JP2017034335A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通話中に、その通話で用いるネットワークとの通信が切断されることを抑制できる電子機器を提供する。【解決手段】機能処理部は、入力部への第1入力に応答して、第1ネットワークの通信切断を含む第1機能を発揮させ、入力部への第2入力に応答して、第2ネットワークの通信切断を含む第2機能を発揮させ、入力部への第3入力に応答して、第1ネットワークおよび第2ネットワークの通信切断を含む第3機能を発揮させる。制限処理部は、第1ネットワークを用いた第1通話を行っているときに、第1入力および第1機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行い、第2ネットワークを用いた第2通話を行っているときに、第2入力および第2機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行う。【選択図】図14

Description

本発明は、電子機器に関する。
携帯電話機は、例えば音声通話網を介して、他の携帯電話機と通話することができる。また近年では、IPネットワーク等を介して他の携帯電話機と通話する携帯電話が登場している。さらに、無線LANで用いられるアクセスポイントをネットワークの窓口として通信を行い、このネットワークを用いて他の携帯電話機と通話する携帯電話機も登場している。
なお本願に関連する技術として、特許文献1を提示する。
特開2012−104894号公報
通話中に、その通話で用いるネットワークとの通信が切断されることは好ましくない。
そこで本発明は、通話中に、その通話で用いるネットワークとの通信が切断されることを抑制できる電子機器を提供することを目的とする。
電子機器が開示される。一実施の形態においては、電子機器は通信部と通話処理部と入力部と機能処理部と制限処理部とを備える。通信部は、複数のネットワークと通信する。通話処理部は、複数のネットワークうち第1ネットワークを用いた第1通話、および、複数のネットワークうち第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを用いた第2通話を、通信部を介して行う。機能処理部は、入力部への第1入力に応答して、第1ネットワークの通信切断を含む第1機能を発揮させ、入力部への第2入力に応答して、第2ネットワークの通信切断を含む第2機能を発揮させ、入力部への第3入力に応答して、第1ネットワークおよび第2ネットワークの通信切断を含む第3機能を発揮させる。制限処理部は、第1通話を行っているときに、第1入力および第1機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行い、第2通話を行っているときに、第2入力および第2機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行う。
本電子機器によれば、通話中に、その通話で用いるネットワークとの通信が切断されることを抑制できる。
ネットワークシステムの構成の一例を概略的に示す図である。 音声通話におけるネットワークの一例を概略的に示す図である。 通信通話におけるネットワークの一例を概略的に示す図である。 無線LAN通話におけるネットワークの一例を概略的に示す図である。 電子機器の概観の一例を示す前面図である。 電子機器の概観の一例を示す裏面図である。 電子機器の電気的な構成の一例を概略的に示す図である。 制御部の構成の一例を概略的に示す図である。 ホーム画面の一例を概略的に示す図である。 通話画面の一例を概略的に示す図である。 Notification画面の一例を概略的に示す図である。 メニュー画面の一例を概略的に示す図である。 通話の種類と機能との一例を示す表である。 制御部の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。 制御部の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。 メニュー画面の一例を概略的に示す図である。 メニュー画面の一例を概略的に示す図である。 メニュー画面の一例を概略的に示す図である。 制御部の動作の一例を概略的に示す図である。 制御部の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。 制御部の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。 制御部の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。
<全体構成の概要>
図1はネットワークシステムの構成の一例を概略的に示す図である。このネットワークシステムは複数の基地局210、複数のサーバ220およびネットワーク230を備えている。
通話装置の一例たる電子機器100は例えば無線により基地局210と通信を行うことができる。基地局210はサーバ220とも通信を行う。サーバ220は、基地局210から受信した信号をネットワーク230へと送信し、ネットワーク230から受信した信号を基地局210へと送信する。
かかるネットワークシステムにおいて、電子機器100は、基地局210、サーバ220およびネットワーク230を介して、他の電子機器と通信を行うことができる。例えば電子機器100は、第1の基地局210、第1のサーバ220、ネットワーク230、第2のサーバ220、および、第2の基地局210を経由して、他の電子機器へと信号を送信し、これとは逆の順序で、他の電子機器から信号を受信することができる。
また、電子機器100は複数の通信規格を用いて基地局210と通信を行うことができる。例えば、携帯電話通信における通信規格では、第1世代(1G)の通信規格から第4世代(4G)の通信規格がある。各基地局210はこれらの通信規格の少なくとも一つに対応している。なお本実施の形態では、主として、第3世代の通信規格および第4世代の通信規格を用いて説明を行う。第4世代の通信規格の一例としては、LTEが挙げられる。本ネットワークシステムには、例えば第3世代の通信規格に対応した基地局210と、第3世代および第4世代の両方の通信規格に対応した基地局210とが混在してもよい。
なお、今後、更に世代を重ねて通信規格が登場することが見込まれるところ、本実施の形態では、これらの通信規格を用いても構わない。
また、無線通信規格として、無線LAN(Local Area Network)の通信規格がある。基地局210はこの無線LANを用いて電子機器100と通信を行うこともできる。この無線LANを用いた通信では、第3世代および第4世代の通信規格に比べて無線通信可能な距離が短いので、基地局210と電子機器100との間には、ルータなどのアクセスポイント211が中継装置として設けられる。
ネットワーク230は複数のネットワークを有している。複数のネットワークは、例えば音声通話網231、および、モバイルネットワーク(例えばIP(Internet Protocol)ネットワークなどのインターネット)232である。
サーバ220は、基地局210から送信された信号を、その信号に応じたネットワークへと送信する。例えば、電子機器100が音声通話網231を用いた通話を行う場合には、サーバ220は音声通話網231と信号の送受信を行い(図2も参照)、電子機器100がモバイルネットワーク232を用いた通話を行う場合には、サーバ220はモバイルネットワーク232と信号の送受信を行う(図3および図4も参照)。
電子機器100は互いに異なるネットワークで通話を行うことができる。具体的には、例えば第3世代の通信規格で通話を行う場合に、図2に例示するように、音声通話網231を用いて通話を行ってもよい。また例えば第4世代の通信規格で通話を行う場合に、図3に例示するように、モバイルネットワーク232を用いて通話を行ってもよい。また例えば無線LANの通信規格で通話を行う場合に、図4に例示するように、アクセスポイント211を経由しつつ、モバイルネットワーク232を用いて通話を行ってもよい。
以下では、第3世代の通信規格で音声通話網231を用いた経路(図2)を音声ネットワークとも呼び、第4世代の通信規格でモバイルネットワーク232を用いた経路(図3)を通信ネットワークとも呼び、無線LANの通信規格でモバイルネットワーク232を用いた経路(図4)を無線LANネットワークとも呼ぶ。
<電子機器>
<外観>
図5は、電子機器100の前面側から見た概観の一例を示している。図6は電子機器100の概観の一例を示す裏面図である。この電子機器100は、例えば、基地局210及びサーバ220等を通じて、他の電子機器100と通信することが可能である。電子機器100は、例えば携帯型の電子機器であって、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機(スマートフォンを含む)、または、パーソナルコンピュータなどである。
