JP2004104351A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信中に機能の設定や変更が行われても、不用意な通信の中断を避けることができるようにする。
【解決手段】IP電話機30は、一般電話機31、VoIP電話機32および通信用周辺機器33としての機能を備える。ルータ回路21などの機能を設定したり変更したりするとき、設定を反映させるために再起動を必要とすることがある。VoIP電話機32としての通話中には、再起動によって通話が中断してしまうので、表示素子13に警告メッセージを表示し、利用者の注意を喚起する。利用者が再起動を指示すると、指示に従って再起動し、操作を機能に反映させる。利用者が再起動を指示しないときは、通話の終了まで待機し、通話の終了後に自動的に再起動して、操作を機能に反映させる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆電話回線(以下、Public Switched Telephone Network から「PSTN」と略称することがある)やデジタル通信回線などを介する通信中に設定変更を受付けることが可能な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マイクロコンピュータを内蔵してプログラム処理による制御を行う電子機器では、電源投入からの立上げ時などに、初期化と呼ばれる各種の設定作業が行われる。マイクロコンピュータを構成する要素としてのCPU(CentralProcessing Unit )のレジスタやRAM(Random Access Memory)などは揮発性の記憶手段であり、適切な初期値を与えたり、機能の時間的進行に応じてプログラムやデータを変更する必要があるからである。RAMの記憶領域の割当なども、必要に応じて動的に行われる。ただし、いったん設定したデータや記憶領域の割当は、通常のプログラム実行中には変更することが少なく、場合によってはできないようにしていることがある。動作の安定化などのためである。
【0003】
パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略称する)などの汎用的な情報処理装置では、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム、あるいは周辺機器に関し、利用者の要望に応じて各種機能の設定や変更によるカスタマイズが可能である。機能の設定や変更を反映させて動作させるためには、一般にウォームスタートとコールドスタートとが用いられる。コールドスタートは、電源投入時と基本的に同等な初期化を行う再起動であり、コールドスタート前のCPUのレジスタやRAMのデータ等はすべて消失してしまう。ウォームスタートは、CPUのレジスタやRAMのデータ等を残して、機能設定や機能変更の内容を反映させる。利用者の使い勝手の点ではウォームスタートが好ましいけれども、RAMの割当などに余裕を持たせておかなければならず、コンピュータ資源の効率的な使用の点では好ましくはない。
【0004】
パソコンなどの汎用的な情報処理装置を利用して、インターネットなどを介するデジタル通信を行うためには、モデムやルータなどを通信用周辺機器として接続する必要がある。この場合、モデムやルータの機能設定や通信設定変更は、パソコン側で設定用のアプリケーションプログラムを動作させ、画面表示と連動する入力操作で行うことができる。設定内容によっては、設定を反映するためにシステム(パソコン)の再起動が必要なこともある。再起動が必要なときには、通信用周辺機器を使用中であっても、使用中でなくても、再起動をする・しないの選択を促す画面が現れる。再起動を選択すると、その通信用周辺機器を使用している全ての通信接続は遮断され、通信は終了してしまう。通信を遮断したくない利用者は、再起動をしないことを選択しなければならない。この場合、設定変更等は無効となり、通信終了後に、改めて入力を行ったり再起動の操作を行わなければならない。
【0005】
インターネットやLAN(Local Area Network)を介するデジタル通信では、多量の情報を送受する。一般家庭などからインターネットに接続するためには、公衆電話回線を介してプロバイダのサーバに接続するのが一般的であった。公衆電話回線を介する通常のアナログ電話通信と同等の周波数帯域を使用してデジタル通信を行うときには、通信速度が比較的低速に抑えられてしまう。インターネット経由での充分な通信速度を得るためには、ブロードバンド化された通信線を介して接続する必要がある。ブロードバンド化は、CATV(Cable Television)などの配信ケーブルを通信線として利用したり、FTTH(Fiber To The
Home )などの光ファイバを敷設したりして実現することができるけれども、公衆電話回線の交換局への加入者線を利用するADSL(Asymmetric Digital
Subscriber Line )などの技術の利用も急激に増加している。
【0006】
ADSLは、一般にxDSLと呼ばれる技術の一種であり、電話用の音声周波数帯域でのアナログ信号伝送を目的として敷設されている加入者線に、高周波信号を重畳させて広帯域化を図っている。インターネットへの接続がブロードバンド化されると、インターネットを介して音声データをデジタルパケット化して転送するIP(Internet Protocol )電話の実用性が高まる。インターネットは、複数のコンピュータが相互に接続されて、相互にデータ通信を行っている通信環境であり、データの転送自体は無料で行われていると同然の環境である。このため、特に長距離になると、IP電話は、公衆電話回線を介する電話通信よりも低廉な料金となると期待される。IP電話としては、VoIP(Voice over
Internet Protocol)を利用するものが一般的である。
【0007】
