JP2007173793A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1導電型半導体基板と、前記半導体基板の第1主表面に形成された信号入力電極と、前記半導体基板の第2主表面の表面領域に形成された第2導電型ベース領域と、前記第1導電型半導体基板の前記第2導電型ベース領域の表面領域に選択的に形成された第1導電型拡散領域と、前記第1導電型半導体基板の第2主表面上に形成され、前記第1導電型拡散領域に電気的に接続された抵抗層と、前記第1導電型拡散領域に電気的に接続された信号出力電極と、前記抵抗層に電気的に接続された接地電極と、を備えたことを特徴とするESD保護素子を提供する。
【選択図】図1
Description
図1は、この実施例に係るESD保護素子の等価回路図、図2は、この実施例に係るESD保護素子の要部断面図である。図1に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間にESD保護素子を構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)50と抵抗6が接続されている。抵抗6の一端はダイオード50の一端に接続され、他端は接地(GND)されている。
そして、半導体基板10の第2主表面(シリコンエピタキシャル層側)は、N+高濃度不純物拡散領域3の中央部分を除いて、シリコン酸化膜などの層間絶縁膜5により被覆されている。
図3は、この実施例に係るESD保護素子の断面図である。図3に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間にESD保護素子を構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)60と信号出力電極29が接続されている。信号出力電極29の一端はダイオード60の一端に接続され、他端はN+高濃度不純物拡散領域26に接続されている。 シリコン半導体基板20は、N+型高濃度層22とこの高濃度層22上に形成されたN−シリコンエピタキシャル層21から構成されている。高濃度層22の不純物濃度は、1×1019/cm3 以上であり、N−シリコンエピタキシャル層21の不純物濃度は1×1014/cm3 程度以下である。半導体基板10の第2主表面(シリコンエピタキシャル層側)には信号入力電極28及び信号出力電極29が形成されている。半導体基板20の第2主表面(シリコンエピタキシャル層側)の表面領域にはP型不純物拡散領域23が形成され、またこのP型不純物拡散領域23内に表面に露出してN+高濃度不純物拡散領域24、25が形成され、更に前記第2主表面(シリコンエピタキシャル層側)の表面領域にはN+高濃度不純物拡散領域26がP型不純物拡散領域23とは離隔して形成されている。
半導体基板20の第2主表面(シリコンエピタキシャル層側)には、N+高濃度不純物拡散領域24、25、26の中央部分を除いて、シリコン酸化膜などの層間絶縁膜27により被覆されている。層間絶縁膜27の上には一端側がN+高濃度不純物拡散領域25の露出する表面に接続され、他端側がN+高濃度不純物拡散領域26の露出する表面に接続され、且つ層間絶縁膜27上に信号出力電極29が形成されている。さらに信号出力電極29には信号出力端子(VOUT)が接続されている。また、半導体基板20の第1主表面(高濃度層側)にはグランド(GND)に繋がる接地電極29bが形成されている。
図4は、この実施例に係るESD保護素子の断面図である。図4に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間にESD保護素子を構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)70と信号出力電極39が接続されている。出力信号信号出力電極39の一端はダイオード70の一端に接続され、他端はN+高濃度不純物拡散領域36に接続されている。
この実施例では、実施例2とは異なりN−シリコンエピタキシャル層31とESD保護ダイオード70間にP型シリコンエピタキシャル層41を挿入している。このように構成することによって、N型不純物拡散領域33と接地電極39bとの間の容量は、N型不純物拡散領域33とP型エピタキシャル層41との間の接合容量及びP型エピタキシャル層41とN−エピタキシャル層31との間の容量が直列に挿入されているので、ESD保護ダイオード70と接地電極39bとの間の容量が小さくなり、信号減衰を防止することができる。
図5は、この実施例に係るESD保護素子の断面図である。図に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間にESD保護素子を構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)80と信号出力電極49が接続されている。信号出力電極49の一端はダイオード80の一端に接続され、他端はN+高濃度不純物拡散領域46に接続されている。
この実施例では、実施例2とは異なりN+型高濃度層42とESD保護ダイオード80間にP型シリコンエピタキシャル層41を挿入している。このように構成することによって、N型不純物拡散領域43と接地電極49bとの間の容量は、N型不純物拡散領域43とP型エピタキシャル層41との間の接合容量及びP型エピタキシャル層41とN+型高濃度層42との間の容量が直列に挿入されているので、ESD保護ダイオードと接地電極との間の容量が小さくなり、信号減衰を防止することができる。
図6は、この実施例にかかるESD保護素子の等価回路図である。図6に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間に、ESD保護素子を構成する双方向性の整流部としてダイオード(双方向ツェナーダイオード)101が接続されている。一方、信号出力(VOUT)と接地(GND)との間に、整流性素子としてのダイオード(双方向ツェナーダイオード)103と、抵抗102と、が並列に接続されている。
図7に示すように、信号入力(VIN)と信号出力(VOUT)との間に第1のESD保護ダイオードを構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)220が接続され、信号出力(VOUT)と接地端子(GND)との間に抵抗層207と第2のESD保護ダイオードを構成するダイオード(双方向ツェナーダイオード)221とが並列に接続されている。N型半導体基板201の主表面上には、信号入力電極208および信号出力電極210、接地電極214が形成されている。半導体基板201の主表面の表面領域にはP型不純物拡散層203と212が互いに離隔して形成され、また、P型不純物拡散層203内に表面に露出してN+高濃度不純物拡散領域204、205が形成され、P型不純物拡散層212内に表面に露出してN+高濃度不純物拡散領域211、213が形成されている。
