JP2007162765A - 油圧制御弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増大、加工工程の増大をすることなく、十分な濾過面積・流路面積を確保しつつ、スリーブ2内部から外部への作動油の流動に対するフィルタ7の径拡大を防止し異物除去を確実に行える油圧制御弁を提供することを目的とする。
【解決手段】フィルタ7のフィルタ両端部30、31にスリット32、33を設けて、スリット32、33同士を係合することにより、フィルタ両端部30、31を連結した。これにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に伴い、フィルタ7に径を拡大させる方向の力が加わっても、径が拡大する虞はない。また、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなっていく構造にすることにより、大径部12に挟まれた小径部13の軸方向長さが、フィルタ7の幅(短手方向の長さ)に対して十分に大きくない場合でも、フィルタ7が大径部12に引っ掛かかることなく、容易に巻きつけることが可能である。
【選択図】図2
【解決手段】フィルタ7のフィルタ両端部30、31にスリット32、33を設けて、スリット32、33同士を係合することにより、フィルタ両端部30、31を連結した。これにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に伴い、フィルタ7に径を拡大させる方向の力が加わっても、径が拡大する虞はない。また、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなっていく構造にすることにより、大径部12に挟まれた小径部13の軸方向長さが、フィルタ7の幅(短手方向の長さ)に対して十分に大きくない場合でも、フィルタ7が大径部12に引っ掛かかることなく、容易に巻きつけることが可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、作動油に含まれる異物の侵入を防止するためのフィルタが設けられた油圧制御弁に関する。
油圧制御弁は、ポートが形成された略筒状のスリーブと、このスリーブの内部で軸方向へ摺動自在に支持されてポートの切り替えを行うスプールと、スプールを駆動させる電磁アクチュエータ等からなるものが一般的に知られている。
エンジンの可変バルブタイミング機構(以下、可変バルブタイミング機構を「VVTシステム」という。)の油圧回路に用いられる油圧制御弁の場合、作動油の流動過程には、エンジンのポンプ側から油圧制御弁への流入、VVTシステムのアクチュエータ側への流出、及び同アクチュエータからの流入が、エンジンを通じて油圧制御弁へある。
これらの内、油圧制御弁への流入過程において、作動油に含まれる異物が油圧制御弁に流入しないようにするために、スリーブのポートにはフィルタが配されている。
これらの内、油圧制御弁への流入過程において、作動油に含まれる異物が油圧制御弁に流入しないようにするために、スリーブのポートにはフィルタが配されている。
スリーブのポートに配されるフィルタについて、特許文献1には、多数の小孔付きの板材を、自己巻きつき力により、スリーブに筒状に装着されるフィルタが開示されている。
スリーブ内部から外部へ作動油が流動するポートに配されたフィルタにおいては、フィルタの内周から力が加わるため、フィルタの自己巻きつき力に抗してフィルタが径を拡大する虞があり、濾過機能を満足に発揮できなくなる可能性が懸念される。
そのため、特許文献1では、自己巻きつき力を強化するために、板体に曲げ加工等を施し付勢部を設けるなどの発明がなされている。
スリーブ内部から外部へ作動油が流動するポートに配されたフィルタにおいては、フィルタの内周から力が加わるため、フィルタの自己巻きつき力に抗してフィルタが径を拡大する虞があり、濾過機能を満足に発揮できなくなる可能性が懸念される。
そのため、特許文献1では、自己巻きつき力を強化するために、板体に曲げ加工等を施し付勢部を設けるなどの発明がなされている。
また、特許文献2には、多数の小孔付きの板材からなり、スリーブに巻きつけられた後に、その上からスナップリングにより装着されるフィルタ(特許文献2参照)が開示されている。
このフィルタでは、フィルタの自己巻きつき力に加えて、スナップリングの締り力によって、フィルタをスリーブに装着するため、フィルタが径を拡大する虞は低減する。
このフィルタでは、フィルタの自己巻きつき力に加えて、スナップリングの締り力によって、フィルタをスリーブに装着するため、フィルタが径を拡大する虞は低減する。
しかし、特許文献1では、自己巻きつき力強化のために、曲げ加工等をしなければならず、加工工程が増大するという問題点がある。また、特許文献2では、装着にスナップリングが必要であり、部品点数の増大、加工工程の増大が必要になる。また、スナップリングが装着されている部分により、濾過面積が狭くなり、さらに、流路面積が狭くなるため、ポート自体を広げて、流路を拡大しなくてはならないという問題点がある。
また、スナップリングで締め付けている為、その分外部圧力に対してフィルタ自身が円筒曲面を保ちにくくなり(変形し易くなり)、特に低油温での作動油の粘性が上昇した際の耐圧信頼性が低下する虞がある。
特開2005−36912公報
特開2004−257454公報
また、スナップリングで締め付けている為、その分外部圧力に対してフィルタ自身が円筒曲面を保ちにくくなり(変形し易くなり)、特に低油温での作動油の粘性が上昇した際の耐圧信頼性が低下する虞がある。