図5および図6に示されるように、電子機器100は、カバーパネル2とケース部分3を備えており、カバーパネル2とケース部分3とが組み合わされることによって、平面視で略長方形の板状を成す筐体(以下、機器ケースとも呼ぶ)4が構成されている。
カバーパネル2は、平面視において略長方形を成しており、電子機器100の前面部分における、周縁部分以外の部分を構成している。カバーパネル2は、例えば、透明のガラスあるいは透明のアクリル樹脂で形成されている。あるいは、カバーパネル2は、例えばサファイアで形成されている。ここで、サファイアとは、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶のことをいい、本明細書では、Al純度が約90%以上の単結晶のことをいう。傷がよりつき難くなるという点で、Al純度は99%以上であることが好ましい。
カバーパネル2は、サファイアから成る層を含む複数層構造の複合パネル(積層パネル)であっても良い。例えば、カバーパネル2は、電子機器100の表面に設けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)と、当該層に貼り付けられたガラスから成る層(ガラスパネル)とで構成された2層構造の複合パネルであっても良い。また、カバーパネル2は、電子機器100の表面に設けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)と、当該層に貼り付けられたガラスから成る層(ガラスパネル)と、当該層に貼り付けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)とで構成された3層構造の複合パネルであっても良い。また、カバーパネル2は、サファイア以外の結晶性材料、例えば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどから成る層を含んでいても良い。
ケース部分3は、電子機器100の前面部分の周縁部分、側面部分及び裏面部分を構成している。ケース部分3は、例えばポリカーボネート樹脂で形成されている。
カバーパネル2の前面には、文字、記号、図形または画像等の各種情報が表示される表示領域2aが設けられている。この表示領域2aは例えば平面視で長方形を成している。カバーパネル2における、表示領域2aを取り囲む周縁部分2bは、例えばフィルム等が貼られることによって黒色となっており、情報が表示されない非表示部分となっている。カバーパネル2の裏面には後述するタッチパネル52が貼り付けられており、ユーザは、電子機器100の前面の表示領域2aを指等で操作することによって、電子機器100に対して各種指示を与えることができる。なお、ユーザは、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどの静電式タッチパネル用ペンで表示領域2aを操作することによっても、電子機器100に対して各種指示を与えることができる。
機器ケース4内には、例えば操作キー5が設けられている。操作キー5は、例えばハードウェアキーであって、例えばカバーパネル2の前面の下側端部に設けられている。
タッチパネル52および操作キー5は、電子機器100への入力を行う入力部の一例である。後述する各種の入力はタッチパネル52を用いて行われてもよく、操作キー5を用いて行われてもよい。以下では、代表的にタッチパネル52を用いて説明する。
<電子機器の電気的構成>
図7は電子機器100の電気的構成を示すブロック図である。図7に例示される電子機器100は、例えば、制御部10、無線通信部20、表示部41、第1音声出力部(ここではレシーバ)42、第2音声出力部(ここではスピーカ)44、振動部45、音声入力部46、タッチパネル52、キー操作部54、撮像部60、および、SIM挿入部70を備えている。電子機器100に設けられたこれらの構成要素は、機器ケース4に収められている。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶部103等を備えており、電子機器100の他の構成要素を制御することによって、電子機器100の動作を統括的に管理する。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部103には、電子機器100の動作、具体的には電子機器100が備える無線通信部20、表示部41等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム(以後、単に「アプリケーション」とも呼ぶ)等が記憶されている。制御部10の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶部103内の各種プログラムを実行することによって実現される。なお図7の例示では、CPU101およびDSP102がそれぞれ一つ示されているものの、これらは複数設けられてもよい。そして、これらが互いに協働して各種機能を実現してもよい。また、図5の例示では、記憶部103は、制御部10の内部において示されているものの、制御部10の外部に設けられてもよい。換言すれば、記憶部103は制御部10とは別体であってもよい。また、制御部10の機能の一部または全部はハードウェアによって実現されても構わない。
無線通信部20は、アンテナ21を有している。無線通信部20はアンテナ21を介して、複数のネットワーク(例えば音声ネットワーク、通信ネットワーク、無線LANネットワーク)と通信できる。ここでいう複数のネットワークとは、例えば通信プロトコルの異なる複数のネットワークである、と説明できる。例えば無線通信部20はアクセスポイント211を介して、あるいは直接に、基地局210と通信できる。無線通信部20は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部10に出力する。制御部10は、入力される受信信号に対して復調処理等を行う。また無線通信部20は、制御部10で生成された送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ21から無線送信する。
表示部41は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルなどである。表示部41は、制御部10によって制御されることによって、文字、記号、図形または画像などの各種情報を表示する。表示部41に表示される情報は、カバーパネル2の前面の表示領域2aに表示される。したがって、表示部41は、表示領域2aに表示を行っていると言える。
タッチパネル52は、カバーパネル2の表示領域2aに対する操作指等の操作子による操作を検出する。タッチパネル52は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルであって、カバーパネル2の裏面に貼り付けられている。ユーザが操作指等の操作子によってカバーパネル2の表示領域2aに対して操作を行うと、それに応じた信号がタッチパネル52から制御部10に入力される。制御部10は、タッチパネル52からの信号に基づいて、表示領域2aに対して行われた操作の内容を特定して、その内容に応じた処理を行う。なお、タッチパネル52は感圧式のタッチパネルであってもよい。
なおタッチパネル52は、表示部41に表示された表示内容に対するユーザの操作を検出するので、タッチパネル52および表示部41は互いに協働して入力部を形成する、とも説明できる。
キー操作部54は、各操作キー5に対するユーザの押下操作を検出する。キー操作部54は、各操作キー5について、当該操作キー5が押下されているか否かを検出する。キー操作部54は、操作キー5が押下されていない場合には、当該操作キー5が操作されていないことを示す未操作信号を制御部10に出力する。また、キー操作部54は、操作キー5が押下されると、当該操作キー5が操作されたことを示す操作信号を制御部10に出力する。これにより、制御部10は、各操作キー5について、当該操作キー5が操作されているか否かを判断することができる。
タッチパネル52および操作キー5は、電子機器100への入力部として機能する。なお以下で述べる、タッチパネル52を用いた入力は、いずれも操作キー5に割り当てることが可能である。
