JP2007174740A - ワイヤハーネス保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動構造体のスライド移動に伴い発生するワイヤハーネスの余長を吸収することができ、小型で汎用性に優れたワイヤハーネス保持構造を提供する。
【解決手段】スライドシートにてワイヤハーネス61,62の一部分を保持する可動側保持部14と、車両ボディにて複数のワイヤハーネスの他の部分を保持するフロア行きコネクタ15,16と、を備え、可動側保持部が、シートに固定される支持部材19と、ワイヤハーネスに個々に外装されて該ワイヤハーネスの一部分を折り曲げて保持するプロテクタを含み、プロテクタには、支持部材に軸支される軸部20が設けられ、プロテクタからそれぞれフロア行きコネクタに向けて導出されたワイヤハーネスが、シートのスライド移動に伴って、軸部回りに旋回される。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば自動車の車両ボディといった固定構造体と車両ボディに対してスライド移動するスライドシートやスライドドアといった可動構造体とに跨って配索されるワイヤハーネスの保持構造に関し、特に、可動構造体のスライド移動に伴って発生するワイヤハーネスの余長を吸収するためのワイヤハーネスの保持構造に関する。
自動車部品の中でもスライドシートやスライドドアは、車両ボディに対してスライド移動量が比較的大きな部位である。これらの部位に電動補機を装着するには、車両ボディとに跨ってワイヤハーネスを配索する必要があるが、ワイヤハーネスの収容性の点で難があった。
例えば、近年人気のワンボックスカーに用いられているスライドシートは、スライド移動量が大きいため、図9に示すように、スライドシート5のスライド移動に伴いワイヤハーネス6には余長が発生し、ワイヤハーネス6の弛みに足を引っ掛けるなどの問題が生じ得る。
そこで、スライドシートと車両ボディとの間に配索されたワイヤハーネスをスライドシートのスライド移動に応じて伸縮させるワイヤハーネスの保持構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたワイヤハーネスの保持構造は、図10に示すように、長手方向をスライドシートのスライド移動方向に平行に配されたプロテクタ1と、プロテクタ1の前端に設けられた固定側コネクタ2と、プロテクタ1の長手方向にスライド移動可能に当該プロテクタ1に係合し且つスライドシートに接続されるスライダ3とを備える。
ワイヤハーネス4は、略U字形状に折り返されてプロテクタ1内に収納され、その一端を固定側コネクタ2に接続され、他端をスライダ3に接続される。スライダ3のスライド移動に伴い、ワイヤハーネス4はその折り返し部分をスライド移動方向に沿って前後に移動させながらプロテクタ1内で伸縮する。これにより、スライダ3のスライド移動に伴い発生するワイヤハーネス4の余長が吸収される。
特開平10−112922号公報
特許文献1に開示されたワイヤハーネスの保持構造においては、固定側コネクタ2とスライダ3とは、スライダ3のスライド移動方向に整列されており、固定側コネクタ2から延びるワイヤハーネス4は、スライダ3の後方に引き回された後に、略U字形状に折り返されて後方からスライダ3に接続される。換言すれば、ワイヤハーネス4は、スライダ3から固定側コネクタ2に向けて常にスライダ3の後方に導出されている。
そして、ワイヤハーネス4の折り返し部分での屈曲による損傷を回避するため、図11に示すワイヤハーネス4の最伸長状態において、折り返し部分の曲率半径を許容値以上に保つための余剰長さLがスライダ3の後方に確保される。
このことは、ワイヤハーネスの保持構造の小型化に不利となる虞がある。即ち、電流容量が必要な一般電線(アース線)が併設されたものなどの太径のワイヤハーネスでは許容される曲率半径が大きくなる傾向にあり、これに伴い余剰長さLも大きく設定する必要があるので、ワイヤハーネスの保持構造の小型化に不利となる虞がある。また、スライドシートのストロークやワイヤハーネスの許容曲率半径に合わせて車種毎に専用設計となり、汎用性に劣るという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定構造体と可動構造体とに跨って配索されたワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持構造において、可動構造体のスライド移動に伴い発生するワイヤハーネスの余長を吸収することができ、小型で汎用性に優れたワイヤハーネス保持構造を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)〜(4)のワイヤハーネス保持構造により達成される。
