JP2007163031A - 誘導加熱溶解炉 - Google Patents

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泰弘 中井
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【課題】金属を溶解し所望の成分の合金を得るために用いられる誘導溶解炉において、底部に設けられた出湯部から出湯する際に、底面に溶湯が濡れ広がるのを防止することが可能な誘導溶解炉を提供する。
【解決手段】出湯部2の底面2bの近傍に、少なくとも連通穴2aの下縁に位置する溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけるガス噴霧器18を設ける。また、出湯部の底面の形状を、底面の外周側から連通穴2aの下縁に向かって先細りの形状にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、誘導加熱により金属を溶解する誘導加熱溶解炉に関する。
金属を溶解し、所望の成分の合金を得るために、誘導加熱溶解炉が用いられている。とりわけ、反応性の高い金属を溶融して高純度の金属を得たり、所望の成分の合金を得る場合に、コールドクルーシブル誘導加熱溶解炉が用いられている。これらの溶解炉のうち、底部に設けられた出湯部から出湯を行う誘導加熱溶解炉においては、出湯時に溶湯が出湯部の底面に濡れ広がる場合がある。係る場合には、出湯時に伝え漏れ等が生じることで出湯流が乱れて、安全で安定した鋳造が困難となったり、出湯後に出湯部の底面に凝固塊が付着して、連続出湯が困難となったりする。よって、出湯毎に出湯部のメンテナンスを行う必要があった。
そこで、特許文献1には、出湯部の内側に溶湯と同じ材質からなるパイプ状のアダプタを装着し、出湯後に凝固塊の付着したアダプタを取り外すことで容易に凝固塊を除去することが可能な底穴出湯式浮揚溶解装置が開示されている。
特開平9−320752号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアダプタを用いたとしても、溶湯がアダプタの底面からはみ出して出湯部の底面に濡れ広がる場合があり、上記問題を解決するには不十分である。
本発明の目的は、炉の底部に設けられた出湯部から出湯を行う誘導加熱溶解炉において、出湯部の底面に溶湯が濡れ広がるのを防止することが可能な誘導加熱溶解炉を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の誘導加熱溶解炉は、溶解対象物を収容する収容手段と、前記収容手段の底部に設けられ、溶解した溶解対象物からなる溶湯が流下される連通穴を備えた出湯部と、前記出湯部の外周側に配置され、前記出湯部に収容された溶解対象物を誘導加熱するコイル手段と、前記コイル手段に電力を供給する電源手段と、前記出湯部の底面の近傍に設けられ、少なくとも前記連通穴の下縁に位置する溶湯に向かってガスを噴きつけるガス噴きつけ手段と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によると、出湯部の底面の近傍に設けられたガス噴きつけ手段が、少なくとも連通穴の下縁に位置する溶湯に向かってガスを噴きつけることで、出湯時に溶湯はガスの噴きつけ力によって出湯部の底面に濡れ広がることなく流下していくため、溶湯が出湯部の底面に濡れ広がるのを防止することができる。よって、出湯時に出湯流が乱れて安全で安定した鋳造が困難となったり、出湯後に出湯部の底面に凝固塊が付着して連続出湯(あるいは操業)が困難となったりすることを防止することができる。
本発明の誘導加熱溶解炉において、前記ガス噴きつけ手段が、複数のガス吹き出し穴を周方向に備えた環状パイプであってよい。上記の構成によると、環状パイプからなるガス噴きつけ手段のガス吹き出し穴が、周方向に複数設けられることで、少なくとも連通穴の下縁に位置する溶湯に向かってガスを噴きつけたときにガスの噴きつけ力によって出湯流が乱れるのを防止することができる。
