JP2007169199A - 歯磨組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩と、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
更に、デキストラナーゼを含有することを特徴とする上記歯磨組成物。
【効果】本発明の歯磨組成物は、顕著な口腔バイオフィルム抑制効果を有し、かつ極めて良好な泡質を有し、各種口腔疾患の予防及び抑制に有効である。
【選択図】なし

Description

本発明は、良好な泡質を有し、かつ口腔疾患の原因である口腔バイオフィルムの抑制効果に優れた歯磨組成物に関する。
近年、デンタルプラークはバイオフィルムとして捉えられ(非特許文献1)、バイオフィルム中の細菌は、浮遊性細菌と比較すると細菌のタンパク質発現パターン(非特許文献2,3)や薬剤耐性(非特許文献4,5)が大きく異なり、浮遊性細菌に対して効果のあった薬剤がバイオフィルム構成細菌に対して有効ではないことが明らかになってきた。
これまでに殺菌手段として、フェノール性殺菌剤(特許文献1)などが開発されてきたが、バイオフィルム中の細菌は強力な薬剤耐性メカニズムを有するため、これだけではバイオフィルム抑制効果は不充分であり、口腔疾患のリスクをゼロにすることは困難であった。また、これらの殺菌力を増強するため、殺菌剤の滞留性向上技術(特許文献2)などが提案されているが、バイオフィルムの薬剤浸透性の低さなどにより、著効は期待できなかった。この現状から、バイオフィルム中の細菌に対しても有効なバイオフィルム抑制作用を示す組成物の開発が強く望まれていた。
一方、歯磨において泡は、良好な使用感の付与、すすぎの容易性向上、歯磨組成物の分散性向上、表面張力低下作用による汚れの除去、有効成分のエンハンサー機能などを有するため(非特許文献6)、歯磨組成物に重要な機能である。その中で、良好な泡質(きめの細かい泡)を歯磨組成物に付与することは、使用感を向上させるために特に重要である。
近年、歯磨組成物を含むバイオフィルム抑制組成物として、疎水性アミノ酸及びアンモニウム塩の配合(特許文献3)、歯垢構成微生物の細菌間情報伝達機構の制御物質の配合(特許文献4)、ラクトン及び/又はフラン誘導体の配合(特許文献5)、グリセロールリン酸及びフェノール性殺菌剤の配合(特許文献6)、非イオン性抗菌剤及びジカルボン酸化合物の配合(特許文献7)、オフロキサシンやクロサンテルとフェノール性殺菌剤の配合(特許文献8)などが提案されてきたが、これらの技術は歯磨組成物に重要な泡質とバイオフィルム抑制活性の両方を満たすことが困難なのが現状である。このような現状から、上記技術に代わる、良好な泡質と口腔バイオフィルム抑制作用を併せ持つ歯磨組成物の開発が強く望まれている。
なお、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の組み合わせによりバイオフィルム抑制作用が相乗的に高まることや泡質が良好になることは、これまでに報告されていない。
Costerton, J. W., Stewart, P. S. and Greenberg, E. P. : Bacterial biofilms: a common cause of persistent infections. Science 284 : 1318−1322, 1999. Costerton, J. W., Lewandowski, Z., Caldwell, D. E., Korber, D. R. and Lappin−Scott, H. M. : Microbial biofilms. Annu. Rev. Microbiol. 49 : 711−745, 1995. Hudson, M. C., Curtiss, R. III : Regulation of expression of Streptococcus mutans genes important to virulence. Infect. Immun. 58 : 464−470, 1990. Stewart, P. S. : Mechanisms of antibiotic resistance in bacterial biofilms. Int. J. Med. Microbiol. 292 : 107−113, 2002. Philip Marsh and Michael V. Martin著「Oral Microbiology」、Wright出版、2000年、p.58−81(Dental plaque) 田嶋和夫、今井洋子、堀内照夫:泡状フッ素製剤の口腔製品への応用−フッ素イオンとヒドロキシアパタイト表面の交換能に対する「泡」のエンハンサー効果−、歯界展望 Vol.97(5):1125−1135、2001. 特開平02−11511号公報 特開平04−139119号公報 特開2002−370953号公報 特開2003−128580号公報 特開2004−155681号公報 特開2005−047855号公報 特開2005−015369号公報 特開2005−187377号公報
本発明は、上記要望に応えるためになされたもので、良好な泡質を有しながら高いバイオフィルム抑制作用を示す歯磨組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、両性界面活性剤であるアルキルポリアミノエチルグリシンやポリオクチルポリアミノエチルグリシンを高速液体クロマトグラフィー法、オープンカラム法、薄層クロマトグラフィー法、液液抽出法などにより精製することで得られるN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩が、高い口腔バイオフィルム抑制効果を発揮すること、しかも、このN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩と、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを組み合わせて配合することにより、これら両成分が相乗的に作用して、顕著な口腔バイオフィルム抑制効果が発揮され、かつ極めて良好な泡質を付与することができること、よって、歯周病等の各種口腔疾患の予防及び抑制に有効な歯磨組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
