JP2007166305A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像を高品位に出力する画像処理装置を提供する。
【解決手段】 スポットカラーの色を色見本と出力サンプルとで実際に照らし合わせて色を決定する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理装置に関し、例えば、画像を高品位に出力する画像処理装置に関するものである。
ホストコンピュータから画像データを受取り画像形成装置に送るコントローラと、コントローラから送られてきた画像データに基づき画像形成を行う画像形成装置と、から構成される画像形成システムが提案されている。例えば、画像形成装置としてカラー複写機を用い、それと各種のコントローラを組み合わせた画像形成システムが製品化されている。
この画像形成装置であるところのカラー複写機は、複数の出力色成分C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(blacK)について、面順次に画像形成を行うレーザ方式のカラー電子写真プリンタであり、画像信号をパルス幅変調した信号でレーザを駆動することにより、中間調を実現している。
このパルス幅変調を行う方式には、画素単位にパルス幅を変調する第一の方式と、複数画素を単位10としてパルス幅を変調する第二の方式とがある。第一の方式は、画素ごとにパルスが出力されるので、高解像度が得られる。一方、第二の方式は、複数画素ごとにパルスが出力されるので、解像度は悪くなるが、画像データの変化に対して変化するパルス幅の量が第一の方式に比べ大きくなるため、画像データの変化を忠実に再現し易くなり、言い替えれば、高い階調性を得ることができる。
このようなカラー複写機は、例えば400dpiの解像度をもち、第一の方式では、一画素ごとにパルス幅を変調することから、スクリーン周波数が1インチ当り400本になるため400線と呼ばれ、第二の方式では、二画素ごとにパルス幅を変調することから、スクリーン周波数が1インチ当り200本になるため200線と呼ばれる。
そして、画像形成装置またはコントローラのオペレータにより、コントローラから出力された画像データに基づく画像形成を、200線で行うか400線で行うかが選択される。あるいは、画像形成装置本体の判定手段により画像種の判定を行い、文字や線画の場合は400線で画像を形成し、写真の場合は200線で画像を形成する。
また、画像形成装置におけるγ補正、空間フィルタ、マスキング・UCR、輝度-濃度変換など、画像処理の各要素についても、同様に、一意的に一つの処理またはパラメータが選択・設定されるか、画像形成装置本体の判定手段の判定結果に応じた処理やパラメータに切替えられる。
このような構成の画像形成システムについて、近年、イメージセッタの版下作成、特にカラープルーフ用として使われる場合が多くなってきている。そのため、スポットカラーを、画像形成装置のプロセスインクC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(blacK) (以後プロセスカラーと呼ぶ)でシミュレートし、印刷する機能が求められてきており、一部の画像処理装置ではすでに実装されている。
スポットカラーとは、あらかじめ混合された特殊なインキで、CMYKプロセスインキの代わりとして、またはCMYKプロセスインキに加えて使用されます。プリント時にスポットカラー専用のプリントプレート(刷版)が必要です。カラーの指定がほとんどなく、カラーの精度が重要な場合は、スポットカラーを使用します。スポットカラーインキは、プロセスカラーの色域外にあるカラーを正確に再現できます。ただし、プリントされたスポットカラーの実際のカラーについては、使用されるインキと紙の色の組み合わせによって違ってきます。スポットカラー値を指定するときは、モニターやコンポジットプリンタ専用のカラーの外観をシミュレートして記述します(これらの機器の色域の制約を受けます)。
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開平07-104672号公報
ところが、特色インク(スポットカラー)とトナー(プロセスカラー)では色の再現範囲(Gamut)が異なるため、同じ色を再現することが出来ないというケースがあり、それをユーザの思い通りの色(色見本)とあわせる必要があった。(課題1)
また、プロセスカラーは色ごとにキャリブレーションをかけるため、各色間の濃度バランスが崩れたり、アウトプットプロファイルなどによる色味変動を受けたりしてしまうため、スポットカラーを、正確にかつ安定して印刷することが難しいと言う問題があった(課題2)。
本発明は、上記2つの課題を解決するためになされたもので、以下の特徴をもつ。
・プロセスカラーとは別に、スポットカラー専用のカラーキャリブレーションを持つ。
・スポットカラーの画素をプロセスカラーの画素と区別して処理することにより、プロセスカラー固有の色味変動に、影響を受けないようにする。
・スポットカラーの色合わせに、ユーザの視覚チェックを用いる。
本発明では、スポットカラーの色を色見本と出力サンプルとで実際に照らし合わせて色を決定する方法を提供しようとしたものである。
更に、スポットカラー用のタグ・ビットを用意し、スポットカラー=ON時は、タグ・ビットを立てるようにする。
スポットカラーをパッチページに載せ、各スポットカラーに、色調整を行なう(色調整テーブルを持つ)。
スポットカラーでかつタグ・ビットが立っている場合、スポットカラーの2値化処理を、別途エンジン側ROM領域に用意した、スポットカラー各色に用意したパラメータ群(トナー載り量、スクリーン、色調整テーブル、など)を使うことで、アウトプットプロファイルの影響を受けず、プリントエンジンの制御下において、安定して印刷出来るようになる。
