JP2007159178A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リカバリー電流に起因する効率の低下を防止することの可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】互いに並列に接続された電圧変換部1A,1Bと、これら電圧変換部1A,1Bの後段に接続された平滑コンデンサ3と、補助インダクタ20Aと、制御部4とを備える。電圧変換部1Aは変圧インダクタ11A、ダイオード12Aおよび整流型スイッチング素子13Aからなり、電圧変換部1Bは変圧インダクタ11B、ダイオード12Bおよび整流型スイッチング素子13Bからなる。補助インダクタ20Aは接続点J1と接続点J2との間に配置されている。制御部4は、各スイッチング素子13A,13Bを互いに異なる位相で順次動作させるようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】互いに並列に接続された電圧変換部1A,1Bと、これら電圧変換部1A,1Bの後段に接続された平滑コンデンサ3と、補助インダクタ20Aと、制御部4とを備える。電圧変換部1Aは変圧インダクタ11A、ダイオード12Aおよび整流型スイッチング素子13Aからなり、電圧変換部1Bは変圧インダクタ11B、ダイオード12Bおよび整流型スイッチング素子13Bからなる。補助インダクタ20Aは接続点J1と接続点J2との間に配置されている。制御部4は、各スイッチング素子13A,13Bを互いに異なる位相で順次動作させるようになっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力直流電圧をスイッチングにより変圧して出力直流電圧を出力するスイッチング電源装置に係り、特にスイッチング周波数の高いものに好適なスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。その1つとして、特許文献1では、図18に示したように、コア114に巻回されたインダクタ111、ダイオード112およびスイッチング素子113からなる電圧変換部101と、平滑コンデンサ103とによりなる1つの昇圧型チョッパ回路と、制御部104とを備えたものが開示されている。このスイッチング電源装置は、直流電源Pから供給される直流入力電圧Vinを、より高い直流出力電圧Voutに変換して、負荷Lに供給するDC−DCコンバータとして機能するものである。
このようなチョッパ回路を内蔵するスイッチング電源装置では、図19に示したように、制御部104からスイッチング素子113に制御信号S101 が入力されて、スイッチング素子113がオンすると、電流の流れているダイオード112のアノード側の電圧が直流電源Pの負極側とほぼ同じ電圧となり、ダイオード112のカソード側の電圧(出力直流電圧Vout)よりも小さくなる。その結果、電流の流れているダイオード112には大きな逆バイアスが印加され、ダイオード112がオンからオフに移行する。
このとき、ダイオード112はオンからオフに移行する瞬間に逆方向に電流が流れ得る期間(リカバリー期間)が存在するため、そのリカバリー期間の間、ダイオード112に電流(リカバリー電流)が流れる。このリカバリー電流は、ダイオード112に直接接続されたスイッチング素子113に流れて、リップルを発生させる(図19中の一点鎖線枠内参照)。これにより、スイッチング素子113においてスイッチング損失(具体的にはターンオン時の損失)が発生するため、このスイッチング電源装置の効率は低下する。
このようなリカバリー電流は昇圧型チョッパ回路だけでなく、降圧型や、昇降圧型など、スイッチング素子とダイオードとが直接接続されているような回路構成を有するものを内蔵するスイッチング電源装置であれば共通に発生するものであり、このリカバリー電流に起因する効率の低下を防止することが困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止することの可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、複数の変圧チョッパ回路と、各スイッチング素子を互いに異なる位相で順次動作させる制御手段と、複数の変圧チョッパ回路の相互間をそれぞれ接続する補助インダクタとを備えたものである。各変圧チョッパ回路は、変圧インダクタ、整流素子およびスイッチング素子を含んで構成されると共に互いに並列に接続されている。ここで、「互いに異なる位相」とは、オン期間が重なり合わないような位相差を持たせることを意味する。
本発明のスイッチング電源装置では、複数の変圧チョッパ回路の相互間をそれぞれ接続する補助インダクタを備えるようにしたので、この補助インダクタを複数の変圧チョッパ回路の相互間に適切に接続した場合は、次にオフからオンに移行する一のスイッチング素子に接続された整流素子に電流を流さないような電圧(逆バイアス)がその整流素子に印加されるようにすることも可能である。
例えば、変圧インダクタ、整流素子およびスイッチング素子の各一端を、共通接続点において共通接続すると共に、補助インダクタを、一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続した場合(より詳細には、以下の第1ないし第3の接続態様のようにした場合)は、次にオフからオンに移行する一のスイッチング素子に接続された整流素子に電流を流さないような電圧(逆バイアス)がその整流素子に印加されるようにすることも可能である。
