JP2004175156A - 鉄道車両の異常振動検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体の車体への搭載を容易に行うことが可能な鉄道車両の異常振動検出装置を提供すること。
【解決手段】異常振動検出装置10は、鉄道車両1が路線を走行する際に、鉄道車両1の走行速度を検出すると共に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度を検出すると共に、鉛直方向加速度の所定周波数範囲における成分を抽出する。この周波数範囲における鉛直方向加速度の絶対値が、予め定められた走行速度に対応する限界鉛直方向加速度を超えた場合に、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定する。この異常振動検出装置10は、加速度検出手段、フィルタ手段、車速検出手段、判定手段等を有し、車体2の妻部2aに取り付けられて、配設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】異常振動検出装置10は、鉄道車両1が路線を走行する際に、鉄道車両1の走行速度を検出すると共に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度を検出すると共に、鉛直方向加速度の所定周波数範囲における成分を抽出する。この周波数範囲における鉛直方向加速度の絶対値が、予め定められた走行速度に対応する限界鉛直方向加速度を超えた場合に、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定する。この異常振動検出装置10は、加速度検出手段、フィルタ手段、車速検出手段、判定手段等を有し、車体2の妻部2aに取り付けられて、配設されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道上を走行する鉄道車両に発生する異常振動を検出する鉄道車両の異常振動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の異常振動検出装置として、鉄道車両の車体に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、加速度検出手段の出力信号に基づいて車両に異常振動が発生したことを判定する判定手段とを有したものが存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
国際公開WO00/09379号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、装置本体の車体への搭載を容易に行うことが可能な鉄道車両の異常振動検出装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
異常振動検出装置を車体に搭載するためには、当該装置に接続する配線(電源線、信号線等)を新設する必要がある。そこで、本発明者等は、異常振動検出装置を容易に搭載し得る位置について調査研究を重ねた結果、鉄道車両では、妻部に各種機器が搭載されており、また、つなぎ箱が車両端部に設けられていることが多く、配線を新設しやすいという事実に着目した。
【0006】
かかる事実を踏まえ、本発明に係る鉄道車両の異常振動検出装置は、軌道上を走行する鉄道車両に発生する異常振動を検出する装置であって、鉄道車両の車体に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、加速度検出手段の出力信号に基づいて、鉄道車両に異常振動が発生したと判定する判定手段と、を有しており、車体の妻部に設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る鉄道車両の異常振動検出装置においては、加速度検出手段及び判定手段を有する装置本体が車体の妻部に設けられているので、配線を容易に追加することができる。また、電力供給も妻部に設けられている既存の機器から並列に受けることができる。この結果、上記異常振動検出装置の車体への搭載を容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0009】
図1は本実施形態に係る鉄道車両の異常振動検出装置を適用した鉄道車両を示す概略構成図である。図1に示す鉄道車両1は、有人運転又は無人運転されるものであり、車体2と、車体に取り付けられた2体の台車3とを備える。台車3には、レール4上を転動する車輪5と、空気ばね等からなるばね装置6が含まれる。ばね装置6は、鉄道車両1が走行する際に、鉛直方向へ伸縮しつつ、ばね装置6より上側の部位(車体2を含む)に発生する振動を緩和するものである。
【0010】
異常振動検出装置10は、車体2の妻部2aに取り付けられて、配設されている。異常振動検出装置10は、それぞれ後述する判定手段14、加速度検出手段11及びフィルタ手段15などが図示しない筐体内に収容された構成とされている。なお、図1においては、各車両1の両妻部2aに異常振動検出装置10を設置するように構成しているが、いずれか一方の妻部2aにのみ設置するようにしてもよい。
【0011】