以上説明したように、本発明によれば、スポットカラーを、ユーザの好みに合った最適な色味で、安定して印刷できるようになる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
(実施例1)
〔システムの概要説明〕
図1A及び図1Bは、実施形態のシステムの構成概念図である。
図1Aにおけるドキュメントサーバ102は、カラーMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)104が専用インターフェイス101bで接続されており、ネットワーク101aを経由して、コンピュータ103a,103b及び103cはドキュメントサーバ102にジョブを送るクライアントである。図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、クライアントを代表して103と表記する。
一方、図1Bはクライアントコンピュータ103、ドキュメントサーバ102、及び、MFP104が1つのネットワーク101接続されている構成である。
MFP104は高解像度、高階調のフルカラーでスキャンまたは、プリントなどが可能なフルカラーMFPであり、プライベートネットワークに接続してデータの送受を行ってもよいが、ここでは、データ量が膨大となるためここでは、独立したインターフェイスで複数ビットを同時に送受できるものとし、ドキュメントサーバ102とは、独自のインターフェイスカード113にて接続されている。
また、MFP105とプリンタ107はネットワーク上のそのほかのプリンタを表す。
次に、ドキュメントサーバ102のハードウェアの構成は、CPUやメモリなどが搭載されたマザーボードと呼ばれる部分にPCIバスと呼ばれるインターフェイスで前述のNIC(Network Interface Card)や、専用I/Fカード、あるいは、SCSIカードなどが接続されている。
ここで、クライアントコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。クライアントコンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language)に変換し、ネットワーク101aを経由してMFP104に送出することで、プリントアウトを行う。
MFP104はそれぞれ、ドキュメントサーバ102とネットワーク101bまたは、専用インターフェイス109を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104の情報や状態をドキュメントサーバ102、あるいは、それを経由してクライアントコンピュータ103側に逐次知らせる仕組みとなっている。更に、ドキュメントサーバ102(あるいはクライアント103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104はコンピュータ102(あるいはクライアント103)により管理される。
〔MFP104の構成〕
次に、図2〜図11を用いてMFP104の構成について説明する。
MFP104は、画像読み取りを行うスキャナ部201とその画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部分204と、フルカラーMFP104との情報交換を行う専用I/F部205がある。そして、MFP104の使い方に応じてコア部206で画像信号を一時保存したり、経路を決定する。
次に、コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207及び、PWM(Pulse Width Moduration)部208を経由して画像形成を行うプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
〔スキャナ部201の構成〕
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度v/2で移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動する。
〔スキャナIP部202の構成〕
図4を用いてスキャナIP部202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、R、G、Bそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力される。ここでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータで、各色信号毎に8ビットのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、402のシェーディング補正で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた、公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
〔FAX部203の構成〕
図5を用いてFAX部203について説明する。まず、受信時には、電話回線から来たデータをNCU部501で受け取り、電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にFAXでの圧縮伸張にはランレングス法などが用いられる。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。
次に、送信時には、コア部よりやってきたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
〔NIC部204の構成〕
図6Aを用いてNIC部204について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Base-T/100Base-TXなどのLANケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、コア部206に信号を流す。
