JP2007177142A - チタニア膜形成用液体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体として、合成樹脂製の基材に塗布可能であって、貯蔵安定性や透明性が良好であり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成できるものを提供する。
【解決手段】ペルオキソチタン酸水溶液に非イオン界面活性剤を添加したものを、チタニア膜形成用液体として用いる。非イオン界面活性剤の含有率を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合とする。
【選択図】なし
【解決手段】ペルオキソチタン酸水溶液に非イオン界面活性剤を添加したものを、チタニア膜形成用液体として用いる。非イオン界面活性剤の含有率を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合とする。
【選択図】なし
Description
この発明は、チタニア膜形成用液体およびその製造方法に関する。
チタニア(4価の酸化チタン:TiO2 )膜は、各種基材の透明保護膜、光触媒膜、着色膜、機能性膜として使用されている。下記の特許文献1には、このチタニア膜を基材上に形成するための「チタニア膜形成用液体」として、水酸化チタンゾルと過酸化水素とを反応させて得られたペルオキソチタン酸(過酸化チタン)水溶液が記載されている。
特許文献1には、四塩化チタン水溶液にアンモニア水を添加して析出させた水酸化チタンゾルに、洗浄後に過酸化水素水を添加することで、ペルオキソチタン酸水溶液を得たこと、その液性はpHが6.4の中性であったことが記載されている。また、このペルオキソチタン酸水溶液を基材に塗布して200℃以上で加熱処理すると、結晶構造がアナターゼ型である結晶質のチタニア膜が得られるが、室温乾燥や200℃より低い温度での加熱処理では、非晶質のチタニア膜が得られることが記載されている。
特許文献1には、四塩化チタン水溶液にアンモニア水を添加して析出させた水酸化チタンゾルに、洗浄後に過酸化水素水を添加することで、ペルオキソチタン酸水溶液を得たこと、その液性はpHが6.4の中性であったことが記載されている。また、このペルオキソチタン酸水溶液を基材に塗布して200℃以上で加熱処理すると、結晶構造がアナターゼ型である結晶質のチタニア膜が得られるが、室温乾燥や200℃より低い温度での加熱処理では、非晶質のチタニア膜が得られることが記載されている。
また、このペルオキソチタン酸水溶液が80℃以上で加熱処理された液体は、塗布するだけで結晶性のチタニア膜が形成できるため、加熱処理ができない基材に対する「チタニア膜形成用液体」として有用であると記載されている。
下記の非特許文献1には、ペルオキソチタン酸水溶液は、下記の(1)式で表されるペルオキソチタン二核錯体アニオンと、下記の(2)式で表されるペルオキソチタン二核錯体ポリアニオンを含む溶液であることが記載されている。よって、ペルオキソチタン酸水溶液は、ある程度の親水性を有する基材の表面には塗布できるが、疎水性の基材の表面には塗布できない。
[Ti2 O5 (OH)x ](x-2)- ‥‥(1)
[(Ti2 O5 )y (OH)Z ](Z-2y)- ‥‥(2)
ただし、(1)式でx>2、(2)式で(y/z)>2。
下記の非特許文献1には、ペルオキソチタン酸水溶液は、下記の(1)式で表されるペルオキソチタン二核錯体アニオンと、下記の(2)式で表されるペルオキソチタン二核錯体ポリアニオンを含む溶液であることが記載されている。よって、ペルオキソチタン酸水溶液は、ある程度の親水性を有する基材の表面には塗布できるが、疎水性の基材の表面には塗布できない。
[Ti2 O5 (OH)x ](x-2)- ‥‥(1)
[(Ti2 O5 )y (OH)Z ](Z-2y)- ‥‥(2)
ただし、(1)式でx>2、(2)式で(y/z)>2。
なお、特許文献1には、「基材との濡れ性を向上させるために、ペルオキソチタン酸水溶液に適当な界面活性剤を添加することができる」と記載されているが、使用する界面活性剤の種類や添加量、添加方法についての具体的な記載はない。
特許2938376号公報
一ノ瀬弘道、「過酸化チタン」、光触媒製品協議会・光触媒製品管理責任者講習テキスト、2002年度版、p.2−3
上述のように、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体を、合成樹脂製等の疎水性の基材に塗布してチタニア膜を形成するためには、界面活性剤を添加することが有用であると考えられる。しかしながら、使用する界面活性剤の種類や添加量、添加方法によっては、疎水性の基材に対する濡れ性が不十分となったり、貯蔵安定性や透明性が不良となったり、基材に塗布した後に加熱することで形成されるチタニア膜の硬度や基材に対する付着性が不十分になることが想定される。
本発明の課題は、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体として、合成樹脂製の基材に塗布可能であって、貯蔵安定性や透明性が良好であり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成できるものを提供することである。
本発明の課題は、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体として、合成樹脂製の基材に塗布可能であって、貯蔵安定性や透明性が良好であり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成できるものを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体であって、非イオン界面活性剤が、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で含まれていることを特徴とするチタニア膜形成用液体を提供する。
