JP2007173678A - 酸化物熱電材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力因子および無次元性能指数ZTを向上させることができる、酸化物熱電材料を提供する。
【解決手段】組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のPrサイトを占めるPr元素の一部がCa、SrまたはBaのようなアルカリ土類金属で置換されていること、あるいは組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のCuサイトを占めるCu元素の一部がMn、FeまたはNiのような遷移金属元素で置換されていることを特徴とする、酸化物熱電材料。
【選択図】なし

Description

この発明は、酸化物熱電材料に関するもので、特に、酸化物熱電材料の出力因子を向上させるための改良に関するものである。
たとえば特開2000−12914号公報(特許文献1)には、酸化物熱電材料として、組成式(Nd1−zCuO(ただし、Mは、ZrまたはPrであり、zは、0<z≦1を満足する。)で表わされるものが記載されている。この発明にとって特に興味があるのが、Ndに対してPrをドープした場合の組成、すなわち組成式(Nd1−zPrCuOで表わされる酸化物熱電材料である。
この特許文献1の図2、図4および図5には、(Nd1−zPrCuOにおけるPrのドープ量zの変化による、ゼーベック係数の変化、電気抵抗率の変化および出力因子(パワーファクター)の変化がそれぞれ示されている。この特許文献1の図2から、Prのドープ量zの増加に伴って、ゼーベック係数が若干低下することがわかる。また、この特許文献1の図4から、電気抵抗率については、Prのドープ量zが0.05までは、ドープ量zが0の場合とほとんど変わらないが、ドープ量zが0.05を超え、0.10にまで増加するに従って、低下することがわかる。また、特許文献1の図5から、出力因子については、Prのドープ量zの増加に伴って向上することがわかる。
上述したゼーベック係数(S)、電気抵抗率(ρ)および出力因子(P)の間には、P=S/ρの関係がある。ここで、出力因子(P)を向上させるには、電気抵抗率(ρ)をより低くしながら、ゼーベック係数(S)をより大きくしなければならない。しかしながら、特許文献1に記載された(Nd1−zPrCuOの組成の場合、前述したように、Prのドープ量zの増加に伴って、ゼーベック係数(S)が低下するので、出力因子(P)の向上をそれほど望めない。
特開2000−12914号公報
そこで、この発明の目的は、出力因子のさらなる向上が可能な酸化物熱電材料を提供しようとすることである。
この発明に係る酸化物熱電材料は、n型熱電材料であって、簡単に言えば、PrCuOを基本組成としながら、Prの一部をアルカリ土類金属元素で置換した組成、または、Cuの一部を遷移金属元素で置換した組成を有することを特徴としている。
より詳細には、この発明に係る酸化物熱電材料は、第1の実施態様では、組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のPrサイトを占めるPr元素の一部がアルカリ土類金属元素で置換されていることを特徴としている。
この発明に係る酸化物熱電材料は、第2の実施態様では、組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のCuサイトを占めるCu元素の一部が遷移金属元素で置換されていることを特徴としている。
上述した第1の実施態様において、置換されるアルカリ土類金属元素が、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、組成式(Pr1−xCuO(ただし、Aは、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種)で表わしたとき、0<x<0.05であることが好ましい。
この発明に係る第2の実施態様では、置換される遷移金属元素が、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種であり、組成式Pr(Cu1−y)O(ただし、Bは、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種)で表わしたとき、BがMnの場合には、0.01≦y≦0.15、BがFeの場合には、0.005≦y≦0.05、BがNiの場合には、0.05≦y≦0.15であることが好ましい。
この発明に係る酸化物熱電材料によれば、後述する実験例から明らかになるように、出力因子を向上させることができる。これは、第1の実施態様では、低い電気抵抗率を維持したまま、ゼーベック係数を向上させることができるためである。他方、第2の実施態様では、高いゼーベック係数を維持したまま、電気抵抗率を低下させることができるためである。
