JP2007175737A - 鋳造装置及び方法、鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置及び方法 - Google Patents

鋳造装置及び方法、鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋳造品の表面に製品番号などの表示情報を鋳造の際に形成するためのピン入子(型番ピンや打刻座ピン等)や、シリンダブロックのシリンダボアを形成する際に鋳ぐるまれるシリンダライナ等の鋳ぐるみ部材が保持されるボアピン(ボア入子)等の入子を鋳型に有する構成において、鋳造品質に主に影響するキャビティ内の圧力(減圧度)を直接的に検出することができ、キャビティ内の真の圧力に即した減圧度の監視を可能とする鋳造装置及び方法、鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置及び方法を提供する。
【解決手段】成形型である固定型3及び可動型5により構成されるキャビティ6内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置1であって、キャビティ6の成形面(キャビティ成形面6a)の一部を構成する入子20に圧力検出手段を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳造装置、鋳造方法、鋳造装置におけるキャビティ内の圧力測定装置及び圧力測定方法に関する。
従来から、成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置においては、キャビティを構成する鋳型と、キャビティと連通して鋳型に設けられる射出スリーブと、この射出スリーブ内に摺動可能に設けられるプランジャチップを備え、射出スリーブ内に供給される溶湯をプランジャチップによりキャビティ内へと射出して鋳造を行う構成のものがある。
こうした鋳造装置に関し、キャビティ内を真空とした状態で鋳造する真空ダイカスト装置などの鋳造装置においては、キャビティ内や射出スリーブ内に存在するガスを吸引して除去するためや、溶湯の保持炉などから射出スリーブ内に溶湯を吸い上げて供給するため、キャビティ内及び射出スリーブ内を所定の減圧度(真空度)まで減圧することが行われる。
すなわち、鋳造品における巣などの鋳造欠陥の発生を防止して鋳造品質の向上を図るうえでは、キャビティ内や射出スリーブ内を所定の減圧度まで正確に減圧し、キャビティ内や射出スリーブ内のガスを確実に除去することや、射出スリーブ内に供給される溶湯の量を過不足なく適量とすることが必要となる。
このため、キャビティ内や射出スリーブ内の減圧度を検出する技術が従来から提案されており、例えば次に示す特許文献1や特許文献2に示されているようなものがある。
特許文献1においては、キャビティの成形面に設けられるセンサ孔に圧力センサを接続してキャビティ内の減圧度を直接測定する場合には、キャビティ内に充填される溶湯や成形面に塗布される離型剤によってセンサ孔が閉塞されてキャビティ内及び射出スリーブ内の真の減圧度を反映した値が検出されないこと等に鑑み、射出スリーブの溶湯が接触しない位置にセンサ孔を設け、このセンサ孔に圧力センサを接続する技術が示されている。すなわち、射出スリーブ内の減圧度を測定し、その測定した減圧度によって鋳造時のキャビティ内及び射出スリーブ内の減圧度を監視することとしている。
また、特許文献2では、キャビティと型外とを結ぶガス抜き通路を備えた真空ダイカスト装置において、金型とキャビティ内を減圧する真空装置との間に真空度を測定する圧力計を設けている場合、ガス抜き通路が離型剤などで詰まりが生じてキャビティ内の真空度が正確に計測されないことに鑑み、ガス抜き通路のキャビティ近傍にセンサ孔を設け、このセンサ孔の側壁に圧力センサを配設した構成が示されている。
一方、鋳造装置においては、鋳造品の表面に製品番号などの表示情報を鋳造の際に形成するためのピン入子(型番ピンや打刻座ピン等)を鋳型に有するものや、内燃機関のシリンダブロック等を鋳造する装置において、シリンダライナを鋳ぐるむことによりシリンダボアを形成するためのボアピン(ボア入子)等のようにキャビティ内において鋳ぐるみ部材(鋳ぐるみ対象部材)を保持するための入子を鋳型に有するものがある。
特開2003−285151号公報 特開平8−294763号公報
前記特許文献に示されている従来技術においては、いずれも製品範囲(キャビティ内)外の位置における圧力測定であるため、キャビティ内の真の減圧度に対しては、間接的な測定となりその精度が十分であるとは言えない。
すなわち、特許文献1においては、圧力の測定位置(センサ孔が設けられる位置)がキャビティと連通する射出スリーブ内に設けられてはいるものの、その位置がキャビティ内から離れた位置となるため、キャビティ内の減圧度に対しては十分な測定精度が得られないと考えられる。また、圧力の測定位置が射出スリーブ内におけるプランジャチップの移動範囲にあると、キャビティ内への溶湯の射出の際にプランジャチップが測定位置(センサ孔の位置)を通過した後にもキャビティ内が減圧され続ける場合、その通過後に測定される値はキャビティ内の減圧度を正確に反映しているとは言えず、一連の鋳造過程を通してキャビティ内の正確な減圧度を測定することは難しいと考えられる。
また、特許文献2においては、圧力の測定位置がキャビティと連通するガス抜き通路のキャビティ近傍に設けられてはいるものの、その位置がキャビティに対して該キャビティを減圧するための真空装置側であるため、キャビティ内の真の減圧度より低い(減圧された)値が測定されると考えられる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、鋳造品の表面に製品番号などの表示情報を鋳造の際に形成するためのピン入子(型番ピンや打刻座ピン等)や、シリンダブロックのシリンダボアを形成する際に鋳ぐるまれるシリンダライナ等の鋳ぐるみ部材が保持されるボアピン(ボア入子)等の入子を鋳型に有する構成において、鋳造品質に主に影響するキャビティ内の圧力(減圧度)を直接的に検出することができ、キャビティ内の真の圧力に即した減圧度の監視を可能とする鋳造装置及び方法、鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置及び方法を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置であって、前記キャビティの成形面の一部を構成する入子に圧力検出手段を設けたものである。
