JP2007165967A - ハイブリッド通信端末及びハイブリッド通信端末の音量調整方法 - Google Patents

ハイブリッド通信端末及びハイブリッド通信端末の音量調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができるハイブリッド通信端末を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、PSTN2に接続されるPSTN接続部14と、IPネットワーク1に接続されるIP接続部11とを備え、IPネットワーク1を用いた通信とPSTN2を用いた通信とを行うことができるハイブリッド通信端末であって、ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までのPSTN回線の回線損失量を測定する回線損失測定手段22と、回線損失測定手段22によって測定された回線損失量を基にIP回線の音声レベルを変更する音声レベル変更手段13aが設けられたことを主要な特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができるハイブリッド通信端末に関する。
近年、インターネット等のTCP/UDP、IPで通信するIPネットワークが爆発的に普及している。従来からのハイパーテキストの表示やメール等のサービスのほかに、最近ではIP電話のサービスが実現されている。すなわち、公衆交換電話網(Public
Switched Telephone Networks、以下PSTN)とIPネットワークがゲートウェイを介して接続され、PSTNに接続された一般電話とIP電話が接続可能になっている。
ところで、IP電話はVoIP(Voice over Internet Protocol)を使ってデジタルで通信し通話する。従って、音声はデータとして送受信されるため、データが保持されれば通信経路の周波数特性に基づいて音声ゲインに損失が生じるということはほとんどない。しかし、一般電話はメタリックケーブルを使ってアナログで通話するため音声ゲインが減衰し、一般電話とIP電話間で通話する場合には、一般電話側で音量を大きくする設定を行った場合、IP電話側では音量が過大になってしまい、通話品質がかえって悪化してしまう結果を招く。
そこで、通信回線に接続するための回線接続手段と、音声出力の音量を変化させる音量変更手段を設けた通信端末装置が提案された(特許文献1参照)。音量を変化させるため、接続先がIP電話か一般電話かの判定を電話番号の分析や電話帳(電話のリスト)などで行う。この通信端末によれば、接続先がIP電話である場合に音量を接続先がIP電話以外の場合の音量よりも小さく設定することができる。
しかし、通話品質は、接続先の電話機がPSTNとIPネットワークのどちらに接続されているのかで影響されるだけでなく、自装置がIP電話か一般電話かによっても影響される。すなわち、自装置が一般電話なら、自装置と電話局までは必ずPSTNを使うことになるし、IP電話ならゲートウェイまでIPネットワークを使うことになる。もし、自装置と電話局までの通信経路がPSTNであれば音声レベルが減衰するが、IPネットワークであればこのような減衰は生じない。しかしながら、今のところ自装置側の通信経路の音声レベルの減衰について対策が講じられたことはない。
また、従来、IP電話とアナログ電話(一般電話)とを切り替えるIP電話切替機が提案されている。しかし、通話がPSTNとIPネットワークの一方に切り替えて使用する切替機を開示しているに止まり、通信経路の音声レベルの減衰に由来する通話品質を改善するものではない(特許文献2参照)。
特開2004−274183号公報 特開2005−39352号公報
以上説明したように、現在PSTNとIPネットワークがゲートウェイを介して接続され、一般電話とIP電話は接続可能である。しかし、一般電話はメタリックケーブルを使ってアナログで通話するため音声レベルが減衰し、一般電話とIP電話間で通話する場合
とIP電話間で通話する場合とでは、通話品質が異なることになる。
これに対し、特許文献1の通信端末装置は、PSTNとIPネットワークに対応するハイブリッド端末ではなく、接続先がIP電話か一般電話かの判定を電話番号の分析や電話帳(電話のリスト)などで行い、接続先がIP電話である場合には、音量をIP電話以外の場合の音量よりも小さく設定することで通話品質を保証している。
しかし、電話番号だけで、正確に接続先が一般電話かIP電話かを判断することは難しい。すなわち、我が国では電話番号には「050」番号と並存する旧来の電話番号もあるし(旧来の電話番号では分らない)、このほか、例えば米国などのように電話番号で一般電話かIP電話かを区別していない国もある。このように電話番号だけでは正確に判断できない。
また、特許文献1の通信端末装置は、接続先をIP電話と一般電話の2種類に分けて、一方のIP電話側で音量を下げている。しかし、目標の音声レベル若しくは受信感度を設定したとき、音量は目標値と比べた上で上げたり下げたりしなければならず、一方だけを下げるのでは音量調整としては十分でない。IP電話と一般電話間、さらにはIP電話間でも、通信経路を介して受信した音声レベルと目標とする音声レベル(設定値)との間に差があれば目標に音量調整する必要がある。
そして、接続先に加えて、従来、自装置がIP電話と一般電話かによって発生する音声レベル差が省みられたことはなかった。IP電話が少ない時代であればともかく、IP電話は今後さらに普及すると予想され、IP電話と一般電話が混在する時代となる。このとき、通信経路全体の音声損失量、とくに自装置側の通信経路の音声損失量を推測し、自装置の音声レベルを調整するハイブリッド型の通信端末が望まれる。
