JP2007158911A - 音響放射装置用電磁変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音響特性に優れ、超磁歪素子の欠け防止、音漏れ防止に有効で、外部振動体に押し付ける角度が変わった場合にも、音質悪化や、音圧低下などを極力回避し得る構造を持つ音響放射装置用電磁変換装置を提供する。
【解決手段】コイル3は超磁歪素子4に磁界を印加して、超磁歪素子4を軸方向に伸縮駆動する。超磁歪素子4は一端が固定端、他端が可動端となっている。伸縮伝達部材5は一端側が超磁歪素子4の可動端に接続され、他端側が外部に導かれている。与圧部材6は弾性材料で構成され、伸縮伝達部材5を超磁歪素子4の方向に付勢する。第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12は、超磁歪素子4に磁気バイアスを印加するものであり、超磁歪素子4の固定端側に配置された第1の永久磁石11と、超磁歪素子4の可動端側に配置された第2の永久磁石12とを含む。第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12は、全体表面磁束が互いに異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超磁歪素子を用いた音響放射装置用電磁変換装置に関する。
この種の電磁変換装置は、コイルに入力信号を供給して超磁歪素子に伸縮振動を生じさせ、超磁歪素子の伸縮端に直接的または間接的に接触される構成部品を、外部振動体に押し付けるなどにより、伸縮振動を外部振動体に伝え、音響を発生させる音響放射装置として用いられるもので、例えば特許文献1、特許文献2等に開示されている。
しかしながら、特許文献1、特許文献2等で代表される従来のこの種の電磁変換装置には、その機能を、実用的レベルまで高めるためには、更に改善すべき点が多く見られる。
まず、超磁歪素子は、磁界が印加されていない状態が最もサイズが小さく、印加磁界が強くなるにしたがって伸張する性質を有している。つまり、磁界が印加されていない状態からは超磁歪素子を収縮させることはできず、単に、伸張させることができるのみである。したがって、超磁歪素子を伸縮させるためには、超磁歪素子に所定の磁気バイアスを印加しておく必要がある。従って、そのような磁気バイアスを、効率的に印加する構造が検討されなければならない。
次に、超磁歪素子の歪率特性は非線形部分を含んでおり、磁気バイアスによって、歪率特性曲線のどの部分を利用するかが決定される。このため、音響的に良好な超磁歪素子の伸縮振動を得るためには、超磁歪素子に適切な磁気バイアスを印加することが極めて重要となる。そこで、そのような適切な磁気バイアスを見出し、それを具体的に実現する構造が検討されなければならない。
また、この種の電磁変換装置に用いられる超磁歪素子は、大きな伸縮振動を得ることができる。超磁歪材料としては、例えば、Tb0.34−Dy0.66−Fe1.90を中心組成とする材料等を用いることができる。ところが、この種の材料は極めて脆く、特に超磁歪素子のかど部においては、所定外の方向から加わるわずかな衝撃で細かな欠けが発生するおそれがある。細かな欠けが発生し、その欠片が超磁歪素子の周囲に付着すると、超磁歪素子の伸縮振動に伴い周囲の部材と擦れ合い適切な、伸縮振動を阻害する。更に、欠片が、超磁歪素子の端面と、それに接触する他の部材との間に入り込むと、超磁歪素子の伸縮運動の伝達が阻害される。そこで、超磁歪素子の欠けを防止する手段が必要となる。
更に、この種の電磁変換装置は、超磁歪素子の伸縮動作により、音を発生させるものであることから、本来、発音すべきではない部分が、超磁歪素子の伸縮作用を直接又は間接に受け、音が発生してしまう、いわゆる音漏れの問題がある。この問題を如何にして解決するかも、実用レベルでは問題となる。
また、この種の電磁変換装置は、それ自体で、発音をえるものではなく、超磁歪素子の伸縮端に直接的または間接的に接触される構成部品を、外部振動体に押し付けるなどして、外部振動体に音響を発生させるものであるため、外部振動体に押し付ける角度が変わり、接触面積が小さくなった場合にも、音質悪化や、音圧低下などを極力回避し得る構造も、検討されなければならない。