次に、外部に情報を提供する場合には、コア部206より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
なお、図6Bは、画像形成装置のコア部のブロック図である。
〔専用I/F部205の構成〕
また、専用I/F部205は、フルカラーMFP104とのインターフェイス部分でCMYKそれぞれ多値ビットがパラレルに送られているインターフェイスであり、4色×8ビットの画像データと通信線からなる。もし、LANケーブルを利用して送信すると、MFP104に見合ったスピードで出力できない点と、ネットワークに接続された他のデバイスのパフォーマンスも犠牲になる点からこのような専用のパラレルインターフェイスを用いている。
〔コア部206の構成〕
図7を用いてコア部206について説明する。コア部206のバスセレクタ部611は、MFP104の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークススキャナ、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
以下に各機能を実行するためのパス切り替えパターンを示す。
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ209
・ネットワークスキャナ:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタ209
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ209
次に、バスセレクタ部611から出力された画像データは、圧縮部612、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部613及び、伸張部614を介してプリンタ部209へ送られる。圧縮部612で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするための機能である。記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部613より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送られる。
〔プリンタIP部207の構成〕
701は出力マスキング/UCR回路部であり、M1,C1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。
次に、ガンマ補正部702にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換されて、空間フィルタ703では、シャープネスまたは、スムージングが施された後、画像信号はコア部206へと送られる。
〔PWM部208の構成〕
図8によりPWM部208を説明する。プリンタIP部207を出たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データはそれぞれのPWM部208を通ってそれぞれ画像形成される(カラーの場合には図8Aの構成が4つ必要になる)。801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの信号(図8Bの信号a)及びD/Aコンバータ802からの画像信号(図8Bの信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8Bの信号cのような濃度に依存したパルス幅信号となってレーザ駆動部804に送られる。C,M,Y,Kそれぞれが、それぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。
そして、ポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射される。
〔プリンタ部209の構成(カラーMFP104の場合)〕
図9に、カラープリンタ部の断面構造図を示す。913は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916を経て感光ドラム917を走査露光し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査露光し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査露光し、最後の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査露光する。
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
〔フィニッシャ部209の構成〕
図11に、フィニッシャ部の断面構造図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)を排出したシートは、フィニッシャ部209に入る(フィニッシャが接続されている場合)。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101及びスタックトレイ1102があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
更に、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。
そのほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機1104、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で製本されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)などを加えることも可能である。
