JP2007169397A - 水性一液型塗料組成物及び塗装物品 - Google Patents

水性一液型塗料組成物及び塗装物品 Download PDF

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Shinnosuke Kono
晋之介 河野
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Abstract

【課題】ソフト感及び塗膜性能が両立した良好な触感を有する塗膜を形成することができ、なおかつ、意匠性(マット感等)、密着性、塗膜強度、耐擦り傷性、耐水性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性等の塗料の一般的性能をも維持した水性一液型塗料組成物及びこのような水性一液型塗料組成物によって塗装された塗装物品を提供する。
【解決手段】アイオノマー樹脂エマルジョン(A)、ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)、樹脂粒子(C)及びウレタンディスパージョン(D)を含有し、(C)/{(A)+(B)+(D)}の固形分質量比(固形分換算での質量比)は、40/100〜100/100であり、(A)/(B)の固形分質量比は、1/3〜3/1であり、((A)+(B))/(D)の固形分質量比は、40/60〜70/30である水性一液型塗料組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水性一液型塗料組成物及び塗装物品に関する。
インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム等の自動車内装部品、ラジオカセットテープレコーダー、コンピューター筐体等の弱電部品、壁面材、床材、天井材等の建築内装材用塗料は、重厚感、高級感が求められることから、艶消し塗料が塗装されている。このような艶消し塗料は、プラスチックに塗装するものであるから高温での処理には適さず、使用直前に主剤と硬化剤とを混合する二液溶剤の塗料が一般的に用いられてきた(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかし、塗料の分野においては、工程の簡略化のために二液を混合する労力を要さない一液型の塗料が望まれている。更に、環境への負荷を低減させるため、塗料の水性化も広く望まれている。よって、上述したような塗料においても、水性一液型の塗料とすることが望まれている。しかし、このような分野における水性一液化の検討は充分に行われていなかった。
水性一液化を図る際、上述したような塗料において要求される各種物性を維持していることが要求される。このような物性としては、意匠性(マット感等)、密着性、塗膜強度、耐擦り傷性、耐水性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性等の塗料の一般的性能を挙げることができる。更に、これらの塗料により形成される塗膜は、使用時に指等で直接触れることが多いものであることから、ソフト感(弾性感及び塗膜硬度、さらさら感、しっとり感を充分に並立した高品位の触感)を有することも望まれる。これらの性質をすべて満足するような塗膜を形成することは困難であり、これらのすべての性質を有する水性一液型塗料は、知られていなかった。
特開2005−139273号公報 特開2004−285341号公報 特開2004−155883号公報
本発明は、上記に鑑み、ソフト感及び塗膜性能が両立した良好な触感を有する塗膜を形成することができ、なおかつ、意匠性(マット感等)、密着性、塗膜強度、耐擦り傷性、耐水性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性等の塗料の一般的性能をも維持した水性一液型塗料組成物及びこのような水性一液型塗料組成物によって塗装された塗装物品を提供することを目的とするものである。
本発明は、アイオノマー樹脂エマルジョン(A)、ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)、樹脂粒子(C)及びウレタンディスパージョン(D)を含有し、(C)/{(A)+(B)+(D)}の固形分質量比(固形分換算での質量比)は、40/100〜100/100であり、(A)/(B)の固形分質量比は、1/3〜3/1であり、((A)+(B))/(D)の固形分質量比は、40/60〜70/30であることを特徴とする水性一液型塗料組成物である。
上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、ガラス転移温度(Tg)が−40〜20℃であることが好ましい。
上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)は、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン及び/又は酸無水物変性非塩素化ポリオレフィンであることが好ましい。
上記樹脂粒子(C)は、レ−ザ−回析式粒度分布測定装置を使用して測定した数平均粒子径が2〜40μmであることが好ましい。