上述した特許文献1及び特許文献2に開示された電磁変換装置は、上述した要求を完全に満たすまでには到っておらず、実用的レベルまで高めるためには、更に改善すべき点が多く見られる。
特開平10−145892号公報 特開2004−57261号公報
本発明の課題は、音響特性の良好な音響放射装置用電磁変換装置を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、超磁歪素子の欠けや、音漏れなどを防止するのに有効な音響放射装置用電磁変換装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、外部振動体に押し付ける角度が変わった場合にも、音質悪化や、音圧低下などを極力回避し得る構造を持つ音響放射装置用電磁変換装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る音響放射装置用電磁変換装置は、外装体と、コイルと、超磁歪素子と、伸縮伝達部材と、与圧部材と、永久磁石とを含む。前記外装体は、内部空間を有している。前記コイル、前記超磁歪素子、前記伸縮伝達部材、前記与圧部材及び前記永久磁石は、前記外装体の前記内部空間内に収納されている。
前記コイルは、前記超磁歪素子に磁界を印加して、前記超磁歪素子を前記筒体の軸方向に伸縮駆動する。前記超磁歪素子は、一端が固定端、他端側が可動端となっている。前記伸縮伝達部材は、一端側が前記超磁歪素子の他端に連なり、他端側が前記外装体の開口部を通して外部に導かれている。前記与圧部材は、弾性材料で構成され、前記伸縮伝達部材を前記超磁歪素子の方向に付勢している。前記永久磁石は、前記超磁歪素子に磁気バイアスを印加するものであって、前記超磁歪素子の前記固定端側に配置された第1の永久磁石と、前記超磁歪素子の前記可動端側に配置された第2の永久磁石とを含んでいる。
本発明の特徴は、上述した構成おいて、前記第1の永久磁石及び前記第2の永久磁石について、その全体表面磁束を互いに異ならせた点にある。この構成によれば、音響歪が少なくなり、音質が良好になることが分かった。その理由は、明確ではないが、超磁歪素子に対するバイアス磁界の印加が、適正化されるためではないかと思われる。
具体的な配置として、前記第2の永久磁石は、その全体表面磁束が、前記第1の永久磁石のそれよりも小さいことが好ましい。このような配置であれば、可動側に位置する第2の永久磁石の質量を小さくし、慣性重量を小さくできるから、超磁歪素子の伸縮に対する応答性が良好になり、音響特性が向上する。
超磁歪素子は、一本でも、複数本でもよい。複数本の超磁歪素子を用いる場合は、それらが直列に連なる構造を採用することができる。この構造によれば、一本の超磁歪素子を用いた場合に生じがちな折損事故を回避することができる。複数本の超磁歪素子を用いる場合の好ましい態様の1つは、第3の永久磁石を介して、複数本の超磁歪素子を直列に連ねることである。こうすることにより、超磁歪素子の内部におけるバイアス磁界の分布を均一化し、音響歪を低減することができる。
本発明にかかる電磁変換装置は、磁性ヨークを含むことができる。前記磁性ヨークは、前記第1の永久磁石と、前記超磁歪素子との間に配置される。磁性ヨークは、平面積が前記第1の永久磁石のそれよりも大きいことが好ましい。そのような磁性ヨークによれば、音響的歪が低減されることが分かった。その理由は、コイルによる交番磁界が、超磁歪素子の内部で均一化されるためではないかと思われる。前記磁性ヨークは、前記第2の永久磁石と、前記超磁歪素子との間に配置されていてもよい。この場合も、磁性ヨークの平面積を、第2の永久磁石のそれよりも大きくする。更に、磁性ヨークは、第1の永久磁石及び第2の永久磁石の両者と、超磁歪素子との間に配置されていてもよいし、前記第1の永久磁石又は前記第2の永久磁石よりも外側に位置してもよい。
