JP5510627B2 - エアーセルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車椅子や椅子の着座面や病院のベッドに載置されて着座者や患者に発生する褥瘡を防止する褥瘡防止用クッションのエアーセルに関するものである。
一般に、この種の褥瘡防止用クッションのエアーセルとしては、下端が開口するとともに内部に空気を封入可能に形成された空気袋と、空気袋の下端の開口縁部が取付けられるベース部材と、空気袋とベース部材の上面によって形成される空気室における底面の少なくとも一部を構成するように、ベース部材の上面に一体に設けられた上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、空気室内に設けられるとともに薄膜部の上面側から上方に向かって延びるように設けられた金属製のコイルスプリングと、薄膜部の下側に設けられて薄膜部の下方への変形を検知可能なスイッチ型のセンサとを備え、空気袋が所定量よりも大きく潰れると、空気袋によってコイルスプリングが下方に向かって押されるとともに、コイルスプリングの反力によって薄膜部が下方に向かって弾性変形し、薄膜部の変形をセンサによって検知することにより、空気袋が所定量よりも大きく潰れたこと(以下、底付きと称する)を検知するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4033357号公報
ところで、前記エアーセルでは、コイルスプリングの反力によって薄膜部が下方に向かって弾性変形し、薄膜部の変形がセンサによって検知されるようになっているので、底付きの検知速度を向上するとともに底付きの検知を正確に行うためには、薄膜部が柔軟に変形することが好ましい。また、底付きの検知速度や検知精度を向上することにより、着座者や患者に発生する褥瘡を防止する上で有利となり、着座者や患者に安心感を与えることが可能となる。
一方、空気袋によって着座者等を支持するようになっているので、空気袋をベース部材に確実に取付ける必要がある。また、空気袋の取付けを確実に行うために、ベース部材において空気袋の開口縁部が取付けられる取付部をある程度硬く形成する必要があり、ベース部材の全体が例えばゴム硬度85°(JIS−A)のゴム材料から形成されている。このため、ベース部材と一体に設けられている薄膜部のゴム硬度も85°となり、底付きの検知速度や検知精度の向上を図る上で好ましくないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気袋の取付けを確実に行うことができ、しかも底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることのできるエアーセルの製造方法を提供することにある。
発明は前記目的を達成するために、下端が開口するとともに内部に空気を封入可能に形成された空気袋と、加硫成形によって成形され、空気袋の下端の開口縁部が取付けられるベース部材と、空気袋とベース部材の上面によって形成される空気室における底面の少なくとも一部を構成するように、ベース部材の上面に一体に設けられた上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、上下方向に弾性変形可能に形成され、薄膜部の上面側から上方に向かって延びるように空気室内に設けられた弾性部材と、薄膜部の下側に設けられ、薄膜部の下方への変形を検知可能な検知手段とを備え、着座面上やベッド上に並設されて空気袋によって支持対象を支持するエアーセルの製造方法において、第1の未加硫ゴム材料から成る平板状の未加硫ゴムシート本体を形成するとともに、未加硫ゴムシート本体にその厚さ方向に貫通する貫通孔を設け、貫通孔に第1の未加硫ゴム材料よりも加硫後ゴム硬度の低い第2の未加硫ゴム材料から成る未加硫ゴムブロックを挿入することにより、ベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートを形成し、ベース部材を加硫用金型によって加硫成形する際に、薄膜部が第2の未加硫ゴム材料から形成されるとともに、ベース部材における空気袋の開口縁部が取付けられる取付部が第1の未加硫ゴム材料から形成されるように、未加硫ゴムシートを加硫用金型内に配置するようにしている。
これにより、ベース部材を加硫用金型によって加硫成形する際に、薄膜部が第2の未加硫ゴム材料から形成されるとともに、ベース部材における空気袋の取付部が第1の未加硫ゴム材料から形成されるように、未加硫ゴムシートが加硫用金型内に配置され、第2の未加硫ゴム材料は第1の未加硫ゴム材料よりも加硫後ゴム硬度が低いことから、空気袋の取付けを確実に行うことが可能となり、しかも底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることができる。
