JP2007163604A - 光部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い光ファイバ部品を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による光部品は、V溝31を有する基板30と、光ファイバ芯線21を有するテープファイバ20と、V溝に搭載された光ファイバ芯線を固定するリッド10とを備える。テープファイバ20の光ファイバ芯線21は、基板30のV溝31に搭載され、リッド10により固定され、V溝のエッジ部40で座屈させている。この構造では、ファイバ芯線21がV溝のエッジ部から離れた状態となり、エッジ部でファイバ芯線に局所的な力がかからないので、温度変化などの外的ストレスにより光ファイバが断線したり、マイクロベントにより光学的な劣化が生じたりすることが少なく、光部品の信頼性が改善される。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信に使用する光部品に関し、特に光ファイバを接続した光部品に関する。
インターネットの爆発的な普及に伴う通信トラヒックの増大を支えているのが、光ファイバによる光通信技術である。FTTHアクセス網を用いた音楽や映像の送受信、情報のリアルタイム化によって、アクセスラインの急速なブロードバンド化が進んでいる。
このような光ファイバを用いた通信には、光ファイバと光デバイスを接続するためのインタフェースが必須である。通常、光ファイバは並列に複数本並べて被覆の施されたテープファイバの形で取り扱われており、ファイバとデバイスとの接続部にはV溝つき基板とリッドにより光ファイバの芯線が等間隔に実装された光ファイバアレイ部品が用いられている。このような光ファイバアレイ部品に代表される光部品の構造としては、V溝をガラスやシリコン基板上に精密に作製し、その上に光ファイバの芯線を搭載して、リッドにより押さえ、接着剤で固定したものが実現されている。この構造は光ファイバアレイ部品のみならず、シリコンベンチのような光実装部品の光ファイバ固定法として一般的に用いられている。
図1に、従来の光ファイバアレイ部品の構造を示す。この光ファイバアレイ部品は、基板30のV溝31にテープファイバ20からの光ファイバ芯線21を搭載してリッド10で固定するように構成されている。このような光ファイバアレイ部品の構造は、例えば特許文献1の図7に示されている。
特許第3191797号 特開平10−96836号公報
しかしながら、このような構造の光ファイバアレイ部品では、V溝およびリッドのエッジにより、ファイバ芯線に局所的な力がかかり、傷がつきやすいという問題があった。特に、図1(b)に示すようにV溝のエッジとリッドのエッジが一致している場合は、ファイバ芯線21には、図1(c)に示すように局所的に三方向からの力が集中することになる。このような状態で、温度変化などの外的ストレスがかかると、ファイバが断線するなどの問題が生じる。
この問題に対処するために、V溝のエッジとリッドのエッジをずらしたり(特許文献1の図3など)、リッドのエッジに丸みをつけたり(特許文献2の図6)することで、ファイバにかかる局所的な力を分散し、傷がつかない構造が提案されている。しかしなお、エッジとファイバが接触することで生じる傷やストレスを防止することはできない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ファイバに座屈構造を持たせることでエッジとの接触を避け、信頼性の高い光ファイバ部品を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、溝を有する基板と、前記溝に芯線が配置された光ファイバと、前記芯線を前記溝に固定するように前記基板に搭載されたリッドとを備えた光部品において、前記光ファイバの芯線を、前記溝または前記リッドの光ファイバ側のエッジ部に接触させないように座屈させたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光部品において、前記溝のエッジ部で前記光ファイバの芯線を座屈させたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光部品において、前記リッドのエッジ部で前記光ファイバの芯線を座屈させたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の光部品において、前記光ファイバは上下にスタックされたテープファイバであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の光部品において、前記リッドのエッジ部と前記溝のエッジ部との距離Gは前記光ファイバの芯線の径dに対してG≧4dであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の光部品において、前記リッドの長さと前記溝の長さとの比は1/2以上であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の光部品において、前記光ファイバの芯線が前記溝に搭載された前記基板と前記リッドを接着剤で固着し、前記接着剤の接着面の少なくとも一方に凹凸をつけたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の光部品において、前記光ファイバの芯線の近傍の接着面には凹凸をつけていないことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の光部品において、前記溝に対向する前記リッドの接着面には凹凸をつけていないことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の光部品において、前記溝に対向する前記リッドの接着面であって、前記光ファイバの芯線と接触する部分から1mmの範囲には凹凸をつけていないことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれかに記載の光部品において、前記凹凸の凸部は凹凸をつけていない面から突出していないことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のいずれかに記載の光部品において、前記凹凸をつけた面の表面粗さRaは1〜5μmであることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の光部品において、前記前記リッドまたは前記基板と前記光ファイバとの間で前記光ファイバの芯線を覆うように樹脂が充填されたことを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに記載の光部品であって、前記基板または前記リッドの材質は、ガラス、シリコン、プラスティックのいずれかであることを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに記載の光部品であって、前記基板または前記リッドの材質は、紫外線または可視光に対して透過性があることを特徴とする。
以下、本発明について図面を参照しながら具体的に説明する。
図2に、本発明の一実施形態における光ファイバ部品の構造を示す。この光ファイバ部品は、V溝31を有する基板30と、光ファイバ芯線21を有するテープファイバ20と、V溝に搭載された光ファイバ芯線を固定するリッド10とから構成されている。図2に示すように、テープファイバ20の光ファイバ芯線21は、基板30のV溝31に搭載され、リッド10により固定されている。
図2では、テープファイバからのファイバ芯線をエッジ部40で座屈させている。この構造では、図2(c)に示すように、ファイバ芯線はV溝のエッジから離れた状態となり、V溝のエッジ部でファイバ芯線に局所的な力がかかることはない。
ファイバ芯線を座屈させるためには、リッドまたは基板のV溝部の長さを変える必要がある。図2では、リッドの長さを短くし、V溝のエッジ部でファイバ芯線を座屈させている。ファイバ芯線を座屈させる度合いは、図3(a)に示すように、ファイバ芯線21がV溝31から完全に離れていてもよいし、図3(b)に示すように、V溝31から完全に離れていなくてもV溝のエッジから離れていれば本発明の効果を得ることができる。また、リッドのエッジ部ではファイバ芯線に三方向から局所的な力がかかり、マイクロベントによる光学特性の劣化を引き起こすことがある。したがって、リッドのエッジからV溝のエッジまでの距離Gは、マイクロベントなどの光学的劣化が生じない範囲にする必要がある。経験的には、ファイバ芯線の径の4倍以上であることが望ましい。