なお、アルキルポリアミノエチルグリシンは、両性界面活性剤として、浮遊性細菌に対する強い殺菌力と、洗浄力の両作用を持ち、タンパク質共存下でもこの殺菌力の低下が少ないことは知られているが、このアルキルポリアミノエチルグリシンやポリオクチルポリアミノエチルグリシンを精製することにより得られるN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩に、高い口腔バイオフィルム抑制効果があること、更に特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシを併用することでその口腔バイオフィルム抑制効果が相乗的に向上し、かつ良好な泡質となることは、本発明者が初めて見出したものである。
従って、本発明は、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩と、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを含有してなることを特徴とする歯磨組成物、更に、デキストラナーゼを含有することを特徴とする上記歯磨組成物を提供する。
本発明の歯磨組成物は、顕著な口腔バイオフィルム抑制効果を有し、かつ極めて良好な泡質を有し、各種口腔疾患の予防及び抑制に有効である。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨組成物は、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、更に好ましくはデキストラナーゼを含有することを特徴とする。
本発明組成物に配合するN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンは、下記式(1)で示されるものであり、これは塩酸やナトリウムなどの塩として存在したものでもよい。
Figure 2007169199
上記式(1)のN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンは、一般的にはN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの純品としては市販されていないが、市販のアルキルポリアミノエチルグリシン、例えば和光純薬工業社製製品(試薬等)、三洋化成工業社製製品(商品名:レボン50、レボンU等)、竹本油脂社製製品(商品名:サラボン液、サラボン50液、サラボンL液等)等や、市販のポリオクチルポリアミノエチルグリシン、例えば東邦化学工業社製製品(商品名:オバノール516等)等を精製することで、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得ることができる。これらの中で、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの含有率の高さや単離の容易さ等から、市販のアルキルポリアミノエチルグリシン、特に和光純薬工業社製製品や三洋化成工業社製製品を用いてN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得ることが好ましい。
上記式(1)のN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得るための精製方法としては、例えば高速液体クロマトグラフィー法、オープンカラム法、薄層クロマトグラフィー法、液液抽出法などを採用できるが、特に高速液体クロマトグラフィー法が好適であり、また、その精製条件に特に制限はなく、常法により行うことができる。
これらの中で、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得るための出発物質及び精製方法の組み合わせとしては、本発明の効果に悪影響を与える不純物を効率的に除外して高純度のN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得ることができることから、市販のアルキルポリアミノエチルグリシンから高速液体クロマトグラフィー法でN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを得ることが好ましい。
本発明では、上記精製により得られるN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを配合することができるが、この純品の代わりに、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを含有する、下記一般式(2)で示されるアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩をそのまま配合してもよい。
Figure 2007169199
(上記式中、R1はR[NHC24nで示される基、R2はRNHC24又は水素原子であり、Rは炭素数6〜10のアルキル基、例えばC613,C715,C817,C919,C1021であり、nは1又は2である。)
このようなN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを含有する、上記一般式(2)のアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩としては、上記した市販品のアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩を使用することができる。
本発明において、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの配合量は、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンとして組成物全体の0.02〜1%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.02〜0.5%、更に好ましくは0.04〜0.3%である。配合量が0.02%未満の場合は充分なバイオフィルム抑制効果が得られない場合があり、1%を超えると泡質や嗜好性などの点で製剤化において問題となる場合がある。
