JP2007173604A - 圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた圧電特性を得ることができる圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】基板110上に下電極60を形成する工程と、前記下電極60上に圧電材料からなる圧電体前駆体膜71を形成して、該圧電体前駆体膜71を焼成して結晶化させた圧電体膜72からなる圧電体層70を形成する工程と、前記圧電体層70上に上電極を形成する工程とを具備し、前記下電極60を形成する工程では、最下層に密着層61を形成する工程と、白金からなる白金層62をX線回折広角法による(111)面半価幅が0.46度以上で形成する工程と、最上層に拡散防止層63を形成する工程とを有し、且つ前記圧電体層70を形成する工程では、前記圧電体前駆体膜71を昇温レート50℃/sec以上で焼成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子の製造方法に関し、特にノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッド等に用いられる圧電素子は、電気機械変換機能を呈する圧電材料からなる圧電体膜を2つの電極で挟んだ素子であり、圧電体膜は、例えば、結晶化した圧電性セラミックスにより構成されている。
このような圧電素子を用いた液体噴射ヘッドとしては、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドがある。インクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。たわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電体膜を形成し、この圧電体層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けることによって圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。
ここで、圧電素子は、シリコン単結晶基板上に密着層と白金層と拡散防止層とを積層して形成した下電極上と、圧電材料からなる圧電体前駆体膜を形成して焼成することで結晶化された圧電体膜からなる圧電体層と、上電極とを順次積層することによって形成されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、圧電体層を焼成して結晶させる際の昇温レートが規定されておらず、また、下電極の膜質についても規定されていないため、圧電特性が悪い圧電体層が形成されてしまう場合があるという問題がある。
なお、このような問題は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドに搭載される圧電素子に限られず、他の装置に搭載される圧電素子においても同様に存在する。
WO99/45598(第19〜23頁、第12〜14図)
本発明はこのような事情に鑑み、優れた圧電特性を得ることができる圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、基板上に下電極を形成する工程と、前記下電極上に圧電材料からなる圧電体前駆体膜を形成して、該圧電体前駆体膜を焼成して結晶化させた圧電体膜からなる圧電体層を形成する工程と、前記圧電体層上に上電極を形成する工程とを具備し、前記下電極を形成する工程では、最下層に密着層を形成する工程と、白金からなる白金層をX線回折広角法による(111)面半価幅が0.46度以上で形成する工程と、最上層に拡散防止層を形成する工程とを有し、且つ前記圧電体層を形成する工程では、前記圧電体前駆体膜を昇温レート50℃/sec以上で焼成することを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第1の態様では、圧電体層を焼成して形成する前の白金層の(111)面の半価幅及び圧電体層の焼成時の昇温レートを規定することによって、優れた結晶性の圧電体層、すなわち、小さな電圧で大きな変位を得られる優れた圧電特性の圧電体層を得ることができる。また、加熱工程における下電極膜内の応力緩和を促進し、下電極膜内の密着力を向上して、下電極膜内の層間剥離を確実に防止することができる。これにより、信頼性を向上することができると共に歩留まりを向上して製造コストを低減することができる。
本発明の第2の態様は、前記圧電体層を形成する工程では、RTA法によって焼成することを特徴とする第1の態様の圧電素子の製造方法にある。
かかる第2の態様では、圧電体層を焼成する際に比較的速い所望の昇温レートで行うことができる。
本発明の第3の態様は、前記密着層を形成する工程では、チタン、クロム、タンタル、ジルコニウム、タングステンからなる群から選択される少なくとも1つを主成分として当該密着層を形成することを特徴とする第1又は2の態様の圧電素子の製造方法にある。
かかる第3の態様では、下電極膜と基板とを確実に密着させることができる。
