JP2007171996A - コモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法 - Google Patents

コモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低消費電力で、コモン電圧を生成できるコモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法を提供する。
【解決手段】 電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成回路は、第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力する第1の演算増幅器と、前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を出力する第2の演算増幅器と、前記第1の電源電圧と前記振幅電圧との間の電圧差に対応した電荷が蓄積されるフライングコンデンサの一端に前記高電位側電圧を供給するチャージポンプ動作により、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧を生成する低電位側電圧生成回路とを含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、コモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法に関する。
従来より、電子機器に用いられる液晶パネル(電気光学装置)として、単純マトリクス方式の液晶パネルと、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと略す。)等のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルとが知られている。
単純マトリクス方式は、アクティブマトリクス方式に比べて低消費電力化が容易である反面、多色化や動画表示が困難である。一方、アクティブマトリクス方式は、多色化や動画表示に適している反面、低消費電力化が難しい。
近年、携帯電話機等の携帯型電子機器では、高品質な画像の提供のために、多色化、動画表示への要望を強まっている。このため、これまで用いられてきた単純マトリクス方式の液晶パネルに代えて、アクティブマトリクス方式の液晶パネルが用いられるようになってきている。
そして携帯型電子機器に用いられるアクティブマトリクス方式の液晶パネルでは、液晶の交流駆動や電源の低電圧化の要望から、画素電極と該画素電極に対向するコモン電極(共通電極、対向電極)との間に封入された液晶素子の印加電圧を例えば走査期間ごとに反転させている。
特開2002−366114号公報
このようなコモン電極に印加されるコモン電圧を生成する場合、コモン電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧それぞれを、演算増幅器により発生させることが考えられる。しかしながら、演算増幅器の出力振幅を十分に確保するために、これらの演算増幅器にいわゆる両電源と呼ばれる手法で電源電圧を与えなければならない。このため、演算増幅器の電源電圧が大きくなることにより、消費電力が増大し、より一層の低消費電力化の実現が困難となる。
また低消費電力でコモン電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧を発生させたとしても、コモン電極の負荷が大きい場合、コモン電圧が変動すると、液晶パネルの画質を劣化させる要因となる。そのため、コモン電極の負荷が大きい場合であっても、低消費電力で安定したコモン電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧を発生させることが望ましい。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低消費電力で、コモン電圧を生成できるコモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法を提供することにある。
また本発明の第2の目的は、コモン電極の負荷が大きい場合であっても、低消費電力で安定したコモン電圧を生成できるコモン電圧生成回路、電源回路、表示ドライバ及びコモン電圧生成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成回路であって、第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力する第1の演算増幅器と、前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を出力する第2の演算増幅器と、一端に第1の電圧が供給されるバックアップコンデンサの他端に、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧をチャージポンプ動作により生成して供給する低電位側電圧生成回路とを含み、前記高電位側電圧又は前記低電位側電圧を、前記コモン電極に供給するコモン電圧生成回路に関係する。
また本発明は、電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成回路であって、第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力する第1の演算増幅器と、前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を出力する第2の演算増幅器と、前記第1の電源電圧と前記振幅電圧との間の電圧差に対応した電荷が蓄積されるフライングコンデンサの一端に前記高電位側電圧を供給するチャージポンプ動作により、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧を生成する低電位側電圧生成回路とを含み、前記高電位側電圧又は前記低電位側電圧を、前記コモン電極に供給するコモン電圧生成回路に関係する。
本発明によれば、コモン電圧の低電位側電圧をチャージポンプ動作により生成するため、演算増幅器の数を削減することができる。また低電位側電圧を演算増幅器が出力する構成と比べて、コモン電圧生成回路を構成する演算増幅器の電源電圧の幅を小さくできる。そして演算増幅器の消費電流の経路を削減し、かつ演算増幅器の電源電圧の幅を小さくすることで、低電位側電圧を演算増幅器が出力する構成と比べて大幅に低消費電力化を実現できる。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記低電位側電圧生成回路が、直列に接続された第1及び第2のスイッチ素子と、直列に接続された第3及び第4のスイッチ素子とを含み、前記第1のスイッチ素子の一端に、前記振幅電圧が供給され、前記第2のスイッチ素子の一端に、前記高電位側電圧が供給され、前記第3のスイッチ素子の一端に、前記第1の電源電圧が供給され、バックアップコンデンサの一端に、前記第1の電源電圧が供給され、第1の期間では、前記第1のスイッチ素子がオン、前記第2のスイッチ素子がオフとなってフライングコンデンサの一端に前記振幅電圧を供給すると共に、前記第3のスイッチ素子がオン、前記第4のスイッチ素子がオフし、前記第1の期間に続く第2の期間では、前記第1のスイッチ素子がオフ、前記第2のスイッチ素子がオンとなって前記フライングコンデンサの一端に前記高電位側電圧を供給すると共に、前記第3のスイッチ素子がオフ、前記第4のスイッチ素子がオンとなって前記バックアップコンデンサの他端に、前記フライングコンデンサの他端の電圧を供給することができる。
本発明によれば、第1〜第4のスイッチ素子を設けるという簡素な構成で、演算増幅器の消費電流の経路を削減し、かつ演算増幅器の電源電圧の幅を小さくしてコモン電圧生成回路の大幅な低消費電力化を実現できる。
本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第1及び第2のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第1及び第2のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、前記振幅電圧と前記高電位側電圧との間の電圧差より大きく、前記第3及び第4のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第3及び第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、前記第1の電源電圧と前記低電位側電圧との間の電圧差より大きくてもよい。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第1〜第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、前記走査線に印加される走査電圧の振幅と同じであってもよい。
本発明によれば、コモン電圧生成回路の第1〜第4のスイッチ素子がオン状態のときのインピーダンスを下げることができるので、チャージポンプ動作による損失を抑え、昇圧効率を向上させると共に、上記の低消費電力化を実現できる。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第2の演算増幅器が、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、nチャネル型駆動トランジスタによりその出力が駆動され、前記振幅電圧が、前記高電位側電圧より高い電位であってもよい。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第2の演算増幅器が、第2の差動部と第2の駆動部とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成され、前記第2の駆動部が、一端が第2の電源電圧側に接続され他端が前記第2の演算増幅器の出力側に接続された電流源と、一端が前記第1の電源電圧側に接続され他端が前記第2の演算増幅器の出力側に接続されたnチャネル型駆動トランジスタとを含むことができる。
本発明によれば、第2の演算増幅器が、その出力電位を下げない程度に電流を供給できればよいため、第2の演算増幅器の電流源に流れる電流値を小さくでき、より低消費電力化が可能となる。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第1の演算増幅器が、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、pチャネル型駆動トランジスタによりその出力が駆動されてもよい。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第1の演算増幅器が、第1の差動部と第1の駆動部とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成され、前記第1の駆動部が、一端が第2の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続されたpチャネル型駆動トランジスタと、一端が前記第1の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続された電流源とを含むことができる。