なお、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンとして、上記した一般式(2)のアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩を配合する場合は、泡質への影響や供給性などの点から、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの含有量が10%以上100%未満、より好適には50%以上100%未満であるアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩を用いることが好ましく、このようなアルキルポリアミノエチルグリシン又はその塩を、組成物中のN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの含有量が上記範囲となるように配合することが好ましい。
本発明におけるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100であることが必須であり、バイオフィルム抑制活性や泡質の面から100であることがより好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の酸化エチレンの平均付加モル数が80未満の場合は、泡質やバイオフィルム抑制活性などが悪くなる場合があり、100を超えるものは一般には市販されていない。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、組成物全体の0.1〜5%が好ましく、より好ましくは0.1〜2%、更に好ましくは0.5〜2%である。配合量が0.1%未満の場合は満足な泡質などが得られない場合があり、5%を超えるとバイオフィルム抑制活性、泡質、嗜好性に悪影響を与える場合がある。
本発明においては、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油との配合割合を、バイオフィルム抑制効果や泡質などの面から質量比で5:1〜1:200とすることが好ましく、より好ましくは1:1〜1:100、特に好ましくは1:5〜1:50である。質量比が上記範囲外であると、充分なバイオフィルム抑制効果や満足できる泡質が得られない場合がある。
本発明においては、更に、デキストラナーゼを配合することが好ましく、デキストラナーゼの配合により、バイオフィルム抑制活性をより顕著に高めることができる。
前記デキストラナーゼとしては、ケトミウム属、ペニシリウム属、アスペルギルス属、スピカリア属、ラクトバチルス属、セルビブリオ属等に属する公知のデキストラナーゼ生成菌により公知の方法により得られるデキストラナーゼはもちろん、他の微生物により生産されるデキストラナーゼも使用することができる。
デキストラナーゼは、組成物1gあたり5〜100単位(ここで、1単位とはデキストランを基質として反応を行った場合、1分当たりグルコース1μmolに相当する遊離還元糖を生じる酵素量をいう)で、その配合量は、例えば10000単位/gのデキストラナーゼを用いた場合、組成中0.05〜1%となることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.5%、更に好ましくは0.1〜0.3%である。配合量が0.05%未満であると満足なバイオフィルム抑制効果が得られない場合があり、1%を超えると泡質に悪影響を与える場合やバイオフィルム抑制効果の増強が認められなくなり経済的に不利になる場合がある。
本発明の歯磨組成物は、固体、固形物、液体、液状、ゲル体、ペースト状にすることができ、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、潤製歯磨などの各種剤型に調製できるが、特に液体歯磨、液状歯磨として好適に調製することができる。その製造法も剤型に応じた常法を採用することができるが、その目的、組成物の剤型等に応じて、上述した成分に加えて更に適宜な任意成分、例えば研磨剤、界面活性剤、粘結剤、粘稠剤、香料、有効成分などを配合することができる。
例えば、研磨剤としては、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂等の1種又は2種以上を配合し得る(配合量通常5〜90%、練歯磨の場合には10〜60%)。
また、界面活性剤として陰イオン界面活性剤、上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外の非イオン界面活性剤及び両性イオン界面活性剤の1種又は2種以上を配合し得る。陰イオン界面活性剤としては、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等が用いられる。また、非イオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられる。両性イオン界面活性剤としては、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウムなどが用いられる(配合量通常0.1〜20.0%)。
粘結剤としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル、キサンタンガム、トラガカントガム、カラヤガム、アラビヤガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドンなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等の1種又は2種以上が配合し得る(配合量通常0.3〜10%)。
粘稠剤としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ペンタンジオール、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール200〜20000、ポリプロピレングリコール300〜4000などを1種又は2種以上を配合し得る(配合量通常1〜70%)。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。含有量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を併用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
