JP2003142742A - マンガン酸化物熱電変換材料 - Google Patents

マンガン酸化物熱電変換材料

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JP2003142742A
JP2003142742A JP2001333202A JP2001333202A JP2003142742A JP 2003142742 A JP2003142742 A JP 2003142742A JP 2001333202 A JP2001333202 A JP 2001333202A JP 2001333202 A JP2001333202 A JP 2001333202A JP 2003142742 A JP2003142742 A JP 2003142742A
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manganese oxide
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perovskite
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Shingo Hirano
晋吾 平野
Jun Sugiyama
純 杉山
Tatsuo Noritake
達夫 則竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いゼーベック係数Sと、低い電気抵抗率ρ
とを同時に示し、しかも高温大気中において安定して高
い性能指数を示すマンガン酸化物熱電変換材料を提供す
ること。 【解決手段】 本発明に係るマンガン酸化物熱電変換材
料は、ペロブスカイト(ABO)構造を有し、その組
成が、一般式:(AE1−yM1)(Mn1− M2)
3−δ(但し、AEは、2種以上のアルカリ土類金属
元素、M1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、I
n及びPbの内の1種又は2種以上の元素、M2は、R
u、Nb、Mo、W及びTaの内の1種又は2種以上の
元素、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、y+z>0、
−0.5≦δ≦+0.5)で表されるマンガン酸化物か
らなり、かつ寛容因子が0.7以上1.0以下であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンガン酸化物熱
電変換材料に関し、さらに詳しくは、太陽熱発電器、海
水温度差熱電発電器、化石燃料熱電発電器、工場廃熱や
自動車廃熱の回生発電器等の各種の熱電発電器、光検出
素子、レーザーダイオード、電界効果トランジスタ、光
電子増倍管、分光光度計のセル、クロマトグラフィーの
カラム等の温度を制御する精密温度制御装置、恒温装
置、冷暖房装置、冷蔵庫、時計用電源等に用いられる熱
電変換素子を構成する熱電変換材料として好適なマンガ
ン酸化物熱電変換材料に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電変換とは、セーベック効果やペルチ
ェ効果を利用して、電気エネルギーを冷却や加熱に、ま
た逆に熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換するこ
とをいう。熱電変換は、(1)エネルギー変換の際に余
分な老廃物を排出しない、(2)排熱の有効利用が可能
である、(3)材料が劣化するまで継続的に発電を行う
ことができる、(4)モータやタービンのような可動装
置が不要であり、メンテナンスの必要がない、等の特徴
を有していることから、エネルギーの高効率利用技術と
して注目されている。
【0003】熱を電気に変換できる材料、すなわち、熱
電変換材料の特性を評価する指標としては、一般に、性
能指数Z(=S/(ρκ)、但し、S:ゼーベック係
数、ρ:電気抵抗率、κ:熱伝導率)、又は性能指数Z
と、その値を示す絶対温度Tの積として表される無次元
性能指数ZTが用いられる。ゼーベック係数は、1Kの
温度変化によって生じる起電力の大きさを表す。熱電変
換材料は、それぞれ固有のゼーベック係数を持ってお
り、ゼーベック係数が正であるもの(p型)と、負であ
るもの(n型)に大別される。