本発明によれば、第1の演算増幅器が、その出力電位を低電位側に引き下げる必要がなくなるため、第1の演算増幅器の電流源に流れる電流値を小さくでき、より低消費電力化が可能となる。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、一端に前記高電位側電圧が供給される第1の出力トランジスタと、一端に前記低電位側電圧が供給される第2の出力トランジスタとを含み、前記第1の出力トランジスタの他端と前記第2の出力トランジスタの他端とが接続され、前記第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅が、それぞれ前記高電位側電圧と前記低電位側電圧との間の電圧差より大きくてもよい。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅が、前記走査線に印加される走査電圧の振幅と同じであってもよい。
本発明においては、コモン電圧生成回路の出力インピーダンスを下げることができるので、コモン電極に所望の高電位側電圧又は低電位側電圧を供給できる。従って、演算増幅器と比較して駆動能力の弱いチャージポンプ出力であっても、画質の劣化を防止して、低消費電力化を実現できる。
また本発明に係るコモン電圧生成回路では、前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間及び前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間のうち、前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間において前記チャージポンプ動作を行うためのチャージクロックの周波数を設定するためのチャージクロック設定レジスタを含み、前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値にかかわらず、所定の周波数のチャージクロックに基づいてチャージポンプ動作を行い、前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値に対応した周波数のチャージクロックに基づいて前記チャージポンプ動作を行うことができる。
本発明においては、高電位側電圧コモン電極に供給する期間及び低電位側電圧をコモン電極に供給する期間のうち、低電位側電圧をコモン電極に供給する期間において、チャージクロック設定レジスタ設定値に対応した周波数でチャージポンプ動作を行わせるようにしている。これにより、コモン電極の負荷が大きい場合であっても、低電位側電圧を安定して供給できるようになり、画質の劣化を防止できるようになる。
また本発明は、上記のいずれか記載のコモン電圧生成回路を含む電源回路に関係する。
また本発明は、複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置の電源供給を行うための電源回路であって、上記のいずれか記載のコモン電圧生成回路と、前記走査線の走査電圧を生成すると共に、前記走査電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧を前記コモン電圧生成回路に供給する走査電圧生成回路とを含む電源回路に関係する。
本発明によれば、大幅な低消費電力化を実現した電源回路を提供できるようになる。
また本発明は、複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置を駆動するための表示ドライバであって、上記記載の電源回路と、前記走査電圧を用いて、前記走査線を駆動する走査線駆動回路を含む表示ドライバに関係する。
また本発明に係る表示ドライバでは、表示データに基づいて、前記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含むことができる。
また本発明に係る表示ドライバでは、複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置を駆動するための表示ドライバであって、上記記載の電源回路と、表示データに基づいて、前記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含む表示ドライバに関係する。
本発明によれば、大幅な低消費電力化を実現した表示ドライバを提供できるようになる。
また本発明は、上記のいずれか記載のコモン電圧生成回路を含み、該コモン電圧生成回路によって生成されたコモン電圧を用いて液晶表示を行う表示装置に関係する。
本発明によれば、大幅な低消費電力化を実現した表示装置を提供できるようになる。
また本発明は、電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成方法であって、ボルテージフォロワ接続された第1の演算増幅器のpチャネル型駆動トランジスタにより第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力すると共に、ボルテージフォロワ接続された第2の演算増幅器のnチャネル型駆動トランジスタにより前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を生成し、前記第1の演算増幅器の出力と前記第1の電源電圧との間に接続されるフライングコンデンサを用いたチャージポンプ動作により、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧を生成し、前記高電位側電圧又は前記低電位側電圧を、前記コモン電極に供給するコモン電圧生成方法に関係する。
また本発明に係るコモン電圧生成方法では、前記チャージポンプ動作を行うためのチャージクロックの周波数をチャージクロック設定レジスタに設定し、前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値にかかわらず、所定の周波数のチャージクロックに基づいてチャージポンプ動作を行い、前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値に対応した周波数のチャージクロックに基づいて前記チャージポンプ動作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 液晶装置
図1に、本実施形態のコモン電圧生成回路を適用した液晶装置のブロック図の例を示す。
この液晶装置10(広義には表示装置)は、表示パネル12(狭義にはLCD(Liquid Crystal Display)パネル)、データ線駆動回路20(狭義にはソースドライバ)、走査線駆動回路30(狭義にはゲートドライバ)、コントローラ40、電源回路50を含む。なお、液晶装置10にこれらのすべての回路ブロックを含める必要はなく、その一部の回路ブロックを省略する構成にしてもよい。
ここで表示パネル12(広義には電気光学装置)は、複数の走査線(狭義にはゲート線)と、複数のデータ線(狭義にはソース線と)と、走査線及びデータ線により特定される画素電極を含む。この場合、データ線に薄膜トランジスタTFT(Thin Film Transistor、広義にはスイッチング素子)を接続し、このTFTに画素電極を接続することで、アクティブマトリクス型の液晶装置を構成できる。
より具体的には、表示パネル12はアクティブマトリクス基板(例えばガラス基板)に形成される。このアクティブマトリクス基板には、図1のY方向に複数配列されそれぞれX方向に伸びる走査線G〜G(Mは2以上の自然数)と、X方向に複数配列されそれぞれY方向に伸びるデータ線S〜S(Nは2以上の自然数)とが配置されている。また、走査線G(1≦K≦M、Kは自然数)とデータ線S(1≦L≦N、Lは自然数)との交差点に対応する位置に、薄膜トランジスタTFTKL(広義にはスイッチング素子)が設けられている。
TFTKLのゲート電極は走査線Gに接続され、TFTKLのソース電極はデータ線Sに接続され、TFTKLのドレイン電極は画素電極PEKLに接続されている。この画素電極PEKLと、画素電極PEKLと液晶(広義には電気光学物質)を挟んで対向するコモン電極CE(共通電極、対向電極)との間には、液晶容量CLKL(液晶素子)及び補助容量CSKLが形成されている。そして、TFTKL、画素電極PEKL等が形成されるアクティブマトリクス基板とコモン電極CEが形成される対向基板との間に液晶が封入されるように形成され、画素電極PEKLとコモン電極CEとの間の印加電圧に応じて画素の透過率が変化するようになっている。
なお、コモン電極CEに与えられるコモン電圧VCOMの電圧レベル(高電位側電圧、低電位側電圧)は、電源回路50に含まれるコモン電圧生成回路より生成される。また、コモン電極CEを対向基板上に一面に形成せずに、各走査線に対応するように帯状に形成してもよい。
データ線駆動回路20は、表示データに基づいて表示パネル12のデータ線S〜Sを駆動する。一方、走査線駆動回路30は、表示パネル12の走査線G〜Gを走査(順次駆動)する。
コントローラ40は、図示しない中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)等のホストにより設定された内容に従って、データ線駆動回路20、走査線駆動回路30及び電源回路50を制御する。より具体的には、コントローラ40は、データ線駆動回路20及び走査線駆動回路30に対しては、例えば動作モードの設定や内部で生成した垂直同期信号や水平同期信号の供給を行い、電源回路50に対しては、コモン電極CEに印加するコモン電圧VCOMの電圧レベルの極性反転タイミングの制御を行う。
電源回路50は、外部から供給される基準電圧に基づいて、表示パネル12の駆動に必要な各種の電圧レベル(階調電圧)や、コモン電極CEのコモン電圧VCOMの電圧レベルを生成する。
このような構成の液晶装置10は、コントローラ40の制御の下、外部から供給される表示データに基づいて、データ線駆動回路20、走査線駆動回路30及び電源回路50が協調して表示パネル12を駆動する。
なお、図1では、液晶装置10がコントローラ40を含む構成になっているが、コントローラ40を液晶装置10の外部に設けてもよい。或いは、コントローラ40と共にホストを液晶装置10に含めるようにしてもよい。また、データ線駆動回路20、走査線駆動回路30、コントローラ40、電源回路50の一部又は全部を表示パネル12上に形成してもよい。
また図1において、データ線駆動回路20、走査線駆動回路30及び電源回路50を集積化して、半導体装置(集積回路、IC)として表示ドライバ60を構成してもよい。また表示ドライバ60が、コントローラ40を内蔵してもよい。或いは図1において、表示ドライバ60が、データ線駆動回路20及び走査線駆動回路30のいずれか一方と、電源回路50とを集積化した半導体装置であってもよい。
1.1 データ線駆動回路
図2に、図1のデータ線駆動回路20の構成例を示す。
データ線駆動回路20は、シフトレジスタ22、ラインラッチ24、26、DAC28(Digital-to-Analog Converter)(広義にはデータ電圧生成回路)、出力バッファ29を含む。
シフトレジスタ22は、各データ線に対応して設けられ、順次接続された複数のフリップフロップを含む。このシフトレジスタ22は、クロック信号CLKに同期してイネーブル入出力信号EIOを保持すると、順次クロック信号CLKに同期して隣接するフリップフロップにイネーブル入出力信号EIOをシフトする。
ラインラッチ24には、コントローラ40から例えば18ビット(6ビット(階調データ)×3(RGB各色))単位で表示データ(DIO)が入力される。ラインラッチ24は、この表示データ(DIO)を、シフトレジスタ22の各フリップフロップで順次シフトされたイネーブル入出力信号EIOに同期してラッチする。
ラインラッチ26は、コントローラ40から供給される水平同期信号LPに同期して、ラインラッチ24でラッチされた1水平走査単位の表示データをラッチする。