図7において、ダイオード220とダイオード221は断面を共有するように形成されているが、図7のような構成に限ることなく、その他さまざまな配置をすることができる。
図8は、この実施例にかかるESD保護素子の等価回路図である。図8のESD保護素子が図6のESD保護素子と異なる点は、信号出力端子(VOUT)とGNDとの間に接続される整流性素子として、双方向ツェナーダイオードの代わりに双方向トリガーダイオード114を使用したことにある。このような構成においても図6のESD保護素子と同様の動作、効果を発揮することができる。双方向トリガーダイオード114は双方向ツェナーダイオードよりも単位面積当たりの電流を流す能力が高く、また単位面積当たりの容量を小さくすることができるので、図6に表したESD保護素子よりもフィルタ特性、ESD耐量を向上させることができる。
図9において、ダイオード223とダイオード222は断面を共有するように形成されているが、図9のような構成に限ることなく、その他さまざまな配置をすることができる。
図10は、この実施例にかかるESD保護素子の等価回路図である。図10のESD保護素子が図8のESD保護素子と異なる点は、信号出力端子(VOUT)とGNDとの間に接続される整流性素子として、双方向トリガーダイオードの代わりにサイリスタ104および分圧抵抗R1、R2で構成されるスイッチを使用したことにある。このような構成においても図8に表したESD保護素子と同様の動作、効果を発揮することができる。サイリスタと分圧抵抗で構成されるスイッチは双方向トリガーダイオードよりもVOUTにかかる電圧を小さく、かつ確実にオンさせることができるので、VOUTに接続される被保護デバイスの保護性能を向上させることができる。
図12に表したESD保護素子は、図10に表したESD保護素子と異なり、抵抗102が削除された構成となっている。サイリスタをオンさせるための分圧抵抗R1及びR2がハイパスフィルタとしてのCRフィルタの抵抗の役割も果たすので、このような構成においても図10に表したESD保護素子と同様の動作、効果が期待できる。なお、抵抗102を削除したことで、素子面積を小さくすることができ、寄生インダクタンスによるフィルタ特性の劣化を防止し、コスト削減に寄与することができる。
図13は、この実施例にかかるESD保護素子の等価回路図である。図13のESD保護素子が図10のESD保護素子と異なる点は、信号出力端子(VOUT)とGNDとの間に接続される整流性素子のサイリスタおよび分圧抵抗の構成のスイッチとともに、サイリスタの向きが逆のスイッチとで構成したことにある。このような構成においても図10のESD保護素子と同様の動作、効果を発揮することができる。なお、図13の構成においては、VINまたはVOUTに逆極性のESDパルスが印加された場合においても、VOUTに接続される被保護デバイスを保護することができる。なお、実施例7に関して前述したものと同様に、抵抗102を省略した構成をとることもできる。
図14に表したESD保護素子においては、図13に表したESD保護素子と異なり、両極性のサイリスタ104、105をオンさせる分圧抵抗をR1、R2で兼用している。このような構成においても、図13に表したESD保護素子と同様の動作、効果が期待できる。
図15は、この実施例にかかるESD保護素子の等価回路図である。本実施例における双方向性の整流部300は、図13の点線内の回路Aと等価である。また、すなわち、図15のESD保護素子が図13のESD保護素子と異なる点は、信号入力端子(VIN)と信号出力端子(VOUT)との間に接続される双方向性の整流部300を双方向ツェナーダイオードの代わりにサイリスタおよび分圧抵抗で構成されるスイッチとしたことである。このような構成においても図13に表したESD保護素子と同様の動作、効果を発揮することができる。双方向ツェナーダイオードの代わりにサイリスタを用いたので、電流を流す能力が向上するため、ESD保護素子のESD耐量が向上する。
Claims (5)
- 第1導電型半導体基板と、
前記半導体基板の第1主表面に形成された信号入力電極と、
前記半導体基板の第2主表面の表面領域に形成された第2導電型ベース領域と、
前記第1導電型半導体基板の前記第2導電型ベース領域の表面領域に選択的に形成された第1導電型拡散領域と、
前記第1導電型半導体基板の第2主表面上に形成され、前記第1導電型拡散領域に電気的に接続された抵抗層と、
前記第1導電型拡散領域に電気的に接続された信号出力電極と、
前記抵抗層に電気的に接続された接地電極と、
を備えたことを特徴とするESD保護素子。 - 半導体基板と、
前記半導体基板の第1主表面に形成された接地電極と、
前記半導体基板の第2主表面の表面領域に選択的に形成された第2導電型の第1の拡散領域と、
前記第2導電型の第1の拡散領域の表面領域に選択的に形成された第1導電型の第2の拡散領域と、
前記第2導電型の第1の拡散領域の表面領域に選択的に形成された第1導電型の第3の拡散領域と、
前記第2の拡散領域に接続された信号入力電極と、
前記第3の拡散領域に接続された信号出力電極と、
前記信号出力電極に接続され、前記半導体基板の第2主表面の表面領域に選択的に形成され、前記半導体基板の前記第1主表面と同一の導電型を有する第4の拡散領域と、
を備えたことを特徴とするESD保護素子。 - 信号入力電極と、
信号出力電極と、
接地電極と、
前記信号入力電極と前記信号出力電極との間に接続された双方向性の整流部と、
前記信号出力電極と前記接地電極との間に接続された第1の抵抗と、
前記信号出力電極と前記接地電極との間に接続された第1の整流性素子と、
を備えたことを特徴とするESD保護素子。 - 前記双方向の整流部は、第1の双方向ツェナーダイオードであり、
前記第1の整流性素子は、前記第1の双方向ツェナーダイオードよりも接合容量の小さい第2の双方向ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項3記載のESD保護素子。 - 前記双方向性の整流部は、ツェナーダイオードであり、
前記第1の整流性素子は、双方向トリガーダイオードであることを特徴とする請求項3記載のESD保護素子。
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