すなわち、IP電話と一般電話が混在する状態では、(1)IP電話からIP電話に発呼する場合、(2)IP電話から一般電話に発呼する場合、(3)一般電話からIP電話に発呼する場合、(4)一般電話から一般電話に発呼する場合、の4通りの使用形態が考えられ、(1)〜(4)の各回線において、PSTNの回線部分においては回線損失があり、IP回線の回線部分では回線損失がないため、(1)〜(4)の形態でそれぞれ異なった回線損失を示すことになる。今後はこのような回線損失の特性を考慮して音量調整することが望まれる。
さらに、特許文献2で、アナログ電話(一般電話)とIP電話の一方に切り替えて接続できる装置は提案されているが、両者の間では音声ゲインの減衰に基づく音声レベル差が生じるという問題があった。
そこで本発明は、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができるハイブリッド通信端末を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明は、PSTN回線に接続されるPSTN接続部と、IP回線に接続されるIP接続部とを備え、ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までのPSTN回線の回線損失量を測定する回線損失測定手段と、回線損失測定手段によって測定された回線損失量を基にIP回線の音声レベルを変更する音声レベル変更手段が設けられたことを主要な特徴とする。
本発明のIP通信端末によれば、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
上記課題を解決するために本発明の第1の発明は、PSTN回線に接続されるPSTN接続部と、IP回線に接続されるIP接続部とを備え、IP回線を用いた通信とPSTN回線を用いた通信とを行うことができるハイブリッド通信端末であって、ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までのPSTN回線の回線損失量を測定する回線損失測定手段と、回線損失測定手段によって測定された回線損失量を基にIP回線の音声レベルを変更する音声レベル変更手段が設けられたことを特徴とするハイブリッド通信端末であり、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、回線損失測定手段が、PSTN回線の回線電流または回線電圧を測定して回線損失量を測定することを特徴とするハイブリッド通信端末であり、簡単且つ確実に通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第3の発明は、第1の発明に従属する発明であって、回線損失測定手段が、PSTN回線から受信するトーン信号の信号レベルを測定して回線損失量を測定することを特徴とするハイブリッド通信端末であり、簡単且つ確実に通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第4の発明は、第3の発明に従属する発明であって、トーン信号が、ダイヤルトーン、ビジートーン、リングバックトーンのいずれかであることを特徴とするハイブリッド通信端末であり、簡単且つ確実に通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第5の発明は、第1の発明に従属する発明であって、回線損失測定手段が、ハイブリッド通信端末からPSTN回線の局交換機までの距離を経路の設備情報に基づいて算出することを特徴とするハイブリッド通信端末であり、計算だけで簡単に通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第6の発明は、第1〜第5の発明に従属する発明であって、接続先の電話機が一般電話機かIP電話機かの種別を判定し、該電話機からハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの回線損失量を推定する回線損失推測手段を備え、該回線損失推測手段によって推定された回線損失量と回線損失測定手段によって測定された回線損失量とに基づいて、音声レベル変更手段がIP回線の音声レベルを変更することを特徴とするハイブリッド通信端末であり、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第7の発明は、第6の発明に従属する発明であって、回線損失推測手段が、コーデック種別の情報に基づいてまたはVoIPゲートウェイのアドレス情報に基づいて接続先の電話機の種別を判定することを特徴とするハイブリッド通信端末であり、コーデック種別の情報またはVoIPゲートウェイのアドレス情報に基づいて判断するため、簡単且つ確実に全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第8の発明は、第6または第7の発明に従属する発明であって、電話機からハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの回線損失量が平均量であることを特徴と
するハイブリッド通信端末であり、簡単に全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第9の発明は、PSTN回線とIP回線とに選択的または同時に接続して接続先の電話機と共通する音声レベルで通信できるハイブリッド通信端末の音量調整方法であって、ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までのPSTN回線の回線損失量を測定し、IP回線に接続して通信するとき回線損失量を基に音声レベルを変更することを特徴とするハイブリッド通信端末の音量調整方法であり、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