そこで、本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、部品点数の増大、加工工程の増大をすることなく、十分な濾過面積・流路面積を確保し、また十分なフィルタの耐圧信頼性を確保しつつ、スリーブ内部から外部への作動油の流動に対するフィルタの径拡大を防止し、フィルタ機能を十分維持可能な油圧制御弁を提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の油圧制御弁によれば、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備えるフィルタ付き油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、板材を切込むことにより形成された一対の係合部が設けられ、係合部が係合することにより、両端部が連結される。
請求項1に記載の油圧制御弁によれば、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備えるフィルタ付き油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、板材を切込むことにより形成された一対の係合部が設けられ、係合部が係合することにより、両端部が連結される。
これにより、スリーブ内部から外部へ作動油が流動するポートに配されたフィルタにおいても(フィルタの径を拡大する方向に力が加わる場合でも)、板材の両端部が互いに係合して連結しているため、フィルタが径を拡大する虞はない。すなわち、スナップリングなどの別部品を用いることなく、スリーブにフィルタを巻きつけることができるので、部品点数を低減できる。また、フィルタ自身により係合がされるため、十分な濾過面積及び流路面積を確保することができる。また、スナップリングによるフィルタ自身を変形させる方向の締め付け力が無く、外部からの圧力に抗する耐圧信頼性を十分に確保できる。
さらに、一対の係合部は、板材の両端部に切込むことにより形成されたものであるから、エッチング加工等により濾過面を形成する際に同時に切込みを入れることができる。その後の曲げ加工等は一切不要であり、加工工程が低減できる。
さらに、一対の係合部は、板材の両端部に切込むことにより形成されたものであるから、エッチング加工等により濾過面を形成する際に同時に切込みを入れることができる。その後の曲げ加工等は一切不要であり、加工工程が低減できる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の油圧制御弁によれば、一対の係合部は、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合する。
これにより、スリーブ装着時に、フィルタの径が大きい状態から、板材の両端部を斜めにスライドさせながら徐々に径が小さくなるように巻きつけられるため、装着作業が行いやすい。
請求項2に記載の油圧制御弁によれば、一対の係合部は、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合する。
これにより、スリーブ装着時に、フィルタの径が大きい状態から、板材の両端部を斜めにスライドさせながら徐々に径が小さくなるように巻きつけられるため、装着作業が行いやすい。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の油圧制御弁によれば、一対の係合部は、両端部にそれぞれ設けられるとともに、互いに背向いの方向に開口したスリットであり、スリット同士が係合することにより両端部が連結され、スリットは、開口端から短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込みを有する。
これにより、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合することができるため、スリーブ装着時に、フィルタの径が大きい状態から、斜めにスライドさせながら徐々に径が小さくなるように巻きつけられるため、装着作業が行いやすい。
請求項3に記載の油圧制御弁によれば、一対の係合部は、両端部にそれぞれ設けられるとともに、互いに背向いの方向に開口したスリットであり、スリット同士が係合することにより両端部が連結され、スリットは、開口端から短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込みを有する。
これにより、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合することができるため、スリーブ装着時に、フィルタの径が大きい状態から、斜めにスライドさせながら徐々に径が小さくなるように巻きつけられるため、装着作業が行いやすい。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の油圧制御弁によれば、スリットは、反開口端側の端部において、略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれている。
これにより、スリットは反開口端側の端部において、凸形状の切り込まれた部分同士がかみ合い、スリット同士の係合がずれにくく、また、外れにくくなる。
請求項4に記載の油圧制御弁によれば、スリットは、反開口端側の端部において、略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれている。
これにより、スリットは反開口端側の端部において、凸形状の切り込まれた部分同士がかみ合い、スリット同士の係合がずれにくく、また、外れにくくなる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の油圧制御弁によれば、フィルタの両端部それぞれに軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
これにより、フィルタの径を拡大する方向に力が加わる場合でも、一対の係合部に加えて、フィルタの両端部それぞれが、スリーブと係合するため、さらに、フィルタが径を拡大する虞はなくなる。
請求項5に記載の油圧制御弁によれば、フィルタの両端部それぞれに軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
