JP2007167727A - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特に駆動回路部と駆動素子とをフレキシブル基板で接続した場合に、フレキシブル基板について十分な接続強度が得られず、これにより剥離が生じるなどの不都合を防止した、液滴吐出ヘッド、及びこの液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】段差部250の上段側に設けられた駆動回路部200と、段差部250の下段側に設けられて駆動回路部200によって駆動される駆動素子300とを備えた液滴吐出ヘッドである。駆動回路部200と駆動素子300とを電気的に接続する導電部510を有したフレキシブル基板500を備えている。フレキシブル基板500は、駆動素子300に導通する端子部81と段差部250の下段側で接続されている。フレキシブル基板50には、端子部81との接続部上に、応力緩和ブロック560が接合されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、機能液を吐出する液滴吐出ヘッド、及びこの液滴ヘッドを備えた液滴吐出装置に関する。
マイクロデバイスを製造する方法の1つとして、液滴吐出法(インクジェット法)が提案されている。この液滴吐出法は、デバイスを形成するための材料を含む機能液を液滴状にして、液滴吐出ヘッドより吐出する方法である。下記特許文献1には、液滴吐出ヘッド(インクジェット式記録ヘッド)に関する技術の一例が開示されている。この特許文献1に開示されている液滴吐出ヘッドでは、駆動素子(圧電素子)が、駆動デバイス(ドライバIC)にワイヤボンディングで接続された構造となっている。
ところで、液滴吐出法に基づいてマイクロデバイスを製造する際、マイクロデバイスの更なる微細化の要求に応えるために、液滴吐出ヘッドに設けられたノズル開口部どうしの間の距離(ノズルピッチ)を、できるだけ小さく(狭く)することが望まれている。しかし、前記駆動素子はノズル開口部に対応して複数設けられるため、ノズルピッチを小さくすると、そのノズルピッチに対応して駆動素子どうしの間の距離も小さく(短く)なる。
特開2000−296616号公報
ところが、駆動素子どうしの間の距離を小さく(短く)すると、これら複数の駆動素子それぞれとドライバICとをワイヤボンディングで接続するのは、ワイヤ間で短絡が起こり易くなることから非常に難しくなり、作業性が著しく損なわれてしまう。すなわち、現行構造では例えばワイヤ間のピッチ(配線ピッチ)が64μmとなるが、このようなピッチでのワイヤーボンディング実装では接続部強度が弱く、歩留まりが上がらないといった問題がある。また、これ以上端子間ピッチを狭くした場合、ワイボンディングでは対応がほとんど不可能であるといった問題もある。
そこで、このようなワイヤボンディングによる接続に起因する問題を解消するため、予めアウターリードとして機能する配線パターンを形成したフレキシブル基板(可撓性基板)を用い、アウターリードボンディング接続を行うことで、短絡等の不都合を生じさせることなく、駆動素子(圧電素子)と駆動デバイス(ドライバIC)との間の電気的接続を行うことが考えられる。
しかしながら、このようなフレキシブル基板を用いる場合には、このフレキシブル基板自体の液滴吐出ヘッドへの接続面積も小さいため、十分な接続強度を得るのが困難であるといった課題がある。すなわち、前記のフレキシブル基板は、接続する際に接続面となる先端側が折り曲げられるため、この接続部(接続面)に応力が残留してしまう。したがって、十分な接続強度が得られないと、残留した応力によってフレキシブル基板が変形し、接続部で剥離が生じ易くなってしまうからである。また、部分的な剥離によって接続抵抗が増大し、駆動素子の駆動特性を低下させるといった課題もある。
また、液滴吐出ヘッドでは、機能液(インク)を吐出するため、駆動素子(圧電素子)に比較的大きな電流を流す必要がある。したがって、特にフレキシブル基板の配線パターンと駆動素子側の端子部との間の接続部で発熱が起こる。しかしながら、例えば大判サイズの印刷を行う場合では、高速で、しかも長時間に亘って印刷を行う必要があることから、前記の発熱を繰り返すことにより、液滴吐出ヘッドのキャビティー内に流れる機能液(インク)の流路にまで熱が伝わり、機能液の粘度が変化してしまう。その結果、機能液の安定した吐出性が損なわれてしまう。
また、前述したようにフレキシブル基板の接続強度が不十分になり、剥離が生じ易くなってしまうことがあるため、このフレキシブル基板による駆動素子(圧電素子)と駆動デバイス(ドライバIC)との間の電気的接続を検査し、接続不良のものについては、例えばフレキシブル基板を一旦剥離した後、再度接続処理を行うなどの処置が必要となる。しかしながら、接続不良等の検査を行うためには、液滴吐出ヘッドを完成に近い状態にまで組み立てた後、吐出動作を行わせることで接続不良の有無を判定するしかなく、したがって、早い段階で接続不良を検査することのできる構造が望まれている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、特に駆動回路部(ドライバIC)と駆動素子(圧電素子)とをフレキシブル基板で接続した場合に、フレキシブル基板について十分な接続強度が得られず、これにより剥離が生じるなどの不都合を防止した、液滴吐出ヘッド、及びこの液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を提供することを目的としている。
また、フレキシブル基板の接続部での発熱に起因して吐出性が損なわれるのを防止し、さらには、接続不良を早い段階で検査できる構造を備えた液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置を提供することも、目的としている。
前記目的を達成するため本発明の液滴吐出ヘッドは、段差部の上段側に設けられた駆動回路部と、前記段差部の下段側に設けられて前記駆動回路部によって駆動される駆動素子と、を備えた液滴吐出ヘッドにおいて、
前記駆動回路部と前記駆動素子とを電気的に接続する導電部を有したフレキシブル基板を備え、
前記フレキシブル基板は、前記駆動素子に導通する端子部と前記段差部の下段側で接続されてなり、
前記フレキシブル基板には、前記端子部との接続部上に、応力緩和ブロックが接合されていることを特徴としている。
この液滴吐出ヘッドによれば、フレキシブル基板の、前記端子部との接続部上に応力緩和ブロックが接合されているので、フレキシブル基板の接続部に応力が残留し、この応力によってフレキシブル基板が変形しようとしても、接続部上の応力緩和ブロックによってフレキシブル基板が押さえられるため、フレキシブル基板の変形が抑制される。したがって、フレキシブル基板の変形によるフレキシブル基板の接続部での剥離が防止される。また、このようにフレキシブル基板の剥離が防止されていることから、部分的な剥離によって接続抵抗が増大し、駆動素子の駆動特性が低下するといったことも防止される。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記応力緩和ブロックが非導電材料からなり、該応力緩和ブロックに、前記フレキシブル基板の導電部に接続する放熱部材が設けられているのが好ましい。