本発明の第4の態様は、前記拡散防止層を形成する工程では、イリジウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウム及びオスミウムからなる群から選択される少なくとも1つを主成分として、当該拡散防止層を形成することを特徴とする第1〜3の何れかの態様の圧電素子の製造方法にある。
かかる第4の態様では、所定の拡散防止層を用いることで、密着層の成分が圧電体層側に拡散するのを防止することができると共に、圧電体層の成分が下電極に拡散するのを防止することができ、優れた圧電特性の圧電体層を得ることができる。
本発明の第5の態様は、前記圧電体層を形成する工程では、前記圧電体膜を複数層形成することを特徴とする第1〜4の何れかの態様の圧電素子の製造方法にある。
かかる第5の態様では、所定厚さの圧電体層を高品質及び高精度に形成することができる。
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様の製造方法により製造された圧電素子を用いることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第6の態様では、液体の噴射特性の優れた液体噴射ヘッドを得ることができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの概略を示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及びそのA−A′断面図である。
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では結晶面方位が(110)であるシリコン単結晶基板からなり、その一方面には予め熱酸化により形成した酸化シリコン(SiO)からなる、厚さ0.5〜2.0μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、各圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する保護基板のリザーバ部と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバの一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられるマスク膜51を介して、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部320が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用するが、弾性膜50、絶縁体膜55を設けずに、下電極膜60のみを残して下電極膜60を振動板としても良い。
また、本実施形態の下電極膜60は、圧電体層70を形成する前に密着層と、密着層上に白金(Pt)からなる白金層と、白金層上に拡散防止層とが順次積層されて形成され、詳しくは後述する製造方法によって圧電体層70を焼成して結晶化させて形成した際に下電極膜60も同時に加熱処理される。そして、詳しくは後述するが、圧電体層70を形成する前の下電極膜60を構成する白金層の白金のX線回折広角法により測定される(111)面の半価幅は、0.46度以上である。また、圧電体層70を形成した後、すなわち圧電体層70を焼成した後の下電極膜60に含まれる白金のX線回折広角法により測定される(111)面の半価幅は0.3度以下となっている。
また、圧電体層70は、下電極膜60上に形成される電気機械変換作用を示す強誘電性セラミックス材料からなるペロブスカイト構造の結晶膜である。圧電体層70の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電材料や、これに酸化ニオブ、酸化ニッケル又は酸化マグネシウム等の金属酸化物を添加したもの等が好適である。具体的には、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)、ジルコニウム酸鉛(PbZrO)、チタン酸鉛ランタン((Pb,La),TiO)ジルコン酸チタン酸鉛ランタン((Pb,La)(Zr,Ti)O)又は、マグネシウムニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)(Mg,Nb)O)等を用いることができる。圧電体層70の厚さについては、製造工程でクラックが発生しない程度に厚さを抑え、且つ十分な変位特性を呈する程度に厚く形成する。例えば、本実施形態では、圧電体層70を1〜2μm前後の厚さで形成した。
さらに、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、インク供給路14側の端部近傍から引き出され、絶縁体膜55上にまで延設される、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されている。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上、すなわち、下電極膜60、弾性膜50及びリード電極90上には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有する保護基板30が接着剤35を介して接合されている。このリザーバ部31は、本実施形態では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、保護基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。圧電素子保持部32は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。