一方、リッドの長さを短くし、距離Gを大きく取ると、リッドとV溝基板の接着面積が減少し、接着強度が劣化する。図4に、リッドの長さをaとし、V溝の長さをbとした場合の接着相対強度を示す。なお、この図は、リッドの長さとV溝の長さが等しいとき(a=b)のときの接着強度を1としている。
図に示すように、V溝の長さbに対するリッドの長さaの割合a/bが0.5を下回ると接着強度がピークから1/3以下に低下することが分かる。リッドが短くなると、接着面積が減少するが、同時にファイバの曲がりによって生じる上向きの応力は小さくなり剥離が抑制される効果が生じる。また、一般に接着部周辺は接着時のストレスなどにより剥離が生じやすく中央部に比べて接着力が小さくなり、接着面積0点付近ではある一定の接着面積がなければ接着強度は面積に応じて上昇しない。これらのことから、接着強度は図4のグラフのようになるものと考えられる。ファイバ部品としては接着強度が1/3を下回るとリッドを保持できなくなる。例えば、幅2.5mm、V溝長4mmの8芯ハーフピッチファイバ部品において、リッドの長さを2mmより小さくすると接着強度が十分ではなかった。これら接着強度に関する検討からa/bは0.5以上あることが望ましい。
次に、図5に本発明の他の実施形態による光ファイバ部品のいくつかを示す。図5(a)から(d)のいずれにおいても、ファイバ芯線21を座屈させるために、リッドのエッジとV溝のエッジが離間している。リッドのエッジとV溝のエッジが一致している場合は、図6に示すように、エッジ部においてファイバ芯線21に三方向から局所的な力が加わり、マイクロベントによる光学特性の劣化やファイバ芯線に生じた傷から断線につながることがある。図5に示す構造のように、リッドのエッジとV溝のエッジが離間している場合は、図7に示すように、V溝のエッジ部では上方向からの圧力を受けないので、エッジで受ける力が軽減される。さらに、本発明ではファイバ芯線に座屈構造を持たせて、エッジ部でファイバに局所的な力が加わらないようにしている。
図5(a)では、リッドのエッジ部分に丸みをつけた構造としている。これにより、エッジ部40だけでなく、リッドのエッジによるファイバ芯線21への局所的な力を防止している。また、図5(b)に示すように、リッドの下部を斜めに切り取ったり、図5(c)に示すように、リッドの下部を曲面加工したりして、座屈構造を受け入れる構造とすることもできる。さらに、上述した接着強度の劣化を抑えるために、図5(d)に示すように、V溝のエッジ付近のリッド部分を取り除いて、座屈構造を受け入れる構造とすることもできる。これにより、リッドと基板の接着面積を他の構造と比べて大きく取ることができるので、光部品を小型化しつつ、リッドと基板の接着強度を確保することができる。
図5は、通常ピッチの4芯のテープファイバを使用した場合の実施形態を示したが、本発明は他のタイプのテープファイバにも適用することができる。図8に、4芯のテープファイバを2段平行に重ねたハーフピッチの光ファイバ部品を示す。図8(a)は、従来技術の構造による光ファイバ部品を示し、図8(b)は、本発明の構造による光ファイバ部品を示し、図8(c)は、本発明の構造における下側テープファイバの座屈構造を示している。
図8(a)に示す従来の構造では、上側テープファイバ20aからリッド10まで距離が短いためファイバ芯線21aの曲率が大きく、そのためリッドに働く上向の応力も相対的に大きくなる。また、特許文献1では、V溝に対して斜め上からファイバ芯線を実装する構造が開示されている。この構造では、リッドに対して上向きの力がかからないが、上下のファイバが両方とも斜め上から実装されるので、ファイバテープが光ファイバ部品から斜めに搭載されるか、またはファイバテープ部分を平行にするために、光ファイバ部品内で十分な空間を確保しなければならない。これは、光ファイバ部品のアセンブリにおいて問題となる。
図8(b)に示す本発明による構造では、上側テープファイバ20aからリッド10までの距離が従来の構造に比べて大きくとれるため、その間のファイバ芯線21aの曲率が大きく、リッドに働く上向の応力も相対的に小さくなる。これにより、リッドに対して上向きの応力を抑えつつ、テープファイバを光ファイバ部品から平行に取り出すことができる。また、本発明による構造によれば、図8(c)に示すように、下側テープファイバ20bからのファイバ芯線21bを座屈させることにより、V溝エッジにファイバ芯線を接触させることなく、ファイバ芯線をV溝に実装することができる。図8(c)から分かるように、基板のエッジ部でのファイバ芯線21bの高さyがhより大きければ、ファイバ芯線はV溝のエッジに接触しない。ここで、水平方向(X軸)の原点を下側テープファイバ20bからファイバ芯線21bが露出する点にとり、高さ方向(Y軸)の原点を下側テープファイバ20bのファイバ芯線21bの最下部にとり、X軸からV溝内に搭載されたファイバ芯線までの距離をhとしている。また、Y軸からリッドまでの距離をLとすると、ファイバ芯線の位置(x,y)の関係式は次式で表される。
