油孔のうち、最も紙面の左側に設置され、扉の状態に関わらずスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと常に導通状態を維持するのが第3の通油孔24である。
さらに、第1および第3の通油孔22,24の間で斜めに導通することによって、油室12と油路71との開口部が長孔形状とされているのが第7の通油孔77である。この第7の通油孔77は、扉が閉状態のときにはスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと導通し(図6A参照)、扉の開方向の移動にともなってピストン13が所定位置まで移動したときにはピストン13によって閉鎖され(図6B参照)、さらに扉が開方向に移動することによってスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと導通するように構成されている(図6C参照)。
また、第7の通油孔77は、油室12と油路71との開口部が長孔形状とされている関係上、ピストン13による閉鎖が徐々に成されることになる。したがって、ピストン13の移動にともなう作動油の油量も徐々に変更されることとなる。
以上のような構成を有する第3の実施形態に係るドアクローザ60によれば、1本の油路71のみによって構成される制御機構部70であっても、スムーズで連続的なバックチェック力の調整が可能となる。以下、図6A、図6B、図6Cおよび図3を用いて、第3の実施形態に係るドアクローザ60の動作について説明する。
まず、扉が図3の符号αで示されるような閉鎖状態にあるときは、第3の実施形態に係るドアクローザ60は、図6Aで示される状態にある。このとき、すべての通油孔22,77,24は、それぞれが導通する油室12a,12bとの導通状態が維持されている。そして、扉が図3の符号αから符号βで示される範囲を移動するときには、すべての通油孔22,77,24の導通状態が維持され、作動油は符号F2,F5で示される2つの経路を通って第1の油室12aから第2の油室12bへと移動する。
さらに扉が開方向に移動し、図3の符号βで示される位置まで扉が移動したときには、第3の実施形態に係るドアクローザ60は、ちょうどピストン13が第7の通油孔77の閉鎖を開始する状態となる。
そして、さらに扉が移動し、図3の符号βで示される位置と符号γで示される位置のちょうど中間位置まで扉が移動したときには、第3の実施形態に係るドアクローザ60は、図6Bで示されるように、第7の通油孔77の半分を閉鎖した状態となる。すなわち、第7の通油孔77の開口部形状が長孔形状とされていることから、ピストン13の移動にしたがって第7の通油孔77は徐々に閉鎖され、第7の通油孔77を導通する作動油の油量も徐々に減少していくことになる。また、第7の通油孔77が徐々に閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F5で示される経路が徐々に閉鎖され、第1の油室12aから第2の油室12bへの作用油の移動が連続的に減少し、ピストン13に加わる抵抗が徐々に増大することになる。このピストン13への抵抗増大にともなうピストン13移動速度の連続的な減速は、ピストン13が第7の通油孔77を完全に塞ぐまで維持され、扉は図3の符号βから符号γで示される位置までほぼ一定の減速幅で減速していくことになる。
ピストン13によって第7の通油孔77が完全に閉鎖された後、作動油は、符号F2で示される1つの経路のみを通って第1の油室12aから第2の油室12bへと移動することになる。したがって、扉が図3の符号γから符号δで示される位置まで移動するときには、一定のバックチェック力が加わった状態で開扉動作が行われることになる。
以上説明したように、第3の実施形態に係るドアクローザ60では、1本の油路71と、この油路71に形成された3つの通油孔22,77,24を適切に配置することによって、開扉動作を行う扉に対して連続的な、すなわち多段階でのバックチェック力を作用させることが可能となる。したがって、扉は、減速開始位置(すなわち、図3における符号βで示す扉の位置)から徐々にバックチェック力の作用を受け、最終的にバックチェック力が最大となる位置(すなわち、図3における符号γで示す扉の位置)まで連続的に増大していくバックチェック力の作用を受けて行くことになる。そして、最終的にバックチェック力が最大となる位置から全開状態となる位置(すなわち、図3における符号δで示す扉の位置)までは、一定のバックチェック力を受けることになる。つまり、第3の実施形態で説明したドアクローザ60によれば、連続的なバックチェック力の増大を行うことができるので、第1および第2の実施形態で説明したドアクローザと同様に、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができるだけでなく、開扉操作に支障を来すことなく適切なバックチェック力の調整を行うことが可能となっている。
なお、第3の実施形態に係るドアクローザ60は、図3で示されるように、90°の角度で開動作を行う扉に対して設置される場合を想定して説明した。そして、バックチェック力が作用しない範囲を約60°、バックチェック力の連続的な減速が行われる1速区間を約20°、最大バックチェック力による減速が行われる2速区間を約10°に設定した場合を例示して説明を行った。ただし、バックチェック力の調整は、設置対象となる扉の条件によって任意に変更することが可能であり、例えば、第7の通油孔77を形成する位置や径、導通角度、開口部形状を調整することによって、様々なバックチェック力を作用させることが可能となる。
また、バックチェック力の大きさについても、各通油孔22,77,24の孔径を変更したり、油量調整弁75を調整したりすることによって作動油の油量を変更し、所望のバックチェック力を得ることができる。