このような保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられている。そして、各圧電素子300から引き出されたリード電極90の端部近傍は、貫通孔33内に露出するように設けられている。
また、保護基板30上には、並設された圧電素子300を駆動するための駆動回路200が固定されている。この駆動回路200としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)等を用いることができる。そして、駆動回路200とリード電極90とは、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線210を介して電気的に接続されている。
また、このような保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
また、このリザーバ100の長手方向略中央部外側のコンプライアンス基板40上には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口44が形成されている。さらに、保護基板30には、インク導入口44とリザーバ100の側壁とを連通するインク導入路34が設けられている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段と接続したインク導入口44からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路200からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
以下、このようなインクジェット式記録ヘッドの製造方法について、図3〜図6を参照して説明する。なお、図3〜図6は、圧力発生室12の長手方向の断面図である。まず、図3(a)に示すように、シリコンウェハである流路形成基板用ウェハ110を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、その表面に弾性膜50を構成する二酸化シリコン膜52を形成する。なお、本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110として、膜厚が約625μmと比較的厚く剛性の高いシリコンウェハを用いている。
次いで、図3(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜52)上に、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜55を形成する。具体的には、弾性膜50(二酸化シリコン膜52)上に、例えば、スパッタ法等によりジルコニウム(Zr)層を形成後、このジルコニウム層を、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化することにより酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜55を形成する。
次いで、図3(c)に示すように、密着層61、白金層62及び拡散防止層63からなる下電極膜60を形成する。具体的には、まず、絶縁体膜55上に、密着層61を形成する。密着層61としては、例えば、厚さが10〜50nmのチタン(Ti)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、ジルコニウム(Zr)及びタングステン(W)からなる群から選択される少なくとも一つの元素を主成分とするものが挙げられる。本実施形態では、密着層61として、厚さ20nmのチタン(Ti)を設けた。このように下電極膜60の最下層に密着層61を設けることによって、絶縁体膜55と下電極膜60との密着力を高めることができる。
次いで、密着層61上に白金(Pt)からなり厚さが50〜500nmの白金層62を形成する。本実施形態では、白金層62を130nmの厚さで形成した。また、白金層62を形成した際に、X線回折法により測定された白金の(111)面の半価幅が0.46度以上となるように形成する。
ここで、X線回折広角法によって白金層62を測定すると、(111)面に相当する回折強度のピークが発生する。そして、「半価幅」とは、X線回折広角法により測定されたX線回折θ/2θチャートの各結晶面に相当するピーク強度の半価での幅のことを言う。
このような白金層62は、例えば、DCマグネトロンスパッタリング装置により形成することができる。そして、このような白金層62の(111)面の半価幅は、例えば、成膜レート、ターゲット基板間距離、成膜圧力及びアルゴン流量などを適宜調整することによって容易に制御することができる。また、密着層61の結晶構造によって、白金層62の半価幅を調整することもできる。例えば、白金層62を成膜する際の成膜圧力を大きくしたり、アルゴン流量を大きくすることによって、成膜された白金層62の半価幅を大きくすることができる。
