JP2007176480A - 脱線防止装置、車両の安全装置および車輪誘導部材 - Google Patents

脱線防止装置、車両の安全装置および車輪誘導部材 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行中に地震等の異常振動により車両に激しい揺れが加わり台車が持ち上がったのを元に戻すことができる脱線防止装置を提供する。
【解決手段】脱線防止装置は傾斜面を有するブレード状等の車輪誘導部材(レール接触部材)22を有する車輪誘導手段を備える。脱線防止装置400は、円柱状部材92と、台車13に固定され円柱状部材92を昇降可能に誘導する誘導管91と、正常時に圧縮されたコイルバネ90と、バネ90に挿入され正常時に円柱状部材92の上端を鎖錠して所定位置に保持し異常時に解錠するロック装置93と、円柱状部材92の下端に固定された傾斜面を有する22からなる車輪誘導手段を備える。異常振動検知センサー32の作動又は運転台からの操作によりロック装置93が解錠され、車輪誘導部材22が降下して前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導するか、または車両を減速または停止させることができる。
【選択図】図27

Description

本発明は、走行中の鉄道車両の脱線を防止する新規な脱線防止装置に関する。また本発明は、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置または車両を復線させる装置などの車両の安全装置と、車両の安全装置に用いられる車輪誘導部材などに関する。
鉄道車両の脱線を防止する脱線防止装置として、例えば特許文献1(特開平09−272436、特許公開公報)、特許文献2(特開2002−79941、特許公開公報)などが知られている。
特許文献1には、レール上を走行する直進型台車の脱輪防止装置に関するもので、台車が進行方向に対して左右のいずれかに振れたとき衝撃吸収装置の作用で車輪を自動的に方向変換し軌道修正により脱輪を防ぐことを目的としている。
台車の車輪架台にT型あるいはI型の当て金具を取付け、台車本体のフランジ部にコの字型の受け金具を取付け、車輪側の当て金具を台車本体側の受け金具で挟み込むことにより、車輪が台車の進行方向に対して左右に振れたとき、台車本体側の受け金具に車輪側の当て金具が当たり、自動的に車輪自体で軌道修正して走行する。
この際に受け金具の内面に設けられた衝撃吸収装置(ゴム板)に当て金具が当たり、その反発力によって相反する方向に車輪を方向変換させ、この動作を繰り返すことにより車輪自体で自動的に軌道修正が行なわれることが開示されている。
特許文献2には、鉄道車両の走行状態における車輪の浮き上がりにより脱線及び脱輪あるいは横力増加による車輪のレールへの乗りあがり脱線及び脱輪を検知し、車両の走行安全性を確保するために、台車枠上に車体を支持し、台車枠を支持する車軸と、車軸を支持する軸箱支持装置を有する鉄道車両において、軸箱支持装置と台車枠との間に上下方向の荷重を検出する上下荷重検出器と、上下荷重検出器の検出結果を比較演算する比較演算器を用い、比較演算器の検出結果により警報装置を動作させ、車両速度の減速あるいは車両の非常停止動作を行うことが開示されている。
特開平09−272436号特許公開公報 特開2002−79941号特許公開公報
前記特許文献1に開示された脱線防止装置では、当て金具と受け金具が共に固定されているので、車両がカーブの軌道を走行する場合などの左右の振れが大きい場合には、当て金具と受け金具とが常にぶつかる事になり、比較的に高速で走行する通常の列車用鉄道には適用できない。またこの脱輪防止装置は地震などの上下、左右の異常振動を考慮するものではない。
前記特許文献2は、異常振動を上下荷重検出器により検出して、その検出結果を比較演算器により比較演算して警報装置を動作させ、走行速度の減速指令を指示し、緊急の場合にはブレーキ動作を行うよう指令するもので、装置自体が鉄道車両の脱線を防ぐものではない。
本発明は、車両の走行中に地震などの異常振動により車両、台車に激しい揺れが加わり車輪がレールから持ち上がった時に元の正常な位置に戻すことができる新規な脱線防止装置を提供するものである。
本発明の一態様の脱線防止装置は、傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下させる車輪誘導部材降下手段を備える。
前記車輪誘導部材降下手段が、前記異常振動感応手段の起動により駆動されても良い。
前記車輪誘導部材降下手段が、運転台または車掌室から起動可能としても良い。
前記車輪誘導部材降下手段が、運転台または車掌室に配置したスイッチの操作によりから駆動されても良い。
本発明の他の一態様の脱線防止装置は、予め設定された許容範囲を超える異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、前記異常振動感応手段の起動により駆動される、傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)を有する車輪誘導手段を備える。
そして前記傾斜面が機能する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する。
本発明の他の一態様の脱線防止装置は、予め設定された許容範囲を超える異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、前記異常振動感応手段の起動により駆動される、傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備える。
そして前記車輪誘導手段の駆動により、前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する。
本発明の他の一態様の脱線防止装置は、予め設定された許容範囲を超える強度の異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、前記異常振動感応手段により駆動される傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備える。
そして前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により前記車輪を元のレール上に誘導する。
本発明の他の一態様の脱線防止装置は、予め設定された許容範囲を超える強度の異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、台車に固定され前記異常振動感応手段の起動により圧縮ガスによって駆動する軸を有するガス・シリンダーと、前記軸の下端に固定され傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、前記台車に配置され圧縮ガスを収容したボンベとからなる前記車輪誘導手段を備える。
そして前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により前記車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
本発明の他の一態様の脱線防止装置は、円柱状部材と、台車に固定され前記円柱状部材を昇降可能に誘導する円筒部材からなる誘導管と、正常時に圧縮されたコイルバネと、前記コイルバネに挿入され正常時に前記円柱状部材の上端を鎖錠して所定位置に保持し、異常時に前記円柱状部材の上端を解錠するロック手段と、前記円柱状部材の下端に固定された傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)からなる車輪誘導手段を備える。
そして前記ロック手段の解錠時に前記コイルバネの復元力により前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する。
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記異常振動感応手段が、異常振動を検知するときに棒状部材を切断する衝撃破壊部からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)に加えて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)から外側に突起する第2の車輪誘導部材(レール接触部材)を備えても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、更に前記異常振動感応手段が異常振動を検知する時にレール側面と接触する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下降するのを強制するバネを設け、前記バネの一端を台車に回転自在に固定し、他端を前記回転可能部材に固定しても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記異常振動感応手段が、異常振動を検知するときに棒状部材を切断する衝撃破壊部からなり、前記衝撃破壊部が棒状部材に設けられたスリット部、溝部、又は易破損部材からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記異常振動感応手段が、異常振動検知電気的センサーと、前記電気的センサーの出力に応答して動作する火薬からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合されても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合され、かつ前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とのいずれか一方が突起部を有し、他方が受け部を有しても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合され、かつ前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とのいずれか一方がほぼ球状の形状の突起部を有し、他方がほぼ椀状、ほぼ皿状又はほぼ逆ドーム状の形状の受け部を有しても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させることができる車輪誘導部材上昇手段を備えても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、前記車輪誘導部材上昇手段がラックとピニオンの組み合わせからなるラック・ピニオン機構からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、前記車輪誘導部材上昇手段がラックとピニオンの組み合わせからなるラック・ピニオン機構からなり、前記ラックは前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下端で支持する支持部材に形成され、前記ピニオンは台車に固定された回転可能な歯車からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、前記車輪誘導部材上昇手段が、一端が前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下端で支持する支持部材に接続され、他端から前記支持部材を巻き上るワイヤー状部材からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、レールに向けてエネルギー・ビームを発する放射素子と反射したエネルギー・ビームを受け取る受信素子を有する異常振動センサーと、前記放射素子が感知した受信信号から安全走行許容範囲か否かを判定し、前記車輪誘導手段を制御する制御回路からなる異常振動感知装置を備えても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、レールに向けてエネルギー・ビームを発する放射素子と反射したエネルギー・ビームを受け取る受信素子を有する異常振動センサーと、前記放射素子が感知した受信信号から安全走行許容範囲か否かを判定し、前記車輪誘導手段を制御する制御回路からなる異常振動感知装置を備え、前記放射素子は、半導体発光素子または超音波発信素子からなっても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導手段が運転台または車掌室から駆動可能な手段を設けても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導手段が車両の運転台または車掌室に配置されたスイッチの操作により起動されても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)の前記傾斜面は、一対の前記レール間の内側方向に向かって下方向に伸びる斜面構造を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、一対の前記レール間の内側方向に向かって下方向に伸びた斜面構造を有し、更に前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)はシリンダー状のローラーを有し、前記ローラーは前記傾斜面に沿って下方向に伸びても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、一対の前記レールの外側方向に向かって上方向に延長した斜面構造を有しても良い
本発明の複数の前記態様の脱線防止装置のいずれかにおいて、前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、更にその底面に対向する曲面を有しても良い
全ての図面において同一又は同様の構成要素又は構成部分について同一の参照符号を付している。
(本発明の第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1乃至図15を参照して説明する。
図1は、車両の停止時又は正常走行中における第1の実施の形態の脱線防止装置100と車両との関係を示す概略立面図である。図2は図1を拡大して示す概略拡大立面図である。
図2は図1を拡大して示す概略拡大立面図である。
図3は、衝撃時に脱線防止装置100が起動し始める状態を示す概略拡大立面図である。
図4は、本装置脱線防止装置100の作動後に脱線した車輪を元に誘導する時の脱線防止装置100と車両との関係を示す概略拡大立面図である。
図5は衝撃感応装置24、25、26を示す概略拡大断面図である。
図6は他の衝撃感応装置24、25、26’を示す概略拡大断面図である。
図7は回転体20とロック装置29との関係を示す概略拡大断面図である。
図8は誘導ブレード22近辺を拡大して示す概略拡大斜視図である。
図9は誘導ブレード22と車輪10との関係を拡大して示す概略拡大側面図である。
図1乃至図4に示すように、鉄道車両は一般的に二つの台車13とそれに付随する車輪10と台車13と車体11を備え、車体11は空気バネ14などの緩衝装置を介在して台車13上に搭載されている。
この鉄道車両は二本のレール(軌道)15上を走行する。
参照符号10aは、車輪10のフランジを示す。
図1乃至図15において、脱線防止装置100は走行中に地震などにより揺れが加わり異常状態時に台車10が持ち上がったのを元に戻す装置である。
脱線防止装置100は、異常振動を検知して作動する異常振動感応装置(24、25、26)、(24、25、26’)と、ブレード22と、一端で前記ブレード22を支持し他端が異常的に前記台車13に固定された支持部材21を有する車輪誘導装置を備える。
そして前記車輪誘導手段は、ほぼ三角形状の回転体(回転可能部材)20と、ブレード22と、支持部材21と、棒状部材23とからなる。
ブレード22は、正常時に台車13の近辺に位置する。
棒状部材23はアーム状、腕状の形状を有する。
回転体(回転可能部材)20は、台車13上に配置される。
回転体(回転可能部材)20は、更に回転中心となる偏心回転軸20aを有する。
回転軸20aは台車13に固定される。
前記支持部材21は更に一端が前記回転体(回転可能部材)20に接続され他端が前記ブレード22まで伸びる。
このような構成により、前記異常振動応答手段24、25および26が異常振動を検知する時に前記回転体(回転可能部材)20が回転し、前記ブレード22はレール15の側面と接触する位置まで下降して脱線、脱輪した車輪10を元の正常な位置(レール15の頂面)まで誘導する。
図5を参照して、本脱線防止装置100を起動させる衝撃感応装置の詳細を説明する。
本衝撃感応装置は、第1の感応装置と第2の感応装置からなる。
第1の感応装置は、異常な横揺れが車両に印加された時に台車13と車体11の間に生じるであろう大きなズレにより外れることにより本脱線防止装置100が起動するように、車体11と本衝撃装置間に、アーム23の自由端に配置された一方の自在接続部24と、接続部材26の自由端に配置された他方の自在接続部26aからなる。
第2の感応装置は、異常な急激な力が印加された際に自身が破折するアーム23の途中に配置された衝撃破壊部25からなる。
第1の自在接続部24は、球状などの凸面の形状を有する。
第1の自在接続部24と対向して、ほぼ棒状の接続部材26が配置されている。
前記接続部材26は、一端に受け皿状、椀状、逆ドーム状などの凹面形状の第2の自在接続部26aを有し、他端に車体11に固定するための固定端26aを有する。
従って、第1の自在接続部24と第2の自在接続部26aとは正常走行時に互いに自在に運動、スライドできる。
図6に示すように、図5に示したのとは反対に、一端に凸面状の第2の自在接続部26’aを設け、他端である固定端26’bを車体11に固定した接続部材26’を設けても良い。
この場合、凹面状の第2の自在接続部23aは第2のアーム23の一端に設ける。
