JP2007174817A - 絶縁母線装置およびブッシング - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブッシングの接地層と接続部材の接地部材とを確実に接続する。
【解決手段】 中心導体6が埋め込まれた絶縁層7と、前記絶縁層7の端面に設けられた開口穴7a、7bと、前記開口穴7a、7bの周囲に埋め込まれた埋め金9と、前記絶縁層7の外周に設けられた接地層10と、前記接地層10と連接されるとともに、前記埋め金9が同電位になるように前記絶縁層7の端面に設けられた端面接地層10aと、前記開口穴7a、7bに締付け固定されるとともに、前記中心導体6と接続される接地部材12、19を有するブッシング接続部材5、8とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 中心導体6が埋め込まれた絶縁層7と、前記絶縁層7の端面に設けられた開口穴7a、7bと、前記開口穴7a、7bの周囲に埋め込まれた埋め金9と、前記絶縁層7の外周に設けられた接地層10と、前記接地層10と連接されるとともに、前記埋め金9が同電位になるように前記絶縁層7の端面に設けられた端面接地層10aと、前記開口穴7a、7bに締付け固定されるとともに、前記中心導体6と接続される接地部材12、19を有するブッシング接続部材5、8とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の箱体内に収納されている電気機器の主回路間を接続する絶縁母線装置および互いの箱体に固定されるブッシングに関する。
従来、図4に示すように、遮断器や断路器などの電気機器1を収納した複数の箱体2間は、互いが絶縁母線装置で接続され、電気系統が構成される。絶縁母線装置は、箱体2の天井部のフランジ3に固定されたT字状のブッシング4と、ブッシング4間を接続するケーブルのような可撓性を有する可撓母線5とから構成されている。なお、図4では、一相分の絶縁母線装置を示している。
この種のブッシング4は、図5に示すように、T字状の中心導体6の周囲にエポキシ樹脂からなる絶縁層7が形成され、図示下部のT字状の柄状の部分に箱体2内の電気機器1が接続されるようになっている。図示上部の箱体2外の鼓状の部分には、端部の絶縁母線装置において、一方端に絶縁栓8、他方端に可撓母線5が接続されるようになっている。鼓状の絶縁層7の両端には、テーパ状の開口穴7a、7bが設けられ、開口穴7a、7bの周囲に複数の埋め金9が埋め込まれている。また、鼓状の絶縁層7の外周には、接地層10が形成されている。
一方、絶縁栓8には、開口穴7aに密着するEPゴムのような弾性体からなるテーパ状の弾性絶縁体11が設けられている。この弾性絶縁体11は、押え板12で開口穴7aに押さえつけられるとともに、押え板12の外周部12aがボルト13により埋め金9に締付け固定されている。弾性絶縁体11の中心導体6側には、中心導体6に係止される止め金具14が設けられている。
また、可撓母線5端部には、開口穴7bに密着するEPゴムからなる電界緩和用のストレスコーン15が設けられている。ストレスコーン15の中心部には、接続導体16が挿通され、この接続導体16の先端に接触子17が取り付けられて中心導体6と接続されるようになっている。また、接続導体16の外周には、ポリエチレン樹脂からなる絶縁被覆18が施されている。これらの端末部分は、保護管19内に収納され、外周部19aがボルト13で埋め金9に締付け固定されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−164413号公報(第3ページ、図1)
上記の従来の絶縁母線装置においては、次のような問題がある。
絶縁栓8の取り付け時に、ボルト13を締付けても絶縁層7の開口穴7aの端面に押え板12が密着せず、図5に示すように、隙間gが形成されると、押え板12や埋め金9が中間電位となり、接地層10との間で電位差を生じることがある。この電位差が破壊電界に達すると、隙間gで微小放電が発生し、絶縁層7が絶縁劣化することになる。これは、可撓母線5側の保護管19においても同様である。
なお、押え板12、保護管19が開口穴7a、7bの端面に当接して接地層10と接触するように、ボルト13の締付け力の調整や、開口穴7a、7bや弾性絶縁体11などの各部品の加工精度を向上させることなどが考えられる。しかしながら、絶縁栓8の取り付け作業が困難となったり、各部品の製造に多大の時間を要したりすることになる。