本発明によれば、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体に、界面活性剤として非イオン界面活性剤を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で添加することにより、合成樹脂製の基材に塗布できるようになり、貯蔵安定性や透明性が良好であり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成することができる。
本発明によれば、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体に、界面活性剤として非イオン界面活性剤を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で添加することにより、合成樹脂製の基材に塗布できるようになり、貯蔵安定性や透明性が良好であり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成することができる。
ペルオキソチタン酸水溶液に陽イオン界面活性剤や陰イオン界面活性剤を添加すると、ペルオキソチタン酸水溶液の粘度が増加したり、ペルオキソチタン酸水溶液がゲル化したり、ペルオキソチタン酸水溶液に水酸化チタンが析出したりして、チタニア膜形成用液体の貯蔵安定性や透明性が低下する。これに対して、ペルオキソチタン酸水溶液に非イオン界面活性剤を添加すると、これらの現象が生じないため、チタニア膜形成用液体の貯蔵安定性や透明性が良好となる。
非イオン界面活性剤の添加率を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下にすることにより、チタニア膜形成用液体が合成樹脂製の基材に塗布できるようになり、基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性が優れたチタニア膜を形成することができる。非イオン界面活性剤の添加率がペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%未満であると、非イオン界面活性剤の添加による、疎水性基材に対する濡れ性改善作用が実質的に得られず、20.0質量%を超えると、塗膜中のペルオキソチタン酸含有率が低くなりすぎて、形成されたチタニア膜の硬度が不十分となる。
非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等が挙げられる。非イオン界面活性剤には水溶性のものと油溶性のものがあるが、水溶性のものであればペルオキソチタン酸水溶液に容易に溶解するため、水溶性の非イオン界面活性剤を使用することが好ましい。
本発明はまた、ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とし、非イオン界面活性剤が、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で含まれているチタニア膜形成用液体の製造方法として、(1) ペルオキソチタン酸水溶液に対して、曇点(透明であった溶液が温度の変化により曇りを生じる温度)のない非イオン界面活性剤または曇点が80℃を超える非イオン界面活性剤を、80℃以下の温度で添加することを特徴とする方法と、(2) ペルオキソチタン酸水溶液に対して、曇点が80℃以下である非イオン界面活性剤を、曇点より低い温度で添加することを特徴とする方法を提供する。
(1) の方法によれば、ペルオキソチタン酸水溶液に非イオン界面活性剤を添加する際の温度を80℃以下とすることにより、結晶構造がアナターゼ型であるチタニア粒子を含まないチタニア膜形成用液体が得られる。(2) の方法によれば、ペルオキソチタン酸水溶液に非イオン界面活性剤を添加する際の温度を(80℃以下の)曇点より低い温度とすることにより、結晶構造がアナターゼ型であるチタニア粒子を含まず、非イオン界面活性剤に起因する濁りが生じないチタニア膜形成用液体が得られる。
本発明のチタニア膜形成用液体は、合成樹脂製の基材に塗布可能で、貯蔵安定性や透明性も良好であり、本発明のチタニア膜形成用液体を合成樹脂製の基材に塗布した後に加熱することで、硬度や基材に対する付着性に優れたチタニア膜を形成することができる。
本発明の方法によれば、本発明のチタニア膜形成用液体として、貯蔵安定性や透明性が良好なものを製造することができる。
本発明の方法によれば、本発明のチタニア膜形成用液体として、貯蔵安定性や透明性が良好なものを製造することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
先ず、TiO2 に換算した濃度が0.8質量%である四塩化チタン水溶液7kgに、25質量%アンモニア水を230g添加して、pHを7.1とした後に、イオン交換水を使用して導電率が50μS/cmとなるまでデカンテーションによる洗浄を行った。これにより、TiO2 に換算した濃度が1.62質量%である水酸化チタンゾルを2765g得た。水酸化チタンゾル回収率はTiO2 換算で約80%であった。
先ず、TiO2 に換算した濃度が0.8質量%である四塩化チタン水溶液7kgに、25質量%アンモニア水を230g添加して、pHを7.1とした後に、イオン交換水を使用して導電率が50μS/cmとなるまでデカンテーションによる洗浄を行った。これにより、TiO2 に換算した濃度が1.62質量%である水酸化チタンゾルを2765g得た。水酸化チタンゾル回収率はTiO2 換算で約80%であった。