第1の接続態様としては、変圧チョッパ回路が一対の入力端子および一対の出力端子を備えており、変圧インダクタの一端を一方の入力端子に接続すると共に、他端を共通接続点において整流素子およびスイッチング素子の各一端に共通接続し、整流素子の他端を一方の出力端子に接続し、スイッチング素子の他端を他方の入力端子および他方の出力端子に接続し、補助インダクタを、一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続する昇圧型の変圧チョッパ回路が挙げられる。
第2の接続態様としては、変圧チョッパ回路が一対の入力端子および一対の出力端子を備えており、スイッチング素子の一端を一方の入力端子に接続すると共に、他端を共通接続点において整流素子および変圧インダクタの各一端に共通接続し、変圧インダクタの他端を一方の出力端子に接続し、整流素子の他端を他方の入力端子および他方の出力端子に接続し、補助インダクタを、一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続する降圧型の変圧チョッパ回路が挙げられる。
第3の接続態様としては、変圧チョッパ回路が一対の入力端子および一対の出力端子を備える場合は、スイッチング素子の一端を一方の入力端子に接続すると共に、他端を共通接続点において整流素子および変圧インダクタの各一端に共通接続し、整流素子の他端を一方の出力端子に接続し、変圧インダクタの他端を他方の入力端子および他方の出力端子に接続し、補助インダクタを、一の変圧チョッパ回路の共通接続点と他の変圧チョッパ回路の共通接続点との間に接続する昇降圧の変圧チョッパ回路が挙げられる。
また、補助インダクタが、その一端に接続された一の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオンからオフに移行したときにその変圧チョッパ回路の整流素子に電流を流すと共に、他端に接続された他の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオフからオンに移行したのちにおいても一の変圧チョッパ回路の整流素子に電流を流し続けるように作用するように、補助インダクタを複数の変圧チョッパ回路の相互間に接続することも可能である。
そのように接続した場合は、補助インダクタは、一の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオンからオフに移行するときに、その一の変圧チョッパ回路の整流素子が直ちにオンするような電圧(順バイアス)がその整流素子に印加されるように作用する。次いで、補助インダクタは、他の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオフからオンに移行するときに、一の変圧チョッパ回路の整流素子が直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がその整流素子に印加されるように作用する。これにより、次にオフからオンに移行する他の変圧チョッパ回路の整流素子に電流を流さないような電圧(逆バイアス)がその整流素子に印加される。
また、補助インダクタの一端と他の変圧チョッパ回路との間に、容量素子を直列に接続することも可能である。
そのように接続した場合は、スイッチング素子の遅延時間などの不平衡要素により発生する直流成分をカットすることが可能となる。これにより変圧インダクタの磁気飽和の発生を低減することができる。さらに、上記第1ないし第3の接続態様とした場合は、補助インダクタには個々の変圧インダクタからの電流が流れてくるので、直流成分をカットすることにより、個々の変圧インダクタに流れる電流の値がほぼ等しくなる。これにより個々の電圧変換部における電力分担を均等化することが可能となる。
本発明のスイッチング電源装置によれば、複数の変圧チョッパ回路の相互間をそれぞれ接続する補助インダクタを備えるようにしたので、この補助インダクタを複数の変圧チョッパ回路の相互間に適切に接続した場合は、任意のスイッチング素子がオフからオンに移行したときに、各整流素子でのリカバリー電流の発生を防止することも可能である。これにより個々のスイッチング素子でのスイッチング損失が低減するので、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、直流電源Pから供給される直流入力電圧Vinを、より高い直流出力電圧Voutに変換して、負荷Lに供給するDC−DCコンバータとして機能するものである。
このスイッチング電源装置は、互いに並列に接続された電圧変換部1A,1Bと、補助インダクタ20Aと、平滑コンデンサ3と、制御部4とを備える。ここで、電圧変換部1Aおよび平滑コンデンサ3からなる回路が一の昇圧型チョッパ回路を構成し、電圧変換部1Bおよび平滑コンデンサ3からなる回路が他の昇圧型チョッパ回路を構成する。つまり、このスイッチング電源装置は、昇圧型チョッパ回路を並列接続して構成されたものであり、平滑コンデンサ3を双方のチョッパ回路で共有する構成となっている。
電圧変換部1Aは、コア14Aに巻回された変圧インダクタ11Aと、ダイオード12Aと、整流型スイッチング素子13Aとを有し、電圧変換部1Bは、コア14Bに巻回された変圧インダクタ11Bと、ダイオード12Bと、整流型スイッチング素子13Bとを有する。
