JP2007168589A - ベルト引込装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能なベルト引込装置。
【解決手段】ベルト引込装置10は、フレーム12と、ウエビングに連結された細幅ストラップ20を巻き取るためのスプール22と、トーションシャフト24と、ギヤ30と、ピニオン36と、ラック38と、シリンダ40と、ガス発生器42と、ボルト48とを備える。ベルト引込装置10では、ピニオン36の支持軸であるボルト48がピニオン36を車体の板材に取り付けるので、車体への取付部がコンパクトで、ベルト引込装置10の小型化が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗員の身体をウエビングで拘束するシートベルト装置に用いられ、必要時にウエビングを巻き取って引き込むベルト引込装置に関する。
車両の急減速時にウエビングを乗員の身体に密着させて当該乗員の身体を拘束する手段として、ベルト引込装置が知られており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のベルト引込装置は、所謂ラップベルトで乗員の身体を拘束するためのガス発生装置、ワイヤ、及びバックルを備えており、車両急減速時になると、ガス発生装置によってガスが発生し、このガスの圧力によりワイヤを介してバックルがほぼ車両下方側へ引き込まれ、通常時よりも大きな張力が所謂ラップベルトに付与される。これにより、乗員の腰部が拘束される。
しかしながら、このようなベルト引込装置では、車体への取付部分がガス発生装置、ワイヤ、及びバックルの設けられている部分(主要部分)から延出して複数設けられているため、装置全体が大型化することになり、取付位置が限られたり、車両設計の自由度を制限する原因となる。
実開平6−35061号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、小型化が可能なベルト引込装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、乗員装着用ウエビングを巻き取るための巻取部材と、この巻取部材へ回転力を付与する駆動源と、前記巻取部材に挿通されて前記巻取部材の回転軸とされると共に、車体に取り付けられて前記巻取部材を保持する取付軸と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、巻取部材の支持軸である取付軸が巻取部材を車体へ取り付けるので、車体への取付部がコンパクトで、ベルト引込装置の小型化が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記駆動源の駆動力を受けて直線移動するラックと、このラックと噛み合って、回転駆動されると共に、前記巻取部材へ回転力を伝えるピニオンと、前記ラックの案内路を有すると共に、前記巻取部材を軸支し、前記取付軸によって車両へ取り付けられるベース部材と、車両に対してこのベース部材を前記取付軸の軸周りに回転を阻止する回り止め手段と、を有する。
請求項2記載の発明では、ラックが駆動源の駆動力を受けると、ベース部材に設けられたラックの案内路に沿って、ラックが直線移動する。ラックが直線移動すると、ピニオンが回転駆動されて、ベース部材に軸支された巻取部材へ回転力を伝える。巻取部材に回転力が伝えられると、巻取部材は回転して、長尺材が巻き取られる。ここで、ベース部材は、取付軸によって車体に取り付けられるが、さらに、回り止め手段によって、車体に対して取付軸周りに回転することが阻止される。このため、ベルト引込装置を車体により一層確実に固定できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記回り止め手段は、前記取付軸と平行に配置される補助軸であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、取付軸と平行に配置される補助軸でベース部材の回転が阻止される。このため、ベース部材の回転をより一層阻止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記補助軸は、前記ラックの移動量を制限する位置に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、補助軸がラックの移動量を制限する役割も有するので、ラックの移動量を制限する部材を別途設けなくても、補助軸だけでラックの移動量を制限できる。このため、ベルト引込装置の小型化がより一層可能となる。
