JPH084633Y2 - 直流耐電圧試験用リードケーブル終端部 - Google Patents

直流耐電圧試験用リードケーブル終端部

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JPH084633Y2
JPH084633Y2 JP1989098364U JP9836489U JPH084633Y2 JP H084633 Y2 JPH084633 Y2 JP H084633Y2 JP 1989098364 U JP1989098364 U JP 1989098364U JP 9836489 U JP9836489 U JP 9836489U JP H084633 Y2 JPH084633 Y2 JP H084633Y2
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cable
insulator
withstanding voltage
lead cable
voltage test
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JP1989098364U
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JPH0336972U (ja
Inventor
修三 石川
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電力ケーブル等の電気特性試験のうちの直
流耐電圧試験を行なう際に適する直流耐電圧試験用リー
ドケーブル終端部に関する。
(従来の技術) 電力ケーブル等の電気特性試験の試験項目の1つに直
流耐電圧試験がある。この試験においては、試料ケーブ
ルの導体と遮蔽体間に所定の直流高電圧を印加し、その
破壊特性等種々の電気特性が試験される。
試料ケーブルと直流高電圧発生器とは、リードケーブ
ルにより電気接続されるが、通常、このリードケーブル
として架橋ポリエチレン絶縁ケーブルが使用される。こ
のケーブル終端部としては、ケーブル絶縁体を必要長さ
口出しして、そのアース側にストレスコーンを形成する
構造や、エポキシ樹脂製套管を使用してケーブル終端を
保護する等の方法がある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記何れの場合においても、ポリエチレン
やエポキシ樹脂による絶縁物を用いて終端部の沿面耐電
圧特性を保証しているが、これらの絶縁物は固有抵抗が
1016Ω・cm以上の値を示す。従って、直流課電中に終端
部表面に帯電し易いという問題があった。終端部表面が
帯電すると、浮遊塵挨が吸着し易く、その結果、絶縁体
表面の電位分布が不均一になる。これは、試験中に閃絡
等を発生させる原因となり、種々の弊害をもたらしてい
た。特に、閃絡を生じたような場合、そのサージ電流が
試料ケーブルに侵入し、例えば試料ケーブルが単芯ケー
ブル線路の場合には、絶縁接続部のシース絶縁部の破壊
といった重大なトラブルを引き起こす可能性も強い。
本考案は以上の点に着目してなされたもので、リード
ケーブルの終端部における閃絡の発生を防止した直流耐
電圧試験用リードケーブル終端部を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の直流耐電圧試験用リードケーブル終端部は、
リードケーブルの終端の絶縁体及び絶縁体に設けられる
電界緩和手段を覆い、ケーブル導体からケーブル遮蔽体
までの間を橋絡すべく固有抵抗が108Ω・cm以上1012Ω
・cm以下に設定されて絶縁体よりも抵抗値の低い絶縁層
を形成したことを特徴とする。
(作用) 以上のリードケーブル終端部においては、ケーブル導
体からケーブル遮蔽体までの間に試験に必要な絶縁特性
を持ち、かつ、ポリエチレンやエポキシ樹脂等の絶縁体
よりも固有抵抗の低い絶縁層を形成したので、直流電圧
を課電した場合に帯電を防止し、塵埃の付着を防いで、
閃絡の防止が図られる。
(実施例) 以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本考案の直流耐電圧試験用リードケーブル
終端部の実施例正面図である。
図において、リードケーブル1は、直流耐電圧試験を
行なう場合に、図示しない試料ケーブルと直流高電圧発
生器との間を結ぶために使用されるリードケーブルであ
る。このケーブルは、例えば、架橋ポリエチレンケーブ
ルから成る。
このケーブル終端部は、シースが剥離され、ケーブル
絶縁体3が所定長露出され、更にその端末部においてケ
ーブル導体4が露出されて、これに端子4aが圧着接続さ
れている。端子4aは、試料ケーブルの導体に電気接続さ
れるもので、例えば、試料ケーブルの立上がり終端にお