次に、得られた水酸化チタンゾルに30質量%過酸化水素水を、質量比がH2 O2 /TiO2 =1.5となるように、223g添加することで、TiO2 に換算した濃度が1.5質量%であるペルオキソチタン酸水溶液を得た。この水溶液は黄色透明であり、pHは6.5であった。ここまでの工程は加熱を伴わずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
このようにして得られたペルオキソチタン酸水溶液に、下記の表1に示す条件で界面活性剤を添加することにより、No. 1〜10のチタニア膜形成用液体を得た。また、No. 11のチタニア膜形成用液体は、得られたペルオキソチタン酸水溶液そのもの(界面活性剤を添加していないもの)である。
このようにして得られたペルオキソチタン酸水溶液に、下記の表1に示す条件で界面活性剤を添加することにより、No. 1〜10のチタニア膜形成用液体を得た。また、No. 11のチタニア膜形成用液体は、得られたペルオキソチタン酸水溶液そのもの(界面活性剤を添加していないもの)である。
No. 1では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数:8,曇点:40℃)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 2では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 2では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 3では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.05質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 4では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 4では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 5では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して20.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 6では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して20.1質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 6では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して20.1質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 7では、界面活性剤として、陽イオン界面活性剤であるココナットアミンアセテートを、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 8では、界面活性剤として、陰イオン界面活性剤であるアンモニウムラウレルサルフェートを、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 8では、界面活性剤として、陰イオン界面活性剤であるアンモニウムラウレルサルフェートを、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱せずに行ったため、液温は35℃より低く保持されていた。
No. 9では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(エチレンオキサイド付加モル数:20,曇点:無し)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱し、液温が90℃に保持されるようにして行った。
No. 10では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数:8,曇点:40℃)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱し、液温が50℃に保持されるようにして行った。
No. 10では、界面活性剤として、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数:8,曇点:40℃)を、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して5.0質量%の割合で添加した。この添加工程は、ペルオキソチタン酸水溶液を加熱し、液温が50℃に保持されるようにして行った。
表1において、本発明の範囲から外れる構成に下線を施した。
〔チタニア膜形成用液体の貯蔵安定性と透明性〕
No. 1〜11のチタニア膜形成用液体について、貯蔵安定性と透明性の評価を行った。貯蔵安定性については、「JIS K5400(旧規格)」の塗料一般試験方法の「5.4加温貯蔵安定性」と「4.5.3回転粘度計法」に準拠して行った。
〔チタニア膜形成用液体の貯蔵安定性と透明性〕
No. 1〜11のチタニア膜形成用液体について、貯蔵安定性と透明性の評価を行った。貯蔵安定性については、「JIS K5400(旧規格)」の塗料一般試験方法の「5.4加温貯蔵安定性」と「4.5.3回転粘度計法」に準拠して行った。
先ず、No. 1〜11の液体200mLをそれぞれ密封容器に入れて、各容器を温度が35℃±2℃に制御された恒温装置内に置き、一日後に、各液体の粘度を測定した。その結果を下記の表2に示す。