なお、上記した昇圧型チョッパ回路が本発明の「変圧チョッパ回路」に相当し、補助インダクタ20Aが本発明の「補助インダクタ」に相当し、制御部4が本発明の「制御手段」に相当する。また、変圧インダクタ11A,11Bが本発明の「変圧インダクタ」に相当し、ダイオード12A,12Bが本発明の「整流素子」に相当し、整流型スイッチング素子13A,13Bが本発明の「スイッチング素子」に相当する。
電圧変換部1Aでは、変圧インダクタ11Aの一端、ダイオード12Aのアノードおよび整流型スイッチング素子13Aのコレクタが接続点J1で互いに接続され、電圧変換部1Bでは、変圧インダクタ11Bの一端、ダイオード12Bのアノードおよび整流型スイッチング素子13Bのコレクタが接続点J2で互いに接続されている。変圧インダクタ11A,11Bのそれぞれの他端は入力端子T1から延在する入力ラインLinに接続され、ダイオード12A,12Bのそれぞれの他端は出力端子T3から延在する出力ラインLoutに接続され、整流型スイッチング素子13A,13Bのそれぞれのエミッタは共通ラインLcに接続されている。この共通ラインはLc入力端子T2と出力端子T4との間を電気的に接続するためのものである。ここで、入力端子T1は直流電源Pの正極が接続される端子であり、入力端子T2は直流電源Pの負極が接続される端子であり、出力端子T3は負荷Lの高圧側が接続される端子であり、出力端子T4は負荷Lの低圧側が接続される端子である。
変圧インダクタ11A,11Bは、補助インダクタ20Aよりも大きなインダクタンス値を有する。この変圧インダクタ11A,11Bは主に、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンしている期間(オン期間、後述の状態a,b,c,e,f,gの期間)に直流電源Pから供給されたエネルギーを一時的に蓄積し、その一時的に蓄積したエネルギーを整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオフしている期間(オフ期間、後述の状態d,hの期間)に負荷Lに放出する作用を有するものである。
また、変圧インダクタ11Aまたは11Bが負荷Lにエネルギーを放出する期間(オフ期間)では自身に流れる電流の大きさを維持するような起電力が変圧インダクタ11Aまたは11Bに生じるようになっているので、整流型スイッチング素子13Aのオフ期間は直流電源Pの直流入力電圧Vinに変圧インダクタ11Aの起電力を加算した電圧から整流型スイッチング素子13Aのオン電圧を減算した電圧を負荷Lに印加し、整流型スイッチング素子13Bのオフ期間は直流電源Pの直流入力電圧Vinに変圧インダクタ11Bの起電力を加算した電圧から整流型スイッチング素子13Bのオン電圧を減算した電圧を負荷Lに印加するようになっている。このように、電圧変換部1A,1Bは、直流電源Pの直流入力電圧Vinを昇圧する機能を有する。
コア14A,14Bは、変圧インダクタ11A,11Bに流れる電流によって磁気飽和しにくい材料で構成されることが好ましく、例えば、低電流に対応可能なフェライトおよびアモルファスや、大電流に対応可能な珪素鋼板などで構成される。これらフェライトや、アモルファス、珪素鋼板などからなるコア14A,14Bは、変圧インダクタ11A,11Bに流れる電流を高周波化することにより、個々の磁性体により周波数制限はあるものの一般的に小型化することができる。
ダイオード12A,12Bは、ダイオードがオンからオフに移行したときに電流(リカバリー電流)が流れ得る期間(リカバリー期間)の極めて短い高速ダイオードであることが好ましいが、高速ダイオードでなくても構わない。リカバリー電流は、ダイオードに電流が流れているときに、大きな逆バイアスを印加することによりそのダイオードをオンからオフに移行させるような制御方法を用いた場合に顕著に現れる現象であるが、本スイッチング電源装置は、後述するようにそのような制御方法をとっておらず、リカバリー電流が生じることはほとんどないからである。なお、ダイオード12A,12Bの代わりに、整流型スイッチング素子13A,13Bと同様の素子を用いることも可能である。
整流型スイッチング素子13A,13Bは、自身に流れる電流の大きさよりも大きな定格を有する電力素子で構成され、例えば、高周波および小電力に対応可能なMOS−FET (Metal Oxide Semiconductor − Field Effect Transistor) や、低周波(〜20kHz)および大電力(数十kW)に対応可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor) などで構成される。なお、整流型スイッチング素子13A,13Bを保護する目的で、整流型スイッチング素子13A,13Bの整流方向とは逆方向の整流方向となるようにダイオード(図示せず)を整流型スイッチング素子13A,13Bに並列に接続してもよい。
平滑コンデンサ3は、電圧変換部1A,1Bからの出力電圧を平滑化するためのものであり、電圧変換部1A,1Bの後段であって、出力ラインLoutおよび共通ラインLcの間に接続されている。
制御部4は、整流型スイッチング素子13A,13Bを互いに異なる位相で順次動作させるためのものである。具体的には、整流型スイッチング素子13Aがオンし、整流型スイッチング素子13Bがオフしている期間(第1オン期間、後述の状態a,b,cの期間)と、整流型スイッチング素子13Aがオフし、整流型スイッチング素子13Bがオンしている期間(第2オン期間、後述の状態e,f,gの期間)とが整流型スイッチング素子13A,13Bが共にオフしている期間(オフ期間、後述の状態d,hの期間))を介して交互に繰り返されるように、デューティ比Dの制御された制御信号SA ,SB を整流型スイッチング素子13A,13Bに出力するようになっている。つまり、制御部4は、整流型スイッチング素子13A,13Bを同時にオンさせたり、オン期間が重なり合うような制御方法を用いていない。
