JP2007171849A - 現像ロールの製法およびそれによって得られる現像ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した表面粗さを有し、長期にわたって画像不良を生じることのない、優れた現像ロールの製法と、それによって得られる現像ロールを提供する。
【解決手段】軸体10の外周面に形成されたゴム弾性層11と、上記ゴム弾性層11の外周に形成されたコート層12とを備えた現像ロールの製法であって、平均粒径3〜20μmの粗面形成用粒子13が、ゴム成分100重量部に対し2〜25重量部含有されたゴム弾性層形成用材料を準備する工程と、上記軸体10の外周面に、上記ゴム弾性層形成用材料を押し出し成形することにより、上記粗面形成用粒子13に起因する凹凸が表面に形成されたゴム弾性層11を得る工程と、上記ゴム弾性層11の外周面に、粗面形成用粒子13を含有しないコーティング液を塗工することにより、上記ゴム弾性層11表面の凹凸に起因する凹凸が表面に形成されたコート層12を得る工程とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真複写機、プリンター等に用いられる現像ロールの製法およびそれによって得られる現像ロールに関するものである。
電子写真複写機等の現像ロールには、トナー帯電性およびトナー搬送性が要求される。そして、これらの性能を発現させるため、そのロール表面を均一に粗面化することが重要となる。このような現像ロールとしては、例えば、図3に示すように、軸体1の外周面に、金型成形により一体的にゴム弾性層2が形成され、さらにその外周面に、粗面形成用粒子3を分散したコーティング液を塗工してなる表面層4が形成された現像ロールがあげられる(例えば特許文献1参照)。
また、図4に示すように、ゴム弾性層2の外周面に、粗面形成用粒子3を分散したコーティング液を塗工してなる中間層5が形成され、さらにその外周面に、粗面形成用粒子3を含有しないコーティング液を塗工してなる表面層6が形成された現像ロールも提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−304053公報 特開2002−357949公報
しかしながら、上記特許文献1のように、表面層4に含有された粗面形成用粒子3によって凹凸粗面を形成したものは、その表面層4の表面にあらわれる凹凸形状において、凹部が比較的深く形成されやすいため、その深くなっている部分にトナーの外添剤が堆積するトナーフィルミングが起こり、画像むらの発生やかぶり特性の悪化によって画像不良を引き起こすおそれがある。また、表面層4を形成するためにコーティング液を塗工する際、粗面形成用粒子3が、沈降等によって不均一になりやすいため、得られる表面層4の表面粗さが場所ごとに異なって安定した粗さが得られないという問題がある。
一方、上記特許文献2のものは、粗面形成用粒子3を分散含有させた中間層5の外周が、粗面形成用粒子3を含有しない表面層6で被覆されており、凹凸形状が比較的なだらかになるため、トナーフィルミングは生じにくく、画像不良についてはかなり改善されている。しかしながら、中間層5を形成する際、上記の例と同様、コーティング液を塗工する際、粗面形成用粒子3が、沈降等によって不均一になりやすいため、得られる中間層5の表面粗さが場所ごとに異なるものとなり、表面層6の表面において安定した粗さが得られないという問題が解決されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、安定した表面粗さを有し、長期にわたって画像不良を生じることのない、優れた現像ロールの製法と、それによって得られる現像ロールの提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、軸体の外周面に、直接もしくは他の層を介して形成されたゴム弾性層と、上記ゴム弾性層の外周に形成されたコート層とを備えた現像ロールの製法であって、平均粒径3〜20μmの粗面形成用粒子が、ゴム成分100重量部に対し2〜25重量部含有されたゴム弾性層形成用材料を準備する工程と、上記軸体の外周面、もしくは軸体の外周に形成された他の層の外周面に、上記ゴム弾性層形成用材料を押し出し成形することにより、上記粗面形成用粒子に起因する