JP2007162741A - フレア式管継手兼用の食い込み式管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】再利用可能な食い込み式管継手として、フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を提供することを目的とする。
【解決手段】外側に雄ねじ部15を形成した継手本体1と、この雄ねじ部15に螺合される締結ナット2と、締結ナット2により押圧されて継手本体1に当接される食い込み式スリーブ3とを備えている。そして、この食い込み式スリーブ3は、締結ナット側部分32に、接続すべき接続管5のフレア部を当接する所定フレア角のフレア用テーパ面34が形成されている。また、締結ナット2は、内面に、接続すべき接続管5のフレア部をフレア用テーパ面34に対し押圧して密着させることのできる押圧用テーパ面24が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレア式管接手としても使用可能なフレア式管継手兼用の食い込み式管継手に関する。
内部に流体を流す流体管に対し用いられる管継手は、管の劣化や流体供給管の劣化などが生じたときに交換、修理を容易に行うことができるように、取り外し可能なものが多く使われてきている。このような管継手としては、用途に応じ各種の構造のものが存在する。
例えば、流体管の中に冷媒が流れる空気調和機等においては、従来、管継手としてフレア式管継手が使用されていることが多い。特許文献1における図4はその一例である。
しかし、空気調和機等の冷凍サイクル装置においては、最近では、地球規模の自然環境保護のため、冷媒の変更が進められている。すなわち、冷媒は、従来のフロン冷媒から可燃性のある代替フロンや、使用圧力が高圧となる二酸化炭素などの自然冷媒に置換されつつある。このように、新しい冷媒には使用圧力が高くなるものや、可燃性を有するものがある。このため、新しい冷媒を使用する冷凍サイクル装置においては、管継手として、従来高圧流体を流通させる鋼管の接続に用いられていた食い込み式管継手が用いられる傾向にある。また、その開発が活発に行われるようになってきている。このような食い込み式管継手は、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特開2003−74769号公報 特開2005−36947号公報
そして、現在では、フレア式管継手と食い込み式管継手との双方が使用されるようになってきているが、両継手には、次のような一長一短がある。すなわち、フレア式管継手は、現場でのフレア加工を必要とする。したがって、フレア式管継手は、フレア工具がなければ使用することができないという問題があるとともに、フレア加工に熟練度を要するため、作業者により冷媒シール性能にバラツキが生じ易いという問題がある。しかしながら、フレア式管継手は、繰り返し再使用することができる。したがって、フレア接続の場合は、使用されていたフレア式管継手を再使用して、配管接続を容易にやり直しすることができるという利点がある。
一方、食い込み式管継手は、フレア加工のような現場加工が不要である。したがって、作業者の熟練度により冷媒シール性能にばらつきの生じることが少ない。しかしながら、食い込み式管継手を構成する食い込み式スリーブは、一旦使用されたものは再度使用することができないという問題がある。すなわち、食い込み式スリーブは、初めての締結の場合は、金属面が塑性変形してから加工硬化するため高いシール性を発揮する。しかし、一旦使用されたものを取り外して再使用するときは、食込み部が既に加工硬化しているため所定の塑性変形を実現することができない。このためためシール性が低下するとともに、温度変化による膨張収縮や振動等により経時的にゆるみが発生し、漏れが発生する恐れがある。したがって、食い込み式管継手を使用していた配管接続をやり直す場合には、食い込み式スリーブを取り寄せないと、やり直し作業ができないという問題がある。
このため、現場作業者からは、再利用可能な食い込み式管継手として、フレア式管継手兼用の食い込み式管継手の開発が要望されていた。
上記は、空気調和機における冷媒配管の管継手を例に取り説明したが、食い込み式管継手とフレア式管継手の長所、短所に関係する上記問題は、空気調和機等の冷凍サイクル装置以外においても同様の問題が存在する。
本発明は、従来技術に存在するこのような問題点に着目してなされたものである。すなわち、本発明は、再利用可能な食い込み式管継手として、フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑み成されたものである。本発明に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、外側に雄ねじ部を形成した継手本体と、前記雄ねじ部に螺合される締結ナットと、締結ナットにより押圧されて継手本体に当接される食い込み式スリーブとを備えている。そして、前記食い込み式スリーブは、締結ナット側部分に、接続すべき接続管のフレア部を当接する所定フレア角のフレア用テーパ面が形成されている。また、前記締結ナットは、内部に、接続すべき接続管のフレア部を前記フレア用テーパ面に対し押圧して密着させることのできる押圧用テーパ面が形成されている。