従って図5では第1の自在接続部24と第2の自在接続部26a(または図5では第1の自在接続部23aと第2の自在接続部26’a)とは、常時、車両の運行時の振動に対して滑らかに運動、スライドできる様な遊び構造を持っている。
地震発生による振動は縦波と横波とが組み合わさり、その結果として種々の方向に力が生じる。
これらの力により台車13、車体11、車両は種々の運動を生じる。
事故の被害を少なくするために、異常振動を感知し本脱線防止装置100を起動させる異常振動感応装置として、前記第1の衝撃感応装置25と前記第2の衝撃感応装置(26a、24)又は(26’a、23a)の二つの衝撃感応装置を備えるのが望ましい。
予め設定された許容範囲を超えた地震等による縦及び横方向など種々の方向の異常振動により車体11が大きく振動した場合に、その運動力により、アーム23に設けられた自在接続部23aが車体11に固定された接続部材26’における自在接続部26’aから大きくずれて外れる。
その結果、回転体(回転可能部材が)20が起動を開始する。
または、上下の縦方向の地震波による衝撃が初めに発生した場合に、設定された以上の衝撃力が本装置100に加わることにより、第2のアーム23には大きな機械力が加わり、衝撃感応装置(異常振動感応手段)25が破損する。
前記第1の衝撃感応装置25と前記第2の衝撃感応装置(26a、24)又は( 26’a、23a)の二つの衝撃感応装置の一方または両方が動作するときに、回転体(回転可能部材が)20が起動を開始する。
また車両にすばやく振動を感応させ、脱線時に横方向にすばやく反応させるために、衝撃感応装置25に車両の進行に方向に沿って折れやすくするためのスリットを横方向に設けても良い。
回転体20に衝撃感応装置(異常振動感応装置) 24 、26a、25が作動したときに回転を確実にするため回転強制装置27、28を設けるのが望ましい。
第1の実施の形態では、この回転強制装置として、引く方向に作用する第1のコイル・スプリング等からなるバネ部材27と、押す方向に作用するコイル・スプリング等からなる第2のバネ部材28を設けている。
第1のバネ部材27は、一端27aが回転体20に接続され、他端27bが台車13に固定されている。
第2のバネ部材28は、一端28aが回転体20に接続され、他端28bが台車13に固定されている。
図7などに示すように、脱線防止装置100が回転体20を台車13に強固に固定するロック装置29を設けるのが望ましい。
ロック装置29は、脱線防止装置100が機能時には、重量のあるずれた台車13を正常な位置に戻す作用を行う。
このロック装置29は、台車13上に固定された受けがねとなる一対のフィンガー状部材29a、29bと、回転体20に固定されたピン状部材20bとからなる。
一対のフィンガー状部材29a、29bは、非常時に回転体と台車を強固に固定する。
一対のフィンガー状部材29a、29bは、その解錠装置として台車13上に固定された電磁コイルなどの駆動装置29dと、駆動装置29dに電源(図示せず)から電気エネルギーを供給する一対の導電リード29eとを備えることができる。
ロック装置29は、常時は、電源から導電リード29eを経由して電流を駆動装置29dに供給しているので、回転中心29cを支点としてフィンガー状部材29a、29bが開いた状態である。
図7の参照符号29fは、フィンガー状部材29a、29bの開いた状態を示す。
そして異常時に回転体20がその回転軸20aを中心として回転して、回転体20に固定されたピン状部材20bがフィンガー状部材29a、29b内に移動してきたときにスイッチ(図示せず)がオフになり、フィンガー状部材29a、29bが回転中心29Cを支点としてピン状部材20bを握るように閉じてロックし、回転体20を実質的に台車13に強固に固定する。
前述の電磁的なロック装置29の替わりにバネなどを用いた機械的なロック装置を用いても良い。
図8はブレード22を斜め横方向から見た概略斜視図である。
図9は本装置100の機能時におけるブレード22と車輪10、レール15との位置関係を拡大して示す概略側面図である。
ブレード22は、車輪10がレール15より外側にはみ出た時に車輪10をレール15上に戻すように誘導する斜面FCを持つ第1の誘導部分22と車輪10がレール15より内側にはみ出た時に車輪10をレール15上に戻すように誘導するほぼ水平方向に伸びる部材からなる第2の誘導部分40からなる。
第1の誘導部分であるブレード22と第2の誘導部分40の材料としては、鋼鉄、鋳鉄、ステンレス鋼などの金属材料、又はセラミックなど機能時の衝撃に耐えられるような強固な無機材料を用いることができる。
ブレード22の材料として、金属粉末、無機材などを含有する耐熱性を有する熱硬化性又は熱可塑性樹脂を用いても良い。
ブレード22の材料として、金属粉末、無機材などを含有する耐熱性合成樹脂を加熱加圧成型した有機、無機複合体を用いても良い。
ブレード22の材料として、ガラス、カーボンまたは金属からなる繊維とバインダーとして前記合成樹脂を用いた繊維強化樹脂を用いても良い。
または耐熱性合成樹脂を加熱加圧成型した有機、無機複合材料を、前記面FCと前記曲面22eなどの主要面に固定しても良い。
ブレード22は、図8に示すような全体としてほぼ斧型または楔型の構造体である。
まず第1の誘導部分22について説明する。
第1の誘導部分であるブレード22のレールの側面と対向する表面は、ほぼ矩形の表面FBと、対向するほぼ水平の辺22f、22g間にある表面FBから下内方向に傾斜したほぼ矩形の表面FCを有する。
更にブレード22は、同じ形状の対向する一対の側面FA、FA’と側面FA、FA’の下方向に位置し同じ形状の対向する一対の曲面をなす側面FE、FE’を有する。
更にブレード22の側面FA、FA’は、ほほ水平な一辺22dを有するほぼ矩形の面とこの面より下方向に位置するほぼテーパー状の面とからなる。
側面FA、FEと主表面FB、FCとが接する辺は、ほぼ垂直な部分22aと、前記辺と対向するほぼ垂直な辺22cとの間隔が細くなるように部分22aから下方向に延びる傾斜部分22bとからなる。
更に側面FE、FE’は、側面FA、FA’の境界部分22hから下端22Kまで曲面22eとなっている。
図8、図9で示したように、ブレード22の高さは底面FDが本装置100の機能時にブレード22がレール15の枕木上の留め金等の突起物より高い位置で止まるように設定する。
ブレード22の上部は三辺22a、22d、22gを含む直方体の構造で、この直方体部の頂面にブレード22を支持する柄となる棒状支持体部材21が溶接、ネジ止めなどにより強固に固定されている。
この直方体部の下の線22gは本脱線防止装置100が作動する際に、車輪10のフランジ10aの外周10a1の高さと同じ高さで固定される。
同じく本脱線防止装置100が作動する際には、二辺22a、22gを含む面FBの横断面位置はフランジ10aの外周10a1の内側斜面と一致する位置で固定されるものとする。
ブレード22の面FCは、線22gから下側に向かい内側に底辺まで延びる斜面である。
この斜面FCの傾斜角度は内側の線22cが機能時に両レール間に設置した列車停止装置などの各種の地上装置を破損させない所までとする。
このブレード22は、その上辺22dを厚く底辺22kを薄くすれば、レールの外側における脱輪に対応できる。
またブレード22には、機能時に列車が停止するまでポイントやその他の両レール間の障害物を乗り越えられるように、また機能位置にブレード22本体が車輪10に固定されやすいように、点22h、点22h’の位置から下に列車進行方向の前後に曲面22e、22iを図8で見ると左右対称になるように設けるのが望ましい。
次に、内側の車輪の脱輪に対応する第2の誘導部分40を説明する。
図8に示すように第2の誘導部分40は、第1の誘導部分(ブレード)22から横方向に突起した突起部材からなる。
図8に示すように第2の誘導部分40は第1の誘導部分(ブレード)22の上部の直方体部に固定され、この直方体部分の面FBから垂直外側にレールの外側に飛び出している。
第2の誘導部分である突起状の構造物40は、車輪の幅に相当する長さLを持つ辺の外側より底辺とし上方向にガイド曲面FGを持ち、横面40bに突き当たる構造体である。
符号40fはこの曲面FGの上の外側点からFB面までの距離を示す。
底面40dと曲面FGの上部面40bまでの高さを符号Hで示す。
底面40dは平面FB上で底辺22gより車輪10のフランジ10aの高さ22g分より上部に固定されている。
曲面FGは車輪が異常振動時にレール内側に落下しようとする車輪10を元のレール上に誘導する曲面である。
曲面FGの高さHはレール15の全ての高さより短いのが良い。符号40fで示す距離は長いほうが脱輪を防止して機能する。
必要ならば、横側面40bを上部に向かい外側に傾斜させると効果が高まる。
上部に向かい外側により高く傾斜面があると効果が高まる。この横側面40bの面が走行方向に長くかつ前後両先端に上向きに傾斜を付ければ、車体の脱線に際して横転を防止出来る。
第2の誘導部分40全体は強度を増すためにブレード22及び支持部材21と一体構造とするのが望ましい。
本装置100の機能時における第1の誘導部分(ブレード)22、第2の誘導部分40と車輪10、レール15との位置関係は図9に示されている通りである。
なお、図9において、参照符号”D”はフランジ10aの外周10a1と内周10a2間の距離を示し、また参照符号12は車軸を示す。
図3に示すように、異常衝撃時に本装置100が起動し始める状態において、強度の振動により、車輪10は車軸ごと浮き上がり、同時に左右にずれている。
異常な振動により衝撃感応部25が折れて第1の自在接続部24が棒状部材26の第2の自在接続部26aから外れることにより回転体20は回転を始めている。
同時に第1、第2のバネ部材27、28が浮き上がっていて重力が働かない状態の本装置100が、車輪10の落下前に機能できる位置に固定させるために回転を起こすように機能している。
図4、図7に示すように、本装置100が起動して、回転体20は回転体20に固定されたピン部材20bとハンド装置29とからなるロック機構により台車13に(原文に追加)固定されて、落下してくる車輪10をレール15上に誘導する。
次に図10を参照して、車両11に複数の脱線防止装置100を装着した状態を示す概略平面図である。
図10に示すように、車両11及び台車13の前後にある台車2台13に、その各々左右の前後の車輪10の間に計4つの脱線防止装置100A、100B、100C、100Dが装着されている。
脱線防止装置100A、100B、100C、100Dにはそれぞれブレード22A、22B、22C、22Dを備えている。
なお参照符号15はレールを示す。 車両11の進行方向は矢印16で示す。
次に図11乃至図15を参照して、本装置100の機能時の状態を説明する。
図11から図13は車輪が浮き上がり移動してこのままでは脱線に陥る車輪が、本装置の働きにより元のレール上に戻る過程を、段階的に示す状態図である。
図11に示すように、第一段階では、異常振動が走行中の車輪10に作用して、本脱線装置100が起動し固定され、その機能を開始しようとした時の状態を示している。
図11に示すように、第一段階では、脱線防止装置100が機能を開始した時に、車輪10本体は異常な力によりレール15の外側にずれて浮き上がっており、それを戻すようにブレード(第1の誘導部分)22と第2の誘導部分40がセットされている。なお、参照符号21、10a、15、17はそれぞれブレード22等の支持棒、車輪のフランジ、レール、枕木を示す。
異常振動が発生すると種々の方向の力として、走行中の車輪10に作用する。
その力の作用の結果、走行中の車輪10が持つ運動エネルギィーが浮き上がりの方向に変化してレール15面から浮き上がり脱線が引き起こされる。
その走行方向に対しての車輪10の移動は、走行方向の横方向の成分により引き起こされ、それは車輪10及びフランジ10aの回転により増幅加速される。
なお、参照符号21、10a、17はそれぞれこの順序でブレード22等の支持棒、車輪のフランジ、 枕木を示す。
次に、図12に示すように、第二段階では、車輪10が外側より落下し始めて、ブレードの22の部分がレール15上に正常に戻すように誘導が始まっている。
万有引力の重力により、浮き上がった車輪はやがて落下を開始する。
その際に、車輪が走行面上とは異なり、外側に変位したまま落下を開始し、そして落下しても車輪をレール走行面に規定しているフランジがレール内側面より外側に移動しそのまま落下してしまうと脱線になる。
本装置のブレード内面22がフランジの最外側面がレール上面に当たる前にレール内側面に接触を開始して、車輪本体を重力とその走行中の運動エネルギィーとその接触回転により、ずれたフランジをレールの元の内面に誘導して、正常な走行面に車輪を誘導してその脱線を防止する。
図13に示すように、第三段階では、車輪10がブレード22の斜面により元のレール15上に戻っている。
図14と図15は反対側の車輪10の状態を示す。
異常振動時に車輪が外側に移動した場合、同じ車軸の対のもう一つの車輪は内側に変位し、そのままではレール内面に落下して同じく脱線の原因となる。
レール内側に、変位した対の車輪を元のレール上に戻すのに、第二の誘導部分40の下内斜面の曲面FGが、第一の誘導面FCと同じく、車輪が線路走行面から内側に落ち込まない先にレールと接触を開始してその重力と走行エネルギィーを利用して、車輪本体をレール面上に持ち上げて正常走行面へと誘導する。
図11に示した車輪10がレール15の外側にずれて浮き上がった状態と異なり、図14、図15に示す状態では反対側の車輪10はレール15の内側にずれて来ている。
また、この状態のときにはレール15面より下に車輪10が落ち込む事が考えられる。
その際には、ブレード(第1の誘導部分)22に固定された第2の誘導部分40の誘導面が機能して車輪10本体を持ち上げながら、レール15上に戻すように誘導していく。
図15に示すように、車輪10が第2の誘導部分40により内側からレール15上に戻すように誘導され始めている。
高速運転中の台車13にある4つの車輪10は、その高速のために運転中に振動により浮き上がり、落下を繰り返し、振動しながら走行している。
従って、本装置100の機能は衝撃が加わり車輪10が脱落したとしても、車輪10には脱輪した状態での車両11の走行の続行により枕木17等にぶつかるために、激しい上下方向の振動が起こる。
したがって図11乃至図15に示すように本装置100が機能する位置に初めからセットされていなくても、やがて各車輪10の上下振動によりセットされて機能し、車輪10をレール15上の正常な位置に誘導して脱線を防止することができる。
(本発明の第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態の脱線防止装置を図16、図17、図18を参照して説明する。
図16は、本発明の第2の実施の形態の脱線防止装置200を示す概略立面図である。
図17は、図16を拡大し部分的に断面として示す概略拡大立面図である。
図18A、18Bは、図17のロック装置の近辺を拡大して示す概略拡大立面図である。
図18Aは正常時の状態を示し、図18Bは脱線防止装置200が起動してロック装置が作動したときの状態を示す。
以下に述べる本発明の第2の実施の形態の脱線防止装置200の説明において、既に詳細に説明した第1の実施の形態の脱線防止装置100と重複する説明はできるだけ省略する。
脱線防止装置200は、異常振動を検知して作動する異常振動感応手段と車輪誘導手段を備える。前記異常振動感応手段は、振動破壊装置25と振動センサー32とからなる。
前記輪誘導手段は、ブレード22と、一端で前記ブレード22を支持し他端が実質的に前記台車13に固定されたほぼ棒状の支持部材31とからなる。
前記車輪誘導手段は、更に台車13に固定され圧縮ガスによって駆動する垂直軸31を有するガス・シリンダー34と、前記軸31の下端に固定され正常時に前記台車13の近辺に位置するブレード22と、前記台車13に配置され圧縮ガスを収容した圧縮ガス・ボンベ35とからなる。
そして前記ブレード22は前記異常振動応答手段25、32が異常振動を検知する時にレール15の側面と接触する位置まで下降させて脱線した車輪10を元の位置まで誘導する。
第1の実施の形態の異常振動応答手段25、32と同様に、自在連結部固定金具26は一端26bが車両13に固定され他端が皿状等の受け部からなる一方の自在連結部26aとなっている。
自在連結部26aと対向して、棒状部材23’の先端のほぼ球面状の自在連結部24が自在連結部26aの内面と接触して設けられ、棒状部材23’の中間に衝撃破壊部25が設けられている。
この実施の形態では、前記異常振動応答手段25、32は、衝撃破壊部25と異常振動検知電気的センサー32とからなる。
異常振動検知電気的センサー32は、円筒状のサブ・シリンダー32aと、サブ・シリンダー32a内に配置された可動軸32bと、サブ・シリンダー32内の底面側に配置した圧縮バネ32cを備え、更に棒状部材23’の下端に可動軸32bの上端が接続されている。
可動軸32bは、その下端にサブ・シリンダー32の内面と気密に接する円盤を有している。
対向する一対のリング状などの電気接点32d、32eが、一方が前記円盤の上面に固定され、他方がサブ・シリンダー32内の上面に固定されている。
従って異常振動時に、棒状部材23’が折れるなどにより衝撃破壊部25が破壊され、圧縮バネ32cが上方に動き、それに応じて可動軸32bは一対の電気接点32d、32eがオンになるまで上方に移動する。
ガス・シリンダー34は、円筒状ガス・シリンダー34aと、円筒状ガス・シリンダー34a内で上下に移動可能な可動軸31と、可動軸31の上端に固定されシガス・リンダー34aの内面と気密に接触する円盤34b、ガス・シリンダー34aの上部に設けたガス導入孔34cと、ガス・シリンダー34aの下方に設けたガス抜き孔34dとを備える。
可動軸31は、ガス・シリンダー34の下端から延びてブレード22を支持固定する支持部材31としても機能する。