本発明は、表面に塗膜が形成されてなる塗装物品であって、上記塗膜は上記水性一液型塗料組成物によって形成されたものであることを特徴とする塗装物品でもある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の水性一液型塗料組成物は、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム等の自動車内装部品、ラジオカセットテープレコーダー、コンピューター筐体等の弱電部品や、壁面材、床材、天井材等の建築内装材等の塗装に適したものである。
本発明の水性一液型塗料組成物は、アイオノマー樹脂エマルジョン(A)、ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)、樹脂粒子(C)及びウレタンディスパージョン(D)を含有することにより、二液型塗料と比べて取り扱いが容易な一液型塗料でありながら、ソフト感及び塗膜性能を充分に両立した高品位の触感を有し、また、意匠性(マット感等)、密着性、塗膜強度、耐擦り傷性、耐水性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性等の塗料の一般的性質を維持するものである。
本発明の水性一液型塗料組成物は、アイオノマー樹脂エマルジョン(A)を含有するものである。上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、熱フローさせることによって溶融し、マトリックスを形成する成分である。上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)を含有することにより、形成される塗膜において、特に、耐油脂汚染性、耐アルカリ性を高めることができる。これは、アイオノマー樹脂の架橋構造により、水性一液型ラッカー塗料でありながら、耐油脂汚染性や耐アルカリ性を確保できるためと考えられる。また、上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)のガラス転移温度を調整することにより、形成される塗膜のソフト感を高めることができる。これは、アイオノマー樹脂は、高分子間での相互作用が強く、ゴム弾性的特性を持つためであると考えられる。また、アイオノマー樹脂は、優れた物理強度を有し、そのため、塗膜強度、耐擦り傷性にも優れている。
上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、金属のイオンによる分子間結合を有する樹脂からなるエマルジョンであり、例えば、樹脂中の酸基が、金属イオンによって架橋された構造を有するアクリル樹脂等を挙げることができる。上記酸基は、カルボキシル基が好ましい。上記金属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等が挙げることができる。
上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)としては特に限定されず、例えば、酸基含有ビニル単量体の金属塩と他のビニル単量体とからなる単量体組成物の乳化重合によって得られる樹脂エマルジョン、上記単量体組成物から溶液重合によって得られた樹脂の乳化によって得られる樹脂エマルジョン等を挙げることができる。上記酸基含有ビニル単量体の金属塩は、例えば、一般式 MA(Mは、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等の金属元素を表し、XはMの価数を表し、Aは、同一又は異なって不飽和基を有する有機酸残基鎖である。)で表される化合物を挙げることができる。
上記有機酸残基は、1の炭素−炭素二重結合と1のカルボキシル基を有する炭素数3〜14の脂肪族、芳香族又は脂環族のカルボン酸であることが好ましい。更に、上記有機酸残基は、エステル結合、エーテル結合等を有するものであってもよい。
より具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、下記一般式(1);
Figure 2007169397
や、下記一般式(2);
Figure 2007169397
で表される有機酸の有機残基等を挙げることができる。上記酸基含有ビニル単量体の金属塩の市販品としては、サートマー社製 SR708,SR705,2404,CN2405等を挙げることができる。これらの化合物の二種以上を併用するものであってもよい。
上記他の共重合可能なビニル単量体としては特に限定されず、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸スチレン等の不飽和カルボン酸;スチレン等を挙げることができる。これらの化合物を二種以上併用するものであってもよい。
上記酸基含有ビニル単量体の金属塩の含有率(すなわち、単量体組成物の質量に対する酸基含有ビニル単量体の金属塩の質量)は、20〜50質量%であることが好ましい。20質量%未満では耐油脂汚染性、耐アルカリ性に乏しくなるおそれがあり、50質量%を超えると造膜性に乏しくなるおそれがある。上記酸基含有ビニル単量体の金属塩の含有率は、10〜40質量%であることがより好ましい。
