JP2006213199A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Yasuo Kitazawa
泰穂 北沢
Tomonori Nagata
智紀 永田
Hitoshi Takamatsu
均 鷹松
Masaki Yasuda
真己 安田
Toshio Nakajima
利夫 中嶋
Kazuhiko Aihara
一彦 相原
Takeaki Kato
武明 加藤
Takuya Nezaki
琢也 根崎
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Abstract

【課題】 プリテンショナ機構の作動時に加速度検出機構に影響が及ぶことを防止できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】 ウエビング巻取装置10では、プリテンショナ機構56のカバープレート80と加速度検出機構82のセンサホルダ84とは、非接触状態で互いに独立してフレーム12の一側壁12Aに取り付けられており、カバープレート80とセンサホルダ84との間には隙間114が形成されている。このため、プリテンショナ機構56の作動時においても加速度検出機構82に影響が及ぶことが防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用のシートベルト装置を構成するウエビング巻取装置に関する。
ウエビング巻取装置としては、フレームと、ウエビングが巻き取られるスプールと、車両の緊急時にスプールにウエビングを巻き取るプリテンショナ機構と、車両の加速度及びスプールからのウエビングの引出加速度を検出する加速度検出機構と、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このウエビング巻取装置では、フレームの一側にプリテンショナ機構が配置される一方、フレームの他側に加速度検出機構が配置されて、フレームの一側と他側とで機構の配置バランス(スペース上のバランス)が良好にされている。
ところで、このようなウエビング巻取装置に、例えば車両の衝突が予測された際にウエビングを巻き取るモータリトラクタ機構等のある程度配置スペースが必要な他の機構を追加する場合がある。この場合、例えば、当該他の機構をフレームの一側に配置し、プリテンショナ機構と加速度検出機構とを共にフレームの他側に配置することで、機構の配置バランスを良好にできる。しかしながら、このような構成の場合、プリテンショナ機構の作動時においても加速度検出機構に影響が及ばないような何らかの対策が必要である。
特開平8−133015号公報
本発明は上記事実を考慮し、プリテンショナ機構の作動時に加速度検出機構に影響が及ぶことを防止できるウエビング巻取装置を得ることを目的とする。
請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、フレームと、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸と、所定の機会に前記巻取軸を巻取方向へ回転させるプリテンショナ機構と、装置の移動加速度及び前記巻取軸の回転加速度の少なくとも一方を検出する加速度検出機構と、を備え、かつ、前記プリテンショナ機構と前記加速度検出機構とを非接触状態で独立して前記フレームの一側に取り付けた、ことを特徴としている。
請求項1記載のウエビング巻取装置では、プリテンショナ機構が所定の機会に巻取軸を巻取方向へ回転させることで、ウエビングが巻き取られる。また、加速度検出機構が巻取軸の移動加速度及び回転加速度の少なくとも一方を検出する。
ここで、プリテンショナ機構と加速度検出機構とは、非接触状態で独立してフレームの一側に取り付けられている。このため、プリテンショナ機構の作動時においても加速度検出機構に影響が及ぶことを防止できる。
請求項2に係る発明のウエビング巻取装置は、フレームと、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸と、前記フレームの一側に配置されてプリテンショナ機構を構成し、作動源の作動時に前記巻取軸を巻取方向へ回転させる回転部材を支持するカバープレートと、前記カバープレートに対して前記フレームとは反対側に配置されて加速度検出機構を構成し、装置の移動加速度を検出する移動加速度検出器及び巻取軸の回転加速度を検出する回転加速度検出器の少なくとも一方を保持するセンサホルダと、を備え、かつ、前記カバープレートと前記センサホルダとを非接触状態で独立して前記フレームの一側に取り付けた、ことを特徴としている。
請求項2記載のウエビング巻取装置では、フレームの一側にはプリテンショナ機構を構成するカバープレートが配置されている。このカバープレートには回転部材が支持されており、作動源の作動時にこの回転部材が巻取軸を巻取方向へ回転させることで、ウエビングが巻き取られる。また、カバープレートに対してフレームとは反対側には加速度検出機構を構成するセンサホルダが配置されている。このセンサホルダには移動加速度検出器及び回転加速度検出器の少なくとも一方が保持されており、当該少なくとも一方の検出器が装置の移動加速度及び巻取軸の回転加速度の少なくとも一方を検出する。