そして、白金層62上に拡散防止層63を形成する。これにより、密着層61、白金層62及び拡散防止層63からなる下電極膜60が形成される。なお、拡散防止層63は、後の工程で圧電体層70を焼成して結晶化させて形成する際に、密着層61の成分が圧電体層70に拡散するのを防止すると共に圧電体層70の成分が下電極膜60に拡散するのを防止するためのものである。このような拡散防止層63としては、厚さが5〜20nmのイリジウム(Ir)、パラジウム(Pb)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)及びオスミウム(Os)からなる群から選択される少なくとも一つの元素を主成分とするものが挙げられる。本実施形態では、拡散防止層63として、厚さ10nmのイリジウム(Ir)を用いた。
次いで、図3(d)に示すように、下電極膜60上にチタン(Ti)からなり厚さが1〜20nm、本実施形態では厚さが4nmのチタン層64を形成する。そして詳しくは後述するが、下電極膜60上にチタン層64を形成した後に、圧電体膜72の1層目を形成した段階で、下電極膜60と1層目の圧電体膜72とを側面が傾斜するように同時にパターニングする。
このように下電極膜60の上にチタン層64を設けることにより、後の工程で下電極膜60上にチタン層64を介して圧電体層70を形成する際に、圧電体層70の優先配向方位を(100)または(111)に制御することができ、電気機械変換素子として好適な圧電体層70を得ることができる。なお、チタン層64は、圧電体層70が結晶化する際に、結晶化を促進させるシードとして機能し、圧電体層70の焼成後には圧電体層70内に拡散するものである。
なお、このような下電極膜60の各層61〜63及びチタン層64は、上述のように、例えば、DCマグネトロンスパッタリング法によって形成することができる。また、少なくとも下電極膜60の白金層62、拡散防止層63及びチタン層64は、スパッタリング装置内の真空状態から開放せずに連続して成膜することが好ましい。つまり、このように下電極膜60の白金層62、拡散防止層63及びチタン層64を連続成膜することによって、下電極膜60の白金層62、拡散防止層63及びチタン層64の密着力を高めて下電極膜60内の層間剥離を防止することができる。
次に、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電体層70を形成する。ここで、本実施形態では、金属有機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体層70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて圧電体層70を形成している。なお、圧電体層70の材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛に限定されず、例えば、リラクサ強誘電体(例えば、PMN−PT、PZN-PT、PNN-PT等)の他の圧電材料を用いてもよい。また、圧電体層70の製造方法は、ゾル−ゲル法に限定されず、例えば、MOD(Metal-Organic Decomposition)法等を用いてもよい。
圧電体層70の具体的な形成手順としては、まず、図4(a)に示すように、パターニングする前の下電極膜60上にPZT前駆体膜である圧電体前駆体膜71を成膜する。すなわち、下電極膜60が形成された流路形成基板10上に金属有機化合物を含むゾル(溶液)を塗布する(塗布工程)。次いで、この圧電体前駆体膜71を所定温度に加熱して一定時間乾燥させる(乾燥工程)。例えば、本実施形態では、圧電体前駆体膜71を170〜180℃で8〜30分保持することで乾燥することができる。また、乾燥工程での昇温レートは0.5〜1.5℃/secが好適である。なお、ここで言う「昇温レート」とは、加熱開始時の温度(室温)と到達温度との温度差の20%上昇した温度から、温度差の80%の温度に達するまでの温度の時間変化率と規定する。例えば、室温25℃から100℃まで50秒で昇温させた場合の昇温レートは、(100−25)×(0.8−0.2)/50=0.9[℃/sec]となる。
次に、乾燥した圧電体前駆体膜71を所定温度に加熱して一定時間保持することによって脱脂する(脱脂工程)。例えば、本実施形態では、圧電体前駆体膜71を300〜400℃程度の温度に加熱して約10〜30分保持することで脱脂した。なお、ここで言う脱脂とは、圧電体前駆体膜71に含まれる有機成分を、例えば、NO、CO、HO等として離脱させることである。また、脱脂工程では、昇温レートを0.5〜1.5℃/secとするのが好ましい。