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
次に、トリマ(裁断機)1112について説明する。サドルステッチャ1107においてブックレット(中綴じの小冊子)にされた出力は、このトリマ1112に入ってくる。その際に、まず、ブックレットの出力は、ローラで予め決められた長さ分だけ紙送りされ、カッター部1113にて予め決められた長さだけ切断され、ブックレット内の複数ページ間でばらばらになっていた端部がきれいに揃えられることとなる。そして、ブックレットホールド部1114に格納される。
[ネットワーク101]
次に、ネットワーク101について説明する。
ネットワーク101は図12に示すように、前述の図1のような構成がルータと呼ばれるネットワークを相互に接続する装置により接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワークを構成する。
また、LAN1206は、内部のルータ1201を介して、専用回線1208を通して、別のLAN1207内部のルータ1205に接続され、これらのネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
次に、その中を流れるデータについて図13に従って説明する。
送信元のデバイスA(1300a)に存在するデータ1301があり、そのデータは画像データでも、PDLデータでも、プログラムであっても構わない。これがネットワーク101を介して受信先のデバイスB(1300b)に転送する場合、データ1301を細分化しイメージ的に1302のように分割する。この分割されたデータ1303,1304,1306などに対して、ヘッダ1305と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1307として順次ネットワーク101上にパケットを送って行く。デバイスBのアドレスとパケット1310のヘッダ1311が一致するとデータ1312は分離され、デバイスAにあったデータの状態に再生される。
[プリンタドライバ]
次に図14、図10、図22を用いて、コンピュータ102(または、103)からプリンタドライバにより画像データをプリンタに送信する工程について説明する。プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUI(アプリケーション等から印刷指示したときに表示される印刷設定用のGUI上において、「プリンタ」に関するプロパティの表示指示を行った場合に表示されるGUI)で、これで指示することによりユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事が可能となる。
ここで1401はプリンタドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、1402はターゲットとなる出力先を選択する送信先の選択カラムである。実施形態では、前述のMFP104が選択対象となる。1403はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102(または、103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを決定する。1404は部数を指定する部数設定カラムであり、カーソル1404をこの位置に移動させ、図示の矢印(スクロールバーの矢印)をクリックすることで、部数の増減が設定できる。また、1407は送信先選択カラム1402にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。そして、所望の設定が済めば、OKキー1405により印刷を開始する。取り消す場合には、キャンセルキー1406により印刷を取りやめる。
図10、図22は、図14におけるプロパティキー1407をクリックした際の表示画面(GUI)である。ここには、例えば、Paper, Graphics, Device Options, PDLなどのタブがあり、それらをクリックするごとに設定内容が異なる。図10はPaperタブ1411が例としてあげられており。ここではサイズ1415、面つけレイアウト1416、紙の向き1417、あるいは給紙段1418などの設定が行える。また、Device Optionsタブ1413が選ばれると、そのデバイス固有の設定情報、例えばステープルなどのフィニッシングの設定や、プリンタIP部207内のガンマ変換部702や空間フィルタ部703のパラメータを変更する画像処理関連のより細かい調整を行うことが可能となる。選択には機能1431とその設定値1432をそれぞれ所望の値に設定することとなる。1433は設定値を初期値も戻すデフォルトキーである。
また、図示されていないが、同様にしてGraphicsタブ1412では、解像度やハーフトーン設定、あるいは、PDLタブ1414ではPDLの出力形式などの選択ができる。
〔ドキュメントサーバ102の構成〕
次に実施形態におけるドキュメントサーバ102について図15を用いて説明する。図15は、ドキュメントサーバ102のハードウェア構成を表しているが、ここで紹介するハードウェア構成は一例にしか過ぎず、様々な接続方法や、様々なインターフェイスを有した構成が一般に考えられる。
まず、点線で囲まれた部分がマザーボード1500と呼ばれる基板で、この上に以下に説明する機能が搭載されている。1501と1502はCPUであり、このサーバのソフトウェアを制御しており、CPUバス1521を経由して二次キャッシュメモリ1503と接続され、更にノースブリッジ1504、サウスブリッジ1505と呼ばれるLSIによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジ1504とサウスブリッジ1505のデータのやり取りにはメモリ(SDRAM1506)が使用されている。