この時点で、No. 7とNo. 9の液体には析出物が生じ、No. 8の液体はゲル化し、No. 10の液体は白濁していた。そのため、No. 7とNo. 9の液体については、析出物を濾過して室温で乾燥した後、「JIS K5116(旧規格)」の二酸化チタン(顔料)の「6.4二酸化チタン」に準拠してチタニアの有無を調べるとともに、「6.3結晶格子面間隔」によりX線回折装置を使用して結晶性および結晶構造を調べた。これらの結果も下記の表2に示す。
この時点で、No. 7とNo. 9の液体には析出物が生じ、No. 8の液体はゲル化し、No. 10の液体は白濁していた。そのため、No. 7とNo. 9の液体については、析出物を濾過して室温で乾燥した後、「JIS K5116(旧規格)」の二酸化チタン(顔料)の「6.4二酸化チタン」に準拠してチタニアの有無を調べるとともに、「6.3結晶格子面間隔」によりX線回折装置を使用して結晶性および結晶構造を調べた。これらの結果も下記の表2に示す。
No. 1〜6とNo. 11の液体については、一日後の時点で目視では透明であったため、分光透過率を紫外可視分光光度計で測定し、波長600nmでの透過率で評価した。さらに、前述の恒温装置内に3カ月置いた後に、各液体の粘度を測定した。これらの結果も下記の表2に示す。
この結果から、曇点が40℃の非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを、35℃より低い温度(曇点より低い温度)のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 1の液体と、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを35℃より低い温度(80℃以下の温度)のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 2〜6の液体と、ペルオキソチタン酸水溶液からなるNo. 11の液体は、35℃に3カ月保持した後でも粘度および透明性に変化がなく、貯蔵安定性に優れていることが分かる。
これに対して、陽イオン界面活性剤であるココナットアミンアセテ−トをペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 7の液体は、無定形チタニアが析出していて、透明性が得られなかった。陰イオン界面活性剤であるアンモニウムラウレルサルフェートをペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 8の液体は、一日後にゲル化していて、貯蔵安定性が悪かった。
また、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを90℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 9の液体は、アナターゼ型チタニア粒子が析出していて、透明性が得られなかった。また、曇点が40℃の非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを、曇点より高い50℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 10の液体は、白濁していて、透明性が得られなかった。
〔チタニア膜形成用液体の各種基材への塗布性能の評価〕
No. 1〜6,10,11のチタニア膜形成用液体について、各種基材への塗布性能の評価を行った。
基材としては、100mm×50mm×厚さ3mmの硼珪酸ガラス板、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)、ポリプロピレン板、ポリカーボネート板を用意した。
No. 1〜6,10,11のチタニア膜形成用液体について、各種基材への塗布性能の評価を行った。
基材としては、100mm×50mm×厚さ3mmの硼珪酸ガラス板、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)、ポリプロピレン板、ポリカーボネート板を用意した。
塗布はディップコート法により行い、20℃に保持した各液体中に各基材を入れた後、引き上げ速度0.5mm/secで引き上げた。この引き上げ直後の状態を目視で観察し、板面に塗膜が均一に形成されているかどうかを調べた。その結果を下記の表3に示す。表3において、「○」は塗膜が均一に形成されていたことを示し、「×」は板面に塗膜が均一に形成されず「はじき」が生じていたことを示す。
この結果から、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを35℃より低い温度(80℃以下の温度)のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 2〜6の液体のうち、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率がTiO2 換算で5.0質量%、0.10質量%、20.0質量%、20.1質量%であるNo. 2,4,5,6の液体は、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板にも良好に塗布できるが、0.05質量%であるNo. 3の液体は、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板に塗布できないことが分かる。
また、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを、曇点より低い35℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 1の液体は、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板にも良好に塗布できるが、曇点より高い50℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 10の液体は、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板に塗布できないことが分かる。