次に、図4(b)に示すように、圧電体前駆体膜71を所定温度に加熱して一定時間保持することによって結晶化させ、圧電体膜72を形成する(焼成工程)。焼成工程では、圧電体前駆体膜71を680〜900℃に加熱するのが好ましく、本実施形態では、680℃で5〜30分間加熱を行って圧電体前駆体膜71を焼成して圧電体膜72を形成した。ここで、焼成工程における上電極膜80の加熱方法は特に限定されないが、例えば、RTA(Rapid Thermal Annealing)法等を用いて、昇温レートを比較的速くすることが好ましい。例えば、本実施形態では、赤外線ランプの照射により加熱するRTP(Rapid Thermal Processing)装置を用いて、圧電体膜を比較的速い昇温レートで加熱した。なお、圧電体膜を焼成する際の昇温レートは、50℃/sec以上である。
また、乾燥工程及び脱脂工程で用いられる加熱装置としては、例えば、ホットプレートや、RTP装置などを用いることができる。
そして、図4(c)に示すように、下電極膜60上に圧電体膜72の1層目を形成した段階で、下電極膜60及び1層目の圧電体膜72をそれらの側面が傾斜するように同時にパターニングする。
ここで、例えば、下電極膜60の上にチタン層64を形成した後にパターニングしてから1層目の圧電体膜72を形成する場合、フォト工程・イオンミリング・アッシングして下電極膜60をパターニングするためにチタン層64が変質してしまい、変質したチタン層64上に1層目の圧電体膜72を形成しても当該圧電体膜72の結晶性が良好なものではなくなり、1層目の圧電体膜72の上に形成される他の圧電体膜72も、1層目の圧電体膜72の結晶状態に影響して結晶成長するため、良好な結晶性を有する圧電体膜72が形成されない。
それに比べ、1層目の圧電体膜72を形成した後に下電極膜60と同時にパターニングすれば、1層目の圧電体膜72はチタン層64に比べて2層目以降の圧電体膜72を良好に結晶成長させる種(シード)としても性質が強く、たとえパターニングで表層に極薄い変質層が形成されていても2層目以降の圧電体膜72の結晶成長に大きな影響を与えない。
そして、パターニング後に上述した塗布工程、乾燥工程、脱脂工程及び焼成工程からなる圧電体膜形成工程を複数回繰り返すことで、図4(d)に示すように複数層の圧電体膜72からなる所定厚さの圧電体層70を形成する。例えば、ゾルの1回あたりの膜厚が0.1μm程度の場合には、例えば、10層の圧電体膜72からなる圧電体層70全体の膜厚は約1.1μm程度となる。
なお、上述のように下電極膜60上に圧電体膜72の1層目を形成した段階でこれらを同時にパターニングして、下電極膜60及び1層目の圧電体膜72の側面を傾斜させることで、2層目の圧電体膜72を形成する際に、下電極膜60及び1層目の圧電体膜72が形成された部分とそれ以外の部分との境界近傍において、下地の違いによる2層目の圧電体膜72の結晶性への悪影響を小さく、すなわち、緩和することができる。これにより、下電極膜60とそれ以外の部分との境界近傍において、2層目の圧電体膜72の結晶成長が良好に進み、結晶性に優れた圧電体層70を形成することができる。また、下電極膜60及び1層目の圧電体膜72の側面を傾斜させることで、2層目以降の圧電体前駆体膜71を形成する際の付き回りを向上することができる。これにより、密着性及び信頼性に優れた圧電体層70を形成することができる。
このような圧電体層70を形成する特に焼成工程では、下電極膜60も同時に加熱され、下電極膜60に含まれる白金(Pt)のX線回折広角法によって測定される(111)面の半価幅は0.3度以下となる。すなわち、圧電体層70を形成する前の下電極膜60を構成する白金層62の白金の(111)面の半価幅が0.46度以上であっても、圧電体層70を形成する際に下電極膜60も同時に加熱処理されることによって、下電極膜60内の拡散・応力緩和が促進され、下電極膜60に含まれる白金の(111)面の半価幅が0.3度以下となる。
このように、圧電体層70を形成する前の白金層62の白金の(111)面の半価幅を0.46度以上と大きくしても、圧電体層70を形成した後の下電極膜60に含まれる白金の(111)面の半価幅を0.3度以下と小さくすることができ、下電極膜60の白金の応力緩和が起こる。すなわち、下電極膜60の白金層62と、拡散防止層63が加熱処理されることによって形成された酸化イリジウム(IrO)からなる酸化イリジウム層(図示なし)との間で拡散・応力緩和の発生を促進して、下電極膜60内で一時的な応力集中が発生しないようにすることで密着力を高めることができ、下電極膜60内の層間剥離を防止することができる。
また、圧電体層70を形成する前の白金層62の白金の(111)面の半価幅を0.46度以上とし、圧電体層70を焼成により形成する際の昇温レートを50℃/sec以上とすることで、圧電体層70を(100)面または(111)面の良好な優先配向方位で形成することができる。
そして、図4(a)〜図4(d)に示す工程によって圧電体層70を形成した後は、図5(a)に示すように、例えば、イリジウム(Ir)からなる上電極膜80を流路形成基板用ウェハ110の全面に形成し、圧電体層70及び上電極膜80を、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。次に、リード電極90を形成する。具体的には、図5(b)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って、例えば、金(Au)等からなるリード電極90を形成後、例えば、レジスト等からなるマスクパターン(図示なし)を介して各圧電素子300毎にパターニングすることで形成される。