請求項2においては、請求項1に記載の鋳造装置であって、前記入子を、内部冷却構造を有しないものとし、該入子の内部に前記圧力検出手段を設けたものである。
請求項3においては、請求項2に記載の鋳造装置であって、前記入子は、前記成形面の一部を構成する成形面部を有するとともに該成形面部の近傍に中空部を構成する検出体を備え、前記圧力検出手段は、前記検出体における前記中空部を形成する内周面に貼設され、前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記検出体の変形を検出する歪ゲージであるものである。
請求項4においては、請求項3に記載の鋳造装置であって、前記中空部内に、前記歪ゲージの配設空間を確保するとともに前記検出体を補強する補強構造を設けたものである。
請求項5においては、請求項1に記載の鋳造装置であって、前記入子は、前記キャビティ内に突設され、鋳造品に鋳ぐるまれる鋳ぐるみ部材を保持するものであり、該入子の表面部であって、前記キャビティ内と連通する空間に面するとともに前記溶湯に直接触れない部分に、前記圧力検出手段を設けたものである。
請求項6においては、請求項5に記載の鋳造装置であって、前記入子は、前記鋳ぐるみ部材としてのシリンダライナを鋳ぐるんでシリンダボアを形成するためのボアピンであるものである。
請求項7においては、成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填するとともに、前記キャビティ内の圧力を測定しながら鋳造を行う鋳造方法であって、前記キャビティの成形面の一部を構成する入子に設けられる圧力検出手段により圧力を検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定するものである。
請求項8においては、成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置であって、前記キャビティの成形面の一部を構成する成形面部を有するとともに該成形面部の近傍に中空部を構成する検出体と、該検出体を支持固定するブロック体と、前記中空部における前記検出体の内周面に貼設され前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記検出体の変形を検出する歪ゲージと、を備えるものである。
請求項9においては、請求項8に記載の鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置であって、前記中空部内に、前記歪ゲージの配設空間を確保するとともに前記検出体を補強する補強構造を設けたものである。
請求項10においては、成形型によりキャビティを構成するとともに、該キャビティの成形面の一部を構成する入子を備える鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法であって、前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記入子の変形を、該入子内部に貼設される歪ゲージにより検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定するものである。
請求項11においては、成形型によりキャビティを構成するとともに、該キャビティの成形面の一部を構成する入子を備える鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法であって、前記入子の周囲に形成され前記キャビティ内と連通するとともに該キャビティ内に充填される溶湯が流入しない空間内の圧力を検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、入子においてキャビティに面する部分あるいは突出する部分を利用してキャビティ内の圧力を検出することができるため、キャビティ内の圧力(減圧度)を直接的に検出することができ、キャビティ内の真の圧力に即した減圧度の監視が可能となる。
請求項2においては、入子の内部に圧力検出手段を設けるために、入子の内部加工を施す際の制約を少なくすることができる。
請求項3においては、鋳造装置において既存の構成である入子を利用して、キャビティ内の圧力の影響を直接的に受ける検出体の変形の検出値の基づいてキャビティ内の圧力を測定することができ、キャビティ内の真の圧力により即した圧力を測定することが可能となる。
請求項4においては、検出体において、鋳造時の正圧に対する強度を増加させることができる。
また、歪ゲージにより検出される値の信頼性を向上することができ、キャビティ内の圧力をより精度よく測定することが可能となる。
請求項5においては、キャビティ内と連通する空間の圧力を検出することができるので、キャビティ内の圧力をより直接的に検出することが可能となる。
また、圧力検出手段は溶湯に直接触れることがないので、鋳造のサイクルが連続して行われる連続ショット中において、ショット毎の連続的な圧力測定が容易に可能となる。
請求項6においては、シリンダライナが鋳造時の鋳造圧により作用する力に対して補強機能を奏することとなるため、別途補強構造を設けることなく鋳造圧に耐えることができ、ショット毎の連続的な圧力測定が容易に可能となる。
また、シリンダライナを鋳ぐるむためのボアピンは、比較的大きくその周囲がキャビティに取り巻かれる入子となるので、キャビティ内の圧力をよく反映する位置に高い自由度を持って圧力検出手段を配置することが可能となる。
請求項7においては、入子においてキャビティに面する部分あるいは突出する部分を利用してキャビティ内の圧力を検出することができるため、キャビティ内の圧力(減圧度)を直接的に検出することができ、キャビティ内の真の圧力に即した減圧度の監視が可能となる。
請求項8においては、鋳造装置において既存の構成である入子を利用して、キャビティ内の圧力の影響を直接的に受ける検出体の変形の検出値の基づいてキャビティ内の圧力を測定することができ、キャビティ内の真の圧力に即した圧力を測定することが可能となる。
請求項9においては、検出体において、鋳造時の正圧に対する強度を増加させることができる。
また、歪ゲージにより検出される値の信頼性を向上することができ、キャビティ内の圧力をより精度よく測定することが可能となる。
