JP2000280397A - 過酸化チタン含有酸化チタン膜を有する多層体 - Google Patents

過酸化チタン含有酸化チタン膜を有する多層体

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JP2000280397A
JP2000280397A JP11367728A JP36772899A JP2000280397A JP 2000280397 A JP2000280397 A JP 2000280397A JP 11367728 A JP11367728 A JP 11367728A JP 36772899 A JP36772899 A JP 36772899A JP 2000280397 A JP2000280397 A JP 2000280397A
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coating
titanium oxide
film
multilayer body
surfactants
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JP11367728A
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English (en)
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Seiichi Kashiwabara
誠一 柏原
Masako Yokoyama
雅子 横山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂材料、樹脂被覆材料、樹脂塗装材料
等の有機基材表面の光の照射や経時よる劣化が大幅に改
善され、且つ有機基体表面の色、光沢などを損なうこと
のない、防汚、防臭、抗菌性に優れた光触媒性機能材を
提供する。 【解決手段】 有機基体と、過酸化チタンを含有するア
ナターゼ型酸化チタン分散液を塗布してなる酸化チタン
膜とを有する多層体であって、上記有機基体と上記酸化
チタン膜との間に、上記有機基体との親和性が高く、か
つ乾燥後に親水性を呈する中間被膜を有する多層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂材料、樹脂被
覆材料、又は樹脂塗装材料などの有機基体表面に光触媒
活性を付与した光触媒性機能材に関する。さらに詳細に
は、光励起によって起こる酸化還元反応により、基体表
面に付着した有機物の分解・浄化、基体周辺の空気や水
の脱臭・浄化、殺菌等の光触媒活性を有する酸化チタン
を用いた光触媒性機能材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光半導体である酸化チタンに、そのバン
ドギャップ以上のエネルギーをもつ波長の光を照射する
と、光励起により、伝導帯に電子を、価電子帯に正孔を
生じる。この光励起によって生じた電子の持つ強い還元
力や、正孔の持つ強い酸化力は、その酸化還元反応によ
り、基材表面に付着した有機物の分解・浄化、基材周辺
の空気や水の脱臭・浄化、基材表面の殺菌等の機能を発
揮することが知られている。
【0003】この酸化チタンの機能を実用的に使用する
場合、何らかの基体上に固定した形で利用することが好
ましく、その基体の材質が耐熱性の無機物である場合
は、スパッタリング法(特開昭60−44053号公
報)、有機チタネートの塗布・焼成(特開昭60−11
8236号公報)やチタニアゾルの吹き付け・焼成(特
開平5−253544号公報)などの方法が採用されて
いる。しかしながら、基体の材質が熱可塑性樹脂など有
機物を主体とする場合には、高温度での加熱・焼成は難
しく、基体上に均一な酸化チタン膜を形成することが難
しという問題があった。また、酸化チタンを直接担持す
ると、その触媒作用により基体である有機物が分解され
たり、劣化したりすることが報告されており(大谷文
章、高分子加工42巻,5号,p18(1993))、
酸化チタンからなる光触媒層と基体表面との間に、保護
層を設ける必要があるという問題もあった。
【0004】これらの問題を解決する方法として、特開
平7−171408号公報には、水ガラス、ポリシロキ
サン等の無機系、あるいはシリコーン系ポリマー、フッ
素系ポリマー等の有機系からなる難分解性結着剤を介し
て光触媒粒子を基体上に接着させる方法並びに基体上に
難分解性結着剤からなる第一層を設け、その第一層の上
に、難分解性結着剤と光触媒粒子からなる第二層を設け
る光触媒体の製造法が記載されている。しかし、ここで
開示された方法では、光触媒粒子のほとんどは、結着剤
層に埋没もしくは包埋されてしまい、光触媒としての触
媒機能が十分に発揮されないという問題があった。
【0005】一方、光触媒粒子が結着剤層に埋没しない
製膜方法として、特開平10−53437号公報には、
結着剤層として粘稠性のアモルファス型過酸化チタンを
基体にコーティングする方法が開示されているが、この
方法では、形成されるアモルファス型過酸化チタン層の
膜厚が厚くなりやすい傾向にあり、屈折率が高いという
酸化チタンの光学物性のために、干渉色の発生や透明性
の劣化が起こる傾向にあり、色彩や意匠性を伴う基体表
面に塗布する場合に不都合な場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、合成樹脂材
料、樹脂被覆材料、樹脂塗装材料等の有機基体表面にお
いて、光の照射や経時による劣化が大幅に改善され、且
つ該有機基体表面の色、光沢などを損なうことのない、
防汚、防臭、抗菌性に優れた光触媒性多機能材を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った結果、有機基体表面
に、乾燥前は親油性であって有機基体との密着性が高
く、また乾燥後は親水性を呈する中間被膜を設け、その
上に過酸化チタン含有酸化チタン膜を形成することで、
上記課題が解決できる事を見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、(1) 有機基体と、過酸化
チタンを含有するアナターゼ型酸化チタン分散液を塗布
