JP2019066020A - 管継手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレア継手本体(20)と袋ナット(15)を有し、被接続用パイプ(P)は、先端面(3)から所定軸心寸法(L5 )に渡って先端拡径管部(5)が形成されている。パイプ(P)のテーパ状段付部(10)に、回転可能に、かつ、引抜阻止するように、袋ナット(15)の孔の先端の勾配部(15E)が当接する。
【選択図】図1
Description
そこで、図13と図14に示すような構造の管継手構造が提案されている(特許文献2参照)。
また、接続完了状態において、上記フレア継手本体と袋ナットに対して上記パイプは、上記第2勾配部とテーパ状段付部との相対的周方向摺動によってパイプ軸心廻りに回転可能に、かつ、上記第2勾配部とテーパ状段付部との相互圧接によって引抜阻止されるように、構成されている。
図1と図2に示す実施形態に於て、被接続用パイプPは、先端面3から所定軸心寸法L5 に渡って先端拡径管部5が形成されている。
この先端拡径管部5と、パイプ本来の基本径D0 を有する基本径管部6との境界には、テーパ状段付部10が形成されている。
15は袋ナットであって、フレア継手本体20の上記雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する。
袋ナット15の孔部16には、基端から先端に渡って、大径の雌ネジ部15A,第1勾配部15B,中径部15C,シール凹溝15D,第2勾配部15E,先端小径部15Fが、順次形成されている。
袋ナット15の孔部16内の第2勾配部15Eに、パイプPのテーパ状段付部10が(図2に示すように)当接する。また、袋ナット15の孔部16内の第1勾配部15Bに、フレア継手本体20の先端縮径テーパ部20Bが(図2に示した接続完了状態で)当接する。また、シール凹溝15Dに内装されたOリング等のシール材7が、パイプPの先端拡径管部5の外周面に当接する。
袋ナット15の基端面に凹設された円形凹溝8に、パッキン2の固定端の短円筒部2Aが差込状に固着され、継手本体20の方向へ自由に弾性可能として延伸している。この延伸部2Bは、図1に示す断面が丘陵形状から、図2の急峻山型に折畳まれるように弾性変形する。つまり、継手本体20の段付面部20Dに延伸部2Bの先端が弾発的に当接する。この絶縁パッキン2の材質は、NBR等のゴムが好ましい。
このインサート4は、基本径D0 のパイプ素材を輪切りすれば簡単に作製でき、しかも、パイプPの先端拡径管部5を補強し、後述の耐引抜力を増強することができ、さらに流体通過抵抗を減少させる機能を備える。図3に於て、その他の構成は図1,図2と同様であり、同一符号はそのことを示している。
継手本体20は、図1〜図3で既に説明したものと同じであるが、袋ナット15が以下のように、相違する。
即ち、図4,図5に示すように、継手本体20の雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する袋ナット基部17と、この袋ナット基部17に対して連結保持手段Zによって連結自在な袋ナット付設リング18とに、袋ナット15が分割組立(連結)自在構造となっている。
被接続用パイプPの先端領域の構成と形状は、図1〜図3の場合と同様である。つまり、先端拡径管部5とテーパ状段付部10等が形成されている。
特に、第2勾配部15Eは、付設リング18に形成される。さらに、孔部16の軸心L15方向の中間位置に於て、内鍔部9が形成され、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法が、図1〜図3に比べて十分大きく設定されている。なお、図4,図5では、内鍔部9によって大きく設定可能となった第1勾配部15Bを、アール曲面状(断面弧状)に形成している。前記小径部15Yとは、この内鍔部9の内周端面が該当する。図1〜図3に比べて、このような内鍔部9を形成できるのは、パイプPの挿入方向を、図1〜図3と図4,図5とでは、逆になっているからである。