可動軸31即ちブレード22の支持部材31には、途中にストッパー31cが固定され、支持部材31が下降したときにストッパー31cを挟み、棒状支持部材31を所定な位置に保持する開閉自在なロック機構31dが設けられている。
異常衝撃時にガス・シリンダー34を駆動する高圧ガス装填用弁33が台車13に固定されている。
ロック機構31dは取り付け板31eに固定され、更に取り付け板31eは台車13に固定されている。
台車13に固定される取り付け板31eにガス・シリンダー34とロック機構31dを固定してもよい。
高圧ガス装填用弁33は、円筒状シリンダー33aと、円筒状シリンダー内に円盤を一端に有する円筒状シリンダー内に配置された可動軸33bと、円筒状シリンダー33a内で可動軸33bの他端に配置された円盤状の栓33cと、圧縮ガス・ボンベ35と配管38により連通したガス供給孔33dを備える。
ガス供給孔33dは、ガス・シリンダー34のガス導入孔34cと配管により連通する。
更に高圧ガス装填用弁33内で、可動軸33bの円盤33b側に放電スパーク発生部33fが設けられ、そこからの放電により爆発する火薬33gが放電スパーク発生部33fの近辺に収納されている。
以上の構成により、異常振動時に、衝撃破壊部25が破壊されると電気接点32d、32eが閉じ、高圧電源36からの電圧が電気配線37を経由して放電スパーク発生部33fに供給されると電気スパークを発生する。
電気スパークにより高圧ガス装填用弁33内の火薬33gが爆発し、そのほぼ瞬間に可動軸33bと栓33cが可動し、正常時に栓33cにより閉じられていたガス排出孔33dと、ガス供給孔34cをほぼ瞬間に開放する。
従って、衝撃破壊部25が破壊されるとほぼ同時に、圧縮ガス・ボンベ35から圧縮ガスが配管38から高圧ガス弁33を経由してガス・シリンダー34内に供給され、ガス・シリンダー34の可動軸31、即ちブレード22の支持体31を急速に下降、落下させる。
図18は、図17のロック装置の近辺を拡大して示す概略拡大立面図であり、図18Aは正常時の状態を示す。
図18Aに示すように平常時は、固定用の翼型金具31cは左右に開き再び閉じる固定装置31dの上に存在する。図18Bに示すように異常時には、固定用の翼31cは圧縮ガスにより棒状支持体31が下方に押し出されることにより左右に開く固定装置31dの下に固定される。
固定装置31dは、例えばバネ等により左右に動くピン31eにより棒状支持体31の両側に移動して開くように構成されており、翼型金具31cを通過させた後に閉鎖し翼31cを固定する。これにより翼31cと一体化した棒状支持体31とその先端のブレード22が所定位置に確実に固定される。
前述の本発明の第1の実施の形態と同様に、前記異常振動応答手段25、32が異常振動を検知する時にレール15の側面と接触する位置まで支持体31の下端に固定されたブレード22を下降させて、ブレード22が脱線した車輪10を元の正常な位置(レール15の頂面)まで誘導することができる。
(本発明の第2の実施の形態の変形)
本発明の第2の実施の形態の変形の脱線防止装置は、前記車輪誘導手段が、台車に固定され可動軸31を有するガス・シリンダー34と、前記ガス・シリンダー34内に配置された火薬と、前記軸31の下端に固定され傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)22を備えても良い。そして電気スパークにより前記火薬を爆発させて車輪誘導部材(レール接触部材)22の支持体である前記軸31を押し下げることができる。
(本発明の第3の実施の形態)
本発明の第3実施例を図19、図20、図21を参照して説明する。
図19は、本発明の第3の実施の形態の脱線防止装置300を示す概略立面図である。
図19において第3実施例の脱線防止装置300は、第2実施例の脱線防止装置200と同様な脱線防止装置に更にロック、解錠装置と上昇装置を追加したものである。
図19を参照する説明において、図17と同一参照符号を付した同一要素に関する説明は可能な限り省略する。したがってそのような同一要素については図17の説明を参照されたい。
高圧ガス装填用弁33’は、円筒状シリンダー33aと、円筒状シリンダー内に円盤を一端に有する円筒状シリンダー内に配置された可動軸33bと、円筒状シリンダー33a内で可動軸33bの他端に配置された円盤状の栓33cと、圧縮ガス・ボンベ35と配管38により連通したガス供給孔33dを備える。
ガス供給孔33dは、ガス・シリンダー34のガス導入孔34cと配管により連通する。
更に高圧ガス装填用弁33’内で、可動軸33bの円盤33b側に放電スパーク発生部33及び追加の放電スパーク発生部33f’が設けられ、そこからの放電により爆発する火薬33gが放電スパーク発生部33f及び追加の放電スパーク発生部33f’の近辺に収納されている。
追加の放電スパーク発生部33f’は、一対の配線50を経由して後に記載する車両11の運転室11a及び車掌室11a’に設けた手動スイッチ70a及び70a’に接続される。(図19、図21参照)
追加の電源36’は配線50の一方に挿入される。
車輪誘導部材22を巻き上げる事を容易にするには装置300の起動により満たされたシリンダー34内に残るガスを抜き去る必要がある。
これを可能にするために、図19に示すようにシリンダー34の上部に電磁バルブ34fと排気パイプ34cを備える必要がある。
これは、配線51により配線52と合わさり図21の運転台11aのスイッチ70bに繋がり、作動する構造とする。
脱線防止装置300が異常な力により作動した後に、ロック、解錠装置60はシリンダー34の作動軸31を固定するストッパー31dを解除させ、シャフト31を固定し鎖錠できる。それで非常状態が終了し、運転手は再び車両を運転できる。
前記車輪誘導部材の降下した後に前記車輪誘導部材を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を設けるのが望ましい。
作動軸31を巻上げる車輪誘導部材上昇手段は、固定装置31d、ストッパー31dの下部に設けた巻き上げ用のラック・アンド・ピニオン53と54、ピニオン54を回転するモーター55、その電源線52からなる。
上昇装置53、54、55はロック、解錠装置60により解除された作動軸31をその作動前の位置まで上昇させる。
図20は、図19に示すロック、解錠装置60の詳細を示す概略拡大断面図である。
図20に示すようにロック、解錠装置60は、円筒60aと、円筒60a内の可動軸60bと可動軸60bの一端に設けられたストッパー31dと、可動軸60bの他端に設けられた磁性体円盤60cと、コイルバネ60dと、円筒60b内の一端に収容された電磁石60eとからなる。
電磁石60eに電線60fから電流が供給されると、磁性体円盤60cが電磁石60eの方向に移動する。
同時に可動軸60bとストッパー31dが右方向に移動してストッパー31dは解錠される。
それによって、可動軸31および車輪誘導部材22は上昇可能となる。
図21は、脱線防止装置300とそれに対する配線系統を車両と台車に配置した概略立面図である。
図21に示すように、第1のスイッチ70a、第2のスイッチ70bを車両11の運転室11aの操作盤上に設け、第3のスイッチ70’aを車掌室11a‘に設けてもよい。
また、運転手及び車掌等が、危険を感じた際に本装置が起動する前に手動にて作動させることが出来るように、電線50を車掌室11a及び運転台に配線、起動するように配線することにより可能となる。
第1のスイッチ70aと第3のスイッチ70’aは、車両11内に設けられた配線50を経由して図19に示す放電電極33f’に接続される。
したがって、センサーが異常振動を検知する前に非常時に運転手または車掌が手動にて第1のスイッチ70aと第3のスイッチ70’aを作動させることにより、モーター55を起動させることができ、車輪誘導部材22を下降させる。
第2のスイッチ70bは、車両11内に設けられたそれぞれ配線52、60fを経由して図19に示すモーター55と図20に示す電磁石60eに接続される。
図9の巻上げ装置53、54、55は、運転台からの電線52により運転台の操作盤上の第2のスイッチ70bの操作により車輪誘導部材22を上昇させることが出来る。
また、この巻上げ装置は、モーターに供給される電流の向きを逆にすることにより本装置を、ガス供給システムの故障等により、本装置が危険時に作動しない場合、運転手等が電気的に作動させることも可能に出来る。
本装置300は強固な材料からなり、十分な厚さをもっている。
更に、車輪誘導部材(ブレード)22は支持板に強固にしっかりと固定されるのが好ましい。
そこで本装置300が作動時に、車輪誘導部材22(ブレード)を支持板31e’に強固に固定させるために補強金具56a、56bなどの追加補助部品が必要と思われる。
補強金具56a、56bは可動軸31が通過できる貫通孔を有する。
またロック機構31も2枚の翼31cで今回は図示したが、31bを円筒状にすることによりこの枚数を増やしてより強固な装置にする必要があると思われる。
(車輪誘導部材の一変形)
図22乃至図25を参照して図8に示した車輪誘導部材22、40の一変形を説明する。
図22は、図8に示した第2の車輪誘導部材40を変形した第2の車輪誘導部材80を示す概略斜視図である。
図24は図23のX−X線に沿って切断した概略断面図である。
図25は図23の矢印から見た概略立面図である。
車両の走行速度が速い場合には、第2の車輪誘導部材40より第2の車輪誘導部材80の方が、内側に変位した車輪を元の線路上に戻すのに効果的である。
図23に示すように傾斜面と両端が脹らんだ回転可能な円錐形のローラーを40の中心に加える。
前記の誘導部材40変形体で、更にローラー82を追加したものであり、その改良型誘導部材81は、傾斜面とその中央部にスリット状溝を有する誘導部材であり、誘導部材81のスリット状溝にローラー82が収納されている。
本装置100、200、300の起動時に、このローラー82の斜面が高速に回転することにより、脱線しようとする車輪を滑らかに戻すように作用しブレードが起点となり脱線を助長することを防ぐ。
第二の車輪誘導部材80の本体81は第一の車輪誘導部材、ブレード22から外側に飛び出ている。
第一、第二の車輪誘導部材22、80は図23に示すように一体構造であるのが好ましい
ローラー82の外側斜面は本体81の底斜面から下側に位置し、ローラー82の回転によりその底斜面とレール間の摩擦が減少する。
(車輪誘導部材の他の一変形)
図26を参照して図8に示した車輪誘導部材22、40の他の一変形を説明する。
図26は、図8に示した第1の車輪誘導部材22の変形を示す概略斜視図である。
図26に示すように、図8を参照して説明したのと同様に、第1の車輪誘導部材(またはレール接触部材)22の傾斜面FCは、一対の前記レール間の内側に向かって下方向に伸びた斜面構造を有している。
図26に示すように、ほぼ円筒状のローラー83は中心部に円柱状の軸83aが挿入され、ローラー82は傾斜面FCに形成されたほぼ長方形の溝84に収納され、軸83aの両端は第1の車輪誘導部材(またはレール接触部材)22に固定されている。
ローラー83はその長さ方向に沿って傾斜面FCの表面から少し突出している。
本装置100、200、300の起動時に、ローラー83はレールと接触し、このローラー83が高速に回転するのを利用して、脱線しようとする車輪を誘導し、正常走行面上に戻す。
(本発明の第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態の脱線防止装置を図27乃至図30を参照して説明する。
図27は、本発明の第4の実施の形態の脱線防止装置400の全体を示し、部分的に断面として示す概略立面図である。
図28は、図27の一部を拡大し部分的に断面として示す概略立面図であり、車輪誘導手段の非動作状態を説明するものである。
図29は、図27の一部を拡大し部分的に断面として示す概略立面図であり、車輪誘導手段の動作状態を説明するものである。
図30は、車輪誘導手段の動作状態と非動作状態を共に示す概略立面図である。
以下に述べる本発明の第4の実施の形態の脱線防止装置400の説明において、既に詳細に説明した幾つかの実施の形態の脱線防止装置と重複する説明はできるだけ省略する。
図27に示すように、第4の実施の形態の脱線防止装置400は、異常振動応答手段25、32と、異常振動応答手段25、32の起動によって駆動される車輪誘導部材22、40を有する車輪誘導手段(90、91、92など)からなる。
異常振動応答手段25、32は、衝撃破壊部25および異常振動検知電気的センサー32からなる。
異常振動検知電気的センサー32は、円筒状のサブ・シリンダー32aと、サブ・シリンダー32a内に配置された可動軸32bと、サブ・シリンダー32a内の底面側に配置した圧縮バネ32cを備え、更に棒状部材23’の下端に可動軸32bの上端が接続されている。
対向する一対のリング状などの電気接点32d、32eが、一方が前記円盤の上面に固定され、他方がサブ・シリンダー32内の上面に固定されている。
従って異常振動に、棒状部材23’が折れるなどにより衝撃破壊部25が破壊され、圧縮バネ32cが上方に動き、それに応じて可動軸32bは一対の電気接点32d、32eがオンになるまで上方に移動する。
図27乃至図30に示すように、第4の実施の形態の脱線防止装置400における車輪誘導手段は、円柱状部材92と、円筒(誘導管)91 と、正常時に圧縮されたコイルバネ90と、ロック装置93と、円柱状部材92の下端に固定された傾斜面を有する車輪誘導部材(またはレール接触部材)22からなる。
上記の円筒(誘導管)91は台車13に固定され円柱状部材92を昇降可能に誘導する。
円柱部材92の中心軸に沿って外側にコイルバネ90が装着されている。
上記のロック装置93は正常時に円柱状部材92の上端を鎖錠して所定位置に保持し、異常時に円柱状部材92の上端を解錠する。
円柱状部材92の上端には円盤92aが設けられている。
円柱状部材92の円盤92aは、上面の直径が下面の直径より大きい断面が台形の形状であるのが望ましい。
円盤92aの下面には複数の突起(凸部)92bが設けられている。
円盤92aの側面には複数のピン92cが横方向に突出して設けられている。
図27乃至図30では、支持部材95の上部に電磁型ロック装置93を固定するために、断面がほぼ文字「C」または文字「コ」の形状で示す複数の支持部材95が設けられ、その下端が台車13に固定された固定部材96に固定されている。
円筒(誘導管)91も固定部材96を経由して台車13に固定されている。
円筒(誘導管)91には、円柱状部材92が昇降可能に挿入されている。
円筒(誘導管)91と円柱状部材92に、車輪誘導部材22を正しい方向に誘導させる機構を設けるのが望ましい。
この機構として、例えば円筒(誘導管)91と円柱状部材92の一方にその長さ方向に沿って線状突起を設け、他方に線状突起と対応して線状溝を設けても良い。
円筒(誘導管)91の上端にはストッパーとロックとして機能するリング状(輪状)部材91aが固定されている。
リング状(輪状)部材91aは円筒(誘導管)91と同じ直径以上の円形の孔を有する。
リング状(輪状)部材91aには、その上面に溝(凹部)91aが形成されている。
溝(凹部)91aは、円柱状部材92の円盤92aの下面の複数の三角形状などの突起(凸部)92bと、所定位置に誘導し、お互いに合わせあうように突起(凸部)92bと反対の形状をした形状を有している。
円柱状部材92が降下したときに円盤92aの下面の複数の突起(凸部)92bがリング状(輪状)部材91aの溝(凹部)91aに入り、円柱状部材92を所定位置に停止してその位置を強固に保持するようになっている。
電磁型ロック装置93は、図7に示したロック装置29と同様に、受けがねとなる一対のフィンガー状部材93aと、フィンガー状部材93aの開閉を行う電磁コイル93bからなる。
電磁コイル93bの一端は、電気配線37とそれを励磁するための電源36を経由して異常振動検知電気的センサー32の一方の接点32dに接続されている。
電磁コイル93bの他端は、電気配線37’を経由して異常振動検知電気的センサー32の他方の接点32eに接続されている。
ロック装置(鎖錠装置)94は、リング状(輪状)部材91aに固定された支持部材94dと、支持部材94d間に配置され、円盤92aのピン92cを受け取りロックする一対のフィンガー状部材94cと、フィンガー状部材94cを押さえつける一対のバネ94cとからなる。
支持部材94dは断面がほぼ文字「C」または文字「コ」の形状を有する。
それぞれのフィンガー状部材94cの内側の側面には、ピン92cを受け取りロックする半円形の溝94bが形成されている。
ロック装置94の近辺にロック装置(解錠装置)を開放する電磁解錠装置(図示せず)を設けてもよく、またこの電磁解錠装置を運転手が電気的に操作して運転台から解錠できるようにすることができる。
図28に示すように、正常時には円柱状部材92を支持部材95の上部に固定された電磁コイル93bの位置まで上昇させることによりコイルバネ90が十分に圧縮される。
正常時に、円柱状部材92は、円柱状部材92のピン92cが一対のフィンガー状部材93aによって握られて保持され、円柱状部材92は上方位置に保持される。
図27、図29に示すように、異常振動発生時には、異常振動検知電気的センサー32の電極(接点)32dと電極(接点)32eが閉じて、電磁コイル93bが動作して一対のフィンガー状部材93aを開く。
従って一対のフィンガー状部材93aを開かれると、円柱状部材92がその重量とコイルバネ90の復元力により、円柱状部材92と円柱状部材92の下端に固定された車輪誘導部材(またはレール接触部材)22は急速に降下する。
図30 に示すように、車輪誘導部材(またはレール接触部材)22は距離”d”だけ降下し、その位置で固定される。
図30は、正常時と異常時の車輪誘導手段の円柱状部材92、92’、コイルバネ90、90’、車輪誘導部材(またはレール接触部材)22、22’の位置とロック装置93の開閉状態を共に示す。これらの部材は、異常時は実線で描かれ、正常時は鎖線で描かれている。
