JP5205800B2 - エアーセル - Google Patents

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本発明は、例えば車椅子の着座面や病院のベッドに設けられ、着座者や患者に発生する褥瘡を防止するために用いられるエアーセルに関するものである。
一般に、この種のエアーセルを用いたクッションとしては、それぞれ上方に向かって延びる袋状に形成され、互いに水平方向に並ぶように配置された複数のエアーセルと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路と、空気通路を介して各エアーセル内の空気量を調整する空気量調整手段とを備え、各エアーセルによって患者を支持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−204561号公報
ところで、前記クッションでは、各エアーセルが患者の体形や体重に応じて上下方向に潰れるとともに、各エアーセル内の空気圧が空気通路を介して略等しくなり、各エアーセルと患者との接触圧を均一に分散させるようになっている。
しかしながら、例えばエアーセル100の側面101が上下方向に延びるように形成されていると(図11参照)、変形前の状態の側面101が上下方向に潰れ難く、各エアーセル100と患者との接触圧を均一に分散させる上で好ましくないという問題点があった。
また、前述のように形成されたエアーセル100の側面101は、上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分が大きく括れ、括れた部分以外の部分が変形しない傾向がある(図12参照)。このため、上下方向の中間部分でエアーセル100が折れ曲がり(図13参照)、各エアーセル100上における患者の水平方向の位置が安定しなくなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下方向に軟らかく潰れ、しかも上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分で折れ曲がり難いエアーセルを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、空気袋の側面に複数の凹状部を設け、各凹状部を、空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の内側に突出させることによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し、空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成している。
これにより、空気袋の側面に複数の凹状部が設けられ、各凹状部は空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の内側に突出させることによりそれぞれ設けられていることから、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が各凹状部を起点にして上下方向に屈曲する。また、各凹状部は互いに上下方向に異なる位置に配置されているので、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が上下方向の複数個所で上下方向に屈曲する。更に、着座者が着座すると、空気袋の上端中央部の凸部が先に着座者の臀部に当接し、着座者の臀部によって凸部が押し下げられることから、空気袋の上端部の中央部近傍が下方に向かって大きく変形するとともに、空気袋の側面の上端側に空気袋の内側に向かう曲げ応力が加わり、側面の上端側が上下方向に変形し易くなる。また、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びるように形成された端面により、着座者の臀部によって凸部が押し下げられる際に、端面に主に剪断方向の力が加わることから、凸部を下方に押し下げるために要する力が小さくなる。
また、本発明は、上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、空気袋の側面に複数の凸状部を設け、各凸状部を、空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の外側に突出させることによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し、空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成している。
これにより、空気袋の側面に複数の凸状部が設けられ、各凸状部は空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の内側に突出させることによりそれぞれ設けられていることから、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が各凸状部を起点にして上下方向に屈曲する。また、各凸状部は互いに上下方向に異なる位置に配置されているので、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が上下方向の複数個所で上下方向に屈曲する。更に、着座者が着座すると、空気袋の上端中央部の凸部が先に着座者の臀部に当接し、着座者の臀部によって凸部が押し下げられることから、空気袋の上端部の中央部近傍が下方に向かって大きく変形するとともに、空気袋の側面の上端側に空気袋の内側に向かう曲げ応力が加わり、側面の上端側が上下方向に変形し易くなる。また、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びるように形成された端面により、着座者の臀部によって凸部が押し下げられる際に、端面に主に剪断方向の力が加わることから、凸部を下方に押し下げるために要する力が小さくなる。