別の態様として、前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークのうち、前記超磁歪素子と接する磁性部材について、前記超磁歪素子と接触する面に、その接触領域にかかる凹部を設け、前記超磁歪素子を、前記凹部に充填された接着剤によって、前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨーク等の磁性部材と接着する構造を採用することができる。この構造によれば、超磁歪素子が、第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークなどの磁性部材と一体化され、一緒に振動することになるので、物理的に脆い超磁歪素子が、コイルの交番磁界による微振動を受けてチッピングを起こすなどの不具合を回避することができる。また、コイルの交番磁界が、超磁歪素子と磁性ヨークとに印加されても、両者間に離接動作が生じることがないので、いわゆる音漏れが抑制される。
超磁歪素子のチッピング、及び、音漏れを防止するのに有効なもう一つの手段は、前記超磁歪素子、前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークのうち、互いに隣り合うものの間の少なくとも一箇所において、その端面間に、有機質の緩衝部材を設けることである。この構造によれば、緩衝部材の緩衝作用により、超磁歪素子のチッピングを回避するとともに、音漏れを抑制することができる。
前記緩衝部材は、スポンジ様弾性層と、耐摩耗層との積層とし、前記耐摩耗層が前記超磁歪素子の端面と接する関係で配置することが好ましい。このような積層構造であれば、伸縮伝達部材を外部振動体に押し付けたとき、スポンジ様弾性層が極限まで圧縮されて、第1の永久磁石及び第2の永久磁石と実質的に一体化され、超磁歪素子の動きを、第1の永久磁石、第2の永久磁石及び伸縮伝達部材に忠実に伝える。従って、超磁歪素子の伸縮に忠実に追従した発音動作が確保される。逆に、伸縮伝達部材を外部振動体から離したときは、スポンジ様弾性層が弾性復元し、ハンマリング及び音漏れが防止される。
スポンジ様弾性体は上述のような重要な機能を発揮するが、その反面、材質が柔らかいので、超磁歪素子と直接接触すると、接触部分が摩耗して穴があいてしまい、結局は音漏れを引き起こしてしまう。そこで、本発明では、スポンジ様弾性体の利点を損なうことなく、耐摩耗性を向上させるために、スポンジ様弾性体の上に、耐摩耗性フィルムを貼り付けてある。
本発明に係る電磁変換装置において、超磁歪素子の固定端を受ける受部材は、凹部を有する構造とし、第1の永久磁石の厚み方向の一部もしくは全部が凹部内にあるような組立構造をとることができる。このような構造であると、全体形状を小型化するとともに、超磁歪素子を正確に位置決めし、所定の特性を得ることができる。
伸縮伝達部材は、先端を外部振動体に押し付けて接触させる部分となるので、外部振動体に対する押し付け角度に関わらず、音圧の大きな安定した発音動作特性を確保する必要がある。その手段として、伸縮伝達部材は、まず、前記第2の永久磁石又は前記磁性ヨークと非接合状態で接触させる。そして、突出部と、鍔部とを備える構造とし、前記突出部は、前記開口部よりも小さな外径を有して、前記開口部を通して外部に導く。前記鍔部は、前記突出部の後端にあって、前記開口部を囲むケース隔壁と対面させる。そして、前記鍔部と、前記ケース隔壁との間に弾性体を配置する。
上記構造によれば、外部振動体に対する押し付け角度が変わった場合も、伸縮伝達部材は、まず、第2の永久磁石又は磁性ヨークと非接合状態で接触しているので、第2の永久磁石又は磁性ヨークのうえで、外部振動体に対する押し付け角度に対応して、変位することができる。
伸縮伝達部材の突出部は、開口部よりも小さな外径を有しているから、突出部と開口部との間に生じる隙間の範囲内で、外部振動体に対する押し付け角度に対応して、変位することができる。
しかも、前記突出部の後端にあって、前記開口部を囲むケース隔壁と対面する鍔部と、ケース隔壁との間に弾性体が配置されているから、伸縮伝達部材が、外部振動体に対する押し付け角度に対応して変位した場合も、弾性体の伸縮作用により、与圧を一定に保ち、音質悪化や、音圧低下などを回避し得る。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
上述したように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)音響特性の良好な音響放射装置用電磁変換装置を提供することができる。
(b)超磁歪素子の欠けや、音漏れなどを防止するのに有効な音響放射装置用電磁変換装置を提供することができる。