連結保持手段Zについて説明すると、図6(A)から(B)に示すように、付設リング18と袋ナット基部17の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合を行い、次に、図7(A)に示すラジアル方向小角度回転Mを行って、相互に係止する係止構造100 を有している。
そこで、図6(B)から図7(A)のように、矢印Mで示す小角度回転を付設リング18に加えると、図4に示すように、円弧状突条片24が係止溝部23に係止する。
つまり、連結保持手段Zは、袋ナット基部17と付設リング18の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合、及び、ラジアル方向小角度回転Mにて、相互に係止する4つの係止構造100, 100, 100, 100をもって、構成された場合を、図4〜図10の実施形態では示している。
なお、係止構造100の数は、2個〜6個程度の範囲で、増減(選定)自由である。
具体的には、この回転阻止部材30は、一箇所に切れ目33を有するC型リング部34と、このリング部34からアキシャル方向へ突設された(横断面)円弧状の脚片30Aを有する。
各脚片30Aには小爪片30Bが一体に設けられている。袋ナット基部17の第1・第2小凸部31,32の小凸部対と隣りの小凸部対の間の外周部17Aに沿った円弧状空間部35と、付設リング18の円弧状スリット25を、串挿し状となるように、脚片30Aは、差込まれる。
その差込みの最中において、小爪片30Bは、弾性変形して、小爪片30Bを含む脚片30Aの円弧長さ(周方向幅寸法)を減少させるように、小凹部30Cが脚片30Aに切欠状として設けられている。
図2,図3又は図4,図5に示した接続完了状態において、パイプPは、継手本体20と袋ナット15に対して、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相対的周方向摺動によってパイプ軸心Lp 廻りに回転可能に、しかも、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相互圧接によって、引抜阻止されている。
図11に示すように、被加工パイプP0 の先端を分割金型26の孔部26Aに挿入し、4個(又はそれ以上)に分割された横断面扇型の拡径片27をパイプP0 に対して所定深さに挿入する。矢印E方向にテーパ状雄金型28を、分割された拡径片27によって形成されたテーパ状孔部29に、押込めば、図11(A)から(B)のように拡径片27がラジアル外方向Rへ移動し、先端拡径管部5が形成(加工)される。
その後、金型26を拡径方向に分割作動し、加工されたパイプP0 を引抜けば、図1〜図7等に示すような先端拡径管部5付の被接続用パイプPが製作される。
古くから、図11に示した拡径用手動作業具は、広く知られている。その理由は、図12に示すようなロウ付け管接続63が、古くから、冷媒配管や家庭用給湯(水)配管に使用されているためである。つまり、古くから実施されてきたロウ付け管接続63のために、一方のパイプ61には、図1〜図7に示した先端拡径管部5を予め加工する必要があったためである。(なお、他方のパイプ62は加工せずにそのまま拡径管部5に挿入され、相互嵌合面部X5 がロウ付けされる。)
このように、ロウ付けによるパイプ接続作業に広く用いられていた拡径作業工具、及び、それによって簡単に加工可能な先端拡径管部に、本発明者は着眼し、図1〜図5に示したような独自の形状と構造を結合させて、ロウ付け等の熱を用いずに安全に作業ができ、しかも、従来例の図14に比べて、アキシャル(軸心)方向にコンパクトであると共に、パイプ接続作業性についても優れた管継手構造を、ここに提案する。
本発明の管継手構造が適用できる流体は、冷媒,ガス,空気,水,湯等自由であるが、パイプPは拡径加工が容易な銅,アルミニウム,ステンレス鋼等の金属が好適である。流体が冷媒,ガス,塩素ガスを含む水や湯等の場合には、シール材7の材質は耐腐食性ゴムが望ましい。最近の耐腐食性ゴム材料の進歩はめざましいため、本発明のようにシール材7,7を備えた管継手構造の適用可能流体は、冷媒,腐食性ガス,塩素ガスを含んだ水・湯等にも拡大される可能性が高いといえる。