請求項10においては、鋳造装置において既存の構成である入子を利用して、キャビティ内の圧力の影響を直接的に受ける入子の変形の検出値の基づいてキャビティ内の圧力を測定することができ、キャビティ内の真の圧力に即した圧力を測定することが可能となる。
請求項11においては、キャビティ内と連通する空間の圧力を検出することができるので、キャビティ内の圧力をより直接的に検出することが可能となる。
また、圧力検出手段は溶湯に直接触れることがないので、鋳造のサイクルが連続して行われる連続ショット中において、ショット毎の連続的な圧力測定が容易に可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る鋳造装置は、成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置であって、前記キャビティの成形面の一部を構成する入子に圧力検出手段が設けられている。
ここで、前記キャビティの成形面の一部を構成する入子とは、次のようなものを指す。
鋳造装置により製造される鋳造品に関し、例えば内燃機関のクランクケースやシリンダブロック等には、製品管理上の製品番号や、製造履歴などを特定するための三次元バーコード等の識別番号のような表示情報が付されるものがある。このような表示情報を鋳造品に付すこととしている鋳造装置においては、鋳造品の表面に表示情報を鋳造の際に形成するための型番ピンや打刻座ピン等のピン入子を鋳型に有する構成のものがある。
このようなピン入子は、型番ピンの場合、例えばその先端部(先端面)に製品番号などの表示情報が成形部(成形面)として形成され、この先端部がキャビティ内に突出するかあるいは面するようにして鋳型内に設けられる。そして、鋳造が行われることにより鋳造品に表示情報が付される(転写される)。また、打刻座ピンの場合、同じくキャビティ内に突出する等して設けられ、これにより鋳造品に製品番号などの表示情報が打刻されるための平面部(打刻座)が形成される。そして、鋳造後において、鋳造品に形成された打刻座に対して打刻機が用いられて表示情報が打刻される。
つまりこれらの場合、型番ピン等のピン入子の一部がキャビティの成形面の一部を構成することとなり、ピン入子がキャビティの成形面の一部を構成する入子となる。
他方、内燃機関のシリンダブロック等を鋳造する鋳造装置においては、例えば円筒状のシリンダライナ等を鋳ぐるむことによってピストンの摺動面となるシリンダボアを形成する等のように、鋳ぐるみ部材を鋳造品に鋳ぐるむ鋳ぐるみ鋳造を行うものがある。
このような鋳ぐるみ鋳造装置においては、シリンダライナ等の鋳ぐるみ部材に嵌合されるボアピン(ボア入子)等の入子が鋳型に設けられキャビティ内に突出形成される。例えば多気筒のシリンダブロックを鋳造する鋳型の場合、気筒ごとにボアピンが形成されることとなる。
つまりこの場合、ボアピン等の入子がシリンダライナ等の鋳ぐるみ部材を介してキャビティの成形面の一部を構成することとなり、このボアピン等の入子がキャビティの成形面の一部を構成する入子となる。
すなわち、本発明に係る鋳造装置においては、上記のような型番ピンやボアピン等のようにキャビティの成形面の一部を構成する入子に、圧力センサ等の圧力検出手段が設けられる。
そして、前記圧力検出手段により圧力を検出し、この検出値に基づいてキャビティ内の圧力を測定する。
このように、キャビティの成形面の一部を構成する入子に圧力検出手段を設け、この圧力検出手段を用いてキャビティ内の圧力を測定することにより、入子においてキャビティに面する部分あるいは突出する部分を利用してキャビティ内の圧力を検出することができるため、鋳造品質に主に影響するキャビティ内の圧力(減圧度)を直接的に検出することができ、キャビティ内の真の圧力に即した減圧度の監視が可能となる。
以下、具体的な実施形態について説明する。
鋳造装置の第一実施形態について説明する。
まず、図1を用いて本実施形態に係る鋳造装置の構成について説明する。図1は鋳造装置の第一実施形態の構成を示す図である。
本実施形態に係る鋳造装置は、キャビティ内を減圧してダイカストする、いわゆる真空ダイカスト法に用いられるものである。この鋳造装置において、キャビティの成形面の一部を構成する入子として、型番ピンや打刻座ピン等のピン入子を鋳型に有する構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る鋳造装置1は、成形型として、固定盤2に取り付けられる固定型3と、可動盤4に取り付けられて固定型3に対して近接離間方向に移動可能に設けられる可動型5とを備え、可動型5が固定型3に対して進退することにより型締め及び型開きされる鋳型を構成する。可動型5の移動は図示しないシリンダ装置などにより行われる。
固定型3と可動型5との間には、キャビティ6が形成されている。つまり、固定型3が有する成形面と可動型5が有する成形面とにより、キャビティ6の成形面(以下、「キャビティ成形面6a」という。)が形成される。
キャビティ6には、真空ベント7を通じて設けられる真空バルブ8を介して減圧配管9が接続されており、この減圧配管9により、キャビティ6と減圧手段である真空ポンプ10とが連通される。これにより、キャビティ6内は、真空ポンプ10により、真空バルブ8を介して真空ベント7から減圧されて負圧となる構成となっている。
なお、減圧配管9においては、真空バルブ8と真空ポンプ10との間に真空タンク11が設けられる。
また、鋳造装置1においては、固定盤2及び固定型3に形成される孔部に挿嵌されることにより射出スリーブ12設けられており、該射出スリーブ12内はキャビティ6内と連通される。射出スリーブ12内には、図示せぬシリンダ装置によりロッド14を介して進退可能に設けられるプランジャチップ13が摺動可能に設けられている。
射出スリーブ12には、給湯口12aが設けられており、該給湯口12aの上方に設けられるラドル15から注がれる溶湯(溶融金属)が給湯口12aを介して射出スリーブ12内に供給される構成となっている。
このように構成される鋳造装置1において、成形型(固定型3及び可動型5)により構成されるキャビティ6内に溶湯が充填されて鋳造が行われる。具体的には、本実施形態に係る鋳造装置1における鋳造は次のようにして行われる。
まず、可動型5が固定型3に対して近接することにより、所定の型締め力による型締めが行われ、キャビティ6が形成される。
