JP2007173500A - 電子部品の装着装置および装着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板が反っていても、自動的に電子部品を基板の所定位置に装着できる電子部品の装着装置および装着方法を提供する。
【解決手段】電子部品の装着装置1は、供給系3から供給された電子部品Aを回転テーブル7に付設した複数のノズル9を用いてXYテーブルを有する装着系4で基板Bに装着する。ノズルには、ノズルの軸方向に弾性変形可能な弾性支持部が形成されている。回転テーブル7には基板Bの反りを計測する手段が設けられている。電子部品を保持したノズルは基板Bに電子部品を装着する際に弾性変形する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板上に電子部品を装着する電子部品の装着装置および装着方法に関する。
従来の電子部品の装着装置の例が、特許文献1,特許文献2に記載されている。特許文献1に記載された電子部品の装着装置では、装着ヘッドが周方向に複数本の吸着ノズルを有している。この吸着ノズルをノズルホルダが出没自在に装着する。そして、回転駆動手段がノズルホルダをその軸心廻りに正逆回転させる。回転駆動手段は、使用する1個の吸着ノズルが突き出し位置に臨むようにノズルホルダを回転させる。それとともに、吸着ノズルを突き出し位置でノズルホルダの下面から突き出して電子部品を装着する。先端部で電子部品を吸着し装着するノズルは、ローラガイドに案内される。さらに、内部に真空流路を形成したシャフトとノズルを圧縮ばねに抗して出没させるローラフォロアとノズルが、一体的に形成されている。
特許文献2に記載された電子部品の装着装置では、電子部品を吸引する吸引位置と電子部品を吸着した状態で保持する吸着保持位置との間でホルダ部を昇降駆動する。ホルダ部に相対移動可能にノズル本体を装着する。ノズル本体は、電子部品吸着口が形成されたノズルチップおよびノズルチップとホルダ部間に設けたノズル中間部とを備える。ノズル中間部とホルダ部との間に、ノズル中間部を弾性支持する第1緩衝機構であるコイルバネが配置されている。ノズルチップとノノズル中間部との間には、ノズルチップを弾性支持する第2緩衝機構である肉薄部が設けられている。
特開2004−6972号公報 特開2003−165083号公報
上記特許文献1に記載のものでは、吸着ノズルと真空流路を形成するシャフトと出没のためのローラフォロアとが一体的な構造であり多大な重量となる。そのため装着時には、可動部重量と装着時の速度により、衝撃エネルギが電子部品に加わり、微小化された電子部品への衝撃力を無視できなくなっている。
特許文献2に記載のものは、衝撃力による電子部品の割れや欠けを防止するために、コイルバネと電子部品を弾性支持する肉薄部を設けている。この電子部品装着装置では、ノズル本体を構成する部品点数が多く、かつ組み立てが複雑になり、コスト増を招く。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は電子部品装着装置における電子部品の装着の信頼度を高めることにある。本発明の他の目的は、基板が反っていても安定して電子部品を基板に搭載することにある。
上記目的を達成するために、供給系から供給された電子部品を回転テーブルに付設した複数のノズルを用いてXYテーブルを有する装着系で基板に装着する電子部品装着装置において、ノズルにこのノズルの軸方向に弾性変形可能な弾性支持部を形成した。
この装置において、基板の反りを計測する手段を回転テーブルに付設してもよく、回転テーブルは間欠回転動が可能であり、電子部品を装着する位置と計測位置とは共に回転テーブルの間欠同時の静止位置であってもよい。