【0004】また、熱電変換材料は、通常、p型の熱電
変換材料とn型の熱電変換材料とを接合した状態で使用
される。このような接合対は、一般に、熱電変換素子と
呼ばれている。熱電変換素子の性能指数は、p型熱電変
換材料の性能指数Z、n型熱電変換材料の性能指数Z
、並びに、p型及びn型熱電変換材料の形状に依存
し、また、形状が最適化されている場合には、Z及び
/又はZが大きくなるほど、熱電変換素子の性能指数
が大きくなることが知られている。従って、性能指数の
高い熱電変換素子を得るためには、性能指数Z、Z
の高い熱電変換材料を用いることが重要である。
【0005】このような熱電変換材料としては、例え
ば、Bi−Te系、Pb−Te系、Si−Ge系、酸化
物セラミックス系等の種々の材料が知られている。これ
らの中で、Bi−Te系及びPb−Te系の化合物半導
体は、それぞれ、室温近傍及び300〜500℃の中温
域において、優れた熱電特性(ZT〜0.8)を示す。
しかしながら、これらの化合物半導体は、高温域での使
用は困難である。また、材料中には高価な稀少元素(例
えば、Te、Sb、Seなど)や、毒性の強い環境負荷
物質(例えば、Te、Sb、Se、Pbなど)を含むと
いう問題がある。
【0006】一方、Si−Ge系の化合物半導体は、1
000℃付近の高温域において優れた熱電特性(ZT〜
1.0)を示し、また、材料中に環境負荷物質を含まな
いという特徴がある。しかしながら、Si−Ge系の化
合物半導体は、高温大気中において長時間使用するため
には、材料表面を保護する必要があり、熱的耐久性が低
いという問題がある。
【0007】これに対し、酸化物セラミックス系の熱電
変換材料は、材料中に稀少元素や環境負荷物質を必ずし
も含まない。また、高温大気中において長時間使用して
も熱電特性の劣化が少なく、熱的耐久性に優れるという
特徴がある。そのため、酸化物セラミックス系の熱電変
換材料は、化合物半導体に代わる材料として注目されて
おり、熱電特性の高い新材料やその製造方法について、
従来から種々の提案がなされている。
【0008】例えば、M.Ohtakiらは、ペロブスカイト型
化合物であるCaMnOのCaサイトの10at%を
Bi、La、Ce等の3価又は4価の金属元素と置換
し、その電気伝導率及びゼーベック係数の評価を行って
いる(Michitaka Ohtaki et.al., Journal of Solid St
ate Chemistry 120, 105-111(1995)参照)。同文献に
は、高抵抗を示すn型半導体であるCaMnOのCa
サイトの一部を高原子価元素と置換することによって、
電気伝導率が著しく増加し、ゼーベック係数の絶対値が
適度に減少する点、及び置換元素としてBiを用いた時
に、最大の出力因子(=S/ρ)が得られる点が記載
されている。
【0009】また、特開平5−198847号公報に
は、n型熱電変換材料として、ストロンチウムとチタン
を含む複合酸化物を主成分とし、かつ所定量の酸素欠損
を有する酸化物半導体を用いた電子冷却素子が開示され
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】半導体の熱電性能は、
性能指数Zで評価でき、高いゼーベック係数S、低い電
気抵抗率ρ及び/又は低い熱伝導率κを示す材料ほど、
高性能な熱電変換材料となる。上述したように、CaM
nOのCaサイトの一部を高原子価元素に置換した
り、あるいはSrTiO系酸化物に対して酸素欠損を
導入する方法は、キャリア濃度を増大させ、電気抵抗率
ρを下げる方法として有効である。
【0011】しかしながら、ゼーベック係数Sは、キャ
リア濃度と負の相関があるので、単純に電気抵抗率ρを
下げるためにキャリア濃度を増大させると、ゼーベック
係数Sを減少させるという問題がある。そのため、上述
した従来の方法では、到達可能な性能指数Zに限界があ
る。
【0012】また、酸素欠損を導入する方法の場合、高
温で長時間の還元処理が必要であり、生産効率が低いと
いう問題がある。さらに、酸素欠損を有する酸化物半導
体を高温大気中で使用すると、使用中に酸素を吸収し、
電気抵抗率ρが急激に増加するという問題がある
【0013】本発明が解決しようとする課題は、高いゼ
ーベック係数Sと、低い電気抵抗率ρとを同時に示すマ
ンガン酸化物熱電変換材料を提供することにある。ま