また、本発明は、上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、空気袋の側面に複数の薄肉部を設け、各薄肉部を、空気袋の側面の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の側面の他の部分よりも薄肉に形成することによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し、空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成している。
これにより、空気袋の側面に複数の薄肉部が設けられ、各薄肉部は空気袋の側面の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の側面の他の部分よりも薄肉に形成することによりそれぞれ設けられていることから、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が各薄肉部を起点にして上下方向に屈曲する。また、各薄肉部は互いに上下方向に異なる位置に配置されているので、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が上下方向の複数個所で上下方向に屈曲する。更に、着座者が着座すると、空気袋の上端中央部の凸部が先に着座者の臀部に当接し、着座者の臀部によって凸部が押し下げられることから、空気袋の上端部の中央部近傍が下方に向かって大きく変形するとともに、空気袋の側面の上端側に空気袋の内側に向かう曲げ応力が加わり、側面の上端側が上下方向に変形し易くなる。また、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びるように形成された端面により、着座者の臀部によって凸部が押し下げられる際に、端面に主に剪断方向の力が加わることから、凸部を下方に押し下げるために要する力が小さくなる。
本発明によれば、空気袋が上下方向に潰れる際に、空気袋の側面が上下方向の複数個所で上下方向に屈曲するので、空気袋の側面が上下方向に円滑に変形し、空気袋の側面の一部分だけが大きく括れることを防止可能である。即ち、空気袋が上下方向に軟らかく潰れ、しかも上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分で折れ曲がり難いので、複数のエアーセルによって支持対象物を支持する場合に、各エアーセルと支持対象物との接触圧を均一に分散させることができ、各エアーセル上における支持対象物の水平方向の位置を安定させることができる。更に、空気袋の側面の上端側を上下方向に変形し易くすることができるので、空気袋の側面を上下方向に円滑に変形させる上でより有利である。また、着座者の臀部によって凸部が押し下げられる際、凸部を下方に押し下げるために要する力を小さくすることができるので、各エアーセルと臀部との接触圧を均一に分散させる上で極めて有利である。
図1乃至図4は本発明の第1実施形態を示すもので、図1はエアーセルの側面断面図、図2はエアーセルの動作説明図、図3はクッションの平面図、図4は図3におけるA−A線断面図である。以下の文章中の方向の説明は図3及び図4に示した前後方向、左右方向及び上下方向に準ずる。
本実施形態のエアーセル10は、上方に向かって延びるように形成されるとともに下端が開口している空気袋11と、空気袋11の下端の開口部を形成している開口縁部12とを有する。また、空気袋11と開口縁部12とは一体に形成されている。
空気袋11及び開口縁部12は軟質のゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成る。空気袋11は、上下方向に延びる円筒形状の側面部11aと、側面部11aの上端を閉鎖するように形成された上端部11bとを有する。側面部11a及び上端部11bは1mm以下の均一な厚さ寸法を有する薄膜状に形成され、開口縁部12は側面部11aの下端に設けられている。開口縁部12は側面部11aよりも大きな厚さ寸法を有し、側面部11aよりも径方向内側に突出している。
空気袋11の側面部11aには複数の凹状部11cが設けられ、各凹状部11cは側面部11aを形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋11の全周に亘って空気袋11の内側に突出させることによりそれぞれ設けられている。また、各凹状部11cは互いに上下方向に異なる位置に配置されるとともに、各凹状部11cは互いに上下方向に間隔をおかずに配置され、側面部11aにおいて各凹状部11cが設けられた範囲が蛇腹状に形成されている。