凹凸が表面に形成されたゴム弾性層を得る工程と、上記ゴム弾性層の外周面に、粗面形成用粒子を含有しないコーティング液を塗工することにより、上記ゴム弾性層表面の凹凸に起因する凹凸が表面に形成されたコート層を得る工程とを備えた現像ロールの製法を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記押し出し成形されたゴム弾性層の表面粗さ(Ra)が、0.5〜2.5μmに設定され、その外周面に形成されたコート層の表面粗さ(Ra)が、0.4〜2.0μmに設定されている現像ロールの製法を第2の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1または第2の要旨である現像ロールの製法によって得られる現像ロールを第3の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、前記の課題を解決するために、現像ロール表面において、均一な表面粗さを得る方法について一連の研究を重ねた。その結果、粗面形成用粒子を含むコーティング液を塗工して凹凸粗面を有する表面層や中間層を形成すると、粗面形成用粒子の沈降等によって、ある程度凹凸にばらつきが生じるのは避けられないことが判明した。そこで、粗面形成用粒子を含むコーティング液を塗工する方法とは全く異なる凹凸の形成方法について、さらに研究を重ねた結果、粗面形成用粒子を配合したゴム弾性層形成材料を、軸体の外周に押し出し成形することによりゴム弾性層の表面に凹凸を形成し、さらにその表面を、粗面形成用粒子を含まないコート層で被覆すると、上記ゴム弾性層表面の凹凸に起因する凹凸がコート層表面に形成され、全体に均一な凹凸粗面を有する現像ロールが得られることを見いだし、本発明に到達した。
本発明の現像ロールの製法によれば、従来、金型成形により行っていたゴム弾性層形成工程を、押し出し成形に置き換えるだけで、従来得ることが容易でなかった、全体に均一な凹凸粗面を有する現像ロールを、簡単に得ることができ、実用的効果が高い。
そして、本発明の現像ロールの製法のなかでも、特に、押し出し成形により形成されたゴム弾性層の表面粗さ(Ra)が0.5〜2.5μmとなるよう調製し、その外周面に形成されたコート層の表面粗さ(Ra)が0.4〜2.0μmとなるよう調製すると、より優れた特性を備えた現像ロールを得ることができる。
また、本発明の製法によって得られる現像ロールは、その外周面が、全体に均一な凹凸粗面になっているため、トナー搬送性能に優れ、しかも長期使用によってもトナー帯電むらを生じることがない。したがって、長期にわたって良好な画像を得ることができる。そして、粗面形成用粒子が完全にコート層で被覆されて表面には露出しないため、帯電性、耐摩耗性の制限がなく、粒子選択の幅を広げることができる。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
本発明の現像ロールの一実施の形態を図1に示す。この現像ロールは、軸体10と、この軸体10の外周面に沿って形成されたゴム弾性層11と、このゴム弾性層11の外周に形成されたコート層12とを備えている。
そして、上記ゴム弾性層11には、その模式的な拡大断面図である図2に示すように、粗面形成用粒子13が分散含有されており、上記粗面形成用粒子13に起因する凹凸が、ゴム弾性層11の表面に形成されている。また、上記ゴム弾性層11表面の凹凸に起因する凹凸が、コート層12の表面に形成されている。
上記軸体10としては、特に限定されるものではなく、例えば、金属製の中空体や中実体が用いられる。そして、その材質としては、ステンレス、アルミニウム等があげられる。そして、上記軸体10の外周面には、ゴム弾性層の接着性を高めるため、必要に応じて、接着剤、プライマー等を塗布してもよく、また上記接着剤、プライマー等は必要に応じて導電化してもよい。
上記軸体10の外周面に形成されるゴム弾性層11の、ゴム弾性部分(粗面形成用粒子13を除く部分)の形成用材料としては、例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ポリウレタン系エラストマー等によって形成される。なかでも、低硬度でへたりが少ないという点から、導電性シリコーンゴムを用いることが好ましい。そして、これらのゴム材料には、導電剤やシリコーンオイル等、各種の添加剤を適宜に配合することができる。