このようにすれば、特にフレキシブル基板の導電部と駆動素子側の端子部との間の接続部で発熱が起こるものの、この接続部上には応力緩和ブロックが接合されており、この応力緩和ブロックには前記導電部に接続する放熱部材が設けられているので、前記接続部で発生した熱が導電部を介して応力緩和ブロックの放熱部材に伝わり、この放熱部材や応力緩和ブロック自体から良好に放熱される。したがって、フレキシブル基板の接続部での発熱に起因して、吐出性が損なわれてしまうことが防止される。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記応力緩和ブロックに、放熱フィン加工がなされているのが好ましい。
このようにすれば、放熱フィン加工によって放熱面積が大となるため、応力緩和ブロックでの放熱がより良好になされるようになり、吐出性がより安定する。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記応力緩和ブロックに、前記駆動回路部と駆動素子とが前記フレキシブル基板を介して電気的に接続しているか否かを検出するための、導電性の検査パターンが設けられているのが好ましい。
このようにすれば、フレキシブル基板の導電部を、駆動回路部と駆動素子とにそれぞれ導通させ、接続させた後、応力緩和ブロックを接合することにより、この応力緩和ブロックの検査パターンを用いて駆動回路部と駆動素子とがフレキシブル基板を介して電気的に接続しているか否かを検出することが可能になる。したがって、液滴吐出ヘッドを完成に近い状態にまで組み立てることなく、応力緩和ブロックを接合した直後に導通の検査を行うことができる。よって、接続不良を早い段階で選別することができ、これにより接続不良に対しての処置をより早く行うことにより、接続不良品に対しても完成に近い状態にまで組み立ててしまうことによる無駄をなくすことができる。
なお、駆動素子が正規に動作するか否かを検出する回路を設けておき、この回路に前記の導電性の検査パターンを導通させるようにしてもよい。
このようにすれば、応力緩和ブロックを接合した直後に、駆動回路部と駆動素子との間の導通の検査だけでなく、駆動回路部によって駆動素子が正規に動作するか否かも検査することができ、したがって動作不良の有無についても早い段階で知ることができる。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記応力緩和ブロックは非導電材料からなり、該応力緩和ブロックには、前記フレキシブル基板の導電部に接続する放熱部材と、
前記駆動回路部と駆動素子とが前記フレキシブル基板を介して電気的に接続しているか否かを検出するための、導電性の検査パターンと、が設けられているのが好ましい。
応力緩和ブロックに放熱部材が設けられているので、前述したように、フレキシブル基板の接続部での発熱に起因して、吐出性が損なわれてしまうことが防止される。また、応力緩和ブロックに導電性の検査パターンが設けられているので、駆動回路部と駆動素子との間の接続不良を早い段階で選別されるようになり、接続不良に対しての処置をより早く行うことが可能になる。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記非導電性材料がシリコンであるのが好ましい。
このようにすれば、その加工を、公知の半導体加工技術である既存の技術範囲で行うことができることから、例えば放熱フィン加工なども容易に行うことができ、また、熱伝導性についても比較的良好なものとなる。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記駆動回路部が、前記フレキシブル基板上に設けられているのが好ましい。
このようにすれば、フレキシブル基板上に駆動回路部を設けることで、液滴吐出ヘッド全体の省スペース化を図ることができ、また、フレキシブル基板上における駆動回路部の位置決めを容易に行うことができる。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記駆動回路部が、前記フレキシブル基板上にフリップチップ実装されているのが好ましい。
このようにすれば、フレキシブル基板と駆動回路部との電気的な接続を、作業性よく良好に行うことができる。
また、前記液滴吐出ヘッドにおいては、液滴を吐出する複数のノズル開口部を有し、前記駆動素子が、前記ノズル開口部に応じて複数設けられており、前記端子部が、前記複数の駆動素子のそれぞれに電気的に接続しているのが好ましい。
このようにすれば、ノズルピッチを小さくすることで駆動素子同士の間隔が小さくなっても、そのノズルピッチに応じて配置された複数の駆動素子の端子部と、フレキシブル基板の導通部との間のそれぞれの電気的な接続が、一括して処理が可能となるため、その作業性が良好になる。
本発明の液滴吐出装置は、前記の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴としている。
この液滴吐出装置によれば、前述したように、フレキシブル基板の変形によるフレキシブル基板の接続部での剥離が防止された液滴吐出ヘッドを備えているので、この液滴吐出装置自体も、前記接続部の剥離による不良が防止されたものとなる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。
<液滴吐出ヘッド>
本発明の液滴吐出ヘッドの第1実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は液滴吐出ヘッドの第1実施形態を示す外観斜視図、図2は液滴吐出ヘッドを下側から見た斜視図の一部破断図、図3は図1のA−A線矢視断面図、図4はフレキシブル基板を下面側から見た図である。
液滴吐出ヘッド1は、図3に示すようにドライバIC(駆動回路部)200と、該ドライバIC200により駆動される圧電素子(駆動素子)300と、段差部250を形成してなる基体とを備え、機能液の液滴を吐出するよう構成されたものである。
この液滴吐出ヘッド1は、液滴が吐出されるノズル開口部15を備えたノズル基板16と、ノズル基板16の上面に接続され、液滴が流れる流路を形成する流路形成基板10と、流路形成基板10の上面に接続され、圧電素子(駆動素子)300の駆動によって変位する振動板400と、振動板400の上面に接続され、リザーバ100を形成するためのリザーバ形成基板20と、リザーバ形成基板20の上面側に設けられた可撓性を有するフレキシブル基板500と、フレキシブル基板500の下面500Aに設けられ、圧電素子300を駆動するためのドライバIC(デバイス)200と、フレキシブル基板500の下面500Aに設けられ、ドライバIC200と圧電素子300とを電気的に接続する配線パターン(導電部)510と、を備えて構成されたものである。なお、本実施形態では、流路形成基板10とこれの上に配置されたリザーバ形成基板20等により、前記の段差部250が形成されている。
液滴吐出ヘッド1の動作は、外部コントローラCT(図1参照)によって制御される。
そして、流路形成基板10と、ノズル基板16と、振動板400とで囲まれた空間によって、ノズル開口部15より吐出される前の機能液が配置される圧力発生室12が形成されている。また、リザーバ形成基板20と流路形成基板10とで囲まれた空間によって、圧力発生室12に供給される前の機能液を予備的に保持するリザーバ100が形成されている。