してなる酸化チタン膜とを有する多層体であって、上記
有機基体と上記酸化チタン膜との間に、上記有機基体と
の親和性が高く、かつ乾燥後に親水性を呈する中間被膜
を有することを特徴とする多層体、(2) 過酸化チタ
ンを含有するアナターゼ型酸化チタン分散液を塗布して
なる酸化チタン膜が200℃以下の低温で形成されるこ
とを特徴とする(1)記載の多層体、(3) 中間被膜
が下記(I)式で表されるアルコキシシランの1種類又
は2種以上の部分加水分解縮合物から形成されることを
特徴とする(1)又は(2)記載の多層体、
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1は1価の有機基、R2は炭素数
1〜5のアルキル基、Xはハロゲン原子基、p+qは4
〜1の整数を表す。) (4) 中間被膜がコロイダルシリカを含有することを
特徴とする(3)記載の多層体、(5) 中間被膜がノ
ニオン性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フッ素系
界面活性剤、有機金属界面活性剤から選ばれる少なくと
も1種を含有することを特徴とする(3)又は(4)記
載の多層体、(6) 下記(I)式で表されるアルコキ
シシランの1種又は2種以上の部分加水分解縮合物並び
にノニオン性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フッ
素系界面活性剤および有機金属界面活性剤から選ばれる
少なくとも1種を含有することを特徴とする中間被膜用
塗布液、
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1は1価の有機基、R2は炭素数
1〜5のアルキル基、Xはハロゲン原子基、p+qは4
〜1の整数を表す。) (7) 中間被膜がノニオン性界面活性剤、シリコーン
界面活性剤、フッ素系界面活性剤および有機金属界面活
性剤から選ばれる少なくとも1種を含有する過酸化チタ
ン溶液を塗布して形成されることを特徴とする(1)又
は(2)記載の多層体、(8) 中間被膜が200℃以
下の低温で形成されることを特徴とする(7)記載の多
層体、(9) 過酸化チタンと、ノニオン性界面活性
剤、シリコーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤および
有機金属界面活性剤から選ばれる少なくとも1種とを含
有することを特徴とする中間被膜用塗布液、(10)
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(7)又は
(8)記載の多層体からなることを特徴とする照明カバ
ー、である。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる有機基体の材料としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリカーボ
ネート、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデンなどの熱可塑性樹脂、及びエポキシ、メラミン、
フェノール、ポリウレタン、ポリアミドなどの熱硬化性
樹脂、さらにウレタンラバー、ブチルラバー、ニトリル
ラバーなどのエラストマーが挙げられる。これらの樹脂
材料を2種類以上用いることもできる。また、本発明の
有機基体には、これらの樹脂を原料とする塗料で表面が
コートされた基体も含まれる。
【0013】本発明で用いられる酸化チタン膜は、乾燥
した中間皮膜表面上に、過酸化チタンを含有するアナタ
ーゼ型の酸化チタン分散液(以下、過酸化チタン含有酸
化チタン膜形成用塗布液という。)をスプレーコーティ
ング、フローコーティング、ディップコーティング、ロ
ールコーティング、スピンコーティング等の方法で塗布
し、硬化させることによって形成することができる。該
過酸化チタン含有酸化チタン膜形成用塗布液として、過
酸化チタンを含有するアナターゼ型酸化チタン分散液を
用いる。この過酸化チタンを含有するアナターゼ型酸化
チタン分散液は、特開平10−67516号公報に記載
された方法で作製することができる。まず、過酸化チタ
ン水溶液を調製する。該液の調製法としては、四塩化チ
タンを出発原料とする方法(特開平9−71418号公
報)、水素化チタンを原料とする方法(特開昭62−2
52302号公報)、及び有機チタネートを原料とする
方法(「建築設備と配管工事」1998年、6月号、
P.6)等が挙げられる。過酸化チタン水溶液の濃度
は、0.001〜5重量%の範囲が好ましい。0.00
1重量%未満であると生産性に欠け、5重量%を超える
と液が粘稠となり、ゲル化し易く扱いにくくなる。
【0014】次に、過酸化チタンを含有するアナターゼ
型酸化チタンとして、上記過酸化チタン水溶液を、還流
装置を用いて液状態の条件下で、85〜200℃におい
て、40〜2時間の加熱処理によって、過酸化チタンを
部分的にアナターゼ型酸化チタンに熱変性した分散液、
あるいは、上記過酸化チタン水溶液に超微粒子アナター
ゼ型酸化チタンの固体粉末またはゾルを添加し、分散し
て得た分散液が用いられる。
【0015】本発明で用いられる過酸化チタンを含有す
るアナターゼ型酸化チタン分散液は、過酸化チタン基
(Ti−O−O−H)成分とアナターゼ型酸化チタン成
分を含有している分散液を意味し、両成分を含有してい
れば、必要に応じて、85〜200℃において、40〜
2時間の加熱処理によって、あるいは、超微粒子アナタ
ーゼ型酸化チタンの固体粉末またはゾルの添加量を加減
することによって、任意の成分組成に調整できる。過酸
化チタン成分が100%では光触媒活性が無くなり、ア
ナターゼ型酸化チタン成分が100%では製膜性に欠け
る。ここで該分散液中に含まれる過酸化チタン成分の含
有量は、可視光・紫外光分光度計で410nm近傍をピ
−クとする吸収特性が確認できる程度含有していれば良
く、アナターゼ型酸化チタン成分の含有量は、塗布液の
乾燥粉末のX線回折において、アナターゼ型酸化チタン
ピークが確認される程度に含有されていれば良い。
【0016】過酸化チタンを含有するアナターゼ型酸化
チタン分散液を塗布してなる酸化チタン膜の膜厚は、
0.001μm以上1.0μm以下、好ましくは、0.