ここで、整流型スイッチング素子13A,13Bを互いに異なる位相で順次動作させる関係上、整流型スイッチング素子13A,13Bに出力する制御信号SA ,SB のデューティ比Dは、50%よりも小さくすることが必要となるので、制御信号SA ,SB は、0%より大きく50%より小さな範囲のデューティ比Dに設定されることとなる。このデューティ比Dを大きくすると、入出力電圧比(Vout/Vin)が大きくなり、負荷Lに出力する出力直流電圧Voutの大きさを大きくすることができるようになっている。逆に、デューティ比Dを小さくすると、入出力電圧比(Vout/Vin)が小さくなり、負荷Lに出力する出力直流電圧Voutの大きさを小さくすることができるようになっている。
補助インダクタ20Aは、変圧インダクタ11A,11Bよりも小さなインダクタンス値を有し、電圧変換部1Aの接続点J1と、電圧変換部1Bの接続点J2との間に配置されている。
この補助インダクタ20Aは、主に、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンからオフに移行するときに、自身に流れる電流を流し続けようと作用するものである。具体的には、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンからオフに移行するときに、補助インダクタ20Aは、自身を介して整流型スイッチング素子13Aに流れる電流をダイオード12Aに流したり、自身を介して整流型スイッチング素子13Bに流れる電流をダイオード12Bに流すようになっている。
これにより、補助インダクタ20Aは、例えば、一の整流型スイッチング素子13Aがオンからオフに移行するときに、その一の整流型スイッチング素子13Aに直接接続されたダイオード12Aが直ちにオンするような電圧(順バイアス)がダイオード12Aに印加されるように作用する。また、この補助インダクタ20Aは、一の整流型スイッチング素子13Aとは異なる他の整流型スイッチング素子13Bがオフからオンに移行するときに、一の整流型スイッチング素子13Aに直接接続されたダイオード12Aが直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がダイオード12Aに印加されるように作用する。これにより、次にオフからオンに移行する他の整流型スイッチング素子13Bに直接接続されたダイオード12Bに電流を流さないような電圧(逆バイアス)がダイオード12Bに印加されるように作用する。その結果、ダイオード12Aおよび12Bのいずれにおいてもリカバリー電流は発生しない。
次に、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。図2はスイッチング電源装置内の主な信号のタイミングチャートであり、図3ないし図10は、図2の状態aないし状態hの各々における信号の流れを模式的に表すものである。以下、説明の便宜上、整流型スイッチング素子13Aがオンしてからしばらく経過した状態cから順に説明する。
状態cでは、制御部4は、制御信号SA を整流型スイッチング素子13Aに出力し、制御信号SB の出力を停止している。そのため、図3に示したように、整流型スイッチング素子13Aに電流I13A が流れており、整流型スイッチング素子13Bはオフしている。このとき、直流電源Pの負極側と同じ電圧が補助インダクタ20Aの接続点J1側にかかり、直流電源Pの直流入力電圧Vinを変圧インダクタ11Bおよび補助インダクタ20Aのインピーダンスで分圧した電圧が接続点J2側にかかる。また、ダイオード12Aのアノード側の電圧は接続点J1と同じ電圧であり、ダイオード12Aのカソード側の出力直流電圧Voutより低くなる。また、ダイオード12Bのアノード側の電圧は接続点J2と同じ電圧であり、ダイオード12Bのカソード側の出力直流電圧Voutより低くなる。したがって、この期間ではダイオード12A,12Bには逆バイアスがかかっている。これにより、変圧インダクタ11Aを流れる電流I11A は整流型スイッチング素子13Aを介して直流電源Pに流れ、変圧インダクタ11Bを流れる電流I11B は変圧インダクタ11B、補助インダクタ20Aおよび整流型スイッチング素子13Aを介して直流電源Pに流れる。このとき、変圧インダクタ11A,11Bに流れる電流I11A ,I11B が徐々に増加し、変圧インダクタ11A,11Bにエネルギーが徐々に蓄積されていく。
次に、制御部4は、制御信号SA の出力を停止して整流型スイッチング素子13A,13Bを共にオフする。これにより状態cから状態dに移行する。このとき、図4に示したように、補助インダクタ20Aは接続点J2側から接続点J1側に電流I20A を流しており、ダイオード12Aをオンさせるように作用するので、ダイオード12Aに電流I12A が流れ、変圧インダクタ11A,11Bに蓄積されていたエネルギーが負荷Lに放出される。その結果、電流I11A ,I11B 、I20A は徐々に減少していく。また、ダイオード12Bのカソードには出力直流電圧Voutがかかり、ダイオード12Bに逆バイアスがかかるので、ダイオード12Bはオフした状態を維持する。
