JP2007165213A - 回動式操作装置及び同操作装置を備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の外装面に対して回動軸線が略平行となるように配置される操作ホイールを照明対象とし、係る操作ホイールにおける外部に露出される外周面を高輝度で均一に光らすことのできる簡易構造の回動式操作装置を提供する。
【解決手段】内部に光源10の光が放射される筐体9と、該筐体9から外周面の一部4Aが外部に露出されることにより回動操作が可能とされる操作ホイール4とを備える。操作ホイール4は光透過性を有し、筐体9の内壁面は光源10より放射された光を反射する反射面93とされる。筐体9内に放射された光は、光学筐体9内で反射を繰り返し、これが操作ホイール4の内部を通じて外周面4Aまで導光される。これにより、操作ホイールの外周面4Aは高輝度で一様に発光し、暗所での視認性、操作性が向上して美的なイルミネーション効果も発現される。
【選択図】図2
【解決手段】内部に光源10の光が放射される筐体9と、該筐体9から外周面の一部4Aが外部に露出されることにより回動操作が可能とされる操作ホイール4とを備える。操作ホイール4は光透過性を有し、筐体9の内壁面は光源10より放射された光を反射する反射面93とされる。筐体9内に放射された光は、光学筐体9内で反射を繰り返し、これが操作ホイール4の内部を通じて外周面4Aまで導光される。これにより、操作ホイールの外周面4Aは高輝度で一様に発光し、暗所での視認性、操作性が向上して美的なイルミネーション効果も発現される。
【選択図】図2
Description
本発明は、音量変換や表示面をスクロールする操作に用いられる回動式操作装置(ロータリスイッチ)に係わり、特に回動操作を行う操作ホイールの外周面が間接照明方式の配光により光るようにした回動式操作装置と、これを備えた電子機器に関する。
一般に、電子機器の操作盤には、モード切替スイッチ、押ボタンスイッチ、及び周波数変換や音量変換するためのロータリスイッチなど、その機種の操作に必要な多くの操作スイッチ類が配列される。その多くは単に操作子(押ボタンや回動部材など)が機器本体の外装面より外部に突出されているに過ぎないが、中には光源によって操作子を照明し、これにより操作子の位置を明確にして操作性の向上を図りつつ、同時にイルミネーション効果による美観の向上を図ったものがある。
例えば、情報処理装置の入力デバイスとして、ジョグダイヤルの回転部材を透明とし、これにLEDの点滅、点灯による光を透過するようにしたものが知られる(例えば、特許文献1)。
又、傾動操作および回動操作されるノブにして、内部空間を構成する光透過性の操作部と、該操作部の開口側に固着する基部と、光源から入射した光を操作部の内部空間を介して操作部に放射する光導体と、を同芯上に配列して構成した多方向スイッチのノブ照明装置が知られている(例えば、特許文献2)。
然しながら、特許文献1には、ジョグダイヤルの回転部材が発光する構成についての具体的な記載はない。尚、透明とされる回動部材の外周面にLEDを近接して配置した場合には回転部材に輝度ムラが生じて体裁を損ない、これを防止するべく回転部材からLEDを遠ざけると、到達光量が低下して回転部材を高輝度で光らす事ができなくなる。
一方、特許文献2では、操作部がこれを配置する機器本体の外装面に対して直角な軸回りに回動するものであるから、その回動操作時には指先に捻るような運動を与えなければならないので、操作性が悪いという問題がある。
又、特許文献2によれば、光源の光をパイプと棒状の光導体との内部を通じて操作部の内部空間まで導光する構成としていることから、部品点数が多くなるばかりでなく、光の一部しか操作部内まで導きことができず、しかも光導体の先端まで達した光は操作部の内部空間から操作部に透過されるので、光導体の先端を錐状にして光が拡散されるようにしたとしても、操作部の輝度ムラを防止することは至極困難である。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は電子機器の外装面に対して回動軸線が略平行となるように配置される操作ホイールを照明対象とし、係る操作ホイールにおける外部に露出される外周面を高輝度で均一に光らすことのできる簡易構造の回動式操作装置と、これを備えた電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る回動式操作装置は、光源10と、該光源から放射された光を反射する内壁面を有する筐体9と、該筐体から少なくとも外周面の一部が外部に露出されることにより回動操作が可能とされる光透過性を有した回動自在な操作ホイール4とを備え、前記筐体9内に放射され前記内壁面で反射した光源10からの光が、前記操作ホイール4の内部を通じて前記筐体9の外部に露出する操作ホイール4の外周面4Aまで導光される構成としたことを特徴とする。