(1)固定構造体と該固定構造体にスライド移動可能に組付けられている可動構造体とに跨って互いに並列して配索される複数のワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持構造であって、
前記可動構造体にて前記複数のワイヤハーネスの一部分を保持する可動側保持部と、前記固定構造体にて前記複数のワイヤハーネスの他の部分を保持する固定側保持部と、を備え、
前記可動側保持部が、前記可動構造体に固定される支持部材と、前記複数のワイヤハーネスに個々に外装されて該ワイヤハーネスの一部分を折り曲げて保持する複数のプロテクタと、を含み、
いずれか1の前記プロテクタには、前記固定側保持部とは反対側に向けて該プロテクタから導出される前記ワイヤハーネスの導出方向に延在し、前記支持部材に軸支される軸部が設けられ、
他の前記プロテクタが、前記軸部を有する1の前記プロテクタに並列して組み付けられ、
前記複数のプロテクタからそれぞれ前記固定側保持部に向けて導出された前記複数のワイヤハーネスが、前記可動構造体のスライド移動に伴って、前記軸部回りに旋回されることを特徴とするワイヤハーネス保持構造。
(2)1の前記プロテクタに設けられた前記軸部が、円筒状に形成されており、
他の前記プロテクタに、前記軸部内に挿入される挿入部が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のワイヤハーネス保持構造。
(3)前記固定側保持部とは反対側に向けて前記複数のプロテクタから導出された前記複数のワイヤハーネスが、前記支持部材に固定されることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のワイヤハーネス保持構造。
(4)前記可動側保持部および前記固定側保持部が、前記可動構造体のスライド移動方向と直交する方向に互いに離間して配置され、前記複数のワイヤハーネスが前記固定側保持部の近傍において前記スライド移動方向と直交する方向に沿うように該複数のワイヤハーネスを前記固定構造体に固定するクランプをさらに備えたことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のワイヤハーネス保持構造。
上記(1)記載のワイヤハーネス保持構造によれば、ワイヤハーネスは、その一部分を可動側保持部のプロテクタにより折り曲げられた状態に保持されており、固定側保持部に向けてプロテクタから導出されるワイヤハーネスの導出方向とプロテクタの軸部の延在方向とは交差しているから、可動構造体のスライド移動に伴ってワイヤハーネスに余長が発生すると、ワイヤハーネスの剛性によりプロテクタが押圧され、プロテクタはその軸部回りに回転する。そして、プロテクタの回転に伴い、固定側保持部に向けてプロテクタから導出されるワイヤハーネスの導出方向が変化し、ワイヤハーネスは軸部周りに旋回される。これにより、可動構造体のスライド移動によって発生するワイヤハーネスの余長が吸収され、ワイヤハーネスを弛みなく配索することができる。ここで、ワイヤハーネスの最伸長状態においてワイヤハーネスのプロテクタからの導出方向が固定側保持部を指向するようにすれば、より短いワイヤハーネスで可動側保持部と固定側保持部との間を繋ぐことができる。これにより、ワイヤハーネス保持構造の小型化を図ることができる。
そして、本構成のワイヤハーネス保持構造によれば、固定構造体と可動構造体とに跨って複数のワイヤハーネスを並列して配索するにあたり、これらワイヤハーネスに個々に外装される複数のプロテクタのうち1のプロテクタに軸部が設けられ、他のプロテクタは、軸部が設けられた1のプロテクタに並列して組み付けられ、これに追従して回転する構成であるから、軸部が設けられた1のプロテクタに保持されるワイヤハーネスとは別系統のワイヤハーネスを後工程で容易に追加することができる。このことは、異なる車種もしくは同一車種で異なるグレードにおいて共通するワイヤハーネスを軸部が設けられた1のプロテクタで保持して予め支持部材に組み付けておき、車両組み立てラインにおいて、車種毎もしくはグレード毎に別系統のワイヤハーネスを後工程で容易に追加することができ、よって、ワイヤハーネス保持構造の汎用性を拡大させることができる。
上記(2)記載のワイヤハーネス保持構造によれば、1のプロテクタに設けられた円筒状の軸部内に挿入部を挿入させて他のプロテクタが該1のプロテクタに組み付けられており、これにより、互いに組み付けられた複数のプロテクタの軸部回りの回転を安定させることができ、ワイヤハーネスの余長を安定して吸収することができる。