01μm以上0.5μm以下、さらに好ましくは0.0
1μm以上0.3μm以下である。薄膜にすることによ
り、該酸化チタン膜の高透明性が発揮できるとともに酸
化チタン膜特有の干渉縞の発生も防止することができ
る。製膜後、該膜中に含まれる過酸化チタンの含有量
は、特に限定されるものではないが、残存した過酸化基
は、赤外分光において顕微ATR法により、900cm-1
近傍に現れる金属に結合した過酸化基のピークとして、
その存在を確認することができる。しかし、乾燥塗膜の
過酸化基は、安定な物質ではなく、乾燥後徐々に自然消
失し、さらに光や熱により積極的に除去することもでき
る。
【0017】過酸化チタンを含有するアナターゼ型酸化
チタン分散液を塗布してなる酸化チタン膜の形成は、乾
燥した中間皮膜表面上に過酸化チタン溶液中にアナター
ゼ型酸化チタンが分散した液をスプレーコーティング、
フローコーティング、ディップコーティング、ロールコ
ーティング、スピンコーティング等の方法で塗布し、硬
化させることによって行う。該塗布膜の硬化は、熱処理
または常温放置により架橋を形成させて進行させる。
【0018】本発明における中間被膜は、基体保護の機
能と共に、多層体形成過程における過酸化チタンを含有
するアナターゼ含有酸化チタン分散液の塗膜を容易に形
成させるための機能も有している。このための中間被膜
としては、有機基体との親和性が高く、かつ中間層の塗
布後の乾燥塗膜表面が親水性であり、過酸化チタン含有
酸化チタン膜との密着性が高いことが要求される。ここ
での親和性が高いとは、塗布時に塗液が基材全面に対
し、塗液が弾かれることなく一様に濡れることであり、
かつその乾燥膜が、セロファンテープ(JIS Z 1522準
拠)での剥離試験において、膜剥がれしない程度に密着
性が良いことを意味する。また、乾燥後の親水性を呈し
とは、乾燥した中間層被膜表面に水を垂らしたときに、
水をはじかず一様に濡れることを意味する。すなわち、
過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液を中間
被膜上に垂らした時に、中間被膜全体に一様に広がり、
基体を傾斜させ流れ落ちる余分な液を除去した後も、一
様に基体全体が濡れる程度の親和性を有していることで
ある。
【0019】本発明においては、中間皮膜としてアルコ
キシランの部分加水分解縮合物からなる膜、過酸化チタ
ン溶液を用いる膜が好ましく用いられる。次に、中間被
膜としてアルコキシランの部分加水分解縮合物からなる
膜を用いる場合を説明する。前記式(I)で表されるア
ルコキシシランの部分加水分解縮合物溶液から形成され
る塗膜は、有機基体との親和性が良く、また乾燥すると
該塗膜は親水性が高く、水濡れ性の高い膜となる。
【0020】この中間被膜を形成する塗布液としては有
機基体との濡れ性が良いことが必要であり、溶媒とし
て、液状アルコール類が用いられる。具体例を挙げれ
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、1-ブタノール、2−ブタノール等が挙げら
れる。該アルコールは、1種または2種以上を混合して
用いることもできる。溶媒の添加量は、用いるアルコキ
シシランの重量に対し、1〜1000倍量の範囲、好ま
しくは2〜10倍量の範囲である。
【0021】また、加水分解縮合を促進させるため触媒
を添加する。この添加する触媒は、加水分解を促進させ
るものであれば、特に限定されるものでなく、酸性触
媒、塩基性触媒などが一般的に用いられる。酸性触媒と
して、たとえば硝酸、硫酸、塩酸などの無機酸あるいは
蟻酸、酢酸、マレイン酸などの有機酸が用いられる。塩
基性触媒として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア水などのアルカリ性の水酸化物などが挙げら
れる。触媒の添加量は、アルコキシシランに対する触媒
のモル比が1/1000〜1の範囲で、好ましくは1/
100〜1/10の範囲である。
【0022】本発明で使用される式(I)で表されるア
ルコキシシランとしては、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリブトキシシラン、メチルトリクロルシラン、メチル
トリブロムシラン、エチルトリメトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エ
チルトリブトキシシラン、エチルトリクロルシラン、エ
チルトリブロムシラン、n−プロピルトリメトキシシラ
ン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルト
リクロルシラン、n−プロピルトリブロムシラン、n−
プロピルトリブトキシシラン、n−プロピルトリプロポ
キシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘ
キシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリプロポキ
シシラン、n−ヘキシルトリブトキシシラン、n−ヘキ
シルトリクロルシラン、n−ヘキシルトリブロムシラ
ン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエ
トキシシラン、n−デシルトリプロポキシシラン、n−
デシルトリブトキシシラン、n−デシルトリクロルシラ
ン、n−デシルトリブロムシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ
プロポキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、フェ
ニルジエトキシクロルシランなどが挙げられる。中で
も、Si原子に結合する4つ置換基の内、少なくとも1
つがアルキル基であるアルコキシシランが好ましく用い