た、本発明が解決しようとする他の課題は、高温大気中
においても安定して高い性能指数を示すマンガン酸化物
熱電変換材料を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るマンガン酸化物熱電変換材料は、ペロブ
スカイト(ABO)構造を有し、その組成が、 一般式:(AE1−yM1)(Mn1−zM2)O
3−δ(但し、AEは、2種以上のアルカリ土類金属元
素、M1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、In
及びPbの内の1種又は2種以上の元素、M2は、R
u、Nb、Mo、W及びTaの内の1種又は2種以上の
元素、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、y+z>0、
−0.5≦δ≦+0.5) で表されるマンガン酸化物からなり、かつ寛容因子が
0.7以上1.0以下であることを要旨とするものであ
る。
【0015】また、本発明に係るマンガン酸化物熱電変
換材料の2番目は、ペロブスカイト(ABO)構造を
有し、その組成が、 一般式:(CaSr1−x−yM1)MnO3−δ (但し、M1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、
In及びPbの内の1種又は2種以上の元素、0<x<
1、x+y<1、0<y≦0.5、−0.5≦δ≦+
0.5) で表されるマンガン酸化物からなり、かつ寛容因子が
0.7以上1.0以下であることを要旨とするものであ
る。
【0016】さらに、本発明に係るマンガン酸化物熱電
変換材料の3番目は、立方晶系、正方晶系又は斜方晶系
に属するペロブスカイト(ABO)構造を有し、Aサ
イト元素として2種以上のアルカリ土類金属元素を含む
マンガン酸化物からなり、かつ室温〜1000℃におい
て、電気抵抗率が0.01Ωcm以下、ゼーベック係数
が負でその絶対値が50μV/K以上、及び熱伝導率が
6W/mK以下であることを要旨とするものである。
【0017】Aサイト元素として2種以上のアルカリ土
類金属元素を含むペロブスカイト型マンガン酸化物にお
いて、Aサイト元素及び/又はBサイト元素の一部を高
原子価元素で置換すると、キャリア濃度を増加させるこ
とができる。また、これと同時に、ペロブスカイト型構
造の寛容因子が最適となるように、置換元素の種類及び
量に応じてアルカリ土類金属元素の種類及び量を制御す
ると、キャリア濃度を一定にしたまま、キャリア移動度
を増大させることができる。
【0018】そのため、高いゼーベック係数Sと、低い
電気抵抗率ρとを同時に達成することができる。また、
酸素欠損のみを用いてキャリアを導入する方法に比し
て、高温大気中において、安定して高い性能指数を示
す。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態につ
いて詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態に係る
マンガン酸化物熱電変換材料は、ペロブスカイト(AB
)構造を有し、その組成が、次の化1の式に示す一
般式で表されるマンガン酸化物からなる。
【0020】
【化1】 (AE1−yM1)(Mn1−zM2)O3−δ (但し、AEは、2種以上のアルカリ土類金属元素、M
1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、In及びP
bの内の1種又は2種以上の元素、M2は、Ru、N
b、Mo、W及びTaの内の1種又は2種以上の元素、
0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、y+z>0、−0.
5≦δ≦+0.5)
【0021】化1の式において、M1は、Aサイト元素
であるアルカリ土類金属元素AE(2価)の置換元素で
あり、マンガン酸化物中において3〜5価の価数を示
す。また、M2は、Bサイト元素であるMn(4価)の
置換元素であり、マンガン酸化物中において5価又は6
価の価数を示す。
【0022】置換元素M1、M2は、いずれもマンガン
酸化物にキャリアを導入するための元素であり、少なく
とも一方が添加されていればよい。また、置換元素M1
及びM2の置換量をそれぞれ表すy及びzの値は、いず
れも0.5以下が好ましい。y及び/又はzの値が0.
