本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、本発明に係る携帯電子機器の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係るスマートフォン1の機能構成の一例を説明する。図1は、実施形態1に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。
図1に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12と、バッテリ13と、姿勢検出ユニット15と、バイブレータ18とを備える。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、重ねて配置されてもよいし、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。ディスプレイ2Aが表示する文字、画像、記号、及び図形等を含む画面には、ロック画面と呼ばれる画面、ホーム画面と呼ばれる画面、アプリケーションの実行中に表示されるアプリケーション画面が含まれる。ホーム画面は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面、標準画面、アプリ一覧画面又はランチャー画面と呼ばれることもある。
実施形態1において、ディスプレイ2Aは、スマートフォン1における電力消費の状況を可視化する画面、及び電力消費を調整するための画面などを表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等(以下、単に「指」という)がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する指の接触を、接触された場所のタッチスクリーンディスプレイ2上での位置とともに、コントローラ10に通知する。実施形態1において、タッチスクリーン2Bは、ディスプレイ2Aに表示される文字入力画面に対する指の接触、及び文字入力画面上での位置を、コントローラ10に通知する。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
コントローラ10(スマートフォン1)は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいて、ジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、指を用いて、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対して行われる操作である。コントローラ10(スマートフォン1)が、タッチスクリーン2Bを介して判別するジェスチャには、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトが含まれるが、これらに限定されない。
実施形態1において、コントローラ10(スマートフォン1)は、タッチスクリーン2Bから通知される文字入力画面上の指の接触及び接触の位置に基づいて、例えば、ディスプレイ2Aに表示される画面に対する操作を判定し、判定した操作に応じて処理を実行する。
ボタン3は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン3の数は、単数であっても、複数であってもよい。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、ディスプレイ2Aが顔に近づけられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、1つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる無線通信規格には、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格と、近距離無線の通信規格がある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANの通信規格には、例えば、ZigBee(登録商標)がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
通信ユニット6は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号をコントローラ10に送出する。スマートフォン1は、GPS衛星との通信機能を通信ユニット6から分散させて、通信ユニット6から独立した個別の通信部を設けてもよい。
レシーバ7は、音出力部である。レシーバ7は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面が表示される。制御プログラムには、例えば、OSが含まれる。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、制御プログラム9A、通話アプリケーション9B、メールアプリケーション9C、省電力モード管理テーブル9U、初期設定管理テーブル9V、利用者設定管理テーブル9W、動作パターン管理テーブル9X、パターン2対応テーブル9Y、パターン3対応テーブル9Zなどを記憶する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、電力の消費量を管理するモードの第1の設定の設定値による消費電力と、当該モードの第2の設定の設定値による消費電力との差分を算出し、算出した差分に関する情報を前記タッチスクリーンディスプレイ2に表示するための機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、第1の設定に対応する待受時間と、第2の設定に対応する待受時間との間に差分を生じさせた第1の設定における設定項目を通知するための機能を提供する。
その他、制御プログラム9Aは、通信ユニット6などを制御することによって、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)などを用いた通信を実現させるための機能、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等を用いた近距離無線通信を実現させるための機能、並びに、通信ユニット6及びマイク8などを制御することによって、通話を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aにより提供される機能は、通話を実現させる場合、通話アプリケーション9B又はメールアプリケーション9Cなど、ストレージ9に記憶される他のプログラムなどが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。制御プログラム9Aにより提供される機能は、複数のプログラムモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