次にノースブリッジ1504は、高速PCI(Peripheral Component Interconnect)バス(32ビット/66MHz)1522を持ち、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェイス114に接続されて、SCSIバス1524によってHDD(Hard Disk Drive)1507に接続されて、大容量のデータのアクセスを可能にしている。また、一般にHDDには後述のIDE(Integrated Disk Electronics)バス対応のものもある。また、高速PCIバス1522にはビデオデータを直接プリンタに送るようなタイプのプリンタを接続する際にも用いることができ、必要に応じて、ビデオインターフェイスカード113aや113bが接続され、カラープリンタとのインターフェイスなどに有効である。更に、ノースブリッジ1504には、ディスプレイ1509を表示させるためのグラフィックコントローラ1508もAGPバス1526によって接続されている。
次に、サウスブリッジ1505側は、一般のPCIバス(32ビット/33MHz)1523が接続されており、NIC(Network Interface Card)が接続される。図中に2枚のNICが接続されているのは、図1Aのように2系統のネットワークを有する場合であり、図1Bのような1系統の場合には、1枚でも構わない。また、サウスブリッジ1505には、IDEバス1525により、CD−ROMドライブまたは、読み書き可能なCD−R/RWドライブ1510が接続され本ドキュメントサーバ102のインストール時や、大量データのアーカイブ(データ保存)などに役立つ。その他、USBポート1511や、スーパーI/O部1512を経由してキーボード1513やマウス1514あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ1515につながって、データの入出力を行うことができる。
次に、図16を用いてドキュメントサーバ102内のデータフローを説明する。これらのフローは上述のCPUによって制御され、必要に応じてメモリ1506やハードディスク1507が利用される。なお、同図は、ドキュメントサーバ102に電源が投入され、HDD1507に格納されているサーバOS及び実施形態のドキュメントサーバとして機能するプログラムがRAM1506にロードされた後のものである。
まず、NIC 111やSCSI114から入力されたジョブは、入力デバイス制御部1601よりサーバ内に入り、サーバに様々なクライアントアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。入力としてPDLデータとJCL(Job Control Language)データを受け付ける。それはプリンタとサーバに関する状態情報で様々なクライアントに対応し、 このモジュールの出力は、適切なPDLとJCLの構成要素すべてを結合する役割を持つ。
次に、入力ジョブ制御部1602はジョブの要求されたリストを管理し、サーバに提出される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。更に、このモジュールには、ジョブのルートを決めるジョブルーティング、分割してRIPするか否かを司るジョブスプリット、そしてジョブの順序を決めるジョブスケジューリングの3つの機能がある。
ラスタライズ処理(RIP)部1603は複数個存在する。1603-a,1603-b,1603-cあるいは必要に応じて更に増やすことも可能だが、ここでは総称して1603と記載する。RIPモジュールは様々なジョブのPDLをRIP処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。RIP処理に関しては、PCL、TIFF、JPEG、PDFなど様々なフォーマットのラスタライズ処理が可能である。
データ変換部1604は、RIPによって作り出されるビットマップイメージを圧縮したり、フォーマット変換を施す役割を果たし、それぞれのプリンタにマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。例えば、ジョブをページ単位で扱いたい場合には、TIFFやJPEGなどをRIP部でラスタライズした後のビットマップデータにPDFヘッダを付けて、PDFデータとして編集するなどの処理を行う。
出力ジョブ制御部1605は、ジョブのページイメージを取って、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理する。ページはプリンタに印刷されたり、ハードディスク1507にセーブされる。印刷後のジョブは、ハードディスク1507に残すか否かは選択可能であり、セーブされた場合には、再呼び出しすることもできる。さらに、このモジュールはハードディスク1507とメモリ1506との相互作用で管理する。
出力デバイス制御部1606は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、選択されたデバイスのインターフェイスカード112または113に送られる。また、このモジュールはデバイス104の状態監視と装置状況をドキュメントサーバ102に伝える役割も果たしている。
〔ページ記述言語(Page Description Language:以後PDLと略する。)〕
次にPDLデータとRIP部1603について説明する。PDLは、以下の3要素に分類される。
(a)文字コードによる画像記述
(b)図形コードによる画像記述
(c)ラスタ画像データによる画像記述
すなわち、PDLは、上記の要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