空気袋11の上端部11bは、側面部11aの上端から空気袋11の内側に向かって延びるように形成された第1端面11dと、第1端面11dの上端から空気袋11の内側に向かって延びるように形成された第2端面11eとから構成されている。第1端面11dは側面部11aの上端を閉鎖可能な仮想半球面IHの下端側であり、第2端面11eは側面部11aと略90度の角度で交差する方向に延びる略平面状に形成されている。即ち、第2端面11eが側面部11aとなす角度α(90度)は第1端面11dが側面部11aとなす最大角度βよりも大きい。第2端面11eの中央部には凸部11fが設けられ、凸部11fは第2端面11eを形成している薄膜を第2端面11eの他の部分よりも上方に突出させることにより形成され、半球面状に形成されている。即ち、空気袋11には、上端部11bの中央部に上方に向かって突出するように形成された凸部11fと、凸部11fの周縁から略水平方向外側に向かって延びるように形成された第2端面11eとが設けられている。
このエアーセル10は例えば図3及び図4に示すようなクッションに用いられる。このクッションは、互いに略水平方向に並ぶように設けられた複数のエアーセル10と、各エアーセル10から成るエアーセル群の左右方向両側に設けられた複数のサイドエアーセル20と、エアーセル群の前端側における左右方向中央に設けられた前端側エアーセル30と、前端側エアーセル30の左右方向両側にそれぞれ設けられた前端支持部材40と、各エアーセル10,20,30及び各前端支持部材40の下端側を支持するベース50とを有する。各サイドエアーセル20及び前端側エアーセル30は上方に向かって延びるとともに下端が開口している袋状に形成されている。
各エアーセル10は着座者の臀部Hの下面を支持するように配置され、各サイドエアーセル20は着座者の臀部Hの側面側を支持するように配置されている。また、前端側エアーセル30は着座者の両大腿の間に配置され、各前端支持部材40は着座者の両大腿を支持するように配置されている。各前端支持部材40は発泡ウレタン等の可撓性材料から成る。
ベース50は硬質のゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成り、平板状に形成されている。各エアーセル10,20,30の下端側がベース50によって支持されると、各エアーセル10,20,30の下端の開口部がベース50によって閉鎖される。ベース50には空気通路50aが形成され、空気通路50aは各エアーセル10,20,30内に連通するとともに、図示しない空気量調整装置に接続されている。即ち、空気量調整装置によって各エアーセル10,20,30内の空気量を調整し、着座者の臀部Hに加わる圧力を調整するようになっている。
以上のように構成されたクッションは、例えば車椅子の着座面に載置されて使用される。また、着座者がクッション上に着座すると、各エアーセル10,20,30内の空気が空気通路50aを介して移動し、各エアーセル10,20,30内の空気圧が同等になる。
ところで、各エアーセル10は着座者の臀部Hの下面を支持するように配置されているので、各エアーセル10の空気袋11は着座者の臀部Hによって上下方向に潰れる。ここで、各エアーセル10の空気袋11の側面部11aには複数の凹状部11cが設けられ、各凹状部11cは側面部11aを構成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋11の全周に亘って空気袋11の内側に突出させることにより形成されている。このため、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが各凹状部11cを起点にして上下方向に屈曲する。また、各凹状部11cは互いに上下方向に異なる位置に配置されているので、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが上下方向の複数個所で上下方向に屈曲する(図2参照)。
このように、本実施形態によれば、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが上下方向の複数個所で上下方向に屈曲するので、空気袋11の側面部11aが上下方向に円滑に変形し、空気袋11の側面部11aの一部分だけが大きく括れることを防止可能である。即ち、空気袋11が上下方向に軟らかく潰れ、しかも上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分で折れ曲がり難いので、各エアーセル10によって着座者の臀部Hを支持する場合に、各エアーセル10と臀部Hとの接触圧を均一に分散させることができ、各エアーセル10上における臀部Hの水平方向の位置を安定させることができる。
また、凹状部11cが空気袋11の全周に亘って延びるように設けられているので、空気袋11の側面部11aを上下方向に円滑に変形させる上で極めて有利である。
また、空気袋11の上端部11bの中央部には上方に向かって突出するように形成された凸部11fが設けられているので、各エアーセル10上に着座者が着座すると、空気袋11の上端部11bよりも先に凸部11fが着座者の臀部Hに当接し、着座者の臀部Hによって凸部11fが押し下げられた後に、着座者の臀部Hが空気袋11の上端部11bに当接する(図2参照)。即ち、上端部11bに凸部11fが設けられていない場合と比較して空気袋11の上端部11bの中央部近傍が下方に向かって大きく変形するので、空気袋11の側面部11aの上端側11gに空気袋11の内側に向かう曲げ応力が加わり、側面部11aの上端側11gが上下方向に変形し易くなる。即ち、空気袋11の側面部11aを上下方向に円滑に変形させる上でより有利である。
