JP2007168571A - 微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ - Google Patents
微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 微発泡ソリッドゴム製で、芯金を埋設し、フランジに弾接する爪部を突設した断面略U字状の取付部を有する自動車用ウエザーストリップにおいて、芯金の連結部を切断する工程や取付部を断面略U字状に折り曲げる工程によって爪部が取付部の内面に貼り付くことのない製品を提供する。
【解決手段】 微発泡ソリッドゴム製で、芯金12を埋設し、内面2bにフランジ20に弾接する爪部4を突設した断面略U字状の取付部2を有する自動車用のウエザーストリップにおいて、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材に、滑剤を0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 微発泡ソリッドゴム製で、芯金12を埋設し、内面2bにフランジ20に弾接する爪部4を突設した断面略U字状の取付部2を有する自動車用のウエザーストリップにおいて、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材に、滑剤を0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、微発泡ソリッドゴム製で、芯金を埋設し、内面にフランジに弾接する爪部を突設した断面略U字状の取付部を有する自動車用ウエザーストリップに関するものである。
自動車用ウエザーストリップにおいて、ソリッドゴム製で芯金を埋設し、フランジに弾接する爪部を突設した断面略U字状の取付部に、スポンジゴム製の中空シール部を一体成形したものが多く使用されている。
まず、本発明に関係する芯金埋入ゴム型ウエザーストリップについて図1,図3〜図6を参考にして説明する。図4に示す♯桁型の芯金12は、U字構成部となる短冊部12aと幅広の連結帯12bと幅狭の連結部12cとで構成され、取付部11に埋入されている。図5に示す如く、取付部11の一方の脚片11aを爪片13と共に下ローラー31と上ローラー30との間に通しながら、上ローラー30を下ローラー31に向かって下降Hさせ、爪片13を脚片11aに向かって押圧下降させると連結部12cに、図4・図6に示す如く切断部12dが出来る。これらの製品は、自動車車体40のコーナー部Zを有するフランジ20に嵌装される。
近年、こうしたウエザーストリップにあっては、軽量化の目的から、取付部をソリッドゴム製から微発泡ソリッドゴム製とする要望が高まっている。しかし、微発泡ソリッドゴム製とすると、図3に示すような形状で押出成形されたウエザーストリップ10の取付部11に埋設された、図4に示す芯金12の連結部12cを、図5に示す切断工程において、爪部13を取付部11の内面11bに上ローラー30と下ローラー31の間で強く押し付けるので、図6のX部に示すように、当該爪部13が取付部11の内面11bに貼り付いてしまうといった問題が発生する。また、取付部11を断面略U字状に折り曲げる工程においても、同様の問題が発生する。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、微発泡ソリッドゴム製で、芯金を埋設し、フランジに弾接する爪部を突設した断面略U字状の取付部を有する自動車用ウエザーストリップにおいて、芯金の連結部を切断する工程や取付部を断面略U字状に折り曲げる工程によって爪部が取付部の内面に貼り付くことのない製品を提供することを課題とする。
図1・図2・図4及び図5を参照して説明する。請求項1に記載の発明は、微発泡ソリッドゴム製で、芯金12を埋設し、内面2bにフランジ20に弾接する爪部4を突設した断面略U字状の取付部2を有する自動車用のウエザーストリップであって、前記取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材は、滑剤を0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有していることを特徴とするものである。
ここで滑剤とは、脂肪酸アミド系、脂肪酸シリコーン系、または脂肪酸エステル系、脂肪酸金属塩素または樹脂系等である。
請求項2に記載の発明は、微発泡ソリッドゴム製で、芯金12を埋設し、内面2bにフランジ20に弾接する爪部4を突設した断面略U字状の取付部2を有する自動車用のウエザーストリップであって、前記取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材は、滑剤として、脂肪酸アミドを0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有していることを特徴とするものである。
請求項1に記載の微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ1は、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材が、例えば脂肪酸アミド系、脂肪酸シリコーン系、または脂肪酸エステル系等の滑剤を0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有しているので、芯金12の連結部12cを切断する工程や、取付部2を断面略U字状に折り曲げる工程によって、爪部4が取付部2の内面2bに貼り付くのを未然に防止することができる。
すなわち、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材に、脂肪酸アミド系などの滑剤を混合することによって、爪部4を含む取付部2の滑動性が向上し、芯金12の連結部12cを切断する工程においてローラー30,31で爪部4を取付部2の内面2bに強く押し付けても、その充分な滑動性によって爪部4が当該内面2bに貼り付かない。取付部2を断面略U字状に折り曲げる工程において、爪部4を取付部2の内面2bに押し付ける際においても、その滑動性によって当該内面2bに貼り付かない。
請求項2に記載の微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ1は、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材が、脂肪酸アミドを0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr含有しているので、請求項1に記載の発明と同様の理由で、芯金12の連結部を切断する工程および取付部2を断面略U字状に折り曲げる工程において、爪部4が取付部2の内面2bに貼り付くのを未然に防止することができる。
なお、脂肪酸アミドの添加量が0.01phr未満だとフランジ20に対する爪部4の貼り付き防止に効果がなく、5phr以上だと爪部4のサッシュに対する保持力が低下するので好ましくない。
本発明に関係する芯金埋入ゴム型ウエザーストリップについて説明する。図4に示す♯桁型の芯金12は、U字構成部となる短冊部12aと幅広の連結帯12bと幅狭の連結部12cとで構成され、取付部2に埋入されている。取付部2の一方の脚部2aを爪片4と共に下ローラー31と上ローラー30との間に通しY方向に進行させながら、上昇位置Pにある上ローラー30を下ローラー31に向かって下降Hさせ、爪片4を脚部2aに向かって押圧下降させるQ位置に達すると連結部12cに、図4・図6に示す如く切断部12dが出来る。