VoIPによるインターネット経由の電話通信が可能で、ADSL化された加入者線を使用するIP電話機は、加入者線を介して公衆電話回線に接続するPSTN回線接続機能と、加入者線に高周波信号を重畳するADSL技術利用のVoIP回線接続機能とを搭載することが考えられる。そのようなIP電話機には、加入者線をVoIP回線として利用するためのスプリッタと呼ばれる信号の分離器やADSLモデムなどの機器が必要となる。IP電話機をPSTN回線に接続して電話通信を行うためには、特にいつでも着信に応じられるようにするためには、加入者線に常時接続しておく必要がある。IP電話機がADSL化されている加入者線に接続されているときには、IP電話機内蔵のスプリッタやADSLモデムを、パソコンなどの情報処理装置をインターネットに接続するための通信用周辺機器としても利用可能にすることが考えられる。
【0008】
公衆電話回線に接続して使用する一般電話機では、特に通信機能についての設定操作なしに加入者線に接続すれば直ちに使用することができる。子機を接続する親機としての機能や、留守録機能などを備える場合は、その機能に関する設定は必要となる。また、加入者線がDTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号によるダイヤル発信を受付けるプッシュボタン式か、ダイヤルパルス発信を受付けるパルス式かに応じた機能の切換を行う必要もある。ただし、これらの機能変更の操作が必要となる頻度は小さく、特に通話中に必要となっても通話やその他の電話機能へ影響を与えないように構成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
公衆電話回線への加入者線をADSL回線としても使用してVoIPによる電話通信が可能なIP電話機では、VoIP電話通信を行うためのADSLモデムの機能設定や、機能変更、また外部のパソコンなどに接続して通信用周辺機器として動作する機能設定や機能変更などの必要が生じる。これらのデジタル通信に関する機能設定や機能変更の頻度は、公衆電話回線のみに接続する一般電話機に比較して大きくなる。機能設定や機能変更の結果は、IP電話機を再起動して反映させる必要がある。IP電話機を公衆電話回線に接続する一般電話機として通話中にデジタル通信に関する機能設定や機能変更を行って再起動をかけても、通話には影響がない。しかし、VoIP電話通信中に再起動をかけると、全ての通信接続は遮断され、通話は終了してしまう。
【0010】
パソコンなどの通信用周辺機器として使用するIP電話機では、デジタル通信に関する機能も含めて、機能設定や機能変更をパソコンでアプリケーションプログラムを動作させながら行うことが考えられる。この場合、通信用周辺機器としてのIP電話機は、機能の設定や変更を反映させるために再起動させられてしまう。 つまり、使用状況の如何に関わらず同じやり方になっており、通話を主目的とする電話機に対して、いかにもパソコン的でわずらわしい。
【0011】
また、IP電話機としては、小電力コードレス電話機の形態で、複数の子機を接続可能とし、各子機から親機を介してVoIP回線に繋げるようにすることも要望される。このようなコードレス電話機の形態で、子機から、親機に内蔵されているVoIP電話通信用のルータ機能の設定変更などを操作できることも要望される。ただし、子機で設定の操作をすると、親機の近くにいなければ、親機の状態が判らないので、余計に子機側で不都合の無い操作をできるようにする必要がある。
【0012】
したがって、特に、外部のパソコンなどに対するルータ機能を内蔵し、VoIP回線と、PSTN回線とに接続することができるIP電話機では、何れかの回線を利用して通話している最中に、ルータ機能の設定や、通信設定を行うときに、不用意な通話の中断つまり不用意な回線接続断を防止するための工夫をする必要がある。
【0013】
本発明の目的は、通信中に機能の設定や変更が行われても、不用意な通信の中断を避けることができる通信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の通信手段と、第2の通信手段とを持ち、2つの通信手段は双方向の通信が可能な通信装置において、
機能についての設定操作を受付ける第1の受付手段と、
第1の受付手段が設定操作を受付けるとき、上記第1あるいは第2の通信手段で通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する判定手段と、
判定手段によって、第1の受付手段が受付ける設定操作で該通信を継続することができなくなると判定されるときに、該通信を遮断して設定操作を機能に反映させるか否かを通知する通知手段と、
通知手段への通知に基づく利用者の判断結果を受付ける第2の受付手段と、
第2の受付手段が受付けた利用者の判断結果に基づいて、設定操作を機能に反映させるか否かの制御を行う制御手段とを含み、
通知手段により通知される内容は、操作内容を直に反映させるとシステムの再起動を行い、該通信が中断される旨の警告内容を含むことを特徴とする通信装置である。
【0015】
本発明に従えば、たとえば公衆電話回線網に加入者線を介して接続される通信装置は、第1の受付手段と、判定手段と、通知手段と、第2の受付手段と、制御手段とを含む、あるいは上記各手段の一部あるいは全てを機能として内蔵したパソコンを繋ぐことができる。第1の受付手段が機能についての設定操作を受付けると、判定手段は、アナログ通信やデジタル通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する。通知手段は、第1の受付手段が受付ける設定操作で通信を継続することができなくなると判定されるときに、通信を遮断して設定操作を機能に反映させるか否かを通知し、利用者に設定操作を機能に反映させるために、警告として通信を遮断しなければならないことを知らせることができる。制御手段は、第2の受付手段が受付けた利用者の判断結果に基づいて、設定操作を機能に反映させるか否かの制御を行うので、利用者が通信を遮断させてもよいと判断するときのみ設定操作の機能への反映のために通信を遮断させ、不用意な通信の中断を避けることができる。
【0016】
また本発明は、前記通信手段のうち、一方は双方向のアナログ通信手段を備え、他方は双方向の独立したデジタル通信が可能なデジタル通信手段を備え、