図2は、異常振動検出装置10の制御ブロック図である。図2に示すように、異常振動検出装置10は、加速度検出手段11と、車速検出手段12とを含む。加速度検出手段11は、車体2に取り付けられており、鉄道車両1が走行する際に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する加速度の鉛直方向成分(a)(以下「鉛直方向加速度(a)」という)を検出する。車速検出手段12は、鉄道車両1が走行する際の走行速度(v)を検出する。車速検出手段12は、検出した鉄道車両1の走行速度(v)を示す信号を判定手段14に与える。車速検出手段12は、例えば車両1の車軸に取り付けられ車速に応じて周波数が変化する速度発電機(図示せず)からの信号に基づいて、走行速度(v)を検出することができる。
【0012】
一方、加速度検出手段11は、バンドパスフィルタ等からなるフィルタ手段15に接続されている。このフィルタ手段15は、加速度検出手段11の出力から所定周波数範囲における成分(この場合、例えば、6〜20Hzの周波数範囲とする。また、4〜8Hzとしてもよい)を抽出する。ここで、加速度検出手段11によって検出された鉛直方向加速度(a)から所定周波数範囲(6〜20Hz)における成分を抽出するのは、つぎのような理由による。
【0013】
すなわち、鉄道車両は、その乗り心地を良好に維持するために、車体における周波数fと鉛直方向加速度(a)の絶対値との関係が、例えば図3に示す特性を満足するように設計・製造される。図3は、車体における周波数fと鉛直方向加速度(a)の絶対値との間の関係を示した図表であり、乗り心地の各等級G1,G1.5,G2,G3における特性線が示されている。この場合、各等級G1〜G3に対応する特性線よりも下側が許容範囲内とされ、上側が許容範囲外とされる。
【0014】
各等級において、周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度は、乗り心地を悪化させる要因となることから、この周波数範囲では、鉛直方向加速度の許容値(許容鉛直方向加速度)の絶対値が、他の周波数範囲より小さくかつフラットになるように設定されている。つまり、周波数6〜20Hzの範囲では、正常走行時と異常振動発生時とにおける鉛直方向加速度の差違が明確になり、正確かつ確実に異常振動を検知することができる。
【0015】
フィルタ手段15によって抽出された周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度(a)を示す信号は、判定手段14に送られる。判定手段14には、限界加速度記憶手段16が接続されており、この限界加速度記憶手段16には、異常振動の発生を検知するためのしきい値として所定速度ごとに定められた限界鉛直方向加速度(al)を示すデータが記憶されている。判定手段14は、フィルタ手段15を介して加速度検出手段11から受け取った鉛直方向加速度(a)を示す信号及び車速検出手段12から受け取った走行速度(v)を示す信号に基づいて、周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、車速検出手段12によって検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えるか否かを判定する。
【0016】
判定手段14は、図示しない鉄道車両1の運転装置又は、自動停止装置等に接続される。判定手段14は、鉛直方向加速度(a)の絶対値が、限界鉛直方向加速度(al)を超えた場合、鉄道車両1が異常振動が発生したことを示す異常振動発生信号を運転装置等に与える。異常振動発生信号が発せられた場合、例えば、鉄道車両1の力行を停止し、かつ非常ブレーキを作動させて速やかに鉄道車両1を停止させるようにする。また、運転装置上に異常振動発生警告ランプを設けて、異常振動発生信号が発せられた場合に異常振動発生警告ランプを点滅させるようにしてもよい。
【0017】
また、図2に示すように、判定手段14にカウンタ17を接続し、鉛直方向加速度(a)の絶対値が、所定時間内に、走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を所定回数超えた場合に、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定するように構成すると好ましい。これにより、正常走行時に例外的に発生する著大な鉛直方向加速度(a)に起因して異常振動の発生を誤って検知してしまうといった事態が回避される。
【0018】
本発明の第1実施形態による異常振動検出方法を適用する際には、予め、鉄道車両1を所定の路線(使用線区)で走行速度(v)を変化させながら走行させる。そして、変化させた各走行速度(v)ごとに、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する周波数6〜20Hzの範囲内における鉛直方向加速度(a)を計測する。そして、周波数6〜20Hzの範囲内における鉛直方向加速度(a)に基づいて、限界鉛直方向加速度(al)を定める。限界鉛直方向加速度(al)を定めるに際しては、図4に示すように、予め計測した、各走行速度(v)に対応する鉛直方向加速度(a)の最大値をプロットすると共に、各最大値よりも大きな値を通る直線を規定し、各直線上における値を限界鉛直方向加速度(al)として設定するとよい。そして、求められた限界鉛直方向加速度(al)を限界加速度記憶手段16に記憶させておく。