本発明に係る微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ1の実施形態を、図1および図2に示す。これは、自動車のドア開口部に沿って取付けられるもので、微発泡ソリッドゴム製で、芯金12を埋設し、室内側の内面2bにボディフランジ20に弾接する爪部4を突設した断面略U字状の取付部2と、その取付部2に一体成形されドアパネルに弾接するスポンジゴム製の中空シール部5を有する。なお、取付部2の車外側内面に、ボディフランジ20の車外側面に弾接する複数のリップ部6を突設し、室内側に内装材に当接する内装リップ7を突設している。
そして、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材を、C10〜C25の炭素鎖を有する脂肪酸アミドを0.5〜3phr含有させている。本実施形態では、この脂肪酸アミドとして、ストラクトール社製の「ストラクトールTR131」を使用している。この脂肪酸アミドは、ゴム材をバンバリーミキサーで混練する際に添加し、また、その後のロール工程で添加するなど、いずれの工程において添加しても良い。なお、この取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材の比重は0.7〜1.2である。
この自動車用ウエザーストリップは、取付部2を形成する微発泡ソリッドゴム材に、滑剤として前記した所定の脂肪酸アミドを添加しているので、爪部4を含む取付部2の滑動性が向上する。従って、芯金12の連結部を切断する工程においてローラー30,31で爪部4を取付部2の内面2bに強く押し付けても、当該内面2bに貼り付かない。取付部2を断面略U字状に折り曲げるために、爪部4を取付部2の内面2bに押し付ける工程においても、同様に、当該内面2bに貼り付かない。
なお、脂肪酸アミドに代えて、脂肪酸シリコーン系、または脂肪酸エステル系の滑剤を0.01〜5phr、好ましくは0.5〜3phr添加することができる。この場合も、爪部4の貼り付きを未然に防止することができる。
本発明者らは、本発明に係る微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ1における爪部4の貼り付きと脂肪酸アミドの添加量との関係、および爪部4のフランジ20に対する保持力、さらには比重について測定を行った。その結果を、表1に示す。
この表1から、脂肪酸アミドの添加量が0.5phr〜3.0phrの範囲では、いずれも爪部4の取付部内面2bに対する貼り付きが、ソリッドゴムの場合と同様に発生せず、また、爪部4のフランジ20に対する保持力も75〜60N/100mm程度と十分であることが分かる。また、比重も1.10であり、ソリッドゴム材の比重1.20と比較して小さく、軽量化が実現されていることが分かる。
表2は、図4に基づいて本発明の適用される芯金のサイズ例を示すものである。
1 ウエザーストリップ
2 取付部
2a 脚部
2b 内面
4 爪部
5 中空シール部
6 リップ部
7 内装リップ
10 ウエザーストリップ
11 取付部
11a 脚片
11b 内面
12 芯金
12a 短冊部
12b 連結帯
12c 連結部
12d 切断部
13 爪部
20 フランジ
30 上ローラー
31 下ローラー
40 車体
H 上ローラーの下降方向
P 上ローラーの上昇位置
Q 上ローラーの下降押圧位置
Y ウエザーストリップの進行方向
Z コーナー部
2 取付部
2a 脚部
2b 内面
4 爪部
5 中空シール部
6 リップ部
7 内装リップ
10 ウエザーストリップ
11 取付部
11a 脚片
11b 内面
12 芯金
12a 短冊部
12b 連結帯
12c 連結部
12d 切断部
13 爪部
20 フランジ
30 上ローラー
31 下ローラー
40 車体
H 上ローラーの下降方向
P 上ローラーの上昇位置
Q 上ローラーの下降押圧位置
Y ウエザーストリップの進行方向
Z コーナー部
Claims (2)
- 微発泡ソリッドゴム製で,芯金(12)を埋設し,内面(2b)にフランジ(20)に弾接する爪部(4)を突設した断面略U字状の取付部(2)を有する自動車用のウエザーストリップであって、前記取付部を形成する微発泡ソリッドゴム材は,滑剤を0.01〜5phr,好ましくは0.5〜3phr含有していることを特徴とする微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ。
- 微発泡ソリッドゴム製で,芯金(12)を埋設し,内面(2b)にフランジ20に弾接する爪部(4)を突設した断面略U字状の取付部(2)を有する自動車用のウエザーストリップであって、前記取付部を形成する微発泡ソリッドゴム材は,滑剤として,脂肪酸アミドを0.01〜5phr,好ましくは0.5〜3phr含有していることを特徴とする微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368084A JP2007168571A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005368084A JP2007168571A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ |
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JP2007168571A true JP2007168571A (ja) | 2007-07-05 |
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JP2005368084A Pending JP2007168571A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 微発泡ソリッドゴム製ウエザーストリップ |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09226478A (ja) * | 1996-02-21 | 1997-09-02 | Kurashiki Kako Co Ltd | ウェザーストリップ |
JP2001225647A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-21 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ガラスラン |
JP2003080582A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-03-19 | Nishikawa Rubber Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップおよび同連続押出成形装置 |
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2005
- 2005-12-21 JP JP2005368084A patent/JP2007168571A/ja active Pending
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JP2003080582A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-03-19 | Nishikawa Rubber Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップおよび同連続押出成形装置 |
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