5を超えると、ホールがドープされp型半導体となるの
で好ましくない。さらに、各置換元素M1、M2は、そ
れぞれ単独で用いても良く、あるいは2種以上を組み合
わせて用いても良い。
【0023】ペロブスカイト型酸化物は、ABOの一
般式で表されるが、製造条件によっては、酸素が過剰と
なったり、あるいは酸素欠損が生ずる場合がある。本発
明に係るマンガン酸化物熱電変換材料は、このような過
剰酸素又は酸素欠損が含まれていても良い。
【0024】酸素量の化学量論組成からのずれの程度を
表すδの値は、具体的には、−0.5以上+0.5以下
が好ましい。マンガン酸化物に酸素欠損が発生すると、
Bサイト元素であるMnの価数が変わって3価と4価の
混合原子価状態となり、キャリアが導入されるが、δの
値が、−0.5未満であると、キャリア濃度が過大とな
り、ゼーベック係数Sが低下するので好ましくない。一
方、δの値が+0.5を超えると、高原子価元素が過剰
酸素によって電気的に中和されるために、キャリア濃度
が低下し、電気抵抗率ρが増大するので好ましくない。
【0025】また、過剰酸素又は酸素欠損を含むマンガ
ン酸化物を高温大気中に曝すと、酸素の放出又は吸収が
起こり、熱電特性が経時変化する。従って、高温大気中
において安定して高い熱電特性を示す熱電変換材料を得
るためには、δの値は、−0.05以上+0.05以下
が好ましく、さらに好ましくは、−0.02以上+0.
02以下である。
【0026】また、本発明に係るマンガン酸化物熱電換
材料は、寛容因子が所定の範囲内にあることを特徴とす
る。ここで、ペロブスカイト型化合物の結晶構造は、理
想的には立方晶であるが、Aサイト元素、Bサイト元素
及びこれらの置換元素の種類、並びに置換元素の量に応
じて、正方晶、斜方晶、単斜晶など、立方格子から歪ん
だ構造をとる場合がある。「寛容因子(t)」とは、こ
のようなペロブスカイト構造の立方格子からの歪の大き
さや結晶格子の対称性と密接な関係があるパラメータを
いい、次の数1の式で定義される。
【0027】
【数1】
【0028】この寛容因子tは、マンガン酸化物中に存
在するキャリアの移動度とも密接な関係があり、寛容因
子tを最適化することによって、キャリア濃度を一定に
保ったまま、キャリア移動度のみを増加させることがで
きる。この点は、本願発明者らによって初めて見出され
たものである。
【0029】本発明に係るマンガン酸化物熱電変換材料
において、r及びrとして、それぞれ、酸素−6配
位イオン半径を用いた場合、寛容因子tは、0.7以上
1.0以下が好ましい。また、高いキャリア移動度を得
るためには、寛容因子tは、特に、0.85以上1.0
以下が好ましく、さらに好ましくは、0.91以上0.
94以下である。
【0030】マンガン酸化物中に存在するキャリア濃度
は、主に置換元素M1、M2の種類及び含有量によって
制御することができる。これに対し、置換元素M1、M
2の種類及び含有量が与えられた場合において、寛容因
子tは、イオン半径の異なる2種以上のアルカリ土類金
属元素AEの種類及び含有量を制御することによって最
適化することができる。すなわち、化1の式において、
アルカリ土類金属元素AEの種類及び含有量は、寛容因
子tが所定の範囲内となるように、その種類及び添加量
を任意に選択することができる。
【0031】また、本発明に係るマンガン酸化物熱電変
換材料において、その微構造は、特に限定されるもので
はなく、緻密質又は多孔質のいずれであっても良い。一
般に、熱電変換材料の性能指数Zは、熱伝導率κに依存
し、熱伝導率κが小さい材料ほど、高い熱電特性を示
す。また、材料の熱伝導率κは、材料の組成と微構造
(すなわち、気孔率、気孔径等)に依存し、組成が同一
である場合には、緻密質よりも多孔質である方が高い熱
電特性を示す。但し、多孔質構造を有する材料の場合、
その気孔率は、30%以下が好ましい。気孔率が30%
を超えると、材料の強度が低下するので好ましくない。
【0032】さらに、ペロブスカイト型化合物は、上述
したように、立方晶、正方晶、斜方晶、単斜晶など、種
々の結晶構造をとるが、本発明に係るマンガン酸化物熱
電変換材料は、いずれの結晶系に属するものであっても
良く、特に限定されるものではない。但し、対称性の高
い結晶構造を有しているほど、大きなキャリア移動度が
得やすいという利点がある。マンガン酸化物の結晶構造
は、具体的には、立方晶系、正方晶系又は斜方晶系のい
ずれかに属していることが望ましい。
【0033】化1の式で表されるマンガン酸化物は、置
換元素M1、M2及びアルカリ土類金属元素AEの種類
及び含有量に応じて、熱電特性の異なる種々の熱電変換
材料となる。特に、立方晶系、正方晶系又は斜方晶系に
属するペロブスカイト(ABO)構造を有し、Aサイ
ト元素として2種以上のアルカリ土類金属元素AEを含
むマンガン酸化物は、寛容因子tを最適化することによ
って、室温〜1000℃において、電気抵抗率ρが0.