図30に示すように、車輪誘導部材(またはレール接触部材)22は正常時と比較して異常時には距離「d」だけ下降している。
したがってロック装置93の解錠時にコイルバネの復元力により車輪誘導部材22を降下させ、傾斜面を有する車輪誘導部材の降下に従って前記傾斜面とレールが接触する。
それにより、誘導部材22の二つの斜面のうちレール内側に接触する傾斜面が外側への脱輪を防止し、外側に飛び出た傾斜面が内側への脱輪を防止する。
またその際にその傾斜面とレールとの接触による摩擦により台車、車両を減速または停止させる。
以上に記載した各種の脱線防止装置200、300、400は、図21に示すように運転室11a、車掌室11bなどに設けたスイッチ70a、70’a、70bなどを運転手が操作することにより電気的に動作させることができる。
(本発明の第5の実施の形態)
図31、図32を参照して本発明の第5の実施の形態を以下に記載する。
図31は本発明の第5の実施の形態の脱線防止装置を搭載した台車の概略平面図、図32は脱線防止装置を搭載した台車の概略立面図である。
図31、図32に示すように、脱線防止装置500は、車輪誘導装置(90、91、92、93、22)と異常振動感知装置からなる。
前記異常振動感知装置は、異常振動センサー97(97A、97B、97C、97D)と異常振動センサーに電力を供給し、振動を測定、判定し、車輪誘導装置(90、91、92、93、22)を制御する制御回路99からなる。
車輪誘導装置(90、91、92、93、22)は、前述の本発明の第5の実施の形態の車輪誘導装置と同様であり、円柱状部材92と、円筒(誘導管)91 と、正常時に圧縮されたコイルバネ90と、ロック装置93と、円柱状部材92の下端に固定された傾斜面を有する車輪誘導部材(またはレール接触部材)22からなる。
異常振動センサー97(97A、97B、97C、97D)は、取り付け部材98(98A、98B、98C、98D)に固定され、取り付け部材98(98A、98B、98C、98D)は台車の前方と後方の左右に固定されている。
異常振動センサー97(97A、97B、97C、97D)は、半導体発光ダイオード、半導体発光レーザーなどの半導体発光素子または超音波発信素子を有する比較的に指向性の良い放射素子とその反射光または反射超音波などの反射信号を受け取る受信素子からなるのが望ましい。
異常振動センサー97の発信素子からの紫外線、可視光線、または赤外線などの光線、超音波は常時、レールの走行面の方向に発射され、異常振動センサー97の受信素子がその反射信号を受信する。
異常振動センサー97の発信素子からの紫外線、可視光線、または赤外線などの光線、超音波は外部からの影響を避けるために変調するのが望ましい。
受信素子が光線、超音波などの反射信号を常時、受信し、制御回路装置99の判定回路は、その反射信号が台車13、車輪10の変位(縦方向の変位aと横方向の変位b)が許容範囲以内か、許容範囲を超えるか否かを判定する。
図31、図32に示すように、例えば、制御回路装置99は、4点の測定値を計測し、計測値とレール走行面およびレール幅”RW”より広い安全走行許容範囲”d1”、”d2”、”d3”、”d4”を逸脱したと判断した際に、ロック装置93を解錠し車輪誘導装置を駆動する。
ロック装置93の解錠により、円柱状部材92はバネの復元力とその重力により速やかに下降する。
円柱状部材92の下降により、円柱状部材92の下端に固定された二つの傾斜面を有する車輪誘導部材22も下降する。
車輪誘導部材22の下降に従って二つの前記傾斜面とレールが接触し、車輪10は元のレール面上に誘導され、台車13、車両の脱線が防止される。
それと同時に前記傾斜面とレール間の接触による摩擦力も加わって台車13、車両は減速または停止する。
前記異常振動センサー97(97A、97B、97C、97D)と前記車輪誘導装置を制御する前記制御回路99からなる前記異常振動感知装置は、本発明の第5の実施の形態のみならず前述のその他の脱線防止装置200、300,400における異常振動感知装置の替りに、または前述のその他の脱線防止装置200、300,400における異常振動感知装置と併用して使用できることに留意されたい。
図19に示した実施の形態では、前記車輪誘導部材の降下した後に前記車輪誘導部材を再び元の所定位置まで上昇させるための車輪誘導部材上昇手段として、ラックとピニオンの組み合わせからなるラック・ピニオン機構を用いているが、前記車輪誘導部材上昇手段はラック・ピニオン機構の他の上昇手段を用いても良い。
例えば、概略立面図である図33に示す他の車輪誘導部材上昇手段57は、車輪誘導部材22の上部に一端を固定し他端が回転可能リール57bに固定されたワイヤー57aと、ワイヤー57aを上昇させるモーター(図示せず)からなる。
リール57bを回転させるモーターは台車の取り付け板31eに固定される。
モーターの駆動によりリール57bを回転させ、ワイヤー57aを巻き上げて車輪誘導部材22とそれを支持する支持体(軸)31を再び元の所定位置まで上昇させることができる。
図8を参照して説明した第1の車輪誘導部材22の各種の変形を、図34ないし図40を参照して以下に説明する。
(本発明の第6の実施の形態)
図34を参照して、第6の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図34は第6の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。
図34に示す車輪誘導部材は、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、車輪の線路の外側への変位に対応する第一の車輪誘導部材22と、第一の車輪誘導部材22の上部から線路の長さ方向とほぼ垂直方向に延びる第二の車輪誘導部材41と、車輪の線路の内側への変位に対応する第二の車輪誘導部材41の端部から線路の外側と対応した箇所に傾斜面を持つ第三の車輪誘導部材43からなる。
第一の車輪誘導部材22は、線路の内側と対応する箇所に傾斜した誘導面を有するブレード状(斧型)またはテイパー状(楔型)を持つ部材である。
第三の車輪誘導部材42bは、線路の走行面に対応する箇所に下向きに傾斜した誘導面を有する外側上方に延長した構造を持つ部材である。
第二の車輪誘導部材41は、線路面に対応する箇所に平面41aを持つ部材である。この平面41aは、第二の車輪誘導面として機能する。
連結部材42は、第二の車輪誘導部材41の上面を固定する42a部分と第三の車輪誘導部材43の上面を固定する部分42bからなる。
第二の車輪誘導部材41は、第一の車輪誘導部材22の第一の誘導面22bの上部からほぼ垂直方向に突起した線路面と平行な形状である。
図34に示すように、第二の車輪誘導部材41は矩形の形状構造を持つのが望ましい。
第二の車輪誘導部材41は、第一の車輪誘導部材(ブレード)22の第一の車輪誘導面22bの上部の左端から右端まで延長する長さを持つのが望ましい。
これにより、脱線開始時の脱線防止機能時に線路面を広く抑えることでより脱線防止に効果的に作用する。
第二の車輪誘導部材41の長さは、必ずしも第一の車輪誘導面22bの上部の左端から右端まで延長しなくても良く、より短くても良い。
第二の車輪誘導平面41aの車両の進行方向に対応する前後に、そり面を付与して、車両の安全装置の機能時に障害物を乗り越えられる構造にしても良い。
(本発明の第7の実施の形態)
図35を参照して、第7の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図35は第7の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。
図35に示す車輪誘導部材は、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、線路の内側と対応する箇所に傾斜面22bを有するブレード状またはテイパー状誘導面を持つ第一の車輪誘導部材(レール接触部材)と、第一の車輪誘導部材22の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延びる第二の車輪誘導部材44aと、第二の車輪誘導部材44aの端部から延長され線路の外側と対応する箇所に下向きに延長する第三の車輪誘導曲面を有する第三の車輪誘導部材(レール接触部材)44bが連結した一つまたは複数の複合車輪誘導部材からなる。
複合車輪誘導部材44は、第一の車輪誘導面22bの上部の左端近辺と右端近辺に一つ(図35)または複数個設ける。
図35に示すように、第二の車輪誘導部材44aは、線路面と対応した下面に平面状の第二の誘導面を有する。
第二の車輪誘導部材44aの第二の誘導面は、線路の幅もしくはそれより少し大きい幅を有する。
第三の車輪誘導部材(レール接触部材)44bの第三の車輪誘導曲面は、車両の安全装置の機能時に車両の走行方向と対応した前後に障害物を乗り越えできる曲面を有するのが望ましい。
第三の車輪誘導部材44bは、線路外側を包み込むように下向きに延長する曲面状の第三の誘導面を有する。
(本発明の第8の実施の形態)
図36を参照して、第8の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図36は第8の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。
第8の実施の形態の車輪誘導部材(レール接触部材)は、線路の内側と対応する箇所に傾斜面を有するブレード状またはテイパー状誘導面を持つ第一の車輪誘導部材22と、第一の車輪誘導部材22の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延びる第二の車輪誘導部材44aと、第二の車輪誘導部材の端部から延長され線路の外側と対応する箇所に傾斜面を持つ第三の車輪誘導部材(レール接触部材)44bとが連結した一つまたは複数の複合車輪誘導部材44からなる。
図36では、複合車輪誘導部材44は第一の車輪誘導部材22の上部に所定距離を離して二つ設けている。
複合車輪誘導部材44は二個に限定されず、一つまたはそれ以上でも良い。
第二の車輪誘導部材44aの下面は、図36に示すように線路の車輪走行面と対応して平面であり、平面の横幅は線路の幅またはそれより少し大きい幅である。
第三の車輪誘導部材44bは、線路外側を包み込むように下向きに延長する曲状の第三の誘導面を有する。(この下向きの曲面の下面が機能する面である)
第三の車輪誘導部材44bが外側に下向きの曲面を持つので、本安全装置の動作時に脱線防止などの安全機能を向上させることができる。
また第三の車輪誘導部材44bは、その下向きの曲面は線路の長さの前後方向と対応して曲面を有するのが望ましく、それにより障害物を乗り越えることができる。
図36に示すように、二個の複合車輪誘導部材44の間に、第一の車輪誘導部材22の上部からほぼ垂直に線路面と平行に突起し下面が平面45aである第二の車輪誘導部材45を設けるのが望ましい。
車輪誘導部材45は、第一の車輪誘導部材(レール接触部材)22の上部からほぼ垂直に突起して延長される。
車輪誘導部材45の突起方向の幅は、第二の車輪誘導部材44aの下面と同様に、線路の横幅と同じかそれより少し大きい幅である。
台車には2つの車軸があり、それぞれに左右対の車輪が計4つある。本車輪誘導装置は、台車の二本の車軸の間に左右二つ配置されていて左右各々の前後2つの車輪を一つの複合車輪誘導部材(図36では一つの誘導部材22と二つの誘導部材44と一つの誘導部材45の複合体)が車輪を誘導する。図36に示すように、この複合車輪誘導部材は、二個の誘導部材44を備えており、前の車輪に近い位置に一方の誘導部材44が配置されると共に、後の車輪に近い位置にその他方の誘導部材44が配置されているので、車輪の誘導効果をより高めることができる。
(本発明の第9の実施の形態)
図37を参照して、第9の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図37は第9の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。
図37に示すように、第9の実施の形態の車輪誘導部材は、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、線路の内側に傾斜面を有するブレード状またはテイパー状の誘導面22bを持つ第一の車輪誘導部材(レール接触部材)22と、第一の車輪誘導部材22の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延びる第二の車輪誘導部材45からなる。
更にこの車輪誘導部材は第一の車輪誘導部材22の上端部から外方向に延び、線路の外側を包み込むように下向きに延びる曲面46bを有する一つまたは複数の第三の車輪誘導部材46からなる。
図37では二個の第三の車輪誘導部材46の間に、第一の車輪誘導部材22の上部からほぼ垂直に突起した下面が平面45aである第二の車輪誘導部材45を設けている。
第二の車輪誘導部材45の突起の幅は、線路の横幅と同じか、それよりも少し大きい。
第三の車輪誘導部材46は、第一の車輪誘導部材22の上部から線路の外側方向に延び線路に接触しない上向きの第一の曲面46aと、第一の曲面46aの端部から延びる線路外側を包み込むように下向きに延びる第二の曲面46bを有する。
第三の車輪誘導部材46の線路に接触しない上向きの第一の曲面46aは、第二の車輪誘導部材45の突起の幅では線路の外側に接触しないようにその端部では下向きの曲面となる。
本安全装置の動作時には、台車全体が種々の方向に振動し上下に運動する。その際に、第二の車輪誘導部材45の平面45aが第一の車輪誘導部材22の上部の両端にわたる全長部に設けると振動が激しくなる可能性がある。
これを避けるために、本実施の形態では二つの第三の車輪誘導部材46の間のほぼ中央部にのみ第二の車輪誘導部材45を設けると共に、第三の車輪誘導部材46の線路に接触しない上向きの第一の曲面46aは、第二の車輪誘導部材45の突起の幅では線路の外側に接触しないようにその端部では下向きの曲面としている。
そして異常時に車輪が走行する線路の内側に落ち込もうとする際に、第三の車輪誘導部材46の誘導曲面46aがまず誘導を開始し、車輪を線路の正常な線路面上に戻す。更に異常振動による作用により上下運動のみになった際に、第二の車輪誘導部材45の誘導平面45bが線路と上下運動を行いながら異常振動の減衰に従い車輪を元の線路面上に戻す(復線する)。
第二の曲面の下向きの先端46bの線路の長さ方向の前後の両端は障害物を乗り切るように曲面を持つのが望ましい。
(本発明の第10の実施の形態)
図38、図39を参照して、第10の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図39は第10の実施の形態の車輪誘導部材の側面を示す概略拡大立面図である。
図38および図39に示すように、第10の実施の形態の車輪誘導部材は、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、ブレード状またはテイパー状からなり線路の内側と対応した傾斜した第一の誘導面22bを有する第一の車輪誘導部材22と、第一の車輪誘導部材22の上部から突起する線路面に対応する下面が平面である第二の誘導面41aを有する第二の車輪誘導部材41と、第二の車輪誘導部材41から線路の外側方向に延び、かつ線路を包み込むように下向きに延びる誘導曲面を有し第三の誘導面47a、47bを有する一つまたは複数の第三の車輪誘導部材47からなる。
第二の車輪誘導部材41(第二の車輪誘導平面41a)は、第一の車輪誘導部材22の第一の誘導面22bの上部からほぼ垂直方向に突起した線路面と平行な形状である。
図38に示すように、第二の車輪誘導部材41は矩形の形状構造を持つのが望ましい。
前後二つある第三の車輪誘導部材47の誘導曲面47a、47bは、誘導部材の中央から第二の誘導面41aの前後端部に向かい線路の長さ方向にその口径が広がるのが望ましい。
図38では、一対の第三の車輪誘導部材47が第二の車輪誘導部材41の一側面に所定距離を離して前後対称的に設けてられている。
図38、図39に示すように、第三の車輪誘導部材47は、その線路と作動時に接触して誘導する曲面を持つがその前後の曲面の径は異なり、その曲面は、中心に近い小さな径を持つ箇所47bと、前後のより最大の径を持つ箇所47aを有し、箇所47bから箇所47aに向かって径が徐々に増加するのが望ましい。
図39で示す第三の車輪誘導部材47の斜線部分が、前後の曲面の径の差により生じる斜面を示している。
これらの第三の誘導曲面は中心部付近の円周47bから前後の開放された円周47aに向かって、均一に円錐状に広がっていても良く、または楽器のラッパ状に放物面状に広がっていても良い。
第三の車輪誘導部材47の前後に向かって外向きに広がった誘導面47a、47bが存在するので、本安全装置が動作時に台車に発生することが予想される種々の振動に対して、第三の誘導面が線路と不必要にぶつかり合うことを回避してなだらかに車輪を線路上に誘導し、台車に不必要な振動を加えることを少なくすることができる。
(本発明の第11の実施の形態)
図40を参照して、第11の実施の形態の車輪誘導部材を説明する。
図40は第11の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。
第11の実施の形態の車輪誘導部材は、既に図37を参照して説明した第9の実施の形態の車輪誘導部材の一変形である。
従って第11の実施の形態では、主として第9の実施の形態と異なる点を説明する。
第11の実施の形態の車輪誘導部材は、第9の実施の形態と同様に、車輪誘導部材は、線路の内側に傾斜面を有するブレード状またはテイパー状の誘導面を持つ第一の車輪誘導部材(レール接触部材)22と、第一の車輪誘導部材22の上部からレール外側方向に延びる線路に接触しない上向きの第一の曲面46aと、第一の曲面46aの端部から延びる線路外側を包み込むように下向きの第二の曲面46bを有する一つまたは複数の第二の車輪誘導部材46からなる、車輪誘導部材からなる。