られる。
【0023】本発明において、中間被膜が積極的に親水
性を呈する条件として、アルコキシシランの加水分解縮
合物は、できるだけ極性基、特に水酸基を残存している
ことが望ましく、該加水分解縮合のための触媒は、酸触
媒が好ましい。さらに、酸触媒の中でも、硝酸、塩酸、
硫酸などの無機酸の水溶液が好適である。加水分解縮合
を促進する触媒添加後の溶液は、縮合が経時的に進行
し、残留水酸基が減少するために疎水性にシフトするの
で、短時間で使用することが望ましく、望ましくは1時
間以上12時間以内、さらに望ましくは1時間以上4時
間以内である。
【0024】また、本発明において、上記アルコキシシ
ランの部分加水分解縮合物のアルコール溶液に、コロイ
ダルシリカを添加することが好ましい。コロイダルシリ
カを添加することで、アルコキシシランの部分加水分解
縮合物を広範囲の縮合度で使用することを可能にし、か
つ酸触媒添加後の溶液の使用可能時間もアルコキシシラ
ンだけの溶液よりも長くなり、24時間以内の使用が可
能となる。コロイダルシリカの粒子径は、1nm以上4
0nm以下が好ましく、5nm以上20nm以下がより
好ましい。コロイダルシリカの製法は限定されないが、
ケイ酸ナトリウム溶液を陽イオン交換することにより作
られるシリカゾル、シリコンアルコキシドを加水分解し
て作られるシリカゾルが好ましく用いられる。コロイダ
ルシリカの添加量は、乾燥後の中間被膜重量に対して、
0.01重量%〜80重量%の範囲で使用でき、好まし
くは10重量%〜50重量%の範囲である。
【0025】さらに、本発明のアルコキシシランの部分
加水分解縮合物溶液には、ノニオン性界面活性剤、シリ
コーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機金属界面
活性剤から選ばれる少なくとも一種を添加することが好
ましい。上記アルコキシシラン加水分解縮合物からなる
中間被膜は、該界面活性剤を含有していることにより、
過酸化チタン含有酸化チタン膜形成用塗布液の塗工性、
中間被膜の親水性を大きく向上させることができ、高密
着性および高耐久性を可能にする。さらに最終的に形成
された過酸化チタン含有酸化チタン膜の多層体としての
可とう性をも向上させる効果がある。該界面活性剤の添
加量は、乾燥後の中間皮膜重量に対して、0.0001
重量%〜50重量%の範囲で使用され、好ましくは、
0.0001重量%〜10重量%の範囲である。
【0026】本発明で使用できる具体例を挙げれば、ノ
ニオン性界面活性剤として、ポリエチレングリコール系
エステル型(RCOO(CH2CH2O)nH)、同系エ
ーテル型(RO(CH2CH2O)nH)、同系アルキル
フェノール型(RPhO(CH2CH2O)nH)、多価
アルコール部分エステル系ソルビタンエステル型、エス
テルエーテル系ポリオキシエチレンソルビタンエステル
型が、シリコーン界面活性剤として、シリコーンポリマ
ー鎖に、エチレングリコール鎖、もしくはプロピレング
リコール鎖がブロックポリマー型、側鎖変性型、または
末端変性型で結合したものが、フッ素系界面活性剤とし
て、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノー
ル、パーフルオロアルキルアルコキシレート、フッ素化
アルキルエステルが、有機金属界面活性剤として、[R
O(CH2CH2O)n2M(OC 492が、透明性と
耐候性とに優れることから好ましく、中でもシリコーン
ポリマー鎖に、エチレングリコール鎖、もしくはプロピ
レングリコール鎖が側鎖変性または末端変性で結合した
シリコーン界面活性剤が塗液の安定性を維持しながら、
基材濡れ性に富み、耐候性、透明性が更に優れることか
ら特に好ましい(式中、Rはアルキル基、Phはフェニ
ル基、Mは金属原子、nは1〜100の整数を表す)。
【0027】該中間被膜の形成は、中間被膜用塗布液で
あるアルコキシシランの部分加水分解縮合物溶液を、有
機基体表面にスプレーコーティング、フローコーティン
グ、ディップコーティング、ロールコーティング、スピ
ンコーティング等の方法で塗布し、硬化させることによ
って行われる。塗膜の硬化は、熱処理または常温放置に
よりコーティング組成物の架橋を形成させて進行させ
る。中間被膜用塗布液には上述したように、コロイダル
シリカ、および/又はノニオン性界面活性剤、シリコー
ン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機金属界面活性
剤から選ばれる少なくとも一種を添加することができ
る。
【0028】本発明の中間被膜として、過酸化チタン溶
液に、ノニオン性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、
フッ素系界面活性剤、有機金属界面活性剤から選ばれる
少なくとも1種を添加して得られる塗布液を塗布して形
成される中間層被膜も好ましく用いられる。過酸化チタ
ン水溶液は、前記したように四塩化チタンを出発原料と
する方法(特開平9−71418号公報)、水素化チタ
ンを原料とする方法(特開昭62−252302号公
報)や有機チタネートを原料とする方法(「建築設備と
配管工事」1998年、6月号、P.6)などの方法に
より調製することができる。これらの方法で作成される
のは、水溶液であるが、乾燥を速めるためにアルコール
など極性有機溶媒で希釈や溶媒置換しても差し支えない
(以下、水溶液の場合で説明する。)。
【0029】過酸化チタン水溶液は、塗布後200℃以
下の温度で乾燥すれば、結晶性の酸化チタンには転移し
ないので、アナターゼ型酸化チタンのように有機基体を
劣化させるほどの触媒活性を持たない。過酸化チタン水
溶液を薄膜均質塗布するには、低濃度の過酸化チタン水
溶液が好ましく、酸化チタン換算濃度で3重量%以下が
好ましい。しかしながら、低濃度の過酸化チタン水溶液