DAC28は、各データ線に供給すべきアナログのデータ電圧を生成する。具体的にはDAC28は、ラインラッチ26からのデジタルの表示データに基づいて、図1の電源回路50からの階調電圧のいずれかを選択し、デジタルの表示データに対応するアナログのデータ電圧を出力する。
出力バッファ29は、DAC28からのデータ電圧をバッファリングしてデータ線に出力し、データ線を駆動する。具体的には、出力バッファ29は、各データ線毎に設けられたボルテージフォロワ接続の演算増幅回路OPCを含み、これらの各演算増幅回路OPCが、DAC28からのデータ電圧をインピーダンス変換して、各データ線に出力する。
なお、図2では、デジタルの表示データをデジタル・アナログ変換して、出力バッファ29を介してデータ線に出力する構成を採用しているが、アナログの映像信号をサンプル・ホールドして、出力バッファ29を介してデータ線に出力する構成を採用することもできる。
1.2 走査線駆動回路
図3に、図1の走査線駆動回路30の構成例を示す。
走査線駆動回路30は、シフトレジスタ32、レベルシフタ34、出力バッファ36を含む。
シフトレジスタ32は、各走査線に対応して設けられ、順次接続された複数のフリップフロップを含む。このシフトレジスタ32は、クロック信号CLKに同期してイネーブル入出力信号EIOをフリップフロップに保持すると、順次クロック信号CLKに同期して隣接するフリップフロップにイネーブル入出力信号EIOをシフトする。ここで入力されるイネーブル入出力信号EIOは、コントローラ40から供給される垂直同期信号である。
レベルシフタ34は、シフトレジスタ32からの電圧レベルを、表示パネル12の液晶素子とTFTのトランジスタ能力とに応じた電圧レベルにシフトする。この電圧レベルとしては、例えば20V〜50Vの高い電圧レベルが必要とされるため、他のロジック回路部とは異なる高耐圧プロセスが用いられる。
出力バッファ36は、レベルシフタ34によってシフトされた走査電圧をバッファリングして走査線に出力し、走査線を駆動する。
1.3 電源回路
図4に、図1の電源回路50の構成例を示す。
電源回路50は、正方向2倍昇圧回路52、走査電圧生成回路54、コモン電圧生成回路56を含む。この電源回路50には、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)及びシステム電源電圧VDDが供給される。
正方向2倍昇圧回路52には、システム接地電源電圧VSS及びシステム電源電圧VDDが供給される。そして正方向2倍昇圧回路52は、システム接地電源電圧VSSを基準に、システム電源電圧VDDを正方向に2倍に昇圧した電源電圧VOUT(第2の電源電圧)を生成する。即ち正方向2倍昇圧回路52は、システム接地電源電圧VSSとシステム電源電圧VDDとの間の電圧差を2倍に昇圧する。このような正方向2倍昇圧回路52は、公知のチャージポンプ回路により構成できる。電源電圧VOUTは、データ線駆動回路20、走査電圧生成回路54やコモン電圧生成回路56に供給される。なお正方向2倍昇圧回路52は、2倍以上の昇圧倍率で昇圧後にレギュレータで電圧レベルを調整して、システム電源電圧VDDを正方向に2倍に昇圧した電源電圧VOUTを出力することが望ましい。
走査電圧生成回路54には、システム接地電源電圧VSS及び電源電圧VOUTが供給される。そして走査電圧生成回路54は、走査電圧を生成する。走査電圧は、走査線駆動回路30によって駆動される走査線に印加される電圧である。この走査電圧の高電位側電圧はVDDHGであり、低電位側電圧はVEEである。本実施形態では、走査電圧の高電位側電圧VDDHG、低電位側電圧VEEがコモン電圧生成回路56にも供給されるようになっている。
コモン電圧生成回路56は、コモン電圧VCOMを生成する。コモン電圧生成回路56は、極性反転信号POLに基づいて、高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLのいずれかの電圧を、コモン電圧VCOMとして出力する。極性反転信号POLは、極性反転タイミングに合わせてコントローラ40によって生成される。
図5に、図4の走査電圧生成回路54の構成例を示す。
走査電圧生成回路54は、正方向3倍昇圧回路58、負方向2倍昇圧回路59を含む。
正方向3倍昇圧回路58は、システム接地電源電圧VSSを基準に、電源電圧VOUTを正方向に3倍に昇圧した走査電圧の高電位側電圧VDDHGを生成する。即ち正方向3倍昇圧回路58は、システム接地電源電圧VSSと電源電圧VOUTとの間の電圧差を3倍に昇圧する。このような正方向3倍昇圧回路58は、公知のチャージポンプ回路により構成できる。
負方向2倍昇圧回路59は、システム接地電源電圧VSSを基準に、電源電圧VOUTを負方向に2倍に昇圧した走査電圧の低電位側電圧VEEを生成する。即ち負方向2倍昇圧回路59は、システム接地電源電圧VSSと電源電圧VOUTとの間の電圧差を(−2)倍に昇圧する。このような負方向2倍昇圧回路59は、公知のチャージポンプ回路により構成できる。
なお正方向3倍昇圧回路58、負方向2倍昇圧回路59は、それぞれ所定以上の昇圧倍率で昇圧後にレギュレータで電圧レベルを調整して、調整後の電圧を出力してもよい。
図4におけるコモン電圧生成回路56が走査電圧生成回路54のように高耐圧プロセスを用いて形成された場合、コモン電圧生成回路56を構成する金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:MOS)トランジスタのゲート電圧の振幅が、走査電圧生成回路54によって生成された高電位側電圧VDDHG及び低電位側電圧VEEの間の振幅であることが望ましい。この場合、各MOSトランジスタが導通状態になったときに、インピーダンスを十分に下げることができる。
図6に、図1の表示パネル12の駆動波形の一例を示す。
データ線には、表示データの階調値に応じた階調電圧DLVが印加される。図6では、システム接地電源電圧VSS(=0V)を基準に、5Vの振幅の階調電圧DLVが印加されている。
走査線には、非選択時において低電位側電圧VEE(=−10V)、選択時において高電位側電圧VDDHG(=15V)の走査電圧GLVが印加される。
コモン電極CEには、高電位側電圧VCOMH(=3V)、低電位側電圧VCOML(=−2V)のコモン電圧VCOMが印加される。そして所与の電圧を基準としたコモン電圧VCOMの電圧レベルの極性が、極性反転タイミングに合わせて反転している。図6では、いわゆる走査ライン反転駆動時のコモン電圧VCOMの波形を示している。この極性反転タイミングに合わせて、データ線の階調電圧DLVもまた、所与の電圧を基準に、その極性が反転している。
1.4 極性反転駆動
ところで液晶素子は、直流電圧を長時間印加すると劣化するという性質がある。このため、液晶素子に印加する電圧の極性を所定期間毎に反転させる駆動方式が必要になる。このような駆動方式としては、フレーム反転駆動、走査(ゲート)ライン反転駆動、データ(ソース)ライン反転駆動、ドット反転駆動等がある。
このうち、フレーム反転駆動は、消費電力は低いが、画質がそれほど良くないという不利点がある。また、データライン反転駆動、ドット反転駆動は、画質は良いが、表示パネルの駆動に高い電圧が必要になるという不利点がある。
そこで本実施形態では、走査ライン反転駆動を採用している。この走査ライン反転駆動では、液晶素子に印加される電圧が走査期間毎(走査線毎)に極性反転される。例えば、第1の走査期間(走査線)では正極性の電圧が液晶素子に印加され、第2の走査期間では負極性の電圧が印加され、第3の走査期間では正極性の電圧が印加される。一方、次のフレームにおいては、今度は、第1の走査期間では負極性の電圧が液晶素子に印加され、第2の走査期間では正極性の電圧が印加され、第3の走査期間では負極性の電圧が印加されるようになる。
そして、この走査ライン反転駆動では、コモン電極CEのコモン電圧VCOMの電圧レベルが走査期間毎に極性反転される。
より具体的には図7に示すように、正極の期間T1(第1の期間)ではコモン電圧VCOMの電圧レベルは低電位側電圧VCOMLになり、負極の期間T2(第2の期間)では高電位側電圧VCOMHになる。そして、このタイミングに合わせてデータ線に印加される階調電圧も、その極性が反転する。なお、低電位側電圧VCOMLは、所与の電圧レベルを基準として高電位側電圧VCOMHの極性を反転した電圧レベルである。
ここで、正極の期間T1は、データ線の階調電圧が供給された画素電極の電圧レベルがコモン電極CEの電圧レベルよりも高くなる期間である。この期間T1では液晶素子に正極性の電圧が印加されることになる。一方、負極の期間T2は、データ線の階調電圧が供給された画素電極の電圧レベルがコモン電極CEの電圧レベルよりも低くなる期間である。この期間T2では液晶素子に負極性の電圧が印加されることになる。
このようにコモン電圧VCOMを極性反転することで、表示パネルの駆動に必要な電圧を低くすることができる。これにより、駆動回路の耐圧を低くでき、駆動回路の製造プロセスの簡素化、低コスト化を図ることができる。
2. コモン電圧生成回路
このような極性反転駆動を目的として上述のようなコモン電圧VCOMが印加されるコモン電極CEは、例えば対向基板上に一面に形成される1つの電極である。コモン電極CEを駆動する場合の負荷容量が大きい上に、所定の期間内で電圧レベルを変化させる必要があるため、コモン電極CEは、駆動能力の大きな演算増幅器によって駆動されることが一般的である。例えば高電位側電圧VCOMH、低電位側電圧VCOMLを生成するそれぞれ2つの演算増幅器の出力を、極性反転タイミングに応じて選択出力することが行われる。
この場合、2つの演算増幅器の出力の振幅を十分に確保するため、これら演算増幅器にいわゆる両電源と呼ばれる手法で電源電圧を与えなければならず、演算増幅器の電源電圧の幅が大きくなることにより、低消費電力化を図ることが困難となっていた。
本実施形態では、このような課題を解決するために、以下のような構成のコモン電圧生成回路を採用し、低消費電力化を図る。
図8に、図4のコモン電圧生成回路56の模式的な構成例を示す。
コモン電圧生成回路56は、第1及び第2の演算増幅器OP1、OP2、選択回路SELを含む。
第1の演算増幅器OP1は、システム接地電源電圧VSS(広義には第1の電源電圧)を基準に、コモン電圧VCOMの振幅電圧VCOMWを出力する。第2の演算増幅器OP2は、システム接地電源電圧VSSを基準に、コモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHを出力する。
そして、高電位側電圧VCOMHを基準に、振幅電圧VCOMWとシステム接地電源電圧VSSとの間の電圧差だけ低電位の低電位側電圧VCOMLをチャージポンプ動作により生成する。その後、選択回路SELが、極性反転信号POLの論理レベルに応じて、高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLのいずれかを、コモン電圧VCOMとして出力する。
このように、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLを、演算増幅器により出力せず、チャージポンプ動作により生成するようにしている。
画素電極の電圧とコモン電極の電圧との差に応じて画素の透過率が変化するため、一般的には、液晶の印加電圧の偏差の目標値は5〜20mVとされる。従って、該偏差以上になると、色むらが目視で確認されるため、高精度で印加電圧を設定できなければならない。そして、駆動能力が弱いチャージポンプ出力で行うと、該偏差内で安定して周期的にコモン電極に出力することが困難となるため、演算増幅器により行われてきた。