なお、第3の実施形態に係るドアクローザ60では、油量調整弁75を操作して第3の通油孔24を完全に開放することにより、バックチェック力のOFF操作を行うことが可能である。また、油量調整弁75を操作して第3の通油孔24を所望の開度だけ閉鎖することによって、バックチェック力のON操作を行うことが可能である。
[第4の実施形態]
上述した第2の実施形態では、1本の油路51で2段階のバックチェック力調整を行うことが可能なドアクローザ40について説明した。また、上述した第3の実施形態では、1本の油路71で連続的なバックチェック力の調整を行うことが可能なドアクローザ60について説明した。次に説明する第4の実施形態は、1本の油路で2段階のバックチェック力調整を行うことが可能であり、しかも第2および第3の実施形態とは別の構成を有するドアクローザに関するものである。なお、上述した第1、第2および第3の実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図7Aは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。また、図7Bは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第1段階目の速度制御が行われる状態を示している。また、図7Cは、図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第2段階目の速度制御が行われる状態を示している。図7A乃至図7Cについては、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
第4の実施形態に係るドアクローザ80は、第2および第3の実施形態と同様に、1本の油路91を備えることによって制御機構部90が構成されている。そして、油路91は、油室12と導通する2つの通油孔22,24を備えており、また、油路91には、左側面側から油量調整弁95が螺合設置されている。この油量調整弁95は、その弁先が第1の油室12aと常に通じることになる第3の通油孔24に位置するように配置されており、油量調整弁95を回転操作することによって第3の通油孔24の導通・閉鎖・油量調整ができるようになっている。
また、第4の実施形態に係るドアクローザ80で特徴的な構成として、油室12に形成された段差形状の存在を挙げることができる。すなわち、油室12は、扉の閉状態から開状態への移動動作に対応して移動するピストン13と油室内壁面との隙間間隔が2段階で狭まるように、2つの段差12d1,12d2を備えている。そして、第2の油室12b側に形成された段差12d1と、第1の油室12a側に形成された段差12d2とは、ほぼ同じ幅で形成されており、これら2つの段差12d1,12d2を形成することによって、油室12の内径は、スプリング14側に行くにしたがって小さくなるように構成されている。
つまり、
第2の油室12b側に形成された段差12d1の紙面右側での油室12の径をD1、
2つの段差12d1,12d2に挟まれた箇所の油室12の径をD2、
第1の油室12a側に形成された段差12d2の紙面左側での油室12の径をD3、
としたときに、
D1>D2>D3
なる不等式が成り立つように構成されている。したがって、符号F6で示される作動油の油量についても2つの段差12d1,12d2との関係で、紙面の左側に行くほど減少していくことになる。
なお、油路91に形成される通油孔のうち、紙面の右側、すなわち第2の油室12b側に配置されているのが第1の通油孔22である。この第1の通油孔22は、扉の状態に関わらずスプリング14設置側とは逆側に位置する第2の油室12bと常に導通する通油孔であり、扉が閉鎖されてピストン13が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室12bとの導通状態が維持されている。
また、油路91に形成される通油孔のうち、最も紙面の左側に設置され、扉の状態に関わらずスプリング14設置側に位置する第1の油室12aと常に導通状態を維持するのが第3の通油孔24である。
以上のような構成を有する第4の実施形態に係るドアクローザ80によれば、1本の油路91のみによって構成される制御機構部90であっても、油室12内に2つの段差12d1,12d2を形成することによって、2段階でのバックチェック力の調整が可能となる。以下、図7A、図7B、図7Cおよび図3を用いて、第4の実施形態に係るドアクローザ80の動作について説明する。
まず、扉が図3の符号αで示されるような閉鎖状態にあるときは、第4の実施形態に係るドアクローザ80は、図7Aで示される状態にある。なお、第4の実施形態では、すべての通油孔22,24は、それぞれが導通する油室12a,12bとの導通状態が常に維持されるように構成されている。また、ピストン13は、油室12の内径がD1と最も大きくなっている場所に位置しているので、符号F6で示されるピストン13と油室内壁面との間の通油量も、最も大きくなっている。そして、扉が図3の符号αから符号βで示される範囲を移動するときに、作動油は、符号F2,F6で示される2つの経路を通り、且つ、第4の実施形態で最も大きい油量によって、第1の油室12aから第2の油室12bへと移動する。
さらに扉が開方向に移動し、図3の符号βで示される位置まで扉が移動したときには、第4の実施形態に係るドアクローザ80は、図7Bで示される状態となる。すなわち、ピストン13が油室12の径がD2となる2つの段差12d1,12d2に挟まれた箇所に位置することになるので、符号F6で示されるピストン13と油室内壁面との間の通油量が減少し、ピストン13に加わる抵抗が増大する。このピストン13への抵抗増大によって、第1段階のバックチェック力調整が実施されることになる。この第1段階の減速は、ピストン13が次の段差12d2の場所に到達するまで維持され、扉は図3の符号βから符号γで示される位置まで減速した速度で開扉動作を行うことになる。