前記第1の受付手段は、デジタル通信手段の機能についての設定操作を受付け、
前記判定手段は、デジタル通信手段によってデジタル通信を継続中であるときに、予め定める範囲の機能の設定を反映させると、該デジタル通信の継続に影響すると判定し、アナログ通信を継続中であるときには、通信中であっても受付た設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、第1の通信手段と第2の通信手段とのうちの一方は、双方向のアナログ通信手段を備え、他方は双方向の独立したデジタル通信が可能なデジタル通信手段を備える。デジタル通信手段によるデジタル通信を継続中であるときは、予め定める範囲の機能の設定を反映させると、該デジタル通信の継続に影響すると判定し、アナログ通信を継続中であるときには、通信中であっても受付た設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定する。受付けた設定操作による機能への反映が通信の継続に影響すると判定するときには、表示や待機を行って、用意な通信の中断を避けることができる。アナログ通信の継続中には通信の継続に影響がないデジタル通信手段の機能についての設定や変更は、アナログ通信中にも機能に反映させ、迅速かつ確実に機能の設定や変更を行うことができる。
【0018】
さらに本発明は、第1の通信手段と、第2の通信手段とを持ち、2つの通信手段は双方向の通信が可能な通信装置において、
機能についての設定操作を受付ける第1の受付手段と、
第1の受付手段が設定操作を受付けるとき、前記第1あるいは第2の通信手段で通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する判定手段と、
判定手段によって、第1の受付手段が受付ける設定操作で通信を継続することができなくなると判定されるときに、継続中の通信が終了するまで待機する待機手段と、
待機手段による待機が終了すると、第1の受付手段によって受付けられた設定操作を機能に反映させる制御手段とを含むことを特徴とする通信装置である。
【0019】
本発明に従えば、第1の通信手段と、第2の通信手段とを持ち、2つの通信手段は双方向の通信が可能な通信装置は、第1の受付手段と、判定手段と、待機手段と、制御手段とを含む。第1の受付手段が機能についての設定操作を受付けると、判定手段は、第1の通信手段や第2の通信手段がアナログ通信やデジタル通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する。待機手段は、第1の受付手段が受付ける設定操作で通信を継続することができなくなると判定されるときに、継続中の通信が終了するまで待機する。制御手段は、待機手段による待機が終了すると、第1の受付手段によって受付けられた設定操作を機能に反映させるので、不用意な通信の中断を避け、しかも通信終了後に機能に反映させることができる。
【0020】
また本発明で、前記制御手段は、前記判定手段によって、前記通信中ではなく、または通信中であっても前記設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定されるとき、設定操作を機能へ反映させるように制御することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、通信中でないか、通信中であっても設定操作を機能に反映させることが通信の継続に影響しないときは、設定操作を機能に反映させるので、迅速かつ確実に機能の設定や変更を行うことができる。
【0022】
また本発明は、前記通信装置として、少なくとも1つの子機を接続可能な親機と子機の構成を可能とし、
前記通知手段は、接続されている子機に対しても、前記通知を行わせることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、通信装置として、少なくとも1つの子機を接続可能な親機と子機の構成を可能とすることができ、通知手段は、設定操作の可能な当該機器に接続されるパソコンや、当該親機、或いは当該親機に接続されている子機に対しても、前記表示を行わせることを可能にするので、上記子機を使用中の利用者に対しても、設定操作の機能への反映のために通信を遮断することを知らせることができ、不用意な通信の中断を避けることができる。
【0024】
また本発明で、前記受付手段は、前記子機からの操作設定を受付けることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、前記第1の受付手段は、前記子機からの操作設定を受付けることを可能にするので、公衆電話回線網に加入者線を介して接続するために固定される親機や親機に接続されたパソコンに対して、可搬性が高い子機から機能についての設定操作を受けることができ、利用者がマニュアルや資料などを調べながら設定操作を行うことなどが可能となり、利便の向上を図ることができる。
【0026】
また本発明で、前記デジタル通信手段は、前記デジタル通信を、公衆電話回線網に接続される加入者線に高周波信号を重畳して行ことを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、ADSLなど、公衆電話回線網に接続される加入者線に高周波信号を重畳してブロードバンド化を図り、一般電話とVoIP電話とを兼用するような場合に、VoIP電話関係の機能設定や機能変更を、VoIP電話の通話中に行って、不用意に通信を遮断してしまうような事態を避けることができる。
【0028】
また本発明で、前記デジタル通信手段は、
情報処理装置を接続可能な接続手段と、
接続手段に接続される情報処理装置に対して、デジタル通信を行うパケット通信網に接続するためのルータ手段とを含み、
前記第1の受付手段は、ルータ手段についての設定操作を受付けることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、デジタル通信手段は、接続手段とルータ手段とを含む。情報処理装置を接続手段を介してデジタル通信手段に接続すると、情報処理装置はデジタル通信を行うパケット通信網に接続するためのルータ手段を利用することが可能になる。第1の受付手段は、ルータ手段についての設定操作を受付けるので、継続中の通信に影響がなければ、設定操作を機能に反映させることができる。