本発明によれば、空気袋の取付けを確実に行うことができ、しかも底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることができるエアーセルを製造できるので、該エアーセルを用いることにより着座者や患者に発生する褥瘡を防止する上で有利であり、底付きの検知速度を向上することによる安心感を着座者や患者に与えることが可能となる。
図1乃至図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1はクッションの要部側面断面図、図2は弾性部材及びベース部材の側面断面図、図3はベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートの斜視図、図4はベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートの製造方法を示す概略図、図5はベース部材の加硫成形方法を示す概略図、図6は弾性部材、薄膜部及びスイッチの動作説明図である。
本実施形態のエアーセル10は、下端が開口している空気袋11と、空気袋11の開口縁部11aが着脱自在に取付けられているベース部材12とを有する。(図1参照)。
空気袋11はゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成り、内部に空気を封入可能である。空気袋11は、上下方向に延びる断面円形状の筒状部11bと、筒状部11bの上端を閉鎖するように形成された上端部11cとを有する。筒状部11bの下端に空気袋11の開口縁部11aが形成されている。
ベース部材12は周知の天然ゴムや合成ゴムから成り、平板状に成形されている。ベース部材12の上面には上方に向かって開口している複数の取付穴12aが設けられ、各取付穴12aにそれぞれ空気袋11の開口縁部11aが着脱自在に取付けられるようになっている。即ち、取付穴12aの内周面は空気袋11の開口縁部11aが取付けられる取付部として機能し、ベース部材12の上面と空気袋11によって空気室ARが形成される。
ベース部材12の上面における各取付穴12aの略中央部には薄膜部12bが成形一体に形成され、薄膜部12bは空気室ARの底面の一部を構成している。薄膜部12bの上面の略中央部には上方に向かって延びる円筒状の薄膜部側係止部12cが成形一体に形成され、薄膜部側係止部12cの内周面には径方向内側に向かって突出している係止突起12dが設けられている。ベース部材12の上面における取付穴12a内にはベース部材12の上面から上方に向かって延びる円筒状の壁12eが設けられ、壁12eは薄膜部12bを囲むように形成されている。
また、前記空気室AR内には円筒状に形成された弾性部材13が設けられている。弾性部材13はゴムやウレタン等の周知のゴム状弾性を有する材料から成り、下端に円柱状の弾性部材側係止部13aを有する。弾性部材側係止部13aの外周面には径方向内側に向かって凹状に形成された係止溝13bが形成され、係止溝13bはベース部材12の係止突起12dに対応するように形成されている。弾性部材側係止部13aがベース部材12の薄膜部側係止部12c内に挿入されることにより、弾性部材側係止部13aの係止溝13bが薄膜部側係止部12cの係止突起12dと上下方向に係止し、弾性部材13がベース部材12の薄膜部12bの上面に着脱自在に取付けられる。即ち、弾性部材13は薄膜部12bの上面側から上方に向かって延びるように設けられている。また、弾性部材13の筒状部分には蛇腹状部13cが設けられ、蛇腹状部13cによって弾性部材13が上下方向に円滑に弾性変形するようになっている。
ベース部材12における薄膜部12bの下側には断面矩形状の穴12fが設けられ、穴12fは上下方向に延びるように形成されている。穴12fはベース部材12の下面に開口しており、穴12f内には検知手段としての周知のスイッチ型のセンサ14が取付けられている。センサ14は、上下方向に移動可能に設けられたボタン14aに所定の大きさ以上の下方に向かう力が加わると、ボタン14aの下方への移動によって内部に設けられた回路が通電し、ボタン14aに下方に向かう力が加わったことを検知するようになっている。即ち、薄膜部12bが下方に向かって弾性変形すると、ボタン14aに下方に向かう力が加わり、薄膜部12bの下方への変形がセンサ14によって検知される。