しかも、パイプPの先端拡径管部5の外径寸法よりも十分に小さい内径にまで、内鍔部9を形成可能となり、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法を十分に大きくできて、継手本体20のテーパ部20Bに対して、大きい接触部位で安定的に圧接状態となり、密封性能も安定して良好となる。
5 先端拡径管部
6 基本径管部
7 シール材
10 テーパ状段付部
15 袋ナット
15A 雌ネジ部
15B 第1勾配部
15C 中径部
15D シール凹溝
15E 第2勾配部
15F 先端小径部
16 孔部
17 袋ナット基部
18 袋ナット付設リング
20 フレア継手本体
20A 雄ネジ部
20B 先端縮径テーパ部
100 係止構造
P パイプ
L5 所定軸心寸法
L15 軸心
M 小角度回転
X3 ,X4 アキシャル方向(矢印)
Z 連結保持手段
そこで、図13と図14に示すような構造の管継手構造が提案されている(特許文献2参照)。
図1と図2に示す実施形態に於て、被接続用パイプPは、先端面3から所定軸心寸法L5 に渡って先端拡径管部5が形成されている。
この先端拡径管部5と、パイプ本来の基本径D0 を有する基本径管部6との境界には、テーパ状段付部10が形成されている。
15は袋ナットであって、フレア継手本体20の上記雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する。
袋ナット15の孔部16には、基端から先端に渡って、大径の雌ネジ部15A,第1勾配部15B,中径部15C,シール凹溝15D,第2勾配部15E,先端小径部15Fが、順次形成されている。
袋ナット15の孔部16内の第2勾配部15Eに、パイプPのテーパ状段付部10が(図2に示すように)当接する。また、袋ナット15の孔部16内の第1勾配部15Bに、フレア継手本体20の先端縮径テーパ部20Bが(図2に示した接続完了状態で)当接する。また、シール凹溝15Dに内装されたOリング等のシール材7が、パイプPの先端拡径管部5の外周面に当接する。
袋ナット15の基端面に凹設された円形凹溝8に、パッキン2の固定端の短円筒部2Aが差込状に固着され、継手本体20の方向へ自由に弾性可能として延伸している。この延伸部2Bは、図1に示す断面が丘陵形状から、図2の急峻山型に折畳まれるように弾性変形する。つまり、継手本体20の段付面部20Dに延伸部2Bの先端が弾発的に当接する。この絶縁パッキン2の材質は、NBR等のゴムが好ましい。
このインサート4は、基本径D0 のパイプ素材を輪切りすれば簡単に作製でき、しかも、パイプPの先端拡径管部5を補強し、後述の耐引抜力を増強することができ、さらに流体通過抵抗を減少させる機能を備える。図3に於て、その他の構成は図1,図2と同様であり、同一符号はそのことを示している。
継手本体20は、図1〜図3で既に説明したものと同じであるが、袋ナット15が以下のように、相違する。
即ち、図4,図5に示すように、継手本体20の雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する袋ナット基部17と、この袋ナット基部17に対して連結保持手段Zによって連結自在な袋ナット付設リング18とに、袋ナット15が分割組立(連結)自在構造となっている。
被接続用パイプPの先端領域の構成と形状は、図1〜図3の場合と同様である。つまり、先端拡径管部5とテーパ状段付部10等が形成されている。
特に、第2勾配部15Eは、付設リング18に形成される。さらに、孔部16の軸心L15方向の中間位置に於て、内鍔部9が形成され、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法が、図1〜