ところが、コモン電極への電圧出力をチャージポンプ出力で行ったとしても、所定の偏差以内にコモン電圧を設定できれば、液晶パネル全体での画質への影響が目視でほとんど識別できないことが、本発明者によって確認された。従って、上述のようにコモン電極への電圧出力をチャージポンプ出力で行っても、画質の劣化を防ぐことができる。
そして本実施形態のような構成を採用することで、両電源と呼ばれる手法で電源電圧を与える必要がなくなる。従って、コモン電圧を生成するための演算増幅器の電源電圧の幅をより小さくし、かつ演算増幅器の数を削減できるので、低消費電力化を図ることができるようになる。
図9に、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の原理的構成図の一例を示す。但し、図8に示すコモン電圧生成回路56と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
このコモン電圧生成回路100は、図4に示す電源回路50に適用できる。コモン電圧生成回路100は、第1及び第2の演算増幅器OP1、OP2、低電位側電圧生成回路110を含む。
第1の演算増幅器OP1は、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)を基準にコモン電圧VCOMの振幅電圧VCOMWを出力する。第2の演算増幅器OP2は、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)を基準にコモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHを出力する。
低電位側電圧生成回路110は、チャージポンプ動作により、バックアップコンデンサBCの一方の端子(他端)に、高電位側電圧VCOMHを基準に振幅電圧VCOMWだけ低電位のコモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLを供給する。バックアップコンデンサBCの他方の端子(一端)には、所与の第1の電圧(例えばシステム接地電源電圧VSS)が供給されている。コモン電圧生成回路100等(コモン電圧生成回路100又は該コモン電圧生成回路100を内蔵する電源回路)が、このバックアップコンデンサBCを内蔵してもよい。また、コモン電圧生成回路100等が有する外部接続端子を介して、コモン電圧生成回路100等と接続されるように、外部にバックアップコンデンサBCを設けてもよい。
コモン電圧生成回路100は、このように生成された高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLを、コモン電極CEに供給する。そのためコモン電圧生成回路100は、選択回路SELを含むことができる。選択回路SELは、極性反転信号POLの論理レベルに応じて、高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLのいずれかを出力する。
図10に、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の原理的構成図の他の例を示す。但し、図9と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
このコモン電圧生成回路120は、図4に示す電源回路50に適用できる。コモン電圧生成回路120は、第1及び第2の演算増幅器OP1、OP2、低電位側電圧生成回路130を含む。
低電位側電圧生成回路130は、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)と振幅電圧VCOMWとの間の電圧差に対応した電荷が蓄積されるフライングコンデンサFCの一端に高電位側電圧VCOMHを供給する。これにより、低電位側電圧生成回路130は、高電位側電圧VCOMHを基準に振幅電圧VCOMWだけ低電位のコモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLを生成できる。コモン電圧生成回路120等(コモン電圧生成回路120又は該コモン電圧生成回路120を内蔵する電源回路)が、このフライングコンデンサFCを内蔵してもよい。また、コモン電圧生成回路120等が有する外部接続端子を介してコモン電圧生成回路120等と接続されるように、外部にフライングコンデンサFCを設けてもよい。
コモン電圧生成回路120は、このように生成された高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLを、コモン電極CEに供給する。そのためコモン電圧生成回路120は、選択回路SELを含むことができる。
図11に、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の構成例の回路図を示す。このコモン電圧生成回路200は、図9又は図10に示すコモン電圧生成回路100、120の具体的な構成例と考えることができる。
第1の演算増幅器OP1は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器により構成される。第1の演算増幅器OP1は、電源電圧VOUT、システム接地電源電圧VSSを電源として動作する。電源電圧VOUTは、図4の電源回路50によって生成される。第1の演算増幅器OP1の非反転入力端子(+端子)への入力信号は、電源電圧VOUTとシステム接地電源電圧VSSとの間の電圧差を抵抗分割した分割電圧Vin1である。また第1の演算増幅器OP1の出力が、その反転入力端子(−端子)に接続される。このような第1の演算増幅器OP1は、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスが低いため、分割電圧Vin1に応じた出力電圧として、振幅電圧VCOMWを安定供給できる。
第2の演算増幅器OP2は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器により構成される。第2の演算増幅器OP2は、電源電圧VOUT、システム接地電源電圧VSSを電源として動作する。第2の演算増幅器OP2の非反転入力端子(+端子)への入力信号は、電源電圧VOUTとシステム接地電源電圧VSSとの間の電圧差を抵抗分割した分割電圧Vin2である。また第2の演算増幅器OP2の出力が、その反転入力端子(−端子)に接続される。このような第2の演算増幅器OP2は、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスが低いため、分割電圧Vin2に応じた出力電圧として、コモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHを安定供給できる。
低電位側電圧生成回路210は、第1〜第4のスイッチ素子SW1〜SW4を含む。第1及び第2のスイッチ素子SW1、SW2は直列に接続され、直列に接続された第1及び第2のスイッチ素子SW1、SW2の両端には振幅電圧VCOMW及び高電位側電圧VCOMHが供給されている。第3及び第4のスイッチ素子SW3、SW4は、直列に接続される。第3のスイッチ素子SW3の一端には、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)が供給される。第3のスイッチ素子SWの他端は、第4のスイッチ素子SW4の一端に接続される。そして第4のスイッチ素子SW4の他端の電圧が、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLとなる。
第1〜第4のスイッチ素子SW1〜SW4それぞれは、スイッチ制御信号によりオンオフ制御される。このような第1〜第3のスイッチ素子SW1〜SW3は、pチャネル型MOSトランジスタにより構成され、第4のスイッチ素子SW4はnチャネル型MOSトランジスタにより構成される。そして、各MOSトランジスタのゲート電極には、チャージクロックCK1P〜CK3P、CK1Nが入力され、各MOSトランジスタは、チャージクロックCK1P〜CK3P、CK1Nによりオンオフ制御される。
第1及び第2のスイッチ素子SW1、SW2の接続ノードND1は、外部接続端子TC1に接続される。第3及び第4のスイッチ素子SW3、SW4の接続ノードND2は、外部接続端子TC4に接続される。コモン電圧生成回路200の外部において、フライングコンデンサFCが外部接続端子TC1、TC4の間に接続される。
選択回路SELは、第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2を含む。第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2は直列に接続され、その両端にはコモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMH及び低電位側電圧VCOMLが供給される。
第1の出力スイッチ素子SWO1は、第1の出力トランジスタとしてpチャネル型MOSトランジスタにより構成される。第2の出力スイッチ素子SWO2は、第2の出力トランジスタとしてnチャネル型MOSトランジスタにより構成される。各出力トランジスタのゲート電極には、極性反転信号POLが供給される。
第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2の接続ノードは、外部接続端子TC2に接続される。外部接続端子TC2に接続されたコモン電極CEに、コモン電圧VCOMが供給される。
また第3のスイッチ素子SW3のソース電極側は、外部接続端子TC3に接続される。第4のスイッチ素子SW4のソース電極側は、外部接続端子TC5に接続される。第3のスイッチ素子SW3のソース電極側には、システム接地電源電圧VSSが供給される。第4のスイッチ素子SW4のソース電極側は、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLが供給される。そして、コモン電圧生成回路200の外部において、バックアップコンデンサBCが外部接続端子TC3、TC5の間に接続される。
図12に、図11のコモン電圧生成回路200の動作例のタイミング図を示す。
ここでは、チャージクロックCK1P〜CK3P、CK1N、接続ノードND1、ND2、NDOの変化を模式的に示している。また、説明の簡略化のため、MOSトランジスタは抵抗のない理想スイッチ素子とし、回路素子の損失がないものと考える。
チャージクロックCK1P〜CK3P、CK1Nは、それぞれ2種類の期間(PH1、PH2)を有する。チャージクロックCK1P、CK3Pは、同時に変化する信号である。チャージクロックCK2P、CK1Nは、同時に変化する信号である。チャージクロックCK1P、CK2Pの変化は、同時でないことが望ましい。チャージクロックCK3P、CK1Nの変化は、同時でないことが望ましい。
フェーズPH1(第1の期間)では、チャージクロックCK1P、CK3P、CK1NがLレベル、チャージクロックCK2PがHレベルとなる。従って、第1のスイッチ素子SW1がオン、第2のスイッチ素子SW2がオフとなって、接続ノードND1に振幅電圧VCOMWが供給される。このためフライングコンデンサFCの一端に、振幅電圧VCOMWが供給される。また、このフェーズPH1では、第3のスイッチ素子SW3がオン、第4のスイッチ素子SW4がオフとなって、接続ノードND2にシステム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)が供給される。このためフライングコンデンサFCの他端に、システム接地電源電圧VSSが供給される。