本発明の第10の発明は、第9の発明に従属する発明であって、IP回線に接続して通信するとき接続先の電話機が一般電話機かIP電話機かの種別を判定して、該電話機からハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの回線損失量を推定し、該回線損失量とハイブリッド通信端末からハイブリッド通信端末に接続された局交換機までのPSTN回線の回線損失量とを基に音声レベルを変更することを特徴とする請求項9記載のハイブリッド通信端末の音量調整方法であり、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。
(実施例1)
本発明の実施例1は、IP回線とPSTN回線の双方に自在に接続でき、ハイブリッド通信端末と電話局までの通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができるハイブリッド通信端末に関するものである。
図1は本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末の通信システムの説明図、図2(a)は本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末の構成図、図2(b)は(a)のハイブリッド通信端末における回線損失測定手段の構成図、図2(c)は(a)のハイブリッド通信端末における別の回線損失測定手段の構成図、図3は本発明の実施例1におけるIP電話の構成図、図4は本発明の実施例1における一般電話の構成図、図5(a)は本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末とIP電話との通話シーケンスの説明図、図5(b)は本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末と一般電話との通話シーケンスの説明図、図6(a)は本発明の実施例1における回線損失メモリ情報の構成図、図6(b)は(a)の損失メモリ情報に対する対応テーブルの説明図、図7はPSTNにおけるトーン信号とその信号レベルの関係図である。
図1において、1はIP電話やインターネット等を使用するためのIPネットワーク(本発明のIP回線)、2はPSTN(Public Switched Telephone Networks:本発明のPSTN回線)、2aは電話局の局交換機であり、3はIPネットワーク1とPSTN2の双方に自在に接続できるハイブリッドIP電話(本発明のハイブリッド通信端末)、3aはIP電話、3bは一般電話である。4はIPネットワーク1に接続されてハイブリッドIP電話3とIP電話3a間でVoIP(Voice over Internet Protocol)通話の呼制御を行うSIPサーバ等の呼制御サーバ、5はPSTN2とIPネットワーク1の間でプロトコルの変換を行うVoIPゲートウェイである。ハイブリッドIP電話3が、IP電話3aとIPネットワーク1を介して呼制御サーバ4によって接続され、一般電話3bとを介して局交換機2aによって接続される。
図2はハイブリッドIP電話3の構成を示す。図2において、10はVoIP処理部、11はEthernet(登録商標)、無線LAN、電力線通信(PLC:Power
Line Communication)などを用いてIPネットワーク1に接続するためのIP接続部、12はIPパケットの処理を行うパケット処理部、13はRTPペイロードのVoIPの音声データを復号化し、D/A変換によりアナログ音声信号として出力し、アナログ音声信号をA/D変換すると共に符号化する音声処理部である。13aは音声処理部13に設けられIP回線使用時に入出力する音声信号を後述する回線損失測定手段22に基づいたゲイン調整を行う音声レベル変更手段である。
また、14はPSTN2と接続するPSTN接続部、15は後述のハンドセット17aあるいはスピーカー18、マイク19からの入出力をそれぞれ一対のケーブルで行うための2線−4線変換処理とエコーキャンセラ等の処理を行うHB(Hybrid)lineI/F部、16はHB(Hybrid)lineI/F部15及び音声処理部13に接続されハンドセット17aあるいはスピーカー18、マイク19との音声信号の入出力を行う通信回路部、16aは通信回路部16に設けられ後述するキー入力部20からの受話音量調整入力に従ってハンドセット17aあるいはスピーカー18に出力する音声のゲイン調整(ボリューム調整)を行うゲイン調整部である。
さらに、17は1台または複数台のコードレス子機と無線通信を行うための無線部、17aは無線部17との間で無線通信するコードレス子機のハンドセット、18はハンドセット17aを使用して無線通信しないときまたはこれと同時に使用して音声を出力するスピーカー、19は同じくハンドセット17aを使用して無線通信しないときまたはこれと同時に使用して音声を入力するためのマイク、20は数字や記号の入力用のテンキー、通話開始用のボタン等を備えたキー入力部である。なお、ハンドセット17a,無線部17と、スピーカー18、マイク19は実施例1における音声信号の入出力部を構成する。
実施例1のハイブリッドIP電話3においては、複数台のハンドセット17a、スピーカー18、マイク19が設けられているので、PSTN2、IPネットワーク1のいずれかを選択して通話することもできるし、PSTN2、IPネットワーク1の同時使用(2回線)も可能となる。例えば、2台のハンドセット17a、あるいはハンドセット17aとスピーカー18、マイク19の組合せを用いれば、2回線同時に使用できる。