第1音声出力部(例えばレシーバ)42は、受話音を出力するものであって、例えばダイナミックスピーカで構成されている。レシーバ42は、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。レシーバ42から出力される音は、電子機器100の前面に設けられたレシーバ穴80aから外部に出力される。レシーバ穴80aから出力される音の音量は、第2音声出力部44からスピーカ穴34aを介して出力される音の音量よりも小さくなっている。
なおレシーバ42に替えて、圧電振動素子が設けられてもよい。圧電振動素子は、制御部10によって制御され、音声信号に基づいて振動する。圧電振動素子は例えばカバーパネル2の裏面に設けられており、音声信号に基づく自身の振動によってカバーパネル2を振動させる。これにより、カバーパネル2の振動が音声としてユーザの耳に伝達される。この場合、レシーバ穴80aは不要である。
第2音声出力部(例えばスピーカ)44は、例えばダイナミックスピーカであって、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。スピーカ44から出力される音は、電子機器100の裏面に設けられたスピーカ穴34aから外部に出力される。スピーカ穴34aから出力される音が、電子機器100から離れた場所でも聞こえるように、その音量が調整されている。すなわち、第2音声出力部(スピーカ)44の音量は第1音声出力部(レシーバ42あるいは圧電振動素子)の音量よりも大きい。
音声入力部46は、例えばマイクであって、電子機器100の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部10に出力する。電子機器100の外部からの音は、カバーパネル2の前面に設けられたマイク穴から電子機器100の内部に取り込まれてマイク46に入力される。
振動部45は制御部10によって制御されて振動する。かかる振動は電子機器100の筐体に伝達される。これにより、ユーザは電子機器100からの報知を受け取ることができる。
表示部41、第1音声出力部42、第2音声出力部44および振動部45は、ユーザに対して報知を行うことができるという意味で報知部40の一例である、とも説明できる。
撮像部60は例えば第1撮像部62と第2撮像部64とを有している。第1撮像部62は撮像レンズ6aおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。図5に示されるように、撮像レンズ6aは、電子機器100の前面に設けられていることから、電子機器100の前面側(カバーパネル2側)に存在する物体を撮像することが可能である。
第2撮像部64は、撮像レンズ7aおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。図6に示されるように、撮像レンズ7aは、電子機器100の裏面に設けられていることから、電子機器100の裏面側に存在する物体を撮像することが可能である。
SIM挿入部70には、SIM(Subscriber Identity Module)カードが挿入される。このSIMカードはIC(Integrated Circuit)カードであり、例えば加入者情報としての電話番号が記録されている。制御部10は、SIM挿入部70に挿入されたSIMカードから、この電話番号を読み取ることができる。
またSIM挿入部70には、複数のSIMカードが挿入されてもよい。複数のSIMカードには、互いに異なる電話番号が記憶されている。ユーザは、入力部50を用いて、複数のSIMカードのうち一つを指定する。制御部10は、ユーザによって指定されたSIMカードから電話番号を読み出し、この電話番号を用いて通話を行うことができる。
これにより、複数の電話番号を1台の電子機器100で切り替えて用いることができる。例えば2つのSIMカードが挿入可能に構成される態様は、デュアルSIMとも呼ばれる。この場合、ユーザは例えばプライベート用の電話番号とビジネス用の電話番号とを、1台の電子機器100で切り替えて用いることができる。
<制御部>
図8は、制御部10の内部構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。制御部10は、通話処理部110と、機能処理部120と、制限処理部130とを備えている。なお、これらの機能部はソフトウェアとして実装されてもよく、あるいは、これらの機能部の一部または全部はハードウェアで実装されてもよい。
制御部10は、いわゆるマルチタスク機能を有している。よって、通話処理部110、動作設定部121および制限処理部130は例えば時分割により、互いに並行して動作することができる。
通話処理部110は例えば音声ネットワークを用いた通話(以下、音声通話と呼ぶ)、通信ネットワークを用いた通話(以下、通信通話と呼ぶ)、および、無線LANネットワークを用いた通話(以下、無線LAN通話と呼ぶ)を、無線通信部20を介して行うことができる。
図8では、例えば通話処理部110は通話処理部111,112を備えている。各通話処理部111,112は例えばそれぞれユーザの操作に応じて起動する。例えば制御部10はホーム画面を表示部41に表示する。図9はホーム画面10bの一例を模式的に示す図である。このホーム画面10bには、それぞれがボタンとして機能する複数の要素(例えばアイコン)10cが一覧で表示されている。これらの要素10cは各種のアプリケーションに対応している。ユーザが例えば要素10cに対して操作を行うと、その操作がタッチパネル52で検出されて、制御部10へと入力される。制御部10は、対応するアプリケーションを実行する。例えば通話処理部111を示す要素10cが選択されると、これに応じて通話処理部111が起動し、通話処理部112を示す要素10cが選択されると、これに応じて通話処理部112が起動する。
通話処理部111は起動後に通話用の画面(不図示)を表示部41に表示する。かかる通話用の画面には、通話相手を示す宛先情報(例えば電話番号)の入力ボタン、および発呼を指示する入力ボタンが表示されている。ユーザが通話相手を指定する操作を行い、さらに発呼を指示する操作を行うと、これの操作がタッチパネル52で検出されて、通話処理部111に入力される。通話処理部111は無線通信部20を介して通話相手の電子機器100へと発呼信号を送信する。
通話相手の電子機器100はこの発呼信号を着信信号として受信すると、これを通話相手に報知するとともに、その着信に対する応答/拒否の指示を受け付ける。そして、通話相手が電子機器100へと拒否を指示すると、通信を遮断して通話処理を終了する。一方で、通話相手が電子機器100へと応答を指示すると、これを上述の経路で電子機器100へと送信し、通話が開始される。
図10は、通話中に表示部41に表示される通話画面110aの一例を模式的に示す図である。この通話画面110aには、通話を終了するボタンとして機能する要素110bが表示される。ユーザがこの要素110bに対して操作を行うと、この操作がタッチパネル52によって検出されて、通話処理部111に入力される。通話処理部111は当該操作を受けて、通話を終了する。
また図10の例示では、通話画面110aには、要素10aも表示されている。この要素10aは、表示部41に表示する画面を、通話画面110aからホーム画面10bへと遷移するボタンとして機能する。ユーザがこの要素10aに対して操作を行うと、この操作がタッチパネル52によって検出されて、制御部10に入力される。制御部10は当該操作を受けて、通話画面110aの表示を一旦終了して、ホーム画面10bを表示部41に表示する。
なお上述のように、制御部10はマルチタスク機能を有しているので、ホーム画面10bが表示部41に表示された状態でも、通話処理部111による通話処理は実行されている。
通話処理部112の動作も通話処理部111と同様であるものの、通話に使用するネットワークという点で通話処理部111と相違する。通話処理部111は、例えば、音声ネットワークを用いた音声通話、および、通信ネットワークを用いた通信通話を行うことができる。即ち、第3世代の通信規格を用いつつ、音声通話網231を経由して音声通話を行ったり(図2)、第4世代の通信規格を用いつつ、モバイルネットワーク232を経由して通信通話を行うことができる(図3)。
通話処理部111は、基地局210が対応する通信規格を、基地局210との通信により了知することができる。そこで、通話処理部111は次のようにして音声通話と通信通話とを実行してもよい。例えば第4世代の通信規格に対応していない基地局210の通信圏内に電子機器100が位置しているときには、通話処理部111はこの基地局210と通信すべく第3世代の通信規格を用いた音声通話を行う。また、第4世代の通信規格に対応している基地局210の通信圏内に電子機器100が位置しているときには、通話処理部111は、この基地局210と通信すべく第4世代の通信規格を用いた通信通話を行う。