【0030】
また本発明で、前記第1の受付手段は、前記接続手段を介して接続される情報処理装置から前記設定操作を受付けることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、デジタル通信網に接続するためのルータ手段を含む通信装置で、情報処理装置の通信用周辺機器として使用されるルータ手段の機能を、情報処理装置から一般の周辺機器と同様に設定したり変更したりすることができる。通信装置で通信を継続中で、設定操作の機能への反映が通信を中断するときは、通知や待機が行われるので、不用意に継続中の通信を遮断してしまう事態を避けることができる。
【0032】
また本発明で、前記判定手段は、再起動によって前記設定操作を機能に反映させる場合に、前記判定を行うことを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、再起動によって設定操作を機能に反映させる場合、継続中の通信は中断してしまうので、事前に表示して利用者の注意を喚起し、設定操作の機能への反映を中止させたり、通信終了まで待機させたりすることができる。
【0034】
さらに本発明は、前述のいずれかに記載の通信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0035】
本発明に従えば、公衆電話回線網に加入者線を介して接続される通信装置としてコンピュータを機能させ、通信中であっても、通信装置としての機能についての設定操作を受付けるので、利用者はいつでも設定操作を行うことができる。受付けた設定操作を機能に反映させると、通信を継続することができなくなるか否かを判定して、通信の継続が可能であれば、設定操作を直ちに機能に反映させ、通信を継続することができなくなれば、設定操作を直ちに機能に反映させないので、不用意な通信の中断を避けることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である通信装置としてのIP電話機の概略的な電気的構成を示す。一般電話機としての基本的な機能を実現するために、公衆電話回線への加入者線にはインタフェース回路(以下、「I/F」と略称する)であるPSTN回線I/F1を介して接続する。PSTN回線から受信される音声信号は、PSTN回線用2線−4線変換手段2の2線側に入力され、4線側のうちの2線を使用する受話用に分けられ、電話機音声回路3で増幅され、受話器4で音響再生される。PSTN回線に送信する音声信号は、受話器4に音声入力されて電気信号に変換され、電話機音声回路3で増幅されて、PSTN回線用2線−4線変換手段2の4線側の2線を使用する送話用として入力され、2線側からPSTN回線I/F1を介してPSTN回線に送出される。PSTN回線用2線−4線変換手段2は、2線−4線送受話制御手段5によって制御される。PSTN回線I/F1は、PSTN回線I/F制御手段6によって制御される。また、PSTN回線I/F1を介してPSTN回線にダイヤル信号を送出するために、PSTN回線ダイヤル送出制御手段7が設けられる。また、VoIP電話機として、ADSL回線に関する制御のために、ADSL回路制御手段8が設けられる。
【0037】
一般電話機に対する付加的な機能を実現するために、コードレス送受話回路9、CPU10、記憶手段11、表示画面制御手段12、表示素子13、各種キー読み込み手段14、および各種キー15が設けられる。VoIP電話機としての機能を実現するために、ADSL回線I/F16、ADSL変復調回路17、デジタル信号処理回路18、および音声コーデック19が設けられる。さらにADSL回線以外のブロードバンド接続用としてFTTH/CATVなどのモデムやその他のルータ、ゲートウエイに接続するためや、パソコンなどの通信用周辺機器としての機能を実現するために、WAN(Wide Area Network )I/F20、ルータ回路21、LAN(Local Area Network)I/F22、RF(Radio
Frequency )LAN回路23およびルータ機能制御手段24が設けられる。VoIP電話機および通信用周辺機器としての機能を制御するために、CPU26および記憶手段27が設けられる。コードレス送受話回路9およびRF LAN回路23には、アンテナ27,28がそれぞれ設けられる。
【0038】
以上のように、本実施形態のIP電話機30は、PSTN回線を利用するアナログ信号による電話通信の機能を備える一般電話機31としての構成と、ADSLなどのVoIP回線を利用するデジタル信号による電話通信の機能を備えるVoIP電話機32としての構成と、パソコンなどの情報処理装置を接続するルータ機能を有する通信用周辺機器33としての構成とを内蔵している。すなわち、IP電話機30は、一般電話機31である第1の通信手段と、VoIP電話機32である第2の通信手段との2つの通信手段を持つ通信装置であり、2つの通信手段はそれぞれ双方向の通信が可能である上に、通信用周辺機器33としての機能も有している。
【0039】
以上のような構成のIP電話機30では、制御用のCPU10,26を2つ用いている。すなわち、PSTN回線を利用する一般電話機31としての機能の制御にCPU10を割当て、VoIP回線を利用するVoIP電話機32としての機能や、ルータなどの通信用周辺機器33としての機能の制御にCPU26を割当てている。このように個別のCPU10,26を配置するのは、独立性を高めるためである。集中的に制御するには、規模の大きな一つのCPUを用いることもできる。
【0040】
CPUを複数用いる場合は、一般電話機31としての機能を制御するCPU10を、PSTNの加入者線に供給される直流電力で動作可能なようにしておくこともできる。PSTNの加入者線が接続される局交換器は、加入者線に48Vの直流電圧を印加している。この直流電圧は、商用交流電源とは独立に供給され、商用交流電源が停電のときにも供給される。CPU10として、消費電力が少なくても動作可能なものを使用すれば、一般電話機31としては従来の機械式の電話機と同様に動作させることもできる。