ここで、カバープレートとセンサホルダとは、非接触状態で独立してフレームの一側に取り付けられている。このため、カバープレートに支持された回転部材が作動源によって作動した状態(プリテンショナ機構の作動時)においても、加速度検出機構を構成するセンサホルダに支持された前記少なくとも一方の検出器に影響が及ぶことを防止できる。
以上説明した如く、本発明に係るウエビング巻取装置では、プリテンショナ機構の作動時に加速度検出機構に影響が及ぶことを防止できる。
図2には、本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成が分解斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るウエビング巻取装置10は、上面視コ字形板状のフレーム12を備えており、フレーム12は、車室内に固定されている。フレーム12の一側壁12A上端と他側壁12B上端との間には連結片14が架け渡されており、連結片14は、車室内に固定されると共に、挿通孔16が形成されている。また、フレーム12の一側壁12Aには、略円形の貫通孔15が形成されており、他側壁12Bには、円形の貫通孔13が形成されている。
フレーム12の一側壁12Aと他側壁12Bとの間には、巻取軸としての円筒状のスプール18が回転自在に支持されている。スプール18には、長尺帯状の乗員拘束用ウエビング20の基端部が、円柱状のシャフト22によって係止されており、スプール18をその軸線周り一方(以下、この方向を「巻取方向」と称する)へ回転させると、ウエビング20がその基端側からスプール18の外周部に巻き取られる。一方、ウエビング20をその先端側から引っ張れば、これに伴いスプール18が回転しながらウエビング20が引き出される(以下、ウエビング20を引き出す際のスプール18の回転方向を「引出方向」と称する)。
スプール18の軸心部には、フォースリミッタ機構を構成するトーションシャフト24(エネルギー吸収部材)が配置されている。トーションシャフト24は、鉄等の金属材料によって形成されており、所定値以上の捩れ荷重を付与されることで捩れ変形可能な捩れ変形部23と、捩れ変形部23の一端部(図2では左側の端部)に同軸的かつ一体的に設けられた支軸部25とを備えている。この支軸部25は、一側壁12Aの貫通孔15を非接触状態で貫通してフレーム12の外側(一側)へ突出している。
また、捩れ変形部23の他端部(図2では右側の端部)には、ネジ部材26が螺合されており、このネジ部材26によって、捩れ変形部23の他端部とスプール18の他端部(図2では右側の端部)とが一体的に連結されている。これにより、トーションシャフト24はスプール18と一体に回転する。
スプール18の一側(図2では左側)には、フォースリミッタ機構を構成するロックギヤ28が設けられている。ロックギヤ28は、一側壁12Aの貫通孔15内に配置されて、捩れ変形部23の一端部に係止されており、捩れ変形部23が捩れ変形された際以外には、ロックギヤ28はトーションシャフト24及びスプール18と一体に回転する。ロックギヤ28の外周には、ラチェット歯30が形成されている。さらに、ロックギヤ28の中心部には円形のローレット孔32が形成されており、ローレット孔32は他側へ開放されると共に、ローレット孔32の内周面全体にはローレット加工が施されてローレット面34が形成されている。
フレーム12の他側(図2では右側)には、付勢機構36が設けられている。付勢機構36はスプリングシート38を有しており、スプリングシート38はフレーム12の他側壁12Bの外側に取り付けられている。スプリングシート38は、ネジ部材26を他側へ突出させた状態で、スプール18の他側面を被覆している。スプリングシート38の他側はスプリングカバー40に被覆されており、スプリングカバー40はフレーム12の他側壁12Bの外側に取り付けられている。スプリングカバー40には略円柱状の凹部42が形成されており、凹部42は一側へ開口している。
スプリングカバー40の凹部42内には、渦巻きスプリング44が設けられており、渦巻きスプリング44の外側端は凹部42の内周面に固定されている。渦巻きスプリング44の内側端はネジ部材26に固定されており、渦巻きスプリング44は、ネジ部材26を介して、トーションシャフト24、スプール18及びロックギヤ28を巻取方向へ付勢している。
フレーム12の一側壁12Aと他側壁12Bとの間には、ロック部材46が架け渡されており、ロック部材46の一端部(図2では左側の端部)にはロックプレート48が設けられている。ロックプレート48は一端において下記ギヤケース52の下部に回動自在に支持されており、ロックプレート48はロックギヤ28の斜め下方に配置されている。ロックプレート48の他端にはロック歯50が形成されており、ロックプレート48は、ロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30から離間した位置と、ロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合した位置との間で回動可能とされている。