ける碍管上端から引出された導体引出し棒に接続され
る。
ストレスコーン2は、リードケーブル1の終端の電界
を緩和するために設けられている。
ここで、本考案のケーブル終端部においては、このス
トレスコーン2と絶縁体3とをケーブル終端部材10と呼
び、これを覆うように、端子4aからケーブル遮蔽体11ま
での間を橋絡する絶縁層5が形成されている。この絶縁
テープ層5は、巻付け等により形成される。
なお、絶縁層5の固有抵抗を108Ω・cm以上としたの
は、これ以下の場合、漏洩電流が増加して絶縁層が発熱
し焼損するおそれがあるからである。
また、絶縁層5の固有抵抗を1012Ω・cm以下としたの
は、これ以上の場合、帯電防止効果が低下してしまうか
らである。
この絶縁層5としては、その固有抵抗が試験に必要な
電気特性を満足する程度に十分高く、かつ、ポリエチレ
ン等に比べてやや低い108〜1012Ω・cm程度の材料を選
定する。これには、例えば、クロロプレンゴムテープ等
が好適する。これにより、リードケーブル1の終端部で
は、ケーブル導体4からケーブル遮蔽体11までの間が、
絶縁層5により高抵抗で電気接続された構成となる。
この絶縁層5は、ケーブル導体4とケーブルの遮蔽体
11の間を電気的に絶縁するために十分なものであって、
その一方で、直流電圧を課電した場合に発生する帯電電
荷を、ケーブル遮蔽体11方向に流すという作用効果もも
たらす。従って、ケーブル終端部表面の帯電が大幅に減
少し、塵埃の付着防止が図れる。また、ケーブル終端部
表面の絶縁抵抗を適度に減少させ、かつストレスコーン
2により電界が緩和されて電位分布が均等化されるた
め、たとえケーブル終端部表面に塵埃等が付着しても、
電位分布の乱れは小さくなる。
本考案は以上の実施例に限定されない。
第2図に、その変形例正面図を示す。
直流耐電圧試験用リードケーブル1の終端が、図に示
すように、エポキシ套管6の内部において立ち上げられ
ているような場合にも本考案の実施が可能である。
エポキシ套管6の上端にはシールドリング8が設けら
れ、導体引出し棒7が突出している。このエポキシ套管
6は、ケーブル終端部材に相当する。
ここで、エポキシ套管6の頂部より裾部まで、その外
周面を上記固有抵抗が108〜1012Ω・cm程度の絶縁層5
により保護する。接地側の遮蔽リング9が、この場合ケ
ーブル遮蔽体に相当する。これによって、先に説明した
と同様に帯電防止を図り、ゴミの付着等の防止が図れ
る。
(考案の効果) 以上説明した本考案の直流耐電圧試験用リードケーブ
ル終端部は、ケーブル終端の絶縁体及び電界緩和手段の
周面に、絶縁体の固有抵抗よりも低い所定の固有抵抗を
有する絶縁層を形成したので、ケーブル導体と遮蔽層間
を橋絡させて帯電を減少させ、塵埃の付着を防止するこ
とができる上に、例え塵埃が若干付着しても電界緩和手
段にて電位分布が均等化されるため閃絡の発生を有効に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の直流耐電圧試験用リードケーブル終端
部を示す実施例正面図、第2図はその変形例正面図であ
る。 1……リードケーブル、2……ストレスコーン、3……
ケーブル絶縁体、4……ケーブル導体、5……絶縁層、
10……ケーブル終端部材、11……ケーブル遮蔽体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードケーブルの終端の絶縁体及び該絶縁
    体に設けられる電界緩和手段を覆い、ケーブル導体から
    ケーブル遮蔽体までの間を橋絡すべく、固有抵抗が108
    Ω・cm以上1012Ω・cm以下に設定されて前記絶縁体より
    も抵抗値の低い絶縁層を形成したことを特徴とする直流
    耐電圧試験用リードケーブル終端部。
JP1989098364U 1989-08-23 1989-08-23 直流耐電圧試験用リードケーブル終端部 Expired - Lifetime JPH084633Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0336972U JPH0336972U (ja) 1991-04-10
JPH084633Y2 true JPH084633Y2 (ja) 1996-02-07

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563672Y2 (ja) * 1975-03-06 1981-01-27

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JPH0336972U (ja) 1991-04-10

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