次に、図5(c)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の圧電素子300側に、シリコンウェハであり複数の保護基板30となる保護基板用ウェハ130を接着剤35を介して接合する。なお、この保護基板用ウェハ130は、例えば、400μm程度の厚さを有するため、保護基板用ウェハ130を接合することによって流路形成基板用ウェハ110の剛性は著しく向上することになる。そして、流路形成基板用ウェハ110をある程度の厚さとなるまで研磨した後、さらにフッ硝酸によってウェットエッチングすることにより流路形成基板用ウェハ110を所定の厚みにする。例えば、本実施形態では、約70μm厚になるように流路形成基板用ウェハ110をエッチング加工した。
次いで、図6(a)に示すように、流路形成基板用ウェハ110上に、例えば、窒化シリコン(SiN)からなるマスク膜51を新たに形成し、所定形状にパターニングする。そして、図6(b)に示すように、流路形成基板用ウェハ110をマスク膜51を介してKOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチング(ウェットエッチング)することにより、圧電素子300に対応する圧力発生室12、連通部13及びインク供給路14等を形成する。
その後は、流路形成基板用ウェハ110及び保護基板用ウェハ130の外周縁部の不要部分を、例えば、ダイシング等により切断することによって除去する。そして、流路形成基板用ウェハ110の保護基板用ウェハ130とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合すると共に、保護基板用ウェハ130にコンプライアンス基板40を接合し、流路形成基板用ウェハ110等を図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10等に分割することによって、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドとする。
(実施例1〜9)
上述した実施形態1と同様の製造方法により、シリコンウェハからなる流路形成基板用ウェハを熱酸化することにより二酸化シリコン(SiO)からなる弾性膜を形成し、この弾性膜上に酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜を形成する。そして、絶縁体膜上に下電極膜として、厚さが20nmのチタン(Ti)からなる密着層と、厚さが130nmの白金(Pt)からなり、X線回折広角法によって測定された白金の(111)面の半価幅が0.46度以上の白金層と、厚さが10nmのイリジウム(Ir)からなる拡散防止層とを順次積層形成する。さらに、拡散防止層上に厚さが4nmのチタン(Ti)からなるチタン層を形成した。なお、このような下電極膜の各層及びチタン層は、DCマグネトロンスパッタリング法によってスパッタリング装置内の真空状態から開放せずに連続して成膜した。
(比較例1〜6)
白金層をX線回折広角法により測定された白金の(111)面の半価幅が0.46度より小さくなるように形成した以外、上述した実施例1と同様の構成及び製造方法によって形成した。
(試験例)
これら実施例1〜9及び比較例1〜6の下電極膜上に、上述した実施形態1と同様の製造方法により圧電体層及び上電極膜を形成した。すなわち、各下電極膜上に、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を塗布し、180℃で10分間乾燥工程を行った後、400℃で10分間脱脂工程を行い、その後、昇温レートが50℃/secで加熱し、700℃で30分間焼成工程を行うことで圧電体膜を形成する圧電体膜形成工程を行い、0.1μmの圧電体層を形成した。このように圧電体層を形成する前の下電極膜に含まれる白金の(111)面の半価幅をGXR300(Cu管球;リガク株式会社製)を用いて広角測定法により求めた。また、各圧電体層の(100)面の回折強度を測定した。これらの結果を下記表1及び図7に示す。なお、図7は、圧電体層形成前の白金の(111)面の半価幅及び圧電体層の(100)面の回折強度との関係を示すグラフである。
Figure 2007173604
表1及び図7に示すように、実施例1〜9の下電極膜、すなわち、白金の(111)面の半価幅が0.46度以上となるように形成した白金層を有する下電極膜を用いて圧電体層を形成した場合、圧電体層の(100)面の回折強度が160cps以上となっており、優れた結晶性の圧電体層、すなわち、小さな電圧で大きな変位を得られる優れた圧電特性の圧電体層を得ることができる。これに対して、比較例1〜6の下電極膜、すなわち、白金を(111)面の半価幅が0.46度より小さくなるように形成した白金層を有する下電極膜を用いて圧電体層を形成した場合、圧電体層の(100)面の回折強度が160cpsよりも小さくなっており、圧電特性が悪いことが分かった。