上述の如く構成されたフレア式管継手兼用の食い込み式管継手によれば、接続すべき接続管の端部にフレア部を加工せずに通常の食い込み式管継手として利用することができる。また、このフレア式管継手兼用の食い込み式管継手を次のようにしてフレア式管継手として使用することもできる。すなわち、接続すべき接続管の先端部にフレア加工を施し、このフレア部を、食い込み式スリーブの締結ナット側部分のフレア用テーパ面に当接し、この状態で締結ナットを継手本体に螺合する。これにより、配管のフレア部がフレア用テーパ面に密着されフレア接続が可能となる。なお、このようなフレア接続は、従来のフレア接続と同様に繰り返し再接続することができる。また、一旦、食い込み式管継手として使用された場合においてもフレア式管継手として利用することができる。図8及び図9に一旦、食い込み式管継手として使用された後にフレア式管継手として使用する場合の方法が示されている。この場合は、まず、食い込み式スリーブが食い込んだ状態の接続管の先端部分を、再利用配管部として切り取る。次いで、この再利用配管部を継手本体内の元の位置に挿入する。そして、再接続すべき接続管に締結ナットを外装した後、接続管の先端部にフレア加工を施す。次に、再利用配管部に食い込んでいる食い込み式スリーブの締結ナット側部分のフレア用テーパ面に再接続すべき接続管のフレア部を当接し、この状態で締結ナットを継手本体に螺合する。これにより、フレア接続が可能となる。
また、このように構成されたフレア式管継手兼用の食い込み式管継手において、前記継手本体は、内部に、食い込み式スリーブの継手本体側部分を接続すべき接続管側に食い込ませるようにガイドするガイド用テーパ面とを有するものとする。さらに、前記食い込み式スリーブは、継手本体側部分が、前記ガイド用テーパ面に対応する食い込み用テーパ面を有する食い込み部として形成されるとともに、この食い込み用テーパ面のテーパ角度が前記締結ナット側部分のフレア用テーパ面のテーパ角度より小さいものとすることもできる。
このように構成したものにおいては、締結ナットが継手本体に螺合されることにより、締結ナットの押圧用テーパ面が食い込み式スリーブのフレア用テーパ面に当接して、食い込み式スリーブを継手本体の方へ押し付ける。これにより、食い込み式スリーブの継手本体側部分の食い込み用テーパ面が継手本体のガイド用テーパ面に押し付けられる。このとき、食い込み式スリーブの継手本体側部分の先端部がガイド用テーパ面のガイド作用により接続すべき接続管に食い込むようになる。この場合において、ガイド用テーパ面のテーパ角度が締結ナット側部分のフレア用テーパ面のテーパ角度より小さく形成されているので、食い込み式スリーブの食い込み力を大きくすることができる。この結果、食い込み式スリーブの継手本体側部分を接続すべき接続管に食い込みやすくすることができる。
また、このような構成の食い込み式管継手において、食い込み式スリーブは、継手本体側部分と締結ナット側部分とを一体に形成したものとしてもよい。このようにすれば、食い込み式スリーブが1個で形成されるので、食い込み式スリーブの継手本体側部分と締結ナット側部分とを別体に形成する場合に比し管理すべき部品数が減少し、管理費用を低減することができる。また、この場合は、食い込み式スリーブの継手本体側部分と締結ナット側部分とが相互協働して、シール性能及び接続すべき接続管の結合性能を向上する。
また、このように一体に形成された食い込み式スリーブの継手本体側部分と締結ナット側部分との中間部における接続すべき接続管側内周面に、接続すべき接続管との間に隙間を形成する凹部を形成するようにしてもよい。このようにすれば、食い込み式スリーブの継手本体側部分は、継手本体のガイド用テーパ面に沿って配管に食い込むように変形しやすくなり、シール性能及び結合性能が向上する。
また、本発明に係る食い込み式管継手は、接続すべき接続管を冷凍サイクル装置の冷媒配管としたものとすることができる。このようにすれば、各種の空気調和機或いは冷凍装置に使用することができるばかりでなく、代替フロン冷媒や自然冷媒を使用する今後の空気調和機或いは冷凍装置用の管継手として好適なものとして使用することもできる。
本発明に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手によれば、フレア式管継手としても利用することができる。また、一旦食い込み式管継手として使用された後に配管をやり直す場合は、フレア式管継手として再利用することが可能となる。このため、部品取り寄せなどの手間及び時間を要することなく配管接続をやり直すことができる。
以下、この発明の実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手について、図1〜図9に基づき説明する。図1には、実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手の接続前の状態を示す部分断面組立図である。この図1に示す実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、冷凍サイクル装置用の冷媒配管の継手として用いられるものであって、継手本体1と、締結ナット2と、食い込み式スリーブ3とを備えている。そして、継手本体1の基端側(反締結ナット側)には固定側配管4がロー付け等により接続され、継手本体1の締結ナット側には、接続すべき接続管5が取り外し可能に接続される。なお、この実施の形態のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、銅合金により形成されている。