(c)外部振動体に押し付ける角度が変わった場合にも、音質悪化や、音圧低下などを極力回避し得る構造を持つ音響放射装置用電磁変換装置を提供することができる。
図1は本発明に係る音響放射装置用電磁変換装置の一例を示す正面断面図である。図示された音響放射装置用電磁変換装置は、外装体2と、コイル3と、超磁歪素子4と、伸縮伝達部材5と、与圧部材6と、第1の永久磁石11と、第2の永久磁石12とを含んでいる。図示実施例では、更に、ボビン7を含んでいる。
外装体2は、磁性材料、非磁性導電材料、セラミック又はプラスチック材料の何れによって構成してもよい。外装体2を、磁性材料によって構成した場合は、リーケージフラックスが減り、磁気効率が上がる。導電性のある磁性材料、例えば金属磁性材料によって構成した場合は、高いシールド作用が得られるが、周波数特性の劣化や渦電流による発熱の問題を生じることがある。非磁性導電材料によって構成した場合は、渦電流損の問題は依然として残る。セラミック又はプラスチック材料で構成した場合は、発熱の問題は生じないが、リーケージフラックスが増え、磁気効率が低下する。従って、外装体2の構成材料は、上述した長所と短所とを比較考量して、場面に適合すべく選定する必要がある。
図示された外装体2は、筒体21と、鉄等の剛性材料によって構成された受部材22とを有し、内部空間23を形成している。外装体2、コイル3、超磁歪素子4、伸縮伝達部材5、与圧部材6、永久磁石1及びボビン7は、外装体2の内部空間23の内部に収納されている。したがって、構成部品の全体を外装体2によって保護することができる。
外装体2は、筒体21の一端に受部材22を配置し、これを、筒体21に固定した構造となっている。受部材22は、鉄等の剛性材料によって構成され、一部が切り欠かれた平板形状で、内側板面に第1の永久磁石11を埋設する凹部221を有する。凹部221の内部には、第1の永久磁石11の一部を埋設してある。この構造は、第1の永久磁石11の位置決めを確実にする。
凹部221は、第1の永久磁石11の厚み方向の全部を埋設する構造であってもよい。このような構造であると、全体形状を小型化するとともに、超磁歪素子4を正確に位置決めし、所定の特性を得ることができる。また、受部材22を磁性体で構成した場合は、受部材22がヨークとして機能することになるので、音響歪の低減などの効果が得られる。
外装体2は、受部材22と対向する側に開口部24を有している。開口部24は、筒体21の他端に形成した内向きつばによるケース隔壁25を有する。
ボビン7は高分子材料の成形体で、筒状部70及びその両端と中央にそれぞれつば部71、72、73を有している。中央のつば部73はボビン7の筒状部70の外周面を2分割し、2つの巻線スペースを構成している。
コイル3は、超磁歪素子4に磁界を印加して、超磁歪素子4を筒体21の軸方向に伸縮駆動するものであって、ボビン7の巻線スペースに巻かれている。巻き方は、任意でよいが、分割巻きでよい結果が得られている。分割巻きとしては、はじめに、つば部71ー73間の巻線スペースに、コイル巻き厚の半分まで巻き、次につば部73ー72間の巻線スペースに移り、同様にコイル巻き厚の半分まで巻く作業を繰り返して完成させる方法を採用できる。分割巻きの方法は、巻線スペース及び巻き厚を更に細かく分割する方法であってもよい。コイル3を分割巻きすることにより、音に張りがでて、抜けるようなよい音になる。
ボビン7の筒状部70の内部には超磁歪素子4が挿入されている。図示された超磁歪素子4は、例えば、Tb0.34−Dy0.66−Fe1.90を中心組成とする材料等を用い円柱状に形成される。超磁歪素子4は、相対する両端のうち、一端が第1の永久磁石11を介して受部材22によって受けられ、他端側には第2の永久磁石12が隣接している。
伸縮伝達部材5は、小径部511と大径部512とを有し、大径部512が第2の永久磁石12を介して、超磁歪素子4の他端側に連結され、小径部511が開口部24を通して外部に導出されている。伸縮伝達部材5の材質は硬いほうが望ましく、鉄、真鍮等で構成される。