【0019】
鉄道車両1が路線を実際に走行する際(営業運転時)には、鉄道車両1の走行速度(v)(実走行速度)を検出すると共に、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)(実鉛直方向加速度)を検出する。検出された鉛直方向加速度(a)からは、フィルタ手段15によって周波数6〜20Hzの範囲における成分が抽出される。そして、当該周波数範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えた場合に、判定手段14によって、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定される。
【0020】
このように、鉄道車両1の走行速度(v)に対応させて限界鉛直方向加速度(al)を定め、実際に鉄道車両1が走行している際に、走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)と、車体2等に発生する鉛直方向加速度(a)と比較することにより、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0021】
なお、限界鉛直方向加速度(al)は、走行速度に対応させて可変に設定するものとして説明したが、これに限られるものではない。すなわち、限界鉛直方向加速度(al)を一定にしてもよい。この場合は、判定手段14を、フィルタ手段15から受け取った鉛直方向加速度(a)の絶対値が、例えば、0.2Gを超えた場合に異常振動発生信号を発生するように構成するとよい。
【0022】
図5は、本発明の第2実施形態による異常振動検出装置の制御ブロック図である。図5に示す異常振動検出装置20も、上述した異常振動検出装置10と同様に、それぞれが鉄道車両1の車体2の両妻部2aに装備される。異常振動検出装置20は、鉄道車両1が走行する際に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)を検出する加速度検出手段21を含む。加速度検出手段21は、ばね装置6より上側の部位としての車体2に取り付けられる。加速度検出手段21は、積分手段22に接続されており、積分手段22は、加速度検出手段21の出力を二重積分して、加速度検出手段21の取付ヶ所における鉛直方向変位量(d)を算出する。
【0023】
積分手段22は、車輪5の一軸がレール4の高さhだけ自由落下する際に、車体2が下降を開始してからレール4の高さの1/2、すなわち、h/2(図1参照)だけ下降するまでの時間を評価時間(T)(図6参照)として、この評価時間(T)ごとに鉛直方向加速度(a)を二重積分して鉛直方向変位量(d)を算出する。この評価時間(T)は、コンピュータシミュレーション等を行うことにより、異常振動検出装置20を適用する鉄道車両1固有の値を予め算出しておく。また、積分手段22は、鉛直方向変位量(d)を算出するにあたって、初期速度をゼロとして二重積分を行う。つまり、積分手段22による二重積分は、積分定数をすべてゼロとした状態で行われる。これにより、鉄道車両1が勾配区間を高速で正常走行する場合における車体2等の定常的な鉛直方向変位量を相殺することができ、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0024】
積分手段22によって算出された演算結果は、判定手段23に送られる。判定手段23は、鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値(dc)(この場合は、例えば、40mm)以上である時に鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定する。ここで、鉛直方向加速度(a)を二重積分して求めた鉛直方向変位量(d)と比較するための基準値(dc)は、鉄道車両1が正常に走行している際のばね装置6の鉛直方向における最大変化量より大きい値に設定すると好ましい。これにより、平坦区間及び勾配区間の双方において、正常走行時における車体2等の定常的な鉛直方向変位量と、異常振動発生時における車体2等の鉛直方向変位量とを確実に識別することができる。
【0025】
図7は、加速度検出手段21によって検出される異常振動発生時の鉛直方向加速度(a)の時間変化を例示する図表であり、図8は、図7における鉛直方向加速度(a)に基づいて積分手段22が算出した鉛直方向変位量(d)の時間変化を示した図表である。脱線時には、鉄道車両1の車輪5はレール4から地面へ落下するので、鉛直方向変位量(d)は評価時間(T)内に大幅に下降する。一方、鉄道車両1の正常走行中、車体2は、ばね装置6によって鉛直方向の振動を緩和されつつ、ばね装置6の鉛直方向における伸縮量の範囲内で鉛直方向に振動している。一般に、レール4の高さは、ばね装置6の鉛直方向における正常時の最大変化量より大きい。従って、鉄道車両1が脱線すると、ばね装置6の鉛直方向における正常時の最大変化量を超える量だけ車体等は下降することになる。