一方で、通話処理部112は、無線LANネットワークを用いた無線LAN通話を行うことができる(図4)。
なお着信の際には、例えば通話相手の電子機器100が用いるネットワークに応じた通信処理部が着信処理を実行してもよい。例えば、音声ネットワークまたは通信ネットワークを経由した着信信号を受信すると、通話処理部111が着信処理を実行し、無線LANネットワークを経由した着信信号を受信すると、通話処理部112が着信処理を実行してもよい。
着信処理自体は例えば次のように実行すればよい。着信信号を受信したときに、通話処理部110はこれをユーザに報知すべく、例えば第2音声出力部44から音を出力するとともに、着信画面(不図示)を表示部41に表示する。着信画面には、この着信に対する応答/拒否の要素が表示されている。そしてユーザが応答を入力すると、通話相手の電子機器100との通話を開始し、ユーザが拒否を入力すると、通信を切断して通話を終了する。
また、通話処理部111,112の動作は通話相手の宛先情報という点でも相違してもよい。例えば通話処理部111はSIMカードに記憶された加入者情報(例えば電話番号)を用い、通話処理部112はSIMカードを用いずに、IPアドレスまたはメールアドレスなどを用いてもよい。
機能処理部120は、入力部50への入力に応じて、各種の機能を発揮させることができる。種々の機能の具体例は後に詳述するものの、いくつかの機能は、音声ネットワーク、通信ネットワークおよび無線LANネットワークの少なくとも一つの通信の切断を伴う。かかる機能としては、例えば、ネットワークに関する設定項目を例示できる。具体的には、無線LANのオン/オフを設定する設定項目が挙げられる。無線LANを無効に設定すれば、無線LANネットワークとの通信が切断されることになる。
例えば機能処理部120は、動作設定部121と、電源処理部122とを備えている(図8も参照)。動作設定部121は電子機器100に対する設定項目をユーザの入力によって変更する機能部である。設定項目については後に詳述する。
機能処理部120(より具体的には動作設定部121)は設定用画面を表示部41に表示することができる。設定用画面の一例としては、例えばアンドロイド(登録商標)オペレーションシステムにおいて、Notification画面を採用することができる。
図11はNotification画面の一例を模式的に示す図である。このNotification画面10dには、設定項目のいくつかを変更するための、要素121bが表示されている。要素121bは、例えば矩形状の枠内に、設定項目に対応する記号などが表示されて構成される。例えばNotification画面10dの左上に示される要素121bは無線LANのオン/オフ設定を行う要素である。ユーザは要素121bに対して操作することで、要素121bに対応する設定項目を変更することができる。例えば、図11の左上の要素1201bへの操作の度に、動作設定部121は無線LANのオン/オフ設定を切り替える。
また設定用画面の一例としては、例えば、各種の設定項目を一覧で表示したメニュー画面を採用することができる。この設定用画面は、例えばNotification画面10dから呼び出すことができる。例えばNotification画面10dには、設定用画面を呼び出すための要素121aが表示されている。ユーザが要素121aに対して操作を行うと、これがタッチパネル52によって検出されて動作設定部121へと入力される。動作設定部121は設定用のメニュー画面10eを表示部41に表示する。
図12はメニュー画面10eの一例を模式的に示す図である。例えば、各種の設定項目は複数階層のグループごとに纏められており、メニュー画面10eには、上層のグループの下に下層のグループが一覧で表示されている。各下層のグループは、当該下層のグループを選択するためのボタンとしても機能してもよい。例えば、下層のグループの一例たる「無線LAN設定」と表示された要素121cに対して、ユーザが操作を行うと、動作設定部121は当該操作をタッチパネル52から受け取って、「無線LAN設定」に属する設定項目を一覧で示したメニュー画面(不図示)を、表示部41に表示する。
以上のように、ユーザは、各グループを適宜に選択してより下層のメニュー画面を表示し、必要な設定項目を表示部41に表示させることができる。そしてそのメニュー画面において設定項目を示す要素を選択して、当該設定項目を変更する。
なお、設定項目を変更するボタンとして機能する要素は、Notification画面10dおよびメニュー画面のみならず、ホーム画面10bに表示されてもよい。例えば要素10cの一つに、設定項目を変更する機能を割り当ててもよい。この場合、ユーザは、当該要素10cを操作することで、設定項目を変更することができる。或いは、メニュー画面を呼び出す機能を、ホーム画面10bの要素10cに割り当てても構わない。
次に、設定項目の具体例について説明する。この設定項目の変更により、音声ネットワーク、通信ネットワークおよび無線LANネットワークの少なくとも一つの通信が切断される。もちろん、このような通信の切断を伴わない設定項目も存在するものの、本実施の形態では、そのような設定項目の説明は省略する。
図13は、機能処理部120が発揮する各種機能の一例を示す表である。図13では、各種の機能と、当該機能によって切断される通話の種類が示されている。各種の機能には設定項目が含まれている。設定項目としては、例えば、SIMカードの変更、ネットワークオペレータの変更、ネットワークタイプの変更、ユーザの変更、機内モードの設定、初期化、システムアップデート、通信データのオン/オフ設定、LTEのオン/オフ設定、無線LANのオン/オフ設定、接続中の無線LANの切断および別のアクセスポイントへの接続、および、ユーザの変更、機内モードの設定、初期化、システムアップデート、などが挙げられる。
SIMカードの変更は、SIM挿入部70が複数のSIMカードを挿入できる場合に設けられる設定項目である。この設定項目によって、複数のSIMカードのうち、どのSIMカードを使用するかを設定することができる。ユーザがこの設定項目の要素を操作して、あるSIMカードを選択すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて、動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、第3世代および第4世代の通信規格で用いるネットワークとの通信を一旦切断した上で、選択されたSIMカードを設定する。以後、通話処理部111は、設定されたSIMカードの電話番号を用いて通話処理を行う。
SIMカードの変更の際に、第3世代および第4世代の通信規格で用いるネットワークとの通信が切断されるので、音声通話または通信通話中にSIMカードの変更が行われると、その通話が切断されることになる。
ネットワークオペレータは、例えば移動通信事業者を示す。例えばネットワークシステムには、各ネットワークオペレータが権限を有する基地局210が混在する。サーバ220およびネットワーク230も同様である。ネットワークオペレータはユーザによって選択されて設定される。電子機器100は、設定されたネットワークオペレータが権限を有する各構成を用いて通信を行う。
ユーザが、ネットワークオペレータの変更を示す設定項目の要素を操作して、ネットワークオペレータを選択すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、第3世代および第4世代の通信規格で用いるネットワークとの通信を一旦切断した上で、ネットワークオペレータを変更する。以後、電子機器100は、設定されたネットワークオペレータが権限を有する各構成を用いて通信を行う。
ネットワークオペレータの変更の際にも、第3世代および第4世代の通信規格で用いるネットワークとの通信が切断されるので、音声通話または通信通話中にネットワークオペレータの変更が行われると、音声通話が切断されることになる。
ネットワークタイプとは、例えば第3世代および第4世代の通信規格の別を示している。ネットワークタイプの変更は、例えば第3世代および第4世代の通信規格のうちどれを使用するかの変更を示す。例えば、第3世代の通信規格のみを使用する態様と、第4世代の通信規格のみを使用する態様と、第3世代および第4世代の通信規格の両方を使用する態様とを、選択する。ユーザが、ネットワークタイプの変更を示す設定項目の要素を操作して、これらの一つを選択すると、その操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、選択された態様での通信規格を使用するように設定する。以後、電子機器100は設定された通信規格で通信を行う。