又、機器本体1内に前記回動式操作装置を装備した電子機器であって、前記機器本体1の外装面1Aに前記回動式操作装置の操作ホイール4に対応する位置で切欠部6が形成され、その切欠部6から前記操作ホイール4の外周面の一部4Aが回動操作可能に突出されて成ることを特徴とする。
本発明によれば、光源の光が筐体内に放射され、これが光透過性を有する操作ホイールの内部を通じて筐体の外部に露出する操作ホイールの外周面まで導光される構成としていることから、筐体内に放射された光をロスなく導光して、目的とする操作ホイールの外周面を高輝度で光らすことができる。
又、筐体の内壁面が光源の光を反射する反射面とされることから、光源の光が筐体内で反射、拡散し、これが操作ホイールに対して多方向から入射することにより操作ホイールの外周面をムラ無く一様に光らすことが可能となる。
しかも、操作ホイール自体を導光体として用いていることから、高機能にして部品点数の少ない簡易構造とすることができる。
以下、本発明を図面に基づき詳しく説明する。図1は、本発明に係る回動式操作装置を備えた電子機器の一部分を示した斜視図である。図1において、1は電子機器としてディスクプレーヤなどの音響装置を構成する機器本体であり、その前面部は液晶パネルなどから成る表示部2や各種の操作スイッチ類を有する操作盤3とされる。
上記操作スイッチ類は、選曲や音量変換などを行うために回動操作される回動式操作装置(ロータリスイッチユニット)をはじめ、各種制御信号を入力するために押圧操作される押しボタンスイッチなどから成るものであり、操作盤3の表面(機器本体1の外装面1A)からはそれらスイッチを構成する操作ホイール4(ダイヤル)や押しボタン5が操作可能に突出される。
尚、操作ホイール4は、その配置位置における外装面1Aに対して回動軸線が平行する状態に配置される平行軸型であり、機器本体の外装面1Aを成す操作盤3には、操作ホイール4に対応する位置で縦長の切欠部6が形成され、その切欠部6から操作ホイール4の外周面の一部(全周の1/3程度)が回動操作可能に突出するようにしてある。
そして、切欠部6から突出する操作ホイール4の外周面4A(ハッチング部分)は、所定の光色で一様に発光するのであり、これにより暗所での視認性、操作性を向上させながら、優れたイルミネーション効果が発現されるようになっているが、その構成については後述する。
図2は、上記の操作ホイールを含んで構成される回動式操作装置の全体像を示した斜視図である。図2において、7は制御対象に導電接続する基板であり、この基板7にはロータリエンコーダや回転式可変抵抗器などから成るスイッチ本体8が取り付けられる。又、基板7には、遮光性を有する筐体9(これは内部で光を反射させながら外部に導光するよいう光学的機能を有することから、以下、光学筐体と称す)が取り付けられ、その光学筐体9から操作ホイール4の外周面の一部が外部に露出するようにしてある。
図3から明らかなように、光学筐体9は半円状の側面を有する構造物で、その前面側は装置対象(本例において電子機器本体1)の部位に密着されるフラット面Fとされ、そのフラット面Fの位置から操作ホイール4が部分的に露出するようにしてある。
尚、図3において、10は光学筐体9内に光を直接放射するための光源、8Aはスイッチ本体の回動操作軸であり、この回動操作軸8Aに操作ホイール4が固設されている。そして、操作ホイール4は回動操作軸8Aを中心として回動され、その回動操作量に比例する大きさの信号がスイッチ本体8から図示せぬ制御部に対して入力されるようになっている。
図4および図5は、同回動式操作装置の分解図である。これらの図で明らかなように、操作ホイール4は円形のディスク部41、該ディスク部の中心に設けられる円筒状のボス部42、及びディスク部の周縁に設けられる環状のリム部43を有する。尚、係る操作ホイール4は、アクリル樹脂などの透明材料によりディスク部41とボス部42とリム部43とを一体成型したもので、その全体が光透過性を有している。
一方、光学筐体9は、操作ホイール4を挟んで対向する左右一対のシェル91,92から構成される。それらシェル91,92は不透明な合成樹脂製で、その両者の前面部には互い同士の組み合わせによりI字形のスリットS(図2参照)を成す縦割面91A,92Aと該縦割面の両端に連続するコ字形の凹部91B,92Bが形成される。そして、両シェル91,92の縦割面91A,92Aにより操作ホイールのディスク部41が厚さ方向から挟まれ、当該操作ホイールのリム部43が両シェル91,92の凹部91B,92Bにより挟まれるようになっている。
又、シェル91には連結用突起91Cが形成されると共に、他方のシェル92には連結用突起91Cに係合する掛爪92Cが形成され、その掛爪92Cを連結用突起91Cに係止することで両シェル91,92が一体に組み合わされたまま両者の離間が防止されるようになっている。