【0026】
一般的に、ばね装置6の伸縮量は、例えば±30mmであり、その場合、ばね装置6の最大変化量は60mmとなる。また、通常、評価時間(T)は、一般的な鉄道車両の場合、0.2秒程度であり、評価時間(T)(約0.2秒)の間におけるばね装置6の変化量は20mm以下である。一方、レール4の高さhは通常、150mmである。2軸構成の台車では、車輪1軸が脱線した場合、車体の鉛直方向変化量(d)は、台車3の心皿部において、およそ75mmとなる。従って、図8に示すように、基準値(dc)=−40mmとし、積分手段22によって算出された鉛直方向変位量(d)が、鉛直方向変位量(d)<−40mmを満たすか否かを判定手段23が判定するようにするとよい。この場合、判定手段23は、鉛直方向変位量(d)<−40mmであるとき、異常振動発生信号を発生する。
【0027】
本発明の第2実施形態による異常振動検出方法では、鉄道車両1がレール4上を走行する際に、加速度検出手段21を用いて、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)を検出する。そして、積分手段22を用いて、検出された鉛直方向加速度(a)を評価時間(T)ごとに二重積分し、ばね装置6より上側の部位が評価時間(T)当たりに鉛直方向に変位する量、すなわち、鉛直方向変位量(d)を求める。そして、判定手段23によって、鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値(dc)以上である時に鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定される。本発明の第2実施形態による異常振動検出方法によっても、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0028】
図9は、本発明の第3実施形態による異常振動検出装置の制御ブロック図である。図9に示す異常振動検出装置30は、上述した第1実施形態による異常振動検出装置10と第2実施形態による異常振動検出装置20とを組み合わせたものに相当する。この異常振動検出装置30も、上述した異常振動検出装置10と同様に、それぞれが鉄道車両1の車体2の両妻部2aに装備される。異常振動検出装置30では、加速度検出手段31によって検出された鉛直方向加速度(a)が、積分手段33を介して変位判定手段34に送られると共に、フィルタ手段35を介して加速度判定手段36とに送られる。
【0029】
そして、変位判定手段34によって鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値dc以上であると判定された場合、又は、加速度判定手段36によって、所定の周波数範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、車速検出手段32によって検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えたと判定された場合に、ORゲート38によって異常振動発生信号が発せられる。このような異常振動検出装置30を用いても、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0030】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、妻部2aに非常通報器(マイク、スピーカ、押しボタンスイッチ等)が配設されている場合には、当該非常通報器に接続される信号線等に対して、異常振動の発生を知らせる信号を異常振動検出装置10,20,30から出力するための信号線等を並列に接続するようにしてもよい。この場合、異常振動検出装置10,20,30から出力するための信号と、非常通報器のボタンが押されることにより出力される信号とを異ならせることで、異常振動検出と非常通報とを容易に区別することが可能となる。また、異常振動検出装置10,20,30は、妻部2aに配設されているその他の機器(例えば、上記非常通報器等)とユニット化するように構成してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、装置本体の車体への搭載を容易に行うことが可能な鉄道車両の異常振動検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る異常振動検出装置を適用した鉄道車両を示す概略構成図である。
【図2】第1実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【図3】鉄道車両の車体における周波数と鉛直方向加速度の絶対値との関係を示す図表である。
【図4】限界鉛直方向加速度の規定手順を説明するための図表である。
【図5】第2実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【図6】評価時間の設定手順を説明するための図表である。
【図7】図5の加速度検出手段により検出される異常振動発生時の鉛直方向加速度の時間変化を例示する図表である。
【図8】図7における鉛直方向加速度に基づいて図5の積分手段が算出した鉛直方向変位量の時間変化を示す図表である。