通話アプリケーション9Bは、無線通信による通話のための通話機能を提供する。メールアプリケーション9Cは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ストレージ9に記憶されるアプリケーションは一例に過ぎない。図1に示すもの以外に、カレンダーアプリケーション、メモアプリケーション、ブラウザアプリケーション、ナビゲートアプリケーション、音楽プレイヤーアプリケーション、動画再生アプリケーション、計算機アプリケーション、付箋アプリケーションなどが記憶されていてもよい。
省電力モード管理テーブル9Uには、スマートフォン1にて消費電力の調整を行うためのモードである省電力モードを特定するための情報が記憶されている。図2は、省電力モード管理テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図2に示すように、省電力モード管理テーブル9Uには、「設定なし」、省電力モードの一方である「モード1(長持ち)」、省電力モードの他方である「モード2(お好み)」にそれぞれ対応付けて、現在有効であるモードを特定するための情報(例えば、ON又はOFF)が記憶されている。図2に示す例では、現在実行されている省電力モードが「モード1(長持ち)」であることが示されている。
初期設定管理テーブル9Vには、スマートフォン1の電力消費に関する初期設定の情報が記憶される。図3は、初期設定管理テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図3に示すように、初期設定管理テーブル9Vには、モードと、設定項目と、基準待受時間とが記憶される。モードは、スマートフォン1の電力消費の調整方法を示す名称であり、モード1(長持ち)及びモード2(お好み)がある。モード1(長持ち)は、スマートフォン1の使用継続時間を優先する場合の初期設定に対応する。モード2(お好み)は、スマートフォン1の使用機能の数を優先する場合の初期設定に対応する。設定項目は、スマートフォン1に搭載される各種機能である。基準待受時間は、スマートフォン1の初期設定で動作した場合に想定される待受時間である。
図3に示す例では、初期設定管理テーブル9Vには、モード1(長持ち)に対応する初期設定の情報として、「機能1:15秒」、「機能2:暗い」、「機能3:OFF」、「機能4:OFF」、「機能5:OFF」、「機能6:ON」、「機能7:OFF」、「機能8:OFF」、「機能9:OFF」、「機能10:OFF」、「機能11:ON」、「機能12:ON」、「基準待受時間:A時間B分」が記憶されている。図3に示す例では、初期設定管理テーブル9Vには、モード2(お好み)に対応する初期設定の情報として、「機能1:ON」、「機能2:自動調整」、「機能3:ON」、「機能4:ON」、「機能5:ON」、「機能6:ON」、「機能7:ON」、「機能8:ON」、「機能9:ON」、「機能10:ON」、「機能11:OFF」、「機能12:ON」、「基準待受時間:C時間D分」が記憶されている。モード1及びモード2は、モードの一例である。初期設定は、第1の設定の一例である。
利用者設定管理テーブル9Wは、スマートフォン1の電力消費に関する利用者設定の情報が記憶される。図4は、利用者設定管理テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。利用者設定は、例えば、タッチスクリーン2Bを介し、ディスプレイ2Aに表示される電力消費を調整するための画面上で行われる。図4に示す例では、利用者設定管理テーブル9Wには、モード1(長持ち)に対応する利用者設定の情報として、「機能1:15秒」、「機能2:暗い」、「機能3:OFF」、「機能4:OFF」、「機能5:OFF」、「機能6:ON」、「機能7:OFF」、「機能8:OFF」、「機能9:OFF」、「機能10:ON」、「機能11:ON」、「機能12:OFF」が記憶されている。図4に示す例では、利用者設定管理テーブル9Wには、モード2(お好み)に対応する利用者設定の情報として、「機能1:ON」、「機能2:自動調整」、「機能3:OFF」、「機能4:ON」、「機能5:ON」、「機能6:ON」、「機能7:OFF」、「機能8:ON」、「機能9:ON」、「機能10:ON」、「機能11:ON」、「機能12:ON」が記憶されている。利用者設定は、第2の設定の一例である。利用者設定管理テーブル9Wに記憶される情報は、利用者の操作に応じて任意に変更が可能である。
動作パターン管理テーブル9Xは、スマートフォン1の消費電力の調整を実行するためのタイミングに関する情報が記憶される。実施形態1において、動作パターンには、パターン1(今すぐ)、パターン2(時間になったら)、及びパターン3(電池が少なくなったら)の3つのパターンがある。各パターンは、択一である。なお、この3つのパターンは、重複設定が可能であってもよい。パターン1が選択された場合は、消費電力の調整が直ちに実行される。パターン2が選択された場合は、所定の時間帯ごとに、消費電力の調整が実行される。パターン3が選択された場合は、所定の時間帯ごとに、消費電力の調整が実行される。電池残量に従って、消費電力の調整が実行される。図5は、動作パターン管理テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図5に示す例では、動作パターン管理テーブル9Xには、現在パターン1が有効(ON)であり、パターン2及びパターン3が無効(OFF)であることを示す情報が記憶されている。
パターン2対応テーブル9Yは、パターン2が選択されている場合に、所定の時間帯ごとの消費電力の調整を実行する際に、コントローラ10により参照される情報が記憶される。図6は、パターン2対応テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図6に示す例では、「時間帯:24時〜6時」と「モード1」、「時間帯:6時〜9時,18時〜24時」と「設定なし」、「時間帯:9時〜18時」と「モード2」、がそれぞれ対応付けられている。「設定なし」である場合、「モード1」及び「モード2」で無効であった機能も使用可能な状態で動作する。パターン2対応テーブル9Yに記憶される情報は一例であり、任意に設定変更が可能である。