次に、図17は、図16のRIP部1603の内部を説明している。それぞれのRIP部1603は、PDLの翻訳を行うインタプリタ部1701と、PDLの色描写を行うレンダリング部1702に大きく分けることができる。
ここで、インタプリタ部1701は、図18AのようなPDLの記述を図18Bのように図形として解釈する役割を持つ。ここでは、文字情報R1801を記述した例である。L1811は、文字の色を指定する記述であり、カッコの中は順にCyan、Magenta、Yellow、Blackの濃度を表わしている。最小は0.0であり、最大は1.0である。L1811では、文字を黒にすることを指定する例を示している。次に、L1812は変数String1に文字列“ABC”を代入している。次にL1813では、第1、第2パラメータが、文字列をレイアウトする用紙上の開始位置座標のx座標とy座標を示し、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラメータが文字の間隔を示しており、第5パラメータがレイアウトすべき文字列を示している。要するにL1813は座標(0.0, 0.0)のところから、大きさ0.2、間隔0.3で文字列“ABC”をレイアウトするという指示となる。
次に、図形情報R1802を記述した例では、L1821はL1811と同様、線の色を指定しており、ここでは、Cyanが指定されている。次に、L1822は、線を引くことを指定するためのものであり、第1、2パラメータが線の始端座標、第3、4パラメータが終端座標のそれぞれ、x、y座標である。第5パラメータは線の太さを示す。
さらに、ラスタ画像情報を記述した例では、L1831は、ラスタ画像を変数image1に代入している。ここで、第1パラメータはラスタ画像の画像タイプ、及び色成分数を表わし、第2パラメータは1色成分あたりのビット数を表わし、第3、第4パラメータは、ラスタ画像のx方向、y方向の画像サイズを表わす。第5パラメータ以降が、ラスタ画像データである。ラスタ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数、及び、x方向、y方向の画像サイズの積となる。L1831では、CMYK画像は4つの色成分(Cyan、Magenta、Yellow、Black)から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4×5×5=)100個となる。次にL1832は、座標(0.0, 0.5)のところから、0.5×0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
図18Bは、1ページの中で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものである。R1801,R1802, R1803はそれぞれのPDLデータを展開したものである。これらのラスタ画像データは、実際にはC、M、Y、K色成分毎にメモリ1506(あるいは、ハードディスク1507)に展開されており、例えばR1801の部分は、各CMYKのメモリ1506に、C=0、M=0、Y=0、K=255が書かれており、R1802の部分は、それぞれ、C=255, M=0, Y=0, K=0が書き込まれることになる。
ドキュメントサーバ102内では、クライアント103(あるいは、ドキュメントサーバ自身)から送られてきたPDLデータは、PDLデータのままか、上記のようにラスタ画像に展開された形で、 メモリ1506(あるいは、ハードディスク1507)に書き込まれ、必要に応じて保存されている。
次に、図17に戻って、レンダリング部1702について説明する。インタプリタ部1701から出てくる画像データには、グレースケール、RGB,CMYKのほか様々な色空間のものがあり、その他の色空間の場合には、CRD(Color Rendering Dictionary)部1703にて一度CMYK空間に変換される。
次に、CMYKデータの場合には、オーバープリント検知部1704において、PDL言語における画像の重ね合わせ状況がテストされる。即ち、通常PDLでは、各パーツを重ね合わせた場合、上書きされたパーツの色が最終的に描写されるのだが、アプリケーションにおいては、オーバープリント機能と呼ばれるものがあり、下地の色を残したまま上の色を混色させることとなる。
また、黒検知部/黒補正部1705では、ユーザが設定するジョブチケットにおいて、純粋なブラックかプロセスブラック(CMYまたはCMYK混色の黒)の選択や、網点上の黒文字や黒細線を強制的にブラック100%で打つ機能などによりCMYKの値を変化させる。
カラーマッチング部1706は、図19のようなフローになっており、RGBまたは、CMYKで入力されたデータに対して、CMM部1904において、ICCプロファイルによる色調整が行われる。
ICCプロファイルは、図20のように大きく分けて、ソースプロファイル1905とプリンタプロファイル1906からなっており、ソースプロファイルは、RGB(またはCMYK)データを一度規格化されたL*a*b*の空間に変換し、このL*a*b*データを再度ターゲットとなるプリンタに適したCMYK空間になる。
更に、ソースプロファイルはRGBプロファイルとCMYKプロファイルからなっており、入力画像がRGB系画像(JPEG、TIFF画像など)の場合は、RGBプロファイル。CMYK系画像の場合にはCMYKプロファイルが選択される。次に、プリンタプロファイルは、各プリンタごとの色特性に合わせて作られており、RGB系画像の場合は、Perceptual(色味優先)やSaturation(鮮やかさ優先)を選択するのが好ましく、CMYK系画像の場合は、Colorimetric(色差最小)を選んで最適画像を出力することが多い。
また、ICCプロファイルは、一般にルックアップテーブル形式で作られており、ソースプロファイルでは、RGB(またはCMYK)データが入力されると、一意にL*a*b*データに変換され、プリンタプロファイルでは、L*a*b*データからCMYKに変換される。