これにより、フィルタの径を拡大する方向に力が加わる場合でも、一対の係合部に加えて、フィルタの両端部それぞれが、スリーブと係合するため、さらに、フィルタが径を拡大する虞はなくなる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の油圧制御弁によれば、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、それぞれ、軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
請求項6に記載の油圧制御弁によれば、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、それぞれ、軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
これにより、フィルタ両端部がスリーブに係合されることにより、スリーブの内部から外部への作動油の流動に対して、フィルタ径の拡大防止を図ることができる。また、板材を切り込んだり、曲げ加工をしたりすることなく、非常に容易に製造することができ、巻きつける作業も容易である。
最良の形態1の油圧制御弁は、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、板材を切込むことにより形成された一対の係合部が設けられ、係合部が係合することにより、両端部が連結される。
一対の係合部は、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合する。
一対の係合部は、両端部にそれぞれ設けられるとともに、互いに背向いの方向に開口したスリットであり、スリット同士が係合することにより両端部が連結され、スリットは、開口端から短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込みを有する。スリットは、反開口端側の端部において、略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれている。
一対の係合部は、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合する。
一対の係合部は、両端部にそれぞれ設けられるとともに、互いに背向いの方向に開口したスリットであり、スリット同士が係合することにより両端部が連結され、スリットは、開口端から短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込みを有する。スリットは、反開口端側の端部において、略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれている。
最良の形態2の油圧制御弁は、フィルタの両端部それぞれに軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
最良の形態3の油圧制御弁は、作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、スリーブの外周に入出力ポートを覆って巻きつけられ作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、両端部には、それぞれ、軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、スリーブの外周壁には、突出部または切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の構成を図1ないし図4を用いて説明する。
本実施例の油圧制御弁1は、エンジンのVVTの油圧回路に用いられるものである。VVTシステムのアクチュエータは、図示しないエンジンのカムシャフトに取り付けられるものであり、油圧制御弁1の油供給、切替、信号により、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なものである。
実施例1の構成を図1ないし図4を用いて説明する。
本実施例の油圧制御弁1は、エンジンのVVTの油圧回路に用いられるものである。VVTシステムのアクチュエータは、図示しないエンジンのカムシャフトに取り付けられるものであり、油圧制御弁1の油供給、切替、信号により、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なものである。
油圧制御弁1は、スリーブ2とスプール3とからなると共にエンジン側取付け穴4内に配されたスプール弁5と、スプール3を軸方向へ駆動する電磁アクチュエータ6とを組み合わせたものである。スリーブ2には作動油中の異物がスリーブ2内に侵入するのを防止するフィルタ7が設けられている。
貯油タンク8に蓄えられた作動油は、ポンプ9で加圧されて、油圧制御弁1に供給される。そして、作動油は、油圧制御弁1から、VVTシステムの油圧アクチュエータ内に設けられたカムシャフトを進角側にする進角室及びカムシャフトを遅角側にする遅角室に供給される。また、不要となった作動油は、油圧制御弁1を通じて貯油タンク8に戻される。
貯油タンク8に蓄えられた作動油は、ポンプ9で加圧されて、油圧制御弁1に供給される。そして、作動油は、油圧制御弁1から、VVTシステムの油圧アクチュエータ内に設けられたカムシャフトを進角側にする進角室及びカムシャフトを遅角側にする遅角室に供給される。また、不要となった作動油は、油圧制御弁1を通じて貯油タンク8に戻される。
スリーブ2は略円筒形状を呈するものであり、複数の入出力ポートが形成されている。スリーブ2は、大径部12と、大径部12よりも外径が小さな小径部13を有している。 小径部13には、ポンプ9の作動油吐出口に連通する入力ポート14、進角室に連通する進角室連通ポート15、及び遅角室に連通する遅角室連通ポート16が形成されている。
入力ポート14、進角室連通ポート15、及び遅角室連通ポート16は、スリーブ2に形成された穴である。また、スリーブ2の一端側(図示左端側)には、作動油を戻すドレインポート17が形成されている。