【図9】第3実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1…鉄道車両、2…車体、2a…妻部、3…台車、4…レール、5…車輪、10,20,30…異常振動検出装置、11,21,31…加速度検出手段、12,32…車速検出手段、14,23…判定手段、15,35…フィルタ手段、16…限界加速度記憶手段、17…カウンタ、22,33…積分手段、34…変位判定手段、36…加速度判定手段、38…ゲート。
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道上を走行する鉄道車両に発生する異常振動を検出する鉄道車両の異常振動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の異常振動検出装置として、鉄道車両の車体に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、加速度検出手段の出力信号に基づいて車両に異常振動が発生したことを判定する判定手段とを有したものが存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
国際公開WO00/09379号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、装置本体の車体への搭載を容易に行うことが可能な鉄道車両の異常振動検出装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
異常振動検出装置を車体に搭載するためには、当該装置に接続する配線(電源線、信号線等)を新設する必要がある。そこで、本発明者等は、異常振動検出装置を容易に搭載し得る位置について調査研究を重ねた結果、鉄道車両では、妻部に各種機器が搭載されており、また、つなぎ箱が車両端部に設けられていることが多く、配線を新設しやすいという事実に着目した。
【0006】
かかる事実を踏まえ、本発明に係る鉄道車両の異常振動検出装置は、軌道上を走行する鉄道車両に発生する異常振動を検出する装置であって、鉄道車両の車体に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、加速度検出手段の出力信号に基づいて、鉄道車両に異常振動が発生したと判定する判定手段と、を有しており、車体の妻部に設けられていることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る鉄道車両の異常振動検出装置においては、加速度検出手段及び判定手段を有する装置本体が車体の妻部に設けられているので、配線を容易に追加することができる。また、電力供給も妻部に設けられている既存の機器から並列に受けることができる。この結果、上記異常振動検出装置の車体への搭載を容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0009】
図1は本実施形態に係る鉄道車両の異常振動検出装置を適用した鉄道車両を示す概略構成図である。図1に示す鉄道車両1は、有人運転又は無人運転されるものであり、車体2と、車体に取り付けられた2体の台車3とを備える。台車3には、レール4上を転動する車輪5と、空気ばね等からなるばね装置6が含まれる。ばね装置6は、鉄道車両1が走行する際に、鉛直方向へ伸縮しつつ、ばね装置6より上側の部位(車体2を含む)に発生する振動を緩和するものである。
【0010】
異常振動検出装置10は、車体2の妻部2aに取り付けられて、配設されている。異常振動検出装置10は、それぞれ後述する判定手段14、加速度検出手段11及びフィルタ手段15などが図示しない筐体内に収容された構成とされている。なお、図1においては、各車両1の両妻部2aに異常振動検出装置10を設置するように構成しているが、いずれか一方の妻部2aにのみ設置するようにしてもよい。
【0011】
図2は、異常振動検出装置10の制御ブロック図である。図2に示すように、異常振動検出装置10は、加速度検出手段11と、車速検出手段12とを含む。加速度検出手段11は、車体2に取り付けられており、鉄道車両1が走行する際に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する加速度の鉛直方向成分(a)(以下「鉛直方向加速度(a)」という)を検出する。車速検出手段12は、鉄道車両1が走行する際の走行速度(v)を検出する。車速検出手段12は、検出した鉄道車両1の走行速度(v)を示す信号を判定手段14に与える。車速検出手段12は、例えば車両1の車軸に取り付けられ車速に応じて周波数が変化する速度発電機(図示せず)からの信号に基づいて、走行速度(v)を検出することができる。
【0012】
一方、加速度検出手段11は、バンドパスフィルタ等からなるフィルタ手段15に接続されている。このフィルタ手段15は、加速度検出手段11の出力から所定周波数範囲における成分(この場合、例えば、6〜20Hzの周波数範囲とする。また、4〜8Hzとしてもよい)を抽出する。ここで、加速度検出手段11によって検出された鉛直方向加速度(a)から所定周波数範囲(6〜20Hz)における成分を抽出するのは、つぎのような理由による。