続いて、21はハードウェアとしてのCPUにプログラムを読み込んで機能する機能実現手段としての制御部である。22はPSTN2と接続されたとき回線電圧と回線電流を測定して局交換機2aとPSTN接続部14との間の回線損失量を測定する回線損失測定手段、22aは回線電圧を測定する電圧測定手段、22bは回線電流を測定する電流測定手段、22cは測定した回線損失量を記録し更新する更新手段である。なお、電圧測定手段22aと電流測定手段22bは少なくともどちらか一方が設けられているだけでよい。また、23はVoIP処理部10に設けられたメモリ部、23aはメモリ部23に設けられた損失情報メモリ部、23bは回線損失量と音声レベルを対応付ける対応テーブルである。そして、24はディスプレーに表示を行う表示部、25は一般電話の機能を奏する一般電話機能部である。
ところで、上述の電圧測定手段22aと電流測定手段22bに代えて、図2(b)に示す別の構成の回線損失測定手段22にすることもできる。図2(b)において、22dは信号レベル検知手段である。信号レベル検知手段22dは、電圧測定手段22aまたは電流測定手段22bのように回線電圧または回線電流を検知するのではなく、ダイヤルトーン信号、話中音(ビジートーン)信号、呼出音(リングバックトーン)信号などの局交換機2aからのトーン信号の信号レベルを測定して回線損失を測定するものである。
さらに、図2(c)に示すように、ハイブリッドIP電話3を設置した場所から電話局までの通信経路距離(電話回線の長さ)を算出し、回線損失を求めるのでもよい。この通
信経路距離はケーブル経路等の設備情報が取得できた場合、かなりの精度で計算することができる。現在、この設備情報はNTT東日本株式会社、NTT西日本株式会社によって公開され、計算が行えるようになっている。図2(c)において、22eは線路計算手段である。線路計算手段22eが通信経路距離を計算し、更新手段22cが損失情報メモリ部23aのデータを更新する。このように回線損失測定手段22の測定手段には様々の手段がある。
次に、図3に基づいてIP電話の構成について説明する。図3において、30はVoIP処理部、31はEthernet(登録商標)、無線LAN、電力線通信(PLC:Power Line Communication)などを用いてIPネットワーク1に接続するための回線接続部、32はIPパケットの処理を行うパケット処理部、33はRTPペイロードのVoIPの音声データを復号化し、D/A変換によりアナログ音声信号として出力し、アナログ音声信号をA/D変換すると共に符号化する音声処理部である。33aは音声処理部33に設けられ出力するアナログ音声信号のゲイン調整を行うゲイン調整部、34は音声を出力するスピーカー、35は音声を入力するためのマイクである。
また、図4は一般電話の構成を示す。図4において、41は2線−4線変換処理とエコーキャンセラ等の処理を行うHB(Hybrid)lineI/F部、42はHB(Hybrid)lineI/F部41とハンドセット43との音声信号の入出力を行う通信回路部、42aはハンドセット43に出力する音声のゲイン調整を行うゲイン調整部、43はハンドセットである。また、44はキーボタン(図示しない)から入力するためのキー入力部、45はLCDディスプレー等の表示部、46はハードウェアとしてのCPUにプログラムを読み込んで機能する機能実現手段としての制御部である。なお、上述の電圧測定手段22a、電流測定手段22b、更新手段22c、信号レベル検知手段22d、線路計算手段22eも機能実現手段として構成されたものである。
さて、以上説明したハイブリッドIP電話3をIP電話として使用したときのIP電話3aとの間で行われる通話シーケンスの説明を行う。図5(a)に示すようにハイブリッドIP電話3から発呼すると、VoIP処理部10のIP接続部11からINVITEメッセージが呼制御サーバ4に送られ、ここを経由してIP電話3aに送信される。なお、このとき呼制御サーバ4はハイブリッドIP電話3へ処理中を示す100Tryingを送信する。受信側のIP電話3aではベルを鳴らし、180Ringingを呼制御サーバ4経由でハイブリッドIP電話3に送信する。これによりハイブリッドIP電話3は呼び出し中の状態となる。受信側のIP電話3aがオフフックされると、200OKが呼制御サーバ4経由でハイブリッドIP電話3に送信される。これに対して、ハイブリッドIP電話3からACKが送信されると、通話状態に移行する。終話するときは、一方がオンフックすると、BYEが送信され、これに対して他方から200OKが送られて終話し、初期状態となる。逆にIP電話3aからハイブリッドIP電話3に発呼し、終話する場合も同様である。なお、この200OKを解析することによって接続先がIP電話3aであることが分る。これについては実施例2で詳細に説明する。
次に、一般電話として使用したときのハイブリッドIP電話3と一般電話3b間の通話シーケンスについて説明する。図5(b)に示すようにハイブリッドIP電話3から発呼すると、一般電話機能部25のPSTN接続部14から発呼信号が局交換機2aに送信され、ダイヤルすると呼び出し信号が局交換機2a,2aを介して一般電話3bに送信する。これにより一般電話3bのベルが鳴り、一般電話3bをオフフックすると、応答信号が局交換機2a,2aを介してハイブリッドIP電話3に送信される。これにより、通話状態に移行する。終話するときは、一方がオンフックすると、切断信号が送信され、局交換機2aから話中音の信号が送られてオンフックしたとき終話し、初期状態となる。逆に一般電話3bからハイブリッドIP電話3に発呼して、終話する場合も同様となる。