ケース隔壁25の内側には、摩擦抵抗の小さい摺動性に富む有機質材料で構成された軸受26が設けられており、伸縮部材5の小径部511は、この軸受6に接触する状態で外部に導かれている。このような構造であれば、伸縮伝達部材5の横ぶれが防止できる。また、伸縮部材5の小径部511と軸受6との間の摩擦を最小化し、音漏れを防止することもできる。伸縮伝達部材5の小径部511は、開口部24との間に隙間を有して外部に導かれており、従って、伸縮伝達部材5の小径部511とケース隔壁25との接触を回避し得る。
与圧部材6は、弾性材料で構成され、伸縮伝達部材5を超磁歪素子4の方向に付勢する。与圧部材6は、高分子材料を主成分とする弾性材料、金属製板ばね、または、金属コイルばねが使用できる。与圧部材6は、伸縮伝達部材5の大径部512との間に圧縮されて介在し、伸縮伝達部材5を超磁歪素子4の方向に付勢する。
第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12は、超磁歪素子4に磁気バイアスを印加するものである。本発明の特徴の一つは、これらの第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12について、その全体表面磁束を互いに異ならせた点にある。この構成によれば、音響歪が少なくなり、音質が良好になることが分かった。その理由は、明確ではないが、超磁歪素子4に対するバイアス磁界の印加が、適正化されるためではないかと思われる。
具体的な配置として、第2の永久磁石12は、その全体表面磁束が、第1の永久磁石11のそれよりも小さいことが好ましい。このような配置であれば、可動側に位置する第2の永久磁石12の慣性重量を小さくできるから、超磁歪素子4の伸縮に対する応答性が良好になり、音響特性が向上する。全体表面磁束に差を持たせる具体的手段は、第1の永久磁石11と第2の永久磁石12の厚みが同一であることを前提にすれば、第1の永久磁石11の直径A1よりも、第2の永久磁石12の直径A2を小さくすることである。全体表面磁束に差を持たせる別の具体的手段として、第1の永久磁石11と第2の永久磁石12の材質を、互いに異ならせることも有効である。
図2は本発明に係る電磁変換装置に音響駆動部100を付加した音響放射装置を示す図である。音響駆動部100は、AMP101、音源102及び電池103などを有して構成され、音源102から供給された音声信号(主としてを、音楽信号)を、AMP101で増幅し、AMP101から出力される増幅音声信号によって、電磁変換装置のコイル9を励振する。
図3は、図2に示した音響放射装置の使用状態を示す図で、特に、本発明の主題である電磁変換装置の部分を抽出して示してある。図示するように、本発明に電磁変換装置を付加した音響放射装置は、伸縮伝達部材5の小径部511を外部振動体Pに当接させて用いる。これにより、コイル3による励振に基づく超磁歪素子4の伸縮振動を、伸縮伝達部材5から外部振動体Pに伝達し、外部振動体Pの振動による音響を放射できる。外部振動体Pには、特に制限はなく、金属、ガラス、木、合成樹脂又はそれらの組み合わせ材料を用いて構成することができる。また、その形状も、平板状、ブロック状など、任意でよい。利用できる外部振動体Pの具体例を挙げると、野外広告板、屋内広告板、自動車のガラス窓、テーブル、テレビ外箱など、枚挙に暇がない。
本発明に係る電磁変換装置は、種々の態様を採ることができる。その例を、図4〜図21を参照して説明する。これらの図面において、図1〜図3に現れた構成部分に相当する部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略することがある。
まず、図4は本発明に係る電磁変換装置の別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、複数本の超磁歪素子41、42を用い、これらを直列に配置したことである。この構造によれば、一本の超磁歪素子を用いた場合に生じがちな折損事故を回避することができる。
図4に図示する実施例のもう一つの特徴は、複数本の超磁歪素子41、42を第3の永久磁石13を介して、直列に連ねたことである。こうすることにより、超磁歪素子41、42の内部におけるバイアス磁界の分布を均一化し、音響歪を低減することができる。第3の永久磁石13は、外径が、超磁歪素子41、42のそれよりも小さいことが好ましいが、同じでもよい。