入力ポート14、進角室連通ポート15、及び遅角室連通ポート16は、スリーブ2に形成された穴である。また、スリーブ2の一端側(図示左端側)には、作動油を戻すドレインポート17が形成されている。
スリーブ2には、入力ポート14、進角室連通ポート15及び遅角室連通ポート16を覆うフィルタ7が巻き付けられている。
図2に示すように、小径部13の軸方向の両端部には小径部13よりもやや外径が大きく、大径部12よりは小さい、中径部18が形成されている。フィルタ7は中径部18に支持されている。フィルタ7については、後に詳述する。
スプール3は、スリーブ2の内周側を軸方向に往復して、油路を切り替える。
図2に示すように、小径部13の軸方向の両端部には小径部13よりもやや外径が大きく、大径部12よりは小さい、中径部18が形成されている。フィルタ7は中径部18に支持されている。フィルタ7については、後に詳述する。
スプール3は、スリーブ2の内周側を軸方向に往復して、油路を切り替える。
電磁アクチュエータ6は、コイル22に通電することにより軸方向へ移動するプランジャ23を有する。プランジャ23の軸力はスプール3に伝達され、コイル22へ供給する電力を変化させることにより、スプール3は軸方向へ移動し、スリーブ2に形成されている各ポートと油路との連通が切り替えられる。
フィルタ7は、図1に示すように、スリーブ2の小径部13に各ポートを覆うように巻きつけられている。
以下、進角室連通ポート15を覆うように巻きつけられたフィルタ7について説明するが、遅角室連通ポート16を覆うように巻きつけられたフィルタ7、及び、入力ポート14を覆うように巻きつけられたフィルタ7も同様の構成である。
以下、進角室連通ポート15を覆うように巻きつけられたフィルタ7について説明するが、遅角室連通ポート16を覆うように巻きつけられたフィルタ7、及び、入力ポート14を覆うように巻きつけられたフィルタ7も同様の構成である。
フィルタ7は、金属の薄い板材27から形成されており、エッチング加工により形成された複数の孔28が設けられて、濾過面29が形成されている。フィルタ7は、長手(円周)方向の両端部であるフィルタ両端部30、31が重なる筒状となり、スリーブ2に巻きつけられている(図2参照)。
また、フィルタ7は、フィルタ両端部30、31を離間させることにより、内径が縮小する方向へ変形しようとする弾性力を有しているため、自身の弾性力によってもスリーブ2に巻きつくことができるようになっている。
また、請求項1〜5記載のフィルタ7は、この自己巻きつき力がなくても、係合部が正しく係合していれば、十分機能を満足できる構成となっている。この自己巻きつき力を設定しない場合は、さらに熱処理工程、巻きつき力の検査工程等を廃止できる。
また、フィルタ7は、フィルタ両端部30、31を離間させることにより、内径が縮小する方向へ変形しようとする弾性力を有しているため、自身の弾性力によってもスリーブ2に巻きつくことができるようになっている。
また、請求項1〜5記載のフィルタ7は、この自己巻きつき力がなくても、係合部が正しく係合していれば、十分機能を満足できる構成となっている。この自己巻きつき力を設定しない場合は、さらに熱処理工程、巻きつき力の検査工程等を廃止できる。
図3は、フィルタ両端部30、31を離間し、拡径した際のフィルタ7の斜視図である。孔28は、後述するスリット32、33の周囲を除く板材27の全体にわたり概ね均一に形成されている。また、孔28の内径は、それぞれ概ね同一である。尚、フィルタ7と大径部12との間の隙間の距離は、フィルタ7の孔28の内径よりも小さくなっており、作動油がフィルタ7と大径部12との間を流れても、作動油に含まれる孔28よりも大きい異物がこの隙間を通過することはない。
フィルタ両端部30、31にはそれぞれ、互いに背向いの方向に開口したスリット32、33が設けられている。
図3に示すように、長手方向の一端部30に設けられたスリット32は、図示右側部に開口端32aを有し、他端部31に設けられたスリット33は図示左側部に開口端33aを有し、それぞれ短手方向の中心部付近まで切り込まれている。
図3に示すように、長手方向の一端部30に設けられたスリット32は、図示右側部に開口端32aを有し、他端部31に設けられたスリット33は図示左側部に開口端33aを有し、それぞれ短手方向の中心部付近まで切り込まれている。
各スリット32、33は開口端32a、33aから短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込み32b、33bを有する。
そして、傾斜状切込み32b、33bに続いて、反開口端側の端部に略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれた凸切込み32c、33c、及び、凸切込み32c、33cから短手方向の中心に向かって延設された直線切込み32d、33dを有している。
このスリット32、33は、孔28を加工するのと同時にエッチング又はプレス打抜き等の加工により加工される。
そして、傾斜状切込み32b、33bに続いて、反開口端側の端部に略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれた凸切込み32c、33c、及び、凸切込み32c、33cから短手方向の中心に向かって延設された直線切込み32d、33dを有している。
このスリット32、33は、孔28を加工するのと同時にエッチング又はプレス打抜き等の加工により加工される。
〔実施例1のフィルタ7の取付け方法〕
実施例1のフィルタ7の取付け方法を図2及び4を用いて説明する。
まず、フィルタ両端部30、31を離間させ、離間させた端部間にスリーブ2を挿入する。次に、フィルタ両端部30、31を、それぞれのスリット32、33の開口端32a、33a同士が対向する位置に持っていき、開口端32a、33aから徐々にスリット32、33同士を係合させる。係合し始めのフィルタ7の巻き径は、大径部12の外径よりも大きい。