上記導電剤としては、カーボンブラック、グラファイト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c−ZnO、c−SnO2 (ここで「c−」は導電性を有するという意味)等の各種のものがあげられる。また、シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル等の各種のものがあげられる。
また、上記ゴム弾性部分の形成用材料とともに用いられる粗面形成用粒子13は、特に限定されるものではなく、例えば、シリカ,ウレタン樹脂,ポリアミド樹脂,フッ素樹脂,アクリル樹脂,尿素樹脂等があげられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。なお、上記粗面形成用粒子13が、一定の弾性を有する弾性粒子である場合には、上記粗面形成用粒子13がトナーに与えるストレスが小さいため、トナーがつぶれて帯電性が損なわれるおそれが小さく、好適である。
また、上記粗面形成用粒子3の平均粒径は、通常、3〜20μmの範囲に設定され、なかでも、5〜15μmに設定することが好適である。すなわち、平均粒径が3〜20μmの範囲を外れると、現像ロールに要求されるトナー帯電性とトナー搬送性とを具備させることが困難となるからである。なお、上記粗面形成用粒子3の平均粒径は、母集団から任意に抽出される試料を用いて導出される値である。また、粒子形状が真球状ではなく楕円球状(断面が楕円の球)等のように一律に粒径が定まらない場合には、最長径と最短径との単純平均値をその粒子の粒径とする。
上記粗面形成用粒子3の分散割合は、上記ゴム弾性層11の、ゴム弾性部分の形成用材料(粗面形成用粒子13を除く材料)100重量部(以下「部」と略す)に対し2〜25部の範囲に設定しなければならない。なかでも、5〜15部に設定することが好適である。すなわち、上記粗面形成用粒子3の分散量が多すぎても少なすぎても、ロール表面において、均一かつ最適な凹凸粗面が得られないからである。
一方、コート層12の形成用材料としては、特に限定するものではなく、例えば、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、ブチラール樹脂(PVB)等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、耐摩耗性の点で、ウレタン樹脂が好適に用いられる。なお、上記成分以外に、必要により、導電剤、帯電制御剤等を適宜に添加してもよい。
そして、上記コート層12の形成用材料は、有機溶剤に溶解等され、コーティング液として使用に供される。上記有機溶剤としては、メチルエチルケトン(MEK)、メタノール、トルエン、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。特に、メチルエチルケトンを用いることが、上記形成用材料に対する溶解性の点で好ましい。このようなコーティング液は、粘度を0.02〜0.10Pa・sにすることが、塗工性、ロール表面における粗さのばらつきに与える影響等の点で好ましい。
本発明の現像ロールは、例えば、つぎのようにして作製することができる。
すなわち、まず、上記ゴム弾性層11の形成用材料として、前記ゴム弾性部分の形成用材料と粗面形成用粒子13とを、ニーダー等の混練機で混練し、ゴム弾性層11の形成用材料を作製する。つぎに、軸体10の外周面に、上記ゴム弾性層11形成用材料を押し出し、加熱して加硫(条件:130〜200℃×5〜60分)させることにより、上記押し出し層を硬化させてゴム弾性層11を形成する。
一方、コート層12の形成用材料を有機溶剤に溶解させて、コート層12形成用のコーティング液を作製する。
そして、上記ゴム弾性層11の外周面に、上記コート層12形成用のコーティング液を塗工する。塗工法は特に制限するものではなく、ディッピング法、スプレー法、ロールコート法等の従来の方法が適用できる。そして、塗工後、乾燥および加熱処理(加硫処理、条件:120〜200℃×20〜90分)を行うことにより、上記塗工されたコーティング液の溶液中の溶剤の除去を行い、コート層12を形成する。このようにして、図1に示すような三層構造の現像ロールを作製することができる。