継手本体1は、図1及び図2に示すように、ソケット部11と、ナット部12と、管接続部13とから構成されている。ソケット部11は、固定側配管4が挿入されてロー付けされる部分である。ナット部12は、締結ナット締結時に継手本体1を保持するために外周がナット状に形成されている部分である。管接続部13は、締結ナット2を取り外し可能とすることにより、接続管5を取り外し可能に接続する部分である。この構成において、ソケット部11からナット部12にかけての内部には、固定側配管4を所定位置に接続するための接続口14が設けられている。
また、管接続部13は、図1及び図2に示すように、外周に締結ナット2を螺合するための雄ねじ部15が形成されている。また、管接続部13は、取り外し自在に接続すべき接続管5を所定位置で接続するために、接続管5の先端部を挿入するための接続口16を備えている。そして、管接続部13の締結ナット側端部、すなわち接続口16の端部には、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31を、接続管5側に食い込ませるようにガイドするガイド用テーパ面17が形成されている。このガイド用テーパ面17は、締結ナット側端面13aから接続口16に向かって縮径するものであり、管接続部13の内部において接続口16と連結している。
締結ナット2は、図1及び図3に示すように、中心軸方向に長いナット形状のものであって、内部には、継手本体1側に開放する円柱状の空間が形成されている。締結ナット2の内周面には、管接続部13の外周に形成された雄ねじ部15に螺合される雌ねじ部23が形成されている。また、締結ナット2は、空間の突き当たり側壁21の中心部に接続管5を貫通させる貫通孔22が形成されている。そして、貫通孔22の周囲の内面には、後述する食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34に対応する所定フレア角のテーパ面、すなわち、押圧用テーパ面24が形成されている。このように構成された押圧用テーパ面24は、後述するように、接続すべき接続管5の先端部にフレア部51が形成された場合には(図8及び図9参照)、このフレア部51をフレア用テーパ面34に対し、押圧して密着させることのできるように構成されている。
食い込み式スリーブ3は、図1に示すように、継手本体1のガイド用テーパ面17と締結ナット2の押圧用テーパ面24との間に介在するように配置されるものである。また、食い込み式スリーブ3は、図1及び図4に示すように、環状に形成されていて、その環状を構成する要素の管継手の中心軸方向の断面形状は、図4に示すように略山形をなしている。継手本体側部分31の斜面は、管接続部13の締結ナット側部分に形成されたガイド用テーパ面17に対応するテーパ面を形成する。このテーパ面が本発明にいう食い込み用テーパ面である。また、このように形成されることにより、継手本体側部分31が本発明における食い込み部として形成されている。また、食い込み式スリーブ3の締結ナット側部分32の斜面は、接続すべき接続管のフレア部51を当接する所定フレア角のテーパ面である。このテーパ面が本発明にいうフレア用テーパ面34である。また、このように形成される継手本体側部分31と締結ナット側部分32との中間部における接続すべき接続管5側の内周面に、接続管5との間に隙間を形成する凹部35が形成されている。
上記のように構成される本実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、次のようにして接続すべき接続管5が接続される。なお、以下の説明においては、継手本体1に予め固定側配管4がロー付けにより接続されているものとして説明する。
まず、このフレア式管継手兼用の食い込み式管継手を用いて接続管5を食い込み式接続する場合について、図1及び図5を用いて説明する。なお、図1は、締結ナット2を緩く締め付けた状態図、すなわち接続前の状態図であり、図5は締結ナット2の締め付けを完了した状態図、すなわち接続後の状態図である。
この場合は、まず、締結ナット2の貫通孔22に対し、接続管5の先端部を貫通させて、接続管5に締結ナット2を外装する。次に、継手本体1の管接続部13のガイド用テーパ面17に対し、食い込み式スリーブ3の食い込み用テーパ面33を対向させるように、食い込み式スリーブ3を継手本体1に保持する。そして、締結ナット2を貫通する接続管5の先端部を、管接続部13の接続口16に挿入する。次いで、締結ナット2の雌ねじ部23を管接続部13外周の雄ねじ部15に螺合させる。このようにして締結ナット2を緩く継手本体1に螺合した状態が図1の状態である。続いてさらに締結ナット2を締め付ける。この締め付けにより、継手本体1のガイド用テーパ面17に対し、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33が強く押し付けられる。