ここで、ロックプレート48のロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合した状態では、ロックギヤ28、トーションシャフト24、及びスプール18の引出方向への回転が阻止されるようになっている。しかもこのロック状態では、ウエビング20からスプール18に作用する荷重は、トーションシャフト24、ロックギヤ28、及びロックプレート48(ロック部材46)を介してフレーム12に伝達されるようになっている。すなわち、上記ロック状態では、スプール18に作用する荷重は、フレーム12で支持される構成である。なお、ロックプレート48は、通常はロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30から離間した位置に配置されている。
フレーム12の一側壁12Aの外側には、ギヤケース52が設けられており、ギヤケース52はロックギヤ28の一側を被覆している。ギヤケース52の中央部には円孔54が形成されており、円孔54は、ロックギヤ28のローレット孔32を露出させている。また、この円孔54は、トーションシャフト24の支軸部25よりも充分に大径に形成されており、支軸部25はこの円孔54を同軸的に貫通している。
フレーム12の一側壁12Aの外側(スプール18とは反対側)には、プリテンショナ機構56が設けられている。プリテンショナ機構56は、ギヤケース52の一側に配置されて回転部材を構成するピニオン58を有している。ピニオン58は、鉄等の金属材料によって形成されており、外周部にピニオン歯が形成されたギヤ部60を有している。
ギヤ部60の他側には、円筒状のカム部62が同軸的かつ一体的に設けられており、カム部62の外周には凹凸が交互に形成されている。カム部62は、ギヤケース52の円孔54を介してローレット孔32内に挿入されると共に、ローレット面34に接触しておらず、ロックギヤ28はピニオン58と独立して回転可能とされている。このカム部62は、後述するクラッチプレート64に対応している。
また、ギヤ部60の一側には、円筒状の回転支軸部61が同軸的かつ一体的に設けられている。回転支軸部61は、後述するカバープレート80に形成された円孔81を貫通すると共にスナップリング83によって係止されており、ピニオン58はカバープレート80によって回転可能に支持されている。
さらに、ピニオン58(ギヤ部60、カム部62、及び回転支軸部61)の軸心部には、軸線方向に沿って貫通する円形の孔部63が形成されており、トーションシャフト24の支軸部25が同軸的に貫通している。
図1に示す如く、ピニオン58の孔部63の内径寸法は、トーションシャフト24の支軸部25の外径寸法に比べて、充分に大きく形成されており、孔部63の内周面と支軸部25の外周面との間には、環状の隙間が形成されている。すなわち、支軸部25は、孔部63を非接触状態で貫通している(なお、図1では、後述する作動源67、センサカバー86、回転センサ99、及びギヤセンサ106等の図示を省略してある)。
一方、プリテンショナ機構56は、回転部材を構成するクラッチプレート64を有しており、クラッチプレート64はギヤケース52とピニオン58との間に配置されている。クラッチプレート64の中心側には複数の噛合爪66が形成されており、各噛合爪66はクラッチプレート64から他側へ突出している。各噛合爪66は前述したカム部62の各凹部に嵌合されており、これにより、クラッチプレート64がピニオン58に取り付けられている。各噛合爪66は、カム部62と共にギヤケース52の円孔54を介してローレット孔32内に挿入されると共に、ローレット面34に接触しておらず、ロックギヤ28はクラッチプレート64と独立して回転可能とされている。
また、プリテンショナ機構56は、作動源67を備えている。作動源67は略L字形円筒状のシリンダ68を有しており、シリンダ68はピニオン58の下方においてフレーム12の一側壁12Aの外側に固定されている。シリンダ68の下側端には、ガス発生器70が設けられると共に、有底円筒状のジェネレータキャップ72が固定されており、ガス発生器70は、ジェネレータキャップ72が被せられた状態でシリンダ68の下側端を閉塞している。
作動源67は、ピストン74を有しており、ピストン74は、シリンダ68の上端から内部に挿入されている。ピストン74の下端にはOリング76が設けられており、Oリング76はピストン74の下端とシリンダ68との間をシールしている。さらに、ピストン74の下端以外の部位には、ラック78が形成されている。
さらに、プリテンショナ機構56は、金属材料によって略三角柱容器状に形成されたカバープレート80を有しており、カバープレート80は一側壁12Aの外側に複数のネジ79によって固定されている。前述の如く、カバープレート80の円孔81には、ピニオン58が回転可能に支持されており、ピニオン58の孔部63を貫通した支軸部25が、カバープレート80の一側へ突出している。このカバープレート80の他側面及び下面は開口されており、カバープレート80は、内部にピニオン58、クラッチプレート64、及び、ピストン74の上部を収容すると共に、一側壁12Aとの間で、ギヤケース52を狭持している。