次に、前記シリンダ装置の動作によりプランジャチップ13が射出スリーブ12の給湯口12aよりも後退した状態で、ラドル15から給湯口12aを介して射出スリーブ12内に溶湯が供給される。
そして、真空ポンプ10により真空バルブ8を介してキャビティ6内が所定の減圧度まで減圧されるとともに、プランジャチップ13が前記シリンダ装置により押し出されて前進し、射出スリーブ12内の溶湯がキャビティ6内に充填される。
キャビティ6内に充填された溶湯は、その凝固が完了した後に、可動型5が固定型3に対して離間することにより型開きが行われて鋳造品として取り出される。その後、キャビティ成形面6aに離型剤が塗布される等して次の鋳造のサイクルに入る。
なお、本実施形態においては、鋳造装置1が、射出スリーブ12内への溶湯の供給がラドル15によって注がれることにより行われる、いわゆるコールドチャンバ方式のダイカスト法を採用する構成となっているが、これに限定されず、射出スリーブ12内への溶湯の供給が、溶湯が貯留されている保持炉から吸い上げられることにより行われる、いわゆるホットチャンバ方式のダイカスト法を採用する鋳造装置であってもよい。
以上のように構成される鋳造装置1においては、キャビティ成形面6aの一部を構成する入子20が、固定型3に埋設固定されることにより設けられている。入子20は、前記のとおり型番ピンや打刻座ピン等のピン入子であり、この入子20の端面がキャビティ成形面6a(本実施形態においては固定型3側の成形面)の一部を構成する。つまり、鋳造装置1において鋳造される鋳造品には、キャビティ成形面6aのうち入子20により構成されるの部分において製品番号などの表示情報が形成されることとなる。
なお、本実施形態においては、固定型3側に入子20が設けられる構成となっているが、これに限定されず、可動型5側に設けられる構成であってもよい。
そして、前述したように、鋳造装置1においてキャビティ成形面6aの一部を構成する入子20に圧力検出手段が設けられる。
ここで、本実施形態における入子20としては、内部冷却構造を有しないものが用いられ、この入子20の内部に圧力検出手段が設けられる。
すなわち、従来から、鋳造装置の鋳型に備えられる入子については、入子の過熱を防止するとともに鋳造品の冷却を促進する等のため内部冷却構造を備えるものがある。例えば、入子の内部に空洞である冷却水通路が未貫通状態に形成され、この冷却水通路に通水されることにより、入子がその内部から冷却される構造や、入子の内部に空洞が設けられ、この空洞に配管などを介して冷却水が貯留され、この冷却水により入子の内部から冷却が行われる構造である。
そして、本実施形態に係る入子20には、上記ような内部冷却構造を有しない入子が用いられ、この入子20の内部が、圧力検出手段が設けられるために利用される。
具体的には、前述したような型番ピンや打刻座ピン等のピン入子が用いられる。
このように、入子20として内部冷却構造を有しないものを用い、この入子20の内部に圧力検出手段を設けることにより、入子の内部に圧力検出手段を設けるために、入子の内部加工を施す際の制約を少なくすることができる。これにより、入子の内部における圧力検出手段の配置の自由度を高めることができる。
すなわち、前記のような内部冷却構造を有する入子においては、その内部に冷却水通路などが形成されるため、入子の内部での加工を施すことができる部分が限られることとなり、特に、比較的径などが小さい入子の場合は、入子の強度確保の観点などから内部加工は困難となる。そこで、内部冷却構造を有しない入子の内部に加工を施して圧力検出手段を設けることにより、その加工の際の制約を少なくすることができる。
以下、キャビティ6内の圧力測定装置として用いられる入子20の具体的な構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は圧力測定装置として用いられる入子を示す側面一部断面図、図3は同じく分解側面図であり、(a)は成形ピンを示す図、(b)は耐圧スペーサを示す図、(c)はブロック体を示す図である。なお、図3においては、(a)及び(c)のみ断面図としている。
本実施形態に係る入子20は、キャビティ成形面6aの一部を構成する検出体としての成形ピン21と、この成形ピン21を支持固定するブロック体22とを備えている。
成形ピン21は、キャビティ成形面6aの一部を構成する成形面部21aを有するとともに、この成形面部21aの近傍に中空部23を構成する。成形ピン21は、一側が開口された有底の筒状に構成され、その底部により前記成形面部21aが構成されるとともに、筒部により側壁部21bが構成される。そして、成形面部21aにおいて、成形ピン21の外底面となる面が成形面21cとなり、この成形面21cに前述したような製品番号などの表示情報が形成される。
つまり、成形ピン21は、その成形面部21aの成形面21cがキャビティ6に面した状態あるいは突出した状態(本実施形態においては面した状態)で設けられ、この成形面部21aによりキャビティ成形面6aの一部が構成される。
ブロック体22は、前記のとおり成形ピン21を支持固定するものであり、該成形ピン21と略同じ外径を有する略円柱状に構成され、その一端側に成形ピン21を支持するとともに、他端側には、固定型3が取り付けられる固定盤2に対して接する拡径された基部22aを有する。
成形ピン21とブロック体22とは、該ブロック体22の先端部(キャビティ6側端部)が成形ピン21の開口部に挿嵌されることにより互いに嵌合され、一体的に入子20を構成する。これにより、入子20の先端部、即ち成形ピン21の成形面部21aの近傍において中空部23が構成される。ここで、成形ピン21の内周面21dの開口部側及びブロック体22の先端部の外周面にはそれぞれネジ部21s・22sが形成されており、これらネジ部21s・22sを介して成形ピン21とブロック体22とが螺嵌される。
このように、全体として略円柱状に構成される入子20が、固定型3において一側が成形ピン21の成形面21cによりキャビティ6に面するとともに、他側がブロック体22の基部22aを介して固定盤2に接した状態で内装される。
そして、成形ピン21における中空部23を形成する内周面21dに、キャビティ6内の圧力の変化にともなう成形ピン21の変形を検出する圧力検出手段としての歪ゲージ24が貼設される。