そこで、実施例1のハイブリッドIP電話3と局交換機2aまでの通信経路の音声損失量を測定して、目標の音声レベルに調整する方法を説明する。
ハイブリッドIP電話3の回線損失測定手段22は、図2(a)に示すように電圧測定手段22aまたは電流測定手段22bで回線電圧または回線電流を測定し、この回線電圧または回線電流を使って、回線損失量を推定する。すなわち、通常PSTN2には48V程度の回線電圧が印加されており、この電圧はオフフックすると5V〜8Vに低下し発呼信号として検出される。従って、この回線の基準となる回線電圧(48V程度)からの電圧降下量によって、または基準値の回線電流からの減少量によって回線損失量が分り、その後通信環境が変わって回線損失量が変化したような場合にもそのときの回線損失量が分る。なお、回線電圧か回線電流の一方で判定を行うのではなく、電圧測定手段22aと電流測定手段22bの両方を設けて回線電圧と回線電流を測定し、この両者から回線損失量を推定するのでもよい。回線損失量の測定は、定期的または随時行って、更新手段22cが損失情報メモリ部23aに回線損失メモリ情報として記憶し、更新する。
また、信号レベル検知手段22dは、ダイヤルトーン信号、話中音(ビジートーン)信号、呼出音(リングバックトーン)信号などの局交換機2aからのトーン信号の信号レベルを測定して回線損失を測定する。勿論これらの信号以外にも、発信音信号、応答信号などその他の信号も利用することができる。
PSTN2において、局交換機2aから電話機側に送信される様々な信号はそれぞれ規格があり、図7に示すように所定の条件を満たさねばならない。これは各国によって定められ、例えば、米国ではEIA(Electronic Industries Alliance、米国電子工業会)のRA−464などで規定されている。そこで、信号レベル検知手段22dは、図5(b)で説明したように、局交換機2aから送信されるダイヤルトーン信号、話中音信号、呼出音信号などの信号を検出し、所定の規格値と比較することにより、その減衰状態から回線損失を測定する。この信号レベル検知手段22dによる回線損失の測定は、一般電話3bへの発呼、あるいは着呼したときに、その都度あるいは適宜の期間をおいて行い、更新手段22cが損失情報メモリ部23aに記憶し、更新する。
さらに、線路計算手段22eによって通信経路距離を計算し、更新手段22cが損失情報メモリ部23aに記憶することもできる。この場合計算値であるから実測値とは異なり、更新されることもデータ次第となるが、ケーブル経路等の設備情報が変更されたときは更新される。IP接続部11を用いてIPネットワーク1に接続しIP電話を行う場合は、この計算された通信経路距離と音声レベルとを対応させた対応テーブル23bを基に、音声レベルを調整する。
この線路計算手段22eによる回線損失の測定は定期的あるいは随時行われる。なお、上記NTT東日本株式会社、NTT西日本株式会社の運営するWebサイト、若しくは他の通信業者によるWebサイトには、通信経路距離、回線損失の計算を自動的に行って提供するサービスがあり、線路計算手段22eがこの情報を要求して取得し、これから通信経路距離、回線損失の情報を取り出し、更新手段22cによってこの情報をメモリ部23aに記憶し、更新させるのでもよい。
さて、損失情報メモリ部23aにおいては、図6(a)に示すように回線損失値の更新履歴と、測定結果が記録され、測定ごとに更新される。図6(a)の2005年3月1日の更新は回線電圧、5月1日の更新は電流測定によるものである。4月2日の更新はダイヤルトーン(DT)、10月1日の更新は話中音(BT)によるものである。また、6月
1日の更新は線路計算によるものである。
なお、図6(a)は、例示のため、回線電圧または回線電流のほかに、トーン信号、経路距離計算によって回線損失を更新したものを併せて示している。回線損失量はこのいずれかで測定できるから、回線電圧、回線電流、トーン信号、経路距離計算のいずれか1つの手段で測定を行えば足り、図6(a)は説明のためこれを併記したものである。従って電圧測定手段22a、電流測定手段22b、信号レベル検知手段22d、線路計算手段22eは、そのいずれか、若しくは2以上を搭載させることができ、損失情報メモリ部23aに更新の履歴と測定結果が記録される。2以上の場合、複数の測定結果の中から精度が高くなるように1つの測定結果を選択、若しくはこれらからより精度を高めた1つの計算値を算出することができる。そして、測定結果と対応する回線損失量は、図6(b)の対応テーブル23bを参照することで求めることができる。ただ、対応テーブル23bを参照するのではなく、演算によって回線損失を算出するのでもよい。
このように音声レベルの変更は、回線損失測定手段22が回線電圧、回線電流、信号、経路距離の少なくともいずれかを測定し、更新手段22cがこれらを損失情報メモリ部23aに格納し、この測定結果を受けた音声レベル変更手段13aがメモリ部23の対応テーブル23bを参照し、音声レベルの調整量を取り出して行われる。なお、このときの回線損失量は更新手段22cによって損失情報メモリ部23aに記録させる。
その後、IP接続部11からIPネットワーク1に接続しIP電話としての発着呼をしたときは、音声レベル変更手段13aによって調整された音声レベルとで通話する。定期的または着信時等に回線損失測定手段22による回線損失の測定が行われて更新されると、音声レベル変更手段13aは新たな回線損失量で音声レベルを調整し直し、その後はこの新たに調整された音声レベルで通話する。