上記目的を達成するために、供給系から供給された電子部品を回転テーブルに付設した複数のノズルを用いてXYテーブルを有する装着系で基板に装着する電子部品装着方法において、ノズルに接続した真空吸引手段を用いて前記ノズル先端に電子部品を吸引し、回転テーブルを回動した後にXYテーブルを駆動してノズルを基板に位置決めすると共に、ノズル先端部からの押し上げ力に応じてノズル中心軸方向にノズルを弾性変形させて電子部品を装着した。
そしてこの方法において、電子部品を真空吸引した際に発生する力よりわずかに強い力でノズルを弾性変形させるのがよく、XYテーブルの上方に基板高さを検出する非接触センサを配置し、部品を基板に実際に装着する実装領域の近傍に設定したラインに倣って
XYテーブルを移動しながら基板高さを予め計測する手順と、この計測した高さ情報を用いて基板の最も凹となる位置情報と電子部品の種類ごとの押し込み量に基づいてノズル装着位置を決定する手順とを備えるのがよい。
本発明によれば、基板の反りを検出して装着時のノズルのストロークを最適化したので、基板が反っていても、安定して基板に電子部品を装着できる。その結果、電子部品の装着の信頼性が向上する。
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を参照して説明する。図1に、本発明に係る電子部品装着装置の一実施例を、側面図で示す。図2に、図1に示した電子部品装着装置の一部を断面にした側面図を示す。電子部品装着装置1では、装置本体2を挟んで互いに平行に、チップ状電子部品(以下、チップ部品あるいは部品という)Aを供給する供給系3と、電子部品Aを基板Bに装着する装着系4とを配置している。
供給系3は、電子部品供給装置3Aを有する。装置本体2には、駆動系の主要部であるインデックスユニット6と、このインデックスユニット6に連結した回転テーブル7と、回転テーブル7の外周部に搭載した複数個、例えば12個、の装着ヘッド8とが設けられている。装着ヘッド8は、複数の吸着ノズル9を有する。回転テーブル7は、インデックスユニット6により、装着ヘッド8の個数に対応した間欠ピッチで間欠的に回転駆動される。回転テーブル7が間欠回転すると、各装着ヘッド8に搭載した吸着ノズル9が供給系3および装着系4に向かい合う。そして、供給系3から供給された電子部品Aを吸着した後に、装着系4へ回転搬送する。装着系4に導かれた基板Bに、吸着した電子部品Aが装着される。
供給系3は、基板Bに装着する電子部品Aの種類に応じた数のテープカセット16を有する。1対のガイドレール20,20にスライド自在に案内された供給台15に、テープカセット16は横並びに着脱自在に取り付けられている。供給台15には、この供給台
15のスライド方向にボールねじ18が螺合している。供給台15は、ボールねじ18の一端に連結した送りモータ17の正逆回転により進退する。そして、装着ヘッド8の吸着位置に所望のテープカセット16を選択的に対向させる。各テープカセット16には、所定のピッチで電子部品Aが装填されたキャリアテープCが、テープリール5へ巻き出された状態で搭載されている。電子部品Aは、テープリール5から巻き出されたキャリアテープCから、吸着ノズル9により吸着される。
装着系4は、XYテーブル13と、基板搬入搬送路23および基板搬出搬送路24と、基板移送装置25とを有する。XYテーブル13は、載置した基板BをX軸方向およびY軸方向に移動させる。基板搬入搬送路23および基板搬出搬送路24は、XYテーブル
13の前後に配設されている。基板移送装置25は、基板搬入搬送路23上の基板Bを
XYテーブル13に、およびXYテーブル13上の基板Bを基板搬出搬送路24に移送する。
XYテーブル13は、Y軸モータ12が取り付けられこのY軸モータ12の回動によりY方向に移動するYテーブル11Aを有する。Yテーブル11Aの上面にはテーブル11Bが載置されており、X軸モータ14がこのテーブル11Bに取り付けられている。X軸モータ14が回動すると、Yテーブル11A上でテーブル11BがX方向に移動し、結果的にXY方向に移動するXYテーブル13が形成される。テーブル11B上には基板Bが載置され、図示しない固定手段でテーブル11B上に固定される。部品Aは、この基板Bに装着される。
