JP3364324B2 - 固体絶縁母線 - Google Patents

固体絶縁母線

Info

Publication number
JP3364324B2
JP3364324B2 JP13015794A JP13015794A JP3364324B2 JP 3364324 B2 JP3364324 B2 JP 3364324B2 JP 13015794 A JP13015794 A JP 13015794A JP 13015794 A JP13015794 A JP 13015794A JP 3364324 B2 JP3364324 B2 JP 3364324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
stress cone
conductive layer
layer
conductive paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13015794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07336850A (ja
Inventor
敦 佐々木
正康 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP13015794A priority Critical patent/JP3364324B2/ja
Publication of JPH07336850A publication Critical patent/JPH07336850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3364324B2 publication Critical patent/JP3364324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体絶縁母線に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように高圧線9から複数の変
圧器10に電気を送り、そこで降圧して配電することが
行われている。変圧器10の前段にはガス絶縁開閉装置
(以下GISと記す。)等の開閉装置11が設けられて
おり、これらGIS11間は渡り母線12で接続されて
いる。そして高圧線9から一つのGIS11に送られた
電気は渡り母線12を伝わって残りのGIS11に送ら
れる。ここでGIS11は母線、遮断器、断路器、避雷
器などの構成機器の充電部を、接地した金属容器内に配
置し、充電部と金属容器の間を六フッ化イオウなどの絶
縁性能に優れたガスで満たした構造である。そしてこれ
ら開閉装置11間を繋ぐ渡り母線12として発明者らは
図5、図6に示す固体絶縁母線を設計した。この固体絶
縁母線は主にGIS11に連結するためのブッシング2
と、該ブッシング2間を繋ぐ導体1と、外周に外部導電
層7が設けられたエポキシ樹脂等からなる絶縁物3と、
ストレスコーン4で構成されている。前記外部導電層7
は絶縁物3の電界緩和のために設けられるもので、電気
容量が得易い銀系導電性塗料を塗布した。
【0003】この固体絶縁母線は次のようにして組み立
てられる。図7に示すように導体1の外周に、外部導電
層7が形成されたエポキシ樹脂からなる絶縁物3を被
せ、前記絶縁物3の外側にストレスコーン押さえ6と、
ストレスコーン4とを配置する。ついで導体1および絶
縁物3をブッシング2に固定したのち、矢印方向にスト
レスコーン4を所定位置まで移動させる。ついでストレ
スコーン押さえ6を同じく矢印方向に移動させてストレ
スコーン4に被せ、ストレスコーン押さえ6によりスト
レスコーン4を固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの固体絶縁
母線においては、導電性の銀粉がストレスコーン4の絶
縁部5に付着して、電気的破壊の要因となり絶縁信頼性
の低下を招く恐れがあることが判明した。その理由を発
明者らは次のように考察した。固体絶縁母線を組み立て
るためにストレスコーン4をセットする時、外部導電層
7にストレスコーン4の底面が接触すると、その摩擦で
銀粉が剥がれてストレスコーン4の絶縁部5に付着する
場合がある。これは銀系導電性塗料に分散している銀粉
の形状がフレーク状なので、これを塗布して形成した外
部導電層7は銀粉の先端が外方に突き出た状態になり、
これがストレスコーン4の底面に引っ掛かって剥がさ
れ、この底面に付着するためと考えられる。本発明はか
かる点に鑑みてなされたもので、優れた絶縁信頼性を有
する固体絶縁母線を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外面
に銀系導電性塗料からなる外部導電層7が設けられた絶
縁物3が導体1の外周に配置され、前記絶縁物3の外部
導電層7の設けられた部分にストレスコーン4が装着さ
れた固体絶縁母線であって、前記外部導電層7の外周の
少なくとも一部に、粒状カーボンを含有するカーボン系
導電性塗料層8が設けられている固体絶縁母線である。
【0006】請求項2の発明は、外部導電層7の端末か
らその外側にかけて、カーボン系導電性塗料層8が設け
られている固体絶縁母線である。
【0007】本発明の固体絶縁母線において、カーボン
系導電性塗料層8を設ける範囲は、ストレスコーン4を
セットする時に、ストレスコーン4と外部導電層7とが
接触する恐れのある部分のみで構わない。例えば図1に
示すように、絶縁物3の端部近傍が拡径されている場合
などであれば、テーパー部13と、大径部14に設けら
れている外部導電層7を覆うように形成すればよい。
【0008】また前記カーボン系導電性塗料層8は、図
3に示すように外部導電層7の端末からその外側にかけ
て設けられているのが望ましい。外部導電層7の端末
は、ストレスコーン4をセットする時に、銀粉を剥がそ
うとする力がストレスコーン4の底面から加わり易い部
分なので、この部分を完全に覆うことにより、より銀粉