上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、ガラス転位点温度(Tg)が−40〜20℃であることが好ましい。−40℃未満では、耐擦り傷性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性など充分な膜物性を得ることができない場合があり、20℃を超えるとソフト感を得ることができない場合がある。上記Tgは、−20〜10℃であることがより好ましい。なお、本明細書において、Tgは、得られたエマルジョンの溶剤を減圧下留去した後、示差操作熱量計(DSC)(熱分析装置SSC/5200H(セイコー電子製))にて測定したものをいう。
上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、数平均粒子径が20〜400nmであることが好ましい。20nm未満では製造時に多量の乳化剤を用いるため塗膜の耐湿性が低下する場合があり、400nmを超えると充分な造膜性を得ることができない場合がある。上記数平均粒子径は、40〜200nmであることがより好ましい。上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)の数平均粒子径は、動的光散乱法を使用して測定されたものである。
本発明の水性一液型塗料組成物は、ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)を含有するものである。上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)を含有することにより、塗膜と基材との密着性を高めることができる。これは、上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)は溶解性パラメーターが低いため、アイオノマー樹脂エマルジョン(A)及びウレタンディスパージョン(D)と混合した場合、基材側に偏りやすいためと推測される。
上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)は、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョン及び酸無水物変性非塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンからなる群から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。酸無水物変性塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンは、塩素原子で置換したポリオレフィンからなる酸無水物変性塩素化樹脂エマルジョンであり、例えば、特開2005−89647に記載されたものが挙げられる。酸無水物変性非塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンは、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸等の酸無水物に由来する基からなり、グラフトして得られる変性された部分を有する、塩素を含まないポリオレフィンからなる樹脂エマルジョンである。上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)は、市販されるものでもよく、市販のものとしては例えば、SA−1200(ユニチカ社製)、SB−1200(ユニチカ社製)、SE−1200(ユニチカ社製)、アウローレン100(日本製紙ケミカル社製)等を挙げることができる。
上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)の重量平均分子量は、50,000〜110,000であることが好ましい。50,000未満であると、耐油脂汚染性が低下するおそれがあり、110,000を超えると密着性が低下するおそれがある。上記重量平均分子量は、75,000〜105,000がより好ましい。なお、上記重量平均分子量は、スチレンポリマーを標準とするGPC法において、決定される値である。
上記酸無水物変性塩素化ポリオレフィンは、塩素化度が15〜25%であることが好ましい。上記塩素化度が15%未満であると、素材付着性が低下するおそれがあり、25%を超えると、耐油脂性が低下するおそれがある。上記塩素化度は、上記酸無水物変性塩素化ポリオレフィンの質量に対する、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン中の塩素の質量比(質量部)である。
上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)中に上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)100質量部(樹脂固形分)に対して1〜10質量部の溶剤が含まれていてもよく、上記溶剤としては、特に限定されないが、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン等の脂環式炭化水素等が挙げられる。