基板搬入搬送路23の下流端部まで送られてきた基板Bは、基板移送装置25により、XYテーブル13上に移送される。このとき、電子部品Aの装着が完了したテーブル11B上の基板Bは、基板移送装置25により基板搬出搬送路24に移送される。テーブル11B上に導びかれた基板Bは、XYテーブル13により所定位置まで移動される。すなわち、各装着ヘッド8から次々と送られてくる電子部品Aを基板Bの部品装着部位に装着できるように基板Bが位置決めされる。位置決めされた基板Bに、各吸着ノズル9が電子部品Aを装着する。
XYテーブル13と供給台15間に配置されたロータリテーブル7は、矢印で示した回転方向に間欠回転する。その際、供給台15の吸着ステーションIで、吸着ノズル9が供給系3から部品Aを吸着し取り出す。吸着ステーションIでは、装着ヘッド8が停止する。吸着ステーションIとは異なるロータリテーブル7の外周部には、部品認識装置21が付設されている。部品認識装置21は、部品Aの下面を撮像可能なカメラを有し、このカメラは吸着ノズル9が吸着する部品Aの位置ずれを所定の視野範囲で撮像する。撮像された画面は認識処理される。部品認識装置21は、認識ステ−ションIIに設けられている。
ロータリテーブル7の間欠回転動作で、認識ステーションIIの次に装着ヘッド8が停止する位置を、角度補正IIIステーションとする。角度補正ステーションIIIでは、認識装置21が認識した結果得られたチップ部品Aの角度位置ずれを補正する。ヘッド回動装置
22は、予め定められた角度量に補正量を加味して、装着ヘッドAを上下方向に延びるノズル9の軸回り方向であるθ方向に回動させる。
ロータリテーブル7の間欠回転動作で、角度補正ステーションIII の次の次に装着ヘッドが停止する位置を装着ステーションIVとする。装着ステーションIVで吸着ノズル9を下降させ、部品Aを基板Bの所定位置に装着する。なお、吸着ノズル9は装着ヘッドに対して下降する方向に図示しない圧縮ばねで常に付勢されている。吸着ノズル9が部品Aを吸着した状態で、吸着ノズル9は基板Bに当接する。その後さらに装着ヘッド8が所定量下降すると、圧縮ばねが所定量圧縮される。その際、衝撃が吸収されて所定の押圧力で部品Aが基板Bに装着される。
図3に、図1に示した電子部品装着装置1が備える吸着ノズル(以下、ノズルと称す)を、縦断面図で示す。ほぼ円柱状のノズル本体31内に、中空支持体32が保持されている。ノズル9の軸心部には第1ないし第3の吸引通路33〜35が形成されている。ノズル9には真空吸引装置36が連結されており、第3の吸引通路35の上端部が、真空吸引装置36に連通している。真空吸引装置36を用いて真空吸引して発生する負圧は、各吸引通路33〜35を介して電子部品Aの吸着を可能にする。
図4および図5に、図3に示したノズル本体31の先端部の詳細を、それぞれ縦断面図および横断面図で示す。図5は、図4のA−A′矢視図である。ノズル本体31の軸心部には、中空支持体32を保持するため軸方向長さLの孔31fが形成されており、この孔31fは吸引通路33,35に連通している。
ノズル本体31の軸方向中間部には、ノズル本体31の中心軸に対してほぼ直交する方向に左右互い違いに複数のスリット31aが形成されている。複数のスリット31aは、所望厚さの弾性支持体31bを形成する。弾性支持体31bは、ノズル上端部31cが固定されているときにノズル先端部31dからの押し上げ力に応じてノズル軸方向に弾性変形する。
ノズル本体31の孔31fに嵌合する中空支持体32の詳細を、図6に縦断面図で示す。中空支持体32は段付形状をしており、先端から長さh1部分が、ノズル本体31に形成した孔31fの先端からスリット下端までの長さL1に嵌合する。中空支持体32の先端から段付部までの全長hから、上記長さh1を差し引いた長さh2の部分は、ノズル本体31の孔31fとの間に半径方向に僅かの隙間を有している。この部分のノズル本体