上記(3)記載のワイヤハーネス保持構造によれば、固定側保持部とは反対側に向けてプロテクタから導出されたワイヤハーネスは、支持部材に固定されることでプロテクタの回転に伴い捻転し、それにより復元力が作用する。この復元力により、プロテクタの過度の回転を規制して、ワイヤハーネスに弛みが生じることを防止し、若しくはワイヤハーネスに作用する応力を緩和することができる。
上記(4)記載のワイヤハーネス保持構造によれば、ワイヤハーネスの旋回による余長吸収能の範囲内で、スライド移動方向と直交する方向の可動側保持部および固定側保持部の離間距離を適宜調節することにより、スライド移動量の異なる種々の可動構造体に適用可能であり、汎用性に優れる。そして、ワイヤハーネスは、固定側保持部の近傍において、その一部をスライド移動方向と直交する方向に沿わせた状態に固定される。これにより、可動構造体のスライド移動方向と直交する方向に離間して配置された可動側保持部と固定側保持部との間で、ワイヤハーネスの挙動を安定させ、弛みの発生を抑制することができる。
本発明によれば、固定構造体と可動構造体とに跨って配索されたワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持構造において、可動構造体のスライド移動に伴い発生するワイヤハーネスの余長を吸収することができ、小型で汎用性に優れたワイヤハーネス保持構造を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態であって、ワイヤハーネス保持構造が適用された車両用スライドシートの斜視図、図2は図1に示すワイヤハーネス保持構造の可動側保持部の分解斜視図、図3は図2に示す可動側保持部の組み付け後の外観斜視図、図4〜図7は図2に示す可動側保持部の組み付け手順を説明する外観斜視図、図8は図1に示すワイヤハーネス保持構造の動作を説明する図であって、車両用スライドシートの底面側から見た平面図である。
まず、車両用スライドシートのスライド移動構造から説明する。
図1に示すように、車両用スライドシート(可動構造体)(以下、単にシートとも称する。)10の底面には一対のスライダ11が取り付けられている。これら一対のスライダ11は、車両ボディ(不図示)の前後方向に延在し、シート10の幅方向に離間して平行に配されている。一対のスライダ11の前端部間には連結バー12が横架されている。
車両ボディのフロアには一対のガイドレール13が、一対のスライダ11に対応して、車両ボディの前後方向に延在している。各スライダ11が対応するガイドレール13に沿って移動することで、シート10は車両ボディの前後方向にスライド移動する。
そして、車両ボディとシート10とに跨って2本のワイヤハーネス61,62が配索されており、本実施形態のワイヤハーネス保持構造は、シート10にてワイヤハーネス61,62を保持する可動側保持部14と、車両ボディにてワイヤハーネスを保持する固定側保持部と、を備えている。
固定側保持部は、一方のガイドレール13の前端部内側に取り付けられた2つのフロア行きコネクタ15,16とされており、ワイヤハーネス61,62の一端がそれぞれ接続されている。また、可動側保持部14は、連結バー12に取り付けられ、ワイヤハーネス61,62の一部分を保持している。
本実施形態において、2本のワイヤハーネス61,62のうちの一方のワイヤハーネス61は、例えば電動スライド機構や電動リクライニング機構などのシート10の基本装備用の回路を構成するメインワイヤハーネスであり、他方のワイヤハーネス62は、例えば電動ヘッドレスト機構や電動ランバーサポート機構などの車種やグレード毎に異なるシート10のオプション装備用の回路を構成するサブワイヤハーネスである。
図2及び図7に示すように、可動側保持部14は、スライドシート10に固定される支持部材19と、メインワイヤハーネス61に外装される第1プロテクタ17及びサブワイヤハーネス62に外装される第2プロテクタ18と、を含んでおり、これらは、いずれも合成樹脂により形成されている。
第1プロテクタ17は、上下方向に延在するように配置される帯板状の背板部21と、背板部21の下端から該背板部21に略直交するように延設された底板部22と、背板部21及び底板部22の側縁部を互いに接続している2つの側板部31とを有している。第1プロテクタ17は、メインワイヤハーネス61の一部分を背板部21及び底板部22に添わせるようにして略L字状に折り曲げて両側板部31間に収容し、底板部22の先端部に粘着テープ等の結束部材50で固定して、これを保持する。
第1プロテクタ17に保持されたメインワイヤハーネス61は、第1プロテクタ17の底板部22の突端からフロア行きコネクタ15に向けて導出され、また背板部21の突端からシート10の上記基本装備に向けて導出される。