本発明の水性一液型塗料組成物は、(A)/(B)の固形分質量比が1/3〜3/1である。上記(A)/(B)が1/3未満であると、耐水性、耐アルカリ性、耐油脂性、耐擦り傷性等の塗膜物性が悪化し、3/1を超えると、耐水性、耐アルカリ性が悪化する。上記(A)/(B)は、1.2/3〜2.7/1であることがより好ましい。
本発明の水性一液型塗料組成物は、樹脂粒子(C)を含有するものである。上記樹脂粒子(C)は、高融点であるか又は融点を有さない樹脂で、上記(A)、(B)と混和性を有さない有機樹脂からなる粒子である。上記樹脂粒子(C)は、塗膜化の後も粒子の形が完全には損なわれないため、塗膜表面に凹凸形状が形成され、樹脂粒子(C)を含有することにより、さらさら感及びマット感に優れた塗膜を形成することができる塗料組成物を得ることができる。
上記樹脂粒子(C)は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びナイロン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種からなることが好ましく、アクリル樹脂及び/又はウレタン樹脂がより好ましい。また、樹脂粒子(C)は、目的とする意匠にあわせて、着色、無色、透明、不透明を問わず、これらの任意のものを使用することができる。使用することができる樹脂粒子としては、特に限定されないが、市販のものを使用することができる。
樹脂粒子(C)の数平均粒子径は、2〜40μmが好ましい。2μm未満であると塗料組成物により形成した塗膜のマット感、さらさら感に劣るおそれがあり、40μmを超えるとザラツキ感が生じてさらさら感が失われるおそれがある。上記樹脂粒子の数平均粒子径は、4〜20μmがより好ましい。
なお、上記樹脂粒子(C)の数平均粒子径は、レーザー回析式粒度分布測定装置を使用して測定されたものである。
本発明の水性一液型塗料組成物は、更に、ウレタンディスパージョン(D)を含有する。上記(A)及び(B)と共に用いるウレタンディスパージョン(D)は、熱フローさせることによって溶融し、上記(A)及び(B)と共に、マトリックスを形成する成分である。上記ウレタンディスパージョンを添加することによって、ソフト感と耐擦り傷性という効果が得られる。
上記ウレタンディスパージョン(D)としては、市販のものを使用することもできる。上記市販のウレタンディスパージョンとしては特に限定されず、例えば、ウレタンディスパージョンVPLS2952(住化バイエルウレタン(株)製)、ウレタンディスパージョンHUX561(旭電化工業(株)製)、NeoRez R9603(楠本化成(株)社製)等を挙げることができる。
本発明の水性一液型塗料組成物において、上記樹脂粒子(C)は上記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)、上記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)、並びに、上記ウレタンディスパージョン(D)の固形分合計100質量部に対して40〜100質量部である。即ち、(C)/{(A)+(B)+(D)}の固形分質量比(固形分換算での質量比)は、40/100〜100/100である。上記比が40質量部以下であると、塗料組成物により形成した塗膜のマット感、さらさら感に劣り、100質量部を超えるとザラツキ感が生じてさらさら感が失われる。
また、((A)+(B))/(D)の固形分質量比は、40/60〜70/30である。上記比が40/60未満であると密着性と耐油脂性が低下し、70/30を超えるとソフト感及び耐擦り傷性が低下する。
本発明の水性一液型塗料組成物は、着色塗料であってもクリヤー塗料であってもよい。着色塗料である場合、着色顔料、光輝性顔料、体質顔料等の各種顔料を配合することができる。例えば、着色顔料としては、有機系としてはアゾレーキ系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、フタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ベンゾイミダゾロン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、金属錯体顔料等が挙げることができ、また無機系としては黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等が挙げられる。上記光輝性顔料としては、コレステリック液晶ポリマーからなるフレーク状顔料、アルミニウムフレーク顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料、グラファイト顔料、干渉マイカ顔料、着色マイカ顔料、金属チタンフレーク顔料、ステンレスフレーク顔料、板状酸化鉄顔料、金属めっきガラスフレーク顔料、金属酸化物被覆めっきガラスフレーク顔料、ホログラム顔料が挙げられる。上記体質顔料としては、硫酸バリウム、タルク、カオリン、珪酸塩類等が挙げられる。上記顔料は、通常、顔料ペーストとして塗料組成物中に分散した状態で用いることができる。上記顔料ペーストは、通常、顔料及び樹脂を溶媒中に加えて分散することによって調製することができる。また、市販の顔料ペーストを使用することもできる。上記樹脂としては特に限定されないが、例えば、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリアクリル酸等の水溶性樹脂が挙げられる。上記溶媒としては特に限定されず、キシレンなどの有機溶媒、水等が挙げられる。上記分散には、通常、サンドグラインダーミル等の機器を用いる。
