JP2007168385A - ゴム成形装置及びゴム成形方法 - Google Patents
ゴム成形装置及びゴム成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007168385A JP2007168385A JP2005372671A JP2005372671A JP2007168385A JP 2007168385 A JP2007168385 A JP 2007168385A JP 2005372671 A JP2005372671 A JP 2005372671A JP 2005372671 A JP2005372671 A JP 2005372671A JP 2007168385 A JP2007168385 A JP 2007168385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- insert
- boundary surface
- opening
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】ゴム成形装置の先端に取り付けられた押出ヘッドの口金開口部の所定位置に、複数種類のゴムのそれぞれをインサート1で導いて供給し、口金開口部から同時に押し出して複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形する。このインサート1の各ゴムを導く流路の口金側開口部2、3、4の所定位置を階段状に形成して、そこから押し出すゴムの一体成形後のゴム層の境界面に対応する部分を、境界面に対応した方向に延びる階段状に形成する。
【選択図】 図1
Description
このゴム成形装置は、それぞれ異なる配合組成のゴムを供給する複数台のゴム押出機(図示せず)を備え、それら各押出機先端部のゴム吐出口を押出ヘッド60に接続している。押出ヘッド60は、図示のように、ゴムの押出先端部にダイホルダ61と、ダイホルダ61により着脱可能に固定・保持されたインサート62、及びダイホルダ61とインサート62との間に配置された口金63とを備えるとともに、押出機から供給される各ゴムをインサート62の背面(ゴムの押出方向後方側の面)に導く流路(図示せず)を有する。また、インサート62は、ダイホルダ61の背面と接して配置された上方のトップインサート62Aと、下方のボトムインサート62C及び、それらに挟まれて配置されたミドルインサート62Bとから構成され、一体としてダイホルダ61の背面との間に口金63を挟んで固定・保持するようになっている。
このトレッドゴム50は、図5に示すように、タイヤの表面側(接地面側)に配置されたグリップ力や耐カット性等に優れるキャップゴム51と、キャップゴム51に覆われて、その下層に配置された発熱耐久性等に優れたベースゴム52と、トレッドゴム50の両側面を覆いサイドウォールとの接着性等に優れるショルダーゴム53とから構成されている。
請求項2の発明は、押出ヘッドから複数種類のゴムを同時に押し出して複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形するゴム成形装置であって、前記押出ヘッドは、口金と、前記ゴムのそれぞれを前記口金に導くインサートと、前記口金と前記インサートの間に着脱可能に配置された金型とを備え、前記金型は、前記ゴムのそれぞれを通す複数の開口部を有し、該開口部の、前記ゴム部材の各ゴム層の境界面に対応する端部に傾斜段部を形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載されたゴム成形装置において、前記金型は、該金型の前記開口部ごとのブロックに分割されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたゴム成形装置において、前記傾斜段部は、垂直部分及び水平部分からなる階段状に形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、複数種類のゴムを一体化して複数のゴム層からなるゴム部材を成形するゴム成形方法であって、前記複数種類のゴムを、前記ゴム部材の各ゴム層の境界面に対応した傾斜段部を備えた開口部を通して同時に押し出す工程と、前記押し出したゴムを一体化する工程と、を有することを特徴とする。
複数種類のゴムを押出ヘッドの口金開口部から同時に押し出し、複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形する。このとき、口金開口部から押し出す各ゴムの成形後の境界面に対応する端部を、予め境界面に対応した階段状等の傾斜段部に形成して境界面の角度等の精度を向上させる。また、ゴムの傾斜段部は、口金開口部から押し出される際に作用する圧力で直線状に変形し、これにより境界面に向かう過剰な膨出を抑制し、更に、変形に対する剛性を高めて、境界面の他方のゴムから受ける圧力による変形を抑制する。これにより、ゴムの押出圧力を低下させることなく境界面の精度を向上させ、同時に、押出圧力の低下に伴うゴムの押出量不足を防止して成形に必要なゴムの量を確保し、かつ全体のゴムの押出量の低下に伴うゴム部材の生産性の低下を抑制する。
本実施形態のゴム成形装置は、上記した従来のゴム成形装置と同様に、複数種類のゴムを同時に押し出して複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形する装置であり、図4に示す前記従来の押出ヘッド60と同様に、各ゴムのそれぞれを所定の断面形状に形成して口金の所定位置に導くインサートを有する。即ち、このゴム成形装置の押出ヘッド(図4参照)には、それぞれ異なる配合組成のゴムを混練して押し出す複数台のゴム押出機のゴム吐出口が接続されるとともに、ゴムの押出先端部に、ダイホルダと、ダイホルダにより着脱可能に固定・保持されたインサート、及びダイホルダとインサートとの間に固定・保持された口金とを備えている。また、押出ヘッドには、押出機から供給される各ゴムをインサートの背面に導く複数の流路が形成されている。