また、ペルオキソチタン酸水溶液からなるNo. 11の液体も、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板に塗布できないことが分かる。
なお、硼珪酸ガラス板と冷間圧延鋼板には、No. 1〜6,10,11のいずれの液体も良好に塗布できた。
また、ペルオキソチタン酸水溶液からなるNo. 11の液体も、ポリプロピレン板およびポリカーボネート板に塗布できないことが分かる。
なお、硼珪酸ガラス板と冷間圧延鋼板には、No. 1〜6,10,11のいずれの液体も良好に塗布できた。
〔チタニア膜の硬度の評価〕
No. 1,2,4〜6,11のチタニア膜形成用液体について、基材に塗布した後に加熱することで得られるチタニア膜の硬度を評価した。基材としては、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)を用意した。
先ず、20℃に保持した各液体中に各鋼板を入れた後、引き上げ速度0.5mm/secで引き上げることにより、各鋼板にディップコート法でNo. 1,2,4〜6,11の各液体の塗膜を形成した。次に、No. 1,2,4〜6,11の各塗膜が形成された各鋼板を加熱炉に入れ、100℃で10分間加熱してチタニア膜を形成した。また、No. 1,2,4〜6,11の各塗膜が形成された各鋼板を加熱炉に入れ、200℃で20分間加熱してチタニア膜を形成した。
このようにして形成された各チタニア膜の硬度を、「JIS K5400(旧規格)」の塗料一般試験方法の「8.4.1鉛筆引っかき値、試験機法」に準拠して測定した。その結果を下記の表4に示す。
No. 1,2,4〜6,11のチタニア膜形成用液体について、基材に塗布した後に加熱することで得られるチタニア膜の硬度を評価した。基材としては、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)を用意した。
先ず、20℃に保持した各液体中に各鋼板を入れた後、引き上げ速度0.5mm/secで引き上げることにより、各鋼板にディップコート法でNo. 1,2,4〜6,11の各液体の塗膜を形成した。次に、No. 1,2,4〜6,11の各塗膜が形成された各鋼板を加熱炉に入れ、100℃で10分間加熱してチタニア膜を形成した。また、No. 1,2,4〜6,11の各塗膜が形成された各鋼板を加熱炉に入れ、200℃で20分間加熱してチタニア膜を形成した。
このようにして形成された各チタニア膜の硬度を、「JIS K5400(旧規格)」の塗料一般試験方法の「8.4.1鉛筆引っかき値、試験機法」に準拠して測定した。その結果を下記の表4に示す。
この結果から分かるように、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを、曇点より低い35℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 1の液体によるチタニア膜は、ペルオキソチタン酸水溶液のみからなるNo. 11の液体によるチタニア膜と同じ硬さ(鉛筆硬度3H、4H)が得られている。
また、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを35℃より低い温度(80℃以下の温度)のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 2,4〜6の液体のうち、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率がTiO2 換算で5.0質量%、0.10質量%、20.0質量%であるNo. 2,4,5の液体によるチタニア膜は、ペルオキソチタン酸水溶液のみからなるNo. 11の液体によるチタニア膜と同じ硬さ(鉛筆硬度3H、4H)が得られている。
また、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを35℃より低い温度(80℃以下の温度)のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 2,4〜6の液体のうち、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率がTiO2 換算で5.0質量%、0.10質量%、20.0質量%であるNo. 2,4,5の液体によるチタニア膜は、ペルオキソチタン酸水溶液のみからなるNo. 11の液体によるチタニア膜と同じ硬さ(鉛筆硬度3H、4H)が得られている。
これに対して、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率がTiO2 換算で20.1質量%であるNo. 6の液体によるチタニア膜の硬度は、鉛筆硬度でH,2Hであり、No. 11の液体によるチタニア膜より硬さが低下している。
よって、この結果から、ペルオキソチタン酸水溶液に添加するポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率は、TiO2 換算で0.10〜20.0質量%では得られるチタニア膜の硬度が良好であるが、20.1質量%では得られるチタニア膜の硬度が良好でないことが分かる。
よって、この結果から、ペルオキソチタン酸水溶液に添加するポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートの含有率は、TiO2 換算で0.10〜20.0質量%では得られるチタニア膜の硬度が良好であるが、20.1質量%では得られるチタニア膜の硬度が良好でないことが分かる。