上記現像ロールにおいて、ゴム弾性層11の厚みは1〜10mmの範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは2〜6mmである。また、コート層12の厚みは3〜30μmの範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは8〜25μmである。なお、上記ゴム弾性層11の厚み、コート層12の厚みは、現像ロールの軸方向に対し垂直な断面試料を採取し、これの顕微鏡写真に基づき測定して得ることができる。
また、上記現像ロールにおいて、軸体10の外周面に押し出し成形されたゴム弾性層11の表面粗さ(Ra)は、0.5〜2.5μmに設定されていることが好ましく、より好ましくは、0.8〜2.0μmである。そして、上記ゴム弾性層11の外周面に形成されたコート層12の表面粗さ(Ra)は、0.4〜2.0μmの範囲内になっていることが好ましく、より好ましくは、0.5〜1.4μmの範囲である。
すなわち、上記コート層12の表面粗さ(Ra)が0.4μm未満であると、上記コート層12の表面が平滑すぎるため、トナーの供給が不足し、画像濃度が薄くなるおそれがあり、逆に2.0μmを超えると、上記コート層12の表面が粗すぎて複写画像の画質にむらが生じるおそれがあるからである。
なお、上記表面粗さ(Ra)は、JIS B0601:1994に従って求められるもので、接触式表面粗さ計(サーフコム480A、東京精密社製)を用い、下記の測定条件で測定される9点の測定値を平均した値である。
〔測定条件〕
触針径 :2μm
押し付け圧 :0.7mN
測定速度 :0.3mm/sec
測定倍率 :5000倍
カットオフ波長:0.8mm
測定長さ :2.5mm
測定個所 :軸方向3点×周方向3点の9点
また、本発明の現像ロールは、図1に示す三層構造のものに限るものではない。例えば、ロールの用途や要求される特性等に応じて、軸体10とゴム弾性層11との間に、適宜の数の中間層を形成して四層以上の層構造とすることができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕
まず、芯金となる軸体として、アルミニウム製芯金(外径6mm)を準備し、上記芯金の外周面に接着剤を塗布した。一方、下記の組成からなるゴム弾性層の形成用材料をニーダーにて混練したのち、クロスヘッド押出機(イー・エム技研社製、ダイス径12.55mm)を用い、上記芯金の外周面に円筒状に押し出し、加熱処理(170℃×30min)を行うことにより加硫して、芯金と一体化されたゴム弾性層を得た。
〔ゴム弾性層の形成用材料の組成〕
シリコーンゴム(TCM5406U、GE東芝シリコーン社製) 100 部
弾性粒子(架橋ウレタンビーズ、C−800透明、根上工業社製:平均粒径6μm)
5 〃
架橋剤(ヒドロシリル架橋剤、TC−23B、GE東芝シリコーン社製) 1.2〃 触媒(白金触媒 TC−23A、GE東芝シリコーン社製) 0.5〃
つぎに、下記の組成からなるコート層の形成用材料を調製した後、上記ゴム弾性層の外周面に、ロールコート法により塗工し、乾燥処理(180℃×30min)を行うことによりコート層を形成し、三層構造の現像ロールを作製した(図1参照)。なお、この現像ロールのゴム弾性層の厚みは3mmであり、コート層の厚みは15μmである。
〔コート層の形成用材料の組成〕
PCDウレタン樹脂(N5230、日本ポリウレタン工業社製) 100 部
カーボンブラック(ダイアブラック♯3030、三菱化学社製) 30 〃
MDI(コロネートHX、日本ポリウレタン工業社製) 30 〃
〔実施例2〕
ゴム弾性層の形成用材料において、粗面形成用粒子として、弾性粒子に代えて、非弾性粒子(架橋アクリル粉体 MX−500、綜研化学社製:平均粒径5μm)を5部用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にして、現像ロールを作製した。
〔実施例3〜8、比較例1〜4〕
後記の表1〜表3に示すように、現像ロールの構成を代えた。それ以外は、上記実施例1と同様にして、現像ロールを得た。
〔比較例5〕