流路形成基板10の下面側は開口しており、その開口を覆うようにノズル基板16が流路形成基板10の下面に貼着されている。流路形成基板10の下面とノズル基板16とは、例えば接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。このノズル基板16には、図2に示すように液滴を吐出するノズル開口部15が、複数整列した状態で形成されている。すなわち、ノズル開口部15は、ノズル基板16においてY軸方向に複数配列されており、これによって第1ノズル開口群15A、第2ノズル開口群15B、第3ノズル開口群15C、及び第4ノズル開口群15Dを、それぞれ形成している。
第1ノズル開口群15Aと第2ノズル開口群15Bとは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。第3ノズル開口群15Cは第1ノズル開口群15Aの+Y側に設けられており、第4ノズル開口群15Dは第2ノズル開口群15Bの+Y側に設けられている。したがって、これら第3ノズル開口群15Cと第4ノズル開口群15Dとは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。
なお、図2では、各ノズル開口群15A〜15Dのそれぞれは6個のノズル開口部15で構成されているように示しているが、実際には、例えば720個程度のノズル開口部15によって構成されている。
流路形成基板10には、前記開口内に複数の隔壁11が形成されている。流路形成基板10は、剛体であるシリコン単結晶によって形成されており、複数の隔壁11は、流路形成基板10の母材であるシリコン単結晶基板が異方性エッチングされたことで形成されている。そして、複数の隔壁11を有する流路形成基板10と、ノズル基板16と、振動板400とで囲まれた空間により、複数の圧力発生室12が形成されている。圧力発生室12は、複数のノズル開口部15に対応するように複数形成されている。すなわち、圧力発生室12は、第1〜第4ノズル開口群15A〜15Dのそれぞれを構成する複数のノズル開口部15に対応するように、Y軸方向に複数並んで設けられている。
そして、第1ノズル開口群15Aに対応して複数形成された圧力発生室12によって第1圧力発生室群12Aが構成され、第2ノズル開口群15Bに対応して複数形成された圧力発生室12によって第2圧力発生室群12Bが構成され、第3ノズル開口群15Cに対応して複数形成された圧力発生室12によって第3圧力発生室群12Cが構成され、第4ノズル開口群15Dに対応して複数形成された圧力発生室12によって第4圧力発生室群12Dが構成されている。第1圧力発生室群12Aと第2圧力発生室群12Bとは、X軸方向において互いに対向するように配置されており、それらの間には隔壁10Kが形成されている。同様に、第3圧力発生室群12Cと第4圧力発生室群12Dとの間にも隔壁10Kが形成されており、これらは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。
第1圧力発生室群12Aを形成する複数の圧力発生室12のうち、−X側の端部は前記隔壁10Kによって閉塞させられているが、+X側の端部は互いに連通せしめられており、図3に示すようにリザーバ100に接続させられている。リザーバ100は、機能液導入口25より導入され、圧力発生室12に供給される前の機能液を、一時的に保持するもので、リザーバ形成基板20においてY軸方向に延びるように形成されたリザーバ部21と、流路形成基板10においてY軸方向に延びるように形成され、リザーバ部21と各圧力発生室12のそれぞれとを連通させる連通部13と、を備えて形成されたものである。
すなわち、リザーバ100は、第1圧力発生室群12Aを構成する複数の圧力発生室12の共通の機能液保持室(インク室)となっている。そして、機能液導入口25より導入された機能液は、導入路26を経てリザーバ100に流れ込み、供給路14を経て、第1圧力発生室群12Aを構成する複数の圧力発生室12のそれぞれに供給されるようになっている。なお、第2、第3、第4圧力発生室群12B、12C、12Dのそれぞれを構成する圧力発生室12も、前述と同様のリザーバ100にそれぞれが連通している。
流路形成基板10とリザーバ形成基板20との間に配置された振動板400は、流路形成基板10の上面を覆うように設けられた弾性膜50と、弾性膜50の上面に設けられた下電極膜60とからなっている。弾性膜50は、例えば厚み1〜2μm程度の二酸化シリコンによって形成されており、下電極膜60は、例えば厚み0.2μm程度の白金などによって形成されている。なお、本実施形態において下電極膜60は、複数の圧電素子300の共通電極となっている。
振動板400を変位させるための圧電素子300、すなわち本発明における駆動素子は、下電極膜60の上面に設けられた圧電体膜70と、この圧電体膜70の上面に設けられた上電極膜80とを備えて構成されたものである。圧電体膜70は、例えば厚み1μm程度、上電極膜80は、例えば厚み0.1μm程度に形成されたものである。なお、圧電素子300の概念としては、圧電体膜70及び上電極膜80に加えて、下電極膜60を含むものであってもよい。すなわち、本実施形態における下電極膜60は、圧電素子300としての機能と、振動板400としての機能とを兼ね備えている。また、本実施形態では、弾性膜50及び下電極膜60が振動板400として機能するが、弾性膜50を省略した構造とし、下電極膜60が弾性膜(50)を兼ねるようにしてもよい。
前記圧電素子300は、その上電極膜80が、リザーバ形成基板20に形成された段差部250の下段側の面(下段面)にまで延びて形成されたもので、この下段面上にて露出した部分が、本発明の端子部81となっている。なお、段差部250は、後述する、リザーバ形成基板20に形成された凹溝700の両側に、それぞれ形成されたものである。したがって、段差部250の下段面は、凹溝700の底面に一致したものとなっている。
また、圧電素子300は、複数のノズル開口部15及び圧力発生室12のそれぞれに対応するように複数設けられている。すなわち、圧電体膜70及び上電極膜80からなる圧電素子300は、各ノズル開口部15毎(圧力発生室12毎)に設けられている。そして、前述したように下電極膜60は複数の圧電素子300の共通電極として機能し、上電極膜80は複数の圧電素子300の個別電極として機能するよう構成されている。
なお、これら圧電素子300は、その一部が前記第1ノズル開口群15Aを構成するノズル開口部15のそれぞれに対応してY軸方向に複数並列させられ、これによって第1圧電素子群300Aが構成されている。同様に、その一部が前記第2ノズル開口群15Bを構成するノズル開口部15のそれぞれに対応してY軸方向に複数並列させられ、これによって第2圧電素子群300Bが構成されている。これら第1圧電素子群300Aと第2圧電素子群300Bとは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。さらに、第3、第4ノズル開口群15C、15Dを構成するノズル開口部15のそれぞれに対応するように、第3、第4圧電素子群(図示せず)が構成されており、これら第3、第4圧電素子群どうしは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。
リザーバ形成基板20には、封止膜31と固定板32とを有するコンプライアンス基板30が接合されている。封止膜31は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚み6μm程度のポリフェニレンスルフィドフィルム)からなり、この封止膜31によってリザーバ部21の上部が封止されている。また、固定板32は、金属等の硬質の材料(例えば、厚み30μm程度のステンレス鋼)で形成されている。この固定板32のうち、リザーバ100に対応する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部33となっている。このような構成のもとにリザーバ100の上部は、可撓性を有する封止膜31のみで封止されたものとなっており、したがって、内部圧力の変化によって変形可能な可撓部22となっている。
リザーバ100の外側のコンプライアンス基板30上には、リザーバ100に機能液を供給するための機能液導入口25が形成されている。通常、この機能液導入口25からリザーバ100に機能液が供給されると、例えば圧電素子300の駆動時における機能液の流れ、あるいは周囲の熱などにより、リザーバ100内に圧力変化が生じる。しかしながら、前述したようにリザーバ100の上部が封止膜31のみによって封止された可撓部22となっているため、この可撓部22が撓み変形してその圧力変化を吸収する。したがって、リザーバ100内は、基本的には常に一定の圧力に保持されるようになっている。なお、その他の部分は固定板32によって十分な強度に保持されている。
リザーバ形成基板20には、前記機能液導入口25とリザーバ100の側壁部とを連通させる導入路26が設けられている。
また、リザーバ形成基板20のうち、X軸方向に関して中央部には、Y軸方向に延びる凹溝700が形成されている。この凹溝700によってリザーバ形成基板20では、第1圧力発生室群12Aに対応して設けられた第1圧電素子群300Aを封止する第1封止部20Aと、第2圧力発生室群12Bに対応して設けられた第2圧電素子群300Bを封止する第2封止部20Bとが分けられている。同様に、第3圧力発生室群12Cに対応して設けられた第3圧電素子群(図示せず)を封止する第3封止部(図示せず)と、第4圧力発生室群12Dに対応して設けられた第4圧電素子群(図示せず)を封止する第4封止部(図示せず)とが、凹溝700によって分けられる。
そして、凹溝700においては、流路形成基板10(隔壁10K)の一部が露出している。なお、前述したようにこの凹溝700の両側部が、それぞれ、前記の段差部250となっており、また、凹溝700において露出した流路形成基板10(隔壁10K)の一部が、この凹溝700の底面、すなわち前記段差部250の下段面となっている。
リザーバ形成基板20のうち、圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の動作に干渉しない閉空間が確保されており、この閉空間が圧電素子保持部24となっている。圧電素子保持部24は、第1〜第4封止部20A〜20D(図示せず)のそれぞれに形成されており、第1〜第4圧電素子群300A〜300D(図示せず)を覆う大きさに形成されている。また、圧電素子300のうち、少なくとも圧電体膜70は、この圧電素子保持部24内に密封されている。
このようにリザーバ形成基板20は、圧電素子300を外部環境と遮断し、圧電素子300を封止するための封止部材としても機能している。すなわち、リザーバ形成基板20によって圧電素子300を封止することで、水分等の外部環境による圧電素子300の劣化や破壊を防止することができる。また、本実施形態では、圧電素子保持部24を密封状態にしただけであるが、例えば、圧電素子保持部24となる閉空間を真空にしたり、あるいは窒素又はアルゴン雰囲気等とすることにより、圧電素子保持部24内を低湿度に保持することができ、圧電素子300の劣化や破壊をさらに確実に防止することができる。
なお、リザーバ形成基板20は剛体であって、そのリザーバ形成基板20を形成する材料としては、例えば、ガラス、セラミック材料等の流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料を用いることが好ましい。本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板が用いられている。
第1封止部20Aの圧電素子保持部24によって封止されている圧電素子300のうち、上電極膜80の−X側の端部は、前述したように第1封止部20Aの外側まで延びて段差部250の下段面上(凹溝700の底面上)で露出し、端子部81となっている。なお、本実施形態では、段差部250における下段面上、すなわち流路形成基板10の上に、下電極膜60の一部が延出して形成されている。したがって、この下電極膜60と端子部81(上電極膜80)との間の導通を防止するため、絶縁膜600が、下電極膜60と端子部81との間に形成されている。同様に、第2封止部20Bの圧電素子保持部24によって封止されている圧電素子300のうち、上電極膜80の+X側の端部も、第2封止部20Bの外側まで延びて端子部81となっている。さらに、図示しないものの、第3、第4封止部20C、20D(図示せず)で封止されている圧電素子300についても、その上電極膜80の一部が、第3、第4封止部20C、20Dの外側まで延びて段差部250の下段面上で露出し、端子部81となっている。
圧電素子300を駆動するためのドライバIC(駆動回路部)200は、例えば回路基板や駆動回路を含む半導体集積回路(IC)によって構成されたデバイスであり、本実施形態ではフレキシブル基板500の下面500Aに接続されている。
フレキシブル基板500は、可撓性を有したフレキシブル回路基板からなるもので、例えば厚さ25μm程度のポリイミドからなる絶縁性のフィルム状部材によって構成されたものである。なお、フレキシブル基板500の下面500Aには、銅などの導電性材料からなる導電性の配線パターン(導電部)510が、プリント方式により、メッキやエッチングなどの手法によって設けられている。
図4に示すように、フレキシブル基板500の下面500Aの所定領域にはドライバIC200が設けられている。ドライバIC200は、フレキシブル基板500の下面500Aにフリップチップ実装されたことにより、前記配線パターン510の一部に接続されたものである。ドライバIC200は、第1〜第4ノズル開口群15A〜15Dに応じて複数(4つ)設けられている。そして、第1〜第4ノズル開口群15A〜15Dに応じて設けられた第1〜第4ドライバIC200A〜200Dは、それぞれ、フレキシブル基板500に対してフリップチップ実装された後、樹脂201によってフレキシブル基板500に対して固定されている。
また、フレキシブル基板500の一部には開口部520が二つ形成されている。これら開口部520は、第1ドライバIC200Aと第2ドライバIC200Bとの間の領域、及び第3ドライバIC200Cと第4ドライバIC200Dとの間の領域において、それぞれY軸方向に延びて形成されている。開口部520のY軸方向両端部のそれぞれには切欠部521が形成されている。そして、その切欠部521によって、フレキシブル基板500のうち、開口部520に対向する一部の領域(エッジ領域)530が開口部520の内側に曲げる(撓む)ことができるようになっている。エッジ領域530は、各ドライバIC200A〜200Dと開口部520との間の領域であって、開口部520に対向するエッジ領域530のエッジ部530Eは、Y軸方向に沿ってほぼ直線状に形成されている。すなわち、本実施形態においては、エッジ領域530は、Y軸方向を長手方向とする矩形状の領域であって、エッジ部530EがY軸まわり(θY方向)に回転するように曲げられるようになっている。
フレキシブル基板500の下面500Aのうち、開口部520におけるエッジ領域530には、配線パターン510の一部を構成する接続端子部(接続部)512が形成されている。第1ドライバIC200Aと開口部520との間の第1エッジ領域530Aには、第1ドライバIC200Aに配線パターン510を介して電気的に接続する複数の接続端子部512が形成されている。第1エッジ領域530Aに設けられた複数の接続端子部512は、第1圧電素子群300Aを構成する複数の圧電素子300(上電極膜80)のそれぞれに接続するようにパターニングされたものである。
すなわち、これら接続端子部512は、第1圧電素子群300Aを構成する複数の圧電素子300にそれぞれ対応するように、Y軸方向に複数(例えば720個)が並列した状態に形成されており、これによって第1接続端子群512Aを構成している。したがって、接続端子部512と圧電素子300側の端子部81とがそれぞれ接続することにより、ドライバIC200は接続端子部512を含む配線パターン510を介して、圧電素子300と電気的に接続されたものとなっている。
同様に、第2ドライバIC200Bと開口部520との間の第2エッジ領域530Bには、第2圧電素子群300Bを構成する複数の圧電素子300に対応するように、Y軸方向に複数(例えば720個)が並列した状態に形成された接続端子部512からなる第2接続端子群512Bが設けられている。第1エッジ領域530Aと第2エッジ領域530Bとは、X軸方向において互いに対向するように配置されており、これら第1、第2エッジ領域530A、530Bのそれぞれに形成されている第1接続端子群512A及び第2接続端子群512Bも、X軸方向において互いに対向するように配置された構成となっている。
また、同様に、第3ドライバIC200Cと開口部520との間の第3エッジ領域530Cには、第3圧電素子群300Cを構成する複数の圧電素子300に対応するように、Y軸方向に複数(例えば720個)が並列した状態に形成された接続端子部512からなる第3接続端子群512Cが設けられており、第4ドライバIC200Dと開口部520との間の第4エッジ領域530Dには、第4圧電素子群300Dを構成する複数の圧電素子300に対応するように、Y軸方向に複数(例えば720個)が並列した状態に形成された接続端子部512からなる第4接続端子群512Dが設けられている。そして、第3エッジ領域530Cと第4エッジ領域530Dとは、X軸方向において互いに対向するように配置されている。
そして、図3に示すように、フレキシブル基板500の下面500Aと、圧電素子300とを対向させ、開口部520と凹溝700とを位置決めした状態で、接続端子部512が形成されたエッジ領域530が下方に曲げられたことにより、エッジ領域530における下面500Aに設けられている接続端子部512と、段差部250の下段面(凹溝700の底面)に配置されている上電極膜80の端子部81とが接続される。なお、フレキシブル基板500については、そのエッジ領域530を下方に曲げて接続端子部512側を凹溝700内に入れ込む際、必要に応じて、該フレキシブル基板500を折り曲げてもよい。
ここで、第1圧電素子群300Aは、フレキシブル基板500の第1エッジ領域530A及びその第1エッジ領域530Aに設けられた第1接続端子群512Aに対応するように配置されており、第2圧電素子群300Bは、フレキシブル基板500の第2エッジ領域530B及びその第2エッジ領域530Bに設けられた第2接続端子群512Bに対応するように配置されている。したがって、第1圧電素子群300Aを構成する複数の圧電素子300の端子部81(上電極膜80)と、第1接続端子群512Aを構成する複数の接続端子部512とのそれぞれが良好に接続されるとともに、第2圧電素子群300Bを構成する複数の圧電素子300の端子部81(上電極膜80)と、第2接続端子群512Bを構成する複数の接続端子部512とのそれぞれが良好に接続される。
同様に、第3、第4圧電素子群300C、300Dを構成する複数の圧電素子300の端子部81と、第3、第4接続端子群512C、512Dを構成する複数の接続端子部512とが、それぞれ、第3、第4エッジ領域530C、530Dを曲げた状態で接続される。
ここで、接続端子部512と圧電素子300の端子部81(上電極膜80)とは、異方性導電膜(ACF:anisotropic conductive film)や異方性導電ペースト(ACP:anisotropic conductive paste)によって接続されており、したがって、接続端子部512と端子部81とは、これら異方性導電材料中の導電粒子によって電気的に接続されている。
図3に示すように、フレキシブル基板500とリザーバ形成基板20との間には、樹脂202が配置されており、これによってフレキシブル基板500に設けられたドライバIC200は、リザーバ形成基板20上、すなわち段差部250の上段側に設けられたものとなっている。そして、この状態でフレキシブル基板500とリザーバ形成基板20とは、樹脂202による樹脂モールドによって固定されている。なお、樹脂202については、凹溝700内にも配置され、接続端子部512と圧電素子300の端子部81(上電極膜80)との間の接続部を樹脂モールドしていてもよい。
また、前記フレキシブル基板500には、図5の要部側断面図に示すように、その配線パターン(導電部)510の接続端子部512の上、すなわち、該接続端子部512を形成した下面500Aと反対の側の面(上面)に、複数の接続パターン514が並列した状態で形成されている。これら接続パターン514は、フレキシブル基板500を貫通して形成された導電性の貫通パターン516を介すことにより、前記配線パターン510の接続端子部512とそれぞれに対応して導通している。このような構成によって接続端子部512は、接続パターン514を介することによって互いに導通することなく、電気的に独立したものとなっている。なお、接続パターン514及び貫通パターン516は、配線パターン510と同じ材料で形成されている。
また、フレキシブル基板500の上には、前記接続パターン514の上に応力緩和ブロック560が接合されている。この応力緩和ブロック560は、直方体状のブロックであって、本実施形態で非導電材料であるシリコンによって形成されたものである。なお、非導電材料とは、金属等の導電材料を除く材料、すなわち、シリコン等の半導体材料や、各種の(絶縁性)セラミックスやガラス等の絶縁材料を含む材料であり、このような材料をシリコンに代えて用いることもできる。
この応力緩和ブロック560には、良熱伝導性の材料、例えば銅や金等の金属からなる放熱部材570が設けられている。すなわち、応力緩和ブロック560の底面には、前記接続パターン514のそれぞれと対応して複数の下側パターン572が並列して形成されている。そして、これら下側パターン572には、応力緩和ブロック560を上下に貫通する貫通パターン574がそれぞれに対応して接続されており、さらにこれら貫通パターン574には、応力緩和ブロック560の上面に形成された上側パターン576が、それぞれに対応して接続されている。
これら下側パターン572、貫通パターン574、上側パターン576は、前記の放熱部材570を構成するもので、良熱伝導性の金属からなるものであり、したがって良好な放熱性を有するものとなっている。上側パターン576は、下側パターン572と同様に並列して形成されたものであり、このような構成によって前記接続端子部512は、下側パターン572や上側パターン576を介することによっても互いに導通することなく、電気的に独立したものとなっている。
なお、応力緩和ブロック560は半導体材料であるシリコンによって形成されているものの、その導電性については、前記接続端子部512と端子部81との間の導電粒子を介在させてなる電気的接続よりも格段に電気抵抗が高い。したがって、前述したように下側パターン572間や上側パターン576間では、電気的に導通しておらずに絶縁されていると見なすことができる。
また、シリコンからなることで熱伝導性については比較的良好なものとなる。特に、流路形成基板10やリザーバ形成基板20と同じ材質であるシリコンによって形成されているので、これらと同じ熱膨張率を有することにより、熱膨張率の違いによる影響を受けずらくなることで機械的にも有利なものとなる。
また、応力緩和ブロック560の上面側、すなわち上側パターン576を形成した側には、図6に示すように放熱フィン加工がなされており、これによって放熱フィン構造565が形成されている。このような放熱フィン構造565において、前記の上側パターン576は、放熱フィン構造565における山部565aに選択的に形成されている。ここで、応力緩和ブロック560はシリコンで形成されていることから、このような放熱フィン加工や、前記の貫通パターン574の形成のためのコンタクトホールの形成、さらには下側パターン572、貫通パターン574、上側パターン576のそれぞれの形成については、公知の半導体加工技術である既存の技術範囲で行うことができる。したがって、特別な加工技術を必要とすることなく、比較的容易に応力緩和ブロック560を形成することができる。
なお、フレキシブル基板500の前記接続パターン514と応力緩和ブロック560の下側パターン572との間の接合については、前記した異方性導電材料(ACP、ACF)によって接続してもよく、また、ろう材等の金属によって接続してもよい。
次に、このような構成を有する液滴吐出ヘッド1の動作について説明する。液滴吐出ヘッド1から機能液(インク)の液滴を吐出するために、図1に示した外部コントローラCTは、機能液導入口25に接続された不図示の外部機能液供給装置を駆動する。外部機能液供給装置から送出された機能液は、機能液導入口25を介してリザーバ100に供給された後、ノズル開口部15に至るまでの液滴吐出ヘッド1の内部流路を満たす。また、外部コントローラCTは、フレキシブル基板500に設けられた外部信号入力部580を介して、ドライバIC200等に駆動電力や指令信号を送る。フレキシブル基板500には、前記配線パターン510とは異なる配線パターン(図示せず)が設けられており、外部信号入力部580からの指令信号等は、その配線パターンを介してドライバIC200に送られる。ドライバIC200は、外部コントローラCTからの指令に基づいて、接続端子部512を含む配線パターン510を介して、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、圧電体膜70を変位させる。これにより、弾性膜50、下電極膜60を変位させ、各圧力発生室12内の圧力を高めて、ノズル開口部15より液滴を吐出させる。
また、このような構成の液滴吐出ヘッド1を製造するに際し、特にフレキシブル基板500の接続端子部512を凹溝700内、すなわち段差部250の下段面の端子部81に接続するには、予め異方性導電材料を端子部81上、又はフレキシブル基板500の接続端子部512上に配しておき、その状態で、フレキシブル基板500の先端側を曲げ(折り曲げ)てその接続端子部512側を凹溝700に入れ込み、異方性導電材料を介して端子部81に接続端子部512を接続する。そして、異方性導電材料を加熱することなどによって硬化させる。
続いて、フレキシブル基板500の、前記接続パターン514上に、異方性導電材料やろう材等を介在させて応力緩和ブロック560を載置する。そして、異方性導電材料やろう材等によって応力緩和ブロック560の下側パターン572と前記接続パターン514とを接合する。
このようにしてフレキシブル基板500の先端側を凹溝700内に接続すると、フレキシブル基板500には曲げによって応力が残留する。しかし、フレキシブル基板500の上面(接続端子部512の上側)に応力緩和ブロック560を接合しているので、前記の応力によって凹溝700内への接続後にフレキシブル基板500が変形しようとしても、応力緩和ブロック560によってフレキシブル基板500を押さえることができるため、フレキシブル基板500の変形を抑制することができる。すなわち、フレキシブル基板500は、その下面500A側が、硬化して剛体となった異方性導電材料に接合していることで、下面500A側が変形することなく固化されたものとなっており、上面側も、シリコン製で剛体である応力緩和ブロック560によって押さえていることから、変形することなく固化されたものとなっている。
したがって、このようにフレキシブル基板500の両面側を共に剛体で固化し押さえているので、曲げによる応力が残留しているにもかかわらず、この応力による変形を防止し、変形によるフレキシブル基板500の剥離を防止することができる。また、このようにフレキシブル基板500の剥離を防止できることから、部分的な剥離によって接続抵抗が増大し、圧電素子(駆動素子)300の駆動特性が低下するといった問題も防止することができる。
なお、応力緩和ブロック560とフレキシブル基板500の接続パターン514との間を異方性導電材料を用いて接続すれば、この異方性導電材料も硬化することで剛体になるので、応力緩和ブロック560とともにフレキシブル基板500の上面側をより強固に固化し押さえることができる。したがって、フレキシブル基板500の剥離防止効果をより高めることができる。
また、前記応力緩和ブロック560には、前記フレキシブル基板500の接続端子部(導電部)512に接続する放熱部材570(下側パターン572、貫通パターン574、上側パターン576)を設けている。したがって、特にフレキシブル基板500の接続端子部512とドライバIC300側の端子部81との間の接続部で発熱が起こるものの、この接続部上には前記の応力緩和ブロック560を接合しているので、前記接続部で発生した熱が接続端子部512、貫通パターン516、接続パターン514を介して応力緩和ブロック560の放熱部材570に伝わり、この放熱部材570や応力緩和ブロック560自体から良好に放熱される。よって、フレキシブル基板500の接続部での発熱に起因して、液滴吐出ヘッド1の機能液(インク)吐出性が損なわれてしまうことを防止することができる。
また、応力緩和ブロック560に放熱フィン構造565を形成しているので、その放熱面積が大となり、したがって応力緩和ブロック560での放熱がより良好になされるようになる。よって、液滴吐出ヘッド1の吐出性をより安定させることができる。すなわち、例えば大判サイズの印刷のように、大電流を流して高速で、しかも長時間に亘って印刷を行う場合にも、十分な放熱効果(冷却効果)が得られることで、その駆動を良好に行わせることができる。
なお、フレキシブル基板500の前記接続パターン514と応力緩和ブロック560の下側パターン572との間を、ろう材等の金属によって接続すれば、これら接続パターン514と下側パターン572との間の熱伝導性がより良好になり、したがって応力緩和ブロック560側での放熱効果をより高めることができる。
次に、本発明の液滴吐出ヘッドの第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の液滴吐出ヘッドの第2実施形態の要部を示す側断面図である。図7に示した液滴吐出ヘッドが、図5に示した液滴吐出ヘッドと異なるところは、主に、フレキシブル基板500の構成と、圧電素子(駆動素子)300の構成とにある。
図7に示した液滴吐出ヘッドにおいては、その凹溝700の底面(段差部250の下段面)に、前記端子部81とは別に、検査用端子部83が形成されている。この検査用端子部83は、対応する端子部81が導通する圧電素子300と同じ圧電素子300に導通して形成されたもので、例えば圧電素子300の上電極膜80に導通して形成されたものである。
また、フレキシブル基板501には、図5に示したフレキシブル基板500と異なり、前記接続端子部512とは別に、検査用接続端子部518が設けられている。この検査用接続端子部518は、ドライバIC200に導通する配線パターン510の一部としてではなく、この配線パターン510とは別に形成されたものである。そして、本実施形態では、この検査用接続端子部518に、図5に示した貫通パターン516が接続され、さらにこの貫通パターン516に、接続パターン514が接続されている。すなわち、フレキシブル基板501の下面の先端側には、配線パターン510とは別に検査用接続端子部518が形成されており、フレキシブル基板501の上面には、検査用接続端子部518と貫通パターン516を介して導通する接続パターン514が形成されている。
また、応力緩和ブロック562には、図5に示した応力緩和ブロック560と同様に、下側パターン572、貫通パターン574、上側パターン576が形成されている。ただし、これら各パターンは、前記の第1実施形態とは異なり、この第2実施形態では、放熱部材としてではなく、本発明における検査パターン578を構成するものとなっている。
このような構成の液滴吐出ヘッドを製造するに際し、特にフレキシブル基板501を凹溝700内に接続するには、前記液滴吐出ヘッド1の場合と同様にして、予め異方性導電材料を端子部81及び検査用端子部83上、又はフレキシブル基板500の接続端子部512及び検査用接続端子部518上に配しておく。そして、その状態でフレキシブル基板500の先端側を曲げ(折り曲げ)、その接続端子部512側を凹溝700に入れ込み、異方性導電材料を介して端子部81に接続端子部512を接続するとともに、検査用端子部83に検査用接続端子部518を接続する。そして、異方性導電材料を加熱することなどによって硬化させる。
続いて、フレキシブル基板501の、前記検査用接続端子部518に接続する接続パターン514上に、異方性導電材料やろう材等を介在させて応力緩和ブロック562を載置する。そして、異方性導電材料やろう材等によって応力緩和ブロック562の下側パターン572と前記接続パターン514とを接合する。
なお、フレキシブル基板501には、その先端側を凹溝700内に接続するに先立ち、あるいはその後に、段差部250の上段側に位置するようにしてドライバIC200を実装しておく。
このようにしてフレキシブル基板501上に応力緩和ブロック562を接合すると、その直後から、フレキシブル基板501上のドライバIC200と圧電素子300とが電気的に接続しているか否かを検出することができる。すなわち、ドライバIC200に通電することで圧電素子300側に駆動信号(電気信号)を送ると、フレキシブル基板501が正常に接続されており、したがって端子部81と接続端子部512との間、さらには検査用端子部83と検査用接続端子部518との間が正常に接続されていれば、応力緩和ブロック562において検査パターン578を構成する上側パターン576から、前記の駆動信号(電気信号)を検出することができる。つまり、ドライバIC200と圧電素子300とが、フレキシブル基板501を介して電気的に接続しているか否かを、検出することができるようになる。
したがって、従来のように液滴吐出ヘッドを完成に近い状態にまで組み立てることなく、応力緩和ブロック562を接合した直後に導通の検査を行うことができる。よって、接続不良を早い段階で選別することができ、これにより接続不良に対しての処置をより早く行うことにより、接続不良品に対しても完成に近い状態にまで組み立ててしまうことによる無駄をなくし、生産性を向上することができる。
また、第1実施形態と同様に、応力緩和ブロック562によってフレキシブル基板501の上面側を押さえるため、フレキシブル基板501の剥離を防止することができる。
なお、圧電素子(駆動素子)300側に、ドライバIC200の駆動信号に基づいて該圧電素子300が正規に動作するか否かを検出する回路を設けておき、この回路に、前記の検査用端子部83を導通させ、さらにこの検査用端子部83を介して前記検査パターン578を導通させるようにしてもよい。
このようにすれば、応力緩和ブロック562を接合した直後に、ドライバIC200と圧電素子300との間の導通の検査だけでなく、ドライバIC200によって圧電素子300が正規に動作するか否かも検査することができ、したがって動作不良の有無についても早い段階で知ることができる。
次に、本発明の液滴吐出ヘッドの第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の液滴吐出ヘッドの第3実施形態の要部を示す側断面図である。図8に示した液滴吐出ヘッドが、図7に示した液滴吐出ヘッドと異なるところは、フレキシブル基板の構成、及び応力緩和ブロックの構成にある。
図8に示した液滴吐出ヘッドにおいて、フレキシブル基板502には、第2実施形態と同様に、配線パターン510の一部としての接続端子部512と、これとは別に形成された検査用接続端子部518とが設けられている。そして、これら接続端子部512、検査用接続端子部518のいずれにも、接続パターンが導通させられている。すなわち、フレキシブル基板502の上面には、第1実施形態と同様に、貫通パターン516aを介して接続端子部512に導通する接続パターン514aが形成されており、また、第2実施形態と同様に、貫通パターン516bを介して検査用接続端子部518に導通する接続パターン514bが形成されている。ここで、接続パターン514aと接続パターン514bとは、接続することなくそれぞれ独立した状態、すなわち絶縁された状態に形成されている。
また、応力緩和ブロック564には、第1実施形態における放熱部材570と、第2実施形態における検査パターン578とが、共に備えられている。すなわち、放熱部材570側では、前記接続パターン514aに接続する下側パターン572aと、貫通パターン574a、上側パターン576aがそれぞれ設けられたことにより、放熱部材570が構成されている。一方、検査パターン578側では、前記接続パターン514bに接続する下側パターン572bと、貫通パターン574b、上側パターン576bがそれぞれ設けられたことにより、検査パターン578が構成されている。ここで、応力緩和ブロック564上において放熱部材570と検査パターン578とは、互いに導通することなく、それぞれ独立した状態、すなわち絶縁された状態に形成されている。
このような構成の液滴吐出ヘッドにあっては、放熱部材570により、第1実施形態と同様に、フレキシブル基板502の接続部での発熱に起因して、吐出性が損なわれてしまうことを防止することができる。また、検査パターン578により、第1実施形態と同様に、ドライバIC200と圧電素子300との間の接続不良を早い段階で選別することができ、これにより接続不良に対しての処置をより早く行うことができる。
さらに、第1実施形態と同様に、応力緩和ブロック562によってフレキシブル基板501の上面側を押さえるため、フレキシブル基板501の剥離を防止することができる。
<液滴吐出装置>
次に、前述した液滴吐出ヘッド1を備えた本発明の液滴吐出装置IJの一例について、図9を参照しながら説明する。図9は液滴吐出装置IJの概略構成を示す斜視図である。
図9において液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド1と、駆動軸4と、ガイド軸5と、コントローラCTと、ステージ7と、クリーニング機構8と、基台9と、ヒータ6とを備えている。ステージ7は、液滴吐出ヘッド1によって機能液が吐出される基板Pを支持するもので、基板Pを基準位置に固定する不図示の固定機構を備えたものである。液滴吐出ヘッド1のノズル開口部からは、ステージ7に支持されている基板Pに対し、機能液が吐出されるようになっている。
駆動軸4には駆動モータ2が接続されている。駆動モータ2はステッピングモータ等からなるもので、コントローラCTからY軸方向の駆動信号が供給されると、駆動軸4を回転させるようになっている。駆動軸4が回転すると、液滴吐出ヘッド1はY軸方向に移動する。ガイド軸5は基台9に対して動かないように固定されている。ステージ7は、駆動モータ3を備えている。駆動モータ3はステッピングモータ等からなるもので、コントローラCTからX軸方向の駆動信号が供給されると、ステージ7をX軸方向に移動するようになっている。
コントローラCTは、液滴吐出ヘッド1に対して液滴吐出を制御するための電圧を供給する。さらに、コントローラCTは、駆動モータ2に対して液滴吐出ヘッド1のY軸方向への移動を制御する駆動パルス信号を供給するとともに、駆動モータ3に対してステージ7のX軸方向への移動を制御する駆動パルス信号を供給する。
クリーニング機構8は液滴吐出ヘッド1をクリーニングするものであって、図示しない駆動モータを備えている。この駆動モータの駆動により、クリーニング機構8はガイド軸5に沿ってX軸方向に移動する。クリーニング機構8の移動もコントローラCTにより制御される。ヒータ6は、ここではランプアニールにより基板Pを熱処理する手段であり、基板P上に塗布された機能液に含まれる溶媒の蒸発及び乾燥を行うようになっている。このヒータ6の電源の投入及び遮断も、コントローラCTによって制御されるようになっている。
そして、液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド1と基板Pを支持するステージ7とを相対的に走査しつつ基板Pに対して液滴を吐出する。
このような液滴吐出装置IJにあっては、前述したように、フレキシブル基板500(501、502)の変形によるフレキシブル基板の接続部での剥離が防止された液滴吐出ヘッドを備えているので、この液滴吐出装置自体も、前記接続部の剥離による不良が防止されたものとなり、長期に亘る信頼性が確保されたものとなる。
なお、前述した実施形態において、液滴吐出ヘッド1より吐出される機能液としては、液晶表示デバイスを形成するための液晶表示デバイス形成用材料、有機EL表示デバイスを形成するための有機EL形成用材料、電子回路の配線パターンを形成するための配線パターン形成用材料などを含むものとする。これにより、液滴吐出装置IJは、液滴吐出法に基づいて吐出した機能液によって、前記各デバイスを製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 図1に示した液滴吐出ヘッドを下側から見た斜視図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 フレキシブル基板を下面側から見た図である。 液滴吐出ヘッドの要部側断面図である。 応力緩和ブロックにおける放熱フィン構造を示す要部側断面図である。 第2実施形態に係る液滴吐出ヘッドの要部側断面図である。 第3実施形態に係る液滴吐出ヘッドの要部側断面図である。 液滴吐出装置の一例を示す外観斜視図である。
符号の説明
1…液滴吐出ヘッド、15…ノズル開口部、15A〜15D…ノズル開口群、20…リザーバ形成基板、81…端子部、83…検査用端子部、200…ドライバIC(駆動回路部)、250…段差部、300…圧電素子(駆動素子)、500、501、502…フレキシブル基板、510…配線パターン(導電部)、512…接続端子部、518…検査用接続端子部、560、562、564…応力緩和ブロック、565…放熱フィン構造、570…放熱部材、572…下側パターン、574…貫通パターン、576…上側パターン、578…検査パターン、700…凹溝、IJ…液滴吐出装置

Claims (10)

  1. 段差部の上段側に設けられた駆動回路部と、前記段差部の下段側に設けられて前記駆動回路部によって駆動される駆動素子と、を備えた液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記駆動回路部と前記駆動素子とを電気的に接続する導電部を有したフレキシブル基板を備え、
    前記フレキシブル基板は、前記駆動素子に導通する端子部と前記段差部の下段側で接続されてなり、
    前記フレキシブル基板には、前記端子部との接続部上に、応力緩和ブロックが接合されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記応力緩和ブロックは非導電材料からなり、該応力緩和ブロックには、前記フレキシブル基板の導電部に接続する放熱部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記応力緩和ブロックには、放熱フィン加工がなされていることを特徴とする請求項2記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記応力緩和ブロックには、前記駆動回路部と駆動素子とが前記フレキシブル基板を介して電気的に接続しているか否かを検出するための、導電性の検査パターンが設けられていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記応力緩和ブロックは非導電材料からなり、該応力緩和ブロックには、前記フレキシブル基板の導電部に接続する放熱部材と、
    前記駆動回路部と駆動素子とが前記フレキシブル基板を介して電気的に接続しているか否かを検出するための、導電性の検査パターンと、が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記非導電性材料が、シリコンであることを特徴とする請求項2、3、5のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記駆動回路部が、前記フレキシブル基板上に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 前記駆動回路部が、前記フレキシブル基板上にフリップチップ実装されていることを特徴とする請求項7記載の液滴吐出ヘッド。
  9. 液滴を吐出する複数のノズル開口部を有し、
    前記駆動素子が、前記ノズル開口部に応じて複数設けられており、
    前記端子部が、前記複数の駆動素子のそれぞれに電気的に接続していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッド。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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