プリテンショナ機構56(カバープレート80)の一側(カバープレート80に対してフレーム12とは反対側)には、加速度検出機構82が設けられている。加速度検出機構82は、他側が開口された箱状のセンサホルダ84を有している。センサホルダ84は、樹脂材料によって形成されており、開口側の外周部に形成された係止爪91(図1参照)及び図示しない係止爪が、一側壁12Aの外周部に形成された係止突起93及び図示しない係止突起に嵌合係止することで、一側壁12Aのスプール18とは反対側に前記カバープレート80と非接触状態で取り付けられている。
また、図1に示す如く、センサホルダ84の底壁には、円形の軸受孔85が形成されており、ピニオン58の孔部63を非接触状態で貫通した支軸部25の一端部(トーションシャフト24の一端部)が、この軸受孔85によって回転自在に支持されている。すなわち、トーションシャフト24の一端部は、ピニオン58とは独立して支持されている。
一方、センサホルダ84の一側は、他側が開口された箱状のセンサカバー86に被覆されており、センサカバー86は、センサホルダ84及びフレーム12の一側壁12Aに固定されている。
センサホルダ84の下部には移動加速度検出器としての加速度センサ88が保持されており、加速度センサ88はセンサホルダ84とセンサカバー86との間の隙間内に配置されている。加速度センサ88は、載置部90を有している。載置部90の上面には略逆円錐状の凹部が形成されており、載置部90の凹部には球体92が載置されている。球体92の上方には可動爪94が回動自在に支持されており、可動爪94は球体92上に載置されている。
センサホルダ84とセンサカバー86との間の隙間内には、Vギヤ96が設けられており、Vギヤ96は、支軸部25の一端部に一体的に連結されて、トーションシャフト24と一体に回転する。また、Vギヤ96の外周にはラチェット歯98が形成されている。
また、センサホルダ84とセンサカバー86との間の隙間内には、Vギヤ96の一側において、回転加速度検出器としての回転センサ99が設けられている。回転センサ99は、Vギヤ96に回動可能に支持されたWパウル100を備えており、Wパウル100にはWマス102が固定されている。Vギヤ96とWパウル100との間にはセンサスプリング104が架け渡されており、センサスプリング104はWパウル100に対してVギヤ96を巻取方向へ付勢している。
さらに、センサホルダ84とセンサカバー86との間の隙間内には、回転センサ99の一側において、略円盤状のギヤセンサ106が設けられており、ギヤセンサ106は、支軸部25の一端部に回転可能に支持されている。ギヤセンサ106には、センサカバー86の内面との間でコイルスプリング108が架け渡されており、コイルスプリング108はギヤセンサ106を巻取方向へ付勢している。
ギヤセンサ106の下部には、一側において係合爪110が回転可能に支持されており、係合爪110は、回転中心軸がトーションシャフト24の軸方向に平行にされると共に、Vギヤ96のラチェット歯98に噛合可能とされている。さらに、ギヤセンサ106の下部には、他側において押圧片112が形成された構成である。
ここで、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、図1に示す如く、加速度検出機構82のセンサホルダ84とプリテンショナ機構56のカバープレート80との間には所定の隙間(空隙)114が形成されている。すなわち、センサホルダ84とカバープレート80とは、非接触状態で互いに独立してフレーム12の一側壁12Aに取り付けられており、加速度検出機構82の前記各構成部材は、プリテンショナ機構56の前記各構成部材に対して何れも非接触状態で配置されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、付勢機構36の渦巻きスプリング44が、ネジ部材26を介して、トーションシャフト24、スプール18及びロックギヤ28を巻取方向へ付勢することで、ウエビング20がスプール18へ巻き取られる方向へ付勢されている。
加速度検出機構82の加速度センサ88は、車両の加速度(スプール18の移動加速度)が所定加速度以上であることを検出する。すなわち、車両の加速度が所定加速度以上である際(例えば車両の急減速時)には、加速度センサ88の球体92が載置部90の凹部を反加速度方向側へ移動して上昇し可動爪94を押し上げる。これにより、可動爪94がギヤセンサ106の係合爪110を回転させてVギヤ96のラチェット歯98に噛合させることで、ギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となる。
加速度検出機構82の回転センサ99は、ウエビング20の引出加速度(スプール18の引出方向への回転加速度)が特定加速度以上であることを検出する。すなわち、ウエビング20の引出加速度が特定加速度以上である際には、スプール18及びトーションシャフト24を介して引出方向へ回転されるVギヤ96に対して、回転センサ99のWパウル100及びWマス102が慣性により引出方向への回転を抑制されることで、Wパウル100及びWマス102がVギヤ96に対して回動される。これにより、Wパウル100がギヤセンサ106の係合爪110を回転させてVギヤ96のラチェット歯98に噛合させることで、ギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となる。
