JP2007173303A - チップ型固体電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】陽極導出線7が植立された弁作用金属からなる陽極体6の表面に、酸化皮膜層8、固体電解質層9およびカーボン層10、銀層11が順次形成されたコンデンサ素子12を有する。
このコンデンサ素子における陽極導出線と陽極導出線の植立面に対向する面とを除く外周面領域に外装樹脂層が被覆され、陽極導出線およびその周辺領域には陽極端子が形成され、陽極導出線の植立面に対向する面およびその周辺領域には陰極端子が形成される。
さらに、陽極体の陽極導出線の植立面に、陽極導出線の軸方向に沿って外側にのびる突出部6a、6bが設けられ、突出部は、陽極導出線を挟んで互いに間隔をあけて平行にのびる対向面6cを有する。
【選択図】図1
Description
第1のタイプのチップ型固体電解コンデンサは、図5(A)に示されるように、陽極導出線が植立された弁作用金属からなる陽極体の表面に、酸化皮膜層、固体電解質層およびカーボン層、銀層からなる陰極引出層が順次形成されたコンデンサ素子を有し、このコンデンサ素子にリードフレームが接続され、さらに、トランスファーモールドにより外装樹脂2が形成され、外側のリードフレームが折り曲げられて陽極端子1、陰極端子3が各々形成されたものからなっている。
また、本発明の課題は、マンハッタン現象の発生を防止し、リードフレームレスチップ型固体電解コンデンサの実装性を向上させることにもある。
前記陽極体の陽極導出線が植立された面に、陽極導出線の軸方向に沿って外側にのびる突出部が設けられ、前記突出部は、陽極導出線を挟んで互いに間隔をあけて平行にのびる対向面を有していることを特徴とするチップ型固体電解コンデンサである。
この陽極体6の製造方法の概要は次のとおりである。弁作用金属粉末を加圧成形し、陽極体6を形成する工程において、陽極体6の突出部6a、6bが中央部(陽極導出線7が植立される部分)よりも突出する凹型に成形し、陽極体6を焼結し、陽極導出線7を中央部に溶接する。
また、コンデンサの陽極端子1が陰極端子3と同じ形状となるため、リフロー時に溶けたはんだの濡れ上がりによって及ぼされる力が、コンデンサの陽極側と陰極側で同じになることから、マンハッタン現象の発生が防止され、コンデンサの実装性が向上する。
次に、本発明の作用効果を実証すべく、実施例によるリードフレームレスチップ型固体電解コンデンサを作製した。作製方法の概要は次のとおりである。
タンタル粉末を加圧成形する工程の成形金型は、固定部である4つの側面のうち、3面が平面、残る1面は金型の中央部が左右よりも対向する面に向かって突出しており、上下方向に可動する面は固定部と合わせた形状の平面となっている。この金型を使用し、図1(A)に示されるような形状に成形し、陽極体6を作製した。
ただし、陽極側の突出部6a、6bの長さは陽極導出部最終の工程で陽極導出線7の切断または折り取り位置よりも短くした。
続いて、陽極体6を焼結した後、陽極導出線7を窪んだ中央部に溶接した。
給電搬送用フレームに陽極導出線7を接続し、硝酸水溶液またはリン酸水溶液中に陽極体6の突出部6a、6bがすべて浸漬するよりさらに深い位置まで浸漬した後、所定の電圧を印加し、焼結した弁作用金属粉末および陽極導出線の表面に五酸化タンタルの酸化皮膜層8を形成した。
浸漬する位置は中央部に溶接された陽極導出部よりも浅い位置とした。
この外装樹脂形成後に、コンデンサ素子12の突出部12a、12bよりも陽極側の陽極導出線7を露出させた。
従来例1として、従来の構成を有するリードフレームレスチップ型固体電解コンデンサを作製した。作製方法の概要は次のとおりである。
タンタル粉末を加圧成形する工程において、使用される成形金型は、固定部および可動部の全ての面が平面となっている。この金型を使用して、図3に示されるような直方体形状に成形し、陽極体を作製した。
従来例2として、従来の構成を有する、リードフレームを備えた樹脂モールドタイプのチップ型固体電解コンデンサを作製した。作製方法の概要は次のとおりである。
タンタル粉末を加圧成形する工程において、使用される成形金型は、固定部および可動部の全ての面が平面となっている。この金型を使用して、従来例1と同じ直方体形状に成形し、陽極体を作製した。
陽極、陰極方向の製品寸法を3.2mmとして、実施例、従来例1および従来例2による固体電解コンデンサを上記の方法にて各々10個作製し、電極間の距離を測定した。測定結果を図4に示す。
図4から明らかなように、実施例は、従来例1(従来のリードフレームレスチップ型固体電解コンデンサ)と比較し、電極間距離が長くなっている。
また、従来例2(従来のリードフレームを用いた樹脂モールドタイプのチップ型固体電解コンデンサ)と比較し、電極間距離がほぼ同等になっている。
その結果、本発明による実施例では、マンハッタン現象による実装不良は発生しなかったが、従来例1では12個発生した。
以上のように、本発明のリードフレームレスチップ型固体電解コンデンサは、従来のリードフレームを用いた樹脂モールドタイプのチップ型固体電解コンデンサの実装用のプリント配線基板のランド寸法においての実装が可能となり、マンハッタン現象による実装不良も防止することができる。
2 外装樹脂
3 陰極端子
4 プリント配線基板
5 ランド
6 陽極体
6a、6b 突出部
6c 対向面
7 陽極導出線
8 酸化皮膜層
9 固体電解質層
10 カーボン層
11 銀層
12 コンデンサ素子
12a、12b 突出部
Claims (1)
- 陽極導出線が植立された弁作用金属粉末からなる陽極体の表面に、酸化皮膜層、固体電解質層および陰極引出層が順次形成されたコンデンサ素子を有し、前記陽極導出線が植立された面と該植立面に対向する面とを除く外周面領域に外装樹脂層が被覆され、陽極導出線およびその周辺領域には陽極端子が形成され、陽極導出線が植立された面に対向する面およびその周辺領域には陰極端子が形成されたチップ型固体電解コンデンサにおいて、
前記陽極体の陽極導出線が植立された面に、陽極導出線の軸方向に沿って外側にのびる突出部が設けられ、前記突出部は、陽極導出線を挟んで互いに間隔をあけて平行にのびる対向面を有していることを特徴とするチップ型固体電解コンデンサ。
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JP2005364896A JP2007173303A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | チップ型固体電解コンデンサ |
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JP2005364896A Pending JP2007173303A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | チップ型固体電解コンデンサ |
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2005
- 2005-12-19 JP JP2005364896A patent/JP2007173303A/ja active Pending
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