31側の長さは、L2である。
中空支持体32の段付部から上端部までの長さh3の部分は、ノズル本体31の吸引通路35との間に半径方向に僅かの隙間を有している。ノズル本体31の先端部31dを押圧あるいは除圧すると、ノズル31の先端部は上下方向に移動する。中空支持体32を嵌合する嵌合部長さL1,h1はほぼ同じであるが、隙間有り部の長さL2,h2は、初期撓み量δ0 =L2−h2になるように、中空支持体32の長さh2の方を僅かに短くする。
図3に示すように、ノズル本体31に中空支持体32を嵌合する際には、ノズル本体
31の隙間有り部の長さL2をδ0 だけ縮めて、弾性体31bに予圧を加える。中空支持体32の嵌合部(長さh1の部分)とノズル本体31の嵌合部(長さL1の部分)との嵌合には、圧入または接着,はんだ付け,ろう付け等を用いる。
ノズル本体31に形成した弾性支持体31bの特性を、図7に示す。ばねとして作用する弾性支持体31bには、初期撓み量δ0 により初期力を発生させる。ノズル本体31の先端部に初期力を超える外力を作用させて押し込み量Sを与えると、押し込み量Sに応じたばね力Fが生じる。ばね定数κは、κ=F′/(δ0+S′)で表される。
ノズル本体31において、スリット31aを設ける部分の外径寸法とスリット31aの切り込み深さおよび弾性支持体31bの肉厚寸法、弾性支持体31bの数等の組み合わせれば、ノズル本体31の先端部の荷重対先端変位の特性であるばね定数を設定できる。電子部品Aを装着するときに印刷はんだに加える力を所定の力に設定できる。ノズル本体
31の弾性支持体31bの先端部は軽量であるから、高速に装着動作をした場合でも電子部品Aに与える衝撃力を小さくできる。
以下に、基板にBに電子部品Aを表面装着する手順の概略を示す。電子部品Aは直方形状であり、2つの面に電極(金属部)が形成されている。基板B上の予め定められた位置に、ランドと称するCu材である導体が、所定の電子部品Aを装着するために設けられている。基板Bに電子部品Aを装着するときは、図示しない印刷機等を用いて、ランド部にはんだペーストを予め印刷する。電子部品装着装置1は、印刷はんだの上に電子部品Aを位置決めし、所定の圧力で押圧する。その後、図示しないリフロー炉内に基板Bを投入し、はんだペーストを溶融してランド部と電極部を、電気的および機械的に接合する。
電子部品Aをはんだペーストの上に装着するときに印刷したはんだから電子部品Aに所定の押し付け力が付加されないと、装着時に位置ずれ誤差や部品倒れ、欠品などの装着ミスが発生する。電子部品Aへの押し付け力が許容された力以上であると、はんだが周辺に広がったり部品を損傷する等の装着ミスが発生する。そのため、本実施例では弾性支持体のばね定数を所定のばね定数にして、電子部品Aへの押圧力を調整している。
図2に示すように、電子部品Aを真空吸着すると、第3の吸引通路35の断面積に応じて真空力が発生する。使用するばねの製作ばらつきも含めて、発生する真空力よりわずかに大きくなるよう、弾性支持体31bの撓み量δ0 による初期力を設定する。これにより、真空吸着で電子部品Aを吸着しても、ノズル本体31の先端部位置が変化しない。
本実施例によれば、弾性支持体31bがばねとして作用するので、電子部品Aを真空吸着するときに発生した真空力がノズル9の先端位置および電子部品Aの下面が変動するのを、ばねの初期力により防止できる。表面実装基板にクリームはんだを印刷した後に、ノズル9に吸着した電子部品Aを装着する際に、目標のノズル9の下降ストロークよりもはんだ表面が僅かに凸状に高くなっていても、ノズル9の先端に形成した弾性支持体31bの変形により最適な装着が可能になる。