成形面部21aによりキャビティ成形面6aの一部を構成してキャビティ6に面するとともに、ブロック体22に支持固定される成形ピン21は、キャビティ6内の圧力変化の影響を受け、その圧力を受ける方向に変形(伸縮)する。すなわち、有底筒状に構成される成形ピン21は、その成形面部21aを介して底側(図2において左側)からキャビティ6内の圧力変化を受け、この圧力変化によって側壁部21bが伸縮することとなる。
そこで、キャビティ6内の圧力変化にともなって伸縮する側壁部21bの内面である内周面21dに歪ゲージ24が貼設され、該歪ゲージ24によってキャビティ6内の圧力変化にともなう成形ピン21の変形が検出される。
したがって、成形ピン21の成形面部21aの成形面21cが略平面を構成する場合は、その平面に対する略垂直方向が、成形ピン21がキャビティ6内の圧力変化を受ける方向となり、ブロック体22が成形ピン21を支持する方向となる。このため、これらの方向が入子20の長手方向(成形ピン21とブロック体22との嵌合方向)と略同じ方向となるように入子20が構成される。以下、入子20がキャビティ6内の圧力の変化を受ける方向であるその長手方向に相当する方向を「圧力方向」という。
歪ゲージ24は、成形ピン21において、その側壁部21bの内周面21dに接着剤などが用いられて貼設される。本実施形態においては、内周面21dに沿って4枚の歪ゲージ24が貼設される。
歪ゲージ24から延出されるケーブル(リード線)25は、ブロック体22内に形成される配線通路22b及び固定型3及び固定盤2に形成される配線通路2aを介して導出され、アンプや出力部などを備えた周知の測定装置16(図1参照)に接続される。
歪ゲージ24は、検出体である成形ピン21の変形(内周面21dの力学的歪み)を検出することができるものであれば、その貼設される枚数や接続方法などは特に限定されず周知のものを用いることができる。ただし、検出される値に対する信頼性を高める観点からは、キャビティ6内の溶湯からの受熱などによる温度上昇の影響、即ち温度ドリフトの影響を受けない3線式の温度補償型のものが好ましい。
このような構成により、キャビティ6内が真空ポンプ10によって減圧されると、成形ピン21はキャビティ6内側方向へ伸長することとなり、この成形ピン21の変形が歪ゲージ24により検出される。この検出値がケーブル25を介して測定装置16に入力され、該測定装置16おいて、圧力(減圧度)として出力されてキャビティ6内の圧力が測定される。
つまり、キャビティ6内の圧力の変化にともなう入子20(の成形ピン21)の変形が、この入子20内部に貼設される歪ゲージ24により検出され、この検出値に基づいてキャビティ6内の圧力が測定される。
このように、入子20を、検出体としての成形ピン21とブロック体22と歪ゲージ24とを備える、キャビティ6内の圧力測定装置として構成することにより、鋳造装置において既存の構成である型番ピン等の入子を利用して、キャビティ6内の圧力の影響を直接的に受ける成形ピン21の変形の検出値の基づいてキャビティ6内の圧力を測定することができる。これにより、キャビティ6内の真の圧力に即した圧力(減圧度)を測定することが可能となる。
また、入子20において、成形ピン21により構成される中空部23内には、歪ゲージ24の配設空間を確保するとともに成形ピン21を補強する補強構造としての耐圧スペーサ26が設けられている。
耐圧スペーサ26は、主に鋳造時の鋳造圧(正圧)により作用する力に対して成形ピン21を補強する。すなわち、キャビティ6内が減圧されて成形ピン21が伸長する方向を負圧方向とすると、耐圧スペーサ26は主に正圧方向(図2の矢印A参照)の力に対して成形ピン21を補強する。
耐圧スペーサ26は、成形ピン21内の中空部23の形状に沿う略円柱状の部材が、追い込み加工などにより形成される縮径部26aを備えて構成され、この縮径部26aにより歪ゲージ24の配設空間が確保される。つまり、縮径部26aは、歪ゲージ24が成形ピン21の内周面21dに貼設された状態で該歪ゲージ24と耐圧スペーサ26との干渉がないように少なくとも歪ゲージ24の厚さ分の空間が確保されるように縮径される。
このような耐圧スペーサ26が、成形ピン21をブロック体22に対して支持補強するように、中空部23内において圧力方向の両端面が成形ピン21の内底面21e、及びブロック体22の先端面22cに接触するように設けられる。
したがって、前述したように螺嵌されることにより互いに嵌合される成形ピン21及びブロック体22において、耐圧スペーサ26が成形ピン21及びブロック体22に接触するまで、成形ピン21とブロック体22とが螺合される。
このように、圧力方向における耐圧スペーサ26の両端面が成形ピン21及びブロック体22に対する接触支持面となるので、前記縮径部26aは、耐圧スペーサ26において圧力方向の中途部、好ましくは略中央部に設けられる。換言すると、耐圧スペーサ26においては、縮径部26aを間にして圧力方向の両端部に大径部26b・26cが構成されることとなる。
そして、中空部23における耐圧スペーサ26の奥側(成形ピン21側)の大径部(以下、「奥側大径部26b」という。)には、該耐圧スペーサ26が成形ピン21の開口側から装入される際に、成形ピン21の内周面21dに貼設される歪ゲージ24との干渉を避けるための図示せぬ溝部などが形成されることとなる。
したがって、耐圧スペーサ26においては、前述した縮径部26aの代わりに、奥側大径部26bから連続する溝部などを設けることで歪ゲージ24の配設空間を確保する構成することもできる。つまり、耐圧スペーサ26は、歪ゲージ24との関係においては、中空部23に設けられる際及び設けられた状態で互いに干渉することのない形状を備えることにより、歪ゲージ24の配設空間を確保することができる形状であればよい。
一方、中空部23における耐圧スペーサ26の手前側(ブロック体22側)の大径部(以下、「手前側大径部26c」という。)には、歪ゲージ24から延出されるケーブル25の配線孔26dが設けられる。つまり、手前側大径部26cに設けられる配線孔26dは、ブロック体22に設けられる配線通路22bと連通するように設けられ、歪ゲージ24から延出されるケーブル25は配線孔26dを介してブロック体22の配線通路22bへと導かれる。
以上のようにして入子20の中空部23に設けられる耐圧スペーサ26は、キャビティ6内が減圧される際の負圧に対しては成形ピン21の伸長に影響を及ぼすことなく、鋳造時の正圧に対しては成形ピン21を補強することとなる。