パターン3対応テーブル9Zは、パターン3が選択されている場合に、電池残量に従って電力消費の調整を実行する際に、コントローラ10により参照される情報が記憶される。図7は、パターン3対応テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図7に示す例では、「電池残量:50%以上」と「設定なし」、「電池残量:10%以上50%未満」と「モード2」、「電池残量:10%未満」と「モード1」、がそれぞれ対応付けられている。パターン3対応テーブル9Zに記憶される情報は一例であり、任意に設定変更が可能である。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、およびコプロセッサを含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、及び姿勢検出ユニット15を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、例えば、電力の消費量を管理するモードの第1の設定の設定値による消費電力と、当該モードの第2の設定の設定値による消費電力との差分を算出し、算出した差分に関する情報を前記タッチスクリーンディスプレイ2に表示する処理を実現する。コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、第1の設定に対応する待受時間と、第2の設定に対応する待受時間との間に差分を生じさせた第1の設定における設定項目を通知する処理を実行する。
スピーカ11は、音出力部である。スピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。
カメラ12は、撮影した画像を電気信号へ変換する。カメラ12には、例えば、ディスプレイ2Aに面している物体を撮影するインカメラ、ディスプレイ2Aの反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラが含まれる。
バッテリ13は、電力を蓄え、蓄えた電力をスマートフォン1の各部に供給する。
姿勢検出ユニット15は、スマートフォン1の姿勢を検出する。姿勢検出ユニット15は、姿勢を検出するために、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープの少なくとも1つを備える。姿勢検出ユニット15は、例えば、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープなどの検出結果に基づいて、例えば、スマートフォン1の姿勢を検出する。
バイブレータ18は、スマートフォン1の一部又は全体を振動させる。バイブレータ18は、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。バイブレータ18による振動は、着信等の各種のイベントを利用者に報知するために用いられる。
続いて、図8〜図18を用いて、実施形態1に係るスマートフォン1により実行される制御の一例について説明する。
図8は、上記動作パターン1に対応する電力消費の状況を可視化する画面(以下、省電力ナビ画面と表記する)を表示する制御の例を示す図である。図8に示すように、スマートフォン1は、利用者の操作などに応じて、ディスプレイ2Aに設定画面40を表示する(ステップS11)。続いて、スマートフォン1は、設定画面40上に表示されている「省電力ナビ」の項目に対する操作を検出すると(ステップS12)、省電力ナビ画面50Aをディスプレイ2Aに表示する(ステップS13)。
図9は、省電力ナビ画面の構成例を示す図である。図9に示す例では、省電力モードがOFFである場合の画面を示している。図9に示すように、省電力ナビ画面50Aは、描画領域51、チェックボックス52、設定ボタン53、モード変更ボタン54a,54b、動作パターン変更ボタン55a,55b,55cを含んで構成される。
描画領域51には、待受時間、現在選択中のモードの画像などが表示される。チェックボックス52は、省電力モード、すなわち、上記モード1(長持ち)及び上記モード2(お好み)のいずれかの実行操作を受け付ける。
チェックボックス52は、タッチスクリーン2Bを介して行われる利用者の操作により表示態様が変化する。例えば、チェックボックス52が操作されると、チェックボックス52の表示態様が、操作が受け付けられたことを利用者が視認可能な状態となる。チェックボックス52が操作された場合、モード1(長持ち)及びモード2(お好み)のうち、当該操作が行われる前に選択されていたモードがそのまま選択される。
設定ボタン53は、モード1(長持ち)及びモード2(お好み)の省電力モードにおける電力消費を調整するための設定操作を受け付けるための画面(以下、省電力設定画面と表記する)の表示操作を受け付ける。設定ボタン53は、省電力モードがOFFである状態の省電力ナビ画面上で操作が可能となる。
モード変更ボタン54a,54bは、モード1(長持ち)とモード2(お好み)との間の変更操作を受け付ける。モード変更ボタン54aが操作されると、モード2(お好み)への変更が実行され、モード変更ボタン54bが操作されると、モード1(長持ち)への変更が実行される。モード変更ボタン54a,54bは、タッチスクリーン2Bを介して行われる利用者の操作により表示態様が変化する。例えば、現在選択中のモードが利用者により視認可能な状態となる。モード変更ボタン54a,54bは、省電力モードがOFFであるかONであるかに関わらず、省電力ナビ画面上で操作が可能となる。
動作パターン変更ボタン55a,55b,55cは、動作パターン、すなわち、上記パターン1、上記パターン2及び上記パターン3のパターン間の変更操作を受け付ける。動作パターン変更ボタン55aが操作されると、パターン1への変更が実行され、動作パターン変更ボタン55bが操作されると、パターン2への変更が実行され、動作パターン変更ボタン55cが操作されると、パターン3への変更が実行される。動作パターン変更ボタン55a,55b,55cは、タッチスクリーン2Bを介して行われる利用者の操作により表示態様が変化する。例えば、現在選択中のパターンが利用者により視認可能な状態となる。スマートフォン1の初期設定時は、例えば、動作パターンとしてパターン1が選択されている。動作パターン変更ボタン55a,55b,55cは、省電力モードがOFFである状態の省電力ナビ画面上で操作が可能となる。