図5は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12と、超磁歪素子4との接続構造に工夫を加えた点にある。
まず、第1の永久磁石11と、超磁歪素子4の接続構造について、図5とともに、図6及び図7を併せて参照すると、第1の永久磁石11は、超磁歪素子4と接触する面に、その接触領域にかかる凹部86を有し、第1の永久磁石11及び超磁歪素子4は、凹部86に充填された接着剤85によって固着されている。
このような構造によれば、超磁歪素子4が第1の永久磁石11と一体化されるので、超磁歪素子4が、第1の永久磁石11と一緒に伸縮動作を行うことになる。このため、コイル3の交番磁界が印加されても、超磁歪素子4と、第1の永久磁石11と間に離接動作が生じることがないので、超磁歪素子4が、第1の永久磁石11に対して繰り返し衝突するハンマリングが起こらなくなり、ハンマリングによる超磁歪素子4のチッピングを回避することができるとともに、音漏れが防止される。
図6、図7の実施例では、凹部86はリング状となっているが、これに限らず、種々の態様を採ることができる。その一例を図8〜図10に示す。まず、図8、図9の例では、円形状の凹部86を、間隔を隔てて等配してある。図10の例では、円形状ではなく、扇型の凹部86を、間隔を隔てて等配してある。もっとも、等配する必要も、4個に限定する必要もないし、円形状もしくは扇型である必要もない。
次に、第2の永久磁石12と超磁歪素子4の接続構造について、図5とともに、図11を参照して説明すると、超磁歪素子4と第2の永久磁石12との間に、スポンジ様弾性体91及び耐摩耗性フィルム92を積層した有機質の緩衝部材9を挟み込んである。この構造によれば、ハンマリングによるチッピング、及び、音漏れを抑制することができる。
即ち、スポンジ様弾性体91は、弾力性に富むから、伸縮伝達部材5を外部振動体に押し付けたとき、スポンジ様弾性層91が極限まで圧縮されて、第2の永久磁石12と実質的に一体化され、超磁歪素子4の動きを第2の永久磁石12及び伸縮伝達部材5に忠実に伝える。従って、超磁歪素子4の伸縮に忠実に追従した発音動作が確保される。逆に、伸縮伝達部材5を外部振動体から離したときは、スポンジ様弾性層91が弾性復元し、ハンマリング及び音漏れが防止される。
スポンジ様弾性体91は上述のような重要な機能を発揮するが、その反面、材質が柔らかいので、超磁歪素子4と直接接触すると、接触部分が摩耗して穴があいてしまい、結局は音漏れを引き起こしてしまう。そこで、本発明では、スポンジ様弾性体91の利点を損なうことなく、耐摩耗性を向上させるために、スポンジ様弾性体91の上に、耐摩耗性フィルム92を貼り付けてある。
スポンジ様弾性体91としては、スポンジのほか、弾力性のある発泡シリコーン、発泡ウレタンなどを用いることができ、耐摩耗性フィルム92としては、ポリエチレンフィルム、ポリイミドフィルムなどを用いることができる。耐摩耗性フィルム92は25μm〜50μm程度であればよく、スポンジ様弾性体87は、耐摩耗性フィルム92の数倍〜数十倍の厚みがあればよい。
緩衝部材9は、超磁歪素子4、第1の永久磁石11及び第2の永久磁石12のうち、互いに隣り合うものの間において、その端面間の少なくとも一箇所に配置されていればよい。図示実施例はその一例を示すに過ぎない。
なお、超磁歪素子4のチッピング防止手段として、例えば、テフロン(登録商標)のシートを用いることも考えられるが、当該シートは硬さがあるため、チッピング防止には有効であっても、音漏れ防止に対する有効性は低い。
図5は、第1の永久磁石11の側を接着し、第2の永久磁石12の側に緩衝部材9を配置した例を示しているが、第2の永久磁石12の側を接着し、第1の永久磁石11の側に緩衝部材9を配置してもよいし、図12に図示するように、第1の永久磁石11の側、及び、第2の永久磁石12の側の双方に、緩衝部材9を配置してもよい。つまり、上述した接着構造と緩衝部材挟み込み構造は、同一の電磁変換装置において、使い分けることができる。また、図12において、第1の永久磁石11と隣接する緩衝部材9は省略してもよい。