【0041】
PSTN回線を利用する一般電話機31として使用するためには、回線端子40に局交換器からの加入者線を接続して、PSTN回線と、受話器4との間をアナログ信号でやり取りする。小電力コードレス電話機として使用するには、そのアナログ信号のコードレス送受話回路9を経由して通話する。
【0042】
VoIP回線を利用するIP電話機32として使用するためには、ADSL化された加入者線から分離したADSL回線をADSL端子41に接続して、受話器4や、コードレス送受話回路9で入力されるアナログ信号に対し、音声コーデック19によって音声のデジタル化を行い、デジタル信号処理回路18によるVoIP電話用のプロトコル変換とADSL変復調回路17による変調とを経て、通話する。VoIP回線からのデジタル信号は、ADSL変復調回路17による復調と、デジタル信号処理回路18によるVoIP電話用からのプロトコル変換と、音声コーデック19による音声化とを経てアナログ信号とし、受話器4やコードレス送受話回路9から出力する。
【0043】
ルータ回路21によるルータ機能を内蔵していることにより、VoIP回線を使用するVoIP電話機32側は、ルータ回路21に接続される一つのLAN端末として構成し、接続のルーティングは、すべて、ルータ回路21により行うよう構成している。ルータ回路21は、CATVやFTTHなどのブロードバンド化された通信線がWAN端子42およびWAN I/F20を介して接続可能であり、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers )802.3委員会で標準化されたイーサネット(Ethernet)(登録商標)などの通信線にLAN端子43およびLAN I/F22を介して接続可能である。LAN I/F22には、LANポートとして、パソコンなど情報処理装置やゲーム機器などが通信線を介して接続可能である。またRF LAN回路23およびアンテナ28を介して、IEEE802.11b規格やButoothなどに従う無線LANも構築可能である。
【0044】
ルータ回路21は、セキュリティのためのパケットフィルタリングや、LANポートに複数の端末を接続してゲームや通話などのために使用する等の設定を行う必要がある。ルータ回路21の設定が必要になると、各種キー15を使って、設定操作を行うことができる。また、コードレス送受話回路9およびアンテナ27を介して接続されるコードレス子機からも設定操作を行うことができる。さらに、LANポートに接続する端末からも設定操作を行うことができる。
【0045】
設定の種類によっては、設定結果を機能に反映させるために、前述のようなパソコンと同様に、システムの再起動による初期化を必要とする。IP電話機30を使用する通話中に、IP電話機30を初期化すると全ての機能が終了され、通話も終了になる。
【0046】
前述のように2つのCPUを使用し、通話中に再起動が必要になった時、CPU26が制御する範囲のみを初期化の対象とすれば、PSTN回線通話中の場合は、そのまま通話が続けられる。VoIP回線の通話中である場合、再起動が必要なときでも、利用者の選択で故意に再起動をかければ通話は終了するけれども、再起動を選択しなければ、通話を続けることができる。この場合、通話が終わった時に自動的に再起動するようにしておけば、設定反映がなされないことはない。電話機は通常電源を切ることはないので、利用者の設定反映忘れに対しても有効に働く。
【0047】
図2は、図1のIP電話機30を平面視した外観構成を示す。前述のように、IP電話機30は、ルータ機能をパソコン等に対する通信用周辺機器として利用可能であるので、その動作に関連するLED(発光ダイオード)50が設けられている。LED50は、電源表示用の「POWER」、ADSLコネクション表示用の「ADSL」、PPPセッション確立表示用の「PPP」、無線LAN表示用の「WIRELESS」およびLAN表示用の「LAN」を含む。
【0048】
図3および図4は、図1のIP電話機30を背面視および左側面視した外観構成をそれぞれ示す。図3に示すように、背面側には、回線端子40やADSL端子41の他に、電源スイッチ55や電源入力ジャック56が設けられている。図4に示すように、左側面側には、WAN端子42およびLAN端子42が設けられている。
【0049】
図5は、図1の表示素子13の表示画面の構成を示す。表示素子13は、液晶表示装置(LCD)などで実現され、表示画面の上部には、メッセージ表示部13aが設けられ、相手先電話番号や後述する警告メッセージなどを表示することができる。表示画面の下部では、各種ピクトグラムで動作状態などを表示する。
【0050】
図6は、図1のIP電話機30を小電力コードレス電話機の親機として使用するためのアナログコードレス子機60の外観構成を示す。アナログコードレス子機60の構成は、従来から小電力コードレス子機と基本的に同等である。親機としてのIP電話機30のアンテナ27と無線電波で交信するためのアンテナは、筐体に内蔵されている。筐体の表面には、LCDなどの表示素子61と、各種キー62が設けられている。
【0051】
図7は、図6の表示素子61の表示画面の構成を示す。表示素子61の表示画面の上部には、メッセージ表示部61aが設けられ、相手先電話番号や後述する警告メッセージなどを表示することができる。表示画面の下部では、各種ピクトグラムで動作状態などを表示する。
【0052】
図8は、図1のIP電話機30の使用状態を示す。IP電話機30を一般電話機として使用する際には、PSTN70との間に、局交換器71、スプリッタ72、加入者線73およびスプリッタ74などが介在する。スプリッタ72,74は、本来、一般電話機としての音声帯域用に設計されている加入者線73に高周波信号を重畳させてブロードバンド化するADSL技術の下で、PSTN回線に対するADSL回線の高周波信号の重畳と、分離とを行う。IP電話機30側に対しては、スプリッタ74からのPSTN回線を回線端子40に電話接続し、ADSL回線をADSL端子41に接続する。局交換器71側のスプリッタ72は、PSTN回線を局交換器71に接続し、ADSL回線をDSLAM(DigitalSubscriber Line Access Multiplexer)75およびゲートウェイ等76を介してIP網80に接続する。IP電話機30は、VoIP電話機として使用する際に、IP網80でのデジタルパケット通信を利用する。