なお、本発明においては、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩に加えて、他の有効成分として、クロルヘキシジン、ベンゼトニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライド、デカリニウムクロライドなどの陽イオン性殺菌剤、トリクロサン、ヒノキチオール等のフェノール性化合物、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼなどの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫などのフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、グリセロホスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物等を1種又は2種以上配合し得る。上記他の有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる(配合量通常0.0001〜5%)。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。
[実験例]
表1に示す組成の液体歯磨組成物を下記方法で調製し、下記方法でバイオフィルム抑制活性及び泡質を評価した。結果を表1に示す。
〈比較例及び実施例の液体歯磨組成物の調製法〉
60℃で加熱溶解させたポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンラウリルエーテル、50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン及びその他の成分を秤取し、蒸留水50mL中で40℃で加温して混合分散させた後、デキストラナーゼ添加群にはデキストラナーゼを配合した後、全量が100mLになるように蒸留水でメスアップした。
なお、後述するように、比較例及び実施例には、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンとして、市販の塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液、あるいは市販の塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液から高速液体クロマトグラフィー法で単離したN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンを用いた。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などその他の成分は一般的に市販されているものを用いた。
〈バイオフィルム抑制活性測定〉
ライオン株式会社オーラルケア研究所において継代保存(凍結保存)してあったストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans)ATCC 25175株,アクチノマイセス ナイスランディー(Actinomyces naeslundii)ATCC 51655株,フゾバクテリウム ニュークレアタム(Fusobacterium nucleatum)ATCC 10953株,ポルフィロモーナス ジンジバリス(Porhyromonas gingivalis)ATCC 33277株菌液40μLをそれぞれ、121℃で15分間オートクレーブした5mg/Lのヘミン(シグマ アルドリッチ社製)及び1mg/LのビタミンK(和光純薬工業社製)を含むトッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製)培養液(THBHM*1)4mLに添加し、37℃で一晩嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)した。同様に保存してあったベイヨネラ パービューラ (Veillonella parvula)ATCC 17745株菌液80μLを、121℃で15分間オートクレーブした1.26%乳酸ナトリウム(シグマ アルドリッチ社製)を含むトッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製)培養液(THBL*2)4mLに添加し、同様に培養した。培養後、ベイヨネラ パービューラを除く4菌種の菌液からそれぞれ300μLを採取し、30mLのTHBHMに添加し、更に一晩培養した。ベイヨネラ パービューラの菌液から同様に300μLを採取し、30mLのTHBLに添加し一晩培養した。再培養後、各菌液を遠心分離(10000rpm、10min)し、上清を廃棄した。各沈査(細菌)に対して121℃で15分間オートクレーブしたベイサルメディウムムチン培養液(BMM*3)を添加し再懸濁した後、予めBMM 1000mLを入れた培養槽に、上記各菌数がそれぞれ1×107個/mLになるように接種し、37℃、嫌気条件下(95vol%窒素、5vol%二酸化炭素)で一晩培養した。その後、BMMを100mL/hの速度で供給するとともに、同速度で培養液を排出した。上記培養槽から排出された培養液は、液量が300mLに保たれる別の培養槽に連続的に供給した。この培養槽内の回転盤(約80rpmで回転)には、付着担体であるハイドロキシアパタイトディスク(直径7mm×高さ3.5mm)を装着し、その表面にバイオフィルムを形成させた。
上記方法による培養は14日間行い、後半の7日間は次に示す薬剤処置を行った。
即ち、1日1回、バイオフィルムを培養槽から取り出し、試験組成物(実施例及び比較例)で3分間処理した後、洗浄後、再び培養槽内に戻した。同操作は総計7回実施した。
培養終了時には、試験組成物のバイオフィルム抑制効果を評価するため、バイオフィルムを4mLのTHBHMを添加した試験管(直径13mm×100mm)に移した。直ちに超音波破砕(200μAの出力で10秒間)、段階希釈(10倍希釈を6段階)を行い、常法で作製した血液寒天平板培地*4に各菌溶液を塗沫した。同平板培地は、肉眼でコロニーが確認できるまで嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)した。各平板培地のコロニー数をカウント後、定法により生菌数を算出した。結果は、下式で求めた生細菌減少率で示した。
Figure 2007169199
*1 THBHMの組成:1リットル中の質量で表す。
トッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製)
30g/L
ヘミン(シグマ アルドリッチ社製) 5mg/L
ビタミンK(和光純薬工業社製) 1mg/L
蒸留水 残
(全量が1Lになるようにメスアップした。)
*2 THBLの組成:1リットル中の質量で表す。
トッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製)
30g/L
60%乳酸ナトリウム水溶液(シグマ アルドリッチ社製) 21g/L
蒸留水 残
(全量が1Lになるようにメスアップした。)
*3 BMMの組成:1リットル中の質量で表す。
プロテオースペプトン(Becton and Dickinson社製)
2g/L
トリプトン(Becton and Dickinson社製) 1g/L
イーストエキストラクト(Becton and Dickinson社製)
1g/L
ムチン(シグマ アルドリッチ社製) 2.5g/L
ヘミン(シグマ アルドリッチ社製) 1mg/L
ビタミンK(和光純薬工業社製) 0.2mg/L
KCl(和光純薬工業社製) 0.5g/L
システイン(和光純薬工業社製) 0.1g/L
蒸留水 残
(全量が1Lになるようにメスアップした。)
*4 血液寒天平板培地の組成:1リットル中の質量で表す。
トッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製)
30g/L
寒天(Becton and Dickinson社製) 15g/L
ヘミン(シグマ アルドリッチ社製) 5mg/L
ビタミンK(和光純薬工業社製) 1mg/L
蒸留水 残
(全量が1Lになるようにメスアップした。)
〈泡質の評価〉
専門パネラー10名の口腔内に試験組成物(実施例及び比較例)10mLを滴下し、20秒間含嗽した後、ブラッシングし、下記の評点基準で泡質を評価した。結果は、比較例1の歯磨組成物を基準とし、下記の評点で示した。
評点基準;
比較例1と比較して、泡のきめが細かい : 5点
比較例1と比較して、泡のきめがやや細かい: 4点
比較例1と比較して、どちらとも言えない : 3点
比較例1と比較して、泡のきめがやや荒い : 2点
比較例1と比較して、泡のきめが荒い : 1点
評点;
◎:4.5点以上
○:4.0点以上4.5点未満
△:2.5点以上4.0点未満
×:2.5点未満
Figure 2007169199
a);50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン含有率=56.7%)を配合し、表中のN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン配合量とした。例えば、実施例1の場合、上記の50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液を0.35%配合し、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン配合量を0.1%とした。
b);下記の精製法で得たN,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの配合量。
N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの精製法:
50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液a)(和光純薬工業社製)を0.2g秤取し、全量が100mLになるように蒸留水でメスアップした。同水溶液を日立社製高速液体クロマトグラフィー(D−7000型)を用いて下記条件で分画し、溶出時間20.8分付近のメインピークを採取した(溶出時間20.6〜21.2分の間)。採取した溶出液は凍結乾燥(東京理科機械社製、FD−81)させ、結晶(N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン)を得た。結晶の分子量が385.6(日本電子社製質量分析計JMSによる)であることから、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと同定した。
高速液体クロマトグラフィーの条件
検出器:紫外線210nm、流速:1.0mL/分、
注入量:100μL、
カラム:ジーエルサイエンス社製イナートシルODS−3(直径4.6×150mm
)、ガードカラム:ジーエルサイエンス社製イナートシルODS−3(直径4.0×
10mm)、
カラム温度:40℃、
移動相:
分析開始時から5分以内まで(溶出時間0分以上5分以内);
5%アセトニトリル(和光純薬工業社製)を含む0.1%トリフルオロ酢酸(和光
純薬工業社製)水溶液
分析開始から5分を超え35分以内まで;
経時的に0.1%トリフルオロ酢酸水溶液のアセトニトリル濃度を5%から80%
に上昇させた(リニアグラジエント、例えば分析開始から20分後は、42.5%ア
セトニトリルを含む0.1%トリフルオロ酢酸)
分析開始から35分を超え40分以内まで;
80%アセトニトリルを含む0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
c);いずれも日本サーファクタント社製、POE数はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の酸化エチレンの平均付加モル数を示す
d);三共社製(10000単位/g)
e);SDS=ラウリル硫酸ナトリウム(和光純薬工業社製、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の対照として)
f);POEラウリルエーテル=酸化エチレンの平均付加モル数が21のポリオキシエチレンラウリルエーテル(日本サーファクタント社製、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の対照として)
g);CPC=塩化セチルピリジニウム(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンの対照として)
上記の結果より、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンあるいはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を単独配合した比較例1,2、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外の界面活性剤を併用した比較例3〜6、酸化エチレンの平均付加モル数が100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と従来の殺菌剤との組み合わせた比較例7では、バイオフィルム抑制活性及び泡質の両方を満足できる結果は得られなかったが、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を併用すると(実施例)、相乗的な効果が発現し、いずれの評価においても良好な結果が得られ、本発明の有効性が認められた。また、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン精製品と塩酸アルキルポリアミノエチルグリシンでは、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン濃度が同一な場合、同等なバイオフィルム抑制活性及び泡質が得られることを確認した。