したがって、例えば第3世代の通信規格のみを使用する場合には、第4世代の通信規格で用いられるネットワークとの通信が切断されることになる。また第4世代の通信規格のみを使用する場合には、第3世代の通信規格で用いられるネットワークとの通信が切断されることになる。よって、音声通話中に第4世代の通信規格のみが採用されると、音声通話が切断されることになる。また、通信通話中に第3世代の通信規格のみが採用されると、通信通話も切断されることになる。
ユーザの変更とは、制御部10が複数のユーザアカウントを設定できる場合に設けられる設定項目である。制御部10は、各ユーザアカウントを管理し、ユーザアカウントごとに、電子機器100の機能をユーザに使用させる。また例えば、あるユーザアカウントでログインしたときに作成したファイルは、そのユーザアカウントのみで使用するようにしてもよい。
ユーザの変更とは、このユーザアカウントを変更するための設定である。ユーザの変更を示す設定項目の要素をユーザが操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、全てのネットワークとの通信を一旦切断した上で、ユーザアカウントを変更する。よって、音声通話、通信通話および無線LAN通話のいずれかを行っている最中に、ユーザの変更が設定されると、その通話が切断されることになる。
機内モードとは、主として、ユーザが飛行機に搭乗したときに採用されるモードであって、全てのネットワークとの通信を切断するモードである。ユーザが、機内モードの設定を示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は機内モードを設定すべく、全てのネットワークとの通信を切断する。よって、音声通話、通信通話および無線LAN通話のいずれかを行っている最中に、機内モードが設定されると、その通話が切断されることになる。
初期化とは各種の設定項目を初期化する機能である。例えば各種の設定項目が工場出荷段階の状態に初期化される。ユーザが、初期化を示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、全てのネットワークとの通信を一旦切断した上で、各種の設定項目を初期化する。よって、音声通話、通信通話および無線LAN通話のいずれかを行っている最中に、初期化が設定されると、その通話が切断されることになる。
システムアップデートとは、制御部10が動作するオペレーションシステムを更新する機能である。ユーザが、システムアップデートを示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、未実施の更新プログラムが例えば記憶部103に記憶されているときに、例えば全てのネットワークとの通信を切断した上で、当該更新プログラムを実行してオペレーションシステムを更新する。よって、音声通話、通信通話および無線LAN通話のいずれかを行っている最中に、システムアップデートが設定されると、その通話が切断される。
通信データのオン/オフとは、第3世代の通信規格および第4世代の通信規格でモバイルネットワーク232を用いた通信の有効/無効を設定する機能である。ユーザが、通信データのオン/オフを示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。そして、通信データのオンが入力された場合には、動作設定部121は、第3世代および第4世代の通信規格でモバイルネットワーク232を用いたネットワークを使用するように設定し、通信データのオフが入力された場合には、動作設定部121は第3世代および第4世代の通信規格でモバイルネットワーク232を用いたネットワークを使用しないように設定する。よって、通信通話中に通信データのオフが設定されると、通信通話が切断されることになる。
なお、通信データのオフによって通信ネットワークとの通信が切断されるものの、音声通話網231との通信は切断されない。よって、音声ネットワークを用いた音声通話中に通信データのオフが設定されても、音声通話は続行できる。
LTEのオン/オフとは、第4世代のネットワークタイプの一つであるLTEを用いた通信の有効/無効を設定する機能である。ユーザが、LTEのオン/オフを示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。そして、LTEのオンが入力された場合には、動作設定部121は、LTEを用いたネットワークを使用するように設定し、LTEのオフが入力された場合には、動作設定部121はLTEを用いたネットワークを使用しないように設定する。よって、LTEを用いた通信通話中に、LTEのオフが設定されると、この通信通話が切断されることになる。
無線LANのオン/オフとは、無線LANを用いた通信の有効/無効を設定する機能である。ユーザが無線LANのオン/オフを示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。無線LANのオンが入力された場合には、動作設定部121は、無線LANを用いたネットワークを使用するように設定し、無線LANのオフが入力された場合には、動作設定部121は無線LANを用いたネットワークを使用しないように設定する。よって、無線LAN通話中に無線LANのオフが設定されると、無線LAN通話が切断されることになる。
接続中の無線LANの切断は、無線LANを用いたネットワークとの通信中に、当該無線LANを用いたネットワークとの通信を切断する機能である。ユーザが、接続中の無線LANの切断を示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、無線LANを用いたネットワークとの通信を切断する。よって、無線LAN通話中に、接続中の無線LANの切断が設定されると、無線LAN通話が切断されることになる。
別のアクセスポイントへの接続は、現在、通信しているアクセスポイントとは別のアクセスポイントに接続する機能である。ユーザが、別のアクセスポイントへの接続を示す設定項目の要素を操作すると、かかる操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと出力される。動作設定部121は、別のアクセスポイントを検出し、これを表示部41に表示する。ユーザが当該別のアクセスポイントを選択すると、この操作がタッチパネル52で検出されて動作設定部121へと入力される。動作設定部121は、通信中のアクセスポイントとの通信を切断して別のアクセスポイントと通信するように設定する。よって、無線LAN通話中に別のアクセスポイントへの接続が設定されると、無線LAN通話が切断されることになる。
電源処理部122は、ユーザの入力に応じて、電子機器100の電源に関する処理を実行する。例えば、ユーザが入力部50を介して電源オフを入力すると、電源処理部122は電子機器100の電源を遮断する。これにより、全てのネットワークとの通信が切断される。
また、ユーザが入力部50を介して再起動を入力すると、電源処理部122は電子機器100を、全てのネットワークとの通信を一旦切断した上で、再起動する。
よって、音声通話、通信通話および無線LAN通話のいずれかを行っている最中に、電源オフまたは再起動が入力されると、その通話が切断されることになる。
以上のように、各種の機能(設定項目の変更、電源オフまたは再起動)を発揮させる入力によって、その機能に応じたネットワークが切断される。このようなネットワークの切断が、そのネットワークを用いた通話中に生じると、その通話が切断される。
ユーザは、通話画面110aの要素110bによって通話を終了することができるので、これ以外の操作によって通話が切断されることは、ユーザが意図したものではなく、誤操作とみなすことができる。つまり通話中の、各種の設定項目の変更、電源オフおよび再起動の入力は、誤操作ととみなすことができる。
そこで、制限処理部130は、通話処理部110が通話を行っているときに、その通話で用いるネットワークの切断を伴う機能、および、その機能のトリガとなる入力の少なくともいずれか一方に対して制限処理を実行する。これにより、ユーザが通話中に、誤操作により上記機能を発揮させることを抑制し、ひいては意図しない通話の切断を抑制するのである。
なお通話を行っているか否かの情報と、その通話の種類についての情報(音声通話/通信通話/無線LAN通話の別)とは、例えば通話処理部110から制限処理部130へと通知されればよい。
制限処理の具体例として、例えば制限処理部130は各種の機能を無効にすることができる。例えば通話処理部111が音声通話を行っているときに、制限処理部130は、音声ネットワークとの通信の切断を伴う機能を無効にする。上述の例では、SIMカードの変更、ネットワークオペレータの変更、ネットワークタイプの変更、ユーザの変更、機内モード、初期化、システムアップデートの設定機能、ならびに、電源オフおよび再起動の機能を無効にする(図13も参照)。かかる処理は例えば制限処理部130が機能処理部120に対して、制限指示を出力することによって行われる。この制限指示には、制限すべき機能を指定する情報が含まれる。これにより、ユーザが上述の設定項目の変更、電源オフまたは再起動の入力を音声通話中に行ったとしても、機能処理部120は当該入力に応じた機能を実行しない。よって、音声ネットワークとの通信が切断されずに、音声通話を維持できる。