さらに、凸部11fの周縁から略水平方向外側に向かって延びるように形成された第2端面11eが設けられているので、着座者の臀部Hによって凸部11fが押し下げられる際に、第2端面11eに主に剪断方向の力が加わる。即ち、凸部11fを下方に押し下げるために要する力が小さくなるので、各エアーセル10と臀部Hとの接触圧を均一に分散させる上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、第2端面11eが側面部11aとなす角度αが略90度であるものを示したが、第2端面11eが側面部11aとなす角度αの範囲が70度以上110度以下である場合には、凸部11fが押し下げられる際に第2端面11eに主に剪断方向の力が加わり、前述と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、凹状部11cが空気袋11の全周に亘って延びるように設けられたものを示したが、図5に示すように、側面部11aの周方向複数個所(図5では3箇所)を空気袋11の内側に突出させることにより凹状部11cを設けることも可能である。また、図5は空気袋11を凹状部11cが設けられた高さで切断した平面断面図である。このような凹状部11cが互いに上下方向の異なる位置に複数設けられた場合でも、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが各凹状部11cを起点にして上下方向に屈曲するので、空気袋11の側面部11aが上下方向に円滑に変形し、空気袋11の側面部11aの一部分だけが大きく括れることを防止可能である。
尚、本実施形態では、各凹状部11cが互いに上下方向に間隔をおかずに配置されたものを示したが、図6に示すように、各凹状部11cを互いに上下方向に間隔をおいて配置することも可能である。
また、本実施形態では、側面部11aに複数の凹状部11cを設けたものを示したが、図7に示すように、各凹状部11cの代わりに複数の凸状部11hを設けることも可能である。
この場合、各凸状部11hは側面部11aを形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋11の全周に亘って空気袋11の外側に突出させることによりそれぞれ設けられ、各凸状部11hは互いに上下方向に異なる位置に配置されている。
これにより、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが上下方向の複数個所で各凸状部11hを起点にして上下方向に屈曲するので、空気袋11の側面部11aが上下方向に円滑に変形し、空気袋11の側面部11aの一部分だけが大きく括れることを防止可能である。即ち、空気袋11が上下方向に軟らかく潰れ、しかも上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分で折れ曲がり難いので、各エアーセル10によって着座者の臀部Hを支持する場合に、各エアーセル10と臀部Hとの接触圧を均一に分散させることができ、各エアーセル10上における臀部Hの水平方向の位置を安定させることができる。
また、凸状部11hが空気袋11の全周に亘って延びるように設けられているので、空気袋11の側面部11aを上下方向に円滑に変形させる上で極めて有利である。
尚、図5と同様に、側面部11aの周方向複数個所を空気袋11の外側に突出させることにより凸状部11hを設けることも可能である。
さらに、空気袋11の側面部11aに複数の凹状部11c及び複数の凸状部11hを設け、各凹状部11cと各凸状部11hとを上下方向に互い違いに設けることも可能である(図8参照)。この場合でも、空気袋11が上下方向に潰れる際に、空気袋11の側面部11aが各凹状部11c及び各凸状部11hを起点にして上下方向に屈曲するので、空気袋11の側面部11aが上下方向に円滑に変形する。
図9及び図10は本発明の第2実施形態を示すもので、図9はエアーセルの側面断面図、図10はエアーセルの動作説明図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態のエアーセル60は、上方に向かって延びるように形成されるとともに下端が開口している空気袋61と、空気袋11の下端の開口部を形成している開口縁部62とを有する。また、空気袋61と開口縁部62とは一体に形成されている。
空気袋61及び開口縁部62は軟質のゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成る。空気袋61は、上下方向に延びる円筒形状の側面部61aと、側面部61aの上端を閉鎖するように形成された上端部61bとを有する。側面部61a及び上端部61bは1mm以下の均一な厚さ寸法を有する薄膜状に形成され、開口縁部62は側面部61aの下端に設けられている。開口縁部62は側面部61aよりも大きな厚さ寸法を有し、側面部61aよりも径方向内側に突出している。
空気袋61の側面部61aには複数の薄肉部61cが設けられ、各薄肉部61cは側面部61aの上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋61の側面部61aの他の部分よりも薄肉に形成することによりそれぞれ設けられている。また、各薄肉部61cは互いに上下方向に異なる位置に配置されている。
空気袋61の上端部61bには第1実施形態の空気袋11と同様の第1端面61d、第2端面61e及び凸部61fが設けられ、第2端面61e及び凸部61fを設けることによる効果は第1実施形態と同様である。
このエアーセル60は例えば第1実施形態と同様に互いに略水平方向に並ぶようにベース50に支持され、着座者の臀部Hの下面を支持する。各サイドエアーセル20、前端側エアーセル30及び各前端支持部材40も第1実施形態と同様にベース50に支持されている。