(1)
y=1/2h(1−cosπ(x/L))+1/2δ(1−cos2π(x/L))
ここで、cos2π(x/L)成分の係数であるδは、座屈によって生じるファイバのたわみ量を表している。x=L−Gのとき、yがhよりも大きければファイバ芯線はV溝のエッジ部分に接触しない。従って、以下の条件式を満たすことが必要になる。
(2)
h<1/2h(1−cosπ((L−G)/L))+1/2δ(1−cos2π((L−G)/L))
図8に示すようにファイバ芯線への負荷という面からは、リッドはできるだけ短い方が望ましい。しかし、光ファイバ部品の十分な信頼性を得るためには、リッドと基板の接着強度は可能な限り大きい方がよい。ここで、基板のV溝の長さを例えば4mmとし、リッドの長さを3mmとすると(すなわちG=1mm)、ファイバ径が125μmの場合、上記の距離Gとファイバ径dの条件式G≧4dおよびリッドと基板の接着強度の条件式a/b≧0.5のいずれをも満たす。座屈構造がV溝のエッジに触れない条件y>hについては、V溝基板のザグリ量、V溝の深さ、ファイバ芯線の長さ、テープファイバの厚さなどに依存するが、上記の(2)式を満たす範囲で許容される。
V溝基板のザグリ量については、ファイバ芯線がテープファイバから露出する点と、ファイバ芯線がV溝に嵌入する点との位置関係によって座屈の入り方が変わってくることに関係する。座屈を上向きに作るために、リッドが短い場合は、V溝に搭載されたファイバ芯線の高さに対し、ファイバ芯線が露出する点での高さは低くなければならない。
以上、ファイバの座屈を利用してファイバとV溝エッジの接触を防止する点について述べたが、このような座屈を生じさせるには、例えば通常の125μm径のファイバではリッド方向に100g程度の加重をかけることで達成される。この加重Fとファイバ芯線の長さLおよびファイバ径dとの間には、次式の関係がある。
(3) F∝d/L
したがって、ファイバ径が80μmなどの場合のように細いファイバ芯線を用いると、ファイバ芯線の長さを短くでき、座屈構造を持たせた小型の光ファイバ部品を実現することができる。
また、図8に示したようにファイバ芯線への負荷という面からは、リッドはできるだけ短い方が望ましいが、光ファイバ部品の十分な信頼性を得るためには、リッドと基板の接着強度を大きくする必要がある。そこで、図9に示すように、基板とリッドの接着面に凹凸をつけることで接着強度を高めることができる。例えば、接着面を粗化することによって接着面積を増やすことができる。この場合、ファイバ芯線と接触する部分に凹凸をつけると、ファイバ芯線を傷つけるおそれがあるので凹凸をつけないことが望ましい。そこで、図10に示すように、ファイバ芯線に接触する部分11は凹凸をつけず、鏡面の状態にしておく。
リッドがファイバ芯線と接触する部分11は、リッドの搭載後、常にファイバ芯線に接していることになるので、この部分に凹凸があるとファイバ芯線に常に不均一なストレスを与え続けることになる。そのため、リッドのファイバ芯線と接触する部分11は、凹凸をつけず、鏡面状態にしておく必要がある。リッドを目視で搭載する場合は、ファイバ芯線に接触する部分から最大で1mmまでの範囲には凹凸をつけないようにするのが望ましい。リッドの搭載精度を上げれば、この範囲を狭めることが可能であり、凹凸をつけない鏡面領域はファイバ芯線に接触する部分から最大で0.5mm程度の範囲とすることができる。さらに、50μm程度のリッド搭載精度があれば、凹凸をつけない鏡面領域はファイバ芯線が接触している部分から最大で100μm程度まで狭めることができる。