フェーズPH2(第1の期間に続く第2の期間)では、チャージクロックCK1P、CK3P、CK1NがHレベル、チャージクロックCK2PがLレベルとなる。従って、第1のスイッチ素子SW1がオフ、第2のスイッチ素子SW2がオンとなって、接続ノードND1に高電位側電圧VCOMHが供給される。このためフライングコンデンサFCの一端に、高電位側電圧VCOMHが供給される。また、このフェーズPH2では、第3のスイッチ素子SW3がオフ、第4のスイッチ素子SW4がオンとなって、接続ノードNDOに、フライングコンデンサFCの他端の電圧が供給される。このためバックアップコンデンサBCの一端に、フライングコンデンサFCの他端の電圧が供給される。
図13(A)、(B)に、フェーズPH1、PH2における低電位側電圧生成回路210の等価回路を示す。
図13(A)は、フェーズPH1における等価回路を示す。このフェーズPH1では、フライングコンデンサFCの両端には、振幅電圧VCOMWとシステム接地電源電圧VSSとの間の電圧差が発生する。システム接地電源電圧VSSを0V(ボルト)、フライングコンデンサFCの容量をC1とすると、フライングコンデンサFCに充電される電荷Q1は、C1×VCOMWとなる。
図13(B)は、フェーズPH2における等価回路を示す。フェーズPH1では正側の電圧が供給されたフライングコンデンサFCの端子に、フェーズPH2では高電位側電圧VCOMHが供給される。そのため、フライングコンデンサFCの他端は、高電位側電圧VCOMHを基準に電荷Q1に対応した電圧だけ低い電圧となる。即ちフェーズPH2では、フライングコンデンサFCの他端の電圧は(VCOMH−VCOMW)となり、接続ノードNDOに、低電位側電圧VCOMLとして(VCOMH−VCOMW)が供給される。
そして、(VCOMH−VCOMW)が供給されたバックアップコンデンサBCに電荷が充電され、フェーズPH1に戻る。第4のスイッチ素子SW4がオフとなった場合には、バックアップコンデンサBCに充電された電荷がコモン電極CEに放電される。しかしながら、フライングコンデンサFCからの電荷供給が繰り返されるため、接続ノードNDOの電圧として低電位側電圧VCOMLが維持される。
そして図11に示すコモン電圧生成回路200は、第1の演算増幅器OP1として、pチャネル型演算増幅器を採用する。またコモン電圧生成回路200は、第2の演算増幅器OP2として、nチャネル型演算増幅器を採用する。
図14に、pチャネル型演算増幅器が採用された第1の演算増幅器OP1の構成例の回路図を示す。
第1の演算増幅器OP1は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、pチャネル型駆動トランジスタPT13によりその出力が駆動される。このような第1の演算増幅器OP1は、第1の差動部DIF1と、第1の駆動部DRV1とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成できる。
第1の駆動部DRV1は、pチャネル型駆動トランジスタPT13を含む一方で、nチャネル型駆動トランジスタを含まない構成を有する。この第1の駆動部DRV1は、pチャネル型駆動トランジスタPT13と、電流源IS12とを含む。pチャネル型駆動トランジスタPT13の一端は、電源電圧VOUT(第2の電源電圧)側に接続され、他端は第1の演算増幅器OP1の出力側に接続される。電流源IS12の一端は、システム接地電源電圧(第1の電源電圧)側に接続され、他端は第1の演算増幅器OP1の出力側に接続される。図14において、コンデンサCC1は位相補償用である。
第1の差動部DIF1は、ゲート電極が第1の差動部DIF1の出力DQ1に共通接続されたpチャネル型トランジスタPT11、PT12と、ゲート電極が第1の差動部DIF1の入力I1、XI1に接続されたnチャネル型トランジスタNT11、NT12と、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)側に設けられた電流源IS11を含む。
なお、第1の演算増幅器OP1では、その出力Q1が第1の差動部DIF1の入力XI1(反転入力)に接続されており、ボルテージフォロワ接続になっている。
図15に、nチャネル型演算増幅器が採用された第2の演算増幅器OP2の構成例の回路図を示す。
第2の演算増幅器OP2は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、nチャネル型駆動トランジスタNT23によりその出力が駆動される。このような第2の演算増幅器OP2は、第2の差動部DIF2と、第2の駆動部DRV2とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成できる。
第2の駆動部DRV2は、nチャネル型駆動トランジスタNT23を含む一方で、pチャネル型駆動トランジスタを含まない構成を有する。この第2の駆動部DRV2は、nチャネル型駆動トランジスタNT23と、電流源IS22とを含む。nチャネル型駆動トランジスタNT23の一端は、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)側に接続され、他端は第2の演算増幅器OP2の出力側に接続される。電流源IS22の一端は、電源電圧VOUT(第2の電源電圧)側に接続され、他端は第2の演算増幅器OP2の出力側に接続される。図15において、コンデンサCC2は位相補償用である。
第2の差動部DIF2は、ゲート電極が第2の差動部DIF2の出力DQ2に共通接続されたnチャネル型トランジスタNT21、NT22と、ゲート電極が第2の差動部DIF2の入力I2、XI2に接続されたpチャネル型トランジスタPT21、PT22と、電源電圧VOUT(第2の電源電圧)側に設けられた電流源IS21を含む。
なお、第2の演算増幅器OP2では、その出力Q2が第2の差動部DIF2の入力XI2(反転入力)に接続されており、ボルテージフォロワ接続になっている。
図14の第1の演算増幅器OP1では、電流の流れる経路がI11、I12の2本だけとなる。同様に図15の第2の演算増幅器OP2でも、電流の流れる経路がI21、I22の2本だけとなる。従って、第1及び第2の演算増幅器OP1、OP2は、電流経路が3本以上のいわゆるAB級の演算増幅回路に比べて、無駄に流れる電流を少なくでき、低消費電力化を図ることができる。
また第1の演算増幅器OP1では、出力Q1の電圧レベルを低電位側に引き下げる必要がそれほど無い場合、電流源IS12に流れる電流I12を非常に小さくできる。図11のコモン電圧生成回路200では、コモン電圧VCOMの振幅電圧VCOMWがコモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHより高電位であるとき、第1の演算増幅器OP1がフライングコンデンサFCの一端を低電位側に引き下げる必要がない。そのため、第1の演算増幅器OP1としてpチャネル型演算増幅器を採用することで、低消費電力化を図ることができる。
また第2の演算増幅器OP2では、出力Q2の電圧レベルを高電位側に引き上げる必要がそれほど無い場合、電流源IS22に流れる電流I22を非常に小さくできる。図11のコモン電圧生成回路200では、コモン電圧VCOMの振幅電圧VCOMWがコモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHより高電位であるとき、第2の演算増幅器OP2がフライングコンデンサFCの一端を高電位側に引き上げる必要がない。そのため、第2の演算増幅器OP2としてnチャネル型演算増幅器を採用することで、低消費電力化を図ることができる。
2.1 比較例
次に、本実施形態の効果を説明するために、まず両電源と呼ばれる手法で電源電圧を与える比較例について説明する。
図16に、本実施形態の比較例におけるコモン電圧生成回路の構成例の回路図を示す。但し、図11に示す本実施形態におけるコモン電圧生成回路200と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
比較例におけるコモン電圧生成回路は、第3〜第5の演算増幅器OP3〜OP5を含む。第3の演算増幅器OP3は、電源電圧VOUT(第2の電源電圧)とシステム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)との間の電圧を電源電圧として、振幅電圧VCOMWを出力する。第4の演算増幅器OP4もまた、電源電圧VOUTとシステム接地電源電圧VSSとの間の電圧を電源電圧として、コモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHを出力する。
第5の演算増幅器OP5は、抵抗素子(R1、R2)を含む減算回路として動作し、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLを出力する。より具体的には、第5の演算増幅器OP5の反転入力端子には、その出力電圧である低電位側電圧VCOMLと振幅電圧VCOMWとの間の電圧を抵抗素子(R1、R2)により分割した分割電圧が供給される。抵抗素子R1、R2の抵抗値が同一の場合、第5の演算増幅器OP5の非反転入力端子には、高電位側電圧VCOMHの2分の1の電圧が供給される。
ここで、第5の演算増幅器OP5を用いて形成された減算回路について説明する。
図17に、第5の演算増幅器OP5を用いて形成された減算回路の構成例を示す。
第5の演算増幅器OP5の反転入力端子には、その出力電圧である低電位側電圧VCOMLと振幅電圧VCOMWとの間の電圧を抵抗素子(R1、R2)により分割した電圧が供給される。第5の演算増幅器OP5の非反転入力端子には、システム接地電源電圧VSSと高電位側電圧VCOMHとの間の電圧を抵抗素子(r1、r2)により分割した電圧が供給される。
このような減算回路は、第5の演算増幅器OP5を用いて形成された反転増幅回路と第5の演算増幅器OP5を用いて形成された非反転増幅回路との合成回路として考えることができる。
図18に、第5の演算増幅器OP5を用いて形成された反転増幅回路の構成例を示す。
図18では、図17において高電位側電圧VCOMHがシステム接地電源電圧VSSであるものと考える。第5の演算増幅器OP5の入力インピーダンスが非常に高いため、反転入力端子を介して第5の演算増幅器OP5には電流が流れ込まない。従って、図18における反転増幅回路の出力V1は、次の(1)式で表わされる。
V1=-(R2/R1)・VCOMW ・・・(1)
即ち、第5の演算増幅器OP5の増幅度に関わらず、抵抗素子R1、R2の比で増幅度を決定できることを示している。また反転入力端子に入力電圧を供給するため、入力信号と出力信号の極性が反転する。
図19に、第5の演算増幅器OP5を用いて形成された非反転増幅回路の構成例を示す。
図19では、図17において振幅電圧VCOMWがシステム接地電源電圧VSSであるものと考える。第5の演算増幅器OP5の入力インピーダンスが非常に高いため、反転入力端子を介して第5の演算増幅器OP5には電流が流れ込まない。従って、図19における非反転増幅回路の出力V2は、次の(2)式で表わされる。
V2=(1+(R2/R1))・(r2/(r1+r2))・VCOMH ・・・(2)
即ち、第5の演算増幅器OP5の増幅度に関わらず、抵抗素子R1、R2、r1、r2の比で増幅度を決定でき、入力電圧の1倍以上の出力電圧を出力できることを示している。また非反転入力端子に入力電圧を供給するため、入力信号と出力信号の極性が反転しない。
以上より、図17における減算回路の出力VCOMLは、V1+V2となる。
VCOML=V1+V2=-(R2/R1)・VCOMW+(1+(R2/R1))・(r2/(r1+r2))・VCOMH ・・・(3)
ここで、R1=R2、r1=r2とすると、低電位側電圧VCOMLは、次の(4)式となる。
VCOML=VCOMH-VCOMW ・・・(4)