なお、音声レベル変更手段13aが参照する対応テーブル23bの値は、ハイブリッドIP電話3aと局交換機2aまでの通信経路の回線損失量に加えて、PSTN2の局交換機2aと局交換機2a間の回線損失、及び、一般電話3bと局交換機2aにおける回線損失なども考慮した音声レベルとしてもよい。この場合、音声レベル変更手段13aはこれらを考慮した上で音声レベルの変更を行う。これらについては実施例2で詳述する。
この音声レベルの調整により、PSTN接続部14からPSTN2に接続して一般電話として使用した場合と、IP接続部11からIPネットワーク1に接続してIP電話で使用した場合の音声レベル差を小さくすることができる。なお、本発明の共通する音声レベルは、音声レベル差がない場合は勿論のこと、このような事実上発生する音声レベル差の小さい場合を含むものである。
なお、ゲイン調整部16aは、キー入力部20から入力された情報を基にハンドセット17aやスピーカー18に出力する音量を調整するもので、一般電話使用時でもIP電話使用時でも使用するものである。
このように実施例1のハイブリッドIP電話3によれば、IP電話3aと一般電話3bの双方に自在に1回線または2回線で接続でき、ハイブリッドIP電話3と局交換機2aまでの通信経路の音声損失量を推測して、目標とする音声レベルに調整することができる。また、実施例1のハイブリッドIP電話3には、無線部17と複数のハンドセット17a、さらにスピーカー18、マイク19が設けられているので、PSTN2、IPネットワーク1のいずれか一方を選択して通話することもできるし、2回線を同時に使用することも可能となる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、自端末から接続先のIP電話または一般電話との全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整するハイブリッドIP電話に関するものである。実施例1のハイブリッドIP電話3は、ハイブリッドIP電話3と局交換機2aまでの通信経路の音声損失量を推測して音声レベルを調整したが、実施例2のハイブリッドIP電話3はこの音声レベル調整を基に、全通信経路の音声損失量を推測して音声レベルを調整するものである。
図8は本発明の実施例2におけるハイブリッド通信端末の構成図、図9は本発明の実施例2におけるコーデック種別の判別に用いる説明図、図10は本発明の実施例2における損失メモリ情報に対する対応テーブルの説明図である。実施例2においては図1〜図7を参照する。実施例1と同一符号は同一構成であるから、同一符号の詳細な説明は省略する。
図8において、26はIP接続部11を介して発呼、あるいは着呼したときにIPパケット情報を確認し、接続先が一般電話3bの場合に、この接続先の一般電話3bとその局交換機2aとの間の回線損失を推定し、さらに実施例1の回線損失測定手段22の測定した回線損失量を使用し、また局交換機2a,2a間の回線損失を使って、全通信経路の音声損失量を推定する接続先回線損失推測手段である。なお、実施例1の回線損失測定手段22の測定した回線損失量は、損失情報メモリ部23aで更新されているものとする。
まず、接続先回線損失推測手段26がIPパケットからIP電話3aまたは一般電話3bかの種別情報が取り出せることについて説明する。ハイブリッドIP電話3が、IP接続部11を介してIP電話3aまたは一般電話3bと通話するときは、IPパケット情報として接続先のコーデック種別やアドレス情報が送信されてくる。接続先回線損失推測手段26はIPパケットを受信したときに接続先のコーデック種別やアドレス情報を取り出し、接続先電話機がIP電話3か一般電話3bかを判定して、全通信経路の回線損失を計算して、損失情報メモリ部23aに格納する。
IPパケットのSIP拡張部に記述されるSDP(Session Description Protocol)には、図9(a)に示すように「m=audio 26696 RTP/AVP x」、「a=rtpmap:x PCMU/8000」などとして、ペイロードタイプ「x」としてコーデック種別が格納される。ここでペイロードタイプ「x」は図9(b)に示す符号化方式名に対応するものであり、例えばPCMU(μ−Law Pulse Code Modulation)はペイロードタイプ「0」に該当する。上記「m=・・・ 0」、「a=0・・・PCMU/・・・」はペイロードタイプの「0」、「PCMU」を示し、PCMU、すなわち符号化方式G.711が使用されていることが判別できる。また、PCMA(A−Law Pulse Code Modulation)はペイロードタイプの「8」、「PCMA」を示すものであり、PCMUと同様に符号化方式G.711が使用されていることを示すものである。
このPCMUあるいはPCMAを含め、音声損失量を推測可能な接続先電話情報を検知するコーデック種別として、G.729、G.729a、G.729b、G.722−1、G.726、G.723等の符号化方式が利用できる。なお、PCMUあるいはPCMAは圧縮率が小さいため主に一般電話3bで使用される。しかし、IP電話3aで使用されることもある。
そして、送信側のハイブリッドIP電話3、IP電話3aでは、INVITEメッセージのSDPで「a=rtpmap:0 PCMU/8000」、「a=rtpmap:18 G729/8000」、「a=rtpmap:4 G723/ 8000」のように
使用可能なコーデックを複数並べて記述する。これに対し受信側(IP電話3aまたはVoIPゲートウェイ5)は、200OKメッセージにおいて受信した送信側の使えるコーデックの中で、受信側が使用可能なコーデック種別、例えば「a=rtpmap:0 PCMU/8000」、「a=rtpmap:18 G729/8000」などをハイブリッドIP電話3に送信する。図9(a)の「0」、「PCMU」はG.711の符号化方式、また「18」、「G729」はG.729の符号化方式等を示しており、これらの符号化方式が使用可能なことを通知する。この中から使用する符号化方式が決定され、この符号化方式に従って通信が行われる。