また、V溝基板についても同様であり、V溝部にファイバ芯線を搭載する際に、V溝の外側に凹凸があると、ファイバ芯線がその部分に触れて傷つくおそれがある。したがって、ファイバ芯線を目視で搭載する場合は、基板のV溝から最大で1mmまでの範囲に凹凸をつけないようにするのが望ましい。ファイバ芯線の搭載精度を上げれば、この範囲を狭めることが可能であり、凹凸をつけない鏡面領域はV溝から最大で0.5mm程度の範囲とすることができる。さらに、50μm程度の搭載精度があれば、凹凸をつけない鏡面領域はV溝から最大で100μm程度まで狭めることができる。
以上のように、リッドとV溝基板に凹凸をつけない鏡面領域を設けることで、ファイバ芯線が凹凸によって傷つき、断線する確率を低減することができる。なお、凹凸をつける領域は広いほど接着強度を向上させることができる。
また、リッドの凹凸をつけない部分は、図11に示すように、必要に応じて異なるパターンを選択することができる。図10(a)は、V溝の直上部分のすべてに凹凸をつけない例であり、図10(b)は、ファイバ芯線と接触する部分のみに凹凸をつけない例である。また、図10(c)は、ファイバ芯線がリッドとV溝の間に嵌入する部分のみに凹凸をつけない例である。これは、ファイバ芯線が受けるストレスはこの部分で特に大きく、この部分でファイバ芯線の断線につながる可能性が高いためである。図10(c)の凹凸をつけていない部分11は、リッドを目視で搭載する場合、ファイバ芯線とリッドが接触するエッジ部分から1mm以内の範囲とすることができる。リッドの搭載精度を上げれば、この範囲を狭めることが可能であり、凹凸をつけない鏡面領域はファイバ芯線とリッドが接触するエッジ部分から0.5mm程度の範囲とすることができる。さらに、50μm程度の搭載精度があれば、凹凸をつけない鏡面領域はファイバ芯線とリッドが接触するエッジ部分から最大で100μm程度まで狭めることができる。
また、図12に示すように、凹凸をつけた部分12は、凹凸をつけていない鏡面部分11から突出しないようにする。例えば、リッドの凹凸部分の突起が鏡面部分から突出していると、対向するV溝基板の平面部に当たって、リッドがファイバ芯線を十分に押さえることができないおそれがあるからである。これは、V溝基板およびリッドの両方の凹凸部分についていえることである。
V溝基板とリッドの接着面に凹凸をつけるためには、例えば粗研磨などにより粗化を行うことができる。この場合、表面粗さが小さすぎるとその効果が小さく、表面粗さが大き過ぎるとファイバの適切な固定の妨げとなってしまう。そのため、粗化面の表面粗さRaは1〜5μmであることが望ましい。作製する粗化面は、V溝基板またはリッド部材を直接粗研磨してもよいし、ウェットエッチングやブラスト等よって加工してもよい。なお、図10および11に示すように表面を粗化する部分としない部分を作製する場合は、粗化しない部分をマスキングした後にサンドブラストにより表面を粗化する方法が簡便である。
以上、リッドの長さが基板のV溝部よりも短い場合を例に説明したが、逆に基板のV溝部をリッドの長さより短くしても同様の効果が得られる。この場合、V溝基板のザグリ量を大きくして上側テープファイバの高さを下げ、上側テープファイバの芯線部分の曲率をできるだけ小さくするのが望ましい。これにより、上側テープファイバの芯線からリッドにかかる応力が低減される。この場合、上側テープファイバからのファイバ芯線の座屈構造が下向きに生じることは言うまでもない。
また、上記ではファイバ芯線をV溝に搭載する場合を例に説明したが、溝はファイバ芯線を正確に固定できれば、U溝、四角溝、多角形の溝、複数のファイバを一括して収容するコの字型の溝などでもよい。
また、リッドまたは基板とファイバの被覆終端部の間にあるファイバ芯線がむき出しの状態であると外部からの物理的ストレス等により、ファイバ芯線が損傷を受け断線する可能性がある。そこで、この空間にはファイバ保護用の樹脂(図示せず)を充填し、ファイバ芯線を覆うことが好ましい。充填する樹脂は、リッドや基板およびファイバ芯線との接着性がよく、適切な硬度を持つものとする必要がある。樹脂の硬度が20ショアA未満の場合には、樹脂内でファイバ芯線の移動が起こり、基板エッジ部やザグリ部表面と接触することでファイバ芯線に傷が入ることがある。また、樹脂の硬度が80ショアDを越える場合には、熱刺激に対する膨張や収縮により樹脂表面がひび割れ等の劣化が起こり、ファイバ芯線を保護できなくなる。従って、ファイバ芯線保護用樹脂の硬度は20ショアA〜80ショアDであることが望ましい。