本発明に係るベルト引込装置は、小型化が可能になるという優れた効果を有している。
図1には、本発明の実施の形態に係るシートベルト装置11の一部を構成するベルト引込装置10が斜視図にて示されており、図2には、ベルト引込装置10の概略が図1の矢印A方向から見た分解斜視図にて示されている。以下、ベルト引込装置10が車両右側の座席に対応して車体に設けられているものとして説明する。なお、図1及び図2においては、説明の都合上、車体の図示を省略している。
図2に示されるように、ベルト引込装置10は、ベース部材としてのフレーム12を備えている。このフレーム12は、車両前側及び車両後側から見て略U字状に屈曲された板材から構成されている。このフレーム12は、車両前後方向を長手方向とされた矩形平板状の底板14を有している。底板14の車両内側部分には、側面視略台形状の側板16が一体に立設されており、また、底板14の車両外側部分には、側板16と平行な側面視略台形状の側板18が側板16と対向して一体に立設されている。このため、フレーム12は、車両前側及び車両後側から見て上記の如く略U字状とされている。
また、フレーム12では、側板16の傾斜部分16Aと側板18の傾斜部分18Aとの間に、矩形平板状の補強板19が架け渡されており、補強板19は、フレーム12全体の強度を高めている。
また、フレーム12には、巻取部材を構成するスプール22が設けられている。スプール22は、略円筒状の本体部22Aを有している。この本体部22Aは、車両内側から側板16の円孔100に挿通されており、その外周が側板16の円孔100へ軸支されている。また、本体部22Aの車両内側端部には、本体部22Aよりも大径とされた薄肉円環状のフランジ部62が一体かつ同軸的に設けられており、フランジ部62の側面が側板16の車両内側面に当たることで、本体部22Aが側板16から車両外側へ抜け落ちないようになっている。一方、本体部22Aの車両外側端部には、本体部22Aよりも小径のギヤ係合部64が一体かつ同軸的に突出されており、ギヤ係合部64が後述するギヤ30の被軸支部66の外周に挿入されることで、本体部22Aの車両外側端部がギヤ30に保持されている。
また、本体部22Aには、細幅ストラップ20の長手方向一端部が連結されて端部付近が巻き取られている。また、細幅ストラップ20の長手方向他端部は、図1に示されるように、アンカプレート70を介してベルトとしての乗員装着用のウエビング60の長手方向一端部に連結されている。この他、アンカプレート70を省略して、細幅ストラップ20の長手方向他端部が、ウエビング60の長手方向一端部に直接連結されていても良い。なお、細幅ストラップ20は、ウエビング60よりも細幅とされている。
図2に示されるように、このようなスプール22には、トーションシャフト24が連結されている。トーションシャフト24は、円柱状のねじり力受け部であるシャフト部55を有しており、スプール22の軸心部分に挿通されている。また、このシャフト部55の車両内側端部には、シャフト部55よりも大径とされた略円盤状のスプール係合部56が一体かつ同軸的に設けられている。スプール係合部56のシャフト部55側には、ギヤ56Aが一体かつ同軸的に形成されており、このスプール係合部56は、スプール22の車両内側端部(本体部22Aの車両内側端部及びフランジ部62)に形成された内歯ギヤ(図示省略)と噛み合わされて、スプール22とトーションシャフト24とが相対回転不能とされている。
一方、スプール22から突出したトーションシャフト24の車両外側端部には、シャフト部55よりも大径とされかつスプール係合部56よりも小径のギヤ58が一体かつ同軸的に設けられており、このギヤ58はフレーム12の側板18よりも車両外側に突出している。
フレーム12の側板18の車両外側には、箱状のカバー26が設けられており、カバー26は、側面視にて長手方向中央部が幅狭とされた長円状に形成されている。このカバー26内には、前述のトーションシャフト24のギヤ58が位置している。