【0053】
図2に示すLED50のうち、「ADSL」は、DSLAM75までの物理的な接続状態が正常であれば点灯する。LED50のうちの「PPP」は、ゲートウェイ等76までのセッションが確立していれば点灯する。IP網80を介するVoIP電話機としての使用は、これらのLEDが点灯し、さらにIP網80に設けられるVoIPサーバの認証を受けて行う必要がある。
【0054】
なお、IP網80とPSTN70との相互接続は、ゲートウェイ等81を介して可能である。この場合、利用者は、PSTN70を介してプロバイダのサーバに接続し、さらにそのプロバイダが設置しているゲートウェイ等81を介してIP網80に接続する。このような形態でのIP網80への接続では、通信速度がPSTN70によって制約されてしまう。また逆に、IP網80から、PSTN70に対するアクセスも可能となっている。
【0055】
IP電話機30は、IP網80に、ADSLとともに、WAN端子42にCATV/FTTH等モデム85を接続して、CATVやFTTHなどのブロードバンド化されている通信線86を介しても接続可能である。CATV/FTTH等モデム85は、使用する通信線86に適合するものを使用する。通信線86は、ゲートウェイ87を介して直接IP網80に接続される。
【0056】
IP電話機30には、アンテナ27を介して、1または複数のアナログコードレス子機60を接続し、親子電話機として使用することができる。また、有線LAN用のLAN端子43を介してパソコン等データ端末90を接続したり、アンテナ28を介する無線LANでパソコン等データ端末91を接続したりすることもできる。パソコン等データ端末90,91は、パソコンばかりではなく、ネットワークゲームが可能なゲーム機器を使用することもできる。これらのパソコン等データ端末90,91に対して、IP電話機30は、通信用周辺機器として機能する。
【0057】
図9は、図1のIP電話機30を図8に示すような形態で使用しての通話中に、各種の機能を設定したり変更したりする場合の基本的な動作の流れを示す。なお、通話中でないときは、通話の中断などの問題はなく、設定した機能を直ちに反映させることができる。
【0058】
ステップs0から、電話機通話中での機能設定の動作手順を利用者が開始する。ステップs1では、ルータ回路21などに関する各種機能設定入力を、IP電話機30自体の各種キー15、コードレス子機60の各種キー62、またはパソコン等データ端末90,91から行う。ステップs2では設定入力が完了しているか否かを利用者が判断する。完了していなければ、ステップs1に戻り、設定入力を続ける。ステップs2で設定入力が完了していると判断するときは、利用者がステップs3で入力完了操作を行う。
【0059】
ステップs4では、図1のCPU26が、第1の受付手段として操作入力を受付け、判定手段として設定項目から設定を機能に反映させるための再起動が必要か否かを判定する。再起動不要と判断するときは、設定入力が直ちに機能に反映され、ステップs1に戻る。ステップs4で再起動必要と判断するときは、ステップs5で、機能を反映させる通話中の回線がVoIP回線であるか、PSTN回線であるかがCPU26によって判定される。VoIP回線と判定されるときは、ステップs6で警告画面表示を行う。表示手段としては、パソコン等データ端末90,91使用の設定入力時にはその表示画面で、IP電話機30の各種キー15使用の設定入力時には表示素子13を使用し、アナログコードレス子機60の各種キー62使用の設定入力時には表示素子61を使用し、警告表示を行う。警告例としては、たとえば「VoIP回線にて電話中のため再起動すると通話が切断します。」などのメッセージを、パソコン等データ端末90,91の表示画面や表示素子13,61のメッセージ表示部13a,61aで行う。なお、メッセージ表示部13a,61aで警告メッセージを全部同時には表示することができなくても、順次的に移動するテロップとして表示させることができる。
【0060】
ステップs5で通話中の回線がPSTN回線であると判定されるときは、ステップs7でCPU26が制御手段として再起動を行い、設定入力を機能に反映させる。PSTN回線の使用時には、ルータ機能に関する設定を機能に反映させる再起動を行っても、通話に影響はなく、ステップs8で通話その他の現状動作継続が可能である。
【0061】
ステップs6で警告画面表示を行ったあと、CPU26は、待機手段として、利用者の再起動操作を待つ。利用者は、各種キー15,62を第2の受付手段として、再起動を行うとの判断結果を受付けさせる操作を入力することができる。利用者が再起動操作をしないときは、ステップs11で利用者がオンフックなどの通話終了操作を行うと、CPU26は制御手段として、ステップs12で再起動処理を行い、設定入力を機能に反映させる。ステップs10で利用者が再起動するときは、ステップs13で再起動操作がなされ、ステップs14で通話切断処理を行い、ステップs15で再起動処理を行って、設定入力を機能に反映させる。ステップs12またはステップs15が終了すると、ステップs16で電話待機状態になる。
【0062】
以上のように、本実施形態のIP電話機30では、機能設定や、変更設定を行い、再起動が必要な場合、通話中でないときには、自動的に再起動を行うようににしている。 機能設定や、変更設定を行い、再起動が必要なとき、通話中では、親機や子機の画面に今通話中のため再起動すると通話が切れる旨の警告を出し、利用者に知らしめ、再起動するかしないか選択を行わせる。
【0063】
