JP2007163593A - 光学機器および撮像システム - Google Patents

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弘司 赤田
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Abstract

【課題】防振ユニット(ボール位置)のイニシャライズ動作による被写体像の変位がファインダを通して撮影者に見えないようにする。
【解決手段】光学機器は、防振のために移動可能な可動ユニットおよび該可動ユニットの移動に伴い移動可能なボール16a〜16cを有する防振ユニット200と、可動ユニットの動作を制御する制御手段115とを有する。該制御手段は、ファインダにおける被写体の消失期間内に、可動ユニットに、ボールを所定位置に移動させるための第1の動作を行わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、いわゆるボールガイド式防振ユニットを備えた光学機器に関する。
交換レンズやビデオカメラに搭載されるボールガイド式防振ユニットは、例えば特許文献1にて提案されている。具体的には、防振ユニットのベース部材と防振レンズを含む可動ユニットとの間に、バネ力を用いて複数のボールを挟み込み、該ボールの転動により可動ユニットを光軸直交面内にて案内するものである。この構成により、可動ユニットの光軸方向への変位を阻止しつつ、駆動抵抗を小さくした防振ユニットを実現できる。
但し、ボールガイド式防振ユニットにおいては、防振動作を開始する前にボールがその可動範囲の中央又はその近傍である初期位置に配置されていることが望ましい。特許文献1の防振ユニットでは、ボールはベース部材に形成された上記可動範囲を決める凹部内に収容されている。そして、ボールが初期位置から大きく移動し、該凹部の側壁面に当接した状態では、側壁面との摩擦によってボールが転動し難くなる。これにより、可動ユニットの駆動抵抗が増加することになる。このようなボールの初期位置からのずれは、レンズ装置に衝撃が加わることによって発生することが多い。
このため、特許文献2,3には、ボールガイド式防振ユニットに防振動作を行わせる前に、可動ユニットを互いに直交する2方向、つまり垂直方向と水平方向の機械端まで駆動した後、可動中心位置まで戻すイニシャライズ動作を行わせる手法が提案されている。これにより、最初にボールが可動範囲内のどの位置にあっても、ボールを可動範囲の初期位置にリセットすることができる。
特許文献3では、ボール位置のイニシャライズ動作を、電源投入時におけるズームやフォーカスのリセット動作に引き続いて又はこれと同時に行うとよいことが提案されている。また、撮像装置の使用中(撮影映像のモニタ観察中や記録中)以外の状態で行ったりするとよいことも提案されている。
特開平10−319465号号公報(段落0026〜0039、図1,2等) 特開2001−290184号公報(段落0041〜0046、図5等) 特開2002−196382号公報(段落0074〜0084,0137〜0138、図5等)
しかしながら、一眼レフカメラシステムのように、撮影者がファインダを通して被写体をリアルタイムに観察する場合において、ファインダ観察中にボール位置のイニシャライズ動作を行うと、該イニシャライズ動作による被写体像の変位が観察されてしまう。したがって、撮影者に違和感を与えるおそれがある。
また、撮影装置の使用中以外の状態でイニシャライズ動作を行っても、撮影装置の電源投入後、使用中の衝撃等によってボール位置が初期位置からずれてしまう可能性もある。
本発明は、防振ユニット(ボール位置)のイニシャライズ動作による被写体像の変位がファインダを通して撮影者に見えないようにすることができる光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、防振のために移動可能な可動ユニットおよび該可動ユニットの移動に伴い移動可能なボールを有する防振ユニットと、可動ユニットの動作を制御する制御手段とを有する。そして、制御手段は、被写体を観察するためのファインダにおける被写体の消失期間内に、可動ユニットに、ボールを所定位置に移動させるための第1の動作を行わせること特徴とする。
本発明によれば、いわゆるファインダ消失期間内に防振ユニット(ボール位置)のイニシャライズ動作を行うため、該イニシャライズ動作による被写体像の変位が撮影者に見えないようにすることができる。しかも、ファインダ消失期間は、撮影装置の使用中の期間であるため、使用中の衝撃等によって初期位置からずれたボールを初期位置に戻した上で、つまりは防振ユニットの性能劣化を解消した上で撮影を行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である一眼レフ撮像システムの構成を示す。101は該撮像システムを構成する撮像装置としてのカメラ本体(以下、単にカメラという)である。また、111は該撮像システムを構成するレンズ装置(光学機器)としての交換レンズ(以下、単にレンズという)であり、カメラ101に対して着脱が可能である。
まず、カメラ101側の構成について説明する。カメラ101内には、ファインダ光学系106が設けられている。また、レンズ111からの光束をファインダ光学系106へと導くダウン位置(第1の位置)とレンズ111からの光路外に退避するアップ位置(第2の位置)とに移動可能な光学部材であるクイックリターンミラー107が設けられている。