また、カバー26内では、トーションシャフト24のギヤ58に対応して、スプール22と共に巻取部材を構成するギヤ30が設けられている。ギヤ30の軸心部分には、トーションシャフト24のギヤ58に対応した内歯ギヤ37が形成されている。この内歯ギヤ37は、トーションシャフト24のギヤ58に噛み合わされており、ギヤ58とギヤ30とは、相対回転不能に連結されている。これによって、ギヤ30の回転力は、内歯ギヤ37、ギヤ58の噛み合いを介してシャフト部55へ伝わり、さらに、スプール係合部56を介してスプール22へ伝達されるようになっている。
また、ギヤ30よりも車両外側から取付ネジ32がトーションシャフト24のギヤ58の軸心部分に螺合されることにより取付ネジ32の頭部がギヤ30の車両外側面に当たり、これによってギヤ30はトーションシャフト24のギヤ58から抜け落ちないようになっている。
図3及び図4に示されるように、ギヤ30は、内歯ギヤ37よりも大径で同軸的な略円筒状の被軸支部66を一体に有している。被軸支部66は、車両内外方向において、内歯ギヤ37よりも車両内側へ向けて延出して形成されている。この被軸支部66は、側板18に車両外側から挿通されており、被軸支部66は、フレーム12の側板18に形成された内歯ラチェット72の歯先で軸支されている。この被軸支部66には、ラッチ案内溝68が被軸支部66の円周方向に沿って所定間隔置きに複数個(この実施形態では4個)形成されている。ラッチ案内溝68は、軸心方向に向かう第1溝68Aと、この第1溝68Aの先端部から円周方向であってスプール22が細幅ストラップ20を巻き取る方向(矢印B参照)に向かう第2溝68Bとを備えている。
また、ラッチ案内溝68の第1溝68Aが形成されている箇所を除いて、被軸支部66は、その周部が車両内側へ向けて筒状に突出して形成されたスプール係合部90を有している。このスプール係合部90内に前述のスプール22のギヤ係合部64が挿入されて、スプール22がギヤ30へ支持されている。このため、スプール22は、その本体部22Aの車両外側端部がギヤ30を介して内歯ラチェット72の歯先で側板18へ軸支されている。スプール係合部90は第1溝68Aの入口部である開口66Aによって、図3に示されるように、軸方向から見て4個に分離されている。
また、図2に示されるように、ギヤ30とスプール22との間には、補助プレート28が配置されて逆転防止ラッチ34の抜け止めと逆転防止ラッチ34の駆動用とされている。なお、図2では、説明の都合上、補助プレート28をフレーム12の側板18よりも車両外側に図示しているが、実際には、補助プレート28は、側板18の車両内側部分に配置されている。図5に示されるように、補助プレート28は、図3及び図4に示されるギヤ30の被軸支部66の外周が挿通された薄肉で略円環状の基部94を有している。図6に示されるように、基部94は、半径方向中間部から半径方向外側が車両外側へ屈曲された屈曲部94Aを円周方向に等間隔で8個有している。各屈曲部94Aの間には、基部94の外縁部から屈曲部94Aと同様方向に屈曲された薄肉板状の当接片102が突出されている。これらの当接片102は、先端部が半円状に湾曲されており、屈曲部94Aよりも半径方向に長尺とされている。
また、このような基部94には、被軸支部66のラッチ案内溝68に対応した薄肉板状の突起である4個の閉塞部96が一体に設けられている。閉塞部96は、基部94の内縁部から前述のラッチ案内溝68の第1溝68Aの側部に対応して軸心方向に向かう第1延出部96Aと、ラッチ案内溝68の第2溝68Bの側部に対応して第1延出部96Aから円周方向(ここでは、矢印Bで示される巻取方向)に向かう第2延出部96Bと、を備えており、これらの第1延出部96A及び第2延出部96Bによって、ラッチ案内溝68の車両内側端部がほぼ閉塞され、後述の逆転防止ラッチ34の抜け止めとなっている。また、閉塞部96は、前述の当接片102の先端部が側板18の車両内側面に当接することでスプール22のギヤ係合部64の車両外側面に圧接されている。これにより、スプール22が巻取方向(図2及び図5において、矢印B方向)又は反巻取方向(図2及び図5において、矢印Bとは反対方向)に回転した場合には、補助プレート28は、スプール22のギヤ係合部64の車両外側面と閉塞部96の車両内側面との間の摩擦力で、当接片102の先端部と側板18の車両内側面との間の摩擦力に抗してスプール22に追従して回転可能とされている。