は溶液成分の大半が水であり、基体に薄く均一に塗布す
ることができなかった。本発明者らは、過酸化チタン水
溶液にノニオン性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、
フッ素系界面活性剤、有機金属界面活性剤から選ばれる
少なくとも1種を添加した溶液を中間被膜用塗布液とし
て用いると、過酸化チタン水溶液を薄く均一に塗布で
き、過酸化チタン含有酸化チタン膜形成用塗布液の塗工
性を良くし、過酸化チタン含有酸化チタン膜の密着性を
向上させることを見出した。また、界面活性剤を添加し
ても最終的に得られた多層体の耐候性に殆ど悪影響を与
えずに、却って該多層体の可とう性を向上させることを
見いだした。上記界面活性剤の中、その1重量%水溶液
の有機基体に対する接触角が40度以下であるものが、
薄く均一な被膜を形成できることから好ましく、さらに
好ましくは、30度以下であるものが塗着効率が上が
り、生産性が向上することから好ましい。
【0030】ノニオン性界面活性剤として、ポリエチレ
ングリコール系エステル型(RCOO(CH2CH2O)
nH)、同系エーテル型(RO(CH2CH2O)nH)、
同系アルキルフェノール型(RPhO(CH2CH2O)
nH)、ポリプロピレングリコール系エステル型(RC
OO(CH2CH2CH2O)nH)、同系エーテル型(R
O(CH2CH2CH2O)nH)、同系アルキルフェノー
ル型(RPhO(CH 2CH2CH2O)nH)、多価アル
コール部分エステル系ソルビタンエステル型、エステル
エーテル系ポリオキシエチレンソルビタンエステル型
が、シリコーン界面活性剤として、シリコーンポリマー
鎖に、エチレングリコール鎖、もしくはプロピレングリ
コール鎖がブロックポリマー型、側鎖変性型、または末
端変性型で結合したものが、フッ素系界面活性剤とし
て、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノー
ル、パーフルオロアルキルアルコキシレート、フッ素化
アルキルエステルが、有機金属界面活性剤として、[R
O(CH2CH2O)n2M(OC492が、透明性と
耐候性とに優れることから好ましく、中でもシリコーン
ポリマー鎖に、エチレングリコール鎖、もしくはプロピ
レングリコール鎖がブロックポリマー型、側鎖変性また
は末端変性で結合したシリコーン界面活性剤が塗液の安
定性を維持しながら、基材濡れ性に富み、耐候性、透明
性が更に優れることから特に好ましい(式中、Rはアル
キル基、Phはフェニル基、Mは金属原子、nは1〜1
00の整数を表す)。
【0031】また、該界面活性剤の添加量は、過酸化チ
タン水溶液の固形分量(酸化チタン換算)以下の量であ
れば問題ないが、通常、過酸化チタン溶液の固形分量に
対し1〜1/100の範囲で添加する。中間被膜の形成
は、過酸化チタン水溶液に、ノニオン性界面活性剤、シ
リコーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機金属界
面活性剤から選ばれる少なくとも1種を添加して得られ
る塗布液を、有機基体表面にスプレーコーティング、フ
ローコーティング、ディップコーティング、ロールコー
ティング、スピンコーティング等の方法で塗布し、硬化
させることによる。塗膜の硬化は、熱処理または常温放
置によりコーティング組成物の架橋を形成させて進行さ
せる。
【0032】有機基体に加熱処理をする場合、10℃以
上200℃以下の温度範囲で加熱することが好ましく、
さらに30℃以上150℃以下の温度範囲が好ましい。
200℃を越える温度で加熱すると、有機基体が熱変
形、熱劣化を受けたり、また、中間被膜として過酸化チ
タン溶液を用いる場合は、200℃を越える温度で加熱
処理することは、この中間被膜がアモルファス型からア
ナターゼ型に相転移することから好ましくない。
【0033】有機基体表面に塗膜形成される中間被膜の
膜厚は、0.001μm以上1.0μm以下の範囲であ
ることが基材保護性、透明性の点で好ましく、より好ま
しくは、0.05μm以上0.5μm以下であること
が、製膜後に微少なクラックなどが入りにくくなり、さ
らに0.1μm以上0.4μm以下であることが生産性
と膜厚制御の点で好ましい。本発明での塗膜を樹脂製の
照明カバー、成型看板、照明器具、OA機器、各種装飾
品あるいは樹脂塗装された外壁など、特に発光管を用い
た照明カバーや照明器具に適用すれば、従来の製品が持
つ意匠性を損なうことなく、製品に防汚、脱臭、殺菌な
どの光触媒機能を付与することが可能となる。また、中
間皮膜に過酸化チタン溶液の塗布膜を用いた場合は、過
酸化チタンの持つ帯電防止性能を付与することができる
ことから製品の防汚性を一層増大させることを可能とす
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、実施例および比較例によっ
て本発明をさらに詳細に説明する。有機基体として、旭
化成工業(株)製アクリル樹脂板「デラグラスA」(1
0ラ10cm)を使用した。前処理(表面の脱脂)は、基
体を、イソプロピルアルコール(和光純薬製特級)中に
約1分間浸漬し、表面の脱脂を行った。
【0035】
【製造例1】<過酸化チタン水溶液の製造>四塩化チタ
ン(TiCl4 )60重量%水溶液10mlに、2.5
重量%アンモニア水を約100ml加えpH6〜7に中
和させると、淡青味白色の水酸化チタン(Ti(OH)
4 )の沈殿物を生じる。この沈殿物をデカンテーション
を繰り返すことにより洗浄後、ウェット固形分40gに
イオン交換水1.8リットルを加えスラリーとし、30
%過酸化水素水0.2リットルを作用させると、黄色透
明の過酸化チタン水溶液が得られた。これをエバポレー
タを用いて1.7重量%(酸化チタン換算)になるよう
濃度調整した。
【0036】