また、カメラ101内には、レンズ111からの光量を測定するための測光部(不図示)や、レンズ111により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサ又はCMOSセンサ等の撮像素子103が設けられている。123は撮像素子103の露光量を制御するシャッタであり、124はカメラ101の背面に設けられたディスプレイデバイスである。
撮像素子103から出力された撮像信号は、不図示の画像処理回路に入力され、ここで該撮像信号に基づいて画像信号が生成される。不図示のレリーズスイッチが半押し操作されて第1ストロークスイッチ(SW1)129aがオンすると、測光・AF等が行われる撮影準備状態になる。また、レリーズスイッチが全押し操作されて第2ストロークスイッチ(SW2)129bがオンすると、フォーカルプレーンシャッタ123が開閉動作し、撮像素子103からの出力に基づいて画像信号が生成される。この画像信号は、不図示の記録媒体(半導体メモリ、光ディスク等)に記録されるとともに、ディスプレイデバイス124に表示される。
さらに、カメラ101内には、撮像素子103からの出力信号に基づいてレンズ111内の撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出回路(不図示)が設けられている。126は撮影モード選択スイッチであり、このスイッチ126を操作することにより、単独撮影モードと連続撮影モードとを選択することができる。
カメラ101の各種動作は、カメラ制御マイクロコンピュータ102により制御される。また、カメラ101には、レンズ111とのシリアル通信を行うためのカメラ通信マイクロコンピュータ105が設けられている。
カメラ101とレンズ111とは電気接点150を介して電気的にも接続されている。カメラ通信マイクロコンピュータ105は該電気接点150のうち通信接点を介してレンズ111と通信を行う。また、カメラ101内には電源104が備えられており、該電源104からの電力はカメラ101内の各部に供給されるとともに、電気接点150のうち電源接点を介してレンズ111にも供給される。
次に、レンズ111側の構成について説明する。120は変倍レンズ、フォーカスレンズ、絞り等を含むレンズユニットである。L1は防振光学素子としての補正レンズである。これらレンズユニット120、補正レンズL1および不図示の絞りによって撮影光学系が構成される。
補正レンズL1は、撮影光学系(レンズユニット120)の光軸に対して直交する方向(ピッチ方向およびヨー方向)に移動することにより、撮影光学系によって撮像素子103上に形成される被写体像のピッチ方向およびヨー方向の像振れ補正(防振)を行う。なお、ここにいう光軸に対して直交する方向には、完全に光軸に直交する方向のみならず、光学的に光軸に直交するとみなせる方向も含む。また、ピッチ方向は垂直方向に、ヨー方向は水平方向に相当する。
112は変倍レンズ、フォーカスレンズおよび絞りの駆動制御を行うレンズ制御マイクロコンピュータである。このレンズ制御マイクロコンピュータ112は、レンズ通信マイクロコンピュータ113を介してカメラ101との間でシリアル通信を行う。
また、115は補正レンズL1を駆動する防振アクチュエータ116の動作を制御する防振制御マイクロコンピュータ115である。防振アクチュエータ116は、後述するようにコイル、マグネットおよびヨークにより構成される。この防振アクチュエータ116と、補正レンズL1を含む可動ユニットと、該可動ユニットをピッチ方向およびヨー方向に移動可能に保持するベース部材と、可動ユニットの移動をガイドするボールとにより防振ユニット200が構成される。防振ユニット200の具体的構成については後述する。
さらに、レンズ111内には、該レンズ111および撮像システム全体の手振れ等により振動を検出する振動センサ117が設けられている。振動センサ117は、角速度センサや加速度センサ等により構成され、ピッチ方向とヨー方向の振動に応じた電気信号を出力する。
その他、図示しないが、レンズ111には、絞りアクチュエータ、絞りドライバ、フォーカスアクチュエータ、フォーカスドライバ、フォーカス位置検出器、ズーム操作環およびズーム位置検出器が設けられている。
次に、上記各構成要素の動作について説明する。絞りドライバは、レンズ制御マイクロコンピュータ112からの指令に従って絞りアクチュエータを駆動し、絞りを作動させる。フォーカスドライバは、レンズ制御マイクロコンピュータ112からの指令に従ってフォーカスアクチュエータを駆動し、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する。
防振制御マイクロコンピュータ115は、振動センサ117からの出力信号に基づいて防振アクチュエータ116(つまりは補正レンズL1)を駆動する。
また、ズーム操作環が操作されると、不図示の変倍レンズ駆動機構によって変倍レンズが光軸方向に駆動される。ズーム位置検出器は、最も広角側のズーム位置と最も望遠側のズーム位置との間のズーム範囲を所定数に分割したデジタル信号(ズーム位置信号)を出力する。また、フォーカス位置検出器は、最も至近側のフォーカス位置と最も無限遠側のフォーカス位置との間のフォーカス範囲を所定数に分割したデジタル信号(フォーカス位置信号)を出力する。