次に、制御部4は、制御信号SB を出力して整流型スイッチング素子13Bをオンする。これにより状態dから状態eに移行する。このとき、図5に示したように、補助インダクタ20Aの接続点J2側の電圧が直流電源Pの負極側の電圧とほぼ同じになり、接続点J1側より低くなるので、整流型スイッチング素子13Bに電流I13B が流れ始めると共に、補助インダクタ20Aの接続点J2側から接続点J1側に流れる電流I20A が減少し始め、変圧インダクタ11Aの電流I11A が引き続き減少し、変圧インダクタ11Bの電流I11B が増加し始める。
ところで、整流型スイッチング素子13Bがオンする直前に電流の流れていたダイオード12Aは、整流型スイッチング素子13Bがオンしたときに直ちにオフしない。これは、補助インダクタ20Aがダイオード12Aに対して電流を流し続けるように作用するためであり、言い換えると、ダイオード12Aが直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がダイオード12Aに印加されるように作用するためである。これにより、ダイオード12Aを流れる電流I12A は整流型スイッチング素子13Bがオンしたのちも徐々に減少していくので、ダイオード12Aでリカバリー電流が発生する余地はない。
一方、整流型スイッチング素子13Bがオンするときに、その整流型スイッチング素子13Bに直接接続されたダイオード12Bはすでにオフしており、電流は流れていない。これは、ダイオード12Aが直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がダイオード12Aに印加された結果、ダイオード12Bに電流を流さないような電圧(逆バイアス)がダイオード12Bに印加されるようになるからである。これにより、整流型スイッチング素子13Bがオフからオンに移行してもダイオード12Bでリカバリー電流が発生する余地はない。
このように、ダイオード12Aおよび12Bのいずれにおいてもリカバリー電流が発生する余地はない。
その後、図6に示したように、補助インダクタ20Aの接続点J2側から接続点J1側に流れる電流I20A がゼロとなり、補助インダクタ20Aの電流I20A の向きが逆転し、接続点J1側から接続点J2側に流れ始めることにより、状態eから状態fに移行する。このとき、補助インダクタ20Aの接続点J1側から接続点J2側に流れる電流I20A が増加するに伴ってダイオード12Aの電流I12A や、変圧インダクタ11Aの電流I11A が減少し、変圧インダクタ11Bの電流I11B や、整流型スイッチング素子13Bの電流I13B が増加していく。
その後、図7に示したように、ダイオード12Aの電流I12A がゼロとなることにより、状態fから状態gに移行する。このとき、補助インダクタ20Aの電流I20A や、変圧インダクタ11Bの電流I11B が増加していくのに伴い、変圧インダクタ11A,11Bに流れる電流I11A ,I11B が増加し、変圧インダクタ11A,11Bにエネルギーが蓄積されていく。
次に、制御部4は、制御信号SB の出力を停止して整流型スイッチング素子13A,13Bを共にオフする。これにより状態gから状態hに移行する。このとき、図8に示したように、補助インダクタ20Aは接続点J1側から接続点J2側に電流I20A を流しており、ダイオード12Bをオンさせるように作用するので、ダイオード12Bに電流I12B が流れ、変圧インダクタ11A,11Bに蓄積されていたエネルギーが負荷Lに放出される。その結果、電流I11A ,I11B 、I20A は徐々に減少していく。また、ダイオード12Aのカソードには出力直流電圧Voutがかかり、ダイオード12Aに逆バイアスがかかるので、ダイオード12Aはオフした状態を維持する。
次に、制御部4は、制御信号SA を出力して整流型スイッチング素子13Aをオンすることにより状態hから状態aに移行する。このとき、図9に示したように、補助インダクタ20Aの接続点J1側の電圧が直流電源Pの負極側の電圧とほぼ同じになり、接続点J2側より低くなるので、整流型スイッチング素子13Aに電流I13A が流れ始めると共に、補助インダクタ20Aの接続点J1側から接続点J2側に流れる電流I20A が減少し始め、変圧インダクタ11Bの電流I11B は引き続き減少し、変圧インダクタ11Aの電流I11A が増加し始める。
ところで、整流型スイッチング素子13Aがオンする直前に電流の流れていたダイオード12Bは、整流型スイッチング素子13Aがオンしたときに直ちにオフしない。これは、補助インダクタ20Aがダイオード12Bに対して電流を流し続けるように作用するためであり、言い換えると、ダイオード12Bが直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がダイオード12Bに印加されるように作用するためである。これにより、ダイオード12Bを流れる電流I12B は整流型スイッチング素子13Aがオンしたのちも徐々に減少していくので、ダイオード12Bでリカバリー電流が発生する余地はない。
一方、整流型スイッチング素子13Aがオンするときに、その整流型スイッチング素子13Aに直接接続されたダイオード12Aはすでにオフしており、電流は流れていない。これは、ダイオード12Bが直ちにオフしないような電圧(順バイアス)がダイオード12Bに印加された結果、ダイオード12Aに電流を流さないような電圧(逆バイアス)がダイオード12Aに印加されるようになるからである。これにより、整流型スイッチング素子13Aがオフからオンに移行してもダイオード12Aでリカバリー電流が発生する余地はない。
このように、ダイオード12Aおよび12Bのいずれにおいてもリカバリー電流が発生する余地はない。