01Ωcm以下、ゼーベック係数Sが負でその絶対値が
50μV/K以上、及び熱伝導率が6W/mK以下の値
を示すn型の熱電変換材料となる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態に係るマ
ンガン酸化物熱電変換材料について説明する。本実施の
形態に係るマンガン酸化物熱電変換材料は、第1の実施
の形態に係るマンガン酸化物熱電変換材料において、寛
容因子tを最適化するためのアルカリ土類金属元素AE
として、Ca及びSrを選択した点を特徴とするもので
ある。アルカリ土類金属元素AEとしてCa及びSrを
用いたペロブスカイト型マンガン酸化物は、熱電特性に
優れたn型の熱電変換材料となる。
【0035】また、その中でも、ペロブスカイト(AB
)構造を有し、その組成が、次の化2の式に示す一
般式で表されるマンガン酸化物からなるものは、特に優
れた熱電特性を示す。
【0036】
【化2】 (CaSr1−x−yM1)MnO3−δ (但し、M1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、
In及びPbの内の1種又は2種以上の元素、0<x<
1、x+y<1、0<y≦0.5、−0.5≦δ≦+
0.5)
【0037】なお、本実施の形態において、寛容因子t
は、0.7以上1.0以下が好ましい点、高いキャリア
移動度を得るためには、寛容因子tは、特に、0.85
以上1.0以下が好ましく、さらに好ましくは、0.9
1以上0.94以下である点、及び結晶構造は、立方
晶、正方晶又は斜方晶が好ましい点は、第1の実施の形
態に係るマンガン酸化物熱電変換材料と同様である。
【0038】また、化2の式において、置換元素M1
は、単独で用いても良く、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いても良い点、及び、高温における化学的安定性
に優れた熱電変換材料を得るためには、δの値は、−
0.05以上+0.05以下が好ましく、さらに好まし
くは、−0.02以上−0.02以下である点は、上述
した化1の式と同様である。
【0039】次に、本発明に係るマンガン酸化物熱電変
換材料の作用について説明する。ABOで表されるペ
ロブスカイト構造を有する遷移金属酸化物半導体は、多
くの場合、アルカリ土類金属元素により構成されるAイ
オン、又は遷移金属元素により構成されるBイオンを高
原子価のイオンで置換することにより、キャリアである
電子が導入され、導電性を示す。
【0040】一方、半導体の性能指数Zは、ゼーベック
係数S、電気抵抗率ρ(又は電気抵抗率ρの逆数である
電気伝導率σ)、及び熱伝導率κに依存する。これらの
内、ゼーベック係数Sと電気伝導率σとは、導入された
キャリア濃度nとの間に、それぞれ、次の数2の式及び
数3の式で表される関係がある。
【0041】
【数2】
【0042】
【数3】
【0043】数3の式に示すように、電気伝導率σとキ
ャリア濃度nとの間には正の相関があるので、酸化物半
導体中のキャリア濃度nが高くなるほど、電気伝導率σ
は大きくなる。一方、数2の式に示すように、ゼーベッ
ク係数Sとキャリア濃度nとの間には負の相関があるの
で、酸化物半導体中のキャリア濃度nが高くなるほど、
ゼーベック係数Sは、低下する。従って、酸化物半導体
の性能指数Zを高くするために、単にキャリア濃度nを
増加させ、電気伝導率σを高くする方法では、到達可能
な性能指数Zに限界がある。
【0044】これに対し、数3の式から明らかなよう
に、電気伝導率σは、キャリア移動度μとの間に正の相
関がある。また、ペロブスカイト構造中のキャリア移動
度μは、BO八面体のB−O−B結合角及びB−O結
合距離に依存し、ある一定のキャリア濃度で比較した場