図8に、上記実施例で示した電子部品装着装置1が取り扱える実基板について、高さを実測した結果の例を示す。また、図9に、電子部品Aを基板Bに装着する例を示す。図8に示したプリント配線基板を、仮想的にメッシュ状に分割して電子部品実装領域における位置座標を設定する。基板Aの直交する2方向を、それぞれX軸,Y軸とする。X軸方向をm個、Y軸方向をn個に等分割する。分割されて形成された各分割領域のプリント基板の高さを、電子部品Aを装着する直前に装着位置近傍で計測するか、あるいは予め計測して、電子部品装着装置1の図示しない記憶手段に記憶する。さらに、計測したデータに基づいて教示する基板の最大高さhmax(i,j),最小高さhmin(i,j)の情報を、記憶手段に記憶する。
x方向にk番目、y方向にk番目の分割領域(ik,jk)領域に電子部品Aを装着する場合を例に説明する。電子部品Aを基板Bに装着する場合、基板Bの反りが無い理想状態のとき(以下、このときを基板Bの基準高さと称す)におけるノズル9の下降ストロークS0 は、基板基準高さh0 ,部品厚みt0 および印刷はんだ上面を基準にした電子部品Aごとの押し込み量hk から決定される。電子部品Aの厚みがtk であるときに、分割領域
(ik,jk)で押し込み量hkだけ押し込む場合について説明する。分割領域(ik,jk)における基板Aの最大高さはhmax(ik,jk)であり、最小高さはhmin(ik,jk)である。ノズル9のストロークSkが、Sk=S0+hmin(ik,jk)+(tk−tk)+(hk−h0)となるように、ノズル9の下降位置を制御する。
基板Bが反っている(hB )ときの、電子部品Aの装着方法を図10を用いて説明する。基板Bが最も凹んでいる最小高さhmin(i,j) に基づいてノズル9のストロークを決定し、電子部品Aを装着する。装着領域(i,j)に電子部品Aを実装するときに、電子部品Aの高さが最小高さhmin(i,j) より高いと、ノズル9の先端部に印刷はんだから、下方からの力が加わる。このとき、ノズル9の弾性支持体31bが変位して、反力を吸収する。
電子部品装着装置1が有する図示しない記憶装置に記憶した装着部品データの例を、図11に示す。図中のi,jは、この電子部品が装着される位置を示す数字で、図9に示したX軸方向およびY軸方向の領域番号である。この図11に示したデータは、自動運転時における部品装着時の部品データである。装着部品Aは、R1,R2の2種類である。プリント基板B上に電子部品Aを装着する際、全ての装着部品Aの基板B上面の高さ情報を用いて、装着部品Aを位置決する必要はない。
装着部品AがR1の場合には、部品厚みがtk 、押し込み量がhk 、計測情報から得た最小高さがhmin であるから、これらの量を用いてノズル9の下降ストロークを決定し、所定位置に装着部品Aを装着する。装着部品AがR2のときには、表面高さの如何にかかわらず予め定めた下降ストローク(S0 )で装着する。この結果、図11に示したように、部品No.1〜18の中で、No.4,5,9,10,16,17については、基板Bの高さ情報を必要としない。必要最小限の基板Bの表面高さ情報だけを使用して、後述する計測処理時間を極力低減する。なお、部品の押し込み量hk は、装着する電子部品Aの種類ごとに決定する。
基板Bの高さhB の測定を、図12を用いて説明する。XYテーブル13には、位置決めピン28が付設されている。基板Bを位置決めピン28を用いてX方向に位置決めする。XYテーブル13には、固定側Yクランプ26aと可動側Yクランプ26bも付設されている。X方向に位置決めされたXYテーブル13を、Yクランプ26a,26bを用いて、X方向にガイドするとともにY方向にクランプする。
Yクランプ26a,26bには、ともに断面が「コ」字状のガイド溝(図示せず)が形成されている。可動側Yクランプ26bのガイド溝には、図示しないエアーシリンダが取り付けられている。可動側Yクランプ26bをエアーシリンダで作動させ、XYテーブル13に導びかれた基板Bを、固定側Yクランプ26aとの間にY方向に押圧および固定する。固定側Yクランプ26aと可動側Yクランプ26bには、Zクランププレート(図示せず)が配設されている。Zクランププレートを上方に移動制御して、基板Bを「コ」字状のガイド溝の上面、すなわちZ方向に押圧および固定する。