その後、図10に示したように、補助インダクタ20Aの接続点J1側から接続点J2側に流れる電流I20A がゼロとなり、補助インダクタ20Aに流れる電流I20A の向きが逆転し、接続点J2側から接続点J1側に流れ始めることにより、状態aから状態bに移行する。このとき、補助インダクタ20Aの接続点J2側から接続点J1側に流れる電流I20A が増加するに伴ってダイオード12Bの電流I12B や、変圧インダクタ11Bの電流I11B が減少し、変圧インダクタ11Aの電流I11A や、整流型スイッチング素子13Aの電流I13A が増加していく。その後、ダイオード12Bを流れる電流I12B がゼロとなることにより、状態cに移行する。
このようにして、本スイッチング電源装置は、直流電源Pから供給された直流入力電圧Vinを直流出力電圧Voutに変圧(昇圧)し、その変圧した直流出力電圧Voutを負荷Lに給電する。
次に、本実施の形態のスイッチング電源装置の効果を従来例と対比して説明する。
従来例に係るスイッチング電源装置は、図17に示したように、コア114に巻回されたインダクタ111、ダイオード112およびスイッチング素子113からなる電圧変換部101と、平滑コンデンサ103とによりなる1つの昇圧型チョッパ回路と、制御部104とを備えたものであり、昇圧型チョッパ回路を2つ備えていない点と、補助インダクタ20Aを備えていない点とで本実施の形態のスイッチング電源装置と相違する。
従来例では、図18に示したように、制御部104からスイッチング素子113に制御信号S101 が入力されて、スイッチング素子113がオンすると、電流の流れているダイオード112のアノード側の電圧が直流電源Pの負極側とほぼ同じ電圧となり、ダイオード112のカソード側の電圧(出力直流電圧Vout)よりも小さくなる。その結果、電流の流れているダイオード112には大きな逆バイアスが印加され、ダイオード112がオンからオフに移行する。このとき、ダイオード112はオンからオフに移行する瞬間に逆方向に電流が流れ得る期間(リカバリー期間)が存在するため、そのリカバリー期間の間、ダイオード112に電流(リカバリー電流)が流れる。このリカバリー電流は、ダイオード112に直接接続されたスイッチング素子113に流れて、リップルを発生させる(図中の一点鎖線枠内参照)。これにより、スイッチング素子113においてスイッチング損失(具体的にはターンオン時の損失)が発生するため、従来例に係るスイッチング電源装置の効率は低くなる。
また、インダクタ111を流れる電流I111 は制御信号S101 のオン、オフに応じた低い周波数となるため、コア114のサイズを縮小することが困難となり、スイッチング電源装置の小型軽量化を阻む結果となる。
一方、本実施の形態では、上記したように、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンする直前に電流の流れていたダイオード12Bまたは12Aは、補助インダクタ20Aの作用により、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンしたときに直ちにオフしないようになっており、ダイオード12Bまたは12Aでリカバリー電流が発生する余地を排除している。さらに、整流型スイッチング素子13Aまたは13Bがオンするときに、その整流型スイッチング素子13Aまたは13Bに直接接続されたダイオード12Bまたは12Aをあらかじめオフしており、ダイオード12Bまたは12Aでリカバリー電流が発生する余地を排除している。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置では、補助インダクタ20Aを備えることにより、スイッチング素子13Aおよび13Bのいずれがオフからオンに移行したときであっても、各ダイオード12A,12Bでのリカバリー電流の発生が防止される。これにより、個々のスイッチング素子13A,13Bでのスイッチング損失が低減するので、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止することができる。
また、補助インダクタ20Aを備えると共に、制御部4により各整流型スイッチング素子13A,13Bを互いに異なる位相で順次動作させることにより、変圧インダクタ11A,11Bを流れる電流I11A ,I11B は、図2に示したように、制御信号SA ,SB のオン、オフに応じた周波数の2倍の周波数となり、これにより、コア14のサイズを縮小することが可能となる。その結果、スイッチング電源装置の小型軽量化を実現することができる。
ところで、整流型スイッチング素子13A,13Bの駆動周波数を増加させることでコア14のサイズを小さくすることも可能であるが、その場合は、駆動周波数の増加により整流型スイッチング素子13A,13Bにおけるスイッチング損失が増加し、それにより熱の発生も大きくなる。その熱を放散させるためには大きなヒートシンクが必要であるが、そのような大きなヒートシンクを付けたのではスイッチング電源装置を小型化することができない。一方、本実施の形態では、各整流型スイッチング素子13A,13Bの駆動周波数を増加させなくても、変圧インダクタ11A,11Bの動作周波数を大きくすることができる。また、整流型スイッチング素子13A,13Bの駆動周波数の上限が低い場合であっても、変圧インダクタ11A,11Bの動作周波数をその上限より大きくすることができる。そのため、各整流型スイッチング素子13A,13Bにおけるスイッチング損失が先の例のように大きく増加することはない。その結果、大きなヒートシンクを付ける必要もないので、スイッチング電源装置の小型軽量化を容易に実現することができる。