また、例えば通話処理部111が通信通話を行っているときには、制限処理部130は、通信ネットワークとの通信の切断を伴う機能を無効にする。上述の例では、通信データのオフ、LTEのオフ、SIMカードの変更、ネットワークオペレータの変更、ネットワークタイプの変更、ユーザの変更、機内モード、初期化、システムアップデートの設定機能、ならびに、電源オフおよび再起動の機能を無効にする。これにより、ユーザがこれらの設定項目の変更、電源オフまたは再起動の入力を通信通話中に行ったとしても、機能処理部120は当該入力に応じた機能を実行しない。よって、通信ネットワークとの通信が遮断されずに、通信通話を維持できる。
また、例えば通話処理部112が無線LAN通話を行っているときには、制限処理部130は、無線LANネットワークとの通信の切断を伴う機能を無効にする。上述の例では、無線LANのオフ、接続中の無線LANの切断、別のアクセスポイントに接続、ユーザの変更、機内モード、初期化、システムアップデートの設定機能、ならびに、電源オフおよび再起動の機能を無効にする。これにより、ユーザがこれらの設定項目の変更、電源オフまたは再起動の入力を無線LAN通話中に行ったとしても、機能処理部120は当該入力に応じた機能を実行しない。よって、無線LANネットワークとの通信が切断されずに、無線LAN通話を維持できる。
図14は、制御部10の動作の一例を示すフローチャートである。まずステップST1にて、通話処理部110はユーザの入力に応じて通話を開始する。例えば、通話処理部110が通話相手からの着信に対して応答することで通話を開始したり、通話相手に対して発呼信号を送信し、これに対して通話相手が応答することで、通話が開始される。
次にステップST2にて、制限処理部130は、通話で用いられているネットワークの種別を判断する。言い換えれば、この通話が、通信通話、音声通話および無線LAN通話のいずれであるのかを判断する。この情報は通話処理部110から取得できる。
通信ネットワークが用いられているときには、ステップST3にて、制限処理部130は、通信ネットワークの切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。また音声ネットワークが用いられているときには、ステップST4にて、制限処理部130は、音声ネットワークの切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。また無線LANネットワークが用いられているときには、ステップST5にて、制限処理部130は、無線LANネットワークの切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。
また各制限処理は、通話の終了をトリガとして解除されればよい。
これにより、通話中に、その通話で用いるネットワークの切断を伴う機能を誤操作により発揮させることにより、その通話が切断される事態が、発生しにくくなる。
なお本実施の形態では、各種機能によって切断されるネットワークの種別および個数は、その機能によって相違する。例えば1種のネットワークのみを切断する機能、2種のネットワークを切断する機能、および、全てのネットワークとの通信を切断する機能が混在している。本実施の形態では、このような機能を把握して、複数種類の通話に対応して各機能を適切に制限している。よって通話中に、その通話で用いるネットワークの切断を伴う機能を誤って発揮させることを、適切に抑制できるのである。
また上述の例では、制限処理部130は通話の開始をトリガとして、制限処理を施しているものの、必ずしもこれに限らない。機能に対する要素を含む設定用画面(例えばホーム画面10b、Notification画面10dまたはメニュー画面10eなど)を表示部41に表示するときに、制限処理を施してもよい。図15は、制御部10の動作の一例を示すフローチャートである。まずステップST11にて、通話処理部110はユーザの入力に応じて通話を開始する。次にステップST12にて、ユーザは、入力部50を用いて、設定用画面を表示するための入力を行う。
次にステップST13にて、制限処理部130は、通話で用いられているネットワークの種別を判断する。そして、通信ネットワークが用いられているときには、ステップST14にて、制限処理部130は、通信ネットワークとの通信の切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。音声ネットワークが用いられているときには、ステップST15にて、制限処理部130は、音声ネットワークとの通信の切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。無線LANネットワークが行われているときには、ステップST16にて、制限処理部130は、無線LANネットワークとの通信の切断を伴う機能に対して制限処理を実行する。
ステップST14〜ST16のいずれかを経て、ステップST17にて、機能処理部120はステップST2の入力に応じて、機能に対応する要素を含む設定用画面(ホーム画面/Notification画面/メニュー画面)を表示部41に表示する。
かかる動作によれば、各機能に対する要素を含む画面(ホーム画面、Notification画面またはメニュー画面など)を表示させるための入力(ステップST12)をトリガとして、制限処理(ステップST13〜ST16)を実行することができる。よって、より必要性が高い状況で制限処理を実行することができる。つまり、通話画面110aでは、上記機能を発揮させるための要素が表示されないので、この段階では未だ制限処理を施さずに、当該要素を含む画面を表示するときに、制限処理を施すのである。これにより、不要な制限処理の実行を回避することができるのである。
またステップST13の判断自体は、ステップST12の前に実行してその判断結果を例えば記憶部103に記憶しておき、判断に応じた制限処理(ステップST13〜ST14)はステップST12の後に実行してもよい。
<表示態様>
機能処理部120は、通話中に制限処理が施される機能の要素を、通常の表示態様とは異なる表示態様で表示部41に表示してもよい。図16は、ネットワーク設定を行うためのメニュー画面10fの一例を模式的に示している。メニュー画面10fでは、複数の設定項目に対する複数の要素121dが表示されており、その一つの要素121dには「機内モード」と表示されている。ここでは「機内モード」の設定項目は制限されており、図16の例示では、この「機内モード」が白抜き文字で表示されている。図16では、図示を容易にすべく、白抜きの文字を採用したが、例えば灰色の文字で表示してもよい(いわゆるグレーアウト)。他の要素121dについては、黒色の文字で表示されるとよい。これにより、ユーザは、「機内モード」の設定項目の変更に制限処理が施されていることを容易に理解することができる。
なお通話が行われていないときには「機内モード」の設定項目は制限されないので、機能処理部120は当該設定項目の要素も通常の表示態様で表示する。つまり、機能処理部120は通話が行われないときには、各種の機能に対する要素を第1表示態様で表示部41に表示し、通話が行われているときには、制限処理が施される機能に対する要素を、第1表示態様とは異なる表示態様で表示部41に表示するのである。
また、図17に示すように、機能処理部120は無効対象の機能の要素を表示しなくてもよい。図17の例示では、「機内モード」の要素121dが表示されていない。つまり、機能処理部120は通話が行われないときには、各種の機能の要素を表示部41に表示し、通話が行われているときには、無効処理が施される機能の要素を表示しないのである。これにより、通話中に、無効処理が施された機能を発揮させる入力を行うことはできない。なお要素を表示しない態様は、入力自体が不可能になることから、入力に対する制限処理が行われている、とも説明できる。
<報知>