合には、B−O−B結合角が180゜に近づくほど、及
び/又はB−O結合距離がある一定の値に近づくほど、
キャリア移動度μは増加する。
【0045】従って、キャリア濃度nを低く抑えたたま
ま、B−O−B結合角及び/又はB−O結合距離を適切
に制御することができれば、キャリア移動度μのみ、す
なわち電気伝導率σのみを増加させることができる。
【0046】本発明は、このような考えに基づいてなさ
れたものであり、B−O−B結合角及びB−O結合距離
を最適化し、キャリア移動度μのみを増加させるため
に、寛容因子tというパラメータを用いた点に特徴があ
る。また、キャリア濃度nを低く抑えたまま、寛容因子
tを最適化するために、キャリアを発生しない2種以上
のアルカリ土類金属元素AEを組み合わせて用いた点に
特徴がある。
【0047】すなわち、キャリア濃度nが微小であるペ
ロブスカイト構造マンガン酸化物半導体に高原子価の置
換元素M1、M2を固溶させると、所定量のキャリアを
導入することができる。また、これと同時に、寛容因子
tが最適となるように、イオン半径の異なる2種以上の
アルカリ土類金属元素AEの種類及び含有量を制御する
と、キャリア濃度nを増加させることなく、キャリア移
動度μが最大となる構造を安定化させることができる。
さらに、ペロブスカイト構造の中でも、立方晶系、正方
晶系又は斜方晶系に属するものは、結晶格子の歪が小さ
いために、B−O−B結合角及びB−O結合距離の最適
化が容易であり、キャリア移動度μの高い構造を安定化
させやすい。
【0048】そのため、本発明によれば、従来の方法で
は困難であった、高いゼーベック係数Sと、低い電気抵
抗率ρ(又は高い電気伝導率σ)とを同時に示す高性能
な熱電変換材料が得られる。また、酸素欠損のみを用い
てキャリア濃度nを制御する従来の方法に比して、高温
における化学的安定性が増し、800〜1000℃程度
の高温度環境でも優れた熱電特性を示す。
【0049】
【実施例】(実施例1)以下の手順に従い、一般式:
(CaSr1−x−yM1)MnOで表される組成
を有するペロブスカイト構造マンガン酸化物を作製し
た。まず、出発原料として、SrCO、CaCO
M1(但し、M1=Sm、Gd、Dy)及びMn
(いずれも、(株)高純度科学研究所製)を用
い、それぞれ所定の組成となるようにこれらを配合し、
ボールミルで24時間混合した。
【0050】次に、得られた混合粉を大気中において、
温度:1300℃、保持時間:5時間の条件下で、仮焼
を行った。次いで、仮焼した粉末を解砕した後、加圧
力:50MPaの条件下で金型成形した。さらに、得ら
れた成形体を大気中において、温度:1550℃、保持
時間:5時間の条件下で焼結した。
【0051】得られた焼結体について、焼結体密度の測
定及び粉末X線回折を行った。その結果、焼結体の相対
密度は、いずれも90%以上であった。また、いずれの
焼結体とも、生成相は、ペロブスカイト単相であった。
【0052】次に、得られた焼結体から試験片を切り出
し、373Kにおける電気伝導率(1/ρ)及びゼーベ
ック係数Sを測定した。また、数1の式を用いて、各試
料について、それぞれ寛容因子tを算出した。なお、寛
容因子tを算出する際には、イオン半径として、シャノ
ンの報告値(R.D.Shannon、Acta Cryst. A32, 751(197
6)参照)を用いた。また、Aサイトイオンは、正確には
12配位であるが、近似的にA、B両サイトとも6配位
でのイオン半径を用いた。表1に、各試料の組成、寛容
因子t、電気伝導率(1/ρ)、ゼーベック係数S及び
出力因子S/ρを示す。
【0053】
【表1】
【0054】アルカリ土類金属元素AEとしてSrのみ
(x=0)を用い、キャリア濃度をほぼ一定(y=0.