更に、一方のシェル91には、基板7に結合する一対のロックピン91D、スイッチ本体の回動操作軸8Aを挿入するための中心孔91E、ならびに光源10を挿入する投光口91Fが形成される。尚、本例において、光源10はLED(発光ダイオード)、好ましくは赤色、緑色、青色の光の合成により光色を様々に変化させることのできるフルカラーLEDであり、これは基板7に実装されて操作ホイール4の側方に位置する投光口91Fから光学筐体9(シェル91,92の連結構造物)内に対し光を直接放射するが、係る光源10として白色電球などを用いることもできる。
ここに、光源10として、上記のようなフルカラーLEDを用いた場合、その発光色が操作ホイール4の操作量に応じて変化するよう制御することが好ましく、これによれば操作ホイール4の操作量の大きさを光色によって判別することが可能となる。
次に、図6は一対のシェルを結合して成る光学筐体の縦断面図であり、図7には光学筐体を含んで構成される回動式操作装置の使用態様を示す。尚、図7では光学筐体9の横断面が示される。
図6および図7から明らかなように、操作ホイール4は、光学筐体9を構成する一対のシェル91,92の中間部分(接合部)にあってボス部42に挿入される回動操作軸8Aにより回動自在に支持されている。又、投光口91Fに挿入された光源10は、光学筐体9内に収容された状態でその先端部が操作ホイール4の片側側面に臨んでいる。
ここに、光学筐体9の内壁面は光源10から放射された光を反射する白色の反射面93とされ、その反射面93により光源10の光が光学筐体9内で反射を繰り返すようになっている。このため、光学筐体9の内部では操作ホイール4に対して光源10の光が多方向から入射し、これが操作ホイール4の内部を通じて該操作ホイールの外周面まで導光されるために、光学筐体9から露出する操作ホイール4の外周面4Aは高輝度で一様に発光する。尚、反射面93は光学筐体9自体を白色樹脂で形成するほか、光学筐体9の内壁面に反射シートを貼付したり、白色顔料を塗工したりするなどして形成することができる。
ここで、以上のように構成される回動式操作装置の作用を説明すると、係る回動式操作装置は図7のように電子機器本体1の内部に装置され、光学筐体9から露出された操作ホイールの外周面4A(リム部43の一部)が機器本体の外装面1A(例えば図1に示した操作盤3)に形成した切欠部6を通じて外部に突出される。
そして、その外周面4Aに指先を当てて操作ホイール4に回動操作力を与えると、これが回動操作軸8Aを中心として回動し、その回動操作量がデジタル信号又はアナログ信号としてスイッチ本体8から図示せぬ制御部に対して入力される。
一方、光源10を点灯(例えば、主電源スイッチのONにより点灯)させると、その光が光学筐体9内に直接放射される。光学筐体9内に放射された光には、操作ホイール4に直接入射する成分、操作ホイール4を厚さ方向に透過して光学筐体9の内壁面で反射する成分、および直接光学筐体9の内壁面(反射面93)に反射して拡散する成分があり、その各光成分は操作ホイール4に対して多方向から入射し、最終的には操作ホイール4の内部を通じて光学筐体9外の外周面4Aまで導光される。
このため、操作ホイールの外周面4Aは光源10の発光色と同色で明るく一様に光り、暗所においてもその位置が明確となり、手探りせずしてその回動操作を適正に行え、操作を行わないときでも美的なイルミネーション効果が発現される。
以上、本発明について説明したが、係る回動式操作装置は上記例に限定されるものでなく、操作ホイール4は外周面の一部のみならず、その全周(リム部43の全て)が光学筐体9から露出するようにしてもよい。
又、光源10は一つに限らず、操作ホイール4も光学筐体9に対し複数装備するようにしてもよい。更に、光源10は光学筐体9内に限らず外にあってもよく、例えば光学筐体9内で光を拡散する放射源に対して外部光源からの光が誘導される構成でもよい。又、光学筐体9の内壁面で光が反射する構成であれば光源10(放射源)の位置は限定されず、これによれば操作装置の形状や電子機器内のレイアウトが自由になる。
又、光学筐体9は左右一対のシェル91,92で構成されるものに限らず、これを単一の中空構造物とすることもできる。尚、この場合、光学筐体9には操作ホイール4を組み込み得るよう操作ホイール4の直径より稍長い開口が施される。
更に、操作ホイール4は環状のリム部43を備えることに限らず、これを厚さが均一な円盤形としたり、あるいは直径よりも大きな長さを有するローラ形としたりするなどしてもよい。
一方、係る回動式操作装置は、電子機器としてディスクプレーヤなどの音響装置をはじめ、パソコンに付属されるマウス、携帯電話機、その他各種家電製品などに装備することができる。
1 電子機器本体
1A 外装面
3 操作盤
4 操作ホイール
41 ディスク部
42 ボス部
43 リム部
6 切欠部
7 基板
8 スイッチ本体