また、この発明に係る酸化物熱電材料によれば、熱伝導率も低くなるため、無次元性能指数ZTについても、これを向上させることができる。また、この発明に係る酸化物熱電材料は、毒性元素を含まず、安全性が高い。
Pr元素の一部をアルカリ土類金属元素で置換する、この発明の第1の実施態様において、アルカリ土類金属が、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、その置換量xが0<x<0.05であるとき、前述した出力因子の向上および無次元性能指数ZTの向上がより顕著となる。
Cu元素の一部を遷移金属元素で置換する、この発明の第2の実施態様において、遷移金属元素が、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種であり、置換される遷移金属元素がMnの場合には、置換量yが0.01≦y≦0.15とされ、置換される遷移金属元素がFeの場合には、置換量yが0.005≦y≦0.05とされ、置換される遷移金属元素がNiの場合には、置換量yが0.05≦y≦0.15とされたとき、前述した出力因子の向上および無次元性能指数ZTの向上の効果がより顕著となる。
この発明に係る酸化物熱電材料は、第1の実施態様では、組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のPrサイトを占めるPr元素の一部がアルカリ土類金属元素で置換された組成を有している。ここで、好ましくは、置換されるアルカリ土類金属が、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、組成式(Pr1−xCuO(ただし、Aは、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種)で表わしたとき、0<x<0.05である。
他方、この発明に係る酸化物熱電材料は、第2の実施態様では、組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のCuサイトを占めるCu元素の一部が遷移金属元素で置換された組成を有している。ここで、好ましくは、置換される遷移金属元素が、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種であり、組成式Pr(Cu1−y)O(ただし、Bは、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種)で表わしたとき、BがMnの場合には、0.01≦y≦0.15、BがFeの場合には、0.005≦y≦0.05、BがNiの場合には、0.05≦y≦0.15である。
このような酸化物熱電材料を製造するため、好ましい実施形態では、基本組成に含まれるべきPr元素およびCu元素をそれぞれ含む出発原料が用意されるとともに、置換元素となるべきCa、SrおよびBaの少なくとも1種またはMn、FeおよびNiの少なくとも1種を含む出発原料が用意される。これら出発原料のうち、通常、Pr、Cu、NiおよびFeについては、酸化物が用いられ、Ca、Sr、BaおよびMnについては、炭酸塩が用いられる。しかしながら、このような酸化物または炭酸塩に限定されるものではなく、たとえば水酸化物などの他の無機材料や、アセチルアセトナート錯体のような有機金属化合物が用いられてもよい。
次に、上述した出発原料は、所望の組成比を与え得るように秤量され、次いで粉砕混合処理される。この粉砕混合処理には、たとえば、分散媒を水とした湿式ボールミルが用いられる。このようにして、出発原料の混合粉末が得られる。水を分散媒とする場合には、次いで、水を蒸発させるための操作が実施される。
次に、出発原料の混合粉末は、大気中にて、たとえば950℃の温度で8時間熱処理される。これによって、目的とする酸化物熱電材料粉末が得られる。なお、上述の熱処理を終えたとき、酸化物熱電材料粉末中に未反応部分が残存していてもよい。
次に、酸化物熱電材料を用いた熱電変換素子のような製品を得るため、上述の酸化物熱電材料粉末は、たとえばプレス成形され、次いで、成形体が大気中において、たとえば950〜1200℃の温度で2時間焼成され、それによって、酸化物熱電材料の焼結体が作製される。この焼結体は、相対密度が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。相対密度は、通常、焼成温度によって左右される。しかしながら、最適な焼成温度は、たとえば、添加される置換元素の種類や添加量によって異なるため、これら置換元素の種類や添加量に応じて調整する必要がある。
以下に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
1.実験例1
実験例1は、この発明の第1の実施態様に対応している。
出発原料として、Pr、CuO、CaCO、SrCOおよびBaCOの各粉末を用意し、これらの粉末を、(Pr1−xCuOにおいて、置換元素Aおよび置換量xが、それぞれ、表1に示すような元素および値となるように秤量し、これら出発原料を、分散媒に水を用いた湿式ボールミルで粉砕混合した。そして、得られたスラリーから水を蒸発させ、出発原料の混合粉末を得た。