同様に、第2プロテクタ18は、上下方向に延在するよう配置される帯板状の背板部26と、背板部26の下端から該背板部26に略直交するように延設された底板部27と、背板部26及び底板部27の側縁部を互いに接続している2つの側板部28とを有している。第2プロテクタ18は、サブワイヤハーネス62の一部分を背板部26及び底板部27に添わせるようにして略L字状に折り曲げて両側板部28間に収容し、底板部27の先端部に粘着テープ等の結束部材50で固定して、これを保持する。
第2プロテクタ18に保持されたサブワイヤハーネス62は、第2プロテクタ18の底板部27の突端からフロア行きコネクタ16に向けて導出され、また背板部26の突端からシート10の上記オプション装備に向けて上方に導出される。
第1プロテクタ17の背板部21の背面(メインワイヤハーネス61に接している面とは反対側の面)には、連結部23を介して軸部20が設けられている。この軸部20は、中空円筒状に形成されており、その軸方向は上下方向に、即ち第1プロテクタ17から上記基本装備に向けて導出されるメインワイヤハーネス61の導出方向と平行に配されている。
第2プロテクタ18の背板部26の背面(サブワイヤハーネス62に接している面とは反対側の面)には、不図示の連結部を介して挿入部25が設けられている。この挿入部25は、円柱状に形成され、背板部26の真後ろから側方に偏倚して配置されており、第2プロテクタ18が一方の側板部28を第1プロテクタ17の一方の側板部31に密着させて第1プロテクタ17に組み付けられる際に、第1プロテク17の軸部20内に挿嵌される。
支持部材19は、連結バー12を挟持する一対のフック33が設けられた本体32を有しており、本体32において一対のフック33が設けられている側とは反対側には、上下方向に整列して配置された一組の円形状の支持枠34が設けられている。支持枠34は、円弧状に湾曲した2つの帯片からなり、全体として円形を呈し、一方の帯片の一端が本体32に接続され、該帯片の他端に他方の帯片の一端がヒンジ部を介して連設されており、該他方の帯片は開閉可能とされている。これら一組の支持枠34は、第1プロテクタ17の連結部23を挟んで軸部20の上端部及び下端部に外嵌し、これを軸支する。
次に、図3〜図7を参照して、上述のように構成された可動側保持部14の各部の組み付け、及び可動側保持部14のシート10への組み付け手順の一例を説明する。
図3に示すように、まず、メインワイヤハーネス61の一部分に第1プロテクタ17を外装し、第1プロテクタ17の軸部20を支持部材19の一組の支持枠34で軸支して、第1プロテクタ17を支持部材19に組み付けておく。ここで、第1プロテクタ17の軸部20の上端部に外嵌している上側の支持枠34には支持片24が立設されており、第1プロテクタ17の背板部21の突端から導出されたメインワイヤハーネス61を支持片24に粘着テープ等の結束部材50で固定しておく。他方、図4に示すように、サブワイヤハーネス62の一部分に第2プロテクタ18を外装しておく。尚、サブワイヤハーネス62には、車種もしくはグレード毎の上記オプション装備に対応した適宜なワイヤハーネスが選択される。
車両組み立てラインにて、支持部材19の一対のフック33で連結バー12を挟持して第1プロテクタ17及び支持部材19の組立体をシート10に組み付け、第1プロテクタ17の底板部22の突端から導出されたメインワイヤハーネス61の一端をフロア行きコネクタ15に接続する。
続いて、図5及び図6に示すように、第2プロテクタ18の挿入部25を第1プロテクタ17の軸部20の下側から該軸部20内に挿入しつつ、第2プロテクタ18の一方の側板部28を第1プロテクタ17の一方の側板部31に密着させ、第2プロテクタ18の他方の側板部28にヒンジ30を介して揺動自在に連設されている係止片29を第1プロテクタ17の他方の側板部31に掛け止し、第2プロテクタ18を第1プロテクタ17に並列に組み付ける。
そして、第2プロテクタ18の底板部27の突端から導出されたサブワイヤハーネス62の一端をフロア行きコネクタ16に接続し、また、第2プロテクタ18の背板部26の突端から導出されたサブワイヤハーネス62を支持部材19の支持片24に粘着テープ等の結束部材50で固定する。
尚、第1プロテクタ17及び支持部材19の組立体をシート10に組み付ける以前に該組立体にサブワイヤハーネス62を保持した第2プロテクタ18を組み付け、その後に第1プロテクタ17及び第2プロテクタ18並びに支持部材19の組立体をシート10に組み付けるようにしてもよいが、いずれの場合も、後工程にてサブワイヤハーネス62が追加されることに変わりはない。
このように、異なる車種もしくは同一車種で異なるグレードにおいて共通するメインワイヤハーネス61を軸部20が設けられた第1プロテクタ17で保持して予め支持部材19に組み付けておき、車両組み立てラインにおいて、車種毎もしくはグレード毎に別系統のサブワイヤハーネス62を後工程で追加するものであるから、汎用性が高い。