【0013】
すなわち、鉄道車両は、その乗り心地を良好に維持するために、車体における周波数fと鉛直方向加速度(a)の絶対値との関係が、例えば図3に示す特性を満足するように設計・製造される。図3は、車体における周波数fと鉛直方向加速度(a)の絶対値との間の関係を示した図表であり、乗り心地の各等級G1,G1.5,G2,G3における特性線が示されている。この場合、各等級G1〜G3に対応する特性線よりも下側が許容範囲内とされ、上側が許容範囲外とされる。
【0014】
各等級において、周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度は、乗り心地を悪化させる要因となることから、この周波数範囲では、鉛直方向加速度の許容値(許容鉛直方向加速度)の絶対値が、他の周波数範囲より小さくかつフラットになるように設定されている。つまり、周波数6〜20Hzの範囲では、正常走行時と異常振動発生時とにおける鉛直方向加速度の差違が明確になり、正確かつ確実に異常振動を検知することができる。
【0015】
フィルタ手段15によって抽出された周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度(a)を示す信号は、判定手段14に送られる。判定手段14には、限界加速度記憶手段16が接続されており、この限界加速度記憶手段16には、異常振動の発生を検知するためのしきい値として所定速度ごとに定められた限界鉛直方向加速度(al)を示すデータが記憶されている。判定手段14は、フィルタ手段15を介して加速度検出手段11から受け取った鉛直方向加速度(a)を示す信号及び車速検出手段12から受け取った走行速度(v)を示す信号に基づいて、周波数6〜20Hzの範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、車速検出手段12によって検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えるか否かを判定する。
【0016】
判定手段14は、図示しない鉄道車両1の運転装置又は、自動停止装置等に接続される。判定手段14は、鉛直方向加速度(a)の絶対値が、限界鉛直方向加速度(al)を超えた場合、鉄道車両1が異常振動が発生したことを示す異常振動発生信号を運転装置等に与える。異常振動発生信号が発せられた場合、例えば、鉄道車両1の力行を停止し、かつ非常ブレーキを作動させて速やかに鉄道車両1を停止させるようにする。また、運転装置上に異常振動発生警告ランプを設けて、異常振動発生信号が発せられた場合に異常振動発生警告ランプを点滅させるようにしてもよい。
【0017】
また、図2に示すように、判定手段14にカウンタ17を接続し、鉛直方向加速度(a)の絶対値が、所定時間内に、走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を所定回数超えた場合に、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定するように構成すると好ましい。これにより、正常走行時に例外的に発生する著大な鉛直方向加速度(a)に起因して異常振動の発生を誤って検知してしまうといった事態が回避される。
【0018】
本発明の第1実施形態による異常振動検出方法を適用する際には、予め、鉄道車両1を所定の路線(使用線区)で走行速度(v)を変化させながら走行させる。そして、変化させた各走行速度(v)ごとに、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する周波数6〜20Hzの範囲内における鉛直方向加速度(a)を計測する。そして、周波数6〜20Hzの範囲内における鉛直方向加速度(a)に基づいて、限界鉛直方向加速度(al)を定める。限界鉛直方向加速度(al)を定めるに際しては、図4に示すように、予め計測した、各走行速度(v)に対応する鉛直方向加速度(a)の最大値をプロットすると共に、各最大値よりも大きな値を通る直線を規定し、各直線上における値を限界鉛直方向加速度(al)として設定するとよい。そして、求められた限界鉛直方向加速度(al)を限界加速度記憶手段16に記憶させておく。
【0019】
鉄道車両1が路線を実際に走行する際(営業運転時)には、鉄道車両1の走行速度(v)(実走行速度)を検出すると共に、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)(実鉛直方向加速度)を検出する。検出された鉛直方向加速度(a)からは、フィルタ手段15によって周波数6〜20Hzの範囲における成分が抽出される。そして、当該周波数範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えた場合に、判定手段14によって、鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定される。
【0020】
このように、鉄道車両1の走行速度(v)に対応させて限界鉛直方向加速度(al)を定め、実際に鉄道車両1が走行している際に、走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)と、車体2等に発生する鉛直方向加速度(a)と比較することにより、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0021】