このインサート1は、前記押出ヘッドの流路を通って流入する各ゴムのそれぞれを口金開口部の所定位置に導くための流路を有し、その口金側の面には、図示のように、各流路の開口部2、3、4が所定位置に所定形状で形成されている。即ち、図6に示す前記従来のインサート62と同様に、トレッドゴム50の構造(図5参照)に対応して、上方位置にキャップゴム51に対応してキャップゴム用開口部2が、その下側にベースゴム52に対応してベースゴム用開口部3が、各開口部2、3の両側にショルダーゴム53に対応してショルダーゴム用開口部4が、トレッドゴム50の断面における各ゴムの占める割合に応じた大きさに形成されており、そこから各ゴムを押し出して各開口部2、3、4と略同形の断面形状に形成し、口金開口部の必要な位置に必要な量のゴムを供給する。
本発明の効果を確認するため、ゴム成形装置の押出ヘッドに以上説明したインサート1(図1参照)と、上記した矩形状の開口部を有する従来のインサート62(図6参照)を取り付けて、実施例と比較例のトレッドゴム(以下、それぞれ実施品及び比較品という)を成形して断面のゴム分布を測定し、目標とする形状や境界面の位置等との差を比較した。
比較品では、図3に示すように、ゴム境界面の位置や傾斜角度が目標から大きくずれるとともに、全体のゴムの量が不足して外形も目標よりも小さくなり、目標形状と最大で2.5mmの差が生じた。これに対し、実施品では、図2に示すように、ゴム境界面の位置や傾斜角度の目標との差が極めて小さく、また、両端部の上方部分で僅かにゴムが不足したものの、外形も目標形状にほぼ一致して差も1.2mmと小さく、極めて高い精度でトレッドゴムを成形できることが分かる。
Claims (5)
- 押出ヘッドから複数種類のゴムを同時に押し出して複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形するゴム成形装置であって、
前記押出ヘッドは、口金と、インサートとを備え、
該インサートは、前記ゴムのそれぞれを前記口金に導く複数の開口部を有し、
該開口部の、前記ゴム部材の各ゴム層の境界面に対応する端部に傾斜段部を形成したことを特徴とするゴム成形装置。 - 押出ヘッドから複数種類のゴムを同時に押し出して複数のゴム層からなるゴム部材を一体成形するゴム成形装置であって、
前記押出ヘッドは、口金と、前記ゴムのそれぞれを前記口金に導くインサートと、前記口金と前記インサートの間に着脱可能に配置された金型とを備え、
前記金型は、前記ゴムのそれぞれを通す複数の開口部を有し、
該開口部の、前記ゴム部材の各ゴム層の境界面に対応する端部に傾斜段部を形成したことを特徴とするゴム成形装置。 - 請求項2に記載されたゴム成形装置において、
前記金型は、該金型の前記開口部ごとのブロックに分割されていることを特徴とするゴム成形装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたゴム成形装置において、
前記傾斜段部は、垂直部分及び水平部分からなる階段状に形成されていることを特徴とするゴム成形装置。 - 複数種類のゴムを一体化して複数のゴム層からなるゴム部材を成形するゴム成形方法であって、
前記複数種類のゴムを、前記ゴム部材の各ゴム層の境界面に対応した傾斜段部を備えた開口部を通して同時に押し出す工程と、
前記押し出したゴムを一体化する工程と、
を有することを特徴とするゴム成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005372671A JP2007168385A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | ゴム成形装置及びゴム成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005372671A JP2007168385A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | ゴム成形装置及びゴム成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007168385A true JP2007168385A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38295571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005372671A Pending JP2007168385A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | ゴム成形装置及びゴム成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007168385A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013006311A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | フィードブロックおよび多層延伸フィルムの製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60253530A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-12-14 | コンテイネンタル・グミーウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト | 可塑性のゴムまたはプラスチツク混合物から成る、二または多数の層から偏平な輪郭ストランドを製造するための装置 |
JPS6119331A (ja) * | 1984-07-06 | 1986-01-28 | Nakata Zoki Kk | 多層押出装置のヘツド |