ベース部材12は、図5に示すように、例えば加硫用金型100によって未加硫ゴムシート110を加硫成形することにより成形される。この場合、未加硫ゴムシート110は、図3に示すように、加硫後ゴム硬度が85°(JIS−A)の第1の未加硫ゴム材料RB1から成る平板状の未加硫ゴムシート本体111を形成するとともに、未加硫ゴムシート本体111の複数個所にその厚さ方向に貫通する貫通穴111aを形成し、加硫後ゴム硬度が50°(JIS−A)の第2の未加硫ゴム材料RB2から成る未加硫ゴムブロック112を各貫通孔111aにそれぞれ挿入することにより、図4に示すような未加硫ゴムシート110が形成される。一方、加硫用金型100は例えば上型101及び下側102から成り、上型101及び下型102は所定の温度に加熱されている。図5(a)に示すように、上型101及び下型102の間に未加硫ゴムシート110を配置するとともに、図5(b)に示すように、上型101を下方に向かって移動させて型閉めして所定時間保持することにより、ベース部材12が加硫成形される。ここで、未加硫ゴムシート110において、各未加硫ゴムブロック112が配置される位置は加硫用金型100内における薄膜部12bを成形する位置に対応している。このため、図1、2及び6に示すように、薄膜部12bは第2の未加硫ゴム材料RB2が加硫されて成る第2のゴム材料VR2によって形成され、取付穴12aの内周面等は第1の未加硫ゴム材料RB1が加硫されて成る第1のゴム材料VR1によって形成される。
ベース部材12の各取付穴12aにそれぞれ空気袋11が取付けられるとともに、ベース部材12及び各空気袋11が図示しない布製のクッションカバーによって覆われることにより、例えば着座面用の褥瘡防止用クッションが構成される。また、例えばベース部材12内に図示しない空気通路を形成し、図示しない電動エアーポンプや電磁弁によって各エアーセル10内の空気量が調整されるように構成可能である。以上のように構成された褥瘡防止用クッションは、例えば車椅子の着座面に載置されて支持対象である着座者を支持するために使用される。
ここで、着座者の臀部と各エアーセル10との接触面積が大きい方が、着座者の臀部に加わる圧力を臀部の全体に亘って効果的に分散させることができる。一方、例えばエアーセル10の空気袋11が上下方向に潰れる場合、空気袋11が所定量よりも大きく潰れると、空気袋11が完全に潰れる前であっても、その空気袋11は着座者の臀部を軟らかく支持することができなくなる。従って、各エアーセル10のうち最も潰れ量の大きいエアーセル10の空気袋11が前記所定量よりも大きく潰れず、且つ、各エアーセル10の空気袋11の潰れ量が極力大きくなるように、各エアーセル10内の空気量を調整することにより、着座者の臀部に加わる圧力を効果的に分散させることができる。本実施形態では、エアーセル10の空気袋11が前記所定量よりも大きく潰れることを底付きと称する。
ここで、各エアーセル10には、空気室ARの底面の一部を構成する上下方向に弾性変形可能な薄膜部12bと、薄膜部12bの上面側から上方に延びるように設けられた弾性部材13と、薄膜部12bの下方への変形を検知可能なセンサ14とが設けられていることから、例えば空気袋11が上下方向に潰れると、空気袋11の上端部11cが弾性部材13の上端側に接触するとともに、弾性部材13の上端側に下方に向かう力が加わり、弾性部材13の主に蛇腹状部13cが上下方向に弾性変形する。また、弾性部材13の蛇腹状部13cの反力によって薄膜部12bが下方に向かって弾性変形し、その変形がセンサ14によって検知される(図6参照)。即ち、弾性部材13の上下方向の寸法、剛性、センサの構成等を適宜設定することにより、空気袋11が所定量よりも大きく潰れたこと(底付き)をセンサ14によって検知可能である。
また、薄膜部12bが第2の未加硫ゴム材料RB2によって形成され、空気袋11の開口縁部11aが取付けられる取付穴12aの内周面が第1の未加硫ゴム材料RB1によって形成され、第2の未加硫ゴム材料RB2の加硫後ゴム硬度は50°であり、第1の未加硫ゴム材料RB1の加硫後ゴム硬度は85°である。このため、第1の未加硫ゴム材料RB1によって形成されている取付穴12aの内周面の剛性を確保することができ、空気袋11の取付穴12aへの取付けを確実に行うことが可能となる。また、薄膜部12bが柔軟に変形するので、底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることも可能となる。
このように、本実施形態によれば、空気袋11の取付穴12aへの取付けを確実に行うことができ、しかも底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることができるので、着座者に発生する褥瘡を防止する上で有利であり、底付きの検知速度を向上することによる安心感を着座者に与えることが可能となる。