Yテーブル11Aと一体に形成され、Yテーブル11A上に載置されるテーブルベース26Cには、図示しないバックアップピンを立設する多数のセット孔26dが形成されている。バックアップピンは、基板Bを下側から支える。剛性の高い基板BがXYテーブル13に導びかれるときには、バックアップピンを用いる必要はなく、Zクランププレートだけで基板Bを支持する。固定側Yクランプ26aと可動側Yクランプ26b及び基板Bは一体となって支持され、図示しない昇降装置によりテーブルベース26Cの上方のZ方向に移動する。
基板搬入搬送路23から移送された基板Bは、XYテーブル13の「コ」字状のガイド溝を介して位置決めピン28に突き当たる。これにより、基板BはX方向に位置決めされる。固定側Yクランプ26aおよび可動側Yクランプ26bと一体になった基板Bは、初めは電子部品Aの装着基準高さh0 より高い位置にある。そこで、昇降装置を用いて電子部品Aの装着基準高さh0 まで移動させる。このとき、可動側Yクランプ26bの位置決め機構が作動した後にエアーシリンダが作動して、基板BのY方向位置を固定する。
その後、Zクランププレートが作動して基板Bを高さ方向に支持する。昇降装置が下降し終えると、バックアップピンが基板Bを下側から支持して、基板Bの移動を防止する。このときバックアップピンは、僅かに間隙を有して基板Bに対向する。この状態で基板Bに電子部品Aを装着する。電子部品Aの装着が完了すると、上記手順と逆の手順で基板Bの固定を解き、基板Bを基板搬出搬送路24に移送する。
なお、図12における点MCは、装着ヘッド8内に装備した吸着ノズル9が電子部品Aを基板Bに装着する点である。また、マークM1,M2は、基板表面に作成した第1,第2のアライメントマークである。実際の部品装着工程では、カメラを用いてアライメントマークを認識するステップが含まれる。基板高さhB の計測は、認識作業ステップ終了後に実行される。基板表面の高さhB を、センサ27で検出する。センサ27は例えば光学センサであり、ビーム状のレーザ光を基板Bの表面に照射し、基板Bからの散乱像を受光して、三角測量の原理により高さを検出する。
図8の計測例に示したように、基板Bの表面の凹凸はX方向あるいはY方向に連続的変化している。このことから、部品装着点またはその近傍の基板高さ情報を用いて、部品Aを装着することができる。図11に示す部品データの中の部品No.1〜5が装着される領域(i,j)=(2,4)での、高さ測定方法を以下に例示する。センサ27が測定した測定ラインが、図9中に対角ラインL24で示した線に一致するように、XYテーブル13を駆動して連続的に高さを計測する。この計測データを用いて、図11に示す高さデータhmin(2,4)を演算して、基板高さhBを求める。
なお上記実施例においては、図11に示したような部品データから、基板高さhB のデータが必要な領域だけを抽出する計測プログラムを準備しておき、アライメントマークの認識作業を終えた後に認識データをフィードバックして、高さサーチ領域位置を正確に補正して高さを検出する。
上記実施例では、基板高さhB を計測する際に、計測点を走査して領域全体の基板高さ
B を計測しているが、2台のCCDカメラを用いた複視眼による被接触三次元形状計測を用いてもよい。また、スリット光または格子状パターンを能動的に照射してカメラで観測し、被接触で三次元形状を計測してもよい。さらに、予め高さ上限値などのしきい値を設けて、基板高さhB を計測した結果を用いて、例えば基板の最大高さhmax(2,4) の値がしきい値を超えたら、電子部品装着装置1を停止して部品装着作業を中断するようにしてもよい。