この強い押し付けにより、継手本体側部分31の先端部が、ガイド用テーパ面17のガイド作用により接続管5の表面に食い込んでいく。このようにして、締結ナット2を締め付ける回転トルクが所定値になったところで締め付けを終え、接続作業が完了する。この結果、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31の先端部が接続管5の表面に所定量食い込んだ状態となって、接続管5の外周面と食い込み式スリーブ3の内周面との間が確実にシールされるとともに、接続管5の抜け止めを強固に行うことができる。また、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33が、継手本体1のガイド用テーパ面17に強固に密接されため、食い込み式スリーブ3と継手本体1との間が完全にシールされる。このようにして、本フレア式管継手兼用の食い込み式管継手により、通常の食い込み式管継手と同様に、接続管5を所定のシール性能と所定の結合性能をもって接続することができる。
次に、本フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を用いてフレア接続する場合について、図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は、締結ナット2を緩く締め付けた状態であり、図7は締結ナット2の締め付けを完了した状態図である。
図6に示すように、この場合もまず前述の場合と同様に、締結ナット2の貫通孔22に対し接続管5の先端部を貫通させて、接続管5に締結ナット2を外装する。次いで、フレア工具を用いて接続管5の先端部にフレア加工を行い、接続管5の先端部にフレア部51を形成する。次に、継手本体1の管接続部13のガイド用テーパ面17に対し、食い込み式スリーブ3の食い込み用テーパ面33を対向させるように、食い込み式スリーブ3を継手本体1に保持する。そして、図6に示すように、接続管5のフレア部51を食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34に当接させながら、締結ナット2の雌ねじ部23を管接続部13の雄ねじ部15に螺合させる。続いてさらに締結ナット2を、締め付けトルクが所定値になるまで締め付ける。これにより、図7に示すように、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33が、継手本体1のガイド用テーパ面17に強固に密接される。また、締結ナット2の押圧用テーパ面24が接続管5のフレア部51に密着され、さらに、フレア部51の反対側の表面が食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34に強く押し付けられて密接される。このようにして、締結ナット2の締め付けを終えた段階で接続作業は完了する。この接続により、食い込み式スリーブ3の食い込み用テーパ面33と継手本体1のガイド用テーパ面17との間、食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34とフレア部51との間、及びフレア部51との締結ナット2の押圧用テーパ面24との間がそれぞれシールされ、通常のフレア継手と同様のシール性能を得ることができる。
次に、本フレア式管継手兼用の食い込み式管継手により接続管5を食い込み式に接続した後、この接続管5を取り外して再接続する場合について、図8及び図9に基づき説明する。なお、図8は、締結ナット2を緩く締め付けた状態であり、図9は締結ナット2の締め付けを完了した状態図である。
この場合は、まず取り外した接続管5の先端部を切断して、図8に示すような再利用配管部5aを形成する。この切断においては、食い込み式スリーブの再利用を可能とするために、食い込み式スリーブ3を再利用配管部5aから外さないことが肝要である。何故ならば、先に述べたように、一旦食い込み式接続に使用された食い込み式スリーブ3は、配管から取り外されると、その後の利用ができなくなるからである。この発明では、配管に食い込んだ状態の食い込み式スリーブを再利用するようにしている。
また、再利用配管部5aを形成するに当っては、後の工程において、接続管5のフレア部51が食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34に確実に密着できるようにするために(図9参照)、切断位置に注意する必要がある。すなわち、再利用配管部5aにおいては、食い込んだ状態の食い込み式スリーブ3の締結ナット側の最先端の位置より外側に配管が突出しないように切断することが必要である。
次に、前述のフレア接続の場合と同様に、締結ナット2を外装した再接続すべき接続管5の先端部にフレア部51を形成する。次に、図8に示すように、先に形成した再利用配管部5aの継手本体1側の端部を管接続部13の接続口14に挿入する。これにより、食い込み式スリーブ3と接続管5との関係、食い込み式スリーブ3とガイド用テーパ面17との関係を接続やり直し前の状態に再現することが可能となる。