図8に戻り、スマートフォン1は、続いて、省電力ナビ画面50A上に表示されているチェックボックス52に対する操作を検出すると(ステップS14)、現在選択中のモード1(長持ち)及びパターン1(今すぐ)に応じた省電力ナビ画面50Bをディスプレイ2Aに表示する(ステップS15)。ステップS15において、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50Bを表示する際に、省電力ナビ画面50Aの描画領域51に表示する情報を更新する。描画領域51に表示する情報を更新する際、スマートフォン1は、モード1の第1の設定(初期設定)の設定値による消費電力と、モード1の第2の設定(利用者設定)の設定値による消費電力との差分を算出し、算出した差分に関する情報を、省電力ナビ画面50B上に視認可能な状態でディスプレイ2Aに表示させる。
図10は、省電力モード及び動作パターンに応じた省電力ナビ画面の一例を示す図である。図10に示す例では、省電力モードがモード1(長持ち)であり、動作パターンがパターン1(今すぐ)である場合の画面構成を示している。図10に示すように、省電力ナビ画面50Bは、描画領域51に、アイコン56及び差分情報57が表示されるとともに、待受時間、現在選択中の省電力モードがモード1(長持ち)であることを示す画像が表示される。待受時間は、現在選択中のモードにおけるスマートフォン1の待受時間(使用可能時間)であり、後に詳述する差分時間57を取り込んだ時間である。
アイコン56は、スマートフォン1が、利用者設定(第2の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作した場合に、スマートフォン1において消費される電力が、初期設定(第1の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作する場合よりも大きくなることを利用者に通知する役割を持つ。つまり、利用者設定が、初期設定よりも消費電力が大きい状態であることを利用者に通知する役割を持つ。スマートフォン1は、利用者設定(第2の設定)が行われていない場合、初期設定に従ってモード1(長持ち)で動作する。この場合、省電力ナビ画面50Bにアイコン56は表示されない。
差分情報57は、利用者設定(第2の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作した場合と、初期設定(第1の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作した場合とで、スマートフォン1が消費する電力の差分を、待受時間に換算して表示する。図11は、差分情報について説明するための図である。図11に示すように、初期設定管理テーブルで管理されているモード1(長持ち)の設定項目の設定値と、利用者設定管理テーブルで管理されているモード1(長持ち)の設定項目の設定値との間には、設定項目「機能10」の設定値、及び設定項目「機能12」の設定値に違いがある。図10に示す差分情報57が、図11に示す例に対応するものである場合には、設定項目「機能10」の設定値が「ON」となる結果、利用者設定が初期設定よりも消費電力が大きくなるので、スマートフォン1は、この消費電力の増加分に対応する待受時間の減少分を算出し、算出した待受時間の減少分を差分情報57の一部(下側)として省電力ナビ画面50Bに表示し、さらに、設定項目「機能12」の設定値が「OFF」となる結果、利用者設定が初期設定よりも消費電力が小さくなるので、スマートフォン1は、この消費電力の減少分に対応する待受時間の増加分を算出し、算出した待受時間の増加分を差分情報57の一部(上側)として省電力ナビ画面50Bに表示する。差分情報57の表示例は、図10に示す場合には限定されず、スマートフォン1は、例えば、利用者設定が初期設定よりも消費電力が大きくなる結果、この消費電力の増加分に対応する待受時間が減少する場合には、この消費電力の増加分に対応する待受時間が減少分を算出し、算出した待受時間の減少分のみを差分情報57として表示してもよい。
図8に戻り、スマートフォン1は、続いて、省電力ナビ画面50B上に表示されているモード変更ボタン54aに対する操作を検出すると(ステップS16)、選択されたモード2(お好み)及びパターン1(今すぐ)に応じた省電力ナビ画面50Cをディスプレイ2Aに表示する(ステップS17)。ステップS17において、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50Cを表示する際に、省電力ナビ画面50Bの描画領域51に表示する情報を更新する。描画領域51に表示する情報を更新する際、スマートフォン1は、上記ステップS15と同様に、アイコン56及び差分情報57を表示するとともに、現在選択中の省電力モードがモード2(お好み)であることを示す画像を表示する。さらに、スマートフォン1は、モード2の第1の設定(初期設定)の設定値による消費電力と、モード2の第2の設定(利用者設定)の設定値による消費電力との差分を算出し、算出した差分に関する情報を、省電力ナビ画面50C上に視認可能な状態でディスプレイ2Aに表示させる。差分情報57の算出方法は、上述したステップS15の場合と同様である。
図8に示す制御により、スマートフォン1は、省電力ナビ画面を介して、初期設定における消費電力と利用者設定における消費電力との差分を通知することにより、スマートフォン1における電力消費量の増加などを分り易くかつ迅速に通知することができる。スマートフォン1は、省電力ナビ画面を介して、初期設定と利用者設定との差分を通知することにより、例えば、スマートフォン1における電力消費量を軽減する機会を利用者に積極的に提供することができる。
図12は、上記動作パターン2に対応する省電力ナビ画面を表示するときの制御の例を示す図である。図12に示すように、スマートフォン1は、利用者の操作などに応じて、ディスプレイ2Aに設定画面40を表示する(ステップS21)。続いて、スマートフォン1は、設定画面40上に表示されている「省電力ナビ」の項目に対する操作を検出すると(ステップS22)、省電力ナビ画面50Aをディスプレイ2Aに表示する(ステップS23)。ステップS21〜ステップS23は、図8に示すステップS11〜ステップS13と同様である。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されている動作パターン変更ボタン55bに対する操作を検出すると(ステップS24)、動作パターンをパターン1(今すぐ)からパターン2(時間になったら)に切り替える(ステップS25)。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されているチェックボックス52に対する操作を検出すると(ステップS26)、現在選択中のモード1(長持ち)及びパターン2(時間になったら)に応じた省電力ナビ画面50Dをディスプレイ2Aに表示する(ステップS27)。