実施例1のフィルタ7の取付け方法を図2及び4を用いて説明する。
まず、フィルタ両端部30、31を離間させ、離間させた端部間にスリーブ2を挿入する。次に、フィルタ両端部30、31を、それぞれのスリット32、33の開口端32a、33a同士が対向する位置に持っていき、開口端32a、33aから徐々にスリット32、33同士を係合させる。係合し始めのフィルタ7の巻き径は、大径部12の外径よりも大きい。
傾斜状切込み32b、33b同士が係合する際には、フィルタ両端部30、31をそれぞれ斜めにスライドさせると共に、巻き径が小さくなる方向にスライドさせることにより係合する。フィルタ両端部30、31のズレが小さくなり、フィルタ両端部30、31が共に小径部13の軸方向の幅に収まる頃には、フィルタ7の巻き径は、大径部12の外径よりも小さくなり、中径部18の外径に近づいていく。
そして、傾斜状切込み32b、33b同士の係合が終わると、凸切込み32c、33c同士の係合がされて、最終的に、図2に示すように、フィルタ7はスリーブ2に巻きつけられ、スリット32、33の係合により、フィルタ両端部30、31は連結される。
尚、フィルタ7は、フィルタ両端部30、31が連結した連結部34が、進角室連通ポート15が開口していない部分に位置するように巻きつけられる。
そして、傾斜状切込み32b、33b同士の係合が終わると、凸切込み32c、33c同士の係合がされて、最終的に、図2に示すように、フィルタ7はスリーブ2に巻きつけられ、スリット32、33の係合により、フィルタ両端部30、31は連結される。
尚、フィルタ7は、フィルタ両端部30、31が連結した連結部34が、進角室連通ポート15が開口していない部分に位置するように巻きつけられる。
〔実施例1の作用〕
進角室連通ポート15に巻きつけられたフィルタ7には、スリーブ2内部から進角室へ作動油が流動する際、フィルタ7には、径を拡大させようとする方向に力が加わる。
フィルタ両端部30、31が連結した連結部34では、フィルタ7の内周から力が加わる。すなわち、径を拡大させようとする方向に力が加わる。しかし、その場合でも、スリット32、33同士が係合しているため、フィルタ両端部30、31の連結が外れたり、径を拡大したりすることはない。
尚、万が一、凸切込み32c、33c同士の係合が外れそうになったとしても、傾斜状切込み32b、33b同士の係合により、径を拡大する方向への変位が、横方向への変位に変換され、フィルタ7が大径部12の軸方向面に当接することで、フィルタ径を拡大することを防止する。
進角室連通ポート15に巻きつけられたフィルタ7には、スリーブ2内部から進角室へ作動油が流動する際、フィルタ7には、径を拡大させようとする方向に力が加わる。
フィルタ両端部30、31が連結した連結部34では、フィルタ7の内周から力が加わる。すなわち、径を拡大させようとする方向に力が加わる。しかし、その場合でも、スリット32、33同士が係合しているため、フィルタ両端部30、31の連結が外れたり、径を拡大したりすることはない。
尚、万が一、凸切込み32c、33c同士の係合が外れそうになったとしても、傾斜状切込み32b、33b同士の係合により、径を拡大する方向への変位が、横方向への変位に変換され、フィルタ7が大径部12の軸方向面に当接することで、フィルタ径を拡大することを防止する。
〔実施例1の効果〕
スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に伴い、フィルタ7に径を拡大させる方向の力が加わっても、フィルタ両端部30、31にスリット32、33を設けて、スリット32、33同士を係合することにより、フィルタ両端部30、31をしっかりと連結しているため、径が拡大する虞はない。
また、スナップリングなどの付属の部品を用いて、フィルタ7を拘束するのではなく、フィルタ7自身にフィルタ両端部30、31を連結させる手段を設けたことにより、部品点数が増大することはない。フィルタ7の外部に部品を巻きつける構成ではないので、流路面積が狭くなることもなく、十分な濾過面積が確保できる。また、フィルタ7自身の耐圧強度が、十分確保できる。
そして、スリット32、33を設けるだけでフィルタ両端部30、31の連結が行なえるため、係合部の曲げ加工の必要がなく、フィルタ7の濾過面29を形成するのと同時にエッチング又はプレス打抜き等の加工方法により、同時に加工でき、加工工程を増大させることもない。
スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に伴い、フィルタ7に径を拡大させる方向の力が加わっても、フィルタ両端部30、31にスリット32、33を設けて、スリット32、33同士を係合することにより、フィルタ両端部30、31をしっかりと連結しているため、径が拡大する虞はない。
また、スナップリングなどの付属の部品を用いて、フィルタ7を拘束するのではなく、フィルタ7自身にフィルタ両端部30、31を連結させる手段を設けたことにより、部品点数が増大することはない。フィルタ7の外部に部品を巻きつける構成ではないので、流路面積が狭くなることもなく、十分な濾過面積が確保できる。また、フィルタ7自身の耐圧強度が、十分確保できる。
そして、スリット32、33を設けるだけでフィルタ両端部30、31の連結が行なえるため、係合部の曲げ加工の必要がなく、フィルタ7の濾過面29を形成するのと同時にエッチング又はプレス打抜き等の加工方法により、同時に加工でき、加工工程を増大させることもない。
また、開口端32a、33aから短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込み32b、33bを有するスリット32、33であるため、係合し始めは、巻き径が大きい状態であり、係合を進めていく間に徐々に巻き径が小さくなり、最終的に、スリーブ2に巻きつけられる構成となる。