次に、オーバープリント制御部1707では、前述のオーバープリントテスト部の結果を受けて、オーバープリント処理を必要に応じて行い、トナーリダクション部1708は、トナーの載り量が多すぎて、プリンタにダメージを与える恐れがある場合に、それを制限する役割を果す。
これらの処理を行った後、データはメモリ1506(またはHDD1507)に一旦書き込まれる。そして、プリント起動されると、ガンマ補正部1710を経由して、各色の出力特性を補正してプリントアウトされる。
ガンマ補正部1710には、デフォルトで図21Aのようなリニアなガンマ曲線が用意されており、プリンタ特性に応じてテーブルを用意する。例えば、MFP104aの出力特性Gpが図21Bのような値であった場合、その逆関数Gaである図21Cを掛け合わせれば出力特性は、図21Aのようにリニアな値に修正される。また、印刷ライクなGb図21Dのような特性を選びたければ、GaxGbのような値のテーブルを掛け合わせても良い。
また、これらのガンマテーブルを作成するために、MFP104aのスキャナ部や、濃度計などを利用して、後述のキャリブレーション機能も一般に知られている。
[ガンマテーブルの書き換え]
次に、ガンマテーブルの書き換えによる一次色の色味調整に関して説明する。前述したように、ガンマ補正部1710は、書き換え可能なメモリであり、その値を図24Aないし図25Cを利用して書き換えることを考える。
ガンマキー3409をクリックすると、図24A(または、図24B)が現れる。その際のフローチャートとしては、図25Aに従って動作する。
まず、デバイスを選択(S4221)し、次にモードの選択(S4222)を行う。モードとしては、キャリブレーションモード(S4223)、テーブルの編集モード(S4233)、保存モード(S4242)、そして消去モード(S4246)である。
キャリブレーションモード(S4223)は、リニアな出力になるように階調補正を行う仕組みであり、MFPのスキャナ部を利用するか、濃度計などを利用する方法が一般に知られている。何れの場合も、プリンタ部からテストプリントを出力(S4224)し、その出力値の濃度をサンプリング測定(S4227または、S4232)して、前述のようにガンマテーブルを作成(S4228)、登録(S4229)、及び保存(S4230)する。
また、テストプリントに際しては、図25Bまたは、図25Cのようなチャートが利用される。図25Cは濃度の面均一性が取れていないプリンタの場合に用いられランダムに配置されることでそれを緩和させるように予め決められた場所に予め決められた濃度が出ているかを読み取るようにできている。
再び、図25Aに戻って、編集モード(S4233)の場合は、データまたは、グラフを利用して、図24Aまたは図24BのようなGUIで編集することができる。データによる編集では、CMYKそれぞれの入力値に対する出力値を直接入力し、グラフモードでは、CMYKそれぞれの値をグラフ上の曲線をマウスなどを利用して編集する。編集後、サブミットキー(S4205)をクリックすると、編集したデータをガンマテーブルに反映して良いかどうかの確認メッセージが現れて、OKならば反映される。
保存モード(S4242)と消去モード(S4246)は、ジョブチケット同様にテーブルの保存及び、テーブルの消去に利用される。
[スポットカラーマッチング]
次にスポットカラーマッチングについて説明する。スポットカラーとは、あらかじめ混合された特殊なインキのことで、CMYKプロセスインキの代わりとして、またはCMYKプロセスインキに加えて使用するものであり、通常、クライアントコンピュータ103上で動作するアプリケーションソフトウェアとドキュメントサーバプロセス、及びMFP104の組み合わせにおいて実現するものである。
スポットカラーを使用する場合、プリンタに専用のプリントプレート(刷版)が必要であるがそれに応じてある固有の色を予めアプリケーション上で設定しておいてスポットカラーインキは、プロセスカラーの色域外にあるカラーを正確に再現する目的で利用される。
ただし、プリントされたスポットカラーが実際にどう見えるかは、カラー値の指定やカラーマネージメントに関係なく、使用するインキと紙の色の組み合わせによって異なる。スポットカラー値で行った指定は、モニターやコンポジットプリンタで再現されるカラーをシミュレートするものである。
印刷機などでは固定色を搭載しているものも少なくないが、プリンタにおいては、まだ固定色のトナーというものはほとんど存在しておらず、実際のプリントに際しては、プリンタによって色が変わってしまうという不具合点があった。
図26は、アプリケーション上のスポットカラーの設定画面であり、例えばCMYK各何%かでスポットカラーを定義することができる。また、図27はアプリケーション上で描いた絵であり、各オブジェクト単位で通常の色設定または、スポットカラーでの設定が可能となる。ここでは例えば、オブジェクト1とオブジェクト3をスポットカラーで設定した場合を想定する。
アプリケーションから前述のプリンタドライバを経由して、PDLデータにされた後、図28のようにドキュメントサーバ102内のRIP処理部でオブジェクト単位でRIP処理がなされ、その際に通常色指定の場合には、カラーマッチング部、ガンマテーブルを通ってビットマップ化されてプリント出力されるが、スポットカラー指定されたオブジェクトの場合には、カラーマッチングとガンマテーブルを通らずに、指定されたCMYK濃度のデータで直接ビットマップ化されてプリント出力される。
[スポットカラーマッチングの調整]
しかし実際には、ここで出力されるスポットカラーは、ユーザが意図した色味でない場合が多く、そこで色合わせの手段を考える。