これらのズーム位置信号およびフォーカス位置信号は、一眼レフ用オートフォーカス(AF)方式として最も良く使われるTTLパッシブ方式において、AF用演算を精度良く行うために必要な焦点距離情報とフォーカス情報を得るために使用される。レンズ制御マイクロコンピュータ112は、これらの位置情報に基づいてレンズ制御マイクロコンピュータ112内のROM上に記憶されたテーブルデータからAF用演算に必要なデータを読み出す。該データはカメラ101側に送信され、該データを読み込んだカメラ制御マイクロコンピュータ102は、所定のAF用演算を行う。そして、カメラ制御マイクロコンピュータ102は、AF用演算の結果として得られたフォーカス駆動指令をレンズ111側に送信する。レンズ制御マイクロコンピュータ112は、該フォーカス駆動指令に応じてフォーカスレンズを駆動する。
次に、図2から図4を用いて、本実施例の防振ユニット200の具体的構成について説明する。図2は、防振ユニット200の断面図、図3および図4はそれぞれ、防振ユニット200の前側と後側から見たときの分解斜視図である。
防振ユニット200は、可動ユニット(補正レンズL1)をピッチ方向Pに駆動するピッチ方向防振アクチュエータと、ヨー方向Yに駆動するヨー方向防振アクチュエータとを有する。また、防振ユニット200には、可動ユニットのピッチ方向Pでの位置を検出するピッチ方向位置検出系と、ヨー方向Yでの位置を検出するヨー方向位置検出系とを有する。そして、両防振アクチュエータおよび両位置検出系はそれぞれ、同一の構成を有して90度配置が異なるだけである。このため、以下では、防振アクチュエータおよび位置検出系に関してはピッチ方向Pについてのみ説明する。
なお、図中において、添え字pが付された符号で示される構成要素はピッチ方向に関するものであり、添え字yが付された符号で示される構成要素はヨー方向に関するものである。
13は防振ユニット200の前側の固定部材であるベース部材であり、レンズ111の本体に固定される。14は圧縮コイルバネであり、その近傍に配置される後述する位置検出用および駆動用磁石に吸引されない材質、例えばリン青銅線により形成されている。コイルバネ14の一端部14aは、該コイルバネ14の径方向外方に折り曲げられている。
15は補正レンズL1を保持するシフト鏡筒である。該シフト鏡筒15には、圧縮コイルバネ14における光軸方向前側の端部が補正レンズL1の光軸と略同軸となるように係合し、該コイルバネ14の一端部14aはシフト鏡筒15に設けられたV溝部15dに係合している。
16a,16b,16cはベース部材13とシフト鏡筒15との間に挟まれた3つのボールである。各ボールは、その近傍に配置される駆動用磁石に吸引されない材質、例えばSUS304(オーステナイト系のステンレス鋼)により形成されている。ボール16a,16b,16cが当接している面は、ベース部材13側がそれぞれ13a,13b,13c、シフト鏡筒15側がそれぞれ15a,15b,15cである。各当接面は、撮影光学系の光軸に対して直交する面である。3つのボール16a,16b,16cの外径が同じ場合は、3箇所にて光軸方向に対向する当接面間の距離差を小さく抑えることにより、補正レンズL1を光軸に対して直交する姿勢を維持したままで、移動案内が可能となる。
17は後側の固定部材であるセンサベースであり、2本の位置決めピンで位置を決められ、2本のビスでベース部材13に結合される。圧縮コイルバネ14の後端部はセンサベース17に係合し、センサベース17に接着等で固定される。また、圧縮コイルバネ14は、シフト鏡筒15とセンサベース17との間で圧縮されている。これにより、シフト鏡筒15とベース部材13の各当接面が3つのボール16a,16b,16cに圧接する。
また、3つのボール16a,16b,16cと当接面との間には潤滑油が配置されている。潤滑油は、各ボールがベース部材13とシフト鏡筒15とにより挟持されていない状態でも、各ボールが当接面から容易に脱落しない程度の粘度を有する。これにより、コイルバネ14の付勢力を上回る慣性力がシフト鏡筒15に働き、ボールが非挟持状態になっても、ボールの位置が容易にずれるのを防止できる。
次に、ピッチ方向防振アクチュエータの構成について説明する。18pは光軸に対して放射方向に2極着磁された駆動用磁石である。19pは駆動用磁石18pの光軸方向前側の磁束を閉じるためのヨークである。20pはシフト鏡筒15に接着により固定されたコイルである。
21は駆動用磁石18pの光軸方向後側の磁束を閉じるためのヨークである。該ヨーク21は、駆動用磁石18pとの間にコイル20pが移動する空間を形成するように、ベース部材13に磁力により固定されている。これにより、閉磁気回路が形成される。
コイル20pに電流を流すと、駆動用磁石18pの着磁境界に対して略直交する方向に、磁石18pとコイル20pに発生する磁力線相互の反発によるローレンツ力が発生し、シフト鏡筒15を移動させる。この構成は、いわゆるムービングコイル型と呼ばれる。
そして、防振ユニット200には、以上のピッチ方向防振アクチュエータと同じ構成のヨー方向防振アクチュエータが配置されている。これにより、補正レンズL1およびシフト鏡筒15により構成される可動ユニットを光軸に直交し、かつ互いに直交するピッチ方向およびヨー方向に駆動することができる。
ここで、図5を用いて、ボール16bに対するベース部材13と可動ユニット(シフト鏡筒15)との関係について説明する。なお、他のボール16a,16cについても同一の関係となっている。