〔チタニア膜の各種基材への付着性能の評価〕
No. 1,2,4,5,11のチタニア膜形成用液体について、各種基材に塗布した後に加熱することで得られるチタニア膜の付着性能を評価した。
基材としては、100mm×50mm×厚さ3mmの硼珪酸ガラス板、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)、ポリプロピレン板、ポリカーボネート板を用意した。
No. 1,2,4,5,11のチタニア膜形成用液体について、各種基材に塗布した後に加熱することで得られるチタニア膜の付着性能を評価した。
基材としては、100mm×50mm×厚さ3mmの硼珪酸ガラス板、150mm×70mm×厚さ0.8mmの冷間圧延鋼板(「JIS G3141」に規定するSPCC)、ポリプロピレン板、ポリカーボネート板を用意した。
先ず、20℃に保持した各液体中に各基材を入れた後、引き上げ速度0.5mm/secで引き上げることにより、各基材にディップコート法でNo. 1,2,4,5,11の各液体の塗膜を形成した。なお、No. 11の液体は、前述のように、ポリプロピレン板とポリカーボネート板には塗布されないため、硼珪酸ガラス板と冷間圧延鋼板に対してのみ塗膜を形成した。次に、No. 1,2,4,5,11の各塗膜が形成された各基材を加熱炉に入れ、100℃で10分間加熱してチタニア膜を形成した。
このようにして形成された各チタニア膜の基材に対する付着性能を、「JIS K5400(旧規格)」の塗料一般試験方法の「8.5.3付着性、Xカットテープ法」に準拠して測定した。付着性能の評価は、剥がれが全くない場合を「最も良い:10点」とし、Xカット部にわずかに剥がれがある場合を「8点」、Xカット部の交点からいずれかの方向に1. 5mm以内の剥がれがある場合を「6点」、Xカット部の交点からいずれかの方向に3. 0mm以内の剥がれがある場合を「4点」、テープをはったXカット部の大部分に剥がれがある場合を「2点」、Xカット部より大きく剥がれる場合を「0点」として、2点間隔で行っている。その結果を下記の表5に示す。
この結果から分かるように、非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを、曇点より低い35℃のペルオキソチタン酸水溶液に添加して得られたNo. 1の液体によるチタニア膜は、硼珪酸ガラス板、冷間圧延鋼板、ポリプロピレン板、およびポリカーボネート板のいずれに対しても優れた付着性能が得られた。
また、曇点のない非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを35℃より低い温度(80℃以下の温度)のペルオキソチタン酸水溶液に、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートがTiO2 換算で5.0質量%、0.10質量%、20.0質量%の含有率で添加して得られたNo. 2,4,5の液体によるチタニア膜は、硼珪酸ガラス板、冷間圧延鋼板、ポリプロピレン板、およびポリカーボネート板のいずれに対しても優れた付着性能が得られた。
また、ペルオキソチタン酸水溶液のみからなるNo. 11の液体によるチタニア膜は、硼珪酸ガラス板と冷間圧延鋼板に対しては優れた付着性能が得られたが、No. 11の液体では、ポリプロピレン板とポリカーボネート板には塗膜の形成すらできなかった。
また、ペルオキソチタン酸水溶液のみからなるNo. 11の液体によるチタニア膜は、硼珪酸ガラス板と冷間圧延鋼板に対しては優れた付着性能が得られたが、No. 11の液体では、ポリプロピレン板とポリカーボネート板には塗膜の形成すらできなかった。
以上説明したように、この実施形態のNo. 1,2,4,5の液体は、本発明の実施例に相当するチタニア膜形成用液体に相当し、合成樹脂製の基材であるポリプロピレン板およびポリカーボネート板に塗布可能であって、貯蔵安定性や透明性が良好であり、硼珪酸ガラス板、冷間圧延鋼板、ポリプロピレン板、およびポリカーボネート板からなる基材に塗布した後に加熱することで、硬度が良好で、これらの基材に対する付着性に優れたチタニア膜を得ることができる。
Claims (3)
- ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とするチタニア膜形成用液体であって、
非イオン界面活性剤が、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で含まれていることを特徴とするチタニア膜形成用液体。 - ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とし、非イオン界面活性剤が、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で含まれているチタニア膜形成用液体の製造方法であって、
ペルオキソチタン酸水溶液に対して、曇点のない非イオン界面活性剤または曇点が80℃を超える非イオン界面活性剤を、80℃以下の温度で添加することを特徴とするチタニア膜形成用液体の製造方法。 - ペルオキソチタン酸水溶液を主成分とし、非イオン界面活性剤が、ペルオキソチタン酸のTiO2 換算量に対して0.10質量%以上20.0質量%以下の割合で含まれているチタニア膜形成用液体の製造方法であって、
ペルオキソチタン酸水溶液に対して、曇点が80℃以下である非イオン界面活性剤を、曇点より低い温度で添加することを特徴とするチタニア膜形成用液体の製造方法。
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