図13は本発明に係る電磁変換装置の別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、2本の超磁歪素子41、42を用い、それらを直列に連ねたこと、及び、超磁歪素子41、42の間に第3の永久磁石13を配置したことにある。第1の永久磁石11は超磁歪素子41の端面に接着(85、86)され、第2の永久磁石12は超磁歪素子42の端面に接着(85、86)されている。その接着構造の詳細は、図4〜図10に示したとおりである。
上述したように、2本の超磁歪素子41、42を用い、それらが直列に連ねる構造によれば、一本の超磁歪素子を用いた場合に生じがちな折損事故を回避することができる。また、第3の永久磁石13を介して、超磁歪素子41、42を直列に連ねてあるので、超磁歪素子41、42の内部におけるバイアス磁界の分布を均一化し、音響歪を低減することができる。
図14は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例では、直列に連ねた超磁歪素子41、42の間に第3の永久磁石13を配置した点では、図13の実施例と同じであるが、第2の永久磁石12と超磁歪素子42との間に緩衝部材9を配置した点で異なる。緩衝部材9の詳細は、図11を参照して説明したとおりである。
図15は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例では、直列に連ねた超磁歪素子41、42の間に第3の永久磁石13を配置した点では、図13、図14の実施例と同じであるが、第1の永久磁石11と超磁歪素子41との間、及び、第2の永久磁石12と超磁歪素子42との間に緩衝部材9、9を配置した点で異なる。
図13〜図15の実施例が示唆するように、接着構造と弾性体挟み込み構造は、複数の超磁歪素子41、42を用いた場合にも、使い分けることができる。
図16は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、第1の磁性ヨーク81及び第2の磁性ヨーク82を備えることである。第1の磁性ヨーク81は、超磁歪素子4の一端側に接着されており、この第1の磁性ヨーク81に第1の永久磁石11が隣接している。第2の磁性ヨーク82は、超磁歪素子4の他端側に接着されており、この第2の磁性ヨーク82に第2の永久磁石12が隣接している。第1の磁性ヨーク81及び第2の磁性ヨーク82は、フェライトや鉄等で構成される。
第1の磁性ヨーク81及び第2の磁性ヨーク82があると、コイル磁束のリーケージを小さくして、音量を増大させるとともに、音響歪を小さくすることができる。この観点から、第1の磁性ヨーク81は、第1の永久磁石11よりも外径が大きく、また、第2の磁性ヨーク82は第2の永久磁石12よりも外径が大きいことが好ましい。
図16に示す実施例の場合、第1の磁性ヨーク81及び第2の磁性ヨーク82が超磁歪素子4に隣接することとなるので、これらの相互間に、図4〜図11に図示した接続構造が適用される。図4〜図11を参照しながら図16を見ると、第1の磁性ヨーク81は、超磁歪素子4と接触する面に、その接触領域にかかる凹部86を有し、第1の磁性ヨーク81及び超磁歪素子4は、凹部86に充填された接着剤85によって固着されている。第2の磁性ヨーク82と、超磁歪素子4との間には、緩衝部材9が配置されている。
この構造によれば、超磁歪素子4が第1の磁性ヨーク81と一体化されるので、物理的に脆い超磁歪素子4が、コイル3の交番磁界によるハンマリングを受けてチッピングを起こすなどの不具合を回避することができること、および、音漏れが抑制されることなどは既に述べたとおりである。
緩衝部材9は、超磁歪素子4、第1の永久磁石11、第2の永久磁石12及び磁性ヨーク82のうち、互いに隣り合うものの間において、その端面間の少なくとも一箇所に配置されていればよい。図示実施例はその一例を示すに過ぎない。
図17は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例では、第1の磁性ヨーク81と超磁歪素子4との間、及び、第2の磁性ヨーク82と超磁歪素子4との間に、緩衝部材9、9が配置されている。他の構成は、図16のものと異ならない。