本発明の誘導加熱溶解炉は、溶解対象物を収容する収容手段と、前記収容手段の底部に設けられ、溶解した溶解対象物からなる溶湯が流下される連通穴を備えた出湯部と、前記出湯部の外周側に配置され、前記出湯部に収容された溶解対象物を誘導加熱するコイル手段と、前記コイル手段に電力を供給する電源手段と、を備え、前記出湯部の底面が、当該底面の外周側から前記連通穴の下縁に向かって先細りの形状になっていることを特徴とする。
上記の構成によると、出湯部の底面が、底面の外周側から連通穴の下縁に向かって先細りの形状になっており、出湯時に溶湯はその自重により出湯部の底面に濡れ広がることなく流下していくため、溶湯が出湯部の底面に濡れ広がるのを防止することができる。よって、出湯時に出湯流が乱れて安全で安定した鋳造が困難となったり、出湯後に出湯部の底面に凝固塊が付着して連続出湯が困難となったりすることを防止することができる。
本発明の実施の形態を図1ないし図4に基づいて以下に説明する。
[誘導加熱溶解炉の構成]
本実施の形態に係る誘導加熱溶解炉、特にコールドクルーシブル誘導加熱溶解炉は、図1及び図2に示すように、チタン等の溶解対象物13を収容する収容手段としての複数の柱状の水冷銅製の炉本体1を有している。尚、炉本体1は、純銅や銅合金からなる銅製の他、電気抵抗率の低い金や銀または場合によってはステンレス等を用いることができる。また、溶解対象物13としては、鉄および非鉄とその合金をはじめ、チタンの他、ジルコニウム、ハフニウム、クロム、ニオブ、タンタル、モリブデン、ウラン、希土類金属、トリウム、およびこれらの合金から選ばれる金属からなる反応性金属を挙げることができる。
上記の炉本体1は、高真空から大気圧までの任意の圧力に減圧可能な図示しない真空チャンバ内に設けられている。また、炉本体1の底部には、溶解した溶解対象物13からなる溶湯が流下される連通穴2aを備えた出湯部2が設けられている。また、炉本体1の外周は、円筒形状の側面壁3により形成されている。
図2に示すように、出湯部2は、縦割り状の複数(8個)の導電性セグメント9を円周方向に相互に絶縁して配列することにより形成されているとともに、側面壁3は、縦割り状の複数の導電性セグメント4を円周方向に相互に絶縁して配列することにより形成されている。尚、絶縁は、絶縁部材を導電性セグメント9・9間に介装したり、導電性セグメント9・9間を離隔することにより行われている。導電性セグメント4についても同様である。
側面壁3を形成する導電性セグメント4は、図1に示すように、冷却水が流動する冷却水路4aを内部に有している。冷却水路4aは、導電性セグメント4の上端部(側面壁3の上端部)から下端部(側面壁3の下端部)にかけて形成されている。上端部の冷却水路4aは、図示しない冷却水供給装置に接続されており、冷却水通路の一例として、下端部の冷却水路4aは、連絡口4bを介して隣接する導電性セグメント4の冷却水路4aに連通されている。そして、冷却水路4aは、隣接する2つの導電性セグメント4・4を一組として冷却系を構成している。これにより、冷却系は、一方の導電性セグメント4の上端部から冷却水を導入して下端部に流動させることにより一方の導電性セグメント4を冷却した後、下端部の連絡口4bを介して隣接する導電性セグメント4の冷却水路4aに流入させ、この冷却水路4aの下端部から上端部に流動させることにより他方の導電性セグメント4を冷却するようになっている。出湯部2を形成する導電性セグメント9についても同様の構成であり、冷却水路9a及び連絡口9bを備えている。
図2に示すように、側面壁3の外周側には、第1誘導加熱コイル5が設けられているとともに、出湯部2の外周側には、コイル手段としての第2誘導加熱コイル6が設けられている。第1誘導加熱コイル5は、側面壁3の底部から中央部にかけて巻回されている。一方、第2誘導加熱コイル6は、出湯部2の下端から上端にかけて巻回されている。そして、第1誘導加熱コイル5は溶解用電源7に、第2誘導加熱コイル6は電源手段としての出湯用電源8にそれぞれ接続されており、これらの電源7・8から交流電力が供給されたときに、側面壁3および出湯部2の壁面に沿って図示しない交番磁場を生成するようになっている。