すなわち、入子20において、鋳造時の正圧に対しては、固定盤2に対して支持されるブロック体22に圧力方向に嵌合される成形ピン21は、その成形面部21aを介してブロック体22に対して押圧されるところ、この押圧力が耐圧スペーサ26により支持されて補強される。一方、キャビティ6内の負圧に対しては、成形ピン21は、耐圧スペーサ26に関係なく伸長する。
このように、入子20の中空部23に補強構造としての耐圧スペーサ26を設けることにより、成形ピン21において、歪ゲージ24が貼設されるとともに他の部分に対して比較的肉薄となる側壁部21bの、鋳造時の正圧に対する強度を増加させることができる。これにより、成形ピン21が鋳造時の正圧に耐えることが容易となり、成形ピン21の長寿命化を図ることができて鋳造装置における連続的なショットに対して圧力測定を行うことが可能となる。
また、耐圧スペーサ26は、キャビティ6内が減圧される際の負圧に対しては成形ピン21の変形に影響を及ぼさず、鋳造時の正圧に対しても成形ピン21を補強してその変形を抑制することとなるので、歪ゲージ24により検出される値の信頼性を向上することができ、キャビティ6内の圧力をより精度よく測定することが可能となる。
続いて、鋳造装置の第二実施形態について説明する。
まず、図4及び図5を用いて本実施形態に係る鋳造装置の構成について説明する。図4は鋳造装置の第二実施形態の構成を示す図、図5は圧力検出手段を備える入子を示す側面断面図である。なお、前述した第一実施形態と共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る鋳造装置は、キャビティ内を減圧してダイカストする、いわゆる真空ダイカスト法に用いられるものであり、また、キャビティ内において、別部材を鋳ぐるむ鋳ぐるみ鋳造装置である。
つまり、本実施形態に係る鋳造装置においては、キャビティの成形面の一部を構成する入子として、鋳造製品に鋳ぐるまれる鋳ぐるみ部材を保持する入子が鋳型に備えられる。なお、以下の説明においては、鋳造品を内燃機関のシリンダブロックとし、このシリンダブロックに鋳ぐるまれる鋳ぐるみ部材としてシリンダライナを例に説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る鋳造装置31は、固定盤32に取り付けられる固定型33と、可動盤34に取り付けられて固定型33に対して近接離間方向に移動可能に設けられる可動型35とを備え、可動型35が固定型33に対して進退することにより型締め及び型開きされる鋳型を構成する。可動型35の移動は図示しないシリンダ装置などにより行われる。
固定型33と可動型35との間には、キャビティ36が形成されている。つまり、固定型33が有する成形面と可動型35が有する成形面とにより、キャビティ36の成形面(以下、「キャビティ成形面36a」という。)が形成される。
すなわち、前記のとおり、キャビティ36内は、真空ポンプ10により真空バルブ8を介して真空ベントから減圧されて負圧となる構成となっている。
また、キャビティ36内は、図示せぬシリンダ装置により進退可能に設けられるプランジャチップ13を摺動可能に内装する射出スリーブ12内と連通されている。
そして、本実施形態に係る鋳造装置31においては、キャビティ成形面36aの一部を構成する入子40が、可動型35からキャビティ36内に突設されている。
入子40は、鋳ぐるみ部材であるシリンダライナ50をキャビティ36内において保持するボアピン(ボア入子)であり、この入子40の側面がシリンダライナ50を介してキャビティ成形面36a(本実施形態においては可動型35側の成形面)の一部を構成する。つまり、入子40に保持されるシリンダライナ50が、鋳造装置31において鋳造されるシリンダブロックに鋳ぐるまれることにより、該シリンダブロックにおいてピストンが摺動自在に内装されるシリンダボアが形成される。
したがって、鋳造品が多気筒のシリンダブロックである場合、キャビティ36内において気筒ごとの入子40が一列に配設されることとなる。また、図示は省略するが、入子40の周囲近傍には、シリンダブロックにおいてウオータジャケットを形成するための入子であるジャケットピン等がキャビティ内に突出形成される。
なお、本実施形態においては、可動型35側に入子40が設けられる構成となっているが、これに限定されず、固定型33側に設けられる構成であってもよい。
このように構成される鋳造装置31において、成形型(固定型33及び可動型35)により構成されるキャビティ36内に溶湯が充填されて鋳造が行われる。具体的には、本実施形態に係る鋳造装置31における鋳造は次のようにして行われる。
まず、固定型33と可動型35とを型開きさせた状態で、鋳ぐるみ部材を保持する入子40に鋳ぐるみ部材としてのシリンダライナ50が嵌合される。これにより、キャビティ36内においてシリンダライナ50が位置決めされた状態でボア入子40により保持された状態となる。
この状態で、可動型35が固定型33に対して近接することにより、所定の型締め力による型締めが行われ、キャビティ36が形成される。
次に、前記シリンダ装置の動作によりプランジャチップ13が射出スリーブ12の給湯口12aよりも後退した状態で、ラドル15から給湯口12aを介して溶湯が射出スリーブ12内に供給される。
そして、真空ポンプ10により真空バルブ8を介してキャビティ36内が所定の減圧度まで減圧されるとともに、プランジャチップ13が前記シリンダ装置により押し出されて前進し、射出スリーブ12内の溶湯がキャビティ36内に充填される。
キャビティ36内に充填された溶湯は、その凝固が完了した後に、可動型35が固定型33に対して離間することにより型開きが行われてシリンダライナ50を鋳ぐるんだ鋳造品(シリンダブロック)として取り出される。その後、キャビティ成形面36aに離型剤が塗布される等して次の鋳造のサイクルに入る。
以上のように構成される鋳造装置31においては、キャビティ36内に突設される入子40に対するシリンダライナ50の嵌合や鋳造後の鋳造品の取出しを容易にする等のため、入子40とシリンダライナ50との間に隙間(クリアランス)51が設けられる。
すなわち、図5に示すように、シリンダブロックにおいてシリンダボアを形成するためのボアピンである入子40は、シリンダライナ50の内部空間に沿うように略円柱状に突設され、この入子40に嵌合されるシリンダライナ50が位置決めされた状態で、入子40の外周面40aとシリンダライナ50の内周面50aとの間に隙間51(間隔G参照)が形成される。