更に第11の実施の形態の車輪誘導部材は、第一の車輪誘導部材22の支持部材21の下部または第一の車輪誘導部材22の上部から線路面の外方向にほぼ水平に延長した回転軸49と、回転軸49を中心として回転可能な回転部材48を備えている。
回転軸49は、丸棒などからなり、回転部材48は、円柱材(図40)、回転球などからなる。この回転体48は、車輪の外周の底面と対応して軸49にて付けられる。
図40では回転部材48の回転軸49は第一の車輪誘導部材22と接続され支持体21の下端部に設けているが、第一の車輪誘導部材22の上端部に設けても良い。
本安全装置が動作時に回転部材48は接触しながら走行線路上を回転し、脱線などを防止する。
回転部材48は、図37などに示す線路面と対応した平面状の車輪誘導部材45と同等の作用があり、更に回転体のために線路面との摩擦をより低減し、より円滑な車輪の誘導効果を期待できる。
(本発明の第12の実施の形態)
本発明の第12の実施の形態は、前述の脱線防止装置100、200、300、400、500など車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置の改良である。
図41、図42を参照して、第12の実施の形態の車両の安全装置を説明する。
図41は、第12の実施の形態の安全装置の一部分を示す概略拡大斜視図である。
図42は、図41の主要部分を示す概略拡大断面図である。
図41、図42に示すように、本発明の第12の実施の形態の車両の安全装置は、前述の脱線防止装置100、200、300、400、500と同様に、車輪誘導部材(レール接触部材)22、41、43と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材))22、41、43を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材71を有する、車輪誘導手段の駆動装置の改良である。
更に、本発明の第12の実施の形態の車両の安全装置では、前記車輪誘導部材22、41、43と支持部材71の間で、前記車輪誘導手段の駆動時に所定の範囲間で上下に運動ができる上下可動手段を備えている。
前記上下可動手段は、前記車輪誘導部材22の上面に固定した台座74と台座74の中央に円形棒などの凸状の突起部材72と板バネなどのバネ75A、75Bを設ける。
更に、支持部材71の底面に突起部材72と対応し、突起部材72より少し大きな円形などの凹状の空洞71aを設ける。
台座74上の突起部材72と支持部材71の底面の空洞71aは、お互いに脱落しない構造に組み合わされていて、突起部材72の頭が大きいことで外れることなく所定の距離間で上下に動くことが可能である。
図41に示すように、安全装置の非駆動時にはバネ75により台座74と支持部材71間の距離が最大となっている。
前記上下可動手段は、更に台座74の両端に固定した円形棒などの一対の凸状の突起部材73A、73Bを設け、支持部材71の底面に突起部材73A、73Bと対応し、突起部材73A、73Bより少し大きな円形などの凹状の空洞71bを設けて、誘導部材が駆動時に横ぶれ、回転等をするのを防止するのが望ましい。
突起部材72、突起部材73A、73Bは、台座74を省略して、直接に前記車輪誘導部材22の上面に固定しても良い。
駆動時には、車輪誘導部材には車両の大きな重量が加わり、脱線、脱輪に向かう車輪は線路の正常走行範囲から逸脱しようと上下運動を繰り返していて、その際に横方向の力の作用にてフランジの幅を超えると脱線等に向かう危険がある。
この条件下で誘導部材がその機能を効果的に発揮するためには、上下にバネの力を持って異常な力による荷重の変化で生じる車輪の種々の運動に追従して上下に運動できる必要がある。
上下可動手段の上下振動幅(上下運動距離)は、車輪のフランジの逸脱した上下運動即ち車両の走行時の台車の上下運動を補正しうる範囲とするのが望ましい。
安全装置の駆動時に加わる車体の重量により、バネ75A、75Bの強さは規定されるのが望ましい。
バネ75A、75Bは、加圧時には図42に点線で示す状態のバネ75Aa、75Baになる。
(本発明の第13の実施の形態)
図43、図44、図45を参照して、第13の実施の形態の車両の安全装置を説明する。
図43は、第13の実施の形態の車両の安全装置を示す概略斜視図である。
図44は、図43の車両の正常走行時の脱線検出装置600を示す概略拡大断面図である。
図45は、図43の車両の脱線時の脱線検出装置600を示す概略拡大断面図である。
図43に示すように、第13の実施の形態の車両の安全装置は、車輪誘導部材(レール接触部材)22、44と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)22、44を支持し他端で台車13に可動自在に固定された支持部材21を有する、車輪誘導手段を備えた、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、更に脱線検出装置600を備えている。
車輪誘導手段は、主として車輪誘導部材降下装置700と支持部材21と車輪誘導部材22、44を有する。
脱線検出装置600は、車両の正常走行時には線路15より正常走行に支障がない上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に車輪が線路15また道床等と接触する際にこれを異常と感知する車両に設けられた異常感知部材610と、異常感知部材610の上下動を感知する異常検出手段660からなる。
脱線中または脱線時の異常時に、脱線検出装置600の異常検出手段の出力が所定範囲を超えたときに車輪誘導部材降下装置700を駆動させて車輪誘導部材22、44を降下させ脱線を防止する。
図43、図44、図45に示すように、脱線検出装置600は台車13の外横方向に取り付け材680により台車13に固定されている。
図44は車両の正常走行時の脱線検出装置600の状態を示し、図45は脱線検出装置600、車両の脱線時の異常検出装置600の状態を示す。
図44、図45に示すように、脱線検出装置600は、異常時接触部材610と、前記異常時接触部材の動きを検出する異常検出手段からなる。
異常検出手段は、異常感知部材610と、異常感知部材610と接続する上下方向に運動可能な円柱などの上下可動部材630と、上下可動部材630を可動可能に支持する板状などの下の第一の支持部材650と上の第二の支持部材640と、異常検出部からなる。
第一の支持部材650と第二の支持部材640はそれぞれ円形などの貫通穴を有し、これらの貫通穴に支持部材650、640が上下可動自在に挿入されている。
支持部材640、650は、取り付け部材680によって台車13に横方向に固定されている。
異常感知部材610は、線路の幅より横方向に長い棒状部材からなるのが望ましい。
異常感知棒状部材610は、平常時には車両の走行に邪魔されない高さで線路の長さ方向の横方向に配置されている。
コイルスプリング620が、下の支持部材650と異常感知棒状部材610との間において、上下可動部材630の周りに配置されている。
上下可動部材630は、平常時は下の支持部材650によりコイルスプリング620にて押し下げられている。
正常時には異常感知棒状部材610は線路16より走行に障害のない範囲で離れ、線路16より上部に位置している。
上下可動部材630の上方に横方向に感知部分として所定の深さの凹状の窪み(スリット)630aがあり、窪み(スリット)630aの下の部分は外向きに傾斜している斜面630bを持つ。
スイッチ660が、一端が取り付け部材680に固定され、横方向に移動可能な先端部分660aが窪み(スリット)630aまたは斜面630と対応して配置されている。
図44に示すように、平常時には、先端部分660aが窪み(スリット)630aの部分に位置し、窪み630aを押した状態でスイッチ660がOFF状態になっている。
図44に示すように、正常時には、上下可動部材630に、上下可動部材630の上方の溝630cに収納され、異常時に内蔵バネが開放されて横方向に広がるストッパー690が設けられている。
図45に示すように、異常時には、走行車輪が線路15から逸脱して台車が下降して、それに伴って異常感知棒状部材610が線路15(または道床)と接触して台車などの荷重によりコイルスプリング620を圧縮する。
これにより上下可動部材630が上昇する。
上下可動部材630が上昇すると、これが下向きに移動することを抑えていたストッパー690が上下可動部材630の溝630cから突出して横方向に開き、上下可動部材630の上下運動を解放する。
これとほぼ同時に、上下可動部材630の窪み(スリット部)630aと斜面630bが上昇する。
このときスイッチ660の先端部材660aが上下可動部材630の斜面630bに押されて、接点660b、660cが互いに接触する。
図43に示すように、スイッチ660には電池などの電源660cを内蔵しているので、その電気信号670が配線660dを経由して車輪誘導部材降下装置700に異常を伝達し、車輪誘導部材降下装置700が駆動して車輪誘導部材22、44を下降させる。
以上により、台車自体の変位により異常に反応する感知装置が構成される。
(本発明の第14の実施の形態)
図46ないし図50を参照して、第14の実施の形態の車両の安全装置を説明する。
図46は、第14の実施の形態の車両の安全装置を台車に取り付けた状態を示す概略斜視図である。
図47は、正常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。
図48は、異常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。
図49は、異常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。
図50は、車輪誘導部材を示す概略拡大斜視図である。
図46に示すように、第14の実施の形態の車両の安全装置710は、少なくとも台車13と車輪10を有する車両の台車10に固定され、車両が線路15上を走行している状態を示す。
図47ないし図49に示すように、車両の安全装置710は、円柱状などの上下可動軸712と、上下可動軸712の下端部に固定された車輪誘導部材711からなる。
上下可動軸712は、台車721に固定された板状支持部材720の円形状などの貫通穴に可動自在に挿入されている。
板状支持部材720と車輪誘導部材711との間において、コイルスプリング713が上下可動軸712の外周に挿入されている。
上下可動軸712は、台車に固定された円筒状のシリンダー714内に気密性を保って挿入され、円筒714と上下可動軸712とによりを構成する。
円柱状の上下可動軸712は直径がその上方で狭くなっている部分712bを有する。
部分712bと対応してシリンダー714は一部が狭くなっている内壁714cを有し、上下可動軸712の狭くなっている部分712bと内壁714cとは気密性を保って接触している。
内壁714cにより、円筒714内の空間は二つに区切られてガス室714a、714bを構成する。
シリンダー714と上下可動軸712とにより、中央部にピストンを構成する。
空気、窒素などの圧縮気体を充填したガスボンベ717が台車、車両に固定されている。
シリンダー714には、下方のガスシリンダー部(ピストン部)712bと対応した箇所に圧縮気体のガスの供給穴714dが設けられている。
ガスボンベ717とガスの供給穴714dとは、電磁バルブ719を介在して配管718と接続される。
上下可動軸712の最上部712cはシリンダー714の内壁と気密に接触するように部分712bより太く、上下運動を阻害しないように外気とガス室714bとを連通する穴714fがあり上のガス室714bの気密性は保たれていない。
最上部712cは軸の運動の安定と上下運動範囲の規定の為にある。
図47、図48、図49に示すように、上下可動軸712には、その下方に、図44、図45で示した可動部材630の窪み630a、斜面630bと同様な窪みと斜面712aを設けている。
スイッチ715とストッパー716が、上記の窪みまたは斜面712aと対応してシリンダー714の下方の壁に設けられた横穴に挿入され、固定設置されている。
スイッチ715は、図44、図45で示したスイッチ660と同様な構成を有することができる。
スイッチ715は、バネによって先端が延びた状態の押し棒で後方に一対の接点と電池を有し、また下記のストッパー716の機能を兼用することができる。
ストッパー716は、バネとバネによって延びる押棒を有し、前記窪みまたは斜面712aをこの押棒により押し付けている。一度上向きに力が加わるとストッパー716と715は解放される機構とする。
ストッパー716の下方には、シリンダー714の壁に排気穴714aが設けられている。
図47に示すように、正常時には、車両誘導部材711は線路15の上から走行を妨げない所定距離を離れて位置している。
このとき、スイッチ715とストッパー716はそれらの押し棒の先端部が延びて上下可動軸712の前記窪みの上面を押し付けている。
図48に示すように、脱線中または脱線時などの異常時には、車両誘導部材711の底面が異常感知部となり線路15と接触する。
このとき、コイルスプリング713が、車両、台車721の荷重により圧縮されて上下可動軸712を上昇させる。
この上下可動軸712を上昇に伴って、スイッチ715とストッパー716の先端部の接触位置が下降し。前記窪みの面から斜面712aまたはその下部に移動する。
そしてスイッチ715とストッパー716の押し棒の先端部は、斜面712aまたはその下部に移動し、スイッチ715の一対の接点をON状態にする。
電磁バルブなどのバルブ719には、スイッチ715内に内蔵された電池から電流が供給されてバルブ719の弁を開き圧縮ガスボンベ717から高圧ガスが配管718を通ってピストンのガス室714aに注入され始める。
次いで図49に示すように、高圧ガスがピストンのガス室714aに供給され続けるに従って、また更にバネ713の力が加わって上下可動軸712は下降する。
そして車両誘導部材711により線路15を押し付け、落下しようとする台車を上向きに持ち上げる。
上下可動軸712は下降と同時に、コイルスプリング713が収縮の反動で伸展されて収縮の反動で伸展させて車両誘導部材711により線路15を押し付け、落下しようとする台車13を上向きに持ち上げる。
本発明の第14の実施の形態の車両の安全装置は、図47、図48、図49の動作を繰り返し循環し、上下運動を行い、脱輪、落下しようとする車輪を線路面に戻すのを促進する。
(第14の実施形態装置の作用)
図53から図54を用いて第14の実施形態の装置の作用を説明する。
図53ないし図54は、第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。
車両が脱線、転倒する走行方向に対しての横方向の力の作用を分析すると、図53で示した、地震等の地表で発生する力F2と突風の車体11に加わる力F1に分けられる。
地震の横方向の力F2による脱線防止策は説明したので、ここでは第14の実施例の装置が突風による力F1に対して作用する順序を解説する。
図53ないし図54において参照符号13、14はそれぞれ車軸、空気バネを示す。
横方向の突風F1は図54で示した、車輪10と線路15の上にある。
図54に示すように、突風F1により横風の作用で、車体に加わった力の反対側の車輪10と線路15の外側の点16aを回転中心として横転しようとする。
また、その際に力の加わった反対の車輪10は線路上で回転もしくは線路の内側に落下する。
図55に示したように、この回転、もしくは落下の際に車両誘導部材兼異常感知部材711の底面が線路、地表に接触して本装置が作動する。
図56に示すように、第14の実施形態の装置が駆動し、車両誘導部材兼異常感知部材711が下方に力を加えるように上下運動を行うと、台車13及び車輪10が、F1の力が強いと上下しながら車体全体が横にずれる運動を行う。
車両の進行方向に対して、横に上下移動することにより車体11の横転しようとする車輪10の回転軸は、そのフランジ10a側ではなくなり回転軸は車両誘導部材兼異常感知部材711の下に移動する。
この横方向のズレにより、車体11の回転に作用する力は、その作用点である回転中心が側方向に移動する。
そして、そのまま車体11が横転しようとするにはより大きな回転モーメントが必要になり、車体11の横転を防止できる。
図57で示した後も、このように車輪10と台車13が線路上で本誘導装置により上下運動を繰り返していくと、脱線横転につながる突風等の作用は一時的なものであるからこの運動を繰り返していくことにより横転させる回転モーメントは開放されて横転は防止される。
また、走行中の車両11には、今まで運動していた線路上の進行方向に直進しようとする慣性と、誘導部材711の誘導面の作用にてやがてもとの線路上に復線する。
(誘導兼異常感知部材711の変形)
図50は誘導兼異常感知部材730を示す概略斜視図である。
誘導兼異常感知部材730は、板状の誘導兼異常感知部材711の代わりに用いられる。
そして、この誘導兼異常感知部材730は、誘導兼異常感知部材711と同じ箇所に取り付けられて車両の安全装置を構成する。
図51に示すように、誘導兼異常感知部材730は、線路幅より広い所定間隔を隔てて対向する一対の誘導部材730b、730cと、走行方向に直角で左右に伸びる細長い板材からなる異常感知部材730hが、ほぼ矩形の板状部材730aの下面に下向きに延びて配置され、互いに一体化されたものである。
誘導部材730b、730cはそれぞれ誘導斜面730d、誘導斜面730eを有し、誘導斜面730dと第二の誘導斜面730eは異常時に線路を挟めるように対向している。
従って、誘導兼異常感知部材730は、それらの誘導斜面730d、誘導斜面730eが向かい合うように離隔して対面した一対の誘導部材730b、730cが、連結部材である板状部材730aにより接続された構成となる。