機能設定や、変更設定を行い、再起動が必要なとき、VoIP回線を利用している通話中では、親機や子機の画面に今通話中のため再起動すると通話が切れる旨の警告を出し、利用者に知らしめ、PSTN回線を利用している通話中では、自動的に再起動を行うようにする。
【0064】
通話中の再起動をしなかった場合には、通話終了後自動的に再起動を行う。
これらにより、通話が不用意に切断されることがなく、必要なときには、IP電話機30のシステムを再起動し、設定入力の内容を反映させることが出来る。また、再起動忘れがない。
【0065】
なお、IP電話機30は、パソコンなどの汎用のコンピュータにプログラムを読込ませて、同等の機能を有するように動作させて実現することもできる。通信中に不用意に通信が中断されてしまう事態を避けることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、機能についての設定操作を受付けると、通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定し、通信を継続することができなくなると判定されるときに、通信を遮断して設定操作を機能に反映させるか否かを通知し、通知内容には操作を反映させるとシステムの再起動を行って通信が遮断される旨の警告内容を含むので、不用意な通信の中断を避けることができる。利用者は、表示によって、設定操作を機能に反映させると通信が中断する旨の警告を受けるので、通信を中断して機能に反映させるか否かを選択することができる。
【0067】
また本発明によれば、2つの通信手段で、双方向のアナログ通信と双方向の独立したデジタル通信が可能であり、デジタル通信を継続中であるときは、予め定める範囲の機能の設定を反映させると、該デジタル通信の継続に影響すると判定し、アナログ通信を継続中であるときには、通信中であっても受付た設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定する。受付けた設定操作による機能への反映が通信の継続に影響すると判定するときには、通知を行って、不用意な通信の中断を避けることができる。アナログ通信の継続中には通信の継続に影響がないデジタル通信手段の機能についての設定や変更は、アナログ通信中にも機能に反映させ、迅速かつ確実に機能の設定や変更を行うことができる。たとえば、ADSL化する加入者線に接続して、一般電話とVoIP電話とを兼用するような場合に、VoIP電話関係の機能設定や機能変更で、不用意に通信を遮断してしまうような事態を避けることができる。
【0068】
さらに本発明によれば、機能についての設定操作を受付けると、通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定し、通信を継続することができなくなると判定されるときに、継続中の通信が終了するまで待機し、待機が終了してから設定操作を機能に反映させるので、不用意な通信の中断を避け、しかも通信終了後に機能に反映させることができる。通信終了までに時間がかかっても、通信が終了すれば設定操作が機能に反映されるので、利用者は機能に反映させるための新たな操作を行う必要はなく、操作忘れを避けることもできる。
【0069】
また本発明によれば、通信の継続に影響しないときは、設定操作を機能に直ちに反映させ、迅速かつ確実に機能の設定や変更を行うことができる。
【0070】
また本発明によれば、子機を使用中の利用者に対しても、設定操作の機能への反映のために通信を遮断することを通知することができる。
【0071】
また本発明によれば、親機に対して、子機から機能についての設定操作を受けることができるので、利便の向上を図ることができる。
【0072】
また本発明によれば、ADSLなど、公衆電話回線網に接続される加入者線に高周波信号を重畳してブロードバンド化を図り、一般電話とVoIP電話とを兼用するような場合に、VoIP電話関係の機能設定や機能変更を、VoIP電話の通話中に行って、不用意に通信を遮断してしまうような事態を避けることができる。加入者線を介するアナログ通信に影響がないデジタル通信機能についての設定や変更は、アナログ通信中にも機能に反映させ、迅速かつ確実に機能の設定や変更を行うことができる。
【0073】
また本発明によれば、パソコンなどの情報処理装置をデジタル通信を行うパケット通信網に接続するためのルータ手段について、通信中にも設定操作を受付け、設定操作をルータ手段としての機能に反映させると通信を中断しなければならないときには、表示または待機が行われるので、不用意な通信の中断を避けることができる。
【0074】
また本発明によれば、パソコンなどの情報処理装置をデジタル通信を行うパケット通信網に接続するためのルータ手段を含む通信装置で、ルータ手段の機能を、情報処理装置から一般の周辺機器と同様に設定したり変更したりすることができ、設定操作の機能への反映が継続中の通信を中断するときは、表示や待機が行われるので、不用意に継続中の通信を遮断してしまう事態を避けることができる。
【0075】
また本発明によれば、設定操作を機能に反映させるために行う再起動で継続中の通信は中断してしまうので、事前に表示して利用者の注意を喚起し、設定操作の機能への反映を中止させたり、通信終了まで待機させたりすることができる。設定操作の機能への反映は再起動で行うので、通信装置としての制御プログラムは簡素化され、記憶領域などの資源の配分も効率化して有効に利用することができる。
【0076】
さらに本発明によれば、通信装置としてコンピュータを機能させ、通信中であっても、通信装置としての機能についての設定操作を受付けるので、利用者はいつでも設定操作を行うことができる。受付けた設定操作を機能に反映させても通信の継続が可能であれば、設定操作を直ちに機能に反映させ、通信を継続することができなくなれば、設定操作を直ちに機能に反映させないので、不用意な通信の中断を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である通信装置としてのIP電話機30の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のIP電話機30の外観構成を示す平面図である。