本発明の水性一液型塗料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の配合物を必要に応じて含有するものであってもよい。含有することができる配合物としては特に限定されず、例えば、上記(A)〜(D)以外の樹脂エマルジョン、表面調整剤、沈降防止剤、艶消し剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、スリップ剤、造膜助剤、架橋剤、増粘剤、消泡剤等を添加するものであってもよい。
本発明の塗料組成物は、種々の基材、例えば、プラスチック、金属、ガラス、発泡体及びこれらの成形品等に用いることができるが、ポリプロピレン系、ABS樹脂、ポリカーボネート等のプラスチック成形品に特に好適に用いることができる。具体的には、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム等の自動車内装部品;ラジオカセットテープレコーダー、コンピューター筐体等の弱電部品;壁面材、床材、天井材等の建築内装材等が挙げられる。
本発明の塗料組成物による塗装を行う際に、塗装前に基材にプライマーを塗装する必要はなく、通常アルコール等で基材を拭き取った後、基材上に直接本発明の塗料組成物を塗装し、乾燥、塗膜化することができる。プライマーを塗装した上に本発明の塗料組成物による塗装を行うこともできる。
本発明の塗料組成物を上記基材に塗布する方法としては特に限定されず、例えば、スプレー塗装、ロールコーター法、ベル塗装、ディスク塗装、刷毛塗り等を挙げることができ、通常、乾燥膜厚の下限15μm、上限50μmの範囲内で塗装することができる。上記塗装と上記乾燥・塗膜化との間に、常温(室温)で適当な時間静置してセッティングしても良い。
上記乾燥は常温(室温)で行ってもよく、加熱によって行ってもよい。また、上記加熱によって乾燥を行う場合であっても、硬化反応を生じさせる必要はなく樹脂の表面が溶融して基材に付着すれば充分であるため、低温での加熱により行うことができる。上記加熱は、例えば、60〜120℃で5〜60分等の条件で行うことができる。上記乾燥・塗膜化は、同時に行ってもよい。
なお、上記塗装を行うことによって得られた塗装物品も本発明の一部である。
本発明の水性一液型塗料組成物は、上述した構成よりなり、塗料としての物性を損なうことなく水性一液化をはかることができる点で優れたものである。さらに、得られた塗膜は、ソフト感、塗膜性能のすべてにおいて優れる良好な触感を有するものであり、なおかつ、意匠性(マット感等)、密着性、塗膜強度、耐擦り傷性、耐水性、耐油脂汚染性、耐アルカリ性等の塗料の一般的性能においても、良好なものである。本発明の塗装物品は、水性一液型塗料組成物によって形成された塗膜を有するものであり、優れた触感、外観を有するものである。
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」は特に断りのない限り「質量部」を意味する。
アイオノマー樹脂エマルジョン(A)A1の合成例
ジムロート冷却管、温度調節計、撹拌羽根、滴下ロートを備えた、1L4つ口フラスコにイオン交換水150gを仕込み、窒素雰囲気下80℃に昇温した。ここに、酸基含有ビニル単量体の金属塩(サートマー社製、SR708)30.0g、ノルマルブチルアクリレート15.18g、ノルマルブチルメタクリレート54.82g、乳化剤としてHS−10(第一工業製薬(株)製)5.00g、イオン交換水83.5gで調整した乳化液と開始剤APS(ペルオキソ二硫酸アンモニウム、キシダ化学(株)製)の2.91%水溶液13.33gを窒素雰囲気下3時間かけて滴下した。1時間エージングを行った後、APSの2.91%水溶液3.33gを30分で滴下した後さらに、2時間エージングを行い、目的のアクリルエマルジョンを得た。不揮発分は、29.8%であった。
アイオノマー樹脂エマルジョン(A)A2〜A9は、組成比を以下の表1、表2のように変更した以外はアクリルエマルジョンA1の合成例と同様の方法で調製した。
Figure 2007169397
Figure 2007169397
上記表1、表2において、Tgの実測値は、得られたエマルジョンの溶剤を減圧下留去した後、示差操作熱量計(DSC)(熱分析装置SSC/5200H(セイコー電子製))にて以下の工程により測定した。
1工程:20℃→100℃(昇温速度10℃/min)、2工程:100℃→−50℃(降温速度10℃/min)、3工程:−50℃→100℃(昇温速度10℃/min)で測定し、3工程目の昇温時よりTgを測定した。