また上記実施例では、部品装着の直前に基板の反りを検出し、基板の反り情報をフィードバックして部品装着している。基板搬入搬送路23から移送された基板がX,Y,Z方向にクランプされたときの基板高さhB を予め計測し、この計測情報を教示データとして用いて電子部品を装着してもよい。
上記実施例においては、ノズル9が先端部に切り込み(スリット)を形成した簡単な構造の弾性体であるので、製作が容易である。この弾性構造体により、基板が反っていても力を吸収でき、電子部品に対する衝撃力を与えずに装着が可能となる。さらに、弾性構造体に初期力を加えて組み立てるので、電子部品を真空吸着した際に余分な力が生じても部品下面位置が変化せず、安定して部品を基板に装着できる。
本発明に係る電子部品装着装置の一実施例の平面図である。 図1に示した電子部品装着装置の一部断面側面図である。 図1に示した電子部品装着装置が備える吸着ノズルチップの縦断面図である。 図3に示した吸着ノズルの縦断面図である。 図4のA−A′矢視図である。 図4に示した吸着ノズルが有する中空支持体の横断面図である。 弾性支持体の特性を説明する図である。 基板の高さ測定例を説明する図である。 基板を模擬した図である。 基板の高さ測定を説明する図である。 図1に示した電子部品装着装置の記憶手段に記憶される装着部品データ例を示す表である。 基板高さを計測する方法を説明する図である。
符号の説明
1…電子部品装着装置、2…装置本体、3…供給系、4…装着系、6…インデックスユニット、8…装着ヘッド、9…吸着ノズル、11A…Yテーブル、11B…テーブル、
13…XYテーブル、21…部品認識装置、23…基板搬入搬送路、24…基板搬出搬送路、25…基板移送装置、27…センサ、31…ノズル本体、31b…弾性支持体、32…中空支持体、33…第1の吸引通路、34…第2の吸引通路、35…第3の吸引通路、36…真空吸引装置。

Claims (6)

  1. 供給系から供給された電子部品を回転テーブルに付設した複数のノズルを用いてXYテーブルを有する装着系で基板に装着する電子部品装着装置において、前記ノズルにこのノズルの軸方向に弾性変形可能な弾性支持部を形成したことを特徴とする電子部品装着装置。
  2. 前記基板の反りを計測する手段を前記回転テーブルに付設したことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置。
  3. 前記回転テーブルは間欠回転動が可能であり、電子部品を装着する位置と前記計測位置とは共に前記回転テーブルの間欠同時の静止位置であることを特徴とする請求項2に記載の電子部品装着装置。
  4. 供給系から供給された電子部品を回転テーブルに付設した複数のノズルを用いてXYテーブルを有する装着系で基板に装着する電子部品装着方法において、前記ノズルに接続した真空吸引手段を用いて前記ノズル先端に電子部品を吸引し、回転テーブルを回動した後に前記XYテーブルを駆動して前記ノズルを基板に位置決めすると共に、ノズル先端部からの押し上げ力に応じてノズル中心軸方向に前記ノズルを弾性変形させて電子部品を装着することを特徴とする電子部品の装着方法。
  5. 前記電子部品を真空吸引した際に発生する力よりわずかに強い力で前記ノズルを弾性変形させることを特徴とする請求項4に記載の電子部品の装着方法。
  6. 前記XYテーブルの上方に基板高さを検出する非接触センサを配置し、部品を基板に実際に装着する実装領域の近傍に設定したラインに倣ってXYテーブルを移動しながら基板高さを予め計測する手順と、この計測した高さ情報を用いて基板の最も凹となる位置情報と電子部品の種類ごとの押し込み量に基づいてノズル装着位置を決定する手順とを備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の電子部品の装着方法。

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