溶解用電源7は、溶解対象物13を溶解させる程度の第1周波数の交流電力を出力するように設定されていると共に、周波数を任意に変更可能になっている。一方、出湯用電源8は、図1に示すように、溶解対象物13を溶解させる程度の第1周波数の交流電力を出力する溶解用電源部10と、溶解対象物13を凝固させる程度の第2周波数の交流電力を出力する凝固用電源部11とを有している。そして、両電源部10・11は、上述の溶解用電源7と同様に周波数を任意に変更可能になっている。
電源部10・11および溶解用電源7は、電源制御装置12に接続されている。溶解用電源7および溶解用電源部10の第1周波数は、2〜50kHz程度の高周波数に設定するようになっている。尚、凝固用電源部11の第2周波数は、通常、商用電源の周波数(100〜200Hz程度の低周波数)に設定されている。また、電源制御装置12は、動作信号を各電源7・8に出力することによって、各電源7・8における交流電力の出力と停止とを切り替え可能になっていると共に、出湯用電源8における溶解用電源部10と凝固用電源部11との作動を切り替え可能になっている。
また、図1及び図2に示すように、出湯部2の下方近傍には、ガス噴きつけ手段としてのガス噴霧器18が設けられている。なお、ガス噴霧器18は、環状で複数のガス吹き出し穴が設けられている。ガス噴霧器18は、不活性ガス供給装置19から供給される不活性ガス(Ar、He、Nなど)20を、少なくとも出湯時に噴射する。
出湯部2とガス噴霧器18とを拡大した図3において、出湯部2の底面2bは、底面2bの外周側から連通穴2aの下縁2cに向かって先細りの形状になっている。出湯部2の底面2bがこのような形状にされていることで、出湯時に溶解した溶解対象物13(後述する溶湯13B)は、その自重により出湯部2の底面2bに濡れ広がることなく流下していく。よって、溶解した溶解対象物13が出湯部2の底面2bに濡れ広がることがない。
また、少なくとも出湯時において、ガス噴霧器18からは、不活性ガス20が連通穴2aの下縁2cからその下方に亙る一定の領域に向かって噴き出される。このような構成にされることで、出湯時に溶解した溶解対象物13(溶湯13B)は不活性ガス20の噴きつけ力によって出湯部2の底面2bに濡れ広がることなく流下していく。よって、溶解した溶解対象物13(溶湯13B)が出湯部2の底面2bに濡れ広がることがない。また、ガス噴霧器18は周方向に複数のガス吹き出し穴が設けられているため、溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけたときに不活性ガス20の噴きつけ力によって溶湯13Bの流れが乱れることもない。
[誘導加熱溶解炉の動作]
上記の構成において、誘導加熱溶解炉の動作について説明する。先ず、図1に示すように、炉本体1の上方から溶解対象物13が投入されることによって、炉本体1への溶解対象物13の収容が行われる。
この後、冷却水路4a,9aに冷却水を流すことにより側面壁3及び出湯部2を冷却し、溶解の準備を完了する。そして、オペレータが溶解開始の指令を電源制御装置12に入力したとき、電源制御装置12は、溶解用電源7を動作状態にすることによって、第1周波数(高周波数)の交流電力を第1誘導加熱コイル5に出力させる。第1誘導加熱コイル5に交流電力が供給されると、第1誘導加熱コイル5から側面壁3の壁面に沿って交番磁場が生成され、この交番磁場により溶解対象物13が誘導加熱されることにより塊状片の表面から溶解される。そして、溶解した溶解対象物13が側面壁3の壁面に接触すると、側面壁3の冷却作用により溶解対象物13が再び凝固することによって、スカル14が側面壁3に沿って容器状に形成される。これにより、溶解初期においては、図4に示すように、大きな層厚のスカル14上に溶解した溶解対象物(溶湯)13Bが載置された状態となる。
尚、通電されていない第2誘導加熱コイル6(図1参照)は、交番磁場を生成していないため、出湯部2の周辺には、第1誘導加熱コイル5による小さな交番磁場が存在しているだけである。従って、出湯部2は、側面壁3による冷却で形成された大きな層厚のスカル14により閉口された状態になっている。