上記表1、表2において、酸基含有ビニル単量体のうち、SR708及びCN2045は、サートマー社製のものであり、それぞれ、以下の化学構造を有するものである。
SR708:ジメタクリル酸亜鉛
CN2405:下記一般式(3)で表される化合物
Figure 2007169397
更に、表中、化(4)は、下記一般式(4)で表される化合物である。
Figure 2007169397
酸無水物変性非塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンB1の合成
撹拌器、冷却管、温度計及び滴下ロートを取り付けた4つ口フラスコ中で、プロピレン−α−オレフィン共重合体(プロピレン成分75モル%、エチレン成分20モル%、1−ブテン成分6モル%、数平均分子量25000)300gをトルエン700gに加熱溶解させた後、系の温度を115℃に保って撹拌しながら無水マレイン酸13gとラジカル発生剤としてジ−t−ブチルパーオキシド12gをそれぞれ2時間かけて滴下させ、その後3時間熟成を行った。反応後室温まで冷却した後反応物を20Lのアセトン中に投入して精製し、グラフト量2.1重量%の無水マレイン酸グラフト共重合体(平均分子量18500)を得た。
変性ポリオレフィン樹脂100質量部を撹拌機、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた反応器に仕込み、120℃で加熱溶融させた後、撹拌しながら塩基性物質としてモルホリン6部を添加し、更に界面活性成分としてポリエチレンオキサイド40部を添加した。均一になるまで撹拌した後、水600部を少量ずつ添加して転送法により水性化物を得た。水性化物は、pHを6〜8に調整後、更にろ過により粒径100μm以上の凝集物を取り除き、酸無水物変性非塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンB1(固形分16%)を得た。
酸無水物変性塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョンB2の合成
撹拌羽根、冷却管、温度計及び温度制御装置を備えた反応装置に、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン樹脂(不揮発分100%、塩素含有量22%、マレイン酸変性量3%、重量平均分子量70,000)100部、キシレン40部を仕込んで内部温度を80℃に昇温し、内部の上記ポリオレフィン樹脂が溶解してから1時間後、界面活性剤 エマルゲン920(花王社製)15質量部、ジメチルエタノールアミン2部、純水265質量部からなる70℃の水溶液を1時間かけて、内部温度を80℃に保持し、且つ、反応容器内部を撹拌しながら、滴下した。室温に冷却して、酸無水物塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョン樹脂B2を得た。この樹脂の不揮発分は、30%であった。
実施例1
アクリルエマルジョン(A1)67.11g、ウレタンディスパージョン(D)としてHUX561(旭電化工業(株)製)128.2g、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B2)100.00gを順次容器に仕込み、均一に分散した後、顔料ペーストDE−15070(Rohm&Haas社製)18.46g、レベリング剤としてポリフローKL245(共栄社化学社製)3.00g、消泡剤としてサーフィノール104PA(エアプロダクツ社製)、造膜助剤としてNMP(クラレ(株)製)10.00gを加えた。次に、樹脂粒子P800T(根上工業(株)製)(C1)60.00gを徐々に容器に加え、均一に分散した。増粘剤としてASE−60(Rohm&Haas社製)7.50g、イオン交換水25.00gを加えた。
実施例2〜10、比較例1〜7
材料割合をそれぞれ表3、表4、表5のように変更した以外は実施例1と同様の方法で調製した。
Figure 2007169397
Figure 2007169397
Figure 2007169397
試験片の作製
<塗装方法>
得られた塗料組成物をポリプロピレン素材にスプレー塗装し、室温にて5分放置し、80℃で20分焼き付けて、乾燥膜厚30μm、大きさ100mm×100mm×3mmの試験片を得た。
上記実施例によって得られた試験片を下記規準に基づいて評価した。結果を表6、表7に示す。
塗膜性能の評価
<密着性>
カッターナイフで、塗膜上に2mm幅の縦・横カットを入れ、100枡目を形成し、その上に粘着テープを密着させ、テープの一方の端を持ち上げて上方に剥がす。この剥離動作を同一箇所で3回実施し、1枡目内で塗膜が面積比50%以上剥がれた正方枡目の個数で示す。0個を合格(○)とし、1個以上を不合格(×)とした。
<耐水性>
塗膜表面に円筒型のリングを取り付け、そこへ蒸留水5mLを加えて、ガラス板で蓋をし、55℃で4時間放置する。その後水洗し、塗膜の表面を観察する。
○:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められない。
×:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められる。