【製造例2】<過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタ
ン分散液の製造>製造例1で得られた過酸化チタン水溶
液を100℃で、6時間加熱処理をすると、過酸化チタ
ンの大部分がアナターゼ型の結晶性酸化チタンの微粒子
に転移した過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分
散液を得た。該液に分散した結晶微粒子の数平均粒子径
は、光学散乱による粒度分布計で測定したところ10n
mであった。この溶液をエバポレータを用いて濃縮し、
2.4重量%に調整した。
【0037】
【実施例1】メチルトリメトキシシラン13.6gにエ
タノール46gを加えた溶液に0.01Nの塩酸1.8
gを添加し、1時間攪拌したものを中間被膜用塗布液と
した。この塗布液を脱脂した10cm角のアクリル樹脂
基体(厚さ1.5mm)に、スプレーガン(アネスト岩
田製 RG2−2)を用いてスプレーコートし、60
℃、10分の条件で乾燥し、第1層とした。次いで、製
造例2で得られた過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チ
タン分散液を同じくスプレーコートし、80℃、30分
間乾燥して第2層とする多層体を得た。塗膜した基体の
断面をSEM観察したところ膜厚は0.4μmであっ
た。また、Ti濃度分布の解析から過酸化チタン含有ア
ナターゼ型酸化チタン層は0.1μmであった。さら
に、塗膜表面の顕微赤外分光法(バイオラッド社製 F
TS−169)により、900cm-1近傍に過酸化チタ
ン由来のピークを検出し過酸化基が存在していることを
確認した。
【0038】
【実施例2】エチルトリエトキシシラン7.5gとエチ
ルシリケート(コルコート社製 平均重合度4量体)
7.5gを混合した後、エタノール112gで希釈後、
2%硝酸水溶液24gを添加し、攪拌して加水分解さ
せ、原液を得た。その後、原液をイソプロパノールで5
倍に希釈して中間被膜用の塗布液を得た。この中間被膜
用の塗布液を脱脂した10cm角のアクリル樹脂基体
(厚さ1.5mm)にディップコートし、60℃、10
分の乾燥により第1層を形成した。次いで、製造例2で
得られた過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散
液をディップコートし、80℃、30分で乾燥して第2
層とする多層体を得た。塗膜した基体の断面をSEM観
察したところ膜厚は0.4μmであった。また、Ti濃
度分布の解析から過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チ
タン層は0.1μmであった。さらに、塗膜表面の顕微
赤外分光法により、900cm-1近傍に過酸化チタン由
来のピークを検出し、過酸化基が存在していることを確
認した。
【0039】
【実施例3】テトラエトキシシラン3.5gとエチルエ
トキシシラン3.5gを混合した後、エタノール112
gで希釈し、2%塩酸水溶液24gを添加し、攪拌して
加水分解させ、原液を得た。その後、原液をイソプロパ
ノールで5倍に希釈して中間被膜用の塗布液を得た。こ
の中間被膜用の塗布液を脱脂した10cm角のアクリル
樹脂基体(厚さ1.5mm)にスピンコーター(ミカサ
(株)製 1H−D2)を用いて2000rpmでスピ
ンコートし、60℃、10分の乾燥により、膜厚0.2
μmの第1層を形成した。次いで、製造例2で得られた
過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液を50
0rpmでスピンコートし、80℃、30分で乾燥して
膜厚0.5μmの第2層とした多層体を得た。
【0040】
【実施例4】実施例1の中間被膜用塗布液と同様に作製
した溶液18gに、メタノールシリカゾル(日産化学工
業(株)製)2gを添加した塗布液を、脱脂した10c
m角のアクリル樹脂基体(厚さ1.5mm)にディップ
コートし、60℃、10分の乾燥により膜厚0.3μm
の第1層を形成した。次いで、製造例2で得られた過酸
化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液をディップ
コートし、80℃、30分で乾燥して膜厚0.5μmの
第2層とする多層体を得た。
【0041】
【実施例5】実施例1の中間被膜用塗布液と同様に作製
した溶液18gにポリエチレングリコール系アルキルエ
ーテル型のノニオン性界面活性剤(花王(株)製 クリ
ーンスルー710M)2gを添加して塗布液を調製し
た。この塗布液を脱脂した10cm角のアクリル樹脂基
体(厚さ1.5mm)に回転数1500rpmでスピン
コートし、60℃、10分の乾燥により膜厚0.05μ
mの第1層を形成した。次いで、製造例2で作成した過
過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液を回転
数300rpmでスピンコートし、80℃、30分の乾
燥して膜厚0.6μmの第2層とする多層体を得た。
【0042】
【実施例6】製造例1で作製した過酸化チタン水溶液9
5gに8重量%のポリエチレングリコール系アルキルフ
ェニルエーテル型のノニオン性界面活性剤(日本油脂
(株)製 NS−210)5gを添加した塗布液を調製
した。この塗布液のアクリル樹脂基材に対する接触角を
接触角計(協和界面科学(株)製 CA−S150型)
で測定したところ、20度であった。この塗布液を脱脂
した10cm角のアクリル樹脂基体(厚さ1.5mm)
に回転数500rpmでスピンコートし、60℃、10
分の乾燥により膜厚0.1μmの第1層を形成した。次
いで、製造例2で作成した過酸化チタン含有アナターゼ
型酸化チタン分散液を1.2重量%になるように蒸留水
で希釈した後、回転数500rpmスピンコートし、8
0℃、30分の乾燥して膜厚0.1μmの第2層とする
多層体を得た。