次に、図8を参照して、上述のワイヤハーネス保持構造の動作を説明する。
図8(a)〜(d)は、順次、シート10が前方にスライド移動する様を示す。
図8(a)に示す初期状態において、フロア行きコネクタ15,16は、可動側保持部14とはシート10の幅方向に離間して該可動側保持部14の前方に位置している。ワイヤハーネス61,62は、フロア行きコネクタ15,16に向け、プロテクタ17,18から前方へ導出されている。また、ワイヤハーネス61,62は、フロア行きコネクタ15,16の近傍においてシート10の幅方向に沿うように、クランプ36によって車両ボディのガイドレール13に固定されている。
図8(a)から図8(b)に示す状態にシート10が前方にスライド移動すると、フロア行きコネクタ15,16と可動側保持部14とが接近する。このため、ワイヤハーネス61,62に余長が発生して湾曲し、プロテクタ17,18はワイヤハーネス61,62の剛性により押圧され、よって、プロテクタ17,18は軸部20回りに一体に回転する。プロテクタ17,18の回転に伴い、これらプロテクタ17,18からフロア行きコネクタ15,16に向けてのワイヤハーネス61,62の導出方向が変化し、フロア行きコネクタ15,16に向けてプロテクタ17,18から導出されたワイヤハーネス61,62は旋回される。これにより、ワイヤハーネス61,62の余長が吸収される。
ここで、フロア行きコネクタ15,16とは反対側に向けプロテクタ17,18から導出されたワイヤハーネス61,62は、支持部材19の支持片24に固定されているので、プロテクタ17,18の回転に伴い捻転し、それにより復元力が作用する。この復元力により、プロテクタ17,18は過度の回転が規制され、ワイヤハーネス61,62に作用する応力が緩和されている。
そして、図8(b)から図8(c)に示す状態を経て図8(d)に示す状態にシート10が前方にスライド移動すると、フロア行きコネクタ15,16と可動側保持部14とが次第に離間する。すると、プロテクタ17,18は、ワイヤハーネス61,62に引っ張られて回転し、プロテクタ17,18からフロア行きコネクタ15,16に向けてのワイヤハーネス61,62の導出方向がフロア行きコネクタ15,16を指向する。
ここで、フロア行きコネクタ15,16とは反対側に向けプロテクタ17,18から導出されたワイヤハーネス61,62は、プロテクタ17,18の回転に伴い捻転し、それにより復元力が作用する。この復元力により、プロテクタ17,18の過度の回転が規制され、ワイヤハーネス17,18に弛みが生じることが防止されている。
このように、ワイヤハーネス61,62は、その一部分を可動側保持部14のプロテクタ17,18により折り曲げられた状態に保持されており、フロア行きコネクタ15,16に向けてプロテクタ17,18から導出されるワイヤハーネス61,62の導出方向とプロテクタ17の軸部20の延在方向とは交差しているから、シート10のスライド移動に伴ってワイヤハーネス61,62に余長が発生すると、ワイヤハーネス61,62の剛性によりプロテクタ17,18が押圧され、プロテクタ17,18はその軸部20回りに回転する。そして、プロテクタ17,18の回転に伴い、フロア行きコネクタ15,16に向けてプロテクタ17,18から導出されるワイヤハーネス61,62の導出方向が変化し、ワイヤハーネス61,62は軸部20周りに旋回される。これにより、シート10のスライド移動によって発生するワイヤハーネス61,62の余長が吸収され、ワイヤハーネス61,62を弛みなく配索することができる。ここで、ワイヤハーネス61,62が旋回され、ワイヤハーネス61,62の最伸長状態においてワイヤハーネス61,62のプロテクタ17,18からの導出方向がフロア行きコネクタ15,16を指向しているから、より短いワイヤハーネス61,62で可動側保持部14とフロア行きコネクタ15,16との間を繋ぐことができる。これにより、ワイヤハーネス保持構造の小型化が図られる。
また、第1プロテクタ17に設けられた円筒状の軸部20内に挿入部25を挿入させて第2プロテクタ18が第1プロテクタ17に組み付けられており、これにより、互いに組み付けられたこれら複数のプロテクタ17,18の軸部20回りの回転が安定し、ワイヤハーネス61,62の余長を安定して吸収することができる。