<耐アルカリ性>
塗膜表面に円筒型のリングを取り付け、そこへ0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液5mLを加えて、ガラス板で蓋をし、55℃で4時間放置する。その後水洗し、塗膜の表面を観察する。
○:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められない。
×:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められる。
<耐油脂性>
硬化塗膜試験片の表面に、2g/100cmの牛脂(試薬)を均一に塗り広げ、80℃の密閉容器中に7日間放置後取りだし、表面を目視観察し、下記規準に基づいて評価した。
○:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められない。
×:汚れ、フクレ等の塗膜表面異常が認められる。
<耐擦り傷性>
荷重2kg/cm、摩擦子ガーゼ5枚重ね、摩擦回数20往復、スピード30往復/分でラビング試験を行った。
○:著しい傷つき、色落ちや素地の露出のないもの。
×:著しい傷つき、色落ちや素地の露出のあるもの。
<弾性感>
フィッシャーインストルメントの社製のフィッシャー硬度計から得られる塗膜の弾性変形割合(弾性回復率)を求め、弾性触感の判定を行った。測定は以下の条件で測定し、弾性変形割合(弾性回復率)50%以上の弾力のある塗膜を感触良好(○)、50%未満の塗膜を感触不良(×)とした。測定は以下の条件で測定した。
荷重40mN、クリープ0.5s、除荷0.4mN/6s
<塗膜硬度>
フィッシャーインストルメントの社製のフィッシャー硬度計から得られる塗膜の硬度を測定した。測定は以下の条件で測定した。
荷重40mN、クリープ0.5s、除荷0.4mN/6s
○:硬度が5.0N/mm以下の柔らかい塗膜
×:硬度が5.0N/mmを超える硬い塗膜
触感の評価
<しっとり感>
サンプルに指で触れた際の触感を下記規準に基づいて評価した。
○:試験片を手で触れた際に、ほどよいしっとり感が感じられる。
×:試験片を手で触れた際に、ほどよいしっとり感が感じられない、べたつき感がある。
<さらさら感>
サンプルに指で触れた際の触感を下記規準に基づいて評価した。
○:試験片を手で触れた際に、ほどよいさらさら感が感じられる。
×:試験片を手で触れた際に、ほどよいさらさら感が感じられない。
<しっとり感とさらさら感>
上記しっとり感及びさらさら感を総合的に評価し、両者とも良好な場合を○、いずれかが不良の場合を×とした。
<触感総合>
上記弾性感、塗膜硬度、しっとり感及びさらさら感を総合的に評価し、全てにおいて良好な場合を○、いずれかが不良の場合を×とした。
Figure 2007169397
Figure 2007169397
上記表6、表7から、本発明の水性一液型塗料組成物は、水性一液型塗料でありながら、ソフト感、塗膜性能のすべての性能において優れたものであるが、比較例の水性一液型塗料組成物では、ソフト感と一般塗膜性能の両立が出来ないので、実用に適さないものであった。
本発明の水性一液型塗料組成物は、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム等の自動車内装部品、ラジカセ、コンピューター筐体等の弱電部品、及び、壁面材、床材、天井材等の建築内装材等の塗装に好適に使用することができるものである。また、本発明の塗装物品は、容易に製造することができ、優れた触感を有する自動車内装部品、弱電部品、建築内装材等として使用することができる。

Claims (5)

  1. アイオノマー樹脂エマルジョン(A)、
    ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)、
    樹脂粒子(C)及び
    ウレタンディスパージョン(D)
    を含有し、
    (C)/{(A)+(B)+(D)}の固形分質量比(固形分換算での質量比)は、40/100〜100/100であり、
    (A)/(B)の固形分質量比は、1/3〜3/1であり、
    ((A)+(B))/(D)の固形分質量比は、40/60〜70/30である
    ことを特徴とする水性一液型塗料組成物。
  2. 前記アイオノマー樹脂エマルジョン(A)は、ガラス転移温度(Tg)が−40〜20℃である、請求項1記載の水性一液型塗料組成物。
  3. 前記ポリオレフィン樹脂エマルジョン(B)は、酸無水物変性塩素化ポリオレフィン及び/又は酸無水物変性非塩素化ポリオレフィンである、請求項1又は2記載の水性一液型塗料組成物。
  4. 前記樹脂粒子(C)は、レ−ザ−回析式粒度分布測定装置を使用して測定した数平均粒子径が2〜40μmである、請求項1、2又は3記載の水性一液型塗料組成物。
  5. 表面に塗膜が形成されてなる塗装物品であって、
    前記塗膜は、請求項1、2、3又は4記載の水性一液型塗料組成物によって形成されたものであることを特徴とする塗装物品。
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