JPS61291115A (ja) * | 1985-06-15 | 1986-12-20 | ヘルマン・ベルシユトルフ・マシイネンバウ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | ゴム偏平成形品または合成樹脂偏平成形品を製造するための揺動開放可能な押出し機ヘツド |
JP2000343580A (ja) * | 1999-06-09 | 2000-12-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ用トレッドの押出し成形方法および装置 |
JP2000351145A (ja) * | 1999-06-11 | 2000-12-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ローラヘッドゴム押出し装置 |
-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005372671A patent/JP2007168385A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60253530A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-12-14 | コンテイネンタル・グミーウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト | 可塑性のゴムまたはプラスチツク混合物から成る、二または多数の層から偏平な輪郭ストランドを製造するための装置 |
JPS6119331A (ja) * | 1984-07-06 | 1986-01-28 | Nakata Zoki Kk | 多層押出装置のヘツド |
JPS61291115A (ja) * | 1985-06-15 | 1986-12-20 | ヘルマン・ベルシユトルフ・マシイネンバウ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | ゴム偏平成形品または合成樹脂偏平成形品を製造するための揺動開放可能な押出し機ヘツド |
JP2000343580A (ja) * | 1999-06-09 | 2000-12-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ用トレッドの押出し成形方法および装置 |
JP2000351145A (ja) * | 1999-06-11 | 2000-12-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ローラヘッドゴム押出し装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013006311A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | フィードブロックおよび多層延伸フィルムの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4283732B2 (ja) | ゴム成形装置 | |
JP5039127B2 (ja) | 未加硫ゴム押出装置及び未加硫ゴムの製造方法 | |
KR101081983B1 (ko) | 타이어 트레드 압출용 압출금형의 다중 프리포머 다이 | |
US20100243116A1 (en) | Tire Vulcanizing Die and Pneumatic Tire | |
US7258827B2 (en) | Method for extruding unvulcanized rubber | |
JP4786288B2 (ja) | 押出機ヘッド用二重流路 | |
JP4426937B2 (ja) | ゴムストリップの製造装置 | |
JP2014180785A (ja) | ゴム成形装置及びゴム成形方法 | |
JP5762215B2 (ja) | ゴム押出成形装置 | |
CN111263692B (zh) | 由并置的成型元件形成的复杂成型元件的挤出头 | |
JP2007168385A (ja) | ゴム成形装置及びゴム成形方法 | |
JP4851876B2 (ja) | ゴム押出方法、及びゴム押出装置 | |
JP5566588B2 (ja) | 未加硫ゴム押出機 | |
JP2012081716A (ja) | ゴム押出成形装置 | |
JP6232114B1 (ja) | 押出ヘッド及び押出装置 | |
JP4915784B2 (ja) | ゴム成形装置及びゴム部材の成形方法 | |
JP2007203961A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6862746B2 (ja) | ゴム押出物の製造方法 | |
KR100452930B1 (ko) | 타이어용 사이드월을 압출하는 압출기의 헤드금형장치 | |
KR100558698B1 (ko) | 대형 타이어 트레드용 압출기 헤드 금형구조 | |
JP2005081758A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
JP4420390B2 (ja) | 未加硫ゴム押出成形装置 | |
JP2024001748A (ja) | 押出ヘッド、ゴム押出装置、トレッドゴムの製造方法、及び、タイヤの製造方法 | |
JP6772787B2 (ja) | ゴム押出機用ダイプレート | |
JP2021079645A (ja) | ゴム押出成形装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110411 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110610 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110701 |