また、空気室AR内にベース部材12の上面から上方に向かって延びる円筒状の壁12eを設け、壁12eによって薄膜部12bが囲まれるように構成したので、弾性部材13に例えば水平方向や斜め下方に向かう大きな力が加わった場合でも、壁12eによって弾性部材13の変位を規制することができ、弾性部材側係止部13aと薄膜部側係止部12cとの係止が容易に解除されることがない。
尚、本実施形態では、第1の未加硫ゴム材料RB1の加硫後ゴム硬度を85°とし、第2の未加硫ゴム材料RB2の加硫後ゴム硬度を50°としたものを示した。これに対し、第1の未加硫ゴム材料RB1の加硫後ゴム硬度が70°以上、より好ましくは75°以上であれば、空気袋11を確実に取付けることが可能であり、第2の未加硫ゴム材料RB2の加硫後ゴム硬度が60°以下、より好ましくは50°以下であれば、薄膜部12bを柔軟に変形させ、底付きの検知速度や検知精度の向上を図ることが可能である。また、第1の未加硫ゴム材料RB1の加硫後ゴム硬度が90°以下であれば、ベース部材12が着座面等に応じて柔軟に変形し、ベース部材12と着座者の臀部とが接触する場合でも、着座者がベース部材12の硬さを不快に思うことを防止可能である。また、第2の未加硫ゴム材料RB2の加硫後ゴム硬度が40°以上、より好ましくは45°以上であれば、薄膜部12b上に弾性部材13を確実に支持することが可能である。
尚、本実施形態では、ベース部材12のゴム材料の種類を特に限定せず、第1のゴム材料VR1のゴム硬度が85°であり、第2のゴム材料VR2のゴム硬度が50°であるものを示した。これに対し、第1のゴム材料VR2を天然ゴム(NR)とすることにより、薄膜部12bがより柔軟に変形するようになり、底付きの検知速度や検知精度の向上を図る上でより有利である。即ち、天然ゴムは減衰係数の小さいゴム材料であり、減衰の小さいゴム材料は外力に対してスムーズに変形する特性を有することから、薄膜部12bがより柔軟に変形するようになる。天然ゴムの他には、IR(イソプレンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、シリコンゴム、ウレタンゴム等も減衰係数が小さいので、薄膜部12bを柔軟にする上で有利である。尚、この中において、天然ゴムは底付きの検知速度や検知精度を向上する上で最も好ましい。
尚、本実施形態では、空気袋11の筒状部11bを断面円形状に形成したものを示したが、筒状部11bを断面多角形状に形成することも可能であり、この場合も前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、エアーセル10を筒状部11b及び上端部11cを有する空気袋11から形成したものを示した。これに対し、球形状の空気袋を用いることも可能であり、他の形状の空気袋を用いることも可能である。これらの場合でも、空気袋の下端に少なくとも1つの開口縁部が設けられ、開口縁部がベース部材の上面側に取付けられ、ベース部材の上面と空気袋によって空気室が形成されている場合には、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、ベース部材12を平板状に形成するとともに、ベース部材12の上面に複数の取付穴12aを設け、各取付穴12aにそれぞれ空気袋11を取付けるものを示した。これに対し、ベース部材12を、凹凸を有する板状、ブロック形状またはその他の形状に形成することも可能であり、複数ではなく単一の空気袋11が取付けられるように形成することも可能であり、これらの場合でも前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
尚、本実施形態では、空気袋11の開口縁部11aがベース部材12の取付穴12aの内周面に嵌合するものを示した。これに対し、ベース部材12の上面に上方に向かって突出する突出部を設けるとともに、空気袋11の開口縁部11aを突出部の外周面に取付けることも可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、着座者を支持するエアーセル10を示したが、ベッド等に設けられて患者を支持するエアーセルを前述と同様の構成とすることも可能である。
尚、本実施形態では、図1、2及び6に示すように、薄膜部12b及び薄膜部側係止部12cが第2のゴム材料VR2から形成されたものを示した。これに対し、薄膜部12b、薄膜部側係止部12c、壁12e及び穴12fが第2のゴム材料VR2から形成され、取付穴12aの内周面が第1のゴム材料VR1から形成されている場合でも、第2のゴム材料VR2と第1のゴム材料VR1とが互いに異なるゴム硬度であれば、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