このため、圧電体層を形成する前の下電極膜として、白金の(111)面の半価幅が0.46度以上となるように白金層を形成し、且つ圧電体層の焼成時に昇温レートを50℃/sec以上とすることで、優れた圧電特性の圧電体層を得ることができる。なお、本実施例では、圧電体膜1層からなる圧電体層の結晶性について説明したが、複数層の圧電体膜からなる圧電体層の場合にも、2層目以降の圧電体膜は1層目の圧電体膜を種として結晶成長するものであるため、1層目の圧電体膜の結晶性が重要になる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、圧電体前駆体膜71を塗布、乾燥及び脱脂した後、焼成して圧電体膜72を形成するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、圧電体前駆体膜71を塗布、乾燥及び脱脂する工程を複数回、例えば、2回繰り返し行った後、焼成することで圧電体膜72を形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、圧電体層70をゾル−ゲル法を用いて形成するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、圧電体層70をMOD法やスパッタリング法などにより形成するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態1では、下電極膜60として、密着層61、白金層62及び拡散防止層63を用いたが、特にこれに限定されず、例えば、密着層61と白金層62との間に密着層が白金層に拡散するのを防止して密着性を維持するための拡散防止層を形成するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態1では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
また、本発明は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドに搭載される圧電素子の製造方法に限られず、他の装置に搭載される圧電素子の製造方法にも適用することができる。
実施形態1に係る記録ヘッドの概略構成を示す分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 試験例に係る試験結果を示すグラフである。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 13 連通部、 14 インク供給路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 31 リザーバ部、 32 圧電素子保持部、 40 コンプライアンス基板、 60 下電極膜、 61 密着層、 62 白金層、 63 拡散防止層、 64 チタン層、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 100 リザーバ、 200 駆動回路、 210 接続配線、 300 圧電素子

Claims (6)

  1. 基板上に下電極を形成する工程と、前記下電極上に圧電材料からなる圧電体前駆体膜を形成して、該圧電体前駆体膜を焼成して結晶化させた圧電体膜からなる圧電体層を形成する工程と、前記圧電体層上に上電極を形成する工程とを具備し、
    前記下電極を形成する工程では、最下層に密着層を形成する工程と、白金からなる白金層をX線回折広角法による(111)面半価幅が0.46度以上で形成する工程と、最上層に拡散防止層を形成する工程とを有し、
    且つ前記圧電体層を形成する工程では、前記圧電体前駆体膜を昇温レート50℃/sec以上で焼成することを特徴とする圧電素子の製造方法。
  2. 前記圧電体層を形成する工程では、RTA法によって焼成することを特徴とする請求項1記載の圧電素子の製造方法。
  3. 前記密着層を形成する工程では、チタン、クロム、タンタル、ジルコニウム、タングステンからなる群から選択される少なくとも1つを主成分として当該密着層を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電素子の製造方法。
  4. 前記拡散防止層を形成する工程では、イリジウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウム及びオスミウムからなる群から選択される少なくとも1つを主成分として、当該拡散防止層を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の圧電素子の製造方法。
  5. 前記圧電体層を形成する工程では、前記圧電体膜を複数層形成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の圧電素子の製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の製造方法により製造された圧電素子を用いることを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
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