従って、図17に示す減算回路は、抵抗素子r1、r2により高電位側電圧VCOMHを抵抗分割した電圧から、抵抗素子R1、R2により低電位側電圧VCOMLと振幅電圧VCOMWとの間の電圧を抵抗分割した電圧を差し引いた電圧を、低電位側電圧VCOMLとして出力する。なお低電位側電圧VCOMLの極性は、反転入力端子の入力電圧の極性に対して反転する。
以上のように、図16に示す第5の演算増幅器OP5は、抵抗素子R1、R2の抵抗値が同一の場合、高電位側電圧VCOMHから振幅電圧VCOMWを差し引いた電圧を、低電位側電圧VCOMLとして出力する。
そして図16に示す比較例におけるコモン電圧生成回路は、第4の演算増幅器OP4が出力する高電位側電圧VCOMH、第5の演算増幅器OP5が出力する低電位側電圧VCOMLのいずれかを、極性反転信号POLの論理レベルに応じてコモン電圧VCOMとして出力する。
図20に、図16の比較例におけるコモン電圧生成回路の各種電源電圧の一例を模式的に示す。
各データ線の駆動信号の最大振幅を5.0V、システム接地電源電圧VSSを0Vとすると、データ線の駆動信号が供給される画素電極と対向するコモン電極に印加されるコモン電圧VCOMの振幅電圧VCOMWもまた5.0Vとする必要がある。そのため、第3の演算増幅器OP3の高電位側の電源電圧は、最大出力電圧5.0Vより大きい電圧として例えば5.6Vとする。従って、電源電圧VOUTが5.6Vとなる。
ところでコモン電圧VCOMは、画素電圧に対して予め負方向にオフセット電位を有している。従って、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLは、システム接地電源電圧VSSより低電位である。これは、画素を構成するTFTがオフになったときに、画素電極に蓄積された電荷がTFTの寄生容量により分割されて、意図した電圧が液晶素子に印加されなくなることを防止する措置である。
図21に、TFTの寄生容量の説明図を示す。
図21では、TFTKLのみを示している。TFTKLのソース・ドレイン間、ゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間には、それぞれ寄生容量CSD、CGD、CGSが存在する。ここで、TFTKLのゲート電極には、例えば15Vと−10Vとの間を振幅とする走査電圧が供給される。このTFTKLを、例えば15Vの電位を有する走査電圧が供給されると、TFTKLがオンし、データ線Sに印加されている最大5Vの駆動信号が、画素電極PEKLに供給される。
その後、TFTKLの走査電圧が−10Vの電位となると、TFTKLがオフとなる。そして、振幅の非常に大きなゲート電圧に引っ張られて、画素電極PEKLに充電された電荷が寄生容量CSD、CGD、CGSにより容量分割され、画素電極PEKLに充電される電荷が減少してしまう。
そこで、予め負方向にオフセット電位(例えば−1V、−2V)をコモン電圧VCOMに設けることで、TFTKLがオンしたときに、容量分割による電荷の減少量を見込んで、本来より大きい電圧を画素電極PEKLに供給するようにしている。
図20では、このオフセット電位を1sVとし、コモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHを4.0V、低電位側電圧VCOMLを−1.0Vとする。そのため、低電位側電圧VCOMLを出力する第5の演算増幅器OP5の低電位側の電源電圧は、−1.0Vより低い電圧として例えば−2.8Vとする。
以上のように比較例においては、第3及び第5の演算増幅器OP3、OP5の出力の振幅を十分に確保するために、両電源と呼ばれる手法で電源電圧を与えなければならない。この場合、コモン電圧生成回路からコモン電極CEに流れる電流経路P1、P2が形成さる。比較例においては、第3〜第5の演算増幅器OP3〜OP5の電源電圧が、電源電圧VOUTから低電位側の電源電圧VOUTMまでの範囲となり、コモン電極CEを駆動するために8.4(=5.6+2.8)Vの間で電流を消費していることになる。
2.2 本実施形態の効果
次に、図16〜図21で説明した比較例との対比により、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の効果について説明する。
図22に、図11の本実施形態におけるコモン電圧生成回路の各種電源電圧の一例を模式的に示す。ここでは、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
また図22では、図20と同様に、システム接地電源電圧VSSが0V、電源電圧VOUTが5.6V、コモン電圧VCOMの高電位側電圧VCOMHが4.0V、低電位側電圧VCOMLが−1.0Vであるものとする。
本実施形態においては、コモン電圧生成回路からコモン電極CEに流れる電流経路P3、P4が形成される。従って本実施形態において、コモン電極CEは、フライングコンデンサFCによって駆動される。このフライングコンデンサFCの両端に供給される電圧は、上述のようにチャージポンプ動作によって切り換えられ、フライングコンデンサFCへの電荷の充電は、第1の演算増幅器OP1によって行われる(経路P5)。そのため本実施形態では、第1の演算増幅器OP1に対して電源電圧VOUTからシステム接地電源電圧VSSまでの範囲を電源電圧とすればよい。即ち、本実施形態では、コモン電極CEを駆動するために5.6Vの間で電流を消費していることになる。
図23(A)に、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の消費電力の説明図を示す。本実施形態におけるコモン電圧生成回路が、例えば電圧Vx(図22では5.6V)の間で動作するものとする。そして、負荷であるコモン電極CEに印加されるコモン電圧VCOMの振幅V0であるものとし、コモン電極CEに対する充放電電流をIとする。コモン電圧VCOMの振幅V0は、高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとの間の電圧である。コモン電極CEの負荷容量をC、コモン電圧VCOMの極性反転タイミングの周波数をfとすると、充放電電流Iは、f・C・V0である。従って、本実施形態におけるコモン電圧生成回路の消費電力W0=I・Vx=f・C・V0・Vxとなる。
図23(B)に、比較例におけるコモン電圧生成回路の消費電力の説明図を示す。比較例におけるコモン電圧生成回路が、例えば電圧n・Vx(nは1より大きい実数)(図20では8.4V)の間で動作するものとする。比較例におけるコモン電圧VCOMの振幅、コモン電極CEの負荷容量及びコモン電圧VCOMの極性反転タイミングの周波数は、本実施形態と同様である。従って、比較例におけるコモン電極CEに対する充放電電流Iもまた、本実施形態と同一と考えることができる。従って、比較例におけるコモン電圧生成回路の消費電力W1=I・n・Vx=f・C・V0・n・Vxとなる。
以上のように、本実施形態では、比較例に対して消費電力を1/nに下げることができるようになる。図20及び図22の例では、消費電力を2/3倍にすることができ、大幅な低消費電力化を実現できるようになる。
そして、比較例に対して、本実施形態では、コモン電圧VCOMの低電位側電圧VCOMLを出力する演算増幅器を省略できるため、コモン電圧生成回路の消費電流が流れる経路を削減できる。
また更に本実施形態では、振幅電圧VCOMWの電位が高電位側電圧VCOMHの電位より高い場合には、第1の演算増幅器OP1は、フライングコンデンサFCの一端を低電位側に引き下げる必要がない。そのため、第1の演算増幅器OP1は、図14に示すようにpチャネル型演算増幅器により構成できる。従って、pチャネル型演算増幅器の第1の駆動部の電流源に流れる電流値を小さくできるため、より低消費電力化が可能となる。
また振幅電圧VCOMWの電位が高電位側電圧VCOMHの電位より高い場合には、第2の演算増幅器OP2は、高電位側電圧VCOMHが下がらない程度に電流を供給できればよい。そのため第2の演算増幅器OP2は、図15に示すようにnチャネル型演算増幅器により構成できる。従って、nチャネル型演算増幅器の第2の駆動部の電流源に流れる電流値を小さくできるため、より低消費電力化が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、演算増幅器の数を削減できると共に、比較例と異なり、高電位側電圧VCOMHを出力する演算増幅器がコモン電極CEの駆動に寄与しないようにすることができる。
なお本実施形態において、以下に述べるように出力インピーダンスを下げるようにすることで、弱い駆動能力を有するチャージポンプ出力であっても画質の劣化を防止できる。
図11に示す本実施形態におけるコモン電圧生成回路200の出力インピーダンス下げるためには、選択回路SELを構成する第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2が導通状態になったときのインピーダンスを下げることが有効である。例えば第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2がMOSトランジスタにより構成される場合、各MOSトランジスタのチャネル幅Wを大きくすることが有効である。
第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2がMOSトランジスタにより構成される場合、第1及び第2の出力スイッチ素子SWO1、SWO2をそれぞれ第1及び第2の出力トランジスタということができる。この場合、第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅を、高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとの間の電圧差より大きくすることでも、出力インピーダンスを下げることができる。
上述したように、低電位側電圧VCOMLはシステム接地電源電圧VSSより低いため、本実施形態におけるコモン電圧生成回路200は、いわゆるトリプルウェル構造で形成される。従って、トリプルウェル構造を形成するプロセスにより形成されるMOSトランジスタの耐圧は、当該プロセスで最も高い耐圧となる。この場合、第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅が高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとの間の電圧差である場合に比べて、該振幅を高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとの間の電圧差より大きくすることで、トランジスタがオン状態になったときに、インピーダンスをより低下させることができるようになる。
図24に、図4に示す電源回路における電位関係の説明図を示す。
本実施形態におけるコモン電圧生成回路を内蔵する電源回路が、図4に示すように走査電圧生成回路を含む場合、走査電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧の間の電圧が非常に大きいため、高耐圧プロセスを用いて形成される。そのため、第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅を、走査線に印加される走査電圧の振幅と同じにすることで、トランジスタのインピーダンスをより低くできる。
この場合、図25に示すようなゲート電圧が、第1及び第2の出力トランジスタに供給されることになる。
同様に、低電位側電圧生成回路210を構成する第1〜第4のスイッチ素子SW1〜SW4がMOSトランジスタにより構成される場合、各MOSトランジスタのゲート電圧の振幅を次のようにすることが望ましい。