次いで、図8に示すように、上記のように取り付けられた再利用配管部5aに食い込んでいる状態の食い込み式スリーブのフレア用テーパ面34に接続管5のフレア部51を当接させながら、締結ナット2の雌ねじ部23を管接続部13の雄ねじ部15に螺合させる。続いて、さらに締結ナット2を、締め付けトルクが所定値になるまで締め付ける。これにより、図9に示すように、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33が、やり直し前の接続状態のように、継手本体1のガイド用テーパ面17に強固に密接される。また、締結ナット2の押圧用テーパ面24が接続管5のフレア部51に密着され、さらに、フレア部51の反対側の表面が食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34に強く押し付けられて密接される。締結ナット2の締め付けを終えた段階で接続作業は完了する。この接続により、食い込み式スリーブ3の食い込み用テーパ面33と継手本体1のガイド用テーパ面17との間、食い込み式スリーブ3のフレア用テーパ面34とフレア部51との間、及びフレア部51と締結ナット2の押圧用テーパ面24との間がそれぞれシールされ、通常のフレア継手と同様のシール性能を得ることができる。
上記実施の形態によれば次のような効果を奏することができる。
(1)本実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手によれば、接続すべき接続管5の先端部にフレア部51を加工しない場合は、通常の食い込み式管継手として利用することができる。また、接続すべき接続管5の先端部にフレア部51を加工した場合は、フレア式管継手として使用することができる。また、一旦、食い込み式管継手として使用されている場合において接続管5を取り外し、このフレア式管継手兼用の食い込み式管継手を再利用して接続管5を再接続するときは、食い込み式スリーブ3が食い込んだ状態の接続管5の先端部分を再利用配管部5aとして切り取り、この再利用配管部5aを継手本体1内の元の位置に挿入する。そして、再接続すべき接続管5の先端部にフレア部51を形成することにより、フレア式管継手として再使用することができる。
(2)この実施の形態に係る食い込み式スリーブ3は、継手本体側部分31にガイド用テーパ面17に対応する食い込み用テーパ面33が形成されるとともに、締結ナット側部分32に、接続管5のフレア部51を当接する所定フレア角のフレア用テーパ面34が形成されている。また、継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33のテーパ角度を締結ナット側部分32のフレア用テーパ面34のテーパ角度より小さいものとしている。これにより、食い込み式スリーブ3の接続管5に対する食い込み力を大きくすることができ、食い込み式スリーブ3の継手本体側部分31を接続管5に食い込みやすくすることができる。
(3)食い込み式スリーブ3は、継手本体側部分31と締結ナット側部分32とが一体に形成された一体物である。したがって、継手本体側部分31と締結ナット側部分32とを別体に形成する場合に比し、管理すべき部品点数が少なくなり、コストを低減することができる。また、組立作業を簡素化することができる。
(4)食い込み式スリーブ3は、継手本体側部分31と締結ナット側部分32との中間部における接続管5側内周面に、接続管5との間に隙間を形成する凹部35が形成されている。したがって、この食い込み式スリーブ3は、継手本体側部分31を継手本体1のガイド用テーパ面17に沿って配管に食い込ませるように変形しやすくなる。この結果、本実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手のシール性能及び結合性能が向上する。
(5)本実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、接続管5が冷媒配管であって、冷凍サイクル用に形成されている。したがって、このフレア式管継手兼用の食い込み式管継手を冷凍サイクル装置に用いることにより、シール性能を向上させることができる。このため、代替フロンや自然冷媒を用いる冷凍装置に好適な管継手を得ることができる。
上記実施の形態は、次のように変形することもできる。
(1)食い込み式スリーブ3は、上記実施の形態においては、継手本体側部分31と締結ナット側部分32とが一体に形成された一体物であるが、図10に示すように、継手本体側部分31aと締結ナット側部分32aとを分割した別体物としてもよい。この場合の継手本体側部分31aと締結ナット側部分32aとの分割線は、特許文献1の図6のように、外周側を略管継手の中心軸に対し垂直方向とし、内周側をガイド用テーパ面と同方向に傾斜させるとともに、この傾斜角度を食い込み用テーパ面33の傾斜角度より大きいものとするのが好ましい。こうすることにより、食い込み式管継手としてのシール性能及び結合性能を向上させることができる。また、上記実施の形態と同様にフレア式管継手兼用食い込み式管継手として用いることができる。
(2)食い込み式スリーブ3は、上記実施の形態においては、継手本体側部分31と締結ナット側部分32との中間部における接続管5側の内周面に、接続管5との間に隙間を形成する凹部35が形成されている。しかし、食い込み式スリーブ3の形状や材質により、このような凹部を形成せずに十分な食い込みを得ることもできる。