さらに扉が移動して、図3の符号γで示される位置まで扉が移動したときには、第4の実施形態に係るドアクローザ80は、図7Cで示される状態となる。すなわち、ピストン13が油室12の径がD3となる2つ目の段差12d2の位置まで移動することによって、符号F6で示されるピストン13と油室内壁面との間の通油量がさらに減少し、ピストン13に加わる抵抗が最大となる。第4の実施形態で最大の抵抗が加わることによって第2段階の減速が行われ、ピストン13の移動速度が低下する。そして、扉は図3の符号γから符号δで示される扉全開の位置までさらに減速した速度で開扉動作を行うことになる。
以上説明したように、第4の実施形態に係るドアクローザ80では、1本の油路91と、この油路91に形成された2つの通油孔22,24、そして油室12内に形成された2つの段差12d1,12d2を適切に配置することによって、開扉動作を行う扉に対して2段階でバックチェック力を作用させることが可能となる。したがって、扉は第1段階の減速(すなわち、図3における符号βから符号γで示される範囲での減速)によって急激な扉の移動速度が緩和され、さらに第2段階の減速(すなわち、図3における符号γから符号δで示される範囲での減速)によって確実に開扉動作を停止させることができる。つまり、第4の実施形態で説明したドアクローザ80によれば、戸当たりなどによる扉自体の損傷や壁の損傷を防ぐことができるだけでなく、開扉操作に支障を来すことなく適切なバックチェック力の調整を行うことが可能となる。
なお、第4の実施形態に係るドアクローザ80は、図3で示されるように、90°の角度で開動作を行う扉に対して設置される場合を想定して説明した。そして、バックチェック力が作用しない範囲を約60°、バックチェック力の第1段階の減速が行われる1速区間を約20°、バックチェック力の第2段階の減速が行われる2速区間を約10°に設定した場合を例示して説明を行った。ただし、バックチェック力の調整は、設置対象となる扉の条件によって任意に変更することが可能であり、例えば、2つの段差12d1,12d2の高さや位置を調整することによって、所望のバックチェック力を得ることができる。
また、バックチェック力の大きさについても、2つの段差12d1,12d2の高さ変更による油室12の径を変更したり、油量調整弁95を調整したりすることによって作動油の油量を変更し、所望のバックチェック力を得ることができる。
なお、第4の実施形態に係るドアクローザ80では、油量調整弁95を操作して第3の通油孔24を完全に開放することにより、バックチェック力のOFF操作を行うことが可能となっている。また、油量調整弁95を操作して第3の通油孔24を所望の開度だけ閉鎖することにより、バックチェック力のON操作を行うことが可能である。
以上、本発明の好適な複数の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、基本的に2段階のバックチェック力調整を行うことができるドアクローザについて説明を行った。しかしながら、本発明の適用範囲は、2段階のバックチェック力調整のみに限られるものではなく、通油孔や段差の形成数を変更することによって、任意の回数でバックチェック力の調整が可能な、すなわち多段階の速度制御が可能なドアクローザを実現することも可能である。
第4の実施形態に係る2つの段差12d1,12d2を斜め方向に滑らかに形成し、油室12の内径がD1からD3へとなだらかに変化するテーパ形状を油室12内壁面の形状に採用することによって、連続的なバックチェック力の調整を行うことが可能なドアクローザを実現することも可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
第1の実施形態に係るドアクローザの縦断面下面図である。 第1の実施形態に係るドアクローザの左側面図である。 図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。 図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われる第1段階目の状態を示している。 図1BにおけるV−V断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われる第2段階目の状態を示している。 第1の実施形態に係るドアクローザが設置された扉の開動作を説明するための図である。 第2乃至第4の実施形態に係るドアクローザの縦断面下面図である。 第2乃至第4の実施形態に係るドアクローザの左側面図である。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第1段階目の速度制御が行われる状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第2段階目の速度制御が行われる状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、連続的に速度制御が行われている状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が終了し一定のバックチェック力を作用させている状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第1段階目の速度制御が行われる状態を示している。 図4BにおけるW−W断面を示す断面正面図であり、第2段階目の速度制御が行われる状態を示している。
符号の説明
10 ドアクローザ、11 ハウジング、12 油室、12a 第1の油室、12b 第2の油室、12d1,12d2 段差、13 ピストン、14 スプリング、15 ラック・ピニオン機構部、16 ラック、17 ピニオン、18 回転軸、20 制御機構部、21 第1の油路、22 第1の通油孔、23 第2の通油孔、24 第3の通油孔、25 油量調整弁、31 第2の油路、32 第4の通油孔、33 第5の通油孔、35 油量調整弁、40 ドアクローザ、50 制御機構部、51 油路、55 油量調整弁、56 第6の通油孔、60 ドアクローザ、70 制御機構部、71 油路、75 油量調整弁、77 第7の通油孔、80 ドアクローザ、90 制御機構部、91 油路、95 油量調整弁。