図3に比べて十分大きく設定されている。なお、図4,図5では、内鍔部9によって大きく設定可能となった第1勾配部15Bを、アール曲面状(断面弧状)に形成している。前記小径部15Yとは、この内鍔部9の内周端面が該当する。図1〜図3に比べて、このような内鍔部9を形成できるのは、パイプPの挿入方向を、図1〜図3と図4,図5とでは、逆になっているからである。
連結保持手段Zについて説明すると、図6(A)から(B)に示すように、付設リング18と袋ナット基部17の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合を行い、次に、図7(A)に示すラジアル方向小角度回転Mを行って、相互に係止する係止構造100 を有している。
そこで、図6(B)から図7(A)のように、矢印Mで示す小角度回転を付設リング18に加えると、図4に示すように、円弧状突条片24が係止溝部23に係止する。
つまり、連結保持手段Zは、袋ナット基部17と付設リング18の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合、及び、ラジアル方向小角度回転Mにて、相互に係止する4つの係止構造100, 100, 100, 100をもって、構成された場合を、図4〜図10の実施形態では示している。
なお、係止構造100 の数は、2個〜6個程度の範囲で、増減(選定)自由である。
具体的には、この回転阻止部材30は、一箇所に切れ目33を有するC型リング部34と、このリング部34からアキシャル方向へ突設された(横断面)円弧状の脚片30Aを有する。
各脚片30Aには小爪片30Bが一体に設けられている。袋ナット基部17の第1・第2小凸部31,32の小凸部対と隣りの小凸部対の間の外周部17Aに沿った円弧状空間部35と、付設リング18の円弧状スリット25を、串挿し状となるように、脚片30Aは、差込まれる。
その差込みの最中において、小爪片30Bは、弾性変形して、小爪片30Bを含む脚片30Aの円弧長さ(周方向幅寸法)を減少させるように、小凹部30Cが脚片30Aに切欠状として設けられている。
図2,図3又は図4,図5に示した接続完了状態において、パイプPは、継手本体20と袋ナット15に対して、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相対的周方向摺動によってパイプ軸心Lp 廻りに回転可能に、しかも、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相互圧接によって、引抜阻止されている。
図11に示すように、被加工パイプP0 の先端を分割金型26の孔部26Aに挿入し、4個(又はそれ以上)に分割された横断面扇型の拡径片27をパイプP0 に対して所定深さに挿入する。矢印E方向にテーパ状雄金型28を、分割された拡径片27によって形成されたテーパ状孔部29に、押込めば、図11(A)から(B)のように拡径片27がラジアル外方向Rへ移動し、先端拡径管部5が形成(加工)される。
その後、金型26を拡径方向に分割作動し、加工されたパイプP0 を引抜けば、図1〜図7等に示すような先端拡径管部5付の被接続用パイプPが製作される。
古くから、図11に示した拡径用手動作業具は、広く知られている。その理由は、図12に示すようなロウ付け管接続63が、古くから、冷媒配管や家庭用給湯(水)配管に使用されているためである。つまり、古くから実施されてきたロウ付け管接続63のために、一方のパイプ61には、図1〜図7に示した先端拡径管部5を予め加工する必要があったためである。(なお、他方のパイプ62は加工せずにそのまま拡径管部5に挿入され、相互嵌合面部X5 がロウ付けされる。)
このように、ロウ付けによるパイプ接続作業に広く用いられていた拡径作業工具、及び、それによって簡単に加工可能な先端拡径管部に、本発明者は着眼し、図1〜図5に示したような独自の形状と構造を結合させて、ロウ付け等の熱を用いずに安全に作業ができ、しかも、従来例の図14に比べて、アキシャル(軸心)方向にコンパクトであると共に、パイプ接続作業性についても優れた管継手構造を、ここに提案する。