次に、出発原料の混合粉末を、大気中にて、950℃の温度で8時間熱処理し、目的とする酸化物熱電材料粉末を得た。
次に、酸化物熱電材料粉末に、有機バインダを各粉末に対し5重量%の割合で混合し、水を分散媒とした湿式ボールミルで粉砕混合した。
次に、上記有機バインダを混合した酸化物熱電材料粉末を十分に乾燥させた後、1軸プレス機を用い、10MPaの圧力を加えて成形体を作製した。
次に、上記成形体を、大気中にて、950〜1000℃の範囲の温度で2時間焼成し、各試料に係る酸化物熱電材料の焼結体を得た。ここで、焼成温度は、Ca、SrおよびBaといった置換元素Aの種類およびその添加量xにより調整し、焼結体の相対密度が80%以上となるように設定した。
このようにして作製された各試料に係る焼結体について、次のような評価を行なった。
まず、各試料に係る焼結体の結晶構造をX線回折により同定したところ、すべての試料について、ペロブスカイト構造を主成分とする結晶構造を有していることがわかった。図1に、代表例として、置換元素AがBaである試料のうち、x=0.100の試料17、x=0.050の試料16およびx=0.010の試料13、ならびにx=0.000の試料1についてのXRDチャートが示されている。
また、表1に示すように、抵抗率、ゼーベック係数、出力因子、熱伝導率および無次元性能指数(ZT)を評価した。
抵抗率については、各試料に係る焼結体を、50〜550℃に設定した温度槽内に配置し、直流4端子法により、各試料に係る焼結体の抵抗値を各測定温度にて測定し、この測定された抵抗値と測定試料の寸法とから、抵抗率を算出した。
ゼーベック係数については、各試料に係る焼結体を、50〜550℃に設定した温度槽内に配置し、高温部と低温部とに温度差が得られるように試料両端の温度を調整し、試料間に得られる起電力を測定し、この測定された起電力と測定温度差とから、ゼーベック係数を算出した。
出力因子(P)については、上述のようにして求められた抵抗率(ρ)とゼーベック係数(S)とから、P=S/ρの式により算出した。
熱伝導率については、各試料に係る焼結体を、50〜550℃に設定した温度槽内に配置し、レーザフラッシュ法により比熱および熱拡散率を測定し、これらに測定試料の寸法および重量を加味して算出した。
無次元性能指数(ZT)については、上述のようにして求められた出力因子(P)と熱伝導率(κ)および測定温度T(絶対温度)とから、ZT=(P/κ)・Tの式により算出した。
Figure 2007173678
なお、表1に示した各特性値は、出力因子が最高値をとる温度での値である。
図2には、置換元素AがCa、SrおよびBaの各々の場合についての出力因子とx値との関係が示されている。表1および図2からわかるように、置換元素AがCa、SrおよびBaのいずれの場合についても、0<x<0.05の範囲で出力因子が向上している。
図3には、出力因子の温度特性が示されている。図3からわかるように、置換元素AがCaの場合には300℃以上の高温で、また、置換元素AがSrおよびBaの各場合には測定温度全域で、置換元素Aを含まない試料より高い出力因子の値が得られている。
図4には、熱伝導率の温度特性が示されている。図4からわかるように、各試料は、全般的に熱伝導率が低い。また、置換元素Aを添加しない試料に比べて、置換元素AがCaおよびSrの各場合には、熱伝導率を下げる効果がある。
図5には、無次元性能指数ZTの温度特性が示されている。図5からわかるように、測定温度全域で、Ca、SrまたはBaの置換元素Aを含む試料が、これらの置換元素Aを含まない試料と比較して、無次元性能指数ZTが飛躍的に向上している。
2.実験例2
実験例2は、この発明の第2の実施態様に対応するものである。
出発原料として、Pr、CuO、MnCO、FeおよびNiOの各粉末を用意し、これらの粉末を、Pr(Cu1−y)Oにおいて、Bおよびyが、それぞれ、表2に示すような元素および値となるように秤量し、その後、実験例1の場合と同様の操作を経て、各試料に係る焼結体を得た。なお、実験例2では、焼結体を得るための成形体を焼成する工程においては、950〜1200℃の範囲の温度を適用した。
次に、各試料に係る焼結体について、実験例1の場合と同様、X線回折により結晶構造を同定したところ、すべての試料について、ペロブスカイト構造を主成分とする結晶構造を有していることが確認された。図6には、代表例として、置換元素BがNiの場合であって、それぞれ、置換量yが0.01、0.05、0.08、0.10および0.15の試料29、30、31、32および33、ならびに置換元素Bを含まない試料1(実験例1における試料1と同じ)についてのXRDチャートが示されている。
図6からわかるように、Ni置換量yが比較的多い組成では、PrCuOと同じペロブスカイト構造であるPrNiOが生成している。このように、Niの置換量yが比較的多い組成では、PrCuO単一の結晶構造ではなくなるが、熱電特性に影響がない限り、PrNiOのような副成分の含有量に制限はない。