図5(a)では、シフト鏡筒15がその可動中心位置(補正レンズL1の光軸がレンズユニット120の光軸と一致又は実質的に一致する位置)にある。また、ボール16bも、ベース部材13の当接面13bの周囲に形成された枠部13dによって決められるボール移動範囲の中心に位置している。枠部13dは、ボール移動範囲を超えてボール16bが移動しないようにするための制限部である。
この状態からシフト鏡筒15が下向き矢印方向に駆動された状態を、図5(b)に示す。シフト鏡筒15は、ベース部材13に設けられた不図示の機械端まで駆動され、可動中心位置からaだけ移動している。
ボール16bはベース部材13およびシフト鏡筒15とによって挟持されているので、図5(a)の位置から矢印方向に転がって、図5(b)に示す位置に移動する。ボール16bの転がり摩擦は滑り摩擦に対して十分小さく、ボール16bと当接面13b,15bとは滑ることはない。このため、シフト鏡筒15は、ボール16bの転がりによってガイドされながらベース部材13に対して移動する。このとき、ボール16bの中心に対して、シフト鏡筒15とベース部材13とは相対的に反対方向に移動している。したがって、ベース部材13に対するボール16bの移動量は、シフト鏡筒15の移動量の半分となる。つまり、図5(b)に示すように、ボール16bの移動量bは、aの半分(a÷2)となる。
図5(c)は、図5(a)の状態を光軸方向後側から見たときのベース部材13とボール16bを示す。ボール16bは、ピッチ方向およびヨー方向の移動範囲の中心に位置している。ボール16bおよび当接面13bの周囲には、枠部13dが示されている。枠部13dの内側面間の距離、すなわちボール移動範囲のピッチ方向およびヨー方向の大きさは、ボール16bの半径をrとすると、中心から(r+b+c)で表わされる。なお、cは機械的な余裕量である。
ボール16bが図5(c)に示すボール移動範囲の中心からc以上ずれた位置にある場合において、図5(b)に示すようにシフト鏡筒15が駆動されると、ボール16bはシフト鏡筒15がaだけ動いて機械端に当接する前に枠部13dの内側面に当接する。そして、ボール16bが枠部13dの内側面に当接した後は、シフト鏡筒15はボール16bに対して滑りながら機械端まで駆動されることになる。この状態から、シフト鏡筒15を可動中心位置まで戻すと、ボール16bはボール移動範囲の中心からcの距離の位置まで転がって戻る。
このように、シフト鏡筒15を機械端まで駆動した後に可動中心位置まで戻すことにより、最初にボール16bがどの位置にあっても、図5(d)に示すように、ボール16bの中心はボール移動範囲の中心から距離cの辺を有する矩形領域内に位置する。すなわち、ボール16bは、ボール移動範囲の中心近傍である初期位置(リセット位置)に戻る。
この一連の動作を、本実施例では、ボールのリセット動作(イニシャライズ動作:第1の動作)という。なお、このイニシャライズ動作は、振動センサ117の出力に基づく防振ユニット200の防振動作とは別の動作として行われる。
シフト鏡筒15をピッチ方向およびヨー方向に同時に同じ量だけ駆動すると、ピッチ方向およびヨー方向に対して45度をなす方向に各方向の駆動量の√2倍の位置まで移動する。このため、実際の使用状態では、シフト鏡筒15はピッチ方向およびヨー方向に完全に独立に駆動されるわけではなく、他方の位置を考慮して、光軸を中心とした円形若しくは円形に近い多角形の範囲内でシフト鏡筒15の駆動が行われる。そして、3つのボール16a,16b,16cは、該範囲の形状に相似で、半分の大きさを有する範囲内で転がり運動をする。
なお、ボール移動範囲は、ピッチ方向とヨー方向に平行な辺を持つ矩形である。仮にボール移動範囲が、上述した実使用状態でのボールの動く範囲に従った円形又は多角形の形状であると、リセット動作を行ってもボールが枠部13dに当接する位置まで移動せずに、正しいリセット動作ができない場合が生じてしまうので、好ましくない。
本実施例では、ボール移動範囲を、ピッチ方向とヨー方向に平行な辺を持つ矩形としている。そして、ボールを隣り合う2辺(隅部)に対して片寄せしたときに、該ボールと他の2辺との間の隙間が、シフト鏡筒15の該他の2辺方向への機械的な最大可動量又は実使用時の最大移動量の半分より若干大きくなるようにボール移動範囲を設定する。このような設定下でボールのリセット動作を行えば、実使用時にはボールが枠部13dに当たらず、ボールの転がりのみでシフト鏡筒15の案内が可能となる。
また、前述したように、ボールと当接面との間に潤滑油を配置することで、ボールと当接面との滑り摩擦を小さくし、可動ユニットの位置制御への影響を小さくすることができる。
なお、本実施例では、ボールの移動範囲を制限する枠部13dをベース部材13に設けた場合について説明したが、これをシフト鏡筒15に設けてもよい。また、本実施例では、3つのボールを使用した場合について説明したが、本発明においてボールの数はこれに限られない。
図2〜図4において、25はピッチ方向位置検出系を構成するコイル20pおよびホール素子24pを外部回路に電気的に接続するためのフレキシブル基板である。該フレキシブル基板25は、25aの部分で折り返されている。また、26pの部分の光軸方向前側にはホール素子24pが実装されている。ホール素子24pは、センサベース17に固定されている。