基板およびリッドの材質は、ガラス、半導体、プラスティックなどを使用することができる。組立工程において、接着剤として紫外線硬化剤を使用する場合は、基板とリッドの少なくとも一方が紫外線に対して透過性のある材料を用いると都合がよい。また、組立後のゴミや泡残りを確認するために、基板とリッドの少なくとも一方を可視光に対して透過性がある材料にすると検査が容易になる。
本発明は、光スプリッタやAWGのようなパッシブ部品、レーザダイオード(LD)やフォトダイオード(PD)のようなアクティブ素子、光スイッチや光変調器のような部品と共に使用することができる。図13に、導波路型平面光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)の光スプリッタとファイバの接続例を示す。テープファイバおよび単芯ファイバ20とPLC50との接続に本発明による技術を用いることで、光部品の信頼性を向上させることができる。
図14は、シリコンベンチとリッドによるPLCとファイバの接続例を示している。この接続例では、V溝が作製されたシリコン基板(シリコンベンチ)30の上にPLCチップ50を搭載し、光ファイバ21を接続してリッド10で固定し、接着剤で固着している。光ファイバの実装に本発明による技術を用いることで、光部品の信頼性を向上させることができる。なお、シリコンベンチ上にはPLCチップだけでなく、フィルタなどのパッシブ部品、LDやPD、アンプなどのアクティブ素子を搭載してもよい。
実際に本発明による光ファイバアレイ部品を高温高湿による加速試験にかけたところ、ファイバの断線確率を大幅に低減できることが確認できた。したがって、本発明の構造を用いることにより、光ファイバアレイ部品の信頼性を高めることができる。
以上、本発明について、具体的にいくつかの実施形態について説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施形態は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに例示した実施形態は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素および手順は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
従来の光ファイバアレイ部品の構造を示す図であり、図1(a)は光ファイバアレイ部品の斜視図であり、図1(b)は光ファイバアレイ部品の側面図であり、図1(c)は図1(b)の線分I−I’における断面図である。 本発明の一実施形態による光ファイバアレイ部品の構造を示す図であり、図2(a)は光ファイバ部品の斜視図であり、図2(b)は光ファイバアレイ部品の側面図であり、図2(c)は図2(b)の線分II−II’における断面図である。 V溝のエッジと光ファイバ芯線の関係を示す図であり、図3(a)はファイバ芯線がV溝から完全に離れている状態を示し、図3(b)はファイバ芯線がV溝から完全に離れていない状態を示している。 リッドの長さをaとし、V溝の長さをbとした場合の接着相対強度を示すグラフである。 本発明の他の実施形態による光ファイバ部品のいくつかを示す図であり、図5(a)はリッドがV溝よりも短くリッドのエッジに丸みを持たせた実施形態を示し、図5(b)はリッドの下部を斜めに切り取って座屈構造を受け入れる実施形態を示し、図5(c)はリッドの下部を曲面加工して座屈構造を受け入れる実施形態を示し、図5(d)はV溝のエッジ付近のリッド部分を取り除いて座屈構造を受け入れる実施形態を示している。 リッドのエッジとV溝のエッジが一致している場合にエッジ部のファイバ芯線に局所的な力が加わる様子を説明する図であり、図6(a)はエッジ部の側面図であり、図6(b)はエッジ部の断面図である。 リッドのエッジとV溝のエッジが一致していない場合にエッジ部のファイバ芯線に局所的な力が加わる様子を説明する図であり、図7(a)はエッジ部の側面図であり、図7(b)はエッジ部の断面図である。 テープファイバを2段平行に重ねたハーフピッチの光ファイバ部品を使用した場合の構造を示し、図8(a)は従来の構造による光ファイバ部品の断面図を示し、図8(b)は本発明の構造による光ファイバ部品の断面図を示し、図8(c)は本発明の構造における光ファイバ芯線の座屈構造を示している。 基板とリッドの接着面に凹凸をつけて接着強度を高めることができることを説明するための図である。 リッドの凹凸をつける部分と凹凸をつけない部分について説明するための図である。 