また、入子40とシリンダライナ50との間の隙間51により形成される空間内には、鋳造品の取出しを容易とする等のため、キャビティ36内に充填される溶湯が充填されない構成となっている。
具体的には、図5に示すように、入子40に位置決めされた状態のシリンダライナ50の両端面は、固定型33及び可動型35の成形面に対してそれぞれ溶湯密に衝合した状態、即ち、一側の端面50bと固定型33の成形面33aとの間、及び他側の端面50cと可動型35の成形面35aとの間それぞれにおいて、キャビティ36内に充填される溶湯が流入しない程度の若干の隙間(例えば、0.05mm)を隔てた状態となる。
そして、本実施形態においては、入子40の表面部であって、キャビティ36内と連通する空間に面するとともに該キャビティ36内に充填される溶湯に直接触れない部分に圧力検出手段としての圧力センサ41が設けられる。
すなわち、入子40とシリンダライナ50との間に形成される隙間51には、前記のとおりキャビティ36内に充填される溶湯は充填されないものの、この隙間51は、キャビティ36内と連通する空間となる。また、この空間に面することとなる入子40の表面部であってシリンダライナ50の内周面50aと対向する外周面40aは、キャビティ36内に充填される溶湯に直接触れない部分となる。そこで、この入子40の外周面40a近傍となる入子40の表面部に圧力センサ41が設けられる。
なお、入子40とシリンダライナ50との間の隙間51においては、例えば、溶湯圧によるライナの変形を防止するためのリブ等の突条が形成される等して、入子40の外周面40aとシリンダライナ50の内周面50aとが部分的に接する構成であってもよい。
つまり、隙間51内においては、その一部には溶湯が流入する構成であっても、圧力センサ41が設けられる部分として、入子40の表面部であってキャビティ36内と連通する空間に面するとともに溶湯に直接触れない部分が確保され、圧力センサ41により圧力が検出される空間として、キャビティ36と連通して溶湯が流入しない空間が確保される構成であればよい。
そして、前述したように入子40の表面部に設けられる圧力センサ41により、入子40の周囲に形成され、キャビティ36内と連通するとともに該キャビティ36内に充填される溶湯が流入しない空間を形成する隙間51内の圧力が検出され、この検出値に基づいてキャビティ36内の圧力が測定される。
このようにして設けられる圧力センサ41により、キャビティ36内の圧力を検出することにより、キャビティ36内と連通する空間の圧力を検出することができるので、キャビティ36内の圧力(減圧度)をより直接的に検出することが可能となる。つまり、キャビティ36と連通する空間を形成する隙間51内は、キャビティ36内の圧力と同一または略同一の圧力となるため、キャビティ36内の真の圧力に即した減圧度の検出が可能となる。
また、圧力センサ41は溶湯に直接触れることがないので、前述したような鋳造のサイクルが連続して行われる連続ショット中において、ショット毎の連続的な圧力測定が容易に可能となる。
なお、鋳造品に鋳ぐるまれる鋳ぐるみ部材としては、シリンダライナ50に限られず、例えば、シリンダブロックにおいて下側(オイルパン側)に鋳ぐるまれ軸受キャップの接合面や軸受孔を形成するための補強壁や、自動車部品であるブレーキドラムに鋳ぐるまれるブレーキシュー等であってもよく、これらの鋳ぐるみ部材を保持するための入子であれば、圧力検出手段としての圧力センサ41を設けることができる。
以下、本実施形態に即した具体的な構成について、図5及び図6を用いて説明する。図6は圧力検出手段を備える入子の分解側面図であり、(a)は圧力センサを示す図、(b)は入子を示す図である。
本実施形態に係る入子40は、前記のとおり鋳ぐるみ部材としてのシリンダライナ50を鋳ぐるんでシリンダボアを形成するためのボアピンである。
入子40は、その表面部において、キャビティ36内と連通する空間である隙間51に面するとともに溶湯に直接触れない部分に、圧力検出手段としての圧力センサ41を備えている。
具体的には、入子40の表面部に孔部42が設けられ、該孔部42に圧力センサ41が埋設される。
圧力センサ41は、圧力を検出するためのセンサ部41aと、このセンサ部41aから突設される係合部41bとを備える。
圧力センサ41のセンサ部41aとしては、鋳造熱に対する耐熱性を有するものであれば特に限定されず周知のものを用いることができ、例えばピラニ真空度計などが用いられる。
圧力センサ41は、その係合部41bを介して入子40の孔部42に対して嵌合され、この入子40に対して一体的に設けられる。ここで、圧力センサ41の係合部41bの外周面及び入子40の孔部42の内周面にはそれぞれネジ部41s・42sが形成されており、これらネジ部41s・42sを介して圧力センサ41が孔部42に螺嵌される。
また、圧力センサ41は、入子40の孔部42に埋設された状態で、入子40の外周面40aから突出しないように設けられる。
すなわち、入子40に設けられる孔部42は、前記ネジ部42sよりも入子40の表面側にザグリ加工などにより形成される凹部42aを備えており、圧力センサ41がその係合部41bを介して孔部42に嵌合されることにより、該圧力センサ41のセンサ部41aが凹部42aに収まる構成となっている。
ここで、圧力センサ41のセンサ部41aを隙間51に近接させてキャビティ36内の圧力をより直接的に検出する観点からは、圧力センサ41が孔部42に埋設された状態でセンサ部41aの外側となる面が、入子40の外周面40aに近接するように(略同一面となるように)凹部42aが設けられることが好ましい。つまり、孔部42の凹部42aの大きさ(深さ)は、圧力センサ41のセンサ部41aの大きさに合わせて定められる。
圧力センサ41から延出されるケーブル(リード線)45は、入子40を含む可動型35内に形成される配線通路40b及び可動盤34に形成される配線通路34aを介して導出され、アンプや出力部などを備えた周知の測定装置46(図4参照)に接続される。
なお、圧力センサ41において、センサ部41aから延出されることとなるケーブル45は、例えば、係合部41b内に形成される挿通孔を介したり、係合部41bのネジ部41sの外側から迂回させたりすることにより、配線通路40b内へと延出されることとなる。