本発明の管継手構造が適用できる流体は、冷媒,ガス,空気,水,湯等自由であるが、パイプPは拡径加工が容易な銅,アルミニウム,ステンレス鋼等の金属が好適である。流体が冷媒,ガス,塩素ガスを含む水や湯等の場合には、シール材7の材質は耐腐食性ゴムが望ましい。最近の耐腐食性ゴム材料の進歩はめざましいため、本発明のようにシール材7,7を備えた管継手構造の適用可能流体は、冷媒,腐食性ガス,塩素ガスを含んだ水・湯等にも拡大される可能性が高いといえる。
しかも、パイプPの先端拡径管部5の外径寸法よりも十分に小さい内径にまで、内鍔部9を形成可能となり、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法を十分に大きくできて、継手本体20のテーパ部20Bに対して、大きい接触部位で安定的に圧接状態となり、密封性能も安定して良好となる。
5 先端拡径管部
6 基本径管部
7 シール材
10 テーパ状段付部
15 袋ナット
15A 雌ネジ部
15B 第1勾配部
15C 中径部
15D シール凹溝
15E 第2勾配部
15F 先端小径部
16 孔部
17 袋ナット基部
18 袋ナット付設リング
20 フレア継手本体
20A 雄ネジ部
20B 先端縮径テーパ部
100 係止構造
P パイプ
L5 所定軸心寸法
L15 軸心
M 小角度回転
X3 ,X4 アキシャル方向(矢印)
Z 連結保持手段
そこで、図13と図14に示すような構造の管継手構造が提案されている(特許文献2参照)。
図1と図2に示す実施形態に於て、被接続用パイプPは、先端面3から所定軸心寸法L5 に渡って先端拡径管部5が形成されている。
この先端拡径管部5と、パイプ本来の基本径D0 を有する基本径管部6との境界には、テーパ状段付部10が形成されている。
15は袋ナットであって、フレア継手本体20の上記雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する。
袋ナット15の孔部16には、基端から先端に渡って、大径の雌ネジ部15A,第1勾配部15B,中径部15C,シール凹溝15D,第2勾配部15E,先端小径部15Fが、順次形成されている。
袋ナット15の孔部16内の第2勾配部15Eに、パイプPのテーパ状段付部10が(図2に示すように)当接する。また、袋ナット15の孔部16内の第1勾配部15Bに、フレア継手本体20の先端縮径テーパ部20Bが(図2に示した接続完了状態で)当接する。また、シール凹溝15Dに内装されたOリング等のシール材7が、パイプPの先端拡径管部5の外周面に当接する。
袋ナット15の基端面に凹設された円形凹溝8に、パッキン2の固定端の短円筒部2Aが差込状に固着され、継手本体20の方向へ自由に弾性可能として延伸している。この延伸部2Bは、図1に示す断面が丘陵形状から、図2の急峻山型に折畳まれるように弾性変形する。つまり、継手本体20の段付面部20Dに延伸部2Bの先端が弾発的に当接する。この絶縁パッキン2の材質は、NBR等のゴムが好ましい。
このインサート4は、基本径D0 のパイプ素材を輪切りすれば簡単に作製でき、しかも、パイプPの先端拡径管部5を補強し、後述の耐引抜力を増強することができ、さらに流体通過抵抗を減少させる機能を備える。図3に於て、その他の構成は図1,図2と同様であり、同一符号はそのことを示している。
継手本体20は、図1〜図3で既に説明したものと同じであるが、袋ナット15が以下のように、相違する。
即ち、図4,図5に示すように、継手本体20の雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する袋ナット基部17と、この袋ナット基部17に対して連結保持手段Zによって連結自在な袋ナット付設リング18とに、袋ナット15が分割組立(連結)自在構造となっている。
被接続用パイプPの先端領域の構成と形状は、図1〜図3の場合と同様である。つまり、先端拡径管部5とテーパ状段付部10等が形成されている。