また、第1延出部96Aの基端部は幅寸法が部分的に狭くなっており、第1延出部96Aは、ギヤ30における互いに隣り合うスプール係合部90の間の開口66Aでスプール係合部90との間に円周方向に所謂遊びを有した状態で配置されており、ギヤ30と補助プレート28とがこの遊びの長さだけ相対回転できるようになっている。
またさらに、第1延出部96Aの巻取方向基端部には、取付状態でラッチ案内溝68内に向かう薄肉板状の摺動部98が直角に立設されており、ラッチ案内溝68の第1溝68A内に位置している。スプール22が巻取方向(図2及び図3において、矢印B方向)に回転した場合には、トーションシャフト24を介してスプール22に連結されているギヤ30が巻取方向に回転し、このとき、補助プレート28の摺動部98の巻取方向側面が被軸支部66のラッチ案内溝68の巻取方向側面(巻取方向へ面している側面)に押圧され、補助プレート28は、当接片102の先端部と側板18の車両内側面との間の摩擦力に抗して、ギヤ30に追従して巻取方向に回転する。一方、スプール22が反巻取方向(図2及び図3において、矢印Bとは反対方向)に回転した場合には、トーションシャフト24を介してスプール22に連結されているギヤ30が、補助プレート28に対して反巻取方向へ回転し、このとき、補助プレート28は、当接片102の先端部と側板18の車両内側面との間の摩擦力でスプール22のギヤ係合部64の車両外側面と補助プレート28の閉塞部96の車両内側面との間の摩擦力に抗して回転せずに留まり、補助プレート28の摺動部98の巻取方向側面は、後述の逆転防止ラッチ34の巻取方向端部(逆転防止ラッチ34の先端部)を摺動して、逆転防止ラッチ34の反巻取方向の移動力を逆転防止ラッチ34の半径方向外側への移動力に変換し、全ての逆転防止ラッチ34の先端部をラッチ案内溝68から半径方向外側(内歯ラチェット72側)へと押し出すようになっている。すなわち、補助プレート28は、スプール22の反巻取方向の力を逆転防止ラッチ34の半径方向外側への移動力に変換するカムを構成している。
また、基部94は、その内縁部から車両内側へ向かう薄肉で略矩形板状の移動規制片104を一体に有している。この移動規制片104は、基部94の円周方向に沿って所定間隔置きに(この実施形態では4個)、閉塞部96の第1延出部96Aの基端部とは異なる位置で形成されている。これらの移動規制片104内には前述のギヤ30の被軸支部66が挿入されており、補助プレート28が被軸支部66によって軸支されている。また、移動規制片104の車両内側端部は、スプール22の本体部22Aの車両外側面に当接可能とされており、移動規制片104が本体部22Aと干渉することで、補助プレート28は車両内側への移動が制限され、摺動部98が被軸支部66のラッチ案内溝68の第1溝68A内で逆転防止ラッチ34に摺動可能な位置に常に留められるようになっている。
また、図2及び図3に示されるように、各ラッチ案内溝68には、補助プレート28と共にカムを構成する略直方体ブロック状の逆転防止ラッチ34が収容されている。これらの逆転防止ラッチ34は、図3において(ギヤ30の軸方向から見て)、巻取方向端部かつ半径方向内側端部が略円弧状に湾曲して形成されている。ギヤ30が巻取方向に回転した場合には、ギヤ30の下方に位置する逆転防止ラッチ34は、自らの重さによって、その巻取方向基端部(逆転防止ラッチ34の先端部)がラッチ案内溝68から被軸支部66よりも半径方向外側へと抜け出て突出するが、側板18の内歯ラチェット72の急斜面72Aでなく緩斜面72Bへと当たるので噛み合うことはなく、ギヤ30の巻取方向への回転の妨げとはならない。
ここで、ギヤ30が反巻取方向に回転しようとした場合、補助プレート28は、当接片102の先端部と側板18の車両内側面との間の摩擦力でスプール22のギヤ係合部64の車両外側面と補助プレート28の閉塞部96の車両内側面との間の摩擦力に抗して回転せずに留まることで、ギヤ30が補助プレート28に対して反巻取方向に回転し、補助プレート28の摺動部98の巻取方向先端部側面によって、全ての逆転防止ラッチ34の先端部が摺動されてラッチ案内溝68から外部(内歯ラチェット72側)へと確実に押し出される。
そして、ラッチ案内溝68から押し出された逆転防止ラッチ34の先端部は、内歯ラチェット72の急斜面72Aに確実に噛み合って、ギヤ30、ひいてはスプール22の反巻取方向への回転が阻止される。