誘導兼異常感知部材730は板状部材730aの上面のほぼ中心箇所730iで、垂直方向に伸びる支持部材712を経由して前述の車両の安全装置710と接続される。
誘導兼異常感知部材730は、前記の誘導兼異常感知部材711と同様に、平常時は車両の線路上の走行を阻害しない位置に台車13に下向きに配置されている。
誘導部材730b、730cと異常感知部材730hは下向きの同じ高さを有する。
図48、図49に示すように、この同じ高さの誘導部材730b、730cと異常感知部材730hの任意の箇所が線路等に接触した際に、誘導兼異常感知部材730と上下可動軸712が上方に移動する。
それにより安全装置710が作動し、安全装置710が上下運動を繰り返えす。
台車が進行方向斜めに傾斜した場合は、板状部材730aの四辺の左右の隅が地表等に接触して安全装置710を作動させることができる。
板状部材730aの四辺の隅は誤作動を防止するために一部削除し全体を上から見て菱形及び楕円等にしても良い。
異常感知部材730hは、車両の進行方向の左右横面に、参照符号530gで示した上向きの曲面を有するのが望ましい。
この誘導兼異常感知部材730はその構造から、脱線防止、復線より車体の横転防止効果のほうが高い。
脱線時または脱線中には、誘導兼異常感知部材711と同様に、誘導兼異常感知部材730が線路15などと接触、圧迫しながら誘導を行って車両の脱線、転倒を防止し、または車両を復線させる。
(本発明の第15の実施形態)
本発明の第15の実施形態を図51、図52、図52A、図52Bを参照して説明する。
図51は第15の実施形態の誘導兼異常感知装置を示す概略斜視図である。
図52、図52A、図52Bは第15の実施形態で用いられる誘導兼異常感知部材を示す概略断面図である。
図51で示すように、本発明の第15の実施形態の車両の安全装置800は、誘導兼異常感知部材810と第14の実施の車両の安全装置710と同様の駆動機構820を有する誘導兼異常感知装置である。
そして安全装置800は、台車13に取り付けられる。
本誘導兼感知部材810は、前記の本誘導兼感知部材711と同様に平常時に線路面の車両の走行を阻害しない位置に、下向きに第14の実施の安全装置の上下可動軸712の下部に711と同様に装着され機能する。
図52Aに示すように、誘導兼感知部材810は、線路の内側と対応する車輪誘導面812aと線路の外側と対応する車輪誘導面812bと線路面と対応する車輪誘導面813からなる三つの面が一体化された車輪誘導面を有する。
車輪誘導面813の横幅は線路面の横幅より大きく、車輪の幅程度が望ましい。
図52Aに示すように、それぞれの車輪誘導面812a、812bは、図8などで示した車輪誘導部材20と同様な傾斜面とテーパー状またはブレード状の断面形状を有し、車輪誘導部材20と同様な作用効果を有する。
図52Aに示すように、対向する車輪誘導面812a、812bの対向した一対の傾斜面は、全体として「ハ」字、「八」字、逆「V」字、逆「U」字形から選ばれた文字の形状を有し、それにより異常時に線路面と対応し、線路を挟み込むことが出来る。
3つの車輪誘導面812a、812b、813が、脱線、転倒を防止し復線の機能をする誘導装置の働きをする。
3つの車輪誘導面812a、812b、813、814a、814bが、脱線、転倒を防止し復線の機能をする誘導装置の働きをする。
図52Aで示すように、誘導兼感知装置は更に一対の車輪誘導面812a、812bの下面中央部にその下面と同じ高さで線路面の両外側と対応する位置に棒状、角状の部材814a、814bを持つのが望ましい。
これらの横方向に飛出た棒状、角状部材814a、814bと車輪誘導面812a、812bが、主に脱線、脱線中などの異常を感知する部分になる。
これらの横方向に飛出た棒状、角状部材814a、814bと車輪誘導面812a、812bが、主に脱線、脱線中などの異常を感知する部分になる。
本装置811は、その頂面で支持部材815(第14の実施形態の参照符号712に該当)と連結される。
即ち、この感知部分が異常発生時に線路及び地上の物体に当たり上方向に動くことにより、本装置811は第14の実施形態と同じく駆動し上下に振動し脱線、転倒を防止し、または復線の機能をする。
対で左右に張り出た部材814a,814bは誘導兼異常感知部材である。
その機能時に車輪などが枕木上の障害物及びポイント等の障害物にぶつかる等の規定を超える力が加わった際に折れて落下するように、誘導兼異常感知部材814a,814bには前後方向の力には折れやすくスリット等の破断可能部(図示せず)を設けるのが望ましい、
ただし誘導兼異常感知部材814a,814bは誘導機能を高める為に上下的には衝撃に耐えられるよう丈夫にするのが望ましく、また同様に横方向の移動を防止する為に、棒材等が下方向に飛び出て固定される構造でも良い。
誘導兼異常感知部材812a,812bの底部は列車進行方向に対して前後方向に、線路、地上に存在する種々の障害を乗り越えられる一対の傾斜面を有し、その駆動後は降下した位置に存在し種々の地上の障害物を乗り越えて誘導の機能をする。
一方、誘導兼異常感知部材810の棒状、角状部材(車輪誘導面)814a,814bは、線路、地上に存する種々の障害物にぶつかると、本棒状、角状部材には障害物を乗り越える傾斜面が存在しないので、車体には転倒などを引き起こし二次災害となる危険がある。
これを防ぐ為に、誘導兼異常感知部材810の感知部分として部材(車輪誘導面) 814a,814bの働きは駆動後はその感知の役目を一部終えているので、誘導面としての機能より二次災害の危険防止のため障害物とぶつかった際には破損する構造が望ましい。
誘導機能を駆動後復線するまで充分働くようにするためには誘導兼異常感知部材812a,812bが存在した方が望ましい。
そのために、これらの部材812a,812bにも列車進行方向に対して前後的に障害物を乗り越えることができる曲面、傾斜面などを設けることができる。(例えば図8の参照符号22e、22iで示す曲面を参照。)
第15の実施形態では、誘導兼感知部材810が誘導機能の高い一対の誘導面812a、812b,813を有し、また感知部材(車輪誘導面)814a,814bも起動後は誘導機能を併せ持つために、種々の横方向の異常な力による、車両の脱線、転倒を総合的に防止することができる。
(誘導感知部材810の改良)
図52Bにより誘導感知部材810を改良した誘導感知部材820を説明する。
図52Bは、改良型誘導感知部材を示す概略断面図である。
図52Cは、改良型誘導感知部材の一部を拡大して示す概略平面図である。
図52Bに示すように、誘導感知部材820は、誘導兼感知部材810と同様に、線路の内側と対応する車輪誘導面812aと線路の外側と対応する車輪誘導面812bと線路面と対応する車輪誘導面813からなる三つの一体化された車輪誘導面を有する。
図52Bに示すように、誘導兼感知部材820は更に一対の車輪誘導面812a、812bの下面中央部にその下面とほぼ同じ高さで線路面の両外側と対応する位置に一対の棒状、角状の部材824を持つのが望ましい。
図52B、図52Cに示すように、誘導兼感知部材810の棒状、角状の部材814a、814bと異なり、誘導兼感知部材820の棒状、角状部材824は、左右に飛び出た棒状、角状部材の両先端部の一部が機能時に下向きに折れ曲がり固定される折曲固定部材824a、824bを有する。
図52Cに示すように、更に、棒状、角状部材824は、その先端の中央を切り欠いて二分割した二つの先端部824d、824eと、軸824cにより支持された可動部材824a(又は824b)からなり、軸824cの両端が先端部824d、824eに固定される。
可動部材824a又は824bは、正常時には図52Cに示すように先端部824d、824e間の切り欠き部(スリット)内に収納されおり、異常時に誘導兼感知部材820の作動時に可動し、下向きに落ちて固定される構造を有し、同様に横方向の移動を防止する為に、棒材等が下方向に飛び出て固定される構造でも良い。
正常時の状態の可動部材を参照符号824aで示し、異常時の状態の可動部材を参照符号824bで示す。
可動部材824a又は824bにより車両、車輪が線路面上の危険な横方向への逸脱するのを防止でき、更に本装置800の安全性を向上できる。
(本発明の第16の実施の形態)
第16の実施の形態の異常振動感知装置を図59を参照して説明する。
図59は、異常振動感知装置を示す概略構成図である。
この異常振動感知装置は、以上に記載した本発明の種々の実施形態の安全装置の作動を確実にする為に好適に用いられる。
走行中の車両が進行方向に対して横方向の異常な力が周期的作用し、これにより車両の台車にある車輪のフランジが線路を乗り越えることにより脱輪、脱線、転倒が引き起こされる。
前述のように、この脱線等にいたる異常な横方向の振動に関して本安全装置に用いる感知装置として、車体と台車の間の変位を検知する感知装置、レーザー等の光学的な位置関係を感知する感知装置、脱輪した後の位置の変位を感知する感知装置などを説明した。
本実施形態の感知装置830は、前述の感知装置の改良であり、台車上で瞬時に横方向の異常振動を感知しフランジが線路上に乗り上げた初期の異常振動、特に横方向の異常の初期状態をより早く検知することができる。
それそれの特長を有する感知装置830と前述の感知装置と組み合わされて用いることが出来る。
図59に示すように、異常振動感知装置830は、台車上に設置される台835と、台835の底面上から垂直に延びる左右一対の支持棒材834と、支持棒材834の穴834aに挿入され左右に移動が可能な棒材833と、質量の大きな一対の錘832と、異常振動検知素子(電気的感知部材)831と左右のバネ835からなる。
錘832を左右の端部に設けているので、の棒材833はその左右の移動範囲を規制される。
異常振動検知素子831は棒材833の中心に設けられ、非導電体831Aとその両側に導電体831Cを持っている。
異常振動検知素子831の非導電体831Aと導電体831Cは、それぞれ電極からなる導電性接触子836a、 836bと接触し、導電性接触子836a、 836bは台835などに固定されている。
導電性接触子836a、 836bは、棒材833の左右の移動を妨げないカーボンブラシ、燐青銅などから導電材料なるのが望ましい。
導電性接触子836a、 836bは、導線838aを経由して電源837および電子回路840に接続される。
左右のバネ835は、異常振動検知素子831の両端と左右の支持棒材834の間において、棒材833の周りに挿入される。
左右のバネ835により、異常振動検知素子831は車両の正常走行時には左右の支持棒材834の間の中心に位置している。
電子回路840は、横方向の振動により変化する異常振動検知素子831の導電状態、非導電状態を計算し、その結果を判断し、異常と判定された信号を発生する。
電子回路840からの信号は外部に連絡する導線839でつながれている。
図59に示すように、車両の平常走行時には、異常振動検知素子831は、左右に許容された移動範囲を動いている。
この状態では、導電性接触子836a、 836bはそれぞれ異常振動検知素子831の導電電極831Aと非導電電極831Bに接触しているために、電源837からの電流は電子回路840に入力しない。
地震等の異常な横方向の振動により台車が左右に動くと、左右に移動する棒材833の左右の質量のある錘832の慣性との差が生じ棒材833は左右に振動する。
この左右に決められた範囲以上に移動することにより、棒材833の中心部にある導電電極831Aと非導電電極831Bが移動して、導電電極831Aと導電性接触子836aが接触して電流が流れ振動を検知、計算、判断する電子回路840に伝える。
地震の横方向の振動は、波動であり周期があり、電子回路840によりこの時間的な周期を感知し、演算して異常を認識、判断し、異常信号を発生する。
そして電子回路840からの異常信号の出力により、前述の各種の実施形態の前記車輪誘導手段を駆動して前記車輪誘導部材を降下させる。
上記の接触型異常振動検知素子(電気的感知部材)831、導電性接触子836a、 836bの代わりに、周知の電気的、電子的、磁気的な近接センサーなど各種の非接触型検知素子を用いることが出来る。
(本発明の第17の実施の形態)
第17の実施の形態の異常振動感知装置を図60を参照して説明する。
図60は、異常振動感知装置を示す概略構成図である。
第17の実施の形態の感知装置930は、第16の実施の形態の感知装置830と同様に、台車上で走行中の横方向の初期状態の異常を感知する第二の感知装置である。
第17の実施の形態の異常振動感知装置930は、第16の実施の形態の異常振動感知装置830と同様に、台車上で瞬時に横方向の異常振動を感知しフランジが線路上に乗り上げた初期の異常振動、特に横方向の異常の初期状態をより早く検知することができる。
図60に示すように、異常振動感知装置930は、台車上に設置される矩形などの箱936と、箱936の底面上から垂直に立設された左右一対の支持部材937と、可動棒材933と、質量の大きな一対の錘932と、異常振動検知素子931と、磁性体934と、バネ935からなる。
一対の支持部材937は、それぞれ円もしくは楕円状などの貫通穴937aを持つ板状部材であり、可動棒材933が一対の貫通穴937aに上下、左右共に可動可能に挿入されている。
磁性体934は球状で、一対の錘932は球体もしくは前後方向より左右方向の反応をしやすくするために左右方向に広がった楕円体であることが望ましい。
一対の錘932は、それぞれ可動棒材933の両端に固定されている。
箱936の内部に油等の液体938が充填されている。
左の錘932、可動棒材933、磁性体934、可動棒材933、右の錘932はこの順序で一体化されて異常振動感知部材を構成し、この異常振動感知部材は貫通穴937aの所定の大きさの範囲で左右上下に自由に動けるようなっている。
磁性体934は、一対の可動棒材933間の中央に設けられ、バネ935(または紐)により箱936の底面に固定されている。
左の錘932、可動棒材933、磁性体934、可動棒材933、右の錘932はこの順序で一体化されて異常振動感知部材を構成し、この異常振動感知部材は貫通穴937aの所定の大きさの範囲で左右上下に自由に動けるように構成されている。
この異常振動感知部材932.933.934は、その全体が液体938の中にあるので、液体の中で均衡した状態で安定している。
磁性体934は球状で、一対の錘932は球体もしくは前後方向より左右方向の反応をしやすくするために左右方向に広がった楕円体であることが望ましい。
この磁性体934の上に、電気的に振動を感知する異常振動検知素子931が固定、配置されている。
異常振動感知部材932、933、934は、全体は油等の液体938の中で浮遊し自在に動ける。
異常振動検知素子931は、磁性体934の上に左右方向に配置された導電板材931bと、導電板材931b上に配置されたコイル931aと、コイル931aの周囲を囲むリング状磁石931aからなる。
コイル931aは導線940を経由して検知、演算回路などを含む電子回路939と接続される。
異常振動感知部材932、933、934が左右、上下に動くと、周知の通りコイル931aに誘起電力が発生し、これが電子回路939に入力される。
異常振動感知部材932、933、934が液体938の中で三次元の動きが出来るので、本異常振動感知装置930は、横方向のみならず種々の斜め方向の動きでもその横方向の振動を横ベクトルとして検知することができ、前記車輪誘導手段を駆動することができる。
地震の横方向の振動は、波動であり周期があり、電子回路939によりこの時間的な周期を感知し、演算して異常を認識、判断し、異常信号を発生する。
そして電子回路939からの異常信号941の出力により、前述の各種の実施形態の前記車輪誘導手段を駆動して前記車輪誘導部材を降下させる。
(本発明の第18の実施形態)
本発明の第18の実施形態は、前述の車輪誘導部材の他の変形である。
図58は、本発明の第18の実施形態の車輪誘導部材を斜め横方向から見た概略斜視図である。
図58を参照して、この車輪誘導部材は、図8と共に段落0101ないし段落0135に記載した車輪誘導部材と類似の構造を有する。
即ち、この改良型車輪誘導部材は、ブレード状の第一の車輪誘導部材22と、第一の車輪誘導部材22の上部から横方向に突起した突起部材からなる底面がほぼ水平な線路面と対応した直方体状の第二の車輪誘導部材41Bと、第二の車輪誘導部材41の主側面から上方向に伸びる傾斜面(曲面)を有する第三の誘導部材80を含み、第一、第二、第三の車輪誘導部材22、41B、80がこれらの順次で一体化されている。
図58に示すように、更に第15の実施形態では上記記載の車輪誘導部材と異なり、第三の車輪誘導部材80は、その中心に傾斜面と両端が脹らんだ回転可能な円錐形のローラー82が設けられている。
ローラー82を有する第三の車輪誘導部材80の詳細は、図23ないし図24と共に段落0239ないし段落0257で記載したものと同一または類似の構造を有することが出来る。
異常時に一体化した車輪誘導部材22、41B、80が降下した際に、ローラー82がレールと接触する時にこのローラー82が高速に回転するのを利用して、脱線しようとする車輪を誘導し、正常に線路面上に戻す。
(前述の各種の実施の形態のその他の変更例)
前述の各種の実施の形態は、それらを構成する部分、部材を任意に組み合わせても良い。
例えば図51ないし図52などに示す異常感知部材810(図52A)、異常感知部材820(図52B)を、前述の車輪誘導部材(例えば参照符号22)として用いることが出来る。
異常感知部材810(図52A)、異常感知部材820(図52Bを車輪誘導部材(例えば参照符号22)に用いる場合、突起部材814a、814b、824a、824bを削除して、一対の傾斜面が全体として「ハ」字、「八」字、逆「V」字または逆「U」字形の文字の形状を有する車輪誘導部材811のみを用いることができる。
車輪誘導部材811は、対向する一対の傾斜面812a、812bの水平方向の間隔が下方向に向かって広がるように構成されているために、脱線中、脱線時の車輪を円滑に挟み込むことが出来るなどの効果を発揮する。