続いて、溶湯13Bを取り出す場合には、溶解用電源部10を動作状態にすることによって、第1周波数(高周波数)の交流電力を第2誘導加熱コイル6に出力させる。第2誘導加熱コイル6に交流電力が供給されると、第2誘導加熱コイル6により高周波の交番磁場が出湯部2の周辺に生成される。これにより、出湯部2の上方に存在するスカル14が誘導加熱により溶解することによって、出湯部2が開口した状態となり、溶湯13Bが自重により出湯部2を介して外部に出湯される。
溶湯13Bの出湯時には、図3に示すように、ガス噴霧器18から不活性ガス20が噴射される。これにより、不活性ガス20の噴きつけ力によって溶湯13Bは出湯部2の底面2bに濡れ広がることなく流下していく。更に、出湯部2の底面2bが、底面2bの外周側から連通穴2aの下端に向かって先細りの形状になっているため、自重により流下する溶湯13Bが出湯部2の底面2bに濡れ広がることもない。このように、溶湯13Bの底面2bへの濡れ広がりが防止されているため、出湯時に伝え漏れ等が生じることで出湯流(溶湯13Bの流れ)が乱れたり、出湯後に出湯部2の底面2bに凝固塊が付着したりすることがない。
また、ガス噴霧器18には周方向に複数のガス吹き出し穴が設けられているため、溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけたときに不活性ガス20の噴きつけ力によって出湯流が乱れることもない。
なお、溶湯13Bの取り出しを途中で中断したり、取り出し量を調整したりする場合には、第2誘導加熱コイル6への電力供給を溶解用電源部10から凝固用電源部11に切り替える。凝固用電源部11に切り替えると、出湯部2の周辺に第2周波数(低周波数)の交番磁場が生成され、溶湯13Bの表面からかなり深い部分まで渦電流が生じる。そして、この部分における電力密度が低くなり、加熱よりも専ら磁気圧が溶湯13Bを上方に持ち上げるように作用する。これにより、出湯部2に加わる溶湯13Bの自重による圧力が低減されることによって、出湯量が減少する。
出湯を停止させる場合には、凝固用電源部11による第2周波数(低周波数)の交番磁場により出湯部2の開口径を順次減少させていき、溶解対象物13の凝固を完全に進行させて、出湯部2を閉口させる。但し、出湯を停止させる凝固用電源部11は必ずしも必要ではなく、出湯を途中で止めたい時などにおいて付属される。
[本実施の形態の概要]
以上のように、本実施の形態の誘導加熱溶解炉は、溶解対象物13を収容する炉本体1と、炉本体1の底部に設けられ、溶解した溶解対象物13からなる溶湯13Bが流下される連通穴2aを備えた出湯部2と、出湯部2の外周側に配置され、出湯部2に収容された溶解対象物13を誘導加熱する第2誘導加熱コイル6と、第2誘導加熱コイル6に電力を供給する出湯用電源8と、出湯部2の底面2bの近傍に設けられ、少なくとも連通穴2aの下縁に位置する溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけるガス噴霧器18と、を備えた構成にされている。
上記の構成によると、出湯部2の底面2bの近傍に設けられたガス噴霧器18が、少なくとも連通穴2aの下縁に位置する溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけることで、出湯時に溶湯13Bは不活性ガス20の噴きつけ力によって出湯部2の底面2bに濡れ広がることなく流下していくため、溶湯13Bが出湯部2の底面2bに濡れ広がるのを防止することができる。よって、出湯時に出湯流が乱れて安全で安定した鋳造が困難となったり、出湯後に出湯部2の底面2bに凝固塊が付着して連続出湯が困難となったりすることを防止することができる。
また、本実施の形態の誘導加熱溶解炉において、ガス噴霧器18が、複数のガス吹き出し穴を周方向に備えた環状パイプである構成にされている。上記の構成によると、環状パイプからなるガス噴霧器18のガス吹き出し穴が、周方向に複数設けられることで、少なくとも連通穴2aの下縁に位置する溶湯13Bに向かって不活性ガス20を噴きつけたときに不活性ガス20の噴きつけ力によって出湯流が乱れるのを防止することができる。