また、ワイヤハーネス61,62の旋回による余長吸収能の範囲内で、スライド移動方向と直交する方向の可動側保持部14およびフロア行きコネクタ15,16の離間距離を適宜調節することにより、スライド移動量の異なる種々のシート10に適用可能であり、汎用性に優れる。そして、ワイヤハーネス61,62は、クランプ36により、フロア行きコネクタ15,16の近傍においてその一部分をスライド移動方向と直交する方向に沿わせた状態に固定されている。これにより、スライド移動方向と直交する方向に離間して配置された可動側保持部14とフロア行きコネクタ15,16との間で、ワイヤハーネス61,62の挙動が安定し、弛みの発生が抑制される。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では2本のワイヤハーネス61,62を保持する場合についいて説明したが、3本以上のワイヤハーネスを保持する場合にも適用可能である。この場合、ワイヤハーネスの本数と同数のプロテクタを用い、うち1つのプロテクタに軸部(上記の軸部20)を設け、軸部が設けられたプロテクタに他のプロテクタを並列に組み付ける。尚、他のプロテクタが2以上ある場合に、それらの挿入部(上記の挿入部25)は、入れ子状に形成するか、若しくは、全体で1つの円柱状をなすように分割すればよい。
本発明の第1実施形態であって、ワイヤハーネス保持構造が適用された車両用スライドシートの斜視図である。 図1に示すワイヤハーネス保持構造の可動側保持部の分解斜視図である。 図2に示す可動側保持部の組み付け後の外観斜視図である。 図2に示す可動側保持部の組み付け手順を説明する外観斜視図である。 図2に示す可動側保持部の組み付け手順を説明する外観斜視図である。 図2に示す可動側保持部の組み付け手順を説明する外観斜視図である。 図2に示す可動側保持部の組み付け手順を説明する外観斜視図である。 図1に示すワイヤハーネス保持構造の動作を説明する図であって、車両用スライドシートの底面側から見た平面図である。 スライドシートのスライド移動に伴いワイヤハーネスに余長が発生する状態を示す斜視図である。 従来のワイヤハーネス保持構造の分解斜視図である。 図10に示すワイヤハーネス保持構造の動作を説明する平面図である。
符号の説明
10 車両用スライドシート(可動構造体)
14 可動側保持部
15 フロア行きコネクタ(固定側保持部)
16 フロア行きコネクタ(固定側保持部)
17 プロテクタ
18 プロテクタ
19 支持部材
20 軸部
25 挿入部
36 クランプ
61 ワイヤハーネス
62 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 固定構造体と該固定構造体にスライド移動可能に組付けられている可動構造体とに跨って互いに並列して配索される複数のワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持構造であって、
    前記可動構造体にて前記複数のワイヤハーネスの一部分を保持する可動側保持部と、前記固定構造体にて前記複数のワイヤハーネスの他の部分を保持する固定側保持部と、を備え、
    前記可動側保持部が、前記可動構造体に固定される支持部材と、前記複数のワイヤハーネスに個々に外装されて該ワイヤハーネスの一部分を折り曲げて保持する複数のプロテクタと、を含み、
    いずれか1の前記プロテクタには、前記固定側保持部とは反対側に向けて該プロテクタから導出される前記ワイヤハーネスの導出方向に延在し、前記支持部材に軸支される軸部が設けられ、
    他の前記プロテクタが、前記軸部を有する1の前記プロテクタに並列して組み付けられ、
    前記複数のプロテクタからそれぞれ前記固定側保持部に向けて導出された前記複数のワイヤハーネスが、前記可動構造体のスライド移動に伴い前記軸部回りに旋回されることを特徴とするワイヤハーネス保持構造。
  2. 1の前記プロテクタに設けられた前記軸部が、円筒状に形成されており、
    他の前記プロテクタに、前記軸部内に挿入される挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス保持構造。
  3. 前記固定側保持部とは反対側に向けて前記複数のプロテクタから導出された前記複数のワイヤハーネスが、前記支持部材に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス保持構造。
  4. 前記可動側保持部および前記固定側保持部が、前記可動構造体のスライド移動方向と直交する方向に互いに離間して配置され、
    前記複数のワイヤハーネスが前記固定側保持部の近傍において前記スライド移動方向と直交する方向に沿うように該複数のワイヤハーネスを前記固定構造体に固定するクランプをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤハーネス保持構造。
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