尚、弾性部材13の下端に薄膜部側係止部12cの外周面に嵌合する円筒状の嵌合部13dを設けることも可能である(図7参照)。この場合、弾性部材側係止部13aと薄膜部側係止部12cとの係止がより強固になり、特に薄膜部12bを形成する第2のゴム材料VR2のゴム硬度を低く設定する場合に、弾性部材側係止部13aと薄膜部側係止部12cとの係止解除を防止する上でより有利である。
尚、本実施形態では、弾性部材13がゴム状弾性を有する材料から形成されている。これに対し、弾性部材13を金属製のコイルスプリングから形成することも可能である。この場合でも、弾性部材13は上下方向に弾性変形するとともに、弾性部材13に下方に向かう力が加わると、薄膜部12bが下方に向かって弾性変形してその変形がセンサ14によって検知されるので、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、弾性部材13が薄膜部12bの上面に取付けられている。これに対し、弾性部材13を薄膜部12bの上方に配置するとともに、金属製のコイルスプリング等によって弾性部材13を上下方向に移動可能に支持し、無負荷状態において弾性部材13の下端と薄膜部12bの上面との間に小さな隙間が形成されるように構成することも可能である。また、金属性のコイルスプリングはベース部材12の薄膜部12b以外の部分に支持される。この場合でも、弾性部材13は薄膜部12の上面側から上方に向かって延びるように設けられており、弾性部材13に下方に向かう力が加わると、弾性部材13の下端が薄膜部12bに接触するとともに、薄膜部12bが下方に向かって弾性変形してその変形がセンサ14によって検知されるので、前述と同様の作用効果を達成することが可能である。
本発明における一実施形態を示すクッションの要部側面断面図 弾性部材及びベース部材の側面断面図 ベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートの斜視図 ベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートの製造方法を示す概略図 ベース部材の加硫成形方法を示す概略図 弾性部材、薄膜部及びスイッチの動作説明図 本実施形態の変形例を示す弾性部材及びベース部材の側面断面図
符号の説明
10…エアーセル、11…空気袋、11a…開口縁部、12…ベース部材、12a…取付穴、12b…薄膜部、12c…薄膜部側係止部、12d…係止突起、12e…壁、12f…穴、13…弾性部材、13a…弾性部材側係止部、13b…係止溝、13c…蛇腹状部、13d…嵌合部、14…センサ、14a…ボタン、100…加硫用金型、101…上型、102…下型、110…未加硫ゴムシート、111…未加硫ゴムシート本体、112…未加硫ゴムブロック、RB1…第1の未加硫ゴム材料、RB2…第2の未加硫ゴム材料、第1のゴム材料…VR1、第2のゴム材料…VR2、AR…空気室。

Claims (1)

  1. 下端が開口するとともに内部に空気を封入可能に形成された空気袋と、加硫成形によって成形され、空気袋の下端の開口縁部が取付けられるベース部材と、空気袋とベース部材の上面によって形成される空気室における底面の少なくとも一部を構成するように、ベース部材の上面に一体に設けられた上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、上下方向に弾性変形可能に形成され、薄膜部の上面側から上方に向かって延びるように空気室内に設けられた弾性部材と、薄膜部の下側に設けられ、薄膜部の下方への変形を検知可能な検知手段とを備え、着座面上やベッド上に並設されて空気袋によって支持対象を支持するエアーセルの製造方法において、
    第1の未加硫ゴム材料から成る平板状の未加硫ゴムシート本体を形成するとともに、未加硫ゴムシート本体にその厚さ方向に貫通する貫通孔を設け、貫通孔に第1の未加硫ゴム材料よりも加硫後ゴム硬度の低い第2の未加硫ゴム材料から成る未加硫ゴムブロックを挿入することにより、ベース部材の加硫成形に用いられる未加硫ゴムシートを形成し、
    ベース部材を加硫用金型によって加硫成形する際に、薄膜部が第2の未加硫ゴム材料から形成されるとともに、ベース部材における空気袋の開口縁部が取付けられる取付部が第1の未加硫ゴム材料から形成されるように、未加硫ゴムシートを加硫用金型内に配置する
    ことを特徴とするエアーセルの製造方法。
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