が剥がれにくいものとなるからである。
【0009】本発明の固体絶縁母線において、カーボン
系導電性塗料層8を構成する粒状カーボンは、平均粒径
が5〜20μm程度のものであることが好ましい。より
好ましい範囲は10〜15μmである。粒状カーボンの
平均粒径がこの範囲であれば、ストレスコーン4とカー
ボン系導電性塗料層8の摩擦抵抗がより小さくなるの
で、導電性塗料の剥がれ防止効果がより顕著になるから
である。
【0010】
【作用】請求項1の固体絶縁母線では、銀系導電性塗料
からなる外部導電層7の外周の少なくとも一部に、粒状
カーボンを含有するカーボン系導電性塗料層8が設けら
れている。よってストレスコーン4をセットする時に、
ストレスコーン4と銀系導電性塗料からなる外部導電層
7との接触を避けることができる。また例えストレスコ
ーン4とカーボン系導電性塗料層8とが接触しても、カ
ーボン系導電性塗料層8を構成するカーボンが粒状であ
り摩擦抵抗が小さいので、導電性塗料が剥がれてストレ
スコーン4の絶縁部5に付着することを防止できると考
える。請求項2の固体絶縁母線では、前記外部導電層7
の端末からその外側にかけて、前記カーボン系導電性塗
料層8が設けられている。よって銀粉を剥がそうとする
力がストレスコーン4の底面から加わり易い外部導電層
7の端末が、完全に覆われるので、より銀粉が剥がれに
くいものとなる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)本実施例の固体絶縁母線を図1〜図3を参
照して説明する。図1においてエポキシ樹脂からなる絶
縁物3は、小径部15と、大径部14と、前記小径部1
5と大径部14とを繋ぐテーパー部13を有する。また
前記絶縁物3には外部導電層7として硬化時の抵抗率が
3×10-4Ωcm程度の銀系の導電性塗料が塗布されて
いる。この銀系の導電性塗料としては、ドータイト(藤
倉化成社製、商品名:D−753)を用いた。さらに前
記外部導電層7上に硬化時の抵抗率が10〜103 Ωc
m程度のカーボン系導電性塗料からなるカーボン系導電
性塗料層8が設けられている。このカーボン系導電性塗
料層8は、図3に示すように外部導電層7の外周のう
ち、前記テーパー部13と、大径部14に設けられた部
分を覆うように、さらに外部導電層7の端末より外側の
部分をも覆うように設けられる。このカーボン系導電性
塗料層8の材料としては、カーボンブラック(三菱油化
社製、商品名:ケッチェンブラック)40部に対し、ク
ロロプレンゴム(協和化学社製、商品名:導電性ネオプ
レンゴム)10部、エポキシ樹脂(日本チバガイギ社
製、商品名:アラルダイト GY250)100部、エ
ポキシ樹脂(日本チバガイギ社製、商品名:ハードナー
HY−956)10部を混合したものを用いた。この
絶縁物3を用いて図1、図2に示すような固体絶縁母線
を次の手順に従って組み立てた。
【0012】(組み立て方法)図4を参照しつつ実施例
の固体絶縁母線の組み立て方法を説明する。導体1の外
周に外部導電層7およびカーボン系導電性塗料層8が形
成されたエポキシ樹脂からなる絶縁物3を被せ、前記絶
縁物3の外周の中央部にストレスコーン押さえ6と、ス
トレスコーン4とを配置する。ついで導体1および絶縁
物3をブッシング2に固定したのち、矢印方向にストレ
スコーン4を所定位置まで移動させる。ついでストレス
コーン押さえ6を同じく矢印方向に移動させてストレス
コーン4に被せ、ストレスコーン押さえ6に内在された
スプリングで前記ストレスコーン4を押さえる。
【0013】本実施例の固体絶縁母線では、絶縁物3の
外周に形成されている銀系導電性塗料からなる外部導電
層7の外周の所望箇所にカーボン系導電性塗料層8が設
けられている。よって固体絶縁母線を組み立てるときに
ストレスコーン4と接触するのはカーボン系導電性塗料
層8となるので、ストレスコーン4の絶縁部5に銀粉が
付着するのを防止することができた。このため絶縁信頼
性の低下を防止できたと考えられる。尚、ストレスコー
ン4とカーボン系導電性塗料層8とは接触するが、カー
ボン系導電性塗料層8を構成するカーボンは粒状であり
摩擦抵抗が小さいので、カーボンが剥がれてストレスコ
ーン4の絶縁部5に付着することはなかったと考えられ
る。またカーボンは銀に比べて抵抗が大なので、多少剥
離してストレスコーンに付着しても絶縁信頼性に対する
影響は小であることも、上記効果を得られる理由の一つ
に考えられる。さらに本実施例の固体絶縁母線では、前
記外部導電層7の端末より外側の部分をも覆うようにカ
ーボン系導電性塗料層8が設けられている。よってスト
レスコーン4の底面から銀粉を剥がそうとする力が加わ
り易い外部導電層7の端末が完全に覆われるので、より
銀粉が剥がれにくいものとなった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の固体絶縁
母線は、銀系導電性塗料からなる外部導電層7の外周の
所望箇所に粒状カーボンを含有するカーボン系導電性塗
料層8が設けられている。よってストレスコーン4のセ
ット時に、ストレスコーン4の絶縁部5に銀粉が付着す
ることを防止できる。従って請求項1の発明によれば、
絶縁信頼性に優れた固体絶縁母線を提供することができ
る。請求項2の固体絶縁母線では、前記外部導電層7の
端末からその外側にかけて、前記カーボン系導電性塗料
層8が設けられている。よって銀粉を剥がそうとする力
がストレスコーン4の底面から加わり易い外部導電層7
の端末が、完全に覆われるので、より銀粉が剥がれにく
いものとなる。従って請求項2の発明によれば、より絶
縁信頼性に優れた固体絶縁母線を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体絶縁母線を示す一部断面図。
【図2】固体絶縁母線を示す上面図。
【図3】図1におけるA部付近の拡大断面図。
【図4】固体絶縁母線の組み立て方法を説明するための
一部断面図。
【図5】従来の固体絶縁母線を示す一部断面図。
【図6】従来の固体絶縁母線を示す上面図。