このような構成により、キャビティ36内が真空ポンプ10によって減圧されると、これと同様に隙間51により形成される空間内も減圧され、該隙間51内の圧力が入子40に設けられる圧力センサ41により検出される。この検出値がケーブル45を介して測定装置46に入力され、該測定装置46おいて、圧力(減圧度)として出力されてキャビティ36内の圧力が測定される。
このように、入子40が、シリンダライナ50を鋳ぐるんでシリンダボアを形成するためのボアピンである構成においては、シリンダライナ50が鋳造時の鋳造圧により作用する力に対して補強機能を奏することとなるため、別途補強構造を設けることなく鋳造圧に耐えることができ、入子40に設けられる圧力センサ41により、ショット毎の連続的な圧力測定が容易に可能となる。
また、シリンダライナ50を鋳ぐるむためのボアピンは、前述した型番ピン等の入子に対して比較的大きく、その周囲がキャビティ36に取り巻かれる入子となるので、前述したような内部冷却構造を有する入子であっても、該入子においてキャビティ36内の圧力をよく反映する位置に圧力センサを配置することが可能となる。つまり、ボアピンとなる入子40における内部冷却構造の有無にかかわらず、キャビティ36内の圧力をより直接的に検出することができる位置(具体的には、より隙間51側)に高い自由度を持って設けることができる。
鋳造装置の第一実施形態の構成を示す図。 圧力測定装置として用いられる入子を示す側面一部断面図。 同じく分解側面図。 鋳造装置の第二実施形態の構成を示す図。 圧力検出手段を備える入子を示す側面断面図。 圧力検出手段を備える入子の分解側面図。
符号の説明
1 鋳造装置
3 固定型(成形型)
5 可動型(成形型)
6 キャビティ
6a キャビティ成形面
20 入子(圧力測定装置)
21 成形ピン(検出体)
21a 成形面部
21d 内周面
22 ブロック体
23 中空部
24 歪ゲージ(圧力検出手段)
26 耐圧スペーサ(補強構造)
31 鋳造装置
33 固定型(成形型)
35 可動型(成形型)
36 キャビティ
36a キャビティ成形面
40 入子
41 圧力センサ(圧力検出手段)
50 シリンダライナ(鋳ぐるみ部材)
51 隙間

Claims (11)

  1. 成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置であって、
    前記キャビティの成形面の一部を構成する入子に圧力検出手段を設けたことを特徴とする鋳造装置。
  2. 前記入子を、内部冷却構造を有しないものとし、該入子の内部に前記圧力検出手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
  3. 前記入子は、前記成形面の一部を構成する成形面部を有するとともに該成形面部の近傍に中空部を構成する検出体を備え、
    前記圧力検出手段は、前記検出体における前記中空部を形成する内周面に貼設され、前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記検出体の変形を検出する歪ゲージであることを特徴とする請求項2に記載の鋳造装置。
  4. 前記中空部内に、前記歪ゲージの配設空間を確保するとともに前記検出体を補強する補強構造を設けたことを特徴とする請求項3に記載の鋳造装置。
  5. 前記入子は、前記キャビティ内に突設され、鋳造品に鋳ぐるまれる鋳ぐるみ部材を保持するものであり、該入子の表面部であって、前記キャビティ内と連通する空間に面するとともに前記溶湯に直接触れない部分に、前記圧力検出手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
  6. 前記入子は、前記鋳ぐるみ部材としてのシリンダライナを鋳ぐるんでシリンダボアを形成するためのボアピンであることを特徴とする請求項5に記載の鋳造装置。
  7. 成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填するとともに、前記キャビティ内の圧力を測定しながら鋳造を行う鋳造方法であって、
    前記キャビティの成形面の一部を構成する入子に設けられる圧力検出手段により圧力を検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定することを特徴とする鋳造方法。
  8. 成形型により構成されるキャビティ内に溶湯を充填して鋳造を行う鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置であって、
    前記キャビティの成形面の一部を構成する成形面部を有するとともに該成形面部の近傍に中空部を構成する検出体と、該検出体を支持固定するブロック体と、前記中空部における前記検出体の内周面に貼設され前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記検出体の変形を検出する歪ゲージと、を備えることを特徴とする鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置。
  9. 前記中空部内に、前記歪ゲージの配設空間を確保するとともに前記検出体を補強する補強構造を設けたことを特徴とする請求項8に記載の鋳造装置のキャビティ内の圧力測定装置。
  10. 成形型によりキャビティを構成するとともに、該キャビティの成形面の一部を構成する入子を備える鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法であって、
    前記キャビティ内の圧力の変化にともなう前記入子の変形を、該入子内部に貼設される歪ゲージにより検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定することを特徴とする鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法。
  11. 成形型によりキャビティを構成するとともに、該キャビティの成形面の一部を構成する入子を備える鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法であって、
    前記入子の周囲に形成され前記キャビティ内と連通するとともに該キャビティ内に充填される溶湯が流入しない空間内の圧力を検出し、該検出値に基づいて前記キャビティ内の圧力を測定することを特徴とする鋳造装置のキャビティ内の圧力測定方法。
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