また、大径部12に挟まれた小径部13の軸方向長さが、フィルタ7の幅(短手方向の長さ)に対して十分に大きくない場合、フィルタ7を巻きつけてから軸方向にスライドさせて係合しようとすることは困難である。しかし、本実施例では、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなっていく構造にすることにより、フィルタ7を巻きつける途中にフィルタ7が大径部12に引っ掛かかることなく、容易に巻きつけることが可能である。
また、大径部12に挟まれた小径部13の軸方向長さが、フィルタ7の幅(短手方向の長さ)に対して十分に大きくない場合、フィルタ7を巻きつけてから軸方向にスライドさせて係合しようとすることは困難である。しかし、本実施例では、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなっていく構造にすることにより、フィルタ7を巻きつける途中にフィルタ7が大径部12に引っ掛かかることなく、容易に巻きつけることが可能である。
凸切込み32c、33cを設けることにより、フィルタ両端部30、31の連結が外れたり、スリット32、33の係合がずれたりするのを確実に防ぐことができ、ずれた所から、異物が侵入するのを防ぐことができる。
〔実施例2の構成〕
実施例2の構成を図5及び6を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
本実施例では、実施例1のスリット32、33に加えて、フィルタ両端部30、31それぞれに軸方向に突出する突出部37、38が設けられており、スリーブ2の外周壁には、突出部37、38が係合する係合溝39が設けられている。
実施例2の構成を図5及び6を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
本実施例では、実施例1のスリット32、33に加えて、フィルタ両端部30、31それぞれに軸方向に突出する突出部37、38が設けられており、スリーブ2の外周壁には、突出部37、38が係合する係合溝39が設けられている。
図5に示すように、フィルタ7の長手方向の一端部30には、スリット32の開口端32aよりも長手方向の端の位置に、図示右側部から図示右方向に突出する突出部37が設けられている。
また、フィルタ7長手方向の他端部31には、スリット33の開口端33aよりも長手方向の中心の方向の位置に、図示右側部から図示右方向に突出する突出部38が設けられている。
それぞれの突出部37、38は、スリーブ2に巻きつけられた状態で重なるような位置に設けられている(図6参照)。
また、フィルタ7長手方向の他端部31には、スリット33の開口端33aよりも長手方向の中心の方向の位置に、図示右側部から図示右方向に突出する突出部38が設けられている。
それぞれの突出部37、38は、スリーブ2に巻きつけられた状態で重なるような位置に設けられている(図6参照)。
そして、スリーブ2には、図示右側の大径部12の小径部側に開口した、フィルタ7の突出部37、38に対応する係合溝39が形成されている。
両突出部37、38は、スリーブ2に巻きつけられた状態で重なるため、両突出部37、38は共に係合溝39に係合される。
両突出部37、38は、スリーブ2に巻きつけられた状態で重なるため、両突出部37、38は共に係合溝39に係合される。
本実施例では、両突出部37、38は同一の係合溝39に係合されるが、フィルタ7を巻きつけたときに両突出部37、38が重ならず、スリーブ2に設けられた別々の係合溝39に係合されてもよい。
尚、本実施例のように、両突出部37、38が同一の係合溝39に係合される構成は、係合溝39の加工が少なくて済むために好ましい。
また、突出部37、38は図示右側側部だけでなく、両側に設けてもよい。
また、フィルタ7に切欠部を設けて、スリーブ2に突出部を設けて係合してもよい。
尚、本実施例のように、両突出部37、38が同一の係合溝39に係合される構成は、係合溝39の加工が少なくて済むために好ましい。
また、突出部37、38は図示右側側部だけでなく、両側に設けてもよい。
また、フィルタ7に切欠部を設けて、スリーブ2に突出部を設けて係合してもよい。
〔実施例2の効果〕
スリット32、33の係合によるフィルタ両端部30、31の係合に加えて、フィルタ両端部30、31がスリーブ2に係合されることにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に対して、フィルタ径のさらなる拡大防止を図ることができる。スリット32、33の係合によるフィルタ両端部30、31の連結と、フィルタ両端部30、31とスリーブ2との係合により、二重にフィルタ径の拡大及びフィルタ7の外れを防止することができ、確実に異物の侵入を阻止し、より油圧制御弁1の信頼性を高めることができる。
スリット32、33の係合によるフィルタ両端部30、31の係合に加えて、フィルタ両端部30、31がスリーブ2に係合されることにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に対して、フィルタ径のさらなる拡大防止を図ることができる。スリット32、33の係合によるフィルタ両端部30、31の連結と、フィルタ両端部30、31とスリーブ2との係合により、二重にフィルタ径の拡大及びフィルタ7の外れを防止することができ、確実に異物の侵入を阻止し、より油圧制御弁1の信頼性を高めることができる。
〔実施例3の構成〕
実施例3の構成を図7を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
本実施例では、フィルタ両端部30、31それぞれに軸方向に突出する突出部40A、40B及び突出部41A、41Bが設けられており、スリーブ2の外周壁には、突出部40A、41Aが係合する係合溝42、突出部40B、41Bが係合する係合溝43が設けられている。
実施例1、2とは異なり、フィルタ両端部30、31に切込み等は設けられていない。
実施例3の構成を図7を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