即ち、第1及び第2のスイッチ素子SW1、SW2を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、振幅電圧VCOMWと高電位側電圧VCOMHとの間の電圧差より大きいことが望ましい。また、第3及び第4のスイッチ素子SW3、SW4を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、システム接地電源電圧VSS(第1の電源電圧)と低電位側電圧VCOMLとの間の電圧差より大きいことが望ましい。こうすることで、各MOSトランジスタがオン状態になったときに、よりインピーダンスを低下させることができるので、チャージポンプ動作による昇圧効率を向上させることができるようになる。
また本実施形態におけるコモン電圧生成回路を内蔵する電源回路が、図4に示すように走査電圧生成回路を含む場合、第1〜第4のスイッチ素子SW1〜SW4を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅を、走査線に印加される走査電圧の振幅と同じにすることで、トランジスタのインピーダンスをより低くできる。そのため、チャージポンプ動作による昇圧効率をより一層向上させることができる。
この場合、図26に示すようなゲート電圧が、第1〜第4のスイッチ素子SW1〜SW4を構成するMOSトランジスタに供給されることになる。
3. チャージクロック発生回路
また低消費電力でコモン電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧を発生させたとしても、コモン電極の負荷が大きい場合、コモン電圧が変動すると、液晶パネルの画質を劣化させる要因となることがある。そのため、コモン電極の負荷が大きい場合であっても、低消費電力で安定したコモン電圧の高電位側電圧VCOMH及び低電位側電圧VCOMLを発生させることが望ましい。
そこで本実施形態では、図9〜図11のコモン電圧生成回路100、120、200のいずれかの内部又は外部にチャージクロック発生回路を設けることができる。
図27に、本実施形態におけるチャージクロック発生回路の説明図を示す。
チャージクロック発生回路300は、例えば図12に示すチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成する。より具体的には、チャージクロック発生回路300は、チャージクロック設定レジスタ310の設定値に基づいて、チャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成する。このとき、チャージクロック発生回路300は、極性反転信号POLの論理レベルに基づき、低電位側電圧VCOMLをコモン電圧VCOMとして出力する期間のみ、チャージクロック設定レジスタ310の設定値に対応したチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成する。
チャージクロック設定レジスタ310には、上述のチャージポンプ動作を行うためのチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nの周波数を設定するための制御データが設定される。チャージクロック設定レジスタ310に設定される制御データは、例えばコントローラ40又は図示しないホストによって設定される。
チャージクロック発生回路300は、チャージクロック設定レジスタ310に設定された制御データに対応した周波数のチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを、低電位側電圧VCOMLをコモン電圧VCOMとして出力する期間のみ出力する。即ち、高電位側電圧VCOMHをコモン電圧VCOMとして出力する期間では、チャージクロック発生回路300は、チャージクロック設定レジスタ310に設定された制御データに関わらず、所定の周波数のチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを出力できる。
チャージクロック発生回路300には、発振回路320から互いに周波数が異なる複数の基準クロックRCLK1〜RCLK4が供給される。この場合、チャージクロック発生回路300は、極性反転信号POLに基づいて高電位側電圧VCOMHをコモン電圧VCOMとして出力する期間では、例えば基準クロックRCLK4の周波数でチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成する。またチャージクロック発生回路300は、極性反転信号POLに基づいて低電位側電圧VCOMLをコモン電圧VCOMとして出力する期間では、基準クロックRCLK1〜RCLK4のうちチャージクロック設定レジスタ310の設定値に基づいて選択された基準クロックの周波数でチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成する。
図28に、図27のチャージクロック発生回路300の動作例のタイミング図を示す。
図28では、極性反転信号POLがHレベルであって、高電位側電圧VCOMHをコモン電圧VCOMとして出力する期間(VCOMH供給期間)では、チャージクロック発生回路300が、基準クロックRCLK4の周波数でチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成している。
また、低電位側電圧VCOMLをコモン電圧VCOMとして出力する期間(VCOML供給期間)では、チャージクロック発生回路300が、基準クロックRCLK1〜RCLK4のうちチャージクロック設定レジスタ310の設定値に基づいて選択された基準クロックの周波数でチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成している。
例えばチャージクロック発生回路300は、チャージクロック設定レジスタ310に設定された制御データに基づいて、基準クロックRCLK1〜RCLK4のうち1つの基準クロックを選択するセレクタを含むことができる。そして該セレクタの出力に基づいて、図28に示すチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成することができる。この場合、上記のセレクタの出力の立ち上がりエッジに同期してチャージクロックCK1Pを立ち上がらせた後、チャージクロックCK2Pを立ち下がらせる。その後、チャージクロックCK2Pを立ち上がらせた後、チャージクロックCK1Pを立ち下がらせる。この後、チャージクロックCK1Pが、上記のセレクタの出力の立ち上がりエッジに同期して立ち上がらせる。こうして1周期のチャージクロックCK1P、CK2Pを生成する。同様にチャージクロックCK3P、CK1Nを生成することができる。
VCOMH供給期間及びVCOML供給期間の各期間におけるチャージポンプ動作については、図12と同様であるため説明を省略する。
なおチャージクロック発生回路300は、図28に示したタイミングのチャージクロックを発生させるものに限定されるものではない。
以上のように、チャージクロック発生回路300によってチャージクロックCK1P、CK2P、CK3P、CK1Nを生成させることによって、高電位側電圧VCOMHをコモン電極に供給する期間及び低電位側電圧VCOMLをコモン電極に供給する期間のうち、低電位側電圧VCOMLをコモン電極に供給する期間において、チャージクロック設定レジスタ310の設定値に対応した周波数でチャージポンプ動作を行わせることができる。これにより、コモン電極の負荷が大きい場合であっても、低電位側電圧VCOMLを安定して供給できるようになり、画質の劣化を防止できる。
なおチャージクロック発生回路300のみならず、チャージクロック設定レジスタ310及び発振回路320の少なくとも1つを図9〜図11のコモン電圧生成回路100、120、200のいずれかの内部に設けることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は上述の液晶表示パネルの駆動に適用されるものに限らず、エレクトロクミネッセンス、プラズマディスプレイ装置の駆動に適用可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態のコモン電圧生成回路を適用した液晶装置のブロック図の例。 図1のデータ線駆動回路の構成例のブロック図。 図1の走査線駆動回路の構成例のブロック図。 図1の電源回路の構成例のブロック図。 図4の走査電圧生成回路の構成例のブロック図。 図1の表示パネルの駆動波形の一例を示す図。 コモン電極の極性反転駆動の説明図。 図4のコモン電圧生成回路の模式的な構成例を示す図。 本実施形態におけるコモン電圧生成回路の原理的構成の一例を示す図。 本実施形態におけるコモン電圧生成回路の原理的構成の他の例を示す図。 本実施形態におけるコモン電圧生成回路の構成例の回路図。 図11のコモン電圧生成回路の動作例のタイミング図。 図13(A)、(B)は低電位側電圧生成回路の各フェーズにおける等価回路を示す図。 pチャネル型演算増幅器が採用された第1の演算増幅器の構成例の回路図。 nチャネル型演算増幅器が採用された第2の演算増幅器の構成例の回路図。 本実施形態の比較例におけるコモン電圧生成回路の構成例の回路図。 第5の演算増幅器を用いて形成された減算回路の構成例を示す図。 第5の演算増幅器を用いて形成された反転増幅回路の構成例を示す図。 第5の演算増幅器を用いて形成された非反転増幅回路の構成例を示す図。 図16の比較例におけるコモン電圧生成回路の各種電源電圧の一例を模式的に示す図。 TFTの寄生容量の説明図。 図11の本実施形態におけるコモン電圧生成回路の各種電源電圧の一例を模式的に示す図。 図23(A)は本実施形態におけるコモン電圧生成回路の消費電力の説明図。図23(B)は比較例におけるコモン電圧生成回路の消費電力の説明図。 図4に示す電源回路における電位関係の説明図。 第1及び第2の出力スイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の一例を示す図。 第1〜第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の一例を示す図。 本実施形態におけるチャージクロック発生回路の説明図。 図27のチャージクロック発生回路300の動作例のタイミング図。
符号の説明
10 液晶装置(表示装置)、12 表示パネル、20 データ線駆動回路、
30 走査線駆動回路、40 コントローラ、50 電源回路、
52 正方向2倍昇圧回路、54 走査電圧生成回路、
56、100、120、200 コモン電圧生成回路、60 表示ドライバ、
110、130、210 低電位側電圧生成回路、
300 チャージクロック発生回路、310 チャージクロック設定レジスタ、
320 発振回路、BC バックアップコンデンサ、CE コモン電極、
CK1P〜CK3P、CK1N チャージクロック、CLKL 液晶容量、
CSKL 補助容量、FC フライングコンデンサ、G〜G、G 走査線、
ND1、ND2、NDO 接続ノード、OP1 第1の演算増幅器、
OP2 第2の演算増幅器、PEKL 画素電極、POL 極性反転信号、
〜S、S データ線、SEL 選択回路、
SW1〜SW4 第1〜第4のスイッチ素子、SWO1 第1の出力スイッチ素子、
SWO2 第2の出力スイッチ素子、TC1〜TC5 外部接続端子、
VCOM コモン電圧、VCOMH コモン電圧の高電位側電圧、
VCOML コモン電圧の低電位側電圧、VCOMW コモン電圧の振幅電圧、
VOUT 電源電圧(第2の電源電圧)、
VSS システム接地電源電圧(第1の電源電圧)

Claims (21)