また、図2に示されるように、ギヤ30は、箱状のカバー26の内部でピニオン36に噛み合わされている。ピニオン36は、スプール22及びギヤ30と共に巻取部材を構成する。図7に示されるように、ピニオン36は、その軸心部分が車両内側へ向けて延出した略円筒状の縮径部36Aを一体かつ同軸的に有している。縮径部36Aは、側板18の円孔108に車両外側から挿通されており、その外周の車両外側の部分が側板18の円孔108に軸支されている。さらにこの軸支部分よりも車両内側の部分には、その外周に外歯車74が設けられており、後述するラック38と噛み合わされている。また、縮径部36Aの軸心部分には、後述のボルト48が挿通されている。ボルト48は側板16、18の円孔106、108を貫通して先端部がピニオン36よりも車両外側へ突出されており、このボルト48の先端部は、さらにカバー26に挿通されて車体の板材114に挿通され、ナット50に締め付けられている。このため、ピニオン36は、ボルト48周りに回転可能に保持されると共に、フレーム12、さらにはベルト引込装置10が車両に取り付けられている。
また、図2に示されるように、フレーム12は円筒状のシリンダ40を有しており、シリンダ40は、側板16、18の間に挿入されて軸方向を車両前後方向と平行にした状態で底板14上に設けられている。このシリンダ40にはラック38が挿入されており、シリンダ40は、ラック38の案内路とされている。シリンダ40の中間部車両上側には、側面視略U字状の切欠44が形成されており、この切欠44を介してシリンダ40内のラック38がピニオン36の外歯車74と噛み合わされている。また、ラック38の車両前側端部には、後述のネジ52と係合した場合にネジ52の外周に沿うように側面視略C字状の係合凹部46が形成されている。
シリンダ40の車両後側端部は、駆動源としての有底円筒状のガス発生器42によって閉塞されており、車両急減速時にガス発生器42が駆動することでガスが発生し、このガスの圧力(駆動力)がシリンダ40内へ導かれ、ラック38を車両前側へと押し出す。従って、ラック38は、シリンダ40に沿って直線移動してピニオン36を回転駆動させ、これにより、ピニオン36がギヤ30及びトーションシャフト24を介してスプール22へ回転力を伝える。
また、フレーム12の車両下側かつ車両前側部分では、回り止め手段及び補助軸としてのネジ52が車両内側から側板16の円孔110、シリンダ40の車両前側部分、及び側板18の円孔112に挿通されて、ボルト48と平行に配置されている。このネジ52の先端部は、側板18よりも車両外側へ突出し、車体の板材114(図7参照)を挿通してナット54と螺合されており、これにより、フレーム12、さらにはベルト引込装置10が前述のボルト48周りに回転してしまうことを阻止している。
また、このネジ52は、前述のラック38の係合凹部46に対応しており、ネジ52は、ラック38が車両前側へ所定のストロークだけ移動した場合に、ラック38の係合凹部46に係合されることで、ラック38の車両前側への移動を制限する。
図1に示されるように、以上説明したようなベルト引込装置10は、シートベルト装置11を構成している。シートベルト装置11は、ベルト引込装置10の他にも、ウエビング巻取装置76を備えている。ウエビング巻取装置76は、ベルト引込装置10よりも車両後側で車体(図示省略)に取り付けられている。ウエビング巻取装置76は、慣性力でロックされるスプール78を備えており、ウエビング60の他端部が係止されると共に付勢手段によってウエビング60を巻き取っている。
また、シートベルト装置11は、ショルダアンカ機構80を備えている。ショルダアンカ機構80は、略車両上下方向に沿ってウエビング巻取装置76の車両上側(例えば、ウエビング巻取装置76が車両のセンターピラーの下端部近傍に設けられている場合には、センターピラーの上端部近傍)に設けられている。ショルダアンカ機構80には、ショルダアンカ82が設けられており、このショルダアンカ82には、ウエビング60の中間部が挿通されている。
また、ショルダアンカ82とベルト引込装置10の細幅ストラップ20との間のウエビング60は、タングプレート84に挿通されている。タングプレート84は、シート86に対して車両内側に設けられたバックル88に係合可能とされており、乗員がシート86に着座している状態でウエビング巻取装置76のスプール78からウエビング60を引き出してタングプレート84をバックル88に係合させることで、シートベルト装置11は、ウエビング60で乗員の身体を拘束する。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