本実施例では、フィルタ両端部30、31それぞれに軸方向に突出する突出部40A、40B及び突出部41A、41Bが設けられており、スリーブ2の外周壁には、突出部40A、41Aが係合する係合溝42、突出部40B、41Bが係合する係合溝43が設けられている。
実施例1、2とは異なり、フィルタ両端部30、31に切込み等は設けられていない。
図7に示すように、フィルタ両端部30、31それぞれに、軸方向に突出する突出部40A及び突出部41Aが設けられている。図示左方向に突出する突出部40B及び突出部41Bが設けられている。同じ側部に設けられた突出部40Aと突出部41A、及び、突出部40Bと突出部41Bとが、スリーブ2に巻きつけられた状態で重なるような位置に設けられている(図7(b)参照)。
そして、スリーブ2には、大径部12の小径部側に開口した、フィルタ7の突出部40A、41Aに対応する係合溝42、突出部40B、41Bに対応する係合溝43が形成されている。
フィルタ7がスリーブ2に巻きつけられた状態で、同じ側部に設けられた突出部40Aと突出部41A、及び、突出部40Bと突出部41Bとがそれぞれ重なり、突出部40A、41Aは係合溝42に、突出部40B、41Bは係合溝43に係合される。
フィルタ7がスリーブ2に巻きつけられた状態で、同じ側部に設けられた突出部40Aと突出部41A、及び、突出部40Bと突出部41Bとがそれぞれ重なり、突出部40A、41Aは係合溝42に、突出部40B、41Bは係合溝43に係合される。
〔実施例3の効果〕
フィルタ両端部30、31がスリーブ2に係合されることにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に対して、フィルタ径の拡大防止を図ることができる。実施例1、2のように、スリットを設けることなく、非常に容易に製造することができる。また、巻きつける作業も、フィルタ7の突出部40A、40B及び突出部41A、41Bを、スリーブ2の係合溝42、43に係合させるだけであるため容易である。
フィルタ両端部30、31がスリーブ2に係合されることにより、スリーブ2の内部から外部への作動油の流動に対して、フィルタ径の拡大防止を図ることができる。実施例1、2のように、スリットを設けることなく、非常に容易に製造することができる。また、巻きつける作業も、フィルタ7の突出部40A、40B及び突出部41A、41Bを、スリーブ2の係合溝42、43に係合させるだけであるため容易である。
〔変形例〕
実施例1、2では、フィルタ両端部30、31に設けられた一対の係合部は、互いに背向いの方向に開口するスリット32、33であったが、以下の態様でもよい。
実施例1、2では、フィルタ両端部30、31に設けられた一対の係合部は、互いに背向いの方向に開口するスリット32、33であったが、以下の態様でもよい。
図8では、フィルタ両端部30、31に、端側に開いたコの字状の切込みが入っている。このコの字状切込み50、51は、フィルタ7の短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状の傾斜部分50a、51aを有している。コの字状切込み50、51によって区画された舌状部50b、51b同士を係合することによって、フィルタ両端部30、31が連結される。
具体的には、巻きつけた際に、一端部30の舌状部50bを、他端部31の舌状部51bよりも外側にすることにより、フィルタ両端部30、31が連結する。
傾斜部分50a、51aを有するために、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなるように係合することが可能である。
具体的には、巻きつけた際に、一端部30の舌状部50bを、他端部31の舌状部51bよりも外側にすることにより、フィルタ両端部30、31が連結する。
傾斜部分50a、51aを有するために、斜めにスライドさせながら、巻き径が小さくなるように係合することが可能である。
また、コの字状切込み50、51を、フィルタ7の幅に対して十分に小さい幅に形成し、フィルタ7の短手方向に複数連接してもよい。これによれば、フィルタ7を巻きつける際に、スライドさせる距離が短くなり、且つ、複数の箇所で係合できる。
また、実施例1、2では、スリット32、33の開口端32a、33aは短手方向の側部に開口していたが、長手方向の側部に開口していてもよい。
また、実施例1、2では、スリット32、33の開口端32a、33aは短手方向の側部に開口していたが、長手方向の側部に開口していてもよい。
1 油圧制御弁
2 スリーブ
7 フィルタ
14 入力ポート
15 進角室連通ポート(入出力ポート)
16 遅角室連通ポート(入出力ポート)
27 板材
29 濾過面
30、31 フィルタ両端部
32、33 スリット(一対の係合部)
32a、33a 開口端
32b、33b 傾斜状切込み
32c、33c 凸切込み
37、38 突出部
39 係合溝(スリーブ側係合部)
40A、40B、41A、41B 突出部
42、43 係合溝(スリーブ側係合部)
50、51 コの字状切込み(一対の係合部)
2 スリーブ
7 フィルタ
14 入力ポート
15 進角室連通ポート(入出力ポート)
16 遅角室連通ポート(入出力ポート)
27 板材
29 濾過面
30、31 フィルタ両端部
32、33 スリット(一対の係合部)
32a、33a 開口端
32b、33b 傾斜状切込み
32c、33c 凸切込み
37、38 突出部
39 係合溝(スリーブ側係合部)
40A、40B、41A、41B 突出部
42、43 係合溝(スリーブ側係合部)
50、51 コの字状切込み(一対の係合部)
Claims (6)
- 作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、
スリーブの外周に前記入出力ポートを覆って巻きつけられ前記作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、