上記折り返された部分はさらに3個所の曲げ部を有し、その先端部27pに形成された穴部28pには、シフト鏡筒15に形成されたピン29pが挿入されている。先端部27pはピン29pの周りにおいて回転自在である。さらに、先端部27pに設けられたランド部30p,31pには、コイル20pの端子が半田付けされる。
なお、ヨー方向位置検出系は、コイル20yおよびセンサベース17に固定されたホール素子24yにより構成され、これらもフレキシブル基板25によって外部回路に電気的に接続されている。
32はフレキシブル基板25をセンサベース17に固定するための押さえ板であり、1本のビスによりセンサベース17に固定されている。
ここで、カメラ101とレンズ111との間のシリアル通信について詳しく説明する。シリアル通信される信号には、カメラ101からレンズ111に送られるシリアルクロック信号と、カメラ101からレンズ111に送信されるコマンド信号と、レンズ111からカメラ101に送信されるデータ信号とがある。このため、3本の信号線が使用され、クロック同期式のシリアル通信が行われる。
信号の受信部と送信部は独立しているため、1回の通信でカメラ101からレンズ111へのデータ通信と、レンズ111からカメラ101へのデータ送信とが同時に行われる。カメラ101からレンズ111への通信は、カメラ側で焦点検出や測光のための演算にレンズ側のデータが必要となった場合や、レンズ側でのフォーカシング動作や絞り動作が必要となる毎に行われる。
図6には、カメラ101とレンズ111の動作タイミングを示す。撮影者により電源がオンされ、さらに第1ストロークスイッチ(SW1)129aがオンされると、カメラ101からレンズ111に、SW1がオンされたことを示す信号が送信される。レンズ側111では、該信号に応じて、オートフォーカス駆動と防振ユニット200の駆動とが開始される。この状態では、カメラ101のクイックリターンミラー107はダウン位置に配置され、ファインダ光学系106を通して被写体を観察することができる。
続いて、撮影者により第2ストロークスイッチ(SW2)129bがオンされると、撮像開始信号がカメラ101からレンズ111に送信される。カメラ101では、クイックリターンミラー107がダウン位置からアップ位置に駆動される。このダウン位置からアップ位置への移動開始から、ファインダ光学系106を通して被写体を観察することができない期間、すなわちファインダ消失期間に入る。
クイックリターンミラー107がダウン位置からアップ位置に向けて移動を開始してからシャッタ123の先幕が開方向に走行を開始するまでは、約40msある。そしてこの間に、防振制御マイクロコンピュータ115は、防振ユニット200の防振駆動を一時的に停止させ、イニシャライズ動作を実行する。そして、上記約40msの時間が経過する前に防振駆動を再開する。なお、この時間の間に、カメラ101から送信された絞り駆動信号に応じて絞りの駆動も行う。
このように、ファインダ光学系106を通して被写体を見ることができないファインダ消失期間内に防振ユニット200にイニシャライズ動作を行わせるので、撮影者に違和感を与えることなく、ボール16a,16b,16cをリセット位置に戻すことができる。また、該イニシャライズ動作により、防振ユニット200(可動ユニット)はその最大可動範囲でボール16a,16b,16cの転がりによって案内されるので、少ない駆動抵抗で最大の防振効果を得ることができる。
また、連続撮影を行う場合には、該連続撮影の最初の画像の撮影(取得)前に防振ユニット200のイニシャライズ動作を行うので、連続撮影中に少ない駆動抵抗で最大の防振効果を得ることができる。
しかも、ファインダ消失期間のうちクイックリターンミラー107のアップ動作が開始してからシャッタ123が開動作を開始するまでの間に上記イニシャライズ動作が完了し、防振駆動が再開されるため、撮影に影響することはない。
シャッタ123の先幕走行から後幕走行が完了するまで撮像素子103の露光(撮影)が完了すると、撮像完了信号がカメラ101からレンズ111に送信される。レンズ111では、該撮像完了信号に応じて、絞りを開放位置に駆動し、防振駆動およびフォーカス駆動を停止させる。また、カメラ101では、クイックリターンミラー107をダウン位置に駆動し、撮像終了とする。このアップ位置からダウン位置への移動完了時点でファインダ消失期間が終了し、この後は被写体のファインダ観察が可能となる。
次に、図7のフローチャートを用いて、上述したカメラ101とレンズ111の動作シーケンスについて説明する。図中の左側の点線枠に囲まれたフローは、カメラ101(カメラ制御マイクロコンピュータ102)の動作シーケンスを示す。また、右側の点線枠に囲まれたフローは、レンズ111(レンズ制御マイクロコンピュータ112および防振制御マイクロコンピュータ115)の動作シーケンスを示す。これらの動作は、各マイクロコンピュータに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。このことは、後述する他の実施例でも同様である。
[ステップ(図では、Sと記す)1]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、SW1(129a)の状態を検知し、オフであればこのステップを繰り返し、オンの場合はステップ2に移行する
[ステップ2]
防振制御マイクロコンピュータ115は、防振スイッチ125の状態を検知し、オンであればステップ3へ、オフであればステップ4へ移行する。