ここで、各エアーセル60の空気袋61の側面部61aには複数の薄肉部61cが設けられ、各薄肉部61cは側面部61aの上下方向所定範囲を空気袋61の全周に亘って空気袋61の側面部61aの他の部分よりも薄肉に形成することによりそれぞれ設けられている。このため、空気袋61が上下方向に潰れる際に、空気袋61の側面部61aが各薄肉部61cを起点にして上下方向に屈曲する。また、各薄肉部61cは互いに上下方向に異なる位置に配置されているので、空気袋61が上下方向に潰れる際に、空気袋61の側面部61aが上下方向の複数個所で上下方向に屈曲する(図10参照)。
このように、本実施形態によれば、空気袋61が上下方向に潰れる際に、空気袋61の側面部61aが上下方向の複数個所で上下方向に屈曲するので、空気袋61の側面部61aが上下方向に円滑に変形し、空気袋61の側面部61aの一部分だけが大きく括れることを防止可能である。即ち、空気袋61が上下方向に軟らかく潰れ、しかも上下方向に潰れる際に上下方向の中間部分で折れ曲がることがないので、各エアーセル60によって着座者の臀部Hを支持する場合に、各エアーセル60と臀部Hとの接触圧を均一に分散させることができ、各エアーセル60上における臀部Hの水平方向の位置を安定させることができる。
また、薄肉部61cが空気袋61の全周に亘って延びるように設けられているので、空気袋61の側面部61aを上下方向に円滑に変形させる上で極めて有利である。
尚、図5と同様に、側面部61aの周方向複数箇所を側面部61aの他の部分より薄肉に形成することにより薄肉部61cを設けることも可能である。
尚、第1及び第2実施形態では、側面部11a,61aが円筒形状である空気袋11,61に凹状部11c、凸状部11hまたは薄肉部61cを設けたものを示したが、側面部11a,61aが断面多角形の筒形状である場合にも、側面部11a,61aに凹状部11c、凸状部11hまたは薄肉部61cを設けることができる。また、各サイドエアーセル20や前端側エアーセル30の側面部に凹状部、凸状部または薄肉部を設けることも可能である。
本発明の第1実施形態を示すエアーセルの側面断面図 エアーセルの動作説明図 クッションの平面図 図3におけるA−A線断面図 空気袋の平面断面図 第1実施形態の第1変形例を示すエアーセルの側面断面図 第1実施形態の第2変形例を示すエアーセルの側面断面図 第1実施形態の第3変形例を示すエアーセルの側面断面図 本発明の第2実施形態を示すエアーセルの側面断面図 エアーセルの動作説明図 従来のエアーセルの側面断面図 従来のエアーセルの動作説明図 従来のエアーセルの動作説明図
符号の説明
10…エアーセル、11…空気袋、11a…側面部、11b…上端部、11c…凹状部、11d…第1端面、11e…第2端面、11f…凸部、11h…凸状部、12…開口縁部、20…サイドエアーセル、30…前端側エアーセル、40…前端支持部材、50…ベース、51…空気通路、60…エアーセル、61…空気袋、61a…側面部、61b…上端部、61c…薄肉部、61d…第1端面、61e…第2端面。

Claims (3)

  1. 上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、
    前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、
    空気袋の側面に複数の凹状部を設け、
    各凹状部を、空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の内側に突出させることによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し
    空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成し
    ことを特徴とするエアーセル。
  2. 上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、
    前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、
    空気袋の側面に複数の凸状部を設け、
    各凸状部を、空気袋の側面を形成する薄膜の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の外側に突出させることによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し
    空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成し
    ことを特徴とするエアーセル。
  3. 上方に向かって延びるように形成された空気袋を有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて任意の支持対象物を支持するエアーセルにおいて、
    前記空気袋の上端中央部に上方に向かって突出する凸部を設けるとともに、
    空気袋の側面に複数の薄肉部を設け、
    各薄肉部を、空気袋の側面の上下方向所定範囲を空気袋の全周に亘って空気袋の側面の他の部分よりも薄肉に形成することによりそれぞれ設け、互いに上下方向に異なる位置に配置し
    空気袋の上端面に、凸部の周縁から略水平方向外側に向かって延びる端面を形成し
    ことを特徴とするエアーセル。
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