このPCMUが複数のコーデックの1つとして記述されている場合、相手はIP電話3aであって、PCMUが使用される可能性のあることが分る。同様に、PCMAが複数のコーデックの1つとして記述されていても相手はIP電話3aで同様であることが分る。なお、受信側から送信側へコーデック種別を通知するとき、受信側と送信側とで共通して使えるコーデックのみを送信側へ通知する場合と、受信側が使えるすべてのコーデックを通知する場合の2通りの方法があるが、いずれの方法でもとくに変わりはない。
従ってパケット処理を行う際に、SDPにコーデック種別としてPCMUあるいはPCMAのみが記述されている場合は、接続先は一般電話3bと判断され、また、コーデック種別がPCMUあるいはPCMA以外の符号化方式だけの場合、若しくはコーデック種別にPCMUあるいはPCMAの外にPCMUあるいはPCMA以外の符号化方式を含む場合には(すなわち、PCMUあるいはPCMA以外のコーデックが1つでも記述されている場合)は、接続先はIP電話3aと判断される。
同様に、IPパケットのSIP拡張部に記述されるSDPには、「o=3000 ・・・ IN IP4 10.10.10.20」、「o=3000 ・・・ IN IP4
A.co.jp」などと記述されて、IPアドレスやURL等のアドレス情報が格納される。またIPパケットはIPヘッダにもIPアドレスが記述されている。このアドレス情報を取り出せば、VoIPゲートウェイ5のアドレス情報であることを判別できる。VoIPゲートウェイ5のアドレスであれば接続先が一般電話3bであると判断できるので、これらによって音声レベルの変更量を知ることができる。
このように接続先回線損失推測手段26はコーデック種別やアドレス情報を取り出して、接続先電話機がIP電話3か一般電話3bかを判定することができ、この結果から以下説明するように全回線損失量を計算し、さらにこの結果を音声レベル変更手段13aに渡し、併せて損失情報メモリ部23aに回線損失メモリ情報として格納する。
この全回線損失量の測定方法について説明する。現在、局交換機2aと局交換機2aの回線損失は8dB程度であることが知られている。また、接続先の一般電話3bとそれが接続される局交換機2a間の回線損失は概ね7dB以下であり、平均的には3dB程度と考えられる。このような推定が可能な理由は、電話局は概ね3km〜7kmの間隔で設置されており、局交換機2aと一般電話3bとの通信経路距離(電話回線の長さ)には限界があり、ハイブリッドIP電話3が最寄りの局交換機2aと接続されることを考えれば、平均的にみて7dBの1/2以下の3dB程度と考えられるからである。
従って、ハイブリッドIP電話3側の局交換機2aと接続先の一般電話3bとの回線損失量は、PSTN2経由で平均的に11dB程度と推定され、接続先回線損失推測手段26は接続先電話機の種別が分ると、損失情報メモリ部23aに格納してある自端末と局交換機2aとの回線損失量(実施例1の回線損失情報)を取り出し、総和を計算する。
例えば、図6(a)の10月1日のデータを使う場合、自端末と局交換機2aとの回線
損失は3dBと測定されているから、上記平均的な損失11dBとの総和をとる。従って、14dBがハイブリッドIP電話3から一般電話3bまでの全通信経路の回線損失ということが推定される。この計算結果を渡された音声レベル変更手段13aは、この14dBを基に、図10に示す対応テーブル23b(図6(b)とは別に設けられたテーブル)から全回線損失量に対応した音声レベルの調整量を求め、音声レベルを変更する。これによってIP電話3aの音声レベルの調整が可能になる。
なお、局交換機2aと局交換機2a間がデジタルデータで伝送される場合は、上述した回線損失は8dBにならず、ほとんど0dBに近い値となるため、接続先の一般電話3bからこれに接続される局交換機2aまでの回線損失を考慮するだけでよい。
これにより、ユーザがIPネットワーク1に接続してIP電話を行う場合には、接続相手先がIP電話3aか一般電話3bかによって異なる全通信経路の回線損失を考慮した音声レベルで通話することが可能になる。なお、接続先回線損失推測手段26による接続相手先がIP電話3aか一般電話3bかの判断は、IPネットワーク1に接続しIP電話する場合に毎回行い、回線損失測定手段22による回線損失量の測定は、定期的またはPSTN2の発着呼時に行われ、そのつど回線損失メモリ情報が更新される。
このように実施例2のハイブリッドIP電話3によれば、IP電話3aと一般電話3bの双方に自在に接続でき、接続先との全通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整することができる。そして、PSTN2に接続して一般電話として使用した場合と、IPネットワーク1に接続してIP電話で使用した場合の音声レベル差は、音声レベル変更手段13aによって小さくすることが可能になる。そして、回線損失測定手段22で得られた損失量が大きい場合には、ハンドセット17aやスピーカー18で行う音量調整と共に、ゲイン調整部16aによって、一般電話として使用した場合とIP電話で使用した場合の両方で共通して音声レベルを上げることができる。
本発明は、通信経路の音声損失量を推測して目標とする音声レベルに調整するIP通信端末に適用できる。