08〜0.10)とした実験番号1〜4の場合、置換元
素M1(Sm、Gd、Dy)のイオン半径が小さくなる
ほど、寛容因子tは減少した。また、この範囲では、寛
容因子tが減少するに伴い、ゼーベック係数Sは僅かに
減少するが、電気伝導率(1/ρ)は著しく増加した。
その結果、実験番号4の出力因子は、実験番号1の約
2.6倍に増加した。
【0055】また、置換元素M1としてGdを用い、キ
ャリア濃度を一定(y=0.08)とし、かつアルカリ
土類金属元素AEとしてCa及びSrを用いた実験番号
5〜10の場合、イオン半径の小さいCaの含有量が多
くなるほど、寛容因子tは減少した。しかしながら、電
気伝導率(1/ρ)は、x=0.4の時に極大となり、
ゼーベック係数Sは、x=0.3の時に極小となった。
その結果、出力因子S /ρは、x=0.4の時に極大
となった。
【0056】さらに、置換元素M1としてGdを用い、
アルカリ土類金属元素AEとしてCaのみを用いた実験
番号11の場合、実験番号10に比して、ゼーベック係
数Sは増大したが、電気伝導率(1/ρ)は低下した。
また、これによって、出力因子S/ρは、実験番号1
0より低下した。
【0057】図1に、寛容因子tと出力因子S/ρの
関係を示す。なお、図1には、上述したM.Ohtakiらによ
って報告されている材料組成、電気伝導率σ及びゼーベ
ック係数Sに基づいて算出した寛容因子tと出力因子S
/ρの関係も併せて示した。図1より、寛容因子tが
0.88を超えると、出力因子S/ρが急激に増加す
ることがわかる。また、寛容因子tが0.91〜0.9
4の範囲で出力因子S /ρが極大となり、さらに寛容
因子tが0.96を超えると、再び出力因子S /ρが
急激に低下することがわかる。
【0058】以上の結果から、キャリア濃度が一定であ
る場合において、キャリアを発生させないアルカリ土類
金属元素の種類及び量を最適化すると、熱電特性が向上
することがわかった。また、寛容因子tと熱電特性との
間に密接な関係があり、寛容因子tを適切に制御するこ
とによって、高いゼーベック係数と低い電気抵抗率とを
同時に達成できることがわかった。
【0059】(実施例2)置換元素M1としてGdを用
い、x=0.5、y=0.04(実験番号21)又は
0.03(実験番号22)とした以外は、実施例1と同
一の手順に従い、焼結体を作製した。得られた各焼結体
について、焼結体密度の測定及び粉末X線回折を行い、
いずれも相対密度が90%以上であること、及び生成相
がペロブスカイト単相であることを確認した。
【0060】次に、実施例1と同一の手順に従い、37
3Kにおける電気伝導率(1/ρ)及びゼーベック係数
を測定した。また、実施例1と同一の手法を用いて、寛
容因子tを算出した。表2に、各試料の組成、寛容因子
t、電気伝導率(1/ρ)、ゼーベック係数S及び出力
因子S/ρを示す。
【0061】
【表2】
【0062】実験番号21及び22の場合、実施例1の
実験番号9に比して、置換元素M1の量を表すyの値
(すなわち、キャリア濃度)が半分以下になっているに
もかかわらず、電気伝導率(1/ρ)は、実験番号9と
ほぼ同等であった。これは、寛容因子tが最適値(約
0.93)に制御されたことによって、結晶構造が最適
化され、キャリア移動度が増大したためと考えられる。
【0063】一方、実験番号21及び22のゼーベック
係数Sは、キャリア濃度が半分以下になっているため
に、実験番号9に比して大幅に増加した。その結果、実
験番号21及び22の出力因子S/ρは、いずれも実
験番号9より増大した。
【0064】次に、373Kにおいて最大の出力因子S
/ρが得られた実験番号21の焼結体について、47
3K〜1123Kの高温域で電気伝導率(1/ρ)及び
ゼーベック係数Sを測定し、出力因子S/ρを算出し
た。図2に、測定温度と出力因子S/ρの関係を示
す。なお、図2には、上述したM.Ohtakiらによって測定
された、Ca0.9Bi0.1MnOの出力因子S
/ρの値も併せて示した。
【0065】図2より、実験番号21で得られた焼結体
の出力因子S/ρは、全測定温度範囲において、Ca
0.9Bi0.1MnOの1.5倍以上であり、M.Oh
takiらによって報告された最高データを遙かに上回る特