前述の各種の実施の形態は、それらを構成する部分、部材、装置などを他の類似した部分、部材、装置などに置換しても良い。
例えば、図43などに示す誘導部材22、24の車輪誘導手段700、異常感知装置、感知兼誘導装置600、図46などに示す異常感知装置、感知兼誘導装置710、図51などに示す異常感知装置、感知兼誘導部装置800などに用いられる車輪誘導部材降下装置または異常感知装置、感知兼誘導装置の昇降装置(上下駆動装置)として、周知の電磁ソレノイドなどを用いても良い。
例えば、図43などに示す誘導部材22、24の車輪誘導手段700、異常感知装置、感知兼誘導装置600、図46などに示す異常感知装置、感知兼誘導装置710、図51などに示す異常感知装置、感知兼誘導部装置800などに用いられる車輪誘導昇降装置または異常感知装置、感知兼誘導装置の昇降装置として、周知の電磁ソレノイドなどを用いても良い。
また前述の、車両の脱線防止装置は、車両の脱線を防止するのみならず、車両の逸脱、転倒を防止する装置または車両の復線装置などの車両の安全装置として用いることが出来る。
以上に添付図面を参照して各種の本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、本発明の精神と特許請求の範囲に基づいて各種の変形、設計変更および改良が可能であることに留意されたい。
図1は、車両の停止時又は正常走行中における第1の実施の形態の脱線防止装置100と車両との関係を示す概略立面図である。 図2は図1を拡大して示す概略拡大立面図である。 図3は、衝撃時に脱線防止装置100が起動し始める状態を示す概略拡大立面図である。 図4は、図3は本装置脱線防止装置100の作動後に脱線した車輪を元に誘導する時の脱線防止装置100と車両との関係を示す概略拡大立面図である。 図5は衝撃感応装置24、25、26を示す概略拡大断面図である。 図6は他の衝撃感応装置24、25、26’を示す概略拡大断面図である。 図7は回転体20と固定装置29との関係を示す概略拡大断面図である。 図8はブレード22近辺を拡大して示す概略拡大斜視図である。 図9はブレード22と車輪10との関係を拡大して示す概略拡大側面図である。 図10は、車両に複数の脱線防止装置を装着した状態を示す概略平面図である。 図11は、本装置100の機能時の状態を段階的に説明する状態図である。 図12は、本装置100の機能時の状態を段階的に説明する状態図である。 図13は、本装置100の機能時の状態を段階的に説明する状態図である。 図14は、本装置100の機能時の状態を段階的に説明する状態図である。 図15は、本装置100の機能時の状態を段階的に説明する状態図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態の脱線防止装置200を示す概略立面図である。 図17は、図16を拡大し部分的に断面として示す概略拡大立面図である。 図18は、図17のロック装置の近辺を拡大して示す概略拡大立面図であり、図18Aは正常時の状態を示し、図18Aは脱線防止装置200が起動してロック装置が作動したときの状態を示す。 図19は、本発明の第3の実施の形態の脱線防止装置300を示す概略立面図である。 図20は、図19に示すロック、ロック、解錠装置60の詳細を示す概略拡大断面図である。 図21は、脱線防止装置300とそれに対する配線系統を車両と台車に配置した概略立面図である。 図22は、図8に示す車輪誘導部材の一変形を示す概略斜視図である。 図23は、図22に示す第2の車輪誘導部材80を示す概略拡大斜視図である。 図24は、図24のX−X線に沿って切断した第2の車輪誘導部材80の概略拡大断面図である。 図25は、図23における矢印の方向から見た第2の車輪誘導部材80の概略立面図である。 図26は、図8に示した第1の車輪誘導部材22の変形を示す概略斜視図である。 図27は、本発明の第4の実施の形態の脱線防止装置400の全体を示し、部分的に断面として示す概略立面図である。 図28は、図27の一部を拡大し部分的に断面として示す概略拡大立面図である。 図29は、図27の一部を拡大し部分的に断面として示す概略拡大立面図である。 図30は、車輪誘導手段の動作状態と非動作状態を共に示す概略立面図である。 図31は本発明の第5の実施の形態の脱線防止装置を搭載した台車の概略平面図である。 図32は第5の実施の形態の脱線防止装置を搭載した台車の概略立面図である。 図33は他の車輪誘導部材上昇手段を示す概略立面図である。 図34は第6の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。 図35は第7の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。 図36は第8の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。 図37は第9の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。 図38は第10の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略拡大立面図である。 図39は図38の車輪誘導部材の側面を示す概略拡大立面図である。 図40は第11の実施の形態の車輪誘導部材を示す概略斜視図である。 図41は、第12の実施の形態の安全装置の一部分を示す概略拡大斜視図である。 図42は、図41の主要部分を示す概略拡大断面図である。 図43は、第13の実施の形態の車両の安全装置を示す概略斜視図である。 図44は、図43で示す車両の正常走行時の脱線検出装置600を示す概略拡大断面図である。 図45は、図43で示す車両の脱線時の脱線検出装置600を示す概略拡大断面図である。 図46は、第14の実施の形態の車両の安全装置を台車に取り付けた状態を示す概略斜視図である。 図47は、正常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。 図48は、異常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。 図49は、異常時の安全装置を示す概略拡大断面図である。 図50は、車輪誘導部材を示す概略拡大斜視図である。 図51は誘導兼異常感知部材730を示す概略斜視図である。 図52(図52A、図52B、図52C)は第15の実施形態で用いられる誘導兼異常感知部材を説明し、図52Aは第15の実施形態で用いられる誘導兼異常感知部材を示す概略断面図、図52Bは、改良型誘導感知部材を示す概略断面図、図52Cは、改良型誘導感知部材の一部を拡大して示す概略平面図である。 図53は第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。 図54は、第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。 図55は、第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。 図56は、第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。 図57は、第14の実施形態の装置の作用を説明する先頭車両の正面側から見た立面図である。 図58は、車輪誘導部材の変形を示す概略斜視図である。 図59は、異常振動感知装置を示す概略構成図である。 図60は、他の異常振動感知装置を示す概略構成図である。
符号の説明
各種の本実施の形態における主な部材,部分、装置には次の共通の参照符号を付してある。
10;車輪
11;車体
11a;運転室
11b;車掌室
13;台車
15;レール(線路)
20;回転部材
21;支持部材
22、40;車輪誘導部材
23;棒状部材
23a、24、26a、26’a;自在連結部
24、25、26;異常振動感応装置、衝撃感応装置、衝撃破壊部、
27、28;バネ
29;ロック装置
31;可動軸
32;振動センサー
33;高圧ガス(流体)装填用弁
34;ガス(流体)シリンダー
35;圧縮ガス(流体)ボンベ
36;高圧電源
37;電気配線
38;配管
50;配線(電線)
51;配線
52;配線(電源線)
53;ラック(巻上げ装置、車輪誘導部材上昇手段)
54;ピニオン(巻上げ装置、車輪誘導部材上昇手段)
55;モーター
56a;補強金具
56b;補強金具
57;車輪誘導部材上昇手段
60;ロック装置(鎖錠装置)
70a;手動スイッチ
70a’;手動スイッチ
70b;手動スイッチ
82;ローラー
83;ローラー
83a;軸
84;溝
90;バネ
91;円筒(誘導管)
92;円柱、円柱状部材
93;ロック装置(鎖錠装置)
94;ロック装置(鎖錠装置)
97(97A、97B、97C、97D;異常振動センサー
100、100A.100B、100C、100D;脱線防止装置
200;脱線防止装置
300;脱線防止装置
400;脱線防止装置
500;脱線防止装置

Claims (61)

  1. 傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、
    前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下させる車輪誘導部材降下手段を備え、
    前記傾斜面とレールを接触させる脱線防止装置。
  2. 予め設定された許容範囲を超える異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段を備え、
    前記車輪誘導部材降下手段が、前記異常振動感応手段の起動により駆動される請求項1に記載の脱線防止装置。
  3. 前記車輪誘導部材降下手段が、運転台または車掌室から起動可能とした請求項1に記載の脱線防止装置。
  4. 前記車輪誘導部材降下手段が、運転台または車掌室に配置したスイッチの操作によりから駆動される請求項1に記載の脱線防止装置。
  5. 予め設定された許容範囲を超える異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、
    前記異常振動感応手段の起動により駆動される、傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)を有する車輪誘導手段を備え、
    前記傾斜面が機能する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
  6. 予め設定された許容範囲を超える異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、
    前記異常振動感応手段の起動により駆動される、傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備え、
    前記車輪誘導手段の駆動により、前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
  7. 予め設定された許容範囲を超える強度の異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、
    前記異常振動感応手段により駆動される傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備え、
    前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により前記車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
  8. 予め設定された許容範囲を超える強度の異常振動を検知したときに起動する異常振動感応手段と、
    台車に固定され前記異常振動感応手段の起動により圧縮ガスによって駆動する軸を有するガス・シリンダーと、前記軸の下端に固定され傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)と、前記台車に配置され圧縮ガスを収容したボンベとからなる前記車輪誘導手段を備え、
    前記傾斜面が前記車輪のフランジのレール側の斜面に対応する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下固定させ、前記傾斜面とレール間の接触により前記車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
  9. 円柱状部材と、
    台車に固定され前記円柱状部材を昇降可能に誘導する円筒部材からなる誘導管と、
    正常時に圧縮されたコイルバネと、
    前記コイルバネに挿入され正常時に前記円柱状部材の上端を鎖錠して所定位置に保持し、異常時に前記円柱状部材の上端を解錠するロック手段と、
    前記円柱状部材の下端に固定された傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)からなる車輪誘導手段を備え、
    前記ロック手段の解錠時に前記コイルバネの復元力により前記車輪誘導部材(レール接触部材)を降下させ、前記傾斜面とレール間の接触により車輪を元のレール上に誘導する脱線防止装置。
  10. 前記異常振動感応手段が、異常振動を検知するときに棒状部材を切断する衝撃破壊部からなる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  11. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)に加えて、前記車輪誘導部材(レール接触部材)から外側に突起する第2の車輪誘導部材(レール接触部材)を備えた請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  12. 更に前記異常振動感応手段が異常振動を検知する時にレール側面と接触する位置まで前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下降するのを強制するバネを設け、前記バネの一端を台車に回転自在に固定し、他端を前記回転可能部材に固定する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  13. 前記異常振動感応手段が、異常振動を検知するときに棒状部材を切断する衝撃破壊部からなり、前記衝撃破壊部が棒状部材に設けられたスリット部、溝部、又は易破損部材からなる請求項5
    乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  14. 前記異常振動感応手段が、異常振動検知電気的センサーと、前記電気的センサーの出力に応答して動作する火薬からなる衝撃破壊部を備えた請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  15. 棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合される請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  16. 棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合され、かつ前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とのいずれか一方が突起部を有し、他方が受け部を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  17. 棒状部材の自由端に設けられた第1の自在接続部と、一端が車体に固定され他端に設けられた第2の自在接続部を有し、前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とが移動自在に結合され、かつ
    前記第1の自在接続部と前記第2の自在接続部とのいずれか一方がほぼ球状の形状の突起部を有し、
    他方がほぼ椀状、ほぼ皿状又はほぼ逆ドーム状の形状の受け部を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  18. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させることができる車輪誘導部材上昇手段を備えた請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  19. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、
    前記車輪誘導部材上昇手段がラックとピニオンの組み合わせからなるラック・ピニオン機構からなる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  20. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、
    前記車輪誘導部材上昇手段がラックとピニオンの組み合わせからなるラック・ピニオン機構からなり、
    前記ラックは前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下端で支持する支持部材に形成され、
    前記ピニオンは台車に固定された回転可能な歯車からなる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  21. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)の降下した後に前記車輪誘導部材(レール接触部材)を再び元の所定位置まで上昇させる車輪誘導部材上昇手段を備え、