本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末の通信システムの説明図 (a)本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末の構成図、(b)(a)のハイブリッド通信端末における回線損失測定手段の構成図、(c)(a)のハイブリッド通信端末における別の回線損失測定手段の構成図 本発明の実施例1におけるIP電話の構成図 本発明の実施例1における一般電話の構成図 (a)本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末とIP電話との通話シーケンスの説明図、(b)本発明の実施例1におけるハイブリッド通信端末と一般電話との通話シーケンスの説明図 (a)本発明の実施例1における回線損失メモリ情報の構成図、(b)(a)の損失メモリ情報に対する対応テーブルの説明図 PSTNにおけるトーン信号とその信号レベルの関係図 本発明の実施例2におけるハイブリッド通信端末の構成図 本発明の実施例2におけるコーデック種別の判別に用いる説明図 本発明の実施例2における損失メモリ情報に対する対応テーブルの説明図
符号の説明
1 IPネットワーク
2 PSTN
2a 局交換機
3 ハイブリッドIP電話
3a IP電話
3b 一般電話
4 呼制御サーバ
5 VoIPゲートウェイ
10 VoIP処理部
11 IP接続部
12 パケット処理部
13 音声処理部
13a 音声レベル変更手段
14 PSTN接続部
15 HBlineI/F部
16 通信回路部
16a ゲイン調整部
17 無線部
17a ハンドセット
18 スピーカー
19 マイク
20 キー入力部
21 制御部
22 回線損失測定手段
22a 電圧測定手段
22b 電流測定手段
22c 更新手段
22d 信号レベル検知手段
23 メモリ部
23a 損失情報メモリ部
24 表示部
25 一般電話機能部
26 接続先回線損失推測手段

Claims (10)

  1. PSTN回線に接続されるPSTN接続部と、IP回線に接続されるIP接続部とを備え、前記IP回線を用いた通信と前記PSTN回線を用いた通信とを行うことができるハイブリッド通信端末であって、前記ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの前記PSTN回線の回線損失量を測定する回線損失測定手段と、前記回線損失測定手段によって測定された回線損失量を基に前記IP回線の音声レベルを変更する音声レベル変更手段が設けられたことを特徴とするハイブリッド通信端末。
  2. 前記回線損失測定手段が、前記PSTN回線の回線電流または回線電圧を測定して前記回線損失量を測定することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド通信端末。
  3. 前記回線損失測定手段が、前記PSTN回線から受信するトーン信号の信号レベルを測定して前記回線損失量を測定することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド通信端末。
  4. 前記トーン信号が、ダイヤルトーン、ビジートーン、リングバックトーンのいずれかであることを特徴とする請求項3記載のハイブリッド通信端末。
  5. 前記回線損失測定手段が、前記ハイブリッド通信端末から前記PSTN回線の局交換機までの距離を経路の設備情報に基づいて算出することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド通信端末。
  6. 接続先の電話機が一般電話機かIP電話機かの種別を判定し、該電話機から前記ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの回線損失量を推定する回線損失推測手段を備え、該回線損失推測手段によって推定された回線損失量と前記回線損失測定手段によって測定された回線損失量とに基づいて、前記音声レベル変更手段が前記IP回線の音声レベルを変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハイブリッド通信端末。
  7. 前記回線損失推測手段が、コーデック種別の情報に基づいてまたはVoIPゲートウェイのアドレス情報に基づいて前記接続先の電話機の種別を判定することを特徴とする請求項6記載のハイブリッド通信端末。
  8. 前記電話機から前記ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの前記回線損失量が平均量であることを特徴とする請求項6または7記載のハイブリッド通信端末。
  9. PSTN回線とIP回線とに選択的または同時に接続して接続先の電話機と共通する音声レベルで通信できるハイブリッド通信端末の音量調整方法であって、前記ハイブリッド通信端末から該ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの前記PSTN回線の回線損失量を測定し、前記IP回線に接続して通信するとき前記回線損失量を基に音声レベルを変更することを特徴とするハイブリッド通信端末の音量調整方法。
  10. 前記IP回線に接続して通信するとき接続先の電話機が一般電話機かIP電話機かの種別を判定して、該電話機から前記ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの回線損失量を推定し、該回線損失量と前記ハイブリッド通信端末から前記ハイブリッド通信端末に接続された局交換機までの前記PSTN回線の回線損失量とを基に音声レベルを変更することを特徴とする請求項9記載のハイブリッド通信端末の音量調整方法。
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