図23は、スポットカラーの調整フローチャートであり、スポットカラー調整の場合は、スポットカラーを選択し、そのスポットカラーを中心にCMYKの濃度をいくらか振ったカラーサンプルを出力する。 ユーザはこの出力を見て、予め期待したスポットカラーの色見本とこの出力サンプルを比較して、そのままでよければ次に移行し、他のパッチのほうが近ければパッチ色の番号(A0,A1,...など)を入力する。他にスポットカラーを持っていれば、それぞれ同じようなフローで設定する。なければ、本プリントの指示を行って、図27のようなプリントを行う。
(実施例2)
[スポットカラーマッチングのタグビットによる調整]
プリンタ側にもガンマテーブルを持っている場合があるため、ドキュメントサーバ102からMFP104にデータを渡す際に、通常色のデータか、スポットカラー用のデータかを画素単位でスポットカラー切替信号ももっており、その情報もCMYKの画像データと一緒にMFP104に渡す。
一方、MFP104側では通常色用ガンマテーブルとスポットカラーガンマテーブルを持っており、送られてきたスポットカラー切替信号に応じて画素単位で上記2つのガンマテーブルを切り替えて出力する。
(実施例3)
スポットカラー切替信号の利用は、ガンマテーブルの切替だけでなく、シャープネスの切替(複数の空間フィルタを切り替える)であったり、CMYK→CMYK変換のような色空間変換のようなLUT(ルックアップテーブル)であってもかまわない。
なお、図1A、図1Bのネットワーク構成そのものは、通常のネットワークとかわるものではなく、むしろ、本発明は、各装置上で動作するプログラムを実行することによって実現するところに特徴がある。例えば、クライアントであれば、そのプログラムとは、プリンタドライバやブラウザである。また、サーバであればそのWebサーバとして機能するプログラム、ネットワークリソース(スキャナやプリンタ、或いは共有フォルダ)を管理するプログラム、印刷処理を行う際のスケジューラ、RIP処理にかかるプログラム、更に、ネットワークリソースの制御(プリンタであれば、印刷データの配信)にかかるプログラムで構成されることになる。従って、本発明はこれらコンピュータプログラムをもその範疇とするものであるのは容易に理解出来よう。
また、通常、コンピュータをパーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置上で動作させるためには、これらプログラムを格納したフロッピー(登録商標)やCDROM等の記憶媒体をセットし、インストーラを起動したり、装置にコピーしたりすることになるので、これら記憶媒体も本願発明の範疇に含まれる。
(A)は実施形態のネットワーク構成を示す図である。(B)は実施形態の他のネットワーク構成を示す図である。 画像形成装置のブロック構成図である。 画像形成装置のスキャナ部の構造を示す図である。 画像形成装置のカラースキャナIP部のブロック図である。 画像形成装置のFAX部のブロック構成図である。 (A)は画像形成装置のNIC部のブロック構成図である。(B)は画像形成装置のコア部のブロック図である。 カラー画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。 (A)は画像形成装置のPWM部のブロック構成図である。(B)は画像形成装置のPWM部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 カラー画像形成装置の断面構造図である。 プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。 画像形成装置のフィニッシャ部の断面構造図である。 ネットワーク環境を示す図である。 ネットワークデータ転送を示す図である。 プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。 ドキュメントサーバのハードウェア構成例である。 ドキュメントサーバ内部のジョブフローを示す図である。 RIP部のフローを示す図である。 (A)はPDLデータの記述例を示す図である。(B)はPDLデータのラスタ展開後のイメージを示す図である。 カラーマッチング部のフローを示す図である。 ICCプロファイルの種類を示す図である。 (A)はリニアなガンマテーブルを示す図である。(B)はプリンタ出力特性を示す図である。(C)はキャリブレーションされたガンマテーブルを示す図である。(D)は出力特性を加味したガンマテーブルを示す図である。 プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。 スポットカラーの色決定フロー。 (A)はガンマコンフィギュレーション(データ)の画面例を示す図。(B)はガンマコンフィギュレーション(グラフ)の画面例を示す図。 (A)はガンマコンフィギュレーションのフローチャート。(B)はキャリブレーション用テストパターンを示す図(1)。(C)はキャリブレーション用テストパターンを示す図(2)。 アプリケーション上でスポットカラーを設定するUI。 出力プリントのオブジェクトを表す図。 RIP処理におけるブロック図。

Claims (2)

  1. 特定色を設定する手段と、
    前記特定色の色パッチおよび、前記特定色の周辺色の色パッチを合わせてサンプル出力するパッチ出力手段と、
    前記特定色および前記特定色の周辺色の色パッチの中から色を設定する色選択手段を有し、
    前記選択された色を前記特定色として、画像出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. 特定色を設定する手段と、
    前記特定色の色パッチおよび、前記特定色の周辺色の色パッチを合わせてサンプル出力するパッチ出力手段と、
    前記特定色および前記特定色の周辺色の色パッチの中から色を設定する色選択手段を有し、
    前記特定色と通常色とを識別する色種識別手段と、
    前記色種識別手段に応じて、画像処理を切り替えることを特徴とする画像処理装置。
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