    前記車輪誘導部材上昇手段が、一端が前記車輪誘導部材(レール接触部材)を下端で支持する支持部材に接続され、他端から前記支持部材を巻き上るワイヤー状部材からなる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  22. レールに向けてエネルギー・ビームを発する放射素子と反射したエネルギー・ビームを受け取る受信素子を有する異常振動センサーと、
    前記放射素子が感知した受信信号から安全走行許容範囲か否かを判定し、前記車輪誘導手段を制御する制御回路からなる異常振動感知装置を備えた記載の脱線防止装置。
  23. レールに向けてエネルギー・ビームを発する放射素子と反射したエネルギー・ビームを受け取る受信素子を有する異常振動センサーと、
    前記放射素子が感知した受信信号から安全走行許容範囲か否かを判定し、前記車輪誘導手段を制御する制御回路からなる異常振動感知装置を備え、
    前記放射素子は、半導体発光素子または超音波発信素子からなる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  24. 前記車輪誘導手段が運転台または車掌室から駆動可能な手段を設けた請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  25. 前記車輪誘導手段が車両の運転台または車掌室に配置されたスイッチの操作により起動される請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  26. 前記車輪誘導部材(レール接触部材)の前記傾斜面は、一対の前記レール間の内側方向に向かって下方向に伸びる斜面構造を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  27. 前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、一対の前記レール間の内側方向に向かって下方向に伸びた斜面構造を有し、
    更に前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)はシリンダー状のローラーを有し、
    前記ローラーは前記傾斜面に沿って下方向に伸びる、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  28. 前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、一対の前記レールの外側方向に向かって上方向に延長した斜面構造を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  29. 前記車輪誘導部材(またはレール接触部材)は、更にその底面に対向する曲面を有する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  30. 前記車輪誘導手段が、台車に固定され軸を有するガス・シリンダーと、前記ガス・シリンダー内に配置された火薬と、前記軸の下端に固定され傾斜面を有する車輪誘導部材(レール接触部材)を備え、
    前記火薬を爆発させて前記軸を押し下げる請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の脱線防止装置。
  31. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    脱輪時または脱輪中に線路の内側と接触する、傾斜面を有する第一の車輪誘導部材を備えた、車輪誘導部材。
  32. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    脱輪時または脱輪中に線路の内側と接触する第一の車輪誘導部材と、
    脱輪時または脱輪中に線路の走行面と接触する第二の車輪誘導部材からなる、車輪誘導部材。
  33. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    脱輪時または脱輪中に線路の内側と接触する第一の車輪誘導部材と、
    脱輪時または脱輪中に線路の走行面と接触する第二の車輪誘導部材と、
    第二の車輪誘導部材の端部から延長され、線路の外側と対応した箇所に傾斜面を持つ第三の車輪誘導部材からなる、車輪誘導部材。
  34. 請求項31ないし請求項33のいずれかにおいて、第一の車輪誘導部材がブレード状(斧型)またはテイパー状(楔型)の形状構造を有する、車輪誘導部材。
  35. 請求項31ないし請求項33のいずれかにおいて、第二の車輪誘導部材が線路の走行面と対応した箇所にほぼ水平面を有する、車輪誘導部材。
  36. 請求項32または請求項33において、第二の車輪誘導部材が第一の車輪誘導部材の上部または第二の車輪誘導部材の側面から外側上向きに突出した、車輪誘導部材。
  37. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    前記車輪誘導部材が対向する一対の傾斜面を有し、
    前記一対の傾斜面が全体として「ハ」字、「八」字、逆「V」字、逆「U」字形から選ばれた文字の形状を有する、車輪誘導部材。
  38. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    線路の内側と対応する箇所に傾斜した誘導面を有するブレード状(斧型)またはテイパー状(楔型)の形状の構造を持つ第一の車輪誘導部材と、
    第一の車輪誘導部材の上部から線路の長さ方向とほぼ垂直方向に延び、線路面に対応する箇所に平面を持つ第二の車輪誘導部材と、
    第二の車輪誘導部材の端部から線路の外側と対応した箇所に傾斜面を持つ第三の車輪誘導部材からなる、車輪誘導部材。
  39. 脱線防止装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    線路の内側と対応する箇所に傾斜面を有するブレード状またはテイパー状誘導面を持つ第一の車輪誘導部材(レール接触部材)と、
    第一の車輪誘導部材の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延びる第二の車輪誘導部材と、第二の車輪誘導部材の端部から延長され線路の外側と対応する箇所に傾斜面を持つ第三の車輪誘導部材(レール接触部材)とが連結した一つまたは複数の複合車輪誘導部材からなり、
    第三の車輪誘導部材は、線路外側を包み込むように下向きの第三の車輪誘導曲面を有する、車輪誘導部材。
  40. 脱線防止装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    線路の内側に傾斜面を有するブレード状またはテイパー状の誘導面を持つ第一の車輪誘導部材(レール接触部材)と、
    第一の車輪誘導部材の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延びる第二の車輪誘導部材と、
    第一の車輪誘導部材の上端部から外方向に延び、線路外側を包み込むように下向きに延びる曲面を一つまたは複数有する第三の車輪誘導部材(レール接触部材)からなる、車輪誘導部材。
  41. 脱線防止装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)であって、
    車輪誘導部材は、ブレード状またはテイパー状からなり線路の内側と対応した傾斜した第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、
    第一の車輪誘導部材の上部らから突起する線路面に対応する下面が平面である第二の誘導平面を有する第二の車輪誘導部材と、
    第一の車輪誘導部材の上部から線路の外側方向にほぼ水平方向に延び、線路の外側に傾斜した第三の誘導面を有する一つまたは複数の第三の車輪誘導部材からなり、
    第三の車輪誘導部材は、線路外側を包み込むように下向きの誘導曲面を有し、第二の誘導平面の端部から誘導曲面の全内側は第一の車輪誘導部材の線路の長さ方向にその口径が広がるようにした、車輪誘導部材。
    面の外方向にほぼ水平に延長した回転軸と、回転軸を中心として回転する回転部材を備え、
    回転部材の下面が線路面と対応した回転車輪誘導部材となる、車輪誘導部材。
  42. 請求項37ないし請求項39のいずれかに記載の脱線防止装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)において、
    線路の一方の側部と対応する第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、
    前記線路の他方の側部と対応する第二の誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材と、第二の車輪誘導部材および、または第二の車輪誘導部材の底部付近から横方向に飛び出した異常感知部材と車輪誘導部材を兼ねる突起部材からなる、誘導兼感知部材。
  43. 請求項37ないし請求項39のいずれかに記載の脱線防止装置に使用する車輪誘導部材(レール接触部材)において、
    線路の一方の側部と対応する第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、
    前記線路の他方の側部と対応する第二の誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材と、第二の車輪誘導部材および、または第二の車輪誘導部材の底部付近から横方向に飛び出した異常感知部材と車輪誘導部材を兼ねる突起部材からなり、
    前記突起部材が少なくとも線路と接触するときに破断可能である、誘導兼感知部材。
  44. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車輪誘導部材(レール接触部材)と一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備え、更に前記車輪誘導手段の駆動時に、前記車輪誘導部材と前記支持部材の間で、前記車輪誘導部材が所定の距離範囲内で上下運動を可能とする上下可動手段を備えた、車両の安全装置。
  45. 車輪誘導部材(レール接触部材)と、一端で前記車輪誘導部材(レール接触部材)を支持し他端で台車に可動自在に固定された支持部材を有する、車輪誘導手段を備えた、車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時には線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に車輪と少なくとも線路が接触する、車両に設けられた異常感知部材と、
    前記接触時の前記異常感知部材の上下動を検出する異常検出手段からなり、
    前記異常検出手段の出力により前記車輪誘導手段を駆動させる、車両の安全装置。
  46. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に少なくとも線路と接触する異常感知部材と、
    前記異常感知部材と接続され前記接触により前記異常感知部材を上下運動させる構成を有する感知部材昇降手段を備えた、車両の安全装置。
  47. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置する車輪誘導部材と、記車輪誘導部材と接続され、脱線中または脱線時の異常時に前記車輪誘導部材を降下させる誘導部材降下装置からなる車輪誘導手段と、
    車両の正常走行時に線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に少なくとも線路と接触する異常感知部材と、前記接触により引き起こされた前記異常感知部材の上下動が所定範囲を超えたときに異常として検出する脱線検出装置からなる異常感知装置を備え、
    前記脱線検出装置の出力により誘導部材降下装置を駆動させる、車両の安全装置。
  48. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に少なくとも線路と接触する異常感知部材と、
    前記接触により引き起こされた前記異常感知部材の上下動が所定範囲を超えたときに異常として検出する脱線検出装置を備えた、車両の安全装置。
  49. 請求項45ないし請求項49のいずれかに記載の車両の安全装置において、
    前記異常感知部材が、線路の一方の側部と対応する第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、前記線路の他方の側部と対応し第一の誘導面と対をなす第二の誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材からなる、車両の安全装置。
  50. 請求項45ないし請求項49のいずれかに記載の車両の安全装置において、
    前記異常感知部材が、第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、第一の誘導面と対向する第二の誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材からなり、
    第一の誘導面と第二の誘導面の水平方向の間隔が下方向に向かって広がるように構成される、車両の安全装置。
  51. 請求項45ないし請求項49のいずれかに記載の車両の安全装置において、
    前記異常感知部材が、第一の傾斜誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、第一の傾斜誘導面と対向する第二の傾斜誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材からなり、第一の傾斜誘導面と第二の傾斜誘導面の水平方向の間隔が下方向に向かって広がるように構成され、
    異常時に線路を上から左右に挟み込むことができる、車両の安全装置。
  52. 請求項45ないし請求項49のいずれかに記載の車両の安全装置において、
    前記異常感知部材が、線路の一方の側部と対応する第一の誘導面を有する第一の車輪誘導部材と、
    前記線路の他方の側部と対応する第二の誘導面を有する第二の車輪誘導部材と、第一の車輪誘導部材と第二の車輪誘導部材を所定間隔を離して接続する連結部材と、第二の車輪誘導部材および、または第二の車輪誘導部材がそれらの底部付近から横方向に飛び出した異常感知部材と車輪誘導部材を兼ねる突起部材からなる、車両の安全装置。
  53. 請求項53に記載の車両の安全装置において、
    前記突起部材が線路と接触するときに下方に折り曲げまたはその先端部が突出可能である、車両の安全装置。
  54. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に少なくとも線路と接触する異常感知部材と車輪誘導部材を兼ねる感知兼誘導部材と、
    前記異常感知部材と接続され前記接触により前記異常感知部材を上下運動させる構成を有する感知兼誘導部材昇降手段を備えた、車両の安全装置。
  55. 請求項55に記載の車両の安全装置において、
    前記誘導兼感知誘導部材が板状部材である、車両の安全装置。
  56. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置し、脱線中または脱線時の異常時に少なくとも線路と接触する異常感知部材と車輪誘導部材を兼ねる感知兼誘導部材と、
    前記異常感知部材と接続され前記接触により前記異常感知部材を上下運動させる構成を有する感知兼誘導部材昇降手段を備え、
    前記感知兼誘導部材昇降手段が、前記感知兼誘導部材と接続される可動軸を有するガスシリンダーと、前記ガスシリンダー内に圧縮気体を供給するガスボンベからなる、車両の安全装置。
  57. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置する車輪誘導部材と、
    記車輪誘導部材と接続され、脱線中または脱線時の異常時に前記車輪誘導部材を降下させる誘導部材降下装置からなる車輪誘導手段からなり、
    前記車輪誘導部材が対向する一対の傾斜面を備え、
    前記一対の傾斜面が全体として「ハ」字、「八」字、逆「V」字、逆「U」字形から選ばれた文字の形状を有する、車両の安全装置。
  58. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置する車輪誘導部材と、
    記車輪誘導部材と接続され、脱線中または脱線時の異常時に前記車輪誘導部材を降下させる誘導部材降下装置からなる車輪誘導手段からなり、
    前記車輪誘導部材が対向する一対の傾斜面を備え、
    前記一対の傾斜面の水平方向の間隔が下方向に向かって広がるように構成された、車両の安全装置。
  59. 車両の脱線、逸脱、転倒を防止する装置、または車両を復線させる装置を備えた車両の安全装置であって、
    車両の正常走行時に線路より上に位置する車輪誘導部材と、
    記車輪誘導部材と接続され、脱線中または脱線時の異常時に前記車輪誘導部材を降下させる誘導部材降下装置からなる車輪誘導手段からなり、
    前記車輪誘導部材が対向する一対の傾斜面と、
    前記一対の傾斜面の上部間を接続する連結部材を備えた、車両の安全装置。
  60. 請求項31ないし請求項44のいずれかに記載の誘導部材または誘導兼感知部材を有する、車両の安全装置。
  61. 横方向または三次元方向に移動できる少なくても一つの錘と、
    前記錘の動きを感知する異常振動感知素子とを備え、
    車両進行方向の横方向への動きにより生じる錘の動きを、前記異常振動感知素子が感知し、車両が横方向への危険状態に陥るか否かを、判定し通報する、車両異常感知装置。
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