報知部40は、通話を行っている状態で、制限処理が施された各種の機能のいずれかに対して入力があったときには、制限処理が施されていることをユーザに報知してもよい。機能処理部120は、例えば、当該機能の要素に対する操作がタッチパネル52から入力されたときに、制限処理が施されていることを、表示部41に表示したり、あるいは、第1音声出力部42または第2音声出力部44に音声で出力させたりする。或いは、振動部45を振動させてもよい。表示部41の表示を採用する場合には、制限処理が施されていることを文章で表示していてもよく、あるいは、図記号で表示してもよい。また、制限処理が施されていることを間接的に報知すべく、通話中であることを報知してもよい。図18はメニュー画面10fの一例を模式的に示している。図18の例示では、報知内容40aが表示されている。この報知内容40aでは、例えば「通話中なので機能が制限されています」との文字が表示されている。
これにより、ユーザは、その機能に対して制限処理が施されていることを知ることができる。
<入力に対する制限処理>
上述の例では、ネットワークとの通信の切断を伴う機能自体に制限処理を施している。しかるに、その機能を発揮させる入力に対して制限処理を施しても構わない。例えば制限処理として、制限処理部130は、その機能を発揮させる入力の感度(以下、入力感度とも呼ぶことがある)を下げても構わない。入力感度とは、ユーザによる操作が電子機器100への入力であると判断される容易さを表す。例えば、静電容量式のタッチパネル52を用いた場合、静電容量の変化量が容量基準値よりも大きくなると、その操作は電子機器100に対する入力であると判断される。この容量基準値を小さく設定すれば、わずかな静電容量の変化で入力が検出されることとなり、容量基準値を大きく設定すれば、静電容量が大きく変化しないと入力が検出されないことになる。つまり、この容量基準値は入力感度を表すパラメータの一例である。容量基準値が小さいほど入力感度は高い。
また入力の検出条件として時間を採用することもある。例えば、容量基準値を超える静電容量の変化が、時間基準値よりも長い時間に亘って維持されると、その操作が入力であると判断される。よって時間基準値が小さければ、操作子をタッチパネル52に近接する時間が短くても、当該操作が入力と判断される。この場合、時間基準値も入力感度の一例と把握することができる。時間基準値が小さいほど入力感度は高い。
制限処理部130は、通話処理部110が通話を行っているときには、その通話で用いるネットワークとの通信の切断を招く機能についての入力の感度を、通話を行っていないときの入力感度よりも小さくする。例えば音声通話を行っているときには、SIMカードの変更を示す設定項目に対する入力感度を小さく設定する。他も同様である。
図19は制御部10の動作の一例を示すフローチャートである。ステップST21,ST22はステップST1,ST2と同一である。ステップST23〜ST25は、制限処理の対象が入力であり、制限処理が入力感度の低下であることを除いて、ステップST3〜ST5と同一である。具体的には、通信ネットワークが用いられているときには、ステップST23にて、制限処理部130は、通信ネットワークとの通信の切断を伴う機能を発揮させる入力の感度を小さく設定する。また音声ネットワークが用いられているときには、ステップST24にて、制限処理部130は、音声ネットワークとの通信の切断を伴う機能を発揮させる入力の感度を小さく設定する。無線LANネットワークが行われているときには、ステップST25にて、制限処理部130は、無線LANネットワークとの通信の切断を伴う機能を発揮させる入力の感度を小さく設定する。
これにより、ユーザは、通話中に、その通話で用いられるネットワークとの通信の切断を伴う機能を発揮させる誤操作を行ったとしても、これが入力として判断されにくい。よって誤操作によるネットワークの切断を招きにくい。言い換えれば、通話を維持しやすいのである。
また入力感度が低下しても、入力自体が無効になるわけではないので、通話を遮断してもその機能を実施すべきとユーザが判断した場合には、その機能を発揮させることができる。
<各種機能の変更の反映>
上述の例では、通話で用いるネットワークの切断を伴う機能およびその入力の少なくともいずれか一方は、その通話中において制限される。ここでは、当該機能の実行タイミングについて述べる。より具体的には、動作設定部121は、制限された機能が通話中に入力されたときに、その機能を通話終了後に実行してもよい。
図16は制御部10の動作の一例を示すフローチャートである。ステップST1〜ST5は図14のステップST1〜ST5と同様であるので、繰り返しの説明を避ける。ステップST5の次のステップST6にて、動作設定部121は、制限された機能の要素がユーザによって操作されたか否かを判断する。この判断は、タッチパネル52からの情報に基づいて行うことができる。ステップST6にて肯定的な判断がなされると、ステップST7にて、動作設定部121は操作情報を記憶部103に記憶する。ここでいう操作情報とは、制限された機能に対する操作があったことを示す情報であり、どの機能が操作されたかの情報を含む。
ステップST6にて否定的な判断がなされたとき、または、ステップST7を経て、ステップST8にて、動作設定部121は通話が終了したか否かを判断する。なお通話の終了は通話処理部110から動作設定部121へと通知される。通話が終了していないと判断したときには、再びステップST6を実行する。通話が終了していると判断したときには、ステップST9にて、動作設定部121は操作情報が記憶部103に記憶されているか否かを判断する。つまり、上記機能の要素が通話中に操作されたか否かを判断する。操作情報が記憶されていないと判断したときには、動作を終了する。つまり、上記機能の要素が通話中に操作されていないので、当該機能を実行することなく動作を終了する。一方で、操作情報が記憶されていると判断したときには、動作設定部121は、記憶された操作情報に対応する機能を実行する。
例えば無線LANのオン/オフ設定を示す要素が無線通話中にユーザによって操作されると、ステップST6にて肯定的な判断がなされる。これにより、その機能に対する操作情報が記憶される(ステップST7)。そして、ユーザが通話を終了すると、ステップST8,ST9のいずれにおいても肯定的な判断がなされる。これにより、動作設定部121は無線LANをオフに設定する(ステップST10)。これによれば、通話終了後に、ユーザが改めて当該機能の要素を操作する必要がない。よって利便性を向上することができる。なお無線LANをオフすると、無線LANを用いた通信に必要な各種の機能部への給電を停止することができるので、消費電力を低減することができる。
また、当該機能の要素が通話中に操作されたときには、動作設定部121は、当該機能を通話終了後に実行することを、ユーザに報知しても構わない。図17に示すように、例えばステップST6にて、制限対象となる機能の要素が操作されたと判断したときに、ステップST71を実行してもよい。図17ではステップST71は例えばステップST7の後に実行されている。ステップST71において、動作設定部121は報知部40に報知を行わせる。例えば、動作設定部121は、通話終了後に当該機能を発揮させることを表示部41に表示する。これにより、ユーザは、通話中に操作した機能が通話終了後に実行されることを、通話中に知ることができる。
また、通話終了後に、当該機能の実行の有無をユーザに問い合わせても構わない。図18に示すように、例えば、ステップST9にて、操作情報が記憶されていると判断したときに、動作設定部121は、その機能を実行するかどうかの問い合わせをユーザに行ってもよい。例えば動作設定部31は、通話中に操作された機能の種別と、その機能を実行するかどうかの問い合わせを表示部41に表示する。この表示には、機能の実行の有無を入力するための要素(ボタン)も表示するとよい。
次に、ステップST92にて、動作設定部121は、ユーザによって機能の実行の入力があったか否かを判断する。この判断は、タッチパネル52からの情報に基づいて行うことができる。機能の実行が入力されたと判断したときには、ステップST10にて動作設定部121は機能を実行する。一方で、機能の実行を不要とする入力があったと判断されたときには、ステップST10を実行することなく、動作を終了する。
これによれば、ユーザは、機能を実行するためのメニュー画面を呼び出すための操作を行う必要がない。これによっても、利便性を向上することができる。また、機能の実行が不要である場合に、ユーザは当該機能を実行しないための入力を行うこともできる。
なお上述の例では、3種のネットワークを用いたが、2種以上のネットワークを用いればよく、要するに、機能処理部120および制限処理部130が次の動作を行えばよい。(i)機能処理部120は、入力部50への第1入力に応答して、第1ネットワークの通信切断を含む第1機能を発揮させ、入力部50への第2入力に応答して、第2ネットワークの通信切断を含む第2機能を発揮させ、入力部50への第3入力に応答して、第1ネットワークおよび第2ネットワークの通信切断を含む第3機能を発揮させる。(ii)制限処理部は、第1ネットワークを用いた第1通話を行っているときに、第1入力および第1機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行い、第2ネットワークを用いた第2通話を行っているときに、第2入力および第2機能の少なくとも一方と、第3入力および第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行う。これにより、通話中に、その通話で用いるネットワークの切断を抑制できる。