【図3】図1のIP電話機30の外観構成を示す背面図である。
【図4】図1のIP電話機30の外観構成を示す左側面図である。
【図5】図2の表示素子13の表示画面を示す図である。
【図6】図1のIP電話機30を親機として接続可能なアナログコードレス子機60の外観構成を示す平面図である。
【図7】図6の表示素子61の表示画面を示す図である。
【図8】図1のIP電話機30の使用環境を示すブロック図である。
【図9】図1のIP電話機30で通話中に機能設定を行うときの動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 PSTN回線I/F
9 コードレス送受話回路
10,26 CPU
11,25 記憶手段
12 表示画面制御手段
13,61 表示素子
14 各種キー読み込み手段
15,62 各種キー
16 ADSL回線I/F
20 WAN I/F
21 ルータ回路
22 LAN I/F
23 RF LAN回路
24 ルータ機能制御手段
30 IP電話機
31 一般電話機
32 VoIP電話機
33 通信用周辺機器
40 回線端子
41 ADSL端子
42 WAN端子
43 LAN端子
60 アナログコードレス子機
70 PSTN
72,74 スプリッタ
73 加入者線
80 IP網
85 CATV/FTTH等モデム

Claims (11)

  1. 第1の通信手段と、第2の通信手段とを持ち、2つの通信手段は双方向の通信が可能な通信装置において、
    機能についての設定操作を受付ける第1の受付手段と、
    第1の受付手段が設定操作を受付けるとき、上記第1あるいは第2の通信手段で通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する判定手段と、
    判定手段によって、第1の受付手段が受付ける設定操作で該通信を継続することができなくなると判定されるときに、該通信を遮断して設定操作を機能に反映させるか否かを通知する通知手段と、
    通知手段への通知に基づく利用者の判断結果を受付ける第2の受付手段と、
    第2の受付手段が受付けた利用者の判断結果に基づいて、設定操作を機能に反映させるか否かの制御を行う制御手段とを含み、
    通知手段により通知される内容は、操作内容を直に反映させるとシステムの再起動を行い、該通信が中断される旨の警告内容を含むことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信手段のうち、一方は双方向のアナログ通信手段を備え、他方は双方向の独立したデジタル通信が可能なデジタル通信手段を備え、
    前記第1の受付手段は、デジタル通信手段の機能についての設定操作を受付け、
    前記判定手段は、デジタル通信手段によってデジタル通信を継続中であるときに、予め定める範囲の機能の設定を反映させると、該デジタル通信の継続に影響すると判定し、アナログ通信を継続中であるときには、通信中であっても受付た設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 第1の通信手段と、第2の通信手段とを持ち、2つの通信手段は双方向の通信が可能な通信装置において、
    機能についての設定操作を受付ける第1の受付手段と、
    第1の受付手段が設定操作を受付けるとき、前記第1あるいは第2の通信手段で通信中であって、設定操作を機能に反映させると、該通信を継続することができなくなるか否かを判定する判定手段と、
    判定手段によって、第1の受付手段が受付ける設定操作で通信を継続することができなくなると判定されるときに、継続中の通信が終了するまで待機する待機手段と、
    待機手段による待機が終了すると、第1の受付手段によって受付けられた設定操作を機能に反映させる制御手段とを含むことを特徴とする通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段によって、前記通信中ではなく、または通信中であっても前記設定操作の機能への反映が通信の継続に影響しないと判定されるとき、設定操作を機能へ反映させるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記通信装置として、少なくとも1つの子機を接続可能な親機と子機の構成を可能とし、
    前記通知手段は、接続されている子機に対しても、前記通知を行わせることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 前記受付手段は、前記子機からの設定操作を受付けることを特徴とする請求項5記載の通信装置。
  7. 前記デジタル通信手段は、前記デジタル通信を、公衆電話回線網に接続される加入者線に高周波信号を重畳して行ことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  8. 前記デジタル通信手段は、
    情報処理装置を接続可能な接続手段と、
    接続手段に接続される情報処理装置に対して、デジタル通信を行うパケット通信網に接続するためのルータ手段とを含み、
    前記第1の受付手段は、ルータ手段についての設定操作を受付けることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  9. 前記第1の受付手段は、前記接続手段を介して接続される情報処理装置から前記設定操作を受付けることを特徴とする請求項8記載の通信装置。
  10. 前記判定手段は、再起動によって前記設定操作を機能に反映させる場合に、前記判定を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の通信装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の通信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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