このため、各部品が一般的な加工精度で製造され、容易な取り付け作業において、絶縁栓8や可撓母線5の接地部材となる押え板12や保護管19が接地層10と確実に接触して同電位となる絶縁母線装置が望まれていた。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、絶縁栓や可撓母線の接地部材とブッシングの接地層とが確実に接触して同電位となる絶縁母線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の絶縁母線装置は、中心導体が埋め込まれた絶縁層と、前記絶縁層の端面に設けられた開口穴と、前記開口穴の周囲に埋め込まれた埋め金と、前記絶縁層の外周に設けられた接地層と、前記接地層と連接されるとともに、前記埋め金が同電位になるように前記絶縁層の端面に設けられた端面接地層と、前記開口穴に締付け固定されるとともに、前記中心導体と接続される接地部材を有するブッシング接続部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、埋め金を埋め込んだ開口穴の端面に、埋め金を同電位とするブッシング外周の接地層と連接された端面接地層を形成しているので、開口穴に締付け固定されるブッシング接続部材の接地部材とブッシング外周の接地層とを端面接地層を介して確実に接触させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る絶縁母線装置を図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る絶縁母線装置の構成を示す断面図、図2は、本発明の実施例1に係る絶縁母線装置のブッシングの構成を示す正面図である。なお、各図において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。また、絶縁母線装置が用いられるスイッチギヤの構成は、従来と同様であるのでその説明を省略する。
図1に示すように、フランジ3に固定されたブッシング4は、T字状の中心導体6の周囲にエポキシ樹脂からなる絶縁層7が形成され、図示下部のT字状の柄状の部分に箱体2内の電気機器1が接続されるようになっている。図示上部の鼓状の部分には、端部の絶縁母線装置において、一方端に絶縁栓8、他方端に可撓母線5が接続されるようになっている。鼓状の絶縁層7の両端には、テーパ状の開口穴7a、7bが設けられ、開口穴7a、7bの周囲に複数の埋め金9が埋め込まれている。
鼓状の絶縁層7の外周には、例えば銀塗料のような導電性塗料を塗布した接地層10が形成されている。また、開口穴7a、7b部を除く絶縁層7の端面には、図2に示すように、接地層10と連接するとともに、例えば銀塗料のような導電性塗料を塗布した端面接地層10a(10b)が形成されている。即ち、端面接地層10a(10b)は、埋め金9よりも内側で開口穴7a(7b)よりも外側に円形状に形成され、複数の埋め金9が同電位になるようになっている。このような端面接地層10a(10b)は、円形状の治具で開口穴7a(7b)をマスキングしておけば、接地層10と一体の塗布作業で容易に形成することができる。
一方、絶縁栓8には、開口穴7aに密着するEPゴムのような弾性体からなるテーパ状の弾性絶縁体11が設けられている。この弾性絶縁体11は、押え板12で開口穴7aに押さえつけられ所定の絶縁耐力を有するとともに、押え板12の外周部12aがボルト13で埋め金9に締付け固定されている。このため、絶縁栓8の取り付け時において、端面接地層10aは押え板12により圧接される。弾性絶縁体11の中心導体6側には、中心導体6に係止される止め金具14が設けられている。
また、可撓母線5端部には、開口穴7bに密着するEPゴムからなる電界緩和用のストレスコーン15が設けられている。ストレスコーン15の中心部には、接続導体16が挿通され、この接続導体16の先端に接触子17が取り付けられて中心導体6と接続されるようになっている。また、接続導体16の外周には、ポリエチレン樹脂からなる絶縁被覆18が施されている。これらの端末部分は、保護管19内に収納され、外周部19aがボルト13で埋め金9に締付け固定されている。このため、可撓母線5の取り付け時において、端面接地層10bは保護管19により圧接される。
これにより、接地層10、端面接地層10a、10b、埋め金9は、接地電位の同電位となり、それぞれの間で電位差を生じることがなくなる。絶縁栓8の取り付けでは、押え板12が端面接地層10aに接触するまでボルト13を締付ければよく、また、可撓母線5の取り付けでは、保護管19が端面接地層10bに接触するまで同様にボルト13を締付ければよいので、それぞれの取り付け作業が容易となる。たとえ、所定の締付け力でこれらが接触しなくても、接地層10と押え板12や保護管19は同電位であり、電位差を生じることがない。なお、絶縁栓8や可撓母線5は、ブッシング4に接続されるブッシング接続部材であり、押え板12や保護管19は、これらの接地部材となる。
上記実施例1の絶縁母線装置によれば、埋め金9を埋め込んだ絶縁層7の開口穴7a、7bの端面に、埋め金9と同電位で接地層10と連接された端面接地層10a、10bを形成させているので、開口穴7a、7bに取り付けられるブッシング接続部材の接地部材となる押え板12や保護管19と接地層10とを確実に接触させ、同電位とすることができる。
次に、本発明の実施例2に係る絶縁母線装置を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る絶縁母線装置のブッシングの構成を示す正面図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、端面接地層の形状である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、絶縁層7の両端面には、接地層10と連接した端面接地層10cが形成されている。この端面接地層10cは、それぞれの埋め金9ごとに設けられ、開口穴7a(7b)よりも外側で埋め金9が位置する四隅に、例えば銀塗料のような導電性塗料をハケ塗りの手作業で形成している。