Claims (7)

  1. 作動油が充填される油室を備えるハウジングと、
    前記油室を第1の油室および第2の油室に2分割するとともに、前記油室内で往復移動自在に設置されるピストンと、
    前記ピストンに対して常時一定方向の付勢力を及ぼすスプリングと、
    前記ピストンに固定設置されるラックと、前記ハウジングに回転運動自在に設置されるとともにこの回転運動と扉の開閉運動とを相互に変換可能なピニオンとによって構成されるラック・ピニオン機構部と、
    前記ピストンの往復移動にともなう前記第1の油室および前記第2の油室間での作動油の移動油量を調整することによって前記ピストンの移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部と、
    を有するドアクローザであって、
    前記制御機構部は、扉を開方向に移動させるときに多段階の速度制御が可能であることを特徴とするドアクローザ。
  2. 請求項1に記載のドアクローザにおいて、
    前記制御機構部は、前記油室に沿って2本形成される第1の油路および第2の油路を備えており、
    前記第1の油路は、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と常に導通する第1の通油孔と、
    扉が閉状態のときには前記スプリング設置側に位置する第1の油室と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストンが移動したときには前記ピストンによって最初に閉鎖される第2の通油孔と、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側に位置する第1の油室と常に導通する第3の通油孔と、
    を備え、
    前記第2の油路は、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と常に導通する第4の通油孔と、
    扉が閉状態のときには前記スプリング設置側に位置する第1の油室と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストンが移動したときには前記ピストンによって前記第2の通油孔の次に閉鎖される第5の通油孔と、
    を備えることを特徴とするドアクローザ。
  3. 請求項1に記載のドアクローザにおいて、
    前記制御機構部は、前記油室に沿って形成される1本の油路を備えており、
    前記油路は、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と常に導通する第1の通油孔と、
    扉が閉状態のときには前記スプリング設置側に位置する第1の油室と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストンが移動したときには前記ピストンによって最初に閉鎖される第2の通油孔と、
    扉が閉状態のときには前記スプリング設置側に位置する第1の油室と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストンが移動したときには前記ピストンによって前記第2の通油孔の次に閉鎖される第6の通油孔と、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側に位置する第1の油室と常に導通する第3の通油孔と、
    を備えることを特徴とするドアクローザ。
  4. 請求項3に記載のドアクローザにおいて、
    前記第6の通油孔は、第1、第2および第3の通油孔より小径に形成されていることを特徴とするドアクローザ。
  5. 請求項1に記載のドアクローザにおいて、
    前記制御機構部は、前記油室に沿って形成される1本の油路を備えており、
    前記油路は、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と常に導通する第1の通油孔と、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側に位置する第1の油室と常に導通する第3の通油孔と、
    前記第1および第3の通油孔の間で斜めに導通することによって前記油室と前記油路との開口部が長孔形状とされ、扉が閉状態のときには前記スプリング設置側に位置する第1の油室と導通し、扉の開方向の移動にともなって前記ピストンが所定位置まで移動したときには前記ピストンによって閉鎖され、さらに扉が開方向に移動することによって前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と導通する第7の通油孔と、
    を備えることを特徴とするドアクローザ。
  6. 請求項1に記載のドアクローザにおいて、
    前記制御機構部は、前記油室に沿って形成される1本の油路を備えており、
    前記油路は、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側とは逆側に位置する第2の油室と常に導通する第1の通油孔と、
    扉の状態に関わらず前記スプリング設置側に位置する第1の油室と常に導通する第3の通油孔と、
    を備え、
    前記油室は、扉が閉状態から開状態への移動動作に対応して移動する前記ピストンと油室内壁面との隙間間隔が多段階で狭まるように、複数の段差を備えていることを特徴とするドアクローザ。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載のドアクローザにおいて、
    前記油路は、油路内での作動油の導通・閉鎖・油量調整を行うことができる油量調整弁を備えることを特徴とするドアクローザ。
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