以上の如くギヤセンサ106がVギヤ96と連結された状態となった際には、乗員からウエビング20への引出荷重によって、スプール18及びトーションシャフト24を介してVギヤ96及びギヤセンサ106が引出方向へ幾分回転する。なお、この場合、Wパウル100及びWマス102の慣性により増加したセンサスプリング104の付勢力によってVギヤ96及びギヤセンサ106の回転力が低減される。
このようにギヤセンサ106が引出方向へ幾分回転されることで、ギヤセンサ106の押圧片112がロック部材46のロックプレート48をロックギヤ28側へ回動させる。これにより、乗員からウエビング20へ引出荷重が付与されて、スプール18、トーションシャフト24及びロックギヤ28に引出方向へ回転力が付与されることで、ロックプレート48のロック歯50がロックギヤ28のラチェット歯30に噛合して、ロックギヤ28の引出方向への回転が阻止され、ウエビング20の引き出しが阻止される。
さらに、このようにウエビング20の引き出しが阻止された状態において、乗員からウエビング20及びスプール18を介してトーションシャフト24へ付与される捩れ荷重が所定値以上である際には、フォースリミッタ機構が作動されて、トーションシャフト24の捩れ変形部23が捩れ変形されることで、スプール18がロックギヤ28と独立して引出方向へ回転される。これにより、ウエビング20が引き出されて、ウエビング20から乗員へ作用する荷重(エネルギ)が吸収される。
また、車両の緊急時(例えば急減速時等の所定の機会)には、プリテンショナ機構56のガス発生器70がガスを発生することで、ピストン74がOリング76と共にシリンダ68内を上昇されて、ピストン74のラック78がピニオン58のギヤ部60に噛合し、ピニオン58が巻取方向へ回転される。このため、ピニオン58がクラッチプレート64に対して相対回転されて、ピニオン58のカム部62の各凸部にクラッチプレート64の各噛合爪66が嵌合されることで、クラッチプレート64の各噛合爪66が、クラッチプレート64の径方向外側へ移動されて、ロックギヤ28のローレット面34に噛合する(ピニオン58とロックギヤ28が連結される)。これにより、ピニオン58と一体にクラッチプレート64及びロックギヤ28が巻取方向へ回転されることで、ロックギヤ28と一体にトーションシャフト24及びスプール18が巻取方向へ回転されて、ウエビング20が巻き取られる。
ここで、プリテンショナ機構56のカバープレート80と加速度検出機構82のセンサホルダ84とは、非接触状態で互いに独立してフレーム12の一側壁12Aに取り付けられており、カバープレート80とセンサホルダ84との間には隙間114が形成されている。このため、プリテンショナ機構56の作動時においても加速度検出機構82に影響が及ぶことが防止され、例えば、プリテンショナ機構56の作動時の振動等により加速度センサ88や回転センサ99が誤作動することを防止できる。
以上説明した如く、本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、プリテンショナ機構56の作動時に加速度検出機構82に影響が及ぶことを防止できる。
本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の主要部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
18 スプール(巻取軸)
20 ウエビング
56 プリテンショナ機構
58 ピニオン(回転部材)
64 クラッチプレート(回転部材)
67 作動源
80 カバープレート
82 加速度検出機構
84 センサホルダ
88 加速度センサ(移動加速度検出器)
99 回転センサ(回転加速度検出器)

Claims (2)

  1. フレームと、
    乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸と、
    所定の機会に前記巻取軸を巻取方向へ回転させるプリテンショナ機構と、
    装置の移動加速度及び前記巻取軸の回転加速度の少なくとも一方を検出する加速度検出機構と、
    を備え、
    かつ、前記プリテンショナ機構と前記加速度検出機構とを非接触状態で独立して前記フレームの一側に取り付けた、
    ことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. フレームと、
    乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回される巻取軸と、
    前記フレームの一側に配置されてプリテンショナ機構を構成し、作動源の作動時に前記巻取軸を巻取方向へ回転させる回転部材を支持するカバープレートと、
    前記カバープレートに対して前記フレームとは反対側に配置されて加速度検出機構を構成し、装置の移動加速度を検出する移動加速度検出器及び巻取軸の回転加速度を検出する回転加速度検出器の少なくとも一方を保持するセンサホルダと、
    を備え、
    かつ、前記カバープレートと前記センサホルダとを非接触状態で独立して前記フレームの一側に取り付けた、
    ことを特徴とするウエビング巻取装置。
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