図13は、省電力モード及び動作パターンに応じた省電力ナビ画面の一例を示す図である。図13に示す例では、省電力モードがモード1(長持ち)であり、動作パターンがパターン2(時間になったら)である場合の画面構成を示している。図13に示すように、省電力ナビ画面50Dは、描画領域51に、省電力モードのタイムテーブル58、待受時間、現在選択中の省電力モードがモード1(長持ち)であることを示す画像が表示される。タイムテーブル58には、それぞれの時間帯で実行される省電力モードが表示される。図13に示す例では、「時間帯:24時〜6時」が「モード1」、「時間帯:6時〜9時,18時〜24時」が「設定なし」、「時間帯:9時〜18時」が「モード2」、であることが表示されている。タイムテーブル58に表示される情報は、上記図6に示すパターン2対応テーブルに記憶されている情報と対応する。
図14は、上記動作パターン3に対応する省電力ナビ画面を表示するときの制御の例を示す図である。図14に示すように、スマートフォン1は、利用者の操作などに応じて、ディスプレイ2Aに設定画面40を表示する(ステップS31)。続いて、スマートフォン1は、設定画面40上に表示されている「省電力ナビ」の項目に対する操作を検出すると(ステップS32)、省電力ナビ画面50Aをディスプレイ2Aに表示する(ステップS33)。ステップS31〜ステップS33は、図8に示すステップS11〜ステップS13と同様である。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されている動作パターン変更ボタン55cに対する操作を検出すると(ステップS34)、動作パターンをパターン1(今すぐ)からパターン3(電池が少なくなったら)に切り替える(ステップS35)。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されているチェックボックス52に対する操作を検出すると(ステップS36)、現在選択中のモード1(長持ち)及びパターン3(電池が少なくなったら)に応じた省電力ナビ画面50Eをディスプレイ2Aに表示する(ステップS37)。
図15は、省電力モード及び動作パターンに応じた省電力ナビ画面の一例を示す図である。図15に示す例では、省電力モードがモード1(長持ち)であり、動作パターンがパターン3(電池が少なくなったら)である場合の画面構成を示している。図15に示すように、省電力ナビ画面50Eは、描画領域51に、電池残量と省電力モードとの関係図59、待受時間、現在選択中の省電力モードがモード1(長持ち)であることを示す画像が表示される。電池残量と省電力モードとの関係図59には、電池残量に応じて実行される省電力モードが表示される。図15に示す例では、「電池残量:10%以上50%未満」である場合に「モード2」が実行され、「電池残量:10%未満」である場合に「モード1」が実行されることが示されている。電池残量と省電力モードとの関係図59に表示される情報は、上記図7に示すパターン3対応テーブルに記憶されている情報と対応する。
図16は、省電力設定画面を表示するときの制御の例を示す図である。図16に示すように、スマートフォン1は、利用者の操作などに応じて、ディスプレイ2Aに設定画面40を表示する(ステップS41)。続いて、スマートフォン1は、設定画面40上に表示されている「省電力ナビ」の項目に対する操作を検出すると(ステップS42)、省電力ナビ画面50Aをディスプレイ2Aに表示する(ステップS43)。ステップS41〜ステップS43は、図8に示すステップS11〜ステップS13と同様である。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されている設定ボタン53に対する操作を検出すると(ステップS44)、省電力設定画面60をディスプレイ2Aに表示する(ステップS45)。ステップS45に示す例では、省電力設定画面60に、モード2(お好み)における各設定項目と当該各設定項目の設定値の一覧が表示されている。ステップS45では、一例として、モード2(お好み)の設定項目のうち、機能1から機能12のすべての設定項目について設定値の変更が可能であり、機能1から機能12の設定項目の画像が設定値の変更が可能であることを利用者に通知するための表示態様となっている。設定ボタン53に対する操作に応じて、ディスプレイ2Aに表示される省電力設定画面60には、モード1(長持ち)における各設定項目と当該各設定項目の設定値の一覧、及びモード2(お好み)における各設定項目と当該各設定項目の設定値の一覧のどちらが先に表示されてもよい。設定ボタン53に対する操作に応じて、省電力設定画面60をディスプレイ2Aに表示する場合に、現在選択中のモードに応じた各設定項目と当該各設定項目の設定値の一覧を表示してもよい。
続いて、スマートフォン1は、省電力設定画面60上に表示されているタブ61への操作を検出すると(ステップS46)、モード1(長持ち)における各設定項目と当該各設定項目の設定値の一覧をディスプレイ2Aに表示する(ステップS47)。ステップS47では、例えば、モード1(長持ち)の設定項目のうち、機能10から機能12の設定項目について設定値の変更が可能であり、機能10から機能12の設定項目の画像が設定値の変更が可能であることを利用者に通知するための表示態様となっている。
図16に示す制御により、スマートフォン1は、省電力ナビ画面により待受時間を確認させた後に、そのまま設定変更操作を受け付けることができる。
図17は、省電力設定画面において設定項目の設定値の変更があった場合の制御の例を示す図である。図17に示すように、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されている設定ボタン53に対する操作を検出すると(ステップS51)、省電力設定画面60をディスプレイ2Aに表示する(ステップS52)。ステップS51〜ステップS52は、図16に示すステップS44〜ステップS45と同様である。
続いて、スマートフォン1は、省電力設定画面60上に表示されている設定項目「機能1」と当該設定項目の設定値「ON」が表示されている領域62への操作を検出すると(ステップS53)、設定項目「機能1」に関する設定ダイアログ画面(図示せず)をディスプレイ2Aに表示させる(ステップS54)。
続いて、スマートフォン1は、例えば、設定項目「機能1」に関する設定ダイアログ画面において、設定項目「機能1」の設定値の変更が完了すると、設定項目「機能1」の設定値の変更が反映された省電力設定画面60を、再びディスプレイ2Aに表示する(ステップS55)。ステップS55において、スマートフォン1は、設定項目「機能1」の設定値の変更による消費電力と、初期設定における設定値による消費電力との関係に応じて、設定項目「機能1」と当該設定項目の設定値「ON」が表示されている領域62の表示態様を変更する。スマートフォン1は、例えば、設定項目「機能1」の設定値の変更による消費電力が、初期設定における設定値による消費電力よりも小さくなる場合には、領域62の表示態様を変更してもよい。あるいは、スマートフォン1は、設定項目「機能1」の設定値の変更による消費電力が、初期設定における設定値による消費電力よりも大きくなる場合には、領域62の表示態様を変更してもよい。