[ステップ3]
防振制御マイクロコンピュータ115は、防振ユニット200の防振駆動を開始し、ステップ4へ移行する。
[ステップ4]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、測光動作を行い、ステップ5に移行する。
[ステップ5]
さらに、カメラ制御マイクロコンピュータ102は、焦点検出動作を行い、フォーカスレンズの駆動量を演算して、レンズ制御マイクロコンピュータ112に通信する。その後、ステップ6に移行する。
[ステップ6]
レンズ制御マイクロコンピュータ112は、カメラ制御マイクロコンピュータ102から受信したフォーカス駆動量の情報に基づいてフォーカスレンズを駆動する。
[ステップ7]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、再度焦点検出動作を行って合焦か否かを判定する。合焦であればステップ8へ移行し、合焦でなければステップ1へ戻る。
[ステップ8]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、SW2(129b)の状態を検知し、オンであればステップ9,10,12へ移行する。オフあればステップ1へ戻る。
[ステップ9]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、クイックリターンミラー107をアップ駆動し、ステップ13へ移行する。
[ステップ10]
レンズ制御マイクロコンピュータ112は、カメラ制御マイクロコンピュータ102からの絞り駆動信号を受けて絞りを動作させる。そして、ステップ11へ移行する。
[ステップ11]
レンズ制御マイクロコンピュータ112は、絞り駆動が完了すると、そのことをカメラ制御マイクロコンピュータ102に通信し、ステップ13に進む。
[ステップ12]
防振制御マイクロコンピュータ115は、防振アクチュエータ107を駆動し、防振ユニット200にイニシャライズ動作(ボールのリセット動作)を行わせる。そして、ステップ13へ移行する。
[ステップ13]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、シャッタ123を駆動して先幕を走行させ、撮像素子103の露光を開始させる。そして、ステップ14へ移行する。
[ステップ14]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、ステップ2において得られた測光値に基づいて設定された露光時間のタイマ計測を開始する。該計測を終了すると、ステップ15へ移行する。
[ステップ15]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、シャッタ123の後幕を走行させる。該走行が完了すると、露光を終了してステップ16へ移行する。
[ステップ16]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、撮影モード選択スイッチ126の状態を検知し、連続撮影モードが選択されている場合はステップ17へ移行する。単独撮影モードが選択されている場合は、ステップ23へ移行する。
[ステップ17]
連続撮影モードでは、カメラ制御マイクロコンピュータ102は、クイックリターンミラー107のダウン駆動を行わせ、ステップ18へ移行する。
[ステップ18]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、クイックリターンミラー107のアップ駆動を行わせ、ステップ19へ移行する。
[ステップ19]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、シャッタ123を駆動して先幕を走行させ、撮像素子103の露光を開始させる。そして、ステップ20へ移行する。
[ステップ20]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、設定された露光時間のタイマ計測を開始する。該計測を終了すると、ステップ21へ移行する。
[ステップ21]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、シャッタ123の後幕を走行させる。該走行が完了すると、露光を終了してステップ22へ移行する。
[ステップ22]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、任意のn回の連続撮影が行われたか否かを判別する。n回の撮影が完了していなければステップ17へ移行し、n回の撮影が完了していればステップ23へ移行する。
[ステップ23]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、レンズ制御マイクロコンピュータ112に撮像完了信号を送信する。そして、ステップ24,25へ移行する。
[ステップ24]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、クイックリターンミラー107のダウン駆動を行わせ、ステップ26へ移行する。
[ステップ25]
レンズ制御マイクロコンピュータ112は、絞りを開放位置に戻し、ステップ26へ移行する
[ステップ26]
撮像を完了する。