性を示していることがわかる。
【0066】以上、本発明の実施の形態について詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
改変が可能である。
【0067】例えば、上記実施例においては、アルカリ
土類金属元素並びに置換元素M1として、それぞれ、C
a及びSr、並びにGdを用いた例について主に説明し
たが、Mg、Ba等の他のアルカリ土類金属元素及び/
又はLa、Sm等の他の希土類元素を用いた場合も同様
に、寛容因子を適切に制御することによって、キャリア
移動度が最大となる構造を安定化させることができる。
【0068】また、本発明の適用範囲は、マンガン酸化
物に限られるものではなく、従来抵抗率が高いことが問
題となっている同様な構成元素と骨格構造を有する層状
ペロブスカイト系に対しても適用可能であり、これによ
ってさらに高性能な熱電変換材料を開発することができ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明に係るマンガン酸化物熱電変換材
料は、置換元素M1、M2によってキャリア濃度を比較
的低い値に維持したまま、アルカリ土類金属元素AEの
種類及び含有量を最適化することによってキャリア移動
度が最大となる構造を安定化させているので、高いゼー
ベック係数と低い電気抵抗率とを同時に達成できるとい
う効果がある。また、高温における化学的安定性が高
く、高温大気中において、安定して高い熱電特性を示す
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 寛容因子(t)と出力因子(S/ρ)の関
係を示す図である。
【図2】 測定温度と出力因子(S/ρ)の関係を示
す図である。
フロントページの続き (72)発明者 則竹 達夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4G030 AA05 AA08 AA09 AA11 AA20 AA21 AA23 AA24 AA25 AA26 AA39 AA40 AA42 AA43 BA01 BA02 BA21 CA01 4G048 AA05 AB01 AC08 AD08 AE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペロブスカイト(ABO)構造を有
    し、その組成が、 一般式:(AE1−yM1)(Mn1−zM2)O
    3−δ (但し、AEは、2種以上のアルカリ土類金属元素、M
    1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、In及びP
    bの内の1種又は2種以上の元素、M2は、Ru、N
    b、Mo、W及びTaの内の1種又は2種以上の元素、
    0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、y+z>0、−0.
    5≦δ≦+0.5)で表されるマンガン酸化物からな
    り、かつ寛容因子が0.7以上1.0以下であるマンガ
    ン酸化物熱電変換材料。
  2. 【請求項2】 ペロブスカイト(ABO)構造を有
    し、その組成が、 一般式:(CaSr1−x−yM1)MnO3−δ (但し、M1は、希土類元素並びにBi、Sn、Sb、
    In及びPbの内の1種又は2種以上の元素、0<x<
    1、x+y<1、0<y≦0.5、−0.5≦δ≦+
    0.5)で表されるマンガン酸化物からなり、かつ寛容
    因子が0.7以上1.0以下であるマンガン酸化物熱電
    変換材料。
  3. 【請求項3】 立方晶系、正方晶系又は斜方晶系に属す
    るペロブスカイト(ABO)構造を有し、 Aサイト元素として2種以上のアルカリ土類金属元素を
    含むマンガン酸化物からなり、かつ室温〜1000℃に
    おいて、電気抵抗率が0.01Ωcm以下、ゼーベック
    係数が負でその絶対値が50μV/K以上、及び熱伝導
    率が6W/mK以下であるマンガン酸化物熱電変換材
    料。
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