なお、限界鉛直方向加速度(al)は、走行速度に対応させて可変に設定するものとして説明したが、これに限られるものではない。すなわち、限界鉛直方向加速度(al)を一定にしてもよい。この場合は、判定手段14を、フィルタ手段15から受け取った鉛直方向加速度(a)の絶対値が、例えば、0.2Gを超えた場合に異常振動発生信号を発生するように構成するとよい。
【0022】
図5は、本発明の第2実施形態による異常振動検出装置の制御ブロック図である。図5に示す異常振動検出装置20も、上述した異常振動検出装置10と同様に、それぞれが鉄道車両1の車体2の両妻部2aに装備される。異常振動検出装置20は、鉄道車両1が走行する際に、台車3のばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)を検出する加速度検出手段21を含む。加速度検出手段21は、ばね装置6より上側の部位としての車体2に取り付けられる。加速度検出手段21は、積分手段22に接続されており、積分手段22は、加速度検出手段21の出力を二重積分して、加速度検出手段21の取付ヶ所における鉛直方向変位量(d)を算出する。
【0023】
積分手段22は、車輪5の一軸がレール4の高さhだけ自由落下する際に、車体2が下降を開始してからレール4の高さの1/2、すなわち、h/2(図1参照)だけ下降するまでの時間を評価時間(T)(図6参照)として、この評価時間(T)ごとに鉛直方向加速度(a)を二重積分して鉛直方向変位量(d)を算出する。この評価時間(T)は、コンピュータシミュレーション等を行うことにより、異常振動検出装置20を適用する鉄道車両1固有の値を予め算出しておく。また、積分手段22は、鉛直方向変位量(d)を算出するにあたって、初期速度をゼロとして二重積分を行う。つまり、積分手段22による二重積分は、積分定数をすべてゼロとした状態で行われる。これにより、鉄道車両1が勾配区間を高速で正常走行する場合における車体2等の定常的な鉛直方向変位量を相殺することができ、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0024】
積分手段22によって算出された演算結果は、判定手段23に送られる。判定手段23は、鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値(dc)(この場合は、例えば、40mm)以上である時に鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定する。ここで、鉛直方向加速度(a)を二重積分して求めた鉛直方向変位量(d)と比較するための基準値(dc)は、鉄道車両1が正常に走行している際のばね装置6の鉛直方向における最大変化量より大きい値に設定すると好ましい。これにより、平坦区間及び勾配区間の双方において、正常走行時における車体2等の定常的な鉛直方向変位量と、異常振動発生時における車体2等の鉛直方向変位量とを確実に識別することができる。
【0025】
図7は、加速度検出手段21によって検出される異常振動発生時の鉛直方向加速度(a)の時間変化を例示する図表であり、図8は、図7における鉛直方向加速度(a)に基づいて積分手段22が算出した鉛直方向変位量(d)の時間変化を示した図表である。脱線時には、鉄道車両1の車輪5はレール4から地面へ落下するので、鉛直方向変位量(d)は評価時間(T)内に大幅に下降する。一方、鉄道車両1の正常走行中、車体2は、ばね装置6によって鉛直方向の振動を緩和されつつ、ばね装置6の鉛直方向における伸縮量の範囲内で鉛直方向に振動している。一般に、レール4の高さは、ばね装置6の鉛直方向における正常時の最大変化量より大きい。従って、鉄道車両1が脱線すると、ばね装置6の鉛直方向における正常時の最大変化量を超える量だけ車体等は下降することになる。
【0026】
一般的に、ばね装置6の伸縮量は、例えば±30mmであり、その場合、ばね装置6の最大変化量は60mmとなる。また、通常、評価時間(T)は、一般的な鉄道車両の場合、0.2秒程度であり、評価時間(T)(約0.2秒)の間におけるばね装置6の変化量は20mm以下である。一方、レール4の高さhは通常、150mmである。2軸構成の台車では、車輪1軸が脱線した場合、車体の鉛直方向変化量(d)は、台車3の心皿部において、およそ75mmとなる。従って、図8に示すように、基準値(dc)=−40mmとし、積分手段22によって算出された鉛直方向変位量(d)が、鉛直方向変位量(d)<−40mmを満たすか否かを判定手段23が判定するようにするとよい。この場合、判定手段23は、鉛直方向変位量(d)<−40mmであるとき、異常振動発生信号を発生する。
【0027】