また、本実施の形態の誘導加熱溶解炉は、溶解対象物13を収容する炉本体1と、炉本体1の底部に設けられ、溶解した溶解対象物13からなる溶湯13Bが流下される連通穴2aを備えた出湯部2と、出湯部2の外周側に配置され、出湯部2に収容された溶解対象物13を誘導加熱する第2誘導加熱コイル6と、第2誘導加熱コイル6に電力を供給する出湯用電源8と、を備え、出湯部2の底面2bが、底面2bの外周側から連通穴2aの下縁に向かって先細りの形状になっている構成にされている。
上記の構成によると、出湯部2の底面2bが、底面2bの外周側から連通穴2aの下縁に向かって先細りの形状になっており、出湯時に溶湯13Bはその自重により出湯部2の底面2bに濡れ広がることなく流下していくため、溶湯13Bが出湯部2の底面2bに濡れ広がるのを防止することができる。よって、出湯時に出湯流が乱れて安全で安定した鋳造が困難となったり、出湯後に出湯部2の底面2bに凝固塊が付着して連続出湯が困難となったりすることを防止することができる。
[本実施の形態の変形例]
尚、本実施の形態においては、第1誘導加熱コイル5と第2誘導加熱コイル6とを独立して作動させるようになっているが、これに限定されることはない。即ち、誘導加熱溶解炉は、第1誘導加熱コイル5と第2誘導加熱コイル6とを一体的に有した誘導加熱コイルと、このコイルに任意の周波数で交流電力を供給可能な溶解・出湯用電源と、溶解対象物13の溶解時においては出湯部2を凝固した溶解対象物13で閉口する一方、溶湯13Bの取り出し時においては溶解対象物13を溶解させて出湯部2を開口させるように、溶解・出湯用電源を制御する電源制御装置とを備えた構成にされていても良い。
また、本実施の形態においては、連通穴2aの下縁2cからその下方に亙る一定の領域に向かって不活性ガス20を噴きつけるガス噴霧器18を備えた構成にされているとともに、出湯部2の底面2bが、底面2bの外周側から連通穴2aの下端に向かって先細りの形状になっている構成としたが、どちらか一方の構成のみを備えたものであってよい。
誘導加熱溶解炉の概略構成を示す説明図である。 誘導加熱溶解炉の斜視図である。 出湯部とガス噴霧器とを示す拡大図である。 溶解対象物の溶解される過程を示す説明図である。
符号の説明
1 炉本体
2 出湯部
2a 連通穴
2b 底面
6 第2誘導加熱コイル
8 出湯用電源
13 溶解対象物
13B 溶湯
18 ガス噴霧器
20 不活性ガス

Claims (3)

  1. 溶解対象物を収容する収容手段と、
    前記収容手段の底部に設けられ、溶解した溶解対象物からなる溶湯が流下される連通穴を備えた出湯部と、
    前記出湯部の外周側に配置され、前記出湯部に収容された溶解対象物を誘導加熱するコイル手段と、
    前記コイル手段に電力を供給する電源手段と、
    前記出湯部の底面の近傍に設けられ、少なくとも前記連通穴の下縁に位置する溶湯に向かってガスを噴きつけるガス噴きつけ手段と、
    を備えたことを特徴とする誘導加熱溶解炉。
  2. 前記ガス噴きつけ手段が、複数のガス吹き出し穴を周方向に備えた環状パイプであることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱溶解炉。
  3. 溶解対象物を収容する収容手段と、
    前記収容手段の底部に設けられ、溶解した溶解対象物からなる溶湯が流下される連通穴を備えた出湯部と、
    前記出湯部の外周側に配置され、前記出湯部に収容された溶解対象物を誘導加熱するコイル手段と、
    前記コイル手段に電力を供給する電源手段と、
    を備え、
    前記出湯部の底面が、当該底面の外周側から前記連通穴の下縁に向かって先細りの形状になっていることを特徴とする誘導加熱溶解炉。
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