特に、第2勾配部15Eは、付設リング18に形成される。さらに、孔部16の軸心L15方向の中間位置に於て、内鍔部9が形成され、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法が、図1〜図3に比べて十分大きく設定されている。なお、図4,図5では、内鍔部9によって大きく設定可能となった第1勾配部15Bを、アール曲面状(断面弧状)に形成している。前記小径部15Yとは、この内鍔部9の内周端面が該当する。図1〜図3に比べて、このような内鍔部9を形成できるのは、パイプPの挿入方向を、図1〜図3と図4,図5とでは、逆になっているからである。
連結保持手段Zについて説明すると、図6(A)から(B)に示すように、付設リング18と袋ナット基部17の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合を行い、次に、図7(A)に示すラジアル方向小角度回転Mを行って、相互に係止する係止構造100 を有している。
そこで、図6(B)から図7(A)のように、矢印Mで示す小角度回転を付設リング18に加えると、図4に示すように、円弧状突条片24が係止溝部23に係止する。
つまり、連結保持手段Zは、袋ナット基部17と付設リング18の相互のアキシャル方向X3 ,X4 の接近による嵌合、及び、ラジアル方向小角度回転Mにて、相互に係止する4つの係止構造100, 100, 100, 100をもって、構成された場合を、図4〜図10の実施形態では示している。
なお、係止構造100 の数は、2個〜6個程度の範囲で、増減(選定)自由である。
具体的には、この回転阻止部材30は、一箇所に切れ目33を有するC型リング部34と、このリング部34からアキシャル方向へ突設された(横断面)円弧状の脚片30Aを有する。
各脚片30Aには小爪片30Bが一体に設けられている。袋ナット基部17の第1・第2小凸部31,32の小凸部対と隣りの小凸部対の間の外周部17Aに沿った円弧状空間部35と、付設リング18の円弧状スリット25を、串挿し状となるように、脚片30Aは、差込まれる。
その差込みの最中において、小爪片30Bは、弾性変形して、小爪片30Bを含む脚片30Aの円弧長さ(周方向幅寸法)を減少させるように、小凹部30Cが脚片30Aに切欠状として設けられている。
図2,図3(又は図4,図5)に示した接続完了状態において、パイプPは、継手本体20と袋ナット15に対して、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相対的周方向摺動によってパイプ軸心Lp 廻りに回転可能に、しかも、第2勾配部15Eとテーパ状段付部10との相互圧接によって、引抜阻止されている。
図11に示すように、被加工パイプP0 の先端を分割金型26の孔部26Aに挿入し、4個(又はそれ以上)に分割された横断面扇型の拡径片27をパイプP0 に対して所定深さに挿入する。矢印E方向にテーパ状雄金型28を、分割された拡径片27によって形成されたテーパ状孔部29に、押込めば、図11(A)から(B)のように拡径片27がラジアル外方向Rへ移動し、先端拡径管部5が形成(加工)される。
その後、金型26を拡径方向に分割作動し、加工されたパイプP0 を引抜けば、図1〜図7等に示すような先端拡径管部5付の被接続用パイプPが製作される。
古くから、図11に示した拡径用手動作業具は、広く知られている。その理由は、図12に示すようなロウ付け管接続63が、古くから、冷媒配管や家庭用給湯(水)配管に使用されているためである。つまり、古くから実施されてきたロウ付け管接続63のために、一方のパイプ61には、図1〜図7に示した先端拡径管部5を予め加工する必要があったためである。(なお、他方のパイプ62は加工せずにそのまま拡径管部5に挿入され、相互嵌合面部X5 がロウ付けされる。)
このように、ロウ付けによるパイプ接続作業に広く用いられていた拡径作業工具、及び、それによって簡単に加工可能な先端拡径管部に、本発明者は着眼し、図1〜図5に示したような独自の形状と構造を結合させて、ロウ付け等の熱を用いずに安全に作業ができ、しかも、従来例の図14に比べて、アキシャル(軸心)方向にコンパクトであると共に、パイプ接続作業性についても優れた管継手構造を、ここに提案する。