下記のようにして、図4に示す構成の現像ロールを作製した。すなわち、まず、軸体としてアルミニウム製芯金を準備し、上記芯金の外周面に接着剤を塗布した。ついで、円筒状金型の中空部に、上記芯金をセットし、円筒状金型と芯金との空隙部に、シリコーンゴムコンパウンドを注型した後、金型に蓋をし、これを加熱(180℃×5分)して、シリコーンゴムコンパウンドを加硫し、その後脱型して、ゴム弾性層付き芯金を作製した。つぎに、ポリウレタン系エラストマー(UN278、坂井化学社製)100部と、カーボンブラック20部と、架橋剤10部と、MEK400部とを混合して得られるポリマーの溶液に、平均粒径20μmのウレタン樹脂からなる粗面形成用粒子(バーノックCFB100、大日本インキ化学工業社製)20部を分散して混合、攪拌することにより、中間層形成用溶液を調製した。また、ウレタン樹脂(ニッポラン5199、日本ポリウレタン工業社製)100部と、カーボンブラック20部と、MEK400部とを混合することにより、表面層形成用溶液を調製した。そして、上記ゴム弾性層の外周面に、上記中間層形成用溶液をロールコート法により塗工した後、乾燥および加熱処理を行ない、中間層を形成した。さらに、上記中間層の外周面に、上記表面層形成用溶液をロールコート法により塗工した後、乾燥および加熱処理を行ない、表面層を形成した。この現像ロールのゴム弾性層の厚みは3mmであり、中間層の厚みは10μmであり、表面層の厚みは15μmである。
上記実施例1〜8、比較例1〜5の各現像ロールについて、下記の方法に従って、表面粗さ(Ra)と耐久後の画像評価について評価を行い、その結果を後記の表1〜表3に併せてに示した。
〔表面粗さ(Ra)〕
実施例1〜8、比較例1〜4の現像ロールについては、まず、ゴム弾性層を形成した時点において、その表面の表面粗さ(Ra)を前述の方法にしたがって求めた。また、上記ゴム弾性層の外周面にコート層を形成した時点において、その表面(現像ロール表面)の表面粗さ(Ra)を、同様にして求めた。また、比較例5の現像ロールについては、表面層の表面粗さ(Ra)のみを求めた。
〔画像評価〕
現像ロールを電子写真プリンターに組み込み、実際に1万枚のプリントを行った。そして、そのプリント画像を目視により観察し、プリント画像に問題がなく、細線にいたるまで鮮明にプリントされたものを○、かすれやかぶり等がわずかに発生したものを△、かすれやかぶり等が明らかに発生したものを×とした。なお、かすれとは、細線がとぎれたものをいい、かぶりとは、イメージのないところにトナーが飛んでいるものをいう。
Figure 2007171849
Figure 2007171849
Figure 2007171849
上記表1〜表3の結果から、実施例品はいずれも、耐久後の画像評価が良好であるのに対し、比較例品はいずれも、耐久後の画像評価が悪いことがわかる。
本発明の現像ロールの一実施例を示す断面図である。 上記実施例の模式的な部分拡大断面図である。 従来の現像ロールの模式的な部分拡大断面図である。 従来の他の現像ロールの模式的な部分拡大断面図である。
符号の説明
10 軸体
11 ゴム弾性層
12 コート層
13 粗面形成用粒子

Claims (3)

  1. 軸体の外周面に、直接もしくは他の層を介して形成されたゴム弾性層と、上記ゴム弾性層の外周に形成されたコート層とを備えた現像ロールの製法であって、平均粒径3〜20μmの粗面形成用粒子が、ゴム成分100重量部に対し2〜25重量部含有されたゴム弾性層形成用材料を準備する工程と、上記軸体の外周面、もしくは軸体の外周に形成された他の層の外周面に、上記ゴム弾性層形成用材料を押し出し成形することにより、上記粗面形成用粒子に起因する凹凸が表面に形成されたゴム弾性層を得る工程と、上記ゴム弾性層の外周面に、粗面形成用粒子を含有しないコーティング液を塗工することにより、上記ゴム弾性層表面の凹凸に起因する凹凸が表面に形成されたコート層を得る工程とを備えたことを特徴とする現像ロールの製法。
  2. 上記押し出し成形されたゴム弾性層の表面粗さ(Ra)が、0.5〜2.5μmに設定され、その外周面に形成されたコート層の表面粗さ(Ra)が、0.4〜2.0μmに設定されている請求項1記載の現像ロールの製法。
  3. 上記請求項1または2記載の製法によって得られることを特徴とする現像ロール。
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