図17に示す制御により、スマートフォン1は、設定変更がスマートフォン1の電力消費に与える影響を迅速に利用者に認識させることができる。
図18は、省電力ナビ画面における表示制御の他の例を示す図である。図18に示すように、スマートフォン1は、利用者の操作などに応じて、ディスプレイ2Aに設定画面40を表示する(ステップS61)。続いて、スマートフォン1は、設定画面40上に表示されている「省電力ナビ」の項目に対する操作を検出すると(ステップS62)、省電力ナビ画面50Aをディスプレイ2Aに表示する(ステップS63)。続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面50A上に表示されているチェックボックス52に対する操作を検出すると(ステップS64)、現在選択中のモード1(長持ち)及びパターン1(今すぐ)に応じた省電力ナビ画面50Bをディスプレイ2Aに表示する(ステップS65)。ステップS61〜ステップS65は、図8に示すステップS11〜ステップS15と同様である。
続いて、スマートフォン1は、省電力ナビ画面上に表示されているアイコン56への操作を検出すると(ステップS66)、利用者設定が、初期設定よりも消費電力が大きい状態であることを利用者に通知する画面50Fをディスプレイ2Aに表示する(ステップS67)。例えば、スマートフォン1は、利用者設定における設定項目の設定値の中から、初期設定よりも消費電力が大きくなる原因となる設定項目(及び設定値)のみを抽出して、画面50Fに表示する。スマートフォン1は、利用者設定における設定項目の設定値の中から、初期設定よりも消費電力が大きくなる原因となる設定項目(及び設定値)のみを抽出して表示する場合に限定されない。例えば、スマートフォン1は、利用者設定における設定項目を全て画面50Fに表示し、初期設定よりも消費電力が大きくなる原因となる設定項目の表示態様を変更してもよい。
図18に示す制御により、スマートフォン1は、スマートフォン1の電力消費量を増加させる原因を利用者に適切に認識させることができる。
図19〜図21を用いて、実施形態1に係るスマートフォン1による処理の流れを説明する。図19〜図21は、実施形態1に係るスマートフォン1による処理の流れを示すフローチャートである。図19〜図21に示す処理は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することにより実現される。
図19に示すように、コントローラ10は、省電力ナビ画面をディスプレイ2Aに表示する(ステップS101)。続いて、コントローラ10は、省電力ナビ画面上の省電力モードのチェックボックス52がONされたかを判定する(ステップS102)。
コントローラ10は、判定の結果、チェックボックス52がONされた場合には(ステップS102,Yes)、動作パターン管理テーブル9Xを参照して、現在の動作パターンがパターン1であるかを判定する(ステップS103)。
コントローラ10は、判定の結果、パターン1である場合には(ステップS103,Yes)、省電力モード管理テーブル9Uを参照して、現在の省電力モードを特定する(ステップS104)。
続いて、コントローラ10は、現在の省電力モードに対応する基準待受時間と、利用者設定に対応する待受時間との差分を算出し(ステップS105)、パターン1の対応画面をステップS106で算出した差分の情報を含めた状態でディスプレイ2Aに表示する(ステップS106)。
続いて、コントローラ10は、パターン1の対応画面を表示している状態で、省電力モードの変更があったかを判定する(ステップS107)。
コントローラ10は、判定の結果、省電力モードの変更があった場合には(ステップS107,Yes)、上記ステップS105の手順に戻り、変更後の省電力モードに対応する画面表示を実行する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、省電力モードの変更がない場合には(ステップS107,No)、図19に示す処理を終了する。
ステップS103において、コントローラ10は、判定の結果、パターン1ではない場合には(ステップS103,No)、パターン2であるかを判定する(ステップS108)。
コントローラ10は、判定の結果、パターン2である場合には(ステップS108,Yes)、パターン2対応テーブル9Yを参照して、パターン2の対応画面に関する情報を取得する(ステップS109)。
続いて、コントローラ10は、パターン2の対応画面をステップS109で取得した情報を反映した状態でディスプレイ2Aに表示し(ステップS110)、図19に示す処理を終了する。
ステップS109において、コントローラ10は、判定の結果、パターン2ではない場合には(ステップS108,No)、動作パターンがパターン3であるものと判断し、パターン3対応テーブル9Zを参照して、パターン3に関する情報を取得する(ステップS111)。
続いて、コントローラ10は、パターン3の対応画面をステップS111で取得した情報を反映した状態でディスプレイ2Aに表示し(ステップS112)、図19に示す処理を終了する。
ステップS102において、コントローラ10は、判定の結果、チェックボックス52がONされていない場合には(ステップS102,No)、設定ボタン53が操作されたかを判定する(ステップS113)。
コントローラ10は、判定の結果、設定ボタン53が操作された場合には(ステップS113,Yes)、後述する図20に示す処理を実行する。これとは反対に、コントローラ10は、判定の結果、設定ボタン53が操作されていな場合には(ステップS113,No)、ステップS101に戻る。
以下、図20を用いて、図19のステップS113が「Yes」である場合の処理を説明する。図20に示すように、コントローラ10は、省電力設定画面60をディスプレイ2Aに表示する(ステップS202)。
続いて、コントローラ10は、設定項目の設定値が変更されたかを判定する(ステップS202)。
コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値が変更された場合には(ステップS202,Yes)、利用者設定管理テーブル9Wに記憶されている情報を更新して(ステップS203)、図19のステップS102に戻る。これとは反対に、コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値が変更されない場合には(ステップS202,No)、そのまま図19のステップS102に戻る。