  1. 電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成回路であって、
    第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力する第1の演算増幅器と、
    前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を出力する第2の演算増幅器と、
    前記第1の電源電圧と前記振幅電圧との間の電圧差に対応した電荷が蓄積されるフライングコンデンサの一端に前記高電位側電圧を供給するチャージポンプ動作により、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧を生成する低電位側電圧生成回路とを含み、
    前記高電位側電圧又は前記低電位側電圧を、前記コモン電極に供給することを特徴とするコモン電圧生成回路。
  2. 請求項1において、
    前記低電位側電圧生成回路が、
    直列に接続された第1及び第2のスイッチ素子と、
    直列に接続された第3及び第4のスイッチ素子とを含み、
    前記第1のスイッチ素子の一端に、前記振幅電圧が供給され、
    前記第2のスイッチ素子の一端に、前記高電位側電圧が供給され、
    前記第3のスイッチ素子の一端に、前記第1の電源電圧が供給され、
    バックアップコンデンサの一端に、前記第1の電源電圧が供給され、
    第1の期間では、前記第1のスイッチ素子がオン、前記第2のスイッチ素子がオフとなってフライングコンデンサの一端に前記振幅電圧を供給すると共に、前記第3のスイッチ素子がオン、前記第4のスイッチ素子がオフし、
    前記第1の期間に続く第2の期間では、前記第1のスイッチ素子がオフ、前記第2のスイッチ素子がオンとなって前記フライングコンデンサの一端に前記高電位側電圧を供給すると共に、前記第3のスイッチ素子がオフ、前記第4のスイッチ素子がオンとなって前記バックアップコンデンサの他端に、前記フライングコンデンサの他端の電圧を供給することを特徴とするコモン電圧生成回路。
  3. 請求項2において、
    前記第1及び第2のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第1及び第2のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、前記振幅電圧と前記高電位側電圧との間の電圧差より大きく、
    前記第3及び第4のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第3及び第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、前記第1の電源電圧と前記低電位側電圧との間の電圧差より大きいことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  4. 請求項3において、
    前記第1〜第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲート電圧の振幅が、
    前記走査線に印加される走査電圧の振幅と同じであることを特徴とするコモン電圧生成回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第2の演算増幅器が、
    ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、nチャネル型駆動トランジスタによりその出力が駆動され、
    前記振幅電圧が、前記高電位側電圧より高い電位であることを特徴とするコモン電圧生成回路。
  6. 請求項5において、
    前記第2の演算増幅器が、
    第2の差動部と第2の駆動部とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成され、
    前記第2の駆動部が、
    一端が第2の電源電圧側に接続され他端が前記第2の演算増幅器の出力側に接続された電流源と、
    一端が前記第1の電源電圧側に接続され他端が前記第2の演算増幅器の出力側に接続されたnチャネル型駆動トランジスタとを含むことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  7. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記第1の演算増幅器が、
    ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、pチャネル型駆動トランジスタによりその出力が駆動されることを特徴とするコモン電圧生成回路。
  8. 請求項7において、
    前記第1の演算増幅器が、
    第1の差動部と第1の駆動部とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成され、
    前記第1の駆動部が、
    一端が第2の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続されたpチャネル型駆動トランジスタと、
    一端が前記第1の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続された電流源とを含むことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  9. 請求項6において、
    前記第1の演算増幅器が、
    ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、pチャネル型駆動トランジスタによりその出力が駆動されることを特徴とするコモン電圧生成回路。
  10. 請求項9において、
    前記第1の演算増幅器が、
    第1の差動部と第1の駆動部とを含み、ボルテージフォロワ接続することにより形成され、
    前記第1の駆動部が、
    一端が前記第2の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続されたpチャネル型駆動トランジスタと、
    一端が前記第1の電源電圧側に接続され他端が前記第1の演算増幅器の出力側に接続された電流源とを含むことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    一端に前記高電位側電圧が供給される第1の出力トランジスタと、
    一端に前記低電位側電圧が供給される第2の出力トランジスタとを含み、
    前記第1の出力トランジスタの他端と前記第2の出力トランジスタの他端とが接続され、
    前記第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅が、それぞれ前記高電位側電圧と前記低電位側電圧との間の電圧差より大きいことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  12. 請求項11において、
    前記第1及び第2の出力トランジスタのゲート電圧の振幅が、
    前記走査線に印加される走査電圧の振幅と同じであることを特徴とするコモン電圧生成回路。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間及び前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間のうち、前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間において前記チャージポンプ動作を行うためのチャージクロックの周波数を設定するためのチャージクロック設定レジスタを含み、
    前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値にかかわらず、所定の周波数のチャージクロックに基づいてチャージポンプ動作を行い、
    前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値に対応した周波数のチャージクロックに基づいて前記チャージポンプ動作を行うことを特徴とするコモン電圧生成回路。
  14. 請求項1乃至13のいずれか記載のコモン電圧生成回路を含むことを特徴とする電源回路。
  15. 複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置の電源供給を行うための電源回路であって、
    請求項1乃至13のいずれか記載のコモン電圧生成回路と、
    前記走査線の走査電圧を生成すると共に、前記走査電圧の高電位側電圧及び低電位側電圧を前記コモン電圧生成回路に供給する走査電圧生成回路とを含むことを特徴とする電源回路。
  16. 複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置を駆動するための表示ドライバであって、
    請求項15記載の電源回路と、
    前記走査電圧を用いて、前記走査線を駆動する走査線駆動回路を含むことを特徴とする表示ドライバ。
  17. 請求項16において、
    表示データに基づいて、前記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含むことを特徴とする表示ドライバ。
  18. 複数の走査線及び複数のデータ線を含む電気光学装置を駆動するための表示ドライバであって、
    請求項14記載の電源回路と、
    表示データに基づいて、前記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含むことを特徴とする表示ドライバ。
  19. 請求項1乃至13のいずれか記載のコモン電圧生成回路を含み、該コモン電圧生成回路によって生成されたコモン電圧を用いて液晶表示を行うことを特徴とする表示装置。
  20. 電気光学装置の走査線及びデータ線により特定される画素電極と電気光学物質を挟んで対向するコモン電極に印加されるコモン電圧を生成するためのコモン電圧生成方法であって、
    ボルテージフォロワ接続された第1の演算増幅器のpチャネル型駆動トランジスタにより第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の振幅電圧を出力すると共に、ボルテージフォロワ接続された第2の演算増幅器のnチャネル型駆動トランジスタにより前記第1の電源電圧を基準に前記コモン電圧の高電位側電圧を生成し、
    前記第1の演算増幅器の出力と前記第1の電源電圧との間に接続されるフライングコンデンサを用いたチャージポンプ動作により、前記高電位側電圧を基準に前記振幅電圧だけ低電位の前記コモン電圧の低電位側電圧を生成し、
    前記高電位側電圧又は前記低電位側電圧を、前記コモン電極に供給することを特徴とするコモン電圧生成方法。
  21. 請求項20において、
    前記チャージポンプ動作を行うためのチャージクロックの周波数をチャージクロック設定レジスタに設定し、
    前記高電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値にかかわらず、所定の周波数のチャージクロックに基づいてチャージポンプ動作を行い、
    前記低電位側電圧を前記コモン電極に供給する期間では、前記チャージクロック設定レジスタの設定値に対応した周波数のチャージクロックに基づいて前記チャージポンプ動作を行うことを特徴とするコモン電圧生成方法。
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