前記フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、前記板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、前記両端部には、前記板材を切込むことにより形成された一対の係合部が設けられ、前記係合部が係合することにより、前記両端部が連結されることを特徴とする油圧制御弁。 - 請求項1に記載の油圧制御弁において、
前記一対の係合部は、斜め方向で、且つ、巻き径を徐々に小さくする方向にスライドさせることにより係合することを特徴とする油圧制御弁。 - 請求項2に記載の油圧制御弁において、
前記一対の係合部は、前記両端部にそれぞれ設けられるとともに、互いに背向いの方向に開口したスリットであり、前記スリット同士が係合することにより前記両端部が連結され、
前記スリットは、開口端から短手方向の中心に向かうほど、長手方向中心に向かって斜めに伸びる形状に切り込まれた傾斜状切込みを有することを特徴とする油圧制御弁。 - 請求項3に記載の油圧制御弁において、
前記スリットは、反開口端側の端部において、略長手方向の中心に突出する凸形状に切り込まれていることを特徴とする油圧制御弁。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の油圧制御弁において、
前記フィルタの両端部それぞれに軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、
前記スリーブの外周壁には、前記突出部または前記切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられていることを特徴とする油圧制御弁。 - 作動油の入出力ポートが形成された筒状のスリーブと、
スリーブの外周に前記入出力ポートを覆って巻きつけられ前記作動油に含まれる異物を除去するフィルタとを備える油圧制御弁において、
前記フィルタは、濾過面が形成された板材を環状に巻いて、前記板材の長手方向の両端部が重なる円筒状に形成され、
前記両端部には、それぞれ、軸方向に突出する突出部または切欠部が設けられており、
前記スリーブの外周壁には、前記突出部または前記切欠部が係合するスリーブ側係合部が設けられていることを特徴とする油圧制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005357214A JP2007162765A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 油圧制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005357214A JP2007162765A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 油圧制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007162765A true JP2007162765A (ja) | 2007-06-28 |
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ID=38245907
Family Applications (1)
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JP2005357214A Pending JP2007162765A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 油圧制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007162765A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011098361A1 (de) * | 2010-02-10 | 2011-08-18 | Hydraulik-Ring Gmbh | Cartridgeventil |
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JP2014025518A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Denso Corp | 流体制御弁、および、これを用いたバルブタイミング調整システム |
JP2014066356A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-04-17 | Denso Corp | スプール弁 |
DE102012110570A1 (de) | 2012-11-05 | 2014-05-08 | Hilite Germany Gmbh | Buchse für ein hydraulisches Kolbenventil, hydraulisches Kolbenventil und Nockenwellenversteller |
JP2015206422A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 日本電産トーソク株式会社 | フィルタ取付構造及びフィルタ取付方法 |
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EP3255325A1 (en) * | 2016-06-10 | 2017-12-13 | HUSCO Automotive Holdings LLC | Systems and methods for filter orientation on a control valve |
-
2005
- 2005-12-12 JP JP2005357214A patent/JP2007162765A/ja active Pending
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