乗員がシート86に着座した状態でウエビング60をウエビング巻取装置76のスプール78から引き出してタングプレート84をバックル88に係合させると、ウエビング60の不要な弛みがウエビング巻取装置76の付勢手段によって巻き取られ、乗員の身体がウエビング60に密着されて拘束される。
ここで、車両の急減速状態を図示しないセンサが検知したり、車両の衝突が予知されると、ガス発生器42が駆動してガスが発生し、このガスの圧力によって、ラック38がシリンダ40に沿って車両前側へと押し出され直線移動する。この結果、ラック38と噛み合わされているピニオン36が回転駆動されて、ギヤ30及びトーションシャフト24を介してスプール22へ回転力が伝えられる。このため、スプール22は巻取方向(矢印B方向)へ回転し、細幅ストラップ20がスプール22に層状に巻き取られる。従って、細幅ストラップ20に連結されているウエビング60、特に、ウエビング60のうちベルト引込装置10とバックル88との間の部分(所謂ラップベルト)に張力が与えられる。その後は、ウエビング巻取装置76が慣性力を検知してウエビング60の引き出しを阻止するので、乗員の拘束状態が維持される。これにより、乗員の身体、特に腰部がラップベルトでより確実に拘束される。
このとき、乗員の慣性力で、スプール22から細幅ストラップ20が引き出されようとした場合には、スプール22が反巻取方向に回転しようとし、トーションシャフト24を介してスプール22に連結されているギヤ30が補助プレート28に対して反巻取方向へ回転する。このとき、補助プレート28は、当接片102の先端部と側板18の車両内側面との間の摩擦力でスプール22のギヤ係合部64の車両外側面と補助プレート28の閉塞部96の車両内側面との間の摩擦力に抗して回転せずに留まる。この結果、補助プレート28の摺動部98の巻取方向側面が逆転防止ラッチ34の巻取方向端部(逆転防止ラッチ34の先端部)を摺動して、逆転防止ラッチ34の反巻取方向の移動力が逆転防止ラッチ34の半径方向外側への移動力に変換され、全ての逆転防止ラッチ34の先端部がラッチ案内溝68から半径方向外側部(内歯ラチェット72側)へ確実に押し出される。次いで、ラッチ案内溝68から押し出された逆転防止ラッチ34の先端部は、内歯ラチェット72の急斜面72Aに確実に噛み合って、ギヤ30、ひいてはスプール22の反巻取方向への回転が阻止される。従って、スプール22に巻き取られた細幅ストラップ20が引き出されることはなく、ベルト引込装置10の駆動によってウエビング60、特にラップベルトに与えられた張力が維持される。なお、ウエビング巻取装置76では、内部の慣性ロック機構が作動されるので、スプール78からウエビング60が引き出されることがなく、この点でも乗員の拘束状態が維持される。
またこのとき、シリンダ40に沿って車両前側へ直線移動したラック38は、その係合凹部46がネジ52の外周と係合し、車両前側への移動が制限される。
この実施形態におけるベルト引込装置10では、ピニオン36の支持軸であるボルト48がピニオン36を車体の板材114へ取り付けてあるので、車体への取付部がコンパクトで、ベルト引込装置10の小型化が可能となる。
また、ベルト引込装置10では、ラック38の車両前側への直線移動力を、ピニオン36及びその軸心部分のボルト48を介して車体の板材114で受ける構成なので、ラック38が車両前側へ移動しても、ベルト引込装置10が車体の板材114に対してガタつくようなことがなく、ベルト引込装置10の車体の板材114への取付けを強固にすることができる。
また、ベルト引込装置10のピニオン36は、軸部材を別途設けなくても側板18の円孔108に軸支される構成であり、しかもベルト引込装置10を車体の板材114に取り付ける際には、既に側板18の円孔108に軸支されているピニオン36の軸心位置にボルト48を挿通させ、さらにボルト48の先端部を車体の板材114に挿通させてナット50と螺合させることでベルト引込装置10を車体の板材114に取り付ける構成であるため、ピニオン36の側板18への取付けと、ベルト引込装置10の車体の板材114へ取付けとの双方を簡単(ピニオン36の側板18への取付け性及びベルト引込装置10の車体の板材114への取付け性の双方を良好)にすることができる。