本発明においては、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシンと酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを併用することにより、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン及び/又は酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のミセルの性状が変化することによりこれらの効果が発現すると考えられる。
更に、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン及び酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合し、更に、デキストラナーゼを配合すると(実施例13,14)、バイオフィルム抑制効果がより高まることがわかった。
[実施例15] 液体歯磨
N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン* 0.11%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 1.0
グリセリン 15.0
エタノール 15.0
サッカリンナトリウム 0.01
安息香酸ナトリウム 0.3
香料A 1.0
リン酸2ナトリウム 0.05
硝酸カリウム 1.0
イノシン酸ナトリウム 1.0
トリクロサン 0.15
精製水 残
計 100.0%
*50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン含有率=56.7%)を0.4%配合した。
[実施例16] 液体歯磨
N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン* 0.04%
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 1.5
デキストラナーゼ(三共社製、12000単位/g) 0.25
グリセリン 35.0
プロピレングリコール 5.0
ポリアクリル酸ナトリウム 0.5
無水ケイ酸 15.0
サッカリンナトリウム 0.3
安息香酸ナトリウム 0.3
トリクロサン 0.1
β−グリチルレチン酸 0.05
香料B 0.5
硝酸カリウム 3.0
トラネキサム酸 0.1
トリプトファン 0.5
精製水 残
計 100.0%
*50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン含有率=56.7%)を0.15%配合した。
[実施例17] 液状歯磨
N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン* 0.06%
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 2.0
無水ケイ酸 18.0
キサンタンガム 0.2
ポリアクリル酸ナトリウム 0.1
70%ソルビット液 35.0
グリセリン 17.0
プロピレングリコール 5.0
サッカリンナトリウム 0.3
香料C 0.8
精製水 残
計 100.0%
*50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン含有率=56.7%)を0.2%配合した。
[実施例18] 練歯磨
N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン* 0.26%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 1.5
カルボキシメチルセルロース 2.0
ポリアクリル酸ナトリウム 0.3
70%ソルビット液 20.0
プロピレングリコール 4.0
ポリエチレングリコール4000 0.5
リン酸水素カルシウム・2水塩 35.0
無水ケイ酸 5.0
サッカリンナトリウム 0.15
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.41
香料D 1.1
精製水 残
計 100.0%
*50%塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン水溶液(和光純薬工業社製、N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン含有率=56.7%)を0.9%配合した。
なお、香料A〜Dは下記表2の通りである。
Figure 2007169199
*フルーツミックスフレーバーFM3000(調合香料)
ストロベリーフレーバー 25
アップルフレーバー 15
メロンフレーバー 17
バナナフレーバー 10
ピーチフレーバー 5
オレンジ油 2.5
ラズベリーフレーバー 2
パイナップルフレーバー 15
グレープフレーバー 1
トロピカルフルーツフレーバー 1.5
ミルクフレーバー 1
グレープフルーツ油 0.5
レモン油 0.5
ローズ油 0.2
エタノール 残
合計 100%
以上、実施例15〜18に対して、実施例1と同様な評価を行った結果、バイオフィルム抑制効果、泡質のいずれにおいても比較例より極めて良好な結果が得られた。

Claims (2)

  1. N,N−ビス(2−オクチルアミノエチル)グリシン又はその塩と、酸化エチレンの平均付加モル数が80〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
  2. 更に、デキストラナーゼを含有することを特徴とする請求項1記載の歯磨組成物。
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