上記実施例2の絶縁母線装置によれば、実施例1による効果のほかに、実施例1で用いたマスキングが不要となり端面接地層10cの形成が容易となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。上記実施例では、T字状のブッシング4を用いた絶縁母線装置について説明したが、電気機器1間をダイレクトに接続するI字状のブッシングや、絶縁栓8の構成を省略したL字状のブッシングなどにおいても、ブッシングの外周に形成させた接地層と、ブッシングに埋め込まれた埋め金とを端面接地層で同電位にすれば、ブッシング接続部材の接地部材とブッシングの接地層とを確実に接触させることができる。
1 電気機器
2 箱体
3 フランジ
4 ブッシング
5 可撓母線
6 中心導体
7 絶縁層
7a、7b 開口穴
8 絶縁栓
9 埋め金
10 接地層
10a、10b、10c 端面接地層
11 弾性絶縁体
12 押え板
12a、19a 外周部
13 ボルト
14 止め金具
15 ストレスコーン
16 接続導体
17 接触子
18 絶縁被覆
19 保護管
2 箱体
3 フランジ
4 ブッシング
5 可撓母線
6 中心導体
7 絶縁層
7a、7b 開口穴
8 絶縁栓
9 埋め金
10 接地層
10a、10b、10c 端面接地層
11 弾性絶縁体
12 押え板
12a、19a 外周部
13 ボルト
14 止め金具
15 ストレスコーン
16 接続導体
17 接触子
18 絶縁被覆
19 保護管
Claims (4)
- 中心導体が埋め込まれた絶縁層と、
前記絶縁層の端面に設けられた開口穴と、
前記開口穴の周囲に埋め込まれた埋め金と、
前記絶縁層の外周に設けられた接地層と、
前記接地層と連接されるとともに、前記埋め金が同電位になるように前記絶縁層の端面に設けられた端面接地層と、
前記開口穴に締付け固定されるとともに、前記中心導体と接続される接地部材を有するブッシング接続部材とを備えたことを特徴とする絶縁母線装置。 - 中心導体が埋め込まれた絶縁層と、
前記絶縁層の端面に設けられるとともに、前記中心導体と接続されるブッシング接続部材が締付け固定される開口穴と、
前記開口穴の周囲に埋め込まれた埋め金と、
前記絶縁層の外周に設けられた接地層と、
前記接地層と連接されるとともに、前記埋め金が同電位になるように前記絶縁層の端面に設けられた端面接地層とを備えたことを特徴とするブッシング。 - 前記埋め金は複数であり、前記端面接地層により前記複数の埋め金に同電位にすることを特徴とする請求項2に記載のブッシング。
- 前記埋め金は複数であり、それぞれの前記埋め金にそれぞれ前記端面接地層を設けることを特徴とする請求項2に記載のブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005369711A JP2007174817A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 絶縁母線装置およびブッシング |
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JP2005369711A JP2007174817A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 絶縁母線装置およびブッシング |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010040387A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Toshiba Corp | 樹脂注型品およびその製造方法 |
JP2010057246A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Toshiba Corp | 接地層付き樹脂注型品 |
JP2013150527A (ja) * | 2012-01-23 | 2013-08-01 | Toshiba Corp | 母線ブッシング |
CN103490295A (zh) * | 2013-10-10 | 2014-01-01 | 益和电气集团股份有限公司 | 一种接地挡板 |
JP6918254B1 (ja) * | 2020-07-27 | 2021-08-11 | 三菱電機株式会社 | 母線接続装置 |
-
2005
- 2005-12-22 JP JP2005369711A patent/JP2007174817A/ja active Pending
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WO2022024164A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 三菱電機株式会社 | 母線接続装置 |
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