リッドの凹凸をつける部分と凹凸をつけない部分のいくつかのパターンを示し、図11(a)はV溝の直上部分全体に凹凸をつけない場合を示し、図11(b)は光ファイバ芯線と接する部分のみにストライプ状に凹凸をつけない場合を示し、図11(c)はV溝のエッジ部近辺のみに凹凸をつけない場合を示している。 凹凸をつけた部分と凹凸をつけていない鏡面部分を説明するために図であり、図12(a)は凹凸をつけた部分と凹凸をつけていない部分を有するリッドの底面を示し、図12(b)は図12(a)の線分V−V’における断面図を示している。 本発明を適用することができる導波路型PLCとファイバの接続例を示す図である。 本発明を適用することができるシリコンベンチとリッドによるPLCとファイバの接続例を示す図である。
符号の説明
10 リッド
11 鏡面部分
12 凹凸部分
20 テープファイバ
21 ファイバ芯線
30 基板
31 V溝
40 V溝のエッジ部
50 PLC

Claims (15)

  1. 溝を有する基板と、前記溝に芯線が配置された光ファイバと、前記芯線を前記溝に固定するように前記基板に搭載されたリッドとを備えた光部品において、前記光ファイバの芯線を、前記溝または前記リッドの光ファイバ側のエッジ部に接触させないように座屈させたことを特徴とする光部品。
  2. 請求項1に記載の光部品において、前記溝のエッジ部で前記光ファイバの芯線を座屈させたことを特徴とする光部品。
  3. 請求項1に記載の光部品において、前記リッドのエッジ部で前記光ファイバの芯線を座屈させたことを特徴とする光部品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光部品において、前記光ファイバは上下にスタックされたテープファイバであることを特徴とする光部品。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の光部品において、前記リッドのエッジ部と前記溝のエッジ部との距離Gは前記光ファイバの芯線の径dに対してG≧4dであることを特徴とする光部品。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光部品において、前記リッドの長さと前記溝の長さとの比は1/2以上であることを特徴とする光部品。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の光部品において、前記光ファイバの芯線が前記溝に搭載された前記基板と前記リッドを接着剤で固着し、前記接着剤の接着面の少なくとも一方に凹凸をつけたことを特徴とする光部品。
  8. 請求項7に記載の光部品において、前記光ファイバの芯線の近傍の接着面には凹凸をつけていないことを特徴とする光部品。
  9. 請求項7または8に記載の光部品において、前記溝に対向する前記リッドの接着面には凹凸をつけていないことを特徴とする光部品。
  10. 請求項9に記載の光部品において、前記溝に対向する前記リッドの接着面であって、前記光ファイバの芯線と接触する部分から1mmの範囲には凹凸をつけていないことを特徴とする光部品。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の光部品において、前記凹凸の凸部は凹凸をつけていない面から突出していないことを特徴とする光部品。
  12. 請求項7ないし11のいずれかに記載の光部品において、前記凹凸をつけた面の表面粗さRaは1〜5μmであることを特徴とする光部品。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の光部品において、前記前記リッドまたは前記基板と前記光ファイバとの間で前記光ファイバの芯線を覆うように樹脂が充填されたことを特徴とする光部品。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の光部品であって、前記基板または前記リッドの材質は、ガラス、シリコン、プラスティックのいずれかであることを特徴とする光部品。
  15. 請求項1ないし13のいずれかに記載の光部品であって、前記基板または前記リッドの材質は、紫外線または可視光に対して透過性があることを特徴とする光部品。
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