8A 回動操作軸
9 筐体(光学筐体)
91,92 シェル
91F 投光口
93 反射面
1A 外装面
3 操作盤
4 操作ホイール
41 ディスク部
42 ボス部
43 リム部
6 切欠部
7 基板
8 スイッチ本体
8A 回動操作軸
9 筐体(光学筐体)
91,92 シェル
91F 投光口
93 反射面
Claims (2)
- 光源と、該光源から放射された光を反射する内壁面を有する筐体と、該筐体から少なくとも外周面の一部が外部に露出されることにより回動操作が可能とされる光透過性を有した回動自在な操作ホイールとを備え、前記筐体内に放射され前記内壁面で反射した前記光源からの光が前記操作ホイールの内部を通じて前記筐体の外部に露出する操作ホイールの外周面まで導光される構成としたことを特徴とする回動式操作装置。
- 機器本体内に請求項1記載の回動式操作装置を装備した電子機器であって、前記機器本体の外装面に前記回動式操作装置の操作ホイールに対応する位置で切欠部が形成され、その切欠部から前記操作ホイールの外周面の一部が回動操作可能に突出されて成ることを特徴とする回動式操作装置を備えた電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005362844A JP2007165213A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 回動式操作装置及び同操作装置を備えた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005362844A JP2007165213A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 回動式操作装置及び同操作装置を備えた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007165213A true JP2007165213A (ja) | 2007-06-28 |
Family
ID=38247880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005362844A Withdrawn JP2007165213A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 回動式操作装置及び同操作装置を備えた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007165213A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012069247A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Stanley Electric Co Ltd | 回転スイッチ |
JP2018054860A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | カシオ計算機株式会社 | 効果付加装置、及び電子楽器 |
DE112018004298T5 (de) | 2017-09-28 | 2020-05-14 | Denso Corporation | Bedienvorrichtung |
JP2023134964A (ja) * | 2022-03-15 | 2023-09-28 | カシオ計算機株式会社 | 操作子及び電子楽器 |
-
2005
- 2005-12-16 JP JP2005362844A patent/JP2007165213A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018054860A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | カシオ計算機株式会社 | 効果付加装置、及び電子楽器 |
DE112018004298T5 (de) | 2017-09-28 | 2020-05-14 | Denso Corporation | Bedienvorrichtung |
US11133137B2 (en) | 2017-09-28 | 2021-09-28 | Denso Corporation | Operation device |
JP2023134964A (ja) * | 2022-03-15 | 2023-09-28 | カシオ計算機株式会社 | 操作子及び電子楽器 |
JP7439849B2 (ja) | 2022-03-15 | 2024-02-28 | カシオ計算機株式会社 | 操作子及び電子楽器 |
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