本発明の第2実施形態による異常振動検出方法では、鉄道車両1がレール4上を走行する際に、加速度検出手段21を用いて、ばね装置6よりも上側で車体2に発生する鉛直方向加速度(a)を検出する。そして、積分手段22を用いて、検出された鉛直方向加速度(a)を評価時間(T)ごとに二重積分し、ばね装置6より上側の部位が評価時間(T)当たりに鉛直方向に変位する量、すなわち、鉛直方向変位量(d)を求める。そして、判定手段23によって、鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値(dc)以上である時に鉄道車両1に異常振動が発生したものと判定される。本発明の第2実施形態による異常振動検出方法によっても、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0028】
図9は、本発明の第3実施形態による異常振動検出装置の制御ブロック図である。図9に示す異常振動検出装置30は、上述した第1実施形態による異常振動検出装置10と第2実施形態による異常振動検出装置20とを組み合わせたものに相当する。この異常振動検出装置30も、上述した異常振動検出装置10と同様に、それぞれが鉄道車両1の車体2の両妻部2aに装備される。異常振動検出装置30では、加速度検出手段31によって検出された鉛直方向加速度(a)が、積分手段33を介して変位判定手段34に送られると共に、フィルタ手段35を介して加速度判定手段36とに送られる。
【0029】
そして、変位判定手段34によって鉛直方向変位量(d)が負であり、かつ、その絶対値が所定の基準値dc以上であると判定された場合、又は、加速度判定手段36によって、所定の周波数範囲における鉛直方向加速度(a)の絶対値が、車速検出手段32によって検出された走行速度(v)に対応する限界鉛直方向加速度(al)を超えたと判定された場合に、ORゲート38によって異常振動発生信号が発せられる。このような異常振動検出装置30を用いても、正確かつ確実に異常振動の発生を検知することができる。
【0030】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、妻部2aに非常通報器(マイク、スピーカ、押しボタンスイッチ等)が配設されている場合には、当該非常通報器に接続される信号線等に対して、異常振動の発生を知らせる信号を異常振動検出装置10,20,30から出力するための信号線等を並列に接続するようにしてもよい。この場合、異常振動検出装置10,20,30から出力するための信号と、非常通報器のボタンが押されることにより出力される信号とを異ならせることで、異常振動検出と非常通報とを容易に区別することが可能となる。また、異常振動検出装置10,20,30は、妻部2aに配設されているその他の機器(例えば、上記非常通報器等)とユニット化するように構成してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、装置本体の車体への搭載を容易に行うことが可能な鉄道車両の異常振動検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る異常振動検出装置を適用した鉄道車両を示す概略構成図である。
【図2】第1実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【図3】鉄道車両の車体における周波数と鉛直方向加速度の絶対値との関係を示す図表である。
【図4】限界鉛直方向加速度の規定手順を説明するための図表である。
【図5】第2実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【図6】評価時間の設定手順を説明するための図表である。
【図7】図5の加速度検出手段により検出される異常振動発生時の鉛直方向加速度の時間変化を例示する図表である。
【図8】図7における鉛直方向加速度に基づいて図5の積分手段が算出した鉛直方向変位量の時間変化を示す図表である。
【図9】第3実施形態による鉄道車両の異常振動検出装置の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1…鉄道車両、2…車体、2a…妻部、3…台車、4…レール、5…車輪、10,20,30…異常振動検出装置、11,21,31…加速度検出手段、12,32…車速検出手段、14,23…判定手段、15,35…フィルタ手段、16…限界加速度記憶手段、17…カウンタ、22,33…積分手段、34…変位判定手段、36…加速度判定手段、38…ゲート。
Claims (1)
- 軌道上を走行する鉄道車両に発生する異常振動を検出する装置であって、
前記鉄道車両の車体に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、
前記加速度検出手段の出力信号に基づいて、前記鉄道車両に異常振動が発生したと判定する判定手段と、を有しており、
前記車体の妻部に設けられていることを特徴とする鉄道車両の異常振動検出装置。
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Publications (1)
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- 2002-11-25 JP JP2002341105A patent/JP2004175156A/ja active Pending
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