【0043】
【実施例7】製造例1で作製した過酸化チタン水溶液9
5gに8重量%のポリエチレングリコール系アルキルフ
ェノール型のノニオン性界面活性剤(日本油脂(株)製
NS−210)水溶液5gを添加した塗布液を調製し
た。この塗布液を脱脂の前処理をしない10cm角のア
クリル樹脂基体(厚さ1.5mm)に回転数1500r
pmでスピンコートし、60℃、10分の乾燥により膜
厚0.05μmの第1層を形成した。次いで、製造例2
で作成した過酸化チタン溶液を製膜剤とするアナターゼ
型酸化チタン分散液を回転数300rpmでスピンコー
トし、80℃、30分の乾燥して膜厚0.2μmの第2
層とする多層体を得た。
【0044】
【実施例8】製造例1で作製した過酸化チタン水溶液9
0gに、8重量%の側鎖変性型のシリコーン系界面活性
剤FZ2105(日本ユニカー製)水溶液5gを添加し
た塗布液を調整した。基体として、旭化成工業製のアク
リル板「デラグラスA」(10cm角、厚さ2mm)を
用い、スピンコーター(ミカサ(株)製 1H−D2)
にて1500rpmの回転速度で上記調整した過酸化チ
タン水溶液をコーティングし、60℃、15分間、オー
ブンにて加熱乾燥し、膜厚0.05μmの第1層膜を形
成した。ここで、コーティング前の基体に対する溶液の
接触角は、15度であった。次いで、製造例2で作製し
た過酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液を上
記スピンコーターにて1500rpmの回転速度で塗布
し、80℃、30分間の加熱乾燥を行い、膜厚0.05
μmを第2層とする多層体を得た。
【0045】
【実施例9】製造例1で作製した過酸化チタン水溶液9
0gに、0.8重量%の側鎖変性型のシリコーン系界面
活性剤(日本ユニカー製 L77)のイソプロパノール
液5gを添加して塗布液を調整した。基体として、アク
リル板(旭化成工業(株)製デラグラスA(10cm
角、厚さ2mm))を用い、スピンコーター(ミカサ
(株)製 1H−D2)にて500rpmの回転速度
で、上記調整した過酸化チタン水溶液をコーティング
し、60℃、15分間、オーブンにて加熱乾燥を行い、
膜厚0.1μmの第1層膜を形成した。ここで、コーテ
ィング前の基体に対する溶液の接触角は3度であった。
【0046】次いで、製造例2で作製した過酸化チタン
含有アナターゼ型酸化チタン分散液を上記スピンコータ
ーにて300rpmの回転速度で塗布し、80℃、30
分間の加熱乾燥を行い、膜厚0.2μmを第2層とする
多層体を得た。光触媒を表面に担持した機能性樹脂体を
得た。この試料のコーティング膜の断面を走査型電子顕
微鏡(SEM)で観察した結果、膜厚は0.3μmであ
った。
【0047】
【実施例10】製造例1で作製した過酸化チタン水溶液
90gに、フッ素系ノニオン性界面活性剤であるブチル
カルビトール50重量%溶液(住友3M製 FC−43
0)0.4gを添加して塗布液を調整した。基体とし
て、脱脂した10cm角のポリカーボネート樹脂板(三
菱レイヨン(株)製 SHINKOLITE)を用い、
スピンコーター(ミカサ(株)製 1H−D2)にて1
000rpmの回転速度で上記調整した過酸化チタン水
溶液をコーティングし、60℃、15分間オーブンにて
加熱乾燥を行い、膜厚0.05μmの第1層膜を形成し
た。ここで、コーティング前の基材に対する溶液の接触
角は、28度であった。次いで、製造例2で作製したア
ナターゼ結晶変性した過酸化チタン水溶液を上記スピン
コーターにて1000rpmの回転速度で塗布し、80
℃、30分間の加熱乾燥を行い、膜厚0.15μmを第
2層とする多層体を得た。
【0048】
【比較例1】シランカップリング剤N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学
工業(株)製)の5g/リットル水溶液20gに、コロ
イダルシリカ(日産化学工業(株)製 スノーテックス
XS)2gを加え調製した液を、脱脂したアクリル樹脂
基体(厚さ1.5mm)にスピンコーター(ミカサ
(株)製 1H−D2)にて回転数5000rpmスピ
ンコートし、60℃、10分間の乾燥を行い膜厚0.2
μmの第1層を形成した。次に、製造例2で作成した過
酸化チタン含有アナターゼ型酸化チタン分散液を500
rpmでスピンコートし、80℃、30分の乾燥して膜
厚0.2μの第2層とする多層体を得た。実施例3から
10および比較例1において、膜厚測定は蛍光X線測定
でのSi及びTiの強度から膜厚に換算した。換算係数
は、実施例1で得たSEM観察での実測膜厚をもとに、
算出した。
【0049】<塗膜性能の評価1> ・塗膜の密着性 多層体試料片の塗膜の密着性は、試料の塗膜表面にJI
S Z 1522に規定されるセロハンテープを貼付
け、さらにこれを引き剥がして塗膜剥離の有無を調べ
た。 [評価基準] A:全く剥離無し B:部分的に剥離あり C:完全に剥離 ・塗膜の透明性 脱脂処理だけを施したアクリル樹脂基体もしくはポリカ
ーボネート樹脂基体をリファレンスとして、各試験片を
波長550nmの全光線透過率を可視光・紫外光分光光
度計(日本分光社製 V−550)を用いて測定した。 ・塗膜の耐候性 試料片に対しキセノンアーク式による促進耐候試験を、
アトラス社製サンシャインウェザーオメーターCi35
型を用いて、試験時間1000時間、ブラックパネル温
度63℃、120分サイクル、18分間降雨の条件で行
った。試験後の試料を(1)の密着性試験と同じ評価基
準で評価した。 ・光触媒性 大きさ10cm角の過酸化チタン含有酸化チタンを担持
したアクリル樹脂基体を3リットルのテドラーバッグ内
に設置した。この容器中に空気とアセトアルデヒドの混
合ガスを、アセトアルデヒド濃度が100ppmになる
ように加えた。担持試料に紫外線強度2mW/cm2
ブラックライト(松下電器製)の光を2時間照射後、容