またここで、フレーム12は、ボルト48によって車体の板材114に取り付けられているが、さらに、ネジ52によって、車体の板材114に対してボルト48周りに回転することが阻止される。このため、ベルト引込装置10を車体の板材114により一層確実に固定できる。
また、ネジ52はボルト48と平行に配置されているので、フレーム12の回転をより一層確実に阻止できる。
また、ベルト引込装置10では、前述の如くネジ52がラック38の移動量を制限する役割も有するので、ラック38の移動量を制限する部材を別途設けなくても、ネジ52だけでラック38の移動量を制限できる。このため、ベルト引込装置10の小型化がより一層可能となる。
また、ベルト引込装置10は、ウエビング60よりも細幅の細幅ストラップ20を巻き取る構成であるため、スプール22の幅(スプール22の軸方向寸法)をウエビング60の幅よりも小さくすることが可能であり、これにより、ベルト引込装置10を薄型化することも可能となる。
なお、本実施の形態では、ラック38の移動力をピニオン36、ギヤ30、さらには、トーションシャフト24を介してスプール22に伝える構成としたが、これに代えて、スプール22へピニオン36を同軸的に取り付け、ラック38で、このピニオン36を介してスプール22を回転させる構成としても良い。
また、本実施の形態では、ベルト引込装置10を車体に取り付けるボルト48を、ピニオン36の回転軸とする構成としたが、これに代えて、ベルト引込装置10を車体に取り付けるボルトを、スプール22の回転軸とする構成としても良い。
また、本実施の形態では、ベルト引込装置10がボルト48とネジ52とによって車体に取り付けられる構成としたが、これに代えて、例えば、車体側にベルト引込装置10を嵌め込んで取り付けるための係合領域を設けて、この領域にベルト引込装置10を嵌め込んだ状態でボルト48によってベルト引込装置10が車体に取り付けられる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ベルト引込装置10がウエビング60の一端部側を引っ張ることで所謂ラップベルトに張力を与える構成としたが、これに代えて、ベルト引込装置10をバックル88に連結し、ベルト引込装置10がバックル88を引っ張ることでラップベルトに張力を与える構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の一部を構成するベルト引込装置の車体への取付状態を示す斜視図である。 ベルト引込装置を図1の矢印A方向から見た分解斜視図である。 ギヤを車両内側から見た図である。 図3の4−4線に沿ったギヤの断面図である。 図2における補助プレートの拡大斜視図である。 図5の6−6線に沿った補助プレートの断面図である。 図2の7−7線に沿ったボルト付近の要部の拡大断面図である。
符号の説明
10 ベルト引込装置
12 フレーム(ベース部材)
22 スプール(巻取部材)
30 ギヤ(巻取部材)
36 ピニオン(巻取部材)
38 ラック
42 ガス発生器(駆動源)
48 ボルト(取付軸)
52 ネジ(回り止め手段、補助軸)
114 板材(車体)

Claims (4)

  1. 乗員装着用ウエビングを巻き取るための巻取部材と、
    この巻取部材へ回転力を付与する駆動源と、
    前記巻取部材に挿通されて前記巻取部材の回転軸とされると共に、車体に取り付けられて前記巻取部材を保持する取付軸と、
    を備えたベルト引込装置。
  2. 前記駆動源の駆動力を受けて直線移動するラックと、
    このラックと噛み合って、回転駆動されると共に、前記巻取部材へ回転力を伝えるピニオンと、
    前記ラックの案内路を有すると共に、前記巻取部材を軸支し、前記取付軸によって車両へ取り付けられるベース部材と、
    車両に対してこのベース部材を前記取付軸の軸周りに回転を阻止する回り止め手段と、
    を有する請求項1記載のベルト引込装置。
  3. 前記回り止め手段は、前記取付軸と平行に配置される補助軸であることを特徴とする請求項2記載のベルト引込装置。
  4. 前記補助軸は、前記ラックの移動量を制限する位置に配置されることを特徴とする請求項3記載のベルト引込装置。
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