【図7】従来の固体絶縁母線の組み立て方法を説明する
ための一部断面図。
【図8】高圧線と変圧器の接続状態を説明するための概
略図。
【符号の説明】
1 導体 2 ブッシング 3 絶縁物 4 ストレスコーン 5 絶縁部 6 ストレスコーン押さえ 7 外部導電層 8 カーボン系導電性塗料層 9 高圧線 10 変圧器 11 開閉装置、ガス絶縁開閉装置(GIS) 12 渡り母線 13 テーパー部 14 大径部 15 小径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−1751(JP,A) 特開 平6−197436(JP,A) 特開 平5−184053(JP,A) 特開 平5−56541(JP,A) 特開 昭48−69086(JP,A) 実開 昭55−171915(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 5/06 - 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に銀系導電性塗料からなる外部導電
    層(7)が設けられた絶縁物(3)が導体(1)の外周
    に配置され、前記絶縁物(3)の外部導電層(7)の設
    けられた部分にストレスコーン(4)が装着された固体
    絶縁母線であって、前記外部導電層(7)の外周の少な
    くとも一部に、粒状カーボンを含有するカーボン系導電
    性塗料層(8)が設けられていることを特徴とする固体
    絶縁母線。
  2. 【請求項2】 外部導電層(7)の端末からその外側に
    かけて、カーボン系導電性塗料層(8)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の固体絶縁母線。
JP13015794A 1994-06-13 1994-06-13 固体絶縁母線 Expired - Fee Related JP3364324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13015794A JP3364324B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 固体絶縁母線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13015794A JP3364324B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 固体絶縁母線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07336850A JPH07336850A (ja) 1995-12-22
JP3364324B2 true JP3364324B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=15027361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13015794A Expired - Fee Related JP3364324B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 固体絶縁母線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3364324B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4690378B2 (ja) * 2007-10-25 2011-06-01 昭和電線ケーブルシステム株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07336850A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1010226B1 (en) Cable termination
JPH0715310Y2 (ja) 端末処理された高電圧ケーブル
JPH0515042A (ja) 保護スリーブならびにケーブル成端部又は接続部の保護方法
CZ20014438A3 (cs) Průchodka na vysoké napětí
US7674979B2 (en) Synthetic material end for a DC electric cable
JP3364324B2 (ja) 固体絶縁母線
JP2002101544A (ja) コネクタおよびこのコネクタを用いた盤間連絡部材並びに前記コネクタを用いたケーブル終端接続部
JP4690378B2 (ja) コネクタ
JP2007174817A (ja) 絶縁母線装置およびブッシング
JPS58131610A (ja) 電気ブツシングとその製造方法
KR20010032415A (ko) 절연 전기 도전체 및 접점방법
JPWO2004051816A1 (ja) スイッチギヤの母線接続構造
JP2804040B2 (ja) 電気的接続導体
JP2753097B2 (ja) ガス絶縁機器
JP2000236605A (ja) ガス絶縁開閉装置及びスペーサ
JP2955103B2 (ja) 機器接続用ケーブルヘッド
JP3181504B2 (ja) 電力ケーブル接続部
WO2022201493A1 (ja) 固体絶縁母線及びこれを備えたガス絶縁開閉装置
JP3135342B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH084633Y2 (ja) 直流耐電圧試験用リードケーブル終端部
JP2539531Y2 (ja) 電力機器用ブッシング
JP2579114Y2 (ja) 直流ケーブル用終端接続部
JPS594551Y2 (ja) ア−クホ−ン
JPH0732528B2 (ja) 注形絶縁物
JPH0210767Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees