JP2007167558A - クッション及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】臀部に加わる圧力を低減することができ、しかも着座者の姿勢を安定させることのできるクッション及びその使用方法を提供する。
【解決手段】着座者の臀部を支持する第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりもも下方の位置で支持されており、第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりも高さ寸法が大きいので、各エアーセル11,21,31により着座者の臀部及び臀部近傍を支持する際に、臀部を支持する第1エアーセル11の上下方向の変形割合が小さくなる。即ち、臀部に加わる圧力を低減することができるので、臀部において下方に突出している座骨部や尾骨部の近傍に生ずる褥瘡を効果的に防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車椅子の着座面に載置され、着座者の褥瘡の発生を防止するために用いられるクッション及びその使用方法に関するものである。
一般に、この種のクッションとしては、互いに水平方向に並設されるとともに、それぞれ内部に空気を封入可能に形成され、着座者の臀部及び臀部近傍を支持する同一高さの複数のエアーセルと、各エアーセルの下端側を支持する平面状のベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路とを備え、各エアーセル上に着座すると各エアーセル内の空気が空気通路を介して互いに行き来し、各エアーセル内の空気圧が互いに等しくなることにより、着座者の臀部及び臀部近傍に加わる圧力を分散させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、前記クッションでは、着座者の臀部及び臀部近傍に加わる圧力が各エアーセル内の空気の圧力に等しくなるように、各エアーセルを軟らかい可撓性材料から形成しているが、実際には各エアーセルの上下方向の変形割合が大きくなると、臀部及び臀部近傍に加わる圧力が大きくなる。一方、臀部においては座骨部や尾骨部が他の部分に比べて下方に突出しているので、座骨部や尾骨部を支持するエアーセルの変形割合が大きくなり、座骨部や尾骨部の近傍で褥瘡が発生し易いという問題点があった。
この問題点を改善するクッションとしては、互いに水平方向に並設され、それぞれ内部に空気を封入可能な複数のエアーセルと、各エアーセルの下端側を支持する平面状のベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路とを備え、臀部を支持するエアーセルの高さ寸法を臀部の周囲に位置するエアーセルの高さ寸法よりも小さくすることにより、着座面を臀部の形状に沿わせて凹状に形成し、座骨部や尾骨部を支持するエアーセルの上下方向の変形割合が大きくならないようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−159286号公報 特表平6−510436号公報
しかしながら、後者のクッションでは、臀部を支持するエアーセルの高さ寸法が小さく、エアーセルの上端部がベース側に接触し易いので、エアーセルの上端部がベース側に接触し、座骨部及び尾骨部に加わる圧力が大きくなるという問題点があった。
また、着座面を臀部の形状に沿わせて凹状に形成することにより、臀部の周囲に位置する高さ寸法の大きいエアーセルによって臀部を水平方向に支持するようにしているが、高さ寸法の大きいエアーセルは水平方向に変形し易いので、臀部の周囲に位置するエアーセルによって臀部を水平方向に十分に支持することができず、着座者の姿勢を安定させることができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、臀部に加わる圧力を低減することができ、しかも着座者の姿勢を安定させることのできるクッション及びその使用方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、互いに水平方向に並設され、それぞれ内部に空気を封入可能な複数のエアーセルと、各エアーセルの下端側をそれぞれ支持するベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路とを備え、各エアーセルにより着座者の臀部及び臀部近傍を支持するクッションにおいて、前記ベースを、臀部を支持するエアーセルを他のエアーセルよりも下方の位置で支持するように形成している。
これにより、臀部を支持するエアーセルは他のエアーセルよりも下方の位置で支持されていることから、各エアーセルを上端部が互いに等しい高さ位置になるように形成することにより、臀部を支持するエアーセルの高さ寸法が臀部の周囲に位置するエアーセルの高さ寸法に比べて大きくなる。即ち、各エアーセルにより着座者の臀部及び臀部近傍を支持する際に、臀部を支持するエアーセルの上下方向の変形割合が小さくなり、臀部に加わる圧力を低減することができる。また、臀部の周囲に位置するエアーセルの高さ寸法が臀部を支持するエアーセルの高さ寸法よりも小さくなることから、臀部の周囲のエアーセルが水平方向に変形し難くなり、臀部の周囲に位置するエアーセルによって臀部を確実に水平方向に支持することができる。
また、本発明は、互いに水平方向に並設されるとともに、それぞれ内部に空気を封入可能に形成され、着座者の臀部及び臀部近傍を支持する複数のエアーセルと、臀部を支持するエアーセルを他のエアーセルよりも下方の位置で支持するように各エアーセルの下端側をそれぞれ支持するベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路と、各エアーセルを複数のグループに分割するとともに、各エアーセルが各グループ内でのみ互いに連通するように空気通路を切換可能な切換弁とを備えたクッションの使用方法であって、前記切換弁により各エアーセルを各グループによらず互いに連通させた状態で各エアーセル上に着座し、着座により各エアーセル間で互いに空気を行き来させた後、切換弁により各エアーセルを各グループ内でのみ互いに連通させるようにしている。
これにより、臀部を支持するエアーセルは他のエアーセルよりも下方の位置で支持されていることから、各エアーセルを上端部が互いに等しい高さ位置になるように形成することにより、臀部を支持するエアーセルの高さ寸法が臀部の周囲に位置するエアーセルの高さ寸法に比べて大きくなる。また、各エアーセルを各グループによらず互いに連通させた状態で各エアーセル上に着座し、各エアーセル間で互いに空気を行き来させることから、各エアーセル内の空気圧が互いに等しくなる。即ち、臀部を支持するエアーセルの上下方向の変形割合が小さくなるとともに、各エアーセル内の空気圧が互いに等しくなるので、臀部に加わる圧力を低減することができる。また、臀部の周囲に位置するエアーセルの高さ寸法が臀部を支持するエアーセルの高さ寸法よりも小さくなり、臀部の周囲のエアーセルが水平方向に変形し難くなることから、臀部の周囲に位置する各エアーセルによって臀部を確実に水平方向に支持することができる。さらに、着座後に各エアーセルを各グループ内でのみ互いに連通させるようにすることから、着座者の体重移動による各エアーセル内の空気の流通が規制され、各エアーセルによって臀部を確実に水平方向に支持することができる。
本発明によれば、臀部に加わる圧力を低減することができるので、臀部において下方に突出している座骨部や尾骨部の近傍に生ずる褥瘡を効果的に防止することができる。また、各エアーセルによって臀部を確実に水平方向に支持することができるので、着座者の姿勢を安定させることができる。
図1乃至図8は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1はベースの斜視図、図2はクッションの斜視図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は第1エアーセルユニットの側面断面図、図5は第1ベース部材の側面断面図、図6は第1ベース部材の平面図、図7は第2エアーセルユニットの側面断面図、図8は第3エアーセルユニットの側面断面図である。
本実施形態のクッションは、複数の第1エアーセルユニット10と、複数の第2エアーセルユニット20と、複数の第3エアーセルユニット30とを備えている。また、各エアーセルユニット10,20,30は、図1及び図2に示すように、前後方向に8個配列されるとともに、幅方向に8個配列されている。
第1エアーセルユニット10は、下端側が開口している袋状の第1エアーセル11と、第1エアーセル11が着脱自在に取付けられた第1ベース部材12と、第1ベース部材12に取付けられた第1エアーセル11の外周部に着脱自在に取付けられたクランプ13とを有する。
第1エアーセル11は軟質のゴムや樹脂等の可撓性の材料から成り、開口縁部11aは他の部分よりも厚い。開口縁部11aの下端側の内周面には径方向内側に突出した突出部11bが設けられている。
第1ベース部材12は第1エアーセル11よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、矩形の板状である。第1ベース部材12の上面には上方に突出した断面円形状の取付部12aが設けられ、取付部12aの中央部には下方に延びる凹状部12bが設けられている。また、取付部12aの上端側の外周面には径方向外側に突出した突出部12cが設けられている。第1エアーセル11の開口縁部11aが取付部12aの外周面に嵌合により取付けられ、開口縁部11aの突出部11bが取付部12aの突出部12cに上下方向に係止する。
第1ベース部材12の4つの端部にはそれぞれ凸部12dまたは凹部12eが一つずつ設けられている。
第1ベース部材12には外周面から凹状部12bまで貫通する4つの空気通路12fが設けられ、各空気通路12fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。また、各空気通路12fは凸部12dの先端部または凹部12eの底部に開口している。
クランプ13はリング状に巻回されたコイルスプリングから成り、第1ベース部材12の取付部12aに第1エアーセル11を取付けた後、第1エアーセル11の開口縁部11aに径方向外側から取付けられる。また、クランプ13は取付部12aに取付けられた開口縁部11aの外径よりも小さい内径を有する。即ち、クランプ13が開口縁部11aに取付けられると、開口縁部11aはクランプ13によって突出部12a側に押付けられる。
第2エアーセルユニット20は、下端側が開口している袋状の第2エアーセル21と、第2エアーセル21が着脱自在に取付けられた第2ベース部材22と、第2ベース部材22に取付けられた第2エアーセル21の外周部に着脱自在に取付けられたクランプ13とを有する。
第2エアーセル21は軟質のゴムや樹脂等の可撓性の材料から成り、開口縁部21aは他の部分よりも厚い。開口縁部21aの下端側の内周面には径方向内側に突出した突出部21bが設けられている。第2エアーセル21は第1エアーセル11よりも高さ寸法が小さい。
第2ベース部材22は第2エアーセル21よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、第1ベース部材12よりも高さ寸法の大きい矩形の板状である。第2ベース部材22の上面には上方に突出した断面円形状の取付部22aが設けられ、取付部22aの中央部には下方に延びる凹状部22bが設けられている。また、取付部22aの上端側の外周面には径方向外側に突出した突出部22cが設けられている。第2エアーセル21の開口縁部21aが取付部22aの外周面に嵌合により取付けられ、開口縁部21aの突出部21bが取付部22aの突出部22cに上下方向に係止する。
第2ベース部材22の4つの端部にはそれぞれ凸部22dまたは凹部22eが一つずつ設けられている。
第2ベース部材22には第1ベース部材12と同様に外周面から凹状部22bまで貫通する4つの空気通路22fが設けられ、各空気通路22fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。また、各空気通路22fは凸部22dの先端または凹部22eの底部に開口している。
第3エアーセルユニット30は、下端側が開口している袋状の第3エアーセル31と、第3エアーセル31が着脱自在に取付けられた第3ベース部材32と、第3ベース部材32に取付けられた第3エアーセル31の外周部に着脱自在に取付けられたクランプ13とを有する。
第3エアーセル31は軟質のゴムや樹脂などの可撓性の材料から成り、開口縁部31aは他の部分よりも厚い。開口縁部31aの下端側の内周面には径方向内側に突出した突出部31bが設けられている。第3エアーセル31は第2エアーセル21よりも高さ寸法が小さい。
第3ベース部材32は第3エアーセル31よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、第2ベース部材22よりも高さ寸法の大きい矩形の板状である。第3ベース部材32の上面には上方に突出した断面円形状の取付部32aが設けられ、取付部32aの中央部には下方に延びる凹状部32bが設けられている。また、取付部32aの上端側の外周面には径方向外側に突出した突出部32cが設けられている。第3エアーセル31の開口縁部31aが取付部32aの外周面に嵌合により取付けられ、開口縁部31aの突出部31bが取付部32aの突出部32cに上下方向に係止する。
第3ベース部材32の4つの端部にはそれぞれ凸部32dまたは凹部32eが一つずつ設けられている。
第3ベース部材32には第1ベース部材12と同様に外周面から凹状部32bまで貫通する4つの空気通路32fが設けられ、各空気通路32fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。また、各空気通路32fは凸部32dの先端または凹部32eの底部に開口している。
各ベース部材12,22,32の各凸部12d,22d,32dは各凹部12e,22e,32eに連結可能である。即ち、図1に示すように、各ベース部材12,22,32を互いに端部が接するように並べることにより、凸部12d,22d,32dが凹部12e,22e,32eに連結する。また、凸部12d,22d,32dが凹部12e,22e,32eに連結することにより、各空気通路12f,22f,32fが互いに連通する。即ち、各ベース部材12,22,32を互いに端部が接するように並べることにより、各ベース部材12,22,32が連結するとともに、各ベース部材12,22,32に取付けられた各エアーセル11,21,32内が互いに連通する。また、図3に示すように、他と連通しない空気通路12f,22f,32fはキャップCAによって閉鎖されている。
図1に示すように各ベース部材12,22,32を連結することにより、ベースBAが形成されている。ここで、クッションの前後方向中央よりも後端側で着座者の臀部を支持するので、臀部を支持する部分に高さ寸法の小さい第1ベース部材12が配置されている。クッションの後端の幅方向両側及びクッションの前端側は着座者の臀部を支持しないので、高さ寸法の大きい第3ベース部材32が配置されている。第1ベース部材12と第3ベース部材32との間には第2ベース部材22が配置されている。また、各ベース部材12,22,32にはそれぞれエアーセル11,21,31が取付けられている。即ち、各エアーセル11,21,31は水平方向に並設され、着座者の臀部を支持する第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりも下方の位置で支持されている。ここで、各エアーセルユニット10,20,30の高さ寸法は互いに等しく、クッションにおいて各エアーセル11,21,31の上端部は互いにほぼ等しい高さ位置になる。
以上のように構成されたクッションは、例えば車椅子の着座面に褥瘡の発生を防止するために用いられる。車椅子の着座面に載置されたクッションは所定の布製カバー等によって覆われ、各エアーセル11,21,31内には所定量の空気が充填されている。
従って、着座者が車椅子に着座すると、各エアーセル11,21,31内の空気が各空気通路12f,22f,32fを介して互いに行き来し、各エアーセル11,21,31内の空気圧が同等になる。ここで、着座者の臀部を支持する第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりもも下方の位置で支持されており、第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりも高さ寸法が大きいので、各エアーセル11,21,31により着座者の臀部及び臀部近傍を支持する際に、臀部を支持する第1エアーセル11の上下方向の変形割合が小さくなる。ここで、各エアーセル11,21,31は上下方向の変形割合に応じて反力が大きくなるので、第1エアーセル11の上下方向の変形割合が小さくなることにより、臀部に加わる圧力を低減することができる。
また、臀部の周囲に位置する各エアーセル21,31の高さ寸法が臀部を支持する第1エアーセル11の高さ寸法よりも小さくなることから、臀部を水平方向に支持する各エアーセル21,31が臀部を支持する第1エアーセル11よりも水平方向に変形し難くなる。
また、第1ベース部材12と第3ベース部材32との間に第2ベース部材22を設け、各エアーセル11,21,31を支持する上下方向の位置が第1エアーセル11から第3エアーセル31に向かって徐々に高くなるようにしたので、ベースBAの上面が着座者の臀部に沿った形状となる。
このように、本実施形態によれば、着座者の臀部を支持する第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりもも下方の位置で支持されており、第1エアーセル11は他の各エアーセル21,31よりも高さ寸法が大きいので、各エアーセル11,21,31により着座者の臀部及び臀部近傍を支持する際に、臀部を支持する第1エアーセル11の上下方向の変形割合が小さくなる。即ち、臀部に加わる圧力を低減することができるので、臀部において下方に突出している座骨部や尾骨部の近傍に生ずる褥瘡を効果的に防止することができる。
また、臀部の周囲に位置する各エアーセル21,31の高さ寸法が臀部を支持する第1エアーセル11の高さ寸法よりも小さくなり、臀部を水平方向に支持する各エアーセル21,31が水平方向に変形し難くなるので、臀部の周囲の各エアーセル21,31によって臀部が水平方向に確実に支持され、着座者の姿勢を安定させることができる。
さらに、各エアーセル11,21,31の上端部が互いに等しい高さ位置になっているので、着座者がクッションの凹凸に応じて臀部の位置合わせを行う必要がなく、着座者の着座を容易にする上で有利である。
また、各エアーセル11,21,31を支持する上下方向の位置が第1エアーセル11から第3エアーセル31に向かって徐々に高くなるようにしたので、ベースBAの上面が着座者の臀部に沿った形状となり、臀部に加わる圧力を効率的に分散させることができるとともに、着座者の姿勢を安定させることができる。
尚、本実施形態では、複数のベース部材12,22,32を連結することによりベースBAを形成したものを示したが、ベースBAをゴム材料や樹脂材料などで一体に成形することも可能である。
また、本実施形態では、ベース部材12,22,32にエアーセル11,21,31を着脱自在に取付けるようにしたものを示したが、ベース部材12,22,32とエアーセル11,21,31とをゴム材料や樹脂材料などで一体に成形することも可能である。
図9乃至図15は本発明の第2の実施形態を示すもので、図9はクッションの要部側面断面図、図10は第1エアーセルユニットの側面断面図、図11は第1ベース部材の平面図、図12は第2エアーセルユニットの側面断面図、図13は第3エアーセルユニットの側面断面図、図14はクッションの平面図、図15は各空気通路の連通状態を示す概略図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態のクッションは、複数の第1エアーセルユニット40と、複数の第2エアーセルユニット50と、複数の第3エアーセルユニット60とを備えている。また、各エアーセルユニット40,50,60は前後方向に8個配列されるとともに、幅方向に8個配列されている。
第1エアーセルユニット40は、第1の実施形態と同等の第1エアーセル11及びクランプ13と、第1エアーセル11が着脱自在に取付けられた第1ベース部材41とを有する。
第1ベース部材41は第1エアーセル11よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、矩形の板状である。第1ベース部材41の上面には上方に突出した断面円形状の取付部41aが設けられ、取付部41aの中央部には下方に延びる凹状部41bが設けられている。また、取付部41aの上端側の外周面には径方向外側に突出した突出部41cが設けられている。
第1ベース部材41の4つの端部にはそれぞれ凸部41dまたは凹部41eが一対ずつ設けられている。
第1ベース部材41には上面から凹状部41bまで貫通する4つの空気通路41fが設けられ、各空気通路41fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。
第2エアーセルユニット50は、第1の実施形態と同等の第2エアーセル21及びクランプ13と、第2エアーセル21が着脱自在に取付けられた第2ベース部材51とを有する。
第2ベース部材51は第2エアーセル21よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、第1ベース部材41よりも高さ寸法の大きい矩形の板状である。第2ベース部材51の上面には上方に突出する断面円形状の取付部51aが設けられ、取付部51aの中央部には下方に延びる凹状部51bが設けられている。また、取付部51aの上端側の外周面には径方向外側に突出した突出部51cが設けられている。
第2ベース部材51の4つの端部にはそれぞれ凸部51dまたは凹部51eが一対ずつ設けられている。
第2ベース部材51には第1ベース部材41と同様に上面から凹状部51bまで貫通する4つの空気通路51fが設けられ、各空気通路51fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。
第3エアーセルユニット60は、第1の実施形態と同等の第3エアーセル31及びクランプ13と、第3エアーセル31が着脱自在に取付けられた第3ベース部材61とを有する。
第3ベース部材61は第3エアーセル31よりも硬いゴム材料や樹脂材料から成り、第2ベース部材51よりも高さ寸法の大きい矩形の板状である。第3ベース部材の上面には上方に突出した断面円形状の取付部61aが設けられ、取付部51aの中央部には下方に延びる凹状部51bが設けられている。また、取付部61aの上端の外周面には径方向外側に突出した突出部61cが設けられている。
第3ベース部材61の4つの端部にはそれぞれ凸部61dまたは凹部61eが一対ずつ設けられている。
第3ベース部材61には第1ベース部材41と同様に上面から凹状部61bまで貫通する4つの空気通路61fが設けられ、各空気通路61fは互いに周方向に等角度間隔をおいて配置されている。
図14に示すように各エアーセルユニット40,50,60を連結することにより、ベース部材BAが形成されている。ここで、クッションの前後方向中央よりも後端側で着座者の臀部を支持するので、臀部を支持する部分に高さ寸法の小さい第1ベース部材41が配置されている。クッションの後端の幅方向両端及びクッションの前端側は着座者の臀部を支持しないので、高さ寸法の大きい第2ベース部材51及び第3ベース部材61が配置されている。
また、図9に示すように、各空気通路41f,51f,61fは可撓性のチューブ部材TUを介して連通している。また、空気通路41f,51f,61fは図15のように連通している。即ち、第1ベース部材41は切換弁としての複数の開閉弁70にによって4つのグループG1,G2,G3,G4に分割され、第2ベース部材51によって構成されたグループG5と開閉弁70を介して連通している。また、グループG5は第3ベース部材61によって構成されたグループG6と開閉弁70を介して連通している。従って、各エアーセル11,21,31は各開閉弁70によって6つのグループG1,G2,G3,G4,G5,G6に分けられている。また、各開閉弁70を閉鎖すると、各エアーセル11,21,31は各グループG1,G2,G3,G4,G5,G6内でのみ連通する。
以上のように構成されたクッションは、例えば車椅子の着座面に褥瘡の発生を防止するために用いられ、以下のように使用される。
先ず、各開閉弁70を開放した状態で着座者が車椅子に着座すると、各エアーセル11,21,31内の空気が各空気通路41f,51f,61fを介して互いに行き来し、各エアーセル11,21,31内の空気圧が同等になる。次に、各開閉弁を閉鎖することにより、各エアーセル11,21,31は各グループG1,G2,G3,G4,G5,G6内でのみ連通する。これにより、各エアーセル11,21,31間の空気の移動が規制され、着座者の姿勢が安定する。
このように、本実施形態によれば、各エアーセル11,21,31は各開閉弁70によって6つのグループG1,G2,G3,G4,G5,G6に分けられているとともに、各開閉弁70を閉鎖すると、各エアーセル11,21,31は各グループG1,G2,G3,G4,G5,G6内でのみ連通するので、各開閉弁70を開放した状態で着座者が車椅子に着座することにより、各エアーセル11,21,31内の空気が各空気通路41f,51f,61fを介して互いに行き来し、各エアーセル11,21,31内の空気圧を同等にすることができる。また、各開閉弁70を閉鎖することにより、各エアーセル11,21,31間の空気の移動を規制し、着座者の姿勢を安定させることができる。
本発明における第1の実施形態を示すベースの斜視図 クッションの斜視図 図2におけるA−A線断面図 第1エアーセルユニットの側面断面図 第1ベース部材の側面断面図 第1ベース部材の平面図 第2エアーセルユニットの側面断面図 第3エアーセルユニットの側面断面図 クッションの要部側面断面図 第1エアーセルユニットの側面断面図 第1ベース部材の平面図 第2エアーセルユニットの側面断面図 第3エアーセルユニットの側面断面図 クッションの平面図 各空気通路の連通状態を示す概略図
符号の説明
10…第1エアーセルユニット、11…第1エアーセル、12…第1ベース部材、13…クランプ、20…第2エアーセルユニット、21…第2エアーセル、22…第2ベース部材、30…第3エアーセルユニット、31…第3エアーセル、32…第3ベース部材、40…第1エアーセルユニット、41…第1ベース部材、50…第2エアーセルユニット、51…第2ベース部材、60…第3エアーセルユニット、61…第3ベース部材、BA…ベース。

Claims (5)

  1. 互いに水平方向に並設され、それぞれ内部に空気を封入可能な複数のエアーセルと、各エアーセルの下端側をそれぞれ支持するベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路とを備え、各エアーセルにより着座者の臀部及び臀部近傍を支持するクッションにおいて、
    前記ベースを、臀部を支持するエアーセルを他のエアーセルよりも下方の位置で支持するように形成した
    ことを特徴とするクッション。
  2. 前記各エアーセルをその上端部が互いにほぼ等しい高さ位置になるように設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 前記ベースを、各エアーセルを支持する上下方向の位置が臀部を支持するエアーセルから他のエアーセルに向かって徐々に高くなるように形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のクッション。
  4. 前記各エアーセルを複数のグループに分割するとともに、各エアーセルが各グループ内でのみ互いに連通するように空気通路を切換可能な切換弁を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のクッション。
  5. 互いに水平方向に並設されるとともに、それぞれ内部に空気を封入可能に形成され、着座者の臀部及び臀部近傍を支持する複数のエアーセルと、臀部を支持するエアーセルを他のエアーセルよりも下方の位置で支持するように各エアーセルの下端側をそれぞれ支持するベースと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路と、各エアーセルを複数のグループに分割するとともに、各エアーセルが各グループ内でのみ互いに連通するように空気通路を切換可能な切換弁とを備えたクッションの使用方法であって、
    前記切換弁により各エアーセルを各グループによらず互いに連通させた状態で各エアーセル上に着座し、着座により各エアーセル間で互いに空気を行き来させた後、切換弁により各エアーセルを各グループ内でのみ互いに連通させる
    ことを特徴とするクッションの使用方法。

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