このように、本実施の形態のスイッチング電源装置では、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止すると共に、容易に小型軽量化することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、本発明を2つの昇圧型チョッパ回路を並列接続してなるスイッチング電源装置に適用した場合について説明したが、昇圧型チョッパ回路を3つ以上並列に接続した場合であっても適用可能である。例えば、図11に示したように、昇圧型チョッパ回路を4つ並列に接続したときは、スイッチング電源装置は、変圧インダクタ11C、ダイオード11Cおよび整流型スイッチング素子13Cからなる電圧変換部1Cと、変圧インダクタ11D、ダイオード11Dおよび整流型スイッチング素子13Dからなる電圧変換部1Dを、電圧変換部1A,1Bに並列に接続すると共に、各電圧変換部1A,1B,1C,1Dを補助インダクタ20A,20B,20C,20Dで互いに接続して構成される。このようなスイッチング電源装置であっても、スイッチング素子13Aないし13Dのいずれがオフからオンに移行したときであっても、各ダイオード12A,12B,12C,12Dでのリカバリー電流の発生が防止される。これにより、個々の整流型スイッチング素子13A,13B,13C,13Dでのスイッチング損失が低減するので、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止することができる。
なお、図12に示したように、図11の補助インダクタ30A,30B,30C,30Dをスター型に接続した場合であっても、図11の回路と同様の作用・効果を有する。
また、補助インダクタ20A,20B,20C,20Dを備えると共に、制御部4により各整流型スイッチング素子13A,13B,13C,13Dを互いに異なる位相で順次動作させることにより、変圧インダクタ11A,11B,11C,11Dを流れる電流は、制御信号のオン、オフに応じた周波数の4倍の周波数となる。このように昇圧型チョッパ回路の数n(nは2以上の整数)を増やすと共に、制御部4により各整流型スイッチング素子を互いに異なる位相で順次動作させることにより、昇圧型チョッパ回路が1個の場合と比べて周波数をn倍にすることができる。これにより、昇圧型チョッパ回路の増加による占有体積の増加分以上にコアのサイズを縮小することができる限りにおいて、スイッチング電源装置の小型軽量化を実現することができる。また、上記実施の形態と同様、各整流型スイッチング素子13A,13B,13C,13Dの駆動周波数を増加させなくても、変圧インダクタ11A,11B,11C,11Dの動作周波数を大きくすることができるので、各整流型スイッチング素子13A,13B,13C,13Dにおけるスイッチング損失が先の例のように大きく増加することはない。その結果、大きなヒートシンクを付ける必要もないので、スイッチング電源装置の小型軽量化を容易に実現することができる。
また、図13に示したように、補助インダクタ20Aの一端と接続点J2との間にブロッキングコンデンサ21Aを直列に接続した場合は、スイッチング素子13A,13Bの遅延時間などの不平衡要素により発生する直流成分をカットすることが可能となる。これにより変圧インダクタ14A,14Bの磁気飽和の発生を低減することができる。また、補助インダクタ20Aには個々の変圧インダクタ14A,14Bからの電流が流れてくるので、直流成分をカットすることにより、個々の変圧インダクタ14A,14Bに流れる電流I11A ,I11B の値がほぼ等しくなる。これにより個々の電圧変換部1A,1Bにおける電力分担を均等化することが可能となる。
また、図14に示したように、昇圧型チョッパ回路を4つ並列に接続すると共に、補助インダクタ20A,20B,20C,20Dにブロッキングコンデンサ21A,21B,21C,21Dを直列に接続することも可能である。
また、上記実施の形態では、入力端子T1,T2側から入力し、出力端子T3,T4側から出力することを前提としていたが、図15に示したように、ダイオード12A,12Bに整流型スイッチング素子15A,15Bを逆極性で並列に接続すると共に、整流型スイッチング素子13A,13Bにダイオード16A,16Bを逆極性で並列に接続した場合は、出力端子T3,T4側から入力し、入力端子T1,T2側から出力することも可能となる。ただし、出力端子T3,T4側から入力する場合は、このスイッチング電源装置は降圧型となる。
また、上記実施の形態では、本発明を昇圧型チョッパ回路を内蔵するスイッチング電源装置に適用した場合について説明したが、本発明は図16に示したように降圧型チョッパ回路を内蔵する場合であっても適用可能である。このときのスイッチング電源装置は、変圧インダクタ11A,11Bの一端が出力ラインLoutに接続され、ダイオード12A,12Bのアノードが共通ラインLcに接続され、整流型スイッチング素子13A,13Bのコレクタが入力ラインLinに接続される点で、上記実施の形態と相違する。また、このスイッチング電源装置では、図2と同様の波形となる。したがって、上記実施の形態の場合と同様、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止すると共に、小型軽量化することができる。