以下、図21を用いて、動作パターンの変更に伴うスマートフォン1の処理を説明する。図21に示す例では、例えば、パターン1に対応する省電力ナビ画面50B(もしくは50C)が表示された後、別のパターンに対応する省電力ナビ画面が表示される場合の処理を説明する。
図21に示すように、コントローラ10は、省電力ナビ画面50B(もしくは50C)上に表示されているチェックボックス52が解除されたかを判定する(ステップS301)。
コントローラ10は、判定の結果、チェックボックス52が解除された場合には(ステップS301,Yes)、動作パターンが変更されたかを判定する(ステップS302)。コントローラ10は、判定の結果、動作パターンが変更された場合には(ステップS302,Yes)、パターン2であるかを判定する(ステップS303)。
コントローラ10は、判定の結果、パターン2である場合には(ステップS303,Yes)、パターン2対応テーブル9Yを参照して、パターン2の対応画面に関する情報を取得する(ステップS304)。
続いて、コントローラ10は、パターン2の対応画面をステップS304で取得した情報を反映した状態でディスプレイ2Aに表示し(ステップS305)、図21に示す処理を終了する。
ステップS303において、コントローラ10は、判定の結果、パターン2ではない場合には(ステップS303,No)、動作パターンがパターン3であるものと判断し、パターン3対応テーブル9Zを参照して、パターン3に関する情報を取得する(ステップS306)。
続いて、コントローラ10は、パターン3の対応画面をステップS306で取得した情報を反映した状態でディスプレイ2Aに表示し(ステップS307)、図21に示す処理を終了する。
ステップS302において、コントローラ10は、判定の結果、動作パターンが変更されない場合には(ステップS302,No)、図21に示す処理を終了する。例えば、チェックボックス52が解除された後、動作パターンが変更されることなく、ボタン3の操作などにより待受画面が表示される場合などに該当する。
ステップS301において、コントローラ10は、判定の結果、チェックボックス52が解除されない場合には(ステップS301,No)、動作パターンの変更はないので、図21に示す処理をそのまま終了する。
実施形態1では、スマートフォン1が、利用者設定(第2の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作した場合の消費電力と、初期設定(第1の設定)に対応する各設定項目の設定値に従ってモード1(長持ち)で動作した場合の消費電力の差分を、例えば、待受時間に換算して表示する(図8〜図15など参照)。このため、実施形態1によれば、スマートフォン1における電力消費量の増加などを分り易くかつ迅速に利用者に通知することができ、スマートフォン1における電力消費量を軽減する機会を利用者に積極的に提供することができる。
実施形態1では、スマートフォン1が、省電力ナビ画面により待受時間を確認させた後に、そのまま設定変更操作を受け付けることができる(図16参照)。
実施形態1では、スマートフォン1が、設定変更が電力消費に与える影響を迅速に利用者に認識させることができる(図17参照)。
実施形態1では、スマートフォン1が、電力消費量を増加させる原因を利用者に適切に認識させることができる(図18参照)。
このようなことから、実施形態1によれば、スマートフォン1の省電力化を図る場合に、できるだけ利用者の利便性を向上させることができる。
(実施形態2)
上記の実施形態1では、スマートフォン1における電力の消費の悪化などを分り易くかつ迅速に利用者に通知することにより、スマートフォン1における電力消費量を手動で軽減する機会を利用者に提供する例を説明した。以下の実施形態2では、スマートフォン1において電力消費量が増加する設定の変更があった場合に、スマートフォン1が自動で電力消費量を軽減する例について説明する。
実施形態2に係るスマートフォン1の機能構成は、上記実施形態1と基本的には同様であるが、以下に説明する点が異なる。
例えば、制御プログラム9Aは、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、変更された設定値を変更前の設定値に戻すための機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、設定値の変更から一定時間経過後に、変更された設定値を変更前の設定値に戻すための機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、変更後の設定項目の設定値に関する情報を格納するための機能を提供する。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、変更された設定値を変更前の設定値に戻す処理を実現する。コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、設定値の変更から一定時間経過後に、変更された設定値を変更前の設定値に戻す処理を実現する。コントローラ10は、省電力設定画面60における設定項目の設定値の変更があった場合に、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較して、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には、変更後の設定項目の設定値に関する情報を格納する処理を実現する。
図22〜図24を用いて、実施形態2に係るスマートフォン1による処理の流れを説明する。図22〜図24は、実施形態2に係るスマートフォン1による処理の流れを示すフローチャートである。図22〜図24に示す処理は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することにより実現される。
図22に示す処理の流れを説明する。図22に示すように、コントローラ10は、省電力設定画面60(図16、図17など参照)をディスプレイ2Aに表示する(ステップS401)。続いて、コントローラ10は、省電力設定画面上に表示されている設定項目の設定値の変更があったかを判定する(ステップS402)。
コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更があった場合には(ステップS402,Yes)、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較し、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っているかを判定する(ステップS403)。この時点で、設定値の変更は、利用者設定管理テーブル9Wには反映されておらず、キャッシュメモリなどに一時的に退避されている状態にある。
コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には(ステップS403,Yes)、例えば、設定値の変更を中止する旨を利用者に通知する(ステップS404)。そして、コントローラ10は、該当の設定項目に対応する設定値を変更前の設定値に戻して(ステップS405)、図22に示す処理を終了する。この時点で、キャッシュメモリなどに一時的に記録されていた設定値の変更に関する情報は、キャッシュメモリから削除される。
ステップS403において、コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っていない場合には(ステップS403,No)、利用者設定管理テーブル9Wに記憶されている設定値の情報を更新して(ステップS406)、図22に示し処理を終了する。例えば、現在の省電力モードがモード1(長持ち)である場合には、コントローラ10は、利用者設定管理テーブル9Wのモード1に対応する設定項目の設定値の中から、変更があった設定項目の設定値の情報を更新する。
ステップS402において、コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更がない場合には(ステップS402,No)、図22に示す処理を終了する。
図23に示す処理の流れを説明する。図23に示すように、コントローラ10は、省電力設定画面60(図16、図17など参照)をディスプレイ2Aに表示する(ステップS501)。続いて、コントローラ10は、省電力設定画面上に表示されている設定項目の設定値の変更があったかを判定する(ステップS502)。
コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更があった場合には(ステップS502,Yes)、利用者設定管理テーブル9Wに記憶されている設定値の情報を更新する(ステップS503)。例えば、現在の省電力モードがモード1である場合には、コントローラ10は、利用者設定管理テーブル9Wのモード1に対応する設定項目の設定値の中から、変更があった設定項目の設定値の情報を更新する。
続いて、コントローラ10は、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較し、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っているかを判定する(ステップS504)。
コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には(ステップS504,Yes)、計時を開始する(ステップS505)。
続いて、コントローラ10は、計時開始からの経過時間をモニタし、経過時間が閾値を上回っているかを判定する(ステップS506)。コントローラ10は、判定の結果、経過時間が閾値を上回っていない場合には(ステップS506,No)、ステップS506の判定を繰り返す。
一方、コントローラ10は、判定の結果、経過時間が閾値を上回っている場合には(ステップS506,Yes)、変更のあった設定値を変更前の設定値に戻す旨を通知する(ステップS507)。
続いて、コントローラ10は、変更があった設定値を変更前の元の設定値に戻し(ステップS508)、利用者設定管理テーブル9Wに記憶されている設定値の情報を更新して(ステップS509)、図23に示す処理を終了する。
ステップS504において、コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っていない場合には(ステップS504,No)、図23に示す処理を終了する。
ステップS502において、コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更がない場合には(ステップS502,No)、図23に示す処理を終了する。
図24に示す処理の流れを説明する。図24に示すように、コントローラ10は、省電力設定画面60(図16、図17など参照)をディスプレイ2Aに表示する(ステップS601)。続いて、コントローラ10は、省電力設定画面上に表示されている設定項目の設定値の変更があったかを判定する(ステップS602)。
コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更があった場合には(ステップS602,Yes)、利用者設定管理テーブル9Wに記憶されている設定値の情報を更新する(ステップS603)。例えば、現在の省電力モードがモード1である場合には、コントローラ10は、利用者設定管理テーブル9Wのモード1に対応する設定項目の設定値の中から、変更があった設定項目の設定値の情報を更新する。
続いて、コントローラ10は、変更前の消費電力と変更後の消費電力とを比較し、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っているかを判定する(ステップS604)。
コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っている場合には(ステップS604,Yes)、変更のあった設定項目に関する情報を格納して(ステップS605)、図24に示す処理を終了する。スマートフォン1は、ステップS605のように、設定項目に関する情報を格納しておくことにより、例えば、スマートフォン1の電力消費量を増加させる原因となる設定項目の一覧などを、事後的に利用者に通知することができる。
ステップS604において、コントローラ10は、判定の結果、変更後の消費電力が変更前の消費電力を上回っていない場合には(ステップS604,No)、図24に示す処理を終了する。
ステップS602において、コントローラ10は、判定の結果、設定項目の設定値の変更がない場合には(ステップS602,No)、図24に示す処理を終了する。
上記の実施形態では、添付の請求項に係る装置の例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、バッテリ及びタッチスクリーン機能を備える携帯電話、タブレットなどの電子機器であれば、スマートフォン以外の装置であってもよい。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。