また、各試料に係る焼結体について、表2に示すように、抵抗率、ゼーベック係数、出力因子、熱伝導率および無次元性能指数(ZT)を、実験例1の場合と同様の方法によって求めた。
Figure 2007173678
なお、表2に示した各特性値は、出力因子が最高値をとる温度での値である。
図7には、置換元素BがMnの場合の出力因子の温度特性が示されている。図7および表2から、置換元素BとしてのMnは、300℃以上の温度範囲で、置換元素Bを含まないものに比べて、出力因子を向上させる効果が高いことがわかる。
図8には、置換元素BがFeの場合の出力因子の温度特性が示されている。図8および表2から、置換元素BとしてのFeは、測定温度全域にわたって、置換元素Bを含まない試料に比べて、出力因子の向上に高い効果を示すことがわかる。 図9には、置換元素BがNiの場合の出力因子の温度特性が示されている。図9および表2から、置換元素BとしてのNiは、置換元素Bを含まない試料に比べて、出力因子を向上させるとともに、温度特性を平坦にする効果が高いことがわかる。また、置換元素BとしてNiを含むと、広い温度範囲で高い出力因子を示すことがわかる。
図10は、置換元素Bの置換量yが出力因子へ及ぼす影響を示している。図10には、出力因子が各々の最大値で比較されている。図10および表2から、置換元素BがMnの場合には、0.01≦y≦0.15、置換元素BがFeの場合には、0.005≦y≦0.05、置換元素BがNiの場合には、0.05≦y≦0.15であることが好ましいことがわかる。
図11には、熱伝導率の温度特性が示されている。図11からわかるように、各試料は、全般的に熱伝導率が低い。また、置換元素Bを添加しない試料に比べて、置換元素BとしてNiを添加した試料では、熱伝導率がより低くなっている。
図12には、無次元性能指数ZTの温度特性が示されている。図12からわかるように、置換元素Bを添加していない試料に比べて、置換元素BとしてFeまたはNiを添加した試料では、測定温度全域にわたって、無次元性能指数ZTが向上しており、置換元素BとしてMnを添加した試料では、250℃以上の測定温度において、無次元性能指数ZTが向上している。
実験例1において作製された試料のいくつかについてのXRDチャートを示す図である。 実験例1において作製された試料についての出力因子と置換元素Aの置換量xとの関係を示す図である。 実験例1において作製された試料についての出力因子の温度特性を示す図である。 実験例1において作製された試料についての熱伝導率の温度特性を示す図である。 実験例1において作製された試料についての無次元性能指数ZTの温度特性を示す図である。 実験例2において作製された試料のいくつかについてのXRDチャートを示す図である。 実験例2において作製された、置換元素BをMnとする試料についての出力因子の温度特性を示す図である。 実験例2において作製された、置換元素BをFeとする試料についての出力因子の温度特性を示す図である。 実験例2において作製された、置換元素BをNiとする試料についての出力因子の温度特性を示す図である。 実験例2において作製された試料についての出力因子と置換元素Bの置換量yとの関係を示す図である。 実験例2において作製された試料についての熱伝導率の温度特性を示す図である。 実験例2において作製された試料についての無次元性能指数ZTの温度特性を示す図である。

Claims (4)

  1. 組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のPrサイトを占めるPr元素の一部がアルカリ土類金属元素で置換されていることを特徴とする、酸化物熱電材料。
  2. 置換される前記アルカリ土類金属元素が、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、組成式(Pr1−xCuO(ただし、Aは、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種)で表したとき、0<x<0.05である、請求項1に記載の酸化物熱電材料。
  3. 組成式PrCuOで示されかつペロブスカイト構造を有する複合酸化物のCuサイトを占めるCu元素の一部が遷移金属元素で置換されていることを特徴とする、酸化物熱電材料。
  4. 置換される前記遷移金属元素が、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種であり、組成式Pr(Cu1−y)O(ただし、Bは、Mn、FeおよびNiから選ばれる少なくとも1種)で表したとき、BがMnの場合には、0.01≦y≦0.15、BがFeの場合には、0.005≦y≦0.05、BがNiの場合には、0.05≦y≦0.15である、請求項3に記載の酸化物熱電材料。
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