また、本発明は図17に示したように昇降圧型チョッパ回路を内蔵する場合であっても適用可能である。このときのスイッチング電源装置は、変圧インダクタ11A,11Bの一端が共通ラインLcに接続され、ダイオード12A,12Bのアノードが出力ラインLoutに接続され、整流型スイッチング素子13A,13Bのコレクタが入力ラインLinに接続される点で、上記実施の形態と相違する。また、このスイッチング電源装置では、図2と同様の波形となる。したがって、上記実施の形態の場合と同様、リカバリー電流に起因する効率の低下を防止すると共に、小型軽量化することができる。
1A,1B,1C,1D…電圧変換部、3,C…平滑コンデンサ、4…制御部、11A,11B,11C,11D…変圧インダクタ、12A,12B,12C,12D…ダイオード、13A,13B,13C,13D…整流型スイッチング素子、14A,14B,14C,14D…コア、20A,20B,20C,20D…補助インダクタ、21A,21B,21C,21D…ブロッキングコンデンサ、J1,J2…接続点、L…負荷、Lc…共通ライン、Lin…入力ライン、Lout…出力ライン、P…直流電源、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、Vin…入力直流電圧、Vout…出力直流電圧。
Claims (7)
- それぞれが変圧インダクタ、整流素子およびスイッチング素子を含んで構成されると共に互いに並列に接続された複数の変圧チョッパ回路と、
各スイッチング素子を互いに異なる位相で順次動作させる制御手段と、
前記複数の変圧チョッパ回路の相互間をそれぞれ接続する補助インダクタと
を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記補助インダクタは、その一端に接続された一の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオンからオフに移行したときにその変圧チョッパ回路の整流素子に電流を流すと共に、他端に接続された他の変圧チョッパ回路のスイッチング素子がオフからオンに移行したのちにおいても前記一の変圧チョッパ回路の整流素子に電流を流し続ける
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。 - 前記変圧インダクタ、前記整流素子および前記スイッチング素子の各一端は、共通接続点において共通接続され、
前記補助インダクタは、一の変圧チョッパ回路の前記共通接続点と他の変圧チョッパ回路の前記共通接続点との間に接続されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。 - 前記変圧チョッパ回路は一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
前記変圧インダクタの一端は一方の入力端子に接続されると共に他端は共通接続点において前記整流素子および前記スイッチング素子の各一端に共通接続され、前記整流素子の他端は一方の出力端子に接続され、前記スイッチング素子の他端は他方の入力端子および他方の出力端子に接続され、
前記補助インダクタは、一の変圧チョッパ回路の前記共通接続点と他の変圧チョッパ回路の前記共通接続点との間に接続されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。 - 前記変圧チョッパ回路は一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
前記スイッチング素子の一端は一方の入力端子に接続されると共に他端は共通接続点において前記整流素子および前記変圧インダクタの各一端に共通接続され、前記変圧インダクタの他端は一方の出力端子に接続され、前記整流素子の他端は他方の入力端子および他方の出力端子に接続され、
前記補助インダクタは、一の変圧チョッパ回路の前記共通接続点と他の変圧チョッパ回路の前記共通接続点との間に接続されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。 - 前記変圧チョッパ回路は一対の入力端子および一対の出力端子を備え、
前記スイッチング素子の一端は一方の入力端子に接続されると共に他端は共通接続点において前記整流素子および前記変圧インダクタの各一端に共通接続され、前記整流素子の他端は一方の出力端子に接続され、前記変圧インダクタの他端は他方の入力端子および他方の出力端子に接続され、
前記補助インダクタは、一の変圧チョッパ回路の前記共通接続点と他の変圧チョッパ回路の前記共通接続点との間に接続されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。 - 前記補助インダクタの一端と前記他の変圧チョッパ回路との間に直列に接続された容量素子をさらに備える
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
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JP2009148048A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Asti Corp | 電源装置 |
-
2005
- 2005-11-30 JP JP2005346745A patent/JP2007159178A/ja not_active Withdrawn
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