(3)食い込み式スリーブ3は、上記実施の形態においては、継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33のテーパ角度を締結ナット側部分32のフレア用テーパ面34のテーパ角度より小さいものとされている。しかし、食い込み式スリーブ3の形状や材質を適宜選定することにより、継手本体側部分31の食い込み用テーパ面33のテーパ角度を適宜変更することは可能である。したがって、本発明は、このようなテーパ角度の関係に限定されるものではない。
(4)上記実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手は、冷凍サイクル装置用であったが、他の用途の配管継手として使用することもできるものである。
本発明の実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手を、食い込み式管継手として使用する場合における接続前の状態を示す部分断面組立図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手における継手本体の部分断面図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手における締結ナットの部分断面図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手における食い込み式スリーブの部分断面図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を、食い込み式管継手として使用する場合における接続後の状態を示す部分断面組立図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を、フレア式管継手として使用する場合における接続前の状態を示す部分断面組立図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手を、フレア式管継手として使用する場合における接続後の状態を示す部分断面組立図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手が食い込み式管継手として使用された後の再利用の場合における接続前の状態を示す部分断面組立図である。 同フレア式管継手兼用の食い込み式管継手が食い込み式管継手として使用された後の再利用の場合における接続後の状態を示す部分断面組立図である。 実施の形態に係るフレア式管継手兼用の食い込み式管継手の変形例を示す部分断面組立図である。
符号の説明
1…継手本体、2…締結ナット、3…食い込み式スリーブ、5…接続管、15…雄ねじ部、17…ガイド用テーパ面、24…押圧用テーパ面、31、31a…継手本体側部分、32、32a…締結ナット側部分、33…食い込み用テーパ面、34…フレア用テーパ面、35…凹部、51…フレア部。

Claims (6)

  1. 外側に雄ねじ部を形成した継手本体と、前記雄ねじ部に螺合される締結ナットと、締結ナットにより押圧されて継手本体に当接される食い込み式スリーブとを備えた食い込み式管継手において、前記食い込み式スリーブは、締結ナット側部分に、接続すべき接続管のフレア部を当接する所定フレア角のフレア用テーパ面が形成され、前記締結ナットは、内部に、接続すべき接続管のフレア部を前記フレア用テーパ面に対し押圧して密着させることのできる押圧用テーパ面が形成されていることを特徴とするフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
  2. 前記継手本体は、内部に、食い込み式スリーブの継手本体側部分を接続すべき接続管側に食い込ませるようにガイドするガイド用テーパ面を有し、
    前記食い込み式スリーブは、継手本体側部分に、前記ガイド用テーパ面に対応する食い込み用テーパ面が形成されるとともに、この食い込み用テーパ面のテーパ角度が前記締結ナット側部分のフレア用テーパ面のテーパ角度より小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
  3. 前記食い込み式スリーブは、継手本体側部分と締結ナット側部分とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
  4. 前記食い込み式スリーブは、継手本体側部分と締結ナット側部分とが別体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
  5. 前記食い込み式スリーブは、前記継手本体側部分と前記締結ナット側部分との中間部における接続すべき接続管側内周面に、接続すべき接続管との間に隙間を形成する凹部が形成されていることを特徴とする請求項3記載のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
  6. 前記接続すべき接続管は、冷凍サイクル装置用の冷媒配管であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のフレア式管継手兼用の食い込み式管継手。
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