以下、本発明の実施例2である一眼レフ撮像システムについて説明する。本実施例の撮像システムの基本的な構成は実施例1の撮像システムと同じである。このため、共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
図8には、本実施例におけるカメラ101とレンズ111の動作タイミングを示す。撮影者により電源がオンされ、さらに第1ストロークスイッチ(SW1)129aがオンされると、カメラ101からレンズ111に、SW1がオンされたことを示す信号が送信される。レンズ側111では、該信号に応じて、オートフォーカス駆動と防振ユニット200の駆動とが開始される。この状態では、カメラ101のクイックリターンミラー107はダウン位置に配置され、ファインダ光学系106を通して被写体を観察することができる。
続いて、撮影者により第2ストロークスイッチ(SW2)129bがオンされると、撮像開始信号がカメラ101からレンズ111に送信される。カメラ101では、クイックリターンミラー107がダウン位置からアップ位置に駆動される。このダウン位置からアップ位置への移動開始からファインダ消失期間に入る。
クイックリターンミラー107がダウン位置からアップ位置に向けて移動を開始してからシャッタ123の先幕が開方向に走行を開始するまでは、約40msある。この時間の間に、カメラ101から送信された絞り駆動信号に応じて絞りの駆動を行う。
続いて、シャッタ123の先幕走行から後幕走行が完了するまで撮像素子103の露光(撮影)が行われる。該露光が完了すると、撮像完了信号がカメラ101からレンズ111に送信される。
レンズ111では、該撮像完了信号に応じて、絞りを開放位置に駆動し、防振駆動およびフォーカス駆動を停止させる。また、カメラ101では、クイックリターンミラー107のアップ位置からダウン位置への駆動を開始する。
さらに、防振制御マイクロコンピュータ115は、シャッタ123の後幕走行完了(撮像完了信号の出力)からクイックリターンミラー107のダウン位置への駆動完了までの間に、防振ユニット200の防振駆動を停止させてイニシャライズ動作を実行する。シャッタ123の後幕走行完了からクイックリターンミラー107のダウン位置への駆動完了までは、少なくとも20ms程度の時間が確保される。
そして、該イニシャライズ動作が完了し、クイックリターンミラー107のダウン位置への駆動も完了した時点でファインダ消失期間が終了し、この後は被写体のファインダ観察が可能となる。
このように、ファインダ光学系106を通して被写体を見ることができないファインダ消失期間内に防振ユニット200にイニシャライズ動作を行わせるので、撮影者に違和感を与えることなく、ボール16a,16b,16cをリセット位置に戻すことができる。また、該イニシャライズ動作により、防振ユニット200(可動ユニット)はその最大可動範囲でボール16a,16b,16cの転がりによって案内されるので、次回の撮像において少ない駆動抵抗で最大の防振効果を得ることができる。
また、連続撮影を行う場合には、該連続撮影の最後の画像の撮影(取得)後に防振ユニット200のイニシャライズ動作を行うので、次に行う撮影(単独撮影および連続撮影)において、少ない駆動抵抗で最大の防振効果を得ることができる。
しかも、ファインダ消失期間のうちシャッタ123が閉動作を完了してから、上記イニシャライズ動作が行われるため、撮影に影響することはない。
次に、図9のフローチャートを用いて、本実施例のカメラ101とレンズ111の動作シーケンスについて説明する。図中の左側の点線枠に囲まれたフローは、カメラ101(カメラ制御マイクロコンピュータ102)の動作シーケンスを示す。また、右側の点線枠に囲まれたフローは、レンズ111(レンズ制御マイクロコンピュータ112および防振制御マイクロコンピュータ115)の動作シーケンスを示す。これらの動作は、各マイクロコンピュータに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
本実施例において、ステップ1からステップ11およびステップ13からステップ22までは、図7に示した実施例1の動作シーケンスと同じであるので、ここでの説明は省略する。
本実施例では、実施例1のステップ12に相当するステップを持たない。そして、ステップ23からの動作が実施例1と異なる。
[ステップ23]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、レンズ制御マイクロコンピュータ112に撮像完了信号を送信し、ステップ24,25aおよび25bへ移行する。
[ステップ24]
カメラ制御マイクロコンピュータ102は、クイックリターンミラー107のダウン駆動を行わせ、ステップ26へ移行する。
[ステップ25a]
レンズ制御マイクロコンピュータ112は、絞りを開放位置に戻し、ステップ26へ移行する
[ステップ25b]
防振制御マイクロコンピュータ115は、防振アクチュエータ107を駆動し、防振ユニット200にイニシャライズ動作(ボールのリセット動作)を行わせる。そして、ステップ26へ移行する。
[ステップ26]
撮像を完了する。
上記各実施例では、防振ユニット200のイニシャライズ動作をミラーアップ時とミラーダウン時のうちいずれか一方で行う場合について説明したが、その両方でイニシャライズ動作を行うようにしてもよい。
また、上記各実施例では、各回の撮影前又は撮影後に防振ユニット200のイニシャライズ動作を行う場合について説明したが、必ずしも毎回行わなくてもよい。