また上述の例では、通話処理部111は音声通話および通信通話を行っているものの、いずれか一方のみを実行してもよい。この場合、他方を実行する通話処理部が、通話処理部111とは別のアプリケーションとして設けられてもよい。或いは、通話処理部111が音声通話および通信通話の両方を行いつつ、音声通話および通信通話の一方のみの通話を行う通話処理部が通話処理部111とは別のアプリケーションとして設けられても構わない。
また上述のように、各種の機能によってネットワークとの通信が切断されるものの、このとき、他のネットワークを採用して通話を維持してもよい。例えば音声ネットワークとの通信を切断する機能が音声通話中に実施されたときに、通話処理部111は音声通話から通信通話へと切り替えて通話を行ってもよい。この場合、基地局210およびサーバ220も、適宜に信号を送受信するネットワークを切り替える。
このように複数のネットワークを切り替えた通話が可能である場合には、次のように制限処理を行ってもよい。即ち、電子機器100が複数のネットワークと通信可能な場合には、制限処理部130は制限処理を実行せず、通話可能なネットワークが一つである場合に、そのネットワークとの通信の切断を伴う機能、および、その機能のトリガとなる入力の少なくともいずれか一方に制限処理を施してもよい。
例えば、音声通話と通信通話の両方が可能である場合には、制限処理を実行しない。これは、音声ネットワークおよび通信ネットワークのいずれか一方との通信が切断されても、他方との通信により通話を維持できるからである。一方で、例えば第3世代の通信規格にのみ対応した基地局210との通信により通話を行う場合には、音声通話のみが実行可能であるので、音声通話中には、音声ネットワークとの通信の切断を対象にした制限処理を実行するとよい。これにより、音声ネットワークとの通信の切断を抑制して、通話を維持しやすくできる。
以上のように、電子機器は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本電子機器がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得る。
実施の形態は、相互に矛盾しない限り、互いに組み合わせて実施することができる。
40 報知部
41 表示部
50 入力部
52 タッチパネル
110 通話処理部
120 機能処理部
130 制限処理部

Claims (10)

  1. 電子機器であって、
    複数のネットワークと通信する通信部と、
    前記複数のネットワークうち第1ネットワークを用いた第1通話、および、前記複数のネットワークうち前記第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを用いた第2通話を、前記通信部を介して行う通話処理部と、
    入力部と、
    前記入力部への第1入力に応答して、前記第1ネットワークの通信切断を含む第1機能を発揮させ、前記入力部への第2入力に応答して、前記第2ネットワークの通信切断を含む第2機能を発揮させ、前記入力部への第3入力に応答して、前記第1ネットワークおよび前記第2ネットワークの通信切断を含む第3機能を発揮させる機能処理部と、
    前記第1通話を行っているときに、前記第1入力および前記第1機能の少なくとも一方と、前記第3入力および前記第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行い、前記第2通話を行っているときに、前記第2入力および前記第2機能の少なくとも一方と、前記第3入力および前記第3機能の少なくとも一方とを対象とした制限処理を行う、制限処理部と
    を備える、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記制限処理部は、前記第1通話を行っているときに、前記制限処理として、前記第1機能および前記第2機能を無効とし、前記第2通話を行っているときに、前記制限処理として、前記第1機能および前記第3機能を無効とする、電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
    前記入力部は、表示部およびタッチパネルを有し、
    前記機能処理部は、前記第1入力から前記第3入力のそれぞれに対応するボタンとして機能する第1要素から第3要素を含んだ画面を、前記入力部への第4入力に応じて前記表示部に表示し、
    前記制限処理部は、前記第4入力があったときに、前記制限処理を実行する、電子機器。
  4. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記入力部は、表示部およびタッチパネルを有し、
    前記機能処理部は、
    前記第1入力から前記第3入力のそれぞれに対するボタンとして機能する第1要素から第3要素を、前記第1通話および前記第2通話が行われていないときには、第1表示態様で前記表示部に表示し、
    前記第1通話が行われているときには、前記第1要素および前記第2要素を前記第1表示態様とは異なる第2表示態様で前記表示部に表示し、
    前記第2通話が行われているときには、前記第2要素および前記第3要素を前記第2表示態様で前記表示部に表示する、電子機器。
  5. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記入力部は、表示部およびタッチパネルを有し、
    前記機能処理部は、
    前記第1入力から前記第3入力のそれぞれに対するボタンとして機能する第1要素から第3要素を、前記第1通話および前記第2通話が行われていないときに表示し、
    前記第1通話が行われているときには、前記第1要素および前記第2要素を前記表示部に表示せず、
    前記第2通話が行われているときには、前記第2要素および前記第3要素を前記表示部に表示しない、電子機器。
  6. 請求項1または2に記載の電子機器であって、
    前記第1通話を行っている状態で前記第1入力および前記第2入力の少なくともいずれか一方があったとき、または、前記第2通話を行っている状態で前記第2入力および前記第3入力の少なくともいずれか一方があったときに、制限処理が施されていることを報知する報知部
    を更に備える、電子機器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記機能処理部は、前記制限処理として、前記第1通話を行っているときに、前記第1入力および前記第2入力に対する入力感度を、前記第1通話および前記第2通話を行っていないときの入力感度よりも小さくし、前記第2通話を行っているときに、前記第2入力および前記第3入力に対する入力感度を、前記第1通話および前記第2通話を行っていないときの入力感度よりも小さくする設定する、電子機器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記機能処理部は、前記第1通話中に前記第1入力または前記第3入力があったときには、前記第1通話の終了後に、前記第1機能または前記第3機能を実行し、前記第2通話中に前記第2入力または前記第3入力があったときには、前記第2通話の終了後に、前記第2機能または前記第3機能を実行する、電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記第1通話中に前記第1入力および前記第3入力の少なくとも一方があったとき、または、前記第2通話中に前記第2入力および前記第3入力の少なくともいずれか一方があったときに、通話終了後に機能を実行することを報知する報知部を更に備える、電子機器。
  10. 請求項8または請求項9に記載の電子機器であって、
    前記機能処理部は、前記第1通話中に前記第1入力または前記第3入力があったときには、前記第1通話の終了後に、前記第1機能または前記第3機能の実行の有無をユーザに問い合わせ、前記第2通話中に前記第2入力または前記第3入力があったときには、前記第2通話の終了後に、前記第2機能または前記第3機能の実行の有無をユーザに問い合せる、電子機器。
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