器内部のアセトアルデヒドガス濃度をガスクロマトグラ
フにより測定し、その減少量により光触媒活性を評価し
た。 [評価基準] A:5ppm以下 B:5〜50ppm C:50ppm以上 下記表1に上記実施例1〜10及び比較例1の評価結果
を示す。
【0050】
【表1】
【0051】<塗膜の性能評価2> ・塗膜の表面抵抗率 製膜乾燥後の試料片を23℃、50%RHの暗照下で2
4時間保管し、東亜電波工業製の表面抵抗測定器(SM
E−8310)を用いて測定した。 ・塗膜のヤニ分解性 色彩色差計CR−200b(ミノルタ製)を用いて、ま
ず試料表面のイエローインデックス(YI)を測定し、YI0
とした。次に、直径6.7cm、高さ20cmの円筒の
上面にその試料片を光触媒面を下にしてセットし、下部
よりマイルドセブン1本を先端より1.5cm燃やし、
筒内にたばこの煙を充満させ、試料触媒面にヤニ汚れを
付着させる。このときのイエローインデックスをYI1
した。次に、400Wの高圧水銀灯を試料表面に照射
し、48時間後のイエローインデックスYI2を測定し
た。ヤニ分解性は、次式で定義した。
【0052】(ヤニ分解性)={1−(YI2−YI0)/(Y
I1−YI0)}×100 (%) ・塗膜の親水性 20Wのブラックライトブルー蛍光灯を用いて、紫外線
強度1mW/m2で試料表面を2時間照射した後、接触角計C
A−S150型(協和界面科学(株)製)を用いて、光
触媒面の水接触角を測定した。下記表2に、実施例3,
6,8〜10の評価結果を示す。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の光触媒多層体は、基体との密着
性が高く、耐候性に優れ、かつ均質薄膜塗布による塗工
性の向上により、透明性が高く、色、光沢などの基体意
匠性を損ねることのない光触媒体を実現するものであ
り、太陽光、室内照明光の下で、防汚、防臭、抗菌性等
の優れた光触媒活性を発現するものである。また、中間
被膜に界面活性剤を含有した過酸化チタン溶液を塗布し
てなる被膜を用いた光触媒多層体は帯電防止能を有する
ことから特に防汚性に優れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における過酸化チタン含有酸化チタン膜
を有する多層体の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 303 B05D 7/24 303A C08J 7/04 CFJ C08J 7/04 CFJA

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機基体と、過酸化チタンを含有するア
    ナターゼ型酸化チタン分散液を塗布してなる酸化チタン
    膜とを有する多層体であって、上記有機基体と上記酸化
    チタン膜との間に、上記有機基体との親和性が高く、か
    つ乾燥後に親水性を呈する中間被膜を有することを特徴
    とする多層体。
  2. 【請求項2】 過酸化チタンを含有するアナターゼ型酸
    化チタン分散液を塗布してなる酸化チタン膜が200℃
    以下の低温で形成されることを特徴とする請求項1記載
    の多層体。
  3. 【請求項3】 中間被膜が下記(I)式で表されるアル
    コキシシランの1種類又は2種以上の部分加水分解縮合
    物から形成されることを特徴とする請求項1又は2記載
    の多層体。 【化1】 (式中、R1は1価の有機基、R2は炭素数1〜5のアル
    キル基、Xはハロゲン原子基、p+qは4〜1の整数を
    表す。)
  4. 【請求項4】 中間被膜がコロイダルシリカを含有する
    ことを特徴とする請求項3記載の多層体。
  5. 【請求項5】 中間被膜がノニオン性界面活性剤、シリ
    コーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機金属界面
    活性剤から選ばれる少なくとも1種を含有することを特
    徴とする請求項3又は4記載の多層体。
  6. 【請求項6】 下記(I)式で表されるアルコキシシラ
    ンの1種又は2種以上の部分加水分解縮合物並びにノニ
    オン性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、フッ素系界
    面活性剤および有機金属界面活性剤から選ばれる少なく
    とも1種を含有することを特徴とする中間被膜用塗布
    液。 【化2】 (式中、R1は1価の有機基、R2 は炭素数1〜5のア
    ルキル基、Xはハロゲン原子基、p+qは4〜1の整数
    を表す。)
  7. 【請求項7】 中間被膜がノニオン性界面活性剤、シリ
    コーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤および有機金属
    界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を含有する過酸
    化チタン溶液を塗布して形成されることを特徴とする請
    求項1又は2記載の多層体。
  8. 【請求項8】 中間被膜が200℃以下の低温で形成さ
    れることを特徴とするする請求項7記載の多層体。
  9. 【請求項9】 過酸化チタンと、ノニオン性界面活性
    剤、シリコーン界面活性剤、フッ素系界面活性剤および
    有機金属界面活性剤から選ばれる少なくとも1種とを含
    有することを特徴とする中間被膜用塗布液。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、7又は8
    記載の多層体からなることを特徴とする照明カバー。
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