しかも、パイプPの先端拡径管部5の外径寸法よりも十分に小さい内径にまで、内鍔部9を形成可能となり、第1勾配部15Bのラジアル方向寸法を十分に大きくできて、継手本体20のテーパ部20Bに対して、大きい接触部位で安定的に圧接状態となり、密封性能も安定して良好となる。
5 先端拡径管部
6 基本径管部
7 シール材
10 テーパ状段付部
15 袋ナット
15A 雌ネジ部
15B 第1勾配部
15C 中径部
15D シール凹溝
15E 第2勾配部
15F 先端小径部
16 孔部
17 袋ナット基部
18 袋ナット付設リング
20 フレア継手本体
20A 雄ネジ部
20B 先端縮径テーパ部
P パイプ
L5 所定軸心寸法
L15 軸心
Claims (4)
- 雄ネジ部(20A)と先端縮径テーパ部(20B)を有するフレア継手本体(20)と、上記雄ネジ部(20A)に螺着される雌ネジ部(15A)を有する袋ナット(15)とを、備え、
該袋ナット(15)の孔部(16)には、基端から先端に渡って、上記雌ネジ部(15A),第1勾配部(15B),中径部(15C),シール凹溝(15D),第2勾配部(15E),先端小径部(15F)が、順次形成され、
さらに、被接続用パイプ(P)は、先端面(3)から所定軸心寸法(L5 )に渡って先端拡径管部(5)が形成されると共に、上記先端拡径管部(5)と基本径管部(6)との境界には、テーパ状段付部(10)が形成され、
上記袋ナット(15)の上記第2勾配部(15E)に上記パイプ(P)の上記テーパ状段付部(10)が当接し、上記第1勾配部(15B)に上記フレア継手本体(20)の先端縮径テーパ部(20B)が当接し、かつ、上記シール凹溝(15D)に内装されたシール材(7)が上記パイプ(P)の先端拡径管部(5)の外周面に当接するよう構成したことを特徴とする管継手構造。 - 雄ネジ部(20A)と先端縮径テーパ部(20B)を有するフレア継手本体(20)と、上記雄ネジ部(20A)に螺着される雌ネジ部(15A)を有する袋ナット基部(17)と、上記袋ナット基部(17)に対して連結保持手段(Z)によって連結自在な袋ナット付設リング(18)とを、備え、
被接続用パイプ(P)は、先端面(3)から所定軸心寸法(L5 )に渡って先端拡径管部(5)が形成されると共に、上記先端拡径管部(5)と基本径管部(6)との境界には、テーパ状段付部(10)が形成され、
上記連結保持手段(Z)によって連結した上記袋ナット基部(17)と袋ナット付設リング(18)によって形成された軸心(L15)方向に貫通する孔部(16)には、基端から先端に渡って、上記雌ネジ部(15A),第1勾配部(15B),中径部(15C),シール凹溝(15D),第2勾配部(15E),先端小径部(15F)が、順次形成され、
上記袋ナット付設リング(18)に形成の上記第2勾配部(15E)に上記パイプ(P)の上記テーパ状段付部(10)が当接し、上記袋ナット基部(17)に形成の上記第1勾配部(15B)に上記フレア継手本体(20)の先端縮径テーパ部(20B)が当接し、かつ、上記シール凹溝(15D)に内装されたシール材(7)が上記パイプ(P)の先端拡径管部(5)の外周面に当接するよう構成したことを特徴とする管継手構造。 - 上記連結保持手段(Z)は、上記袋ナット付設リング(18)と袋ナット基部(17)の相互のアキシャル方向(X3 )(X4 )の接近による嵌合及びラジアル方向小角度回転(M)にて、相互に係止する係止構造 (100)を有している請求項2記載の管継手構造。
- 接続完了状態において、上記フレア継手本体(20)と袋ナット(15)に対して上記パイプ(P)は、上記第2勾配部(15E)とテーパ状段付部(10)との相対的周方向摺動によってパイプ軸心(Lp )廻りに回転可能に、かつ、上記第2勾配部(15E)とテーパ状段付部(10)との相互圧接によって引抜阻止されるように、構成されている請求項1又は2記載の管継手構造。
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