さらに、上記各実施例では、連続撮影における最初の画像の撮影前又は最後の画像の撮影後に防振ユニット200のイニシャライズ動作を行う場合について説明したが、その両方でイニシャライズ動作を行うようにしてもよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、請求項に記載した範囲内で種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、クイックリターンミラーが撮影光路外に退避することによってファインダ消失期間が発生する一眼レフ撮像システムに用いられるレンズ装置について説明した。しかし、本発明は、ミラーが、該ミラーでの反射光によりファインダ光学系による被写体観察を可能とする位置と、ミラーの透過光を撮像素子で撮像してディスプレイ上での被写体画像観察を可能とする位置とに移動する撮像システムのレンズ装置にも適用できる。この場合、上記ミラーの両位置間での切り換わり中がファインダ(光学ファインダおよび電子ファインダ)の消失期間と考えることができる。
また、ミラーを有さず、電子ビューファインダでのみ被写体画像の観察が可能なカメラ(例えば、ビデオカメラ)に装着されるレンズ装置にも本発明は適用できる。例えば、電源オン後(カメラの使用開始後)の電子ビューファインダの起動時間中や、カメラの各種設定を行うためのディスプレイ上でのメニュー表示中をファインダ消失期間と考え、ここで防振ユニットのイニシャライズ動作を行うようにしてもよい。
さらに、上記各実施例では、補正レンズを駆動して防振を行うレンズ装置について説明したが、被写体画像を撮像するための撮像素子を駆動して防振を行う防振ユニットを備えた撮像装置にも本発明を適用することができる。
本発明の実施例1である一眼レフ撮像システムの構成を示すブロック図。 実施例1の撮像システムを構成する交換レンズに搭載された防振ユニットの断面図。 実施例1の防振ユニットの分解斜視図。 実施例1の防振ユニットの分解斜視図。 実施例1の防振ユニットのボールによるガイド部を説明する図。 実施例1の撮像システムの動作タイミングを示すタイミングチャート。 実施例1の撮像システムの動作シーケンスを示すフローチャート。 本発明の実施例2である撮像システムの動作タイミングを示すタイミングチャート。 実施例2の撮像システムの動作シーケンスを示すフローチャート。
符号の説明
13 ベース部材
14 圧縮コイルバネ
15 シフト鏡筒
16a,16b,16c ボール
17 センサベース
18p,18y 駆動用磁石
19p,19y ヨーク
20p,20y コイル
21,23 ヨーク
22p,22y 検出用磁石
24 ホール素子
106 ファインダ光学系
107 クイックリターンミラー
200 防振ユニット
L1 補正レンズ

Claims (8)

  1. 防振のために移動可能な可動ユニットおよび該可動ユニットの移動に伴い移動可能なボールを有する防振ユニットと、
    前記可動ユニットの動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、被写体を観察するためのファインダにおける被写体の消失期間内に、前記可動ユニットに、前記ボールを所定位置に移動させるための第1の動作を行わせること特徴とする光学機器。
  2. 前記消失期間は、被写体からの光束を前記ファインダに導く第1の位置と該光束を前記ファインダに導かない第2の位置とに移動可能な光学部材の前記第1の位置から前記第2の位置への移動開始から該第1の位置への復帰完了までの期間であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、前記消失期間のうち、前記光学部材の前記第1の位置から前記第2の位置への移動開始からシャッタの開動作開始までの間に、前記可動ユニットに前記第1の動作を行わせることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記消失期間のうち、シャッタの閉動作完了から前記光学部材の前記第2の位置から前記第1の位置への移動完了までの間に、前記可動ユニットに前記第1の動作を行わせることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  5. 前記制御手段は、連続撮影における最初の画像の撮影前における前記消失期間および最後の画像の撮影後における前記消失期間のうち少なくとも一方において、前記可動ユニットに前記第1の動作を行わせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学機器。
  6. 前記第1の動作は、前記可動ユニットを防振のために駆動する防振動作とは別の動作であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のレンズ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の光学機器であるレンズ装置と、
    該レンズ装置が装着される撮像装置とを有することを特徴とする撮像システム。
  8. 請求項1から6のいずれか1つに記載の光学機器であるレンズ装置の装着が可能であることを特徴とする撮像装置。
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