図18は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、2本の超磁歪素子41、42を用い、それらを直列に連ねたこと、及び、超磁歪素子41、42の間に第3の永久磁石13を配置したことにある。第1の磁性ヨーク81は超磁歪素子41の端面に接着(85、86)されており、第2の磁性ヨーク82は有機質弾性層9を介して超磁歪素子42の端面と対向している。その接続構造の詳細は、図4〜図11に示したとおりである。もっとも、図4〜図11の参酌に当たっては、第1の永久磁石11を第1の磁性ヨーク81に、第2の永久磁石12は第2の磁性ヨーク82に、それぞれ置き換える必要がある。
図19は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例の特徴は、伸縮伝達部材5の構造にある。伸縮伝達部材5は、先端を外部振動体に押し付けて接触させる部分となるので、外部振動体に対する押し付け角度が変わっても、ある角度範囲では、接触面積を一定化し、安定した発音動作特性、特に一定した音圧を確保する必要がある。
その手段として、この実施例では、伸縮伝達部材5は、まず、第2の永久磁石12又は第2の磁性ヨーク82と非接合状態で接触させる。そして、接触端側に、突出部51と、外向きつば部52とを備える構造とする。突出部51は、開口部24よりも小さな外径を有し、開口部24の内壁面との間に隙間G1を確保して、開口部24から外部に導く。外向きつば部52は、突出部51の後端にあって、開口部24を囲むケース隔壁と対面させる。そして、外向きつば部52と、ケース隔壁25との間に弾性体61を配置する。
コイル3は、先に述べた各実施例に比較して、線径の太い線材を用いて、厚く巻かれており、これにより、コイル励振電流に対するインピーダンスを適正化し、周波数特性、特に、低周波領域における周波数特性を改善し、音質を向上させることができる。
上記構造によれば、図20に示すように、外部振動体Pに対する押し付け角度が変わった場合、伸縮伝達部材5は、第2の永久磁石12と非接合状態で接触しているので、第2の永久磁石12の上で、外部振動体Pに対する押し付け角度に対応して、変位することができる。このため、伸縮伝達部材5の先端面の全体が、外部振動体Pに接触することとなるので、角度付けにもかかわらず、外部振動体Pに対して垂直に押し付けた場合と遜色のない音圧レベルを確保することができる。
伸縮伝達部材5の突出部51は、開口部24よりも小さな外径を有しているから、突出部51と開口部24との間に生じる隙間G1の範囲内で、外部振動体Pに対する押し付け角度に対応して、変位することができる。
しかも、開口部24を囲むケース隔壁25と、外向きつば部52との間に弾性体61が配置されているから、伸縮伝達部材5が、外部振動体Pに対する押し付け角度に対応して変位した場合も、弾性体61の伸縮作用により、与圧を一定に保ち、音質悪化や、音圧低下などを極力回避し得る。更に、図19の実施例では、受部材22と蓋26との間に弾性体62を配置してあるので、全体が、この弾性体62によるバネ圧も受けることになる。
また、第1の永久磁石11の全体が、磁性体でなる受部材22の凹部221の内部に配置され、第1の磁性ヨーク81によって、凹部221を閉じてある。この構造は、軸方向の長さの最小化手段である。一見、第1の永久磁石11に対して、磁性体でなる受部材22及び第1の磁性ヨーク81による閉磁路が形成され、第1の永久磁石11の磁束が、超磁歪素子4に作用せず、所定の特性が得られないようにも思える。しかし、実際には、閉磁路にも関わらず、開磁路との対比において、第1の磁性ヨーク81の中心線上で見た漏れ磁束に、有意差は認められず、ほぼ一定に保たれており、動作上、何ら問題がないことが確認されている。
図21は本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例は、複数の超磁歪素子41、42を、第3の永久磁石13を介して直列に配置した点を除けば、図20に示した実施例と同じである。
図22は、本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。この実施例は、超磁歪素子4に対する第2の永久磁石12及び第2の磁性ヨーク82の関係を、先に述べた実施例とは、逆にしたものである。即ち、超磁歪素子4の一端面に、第2の永久磁石12を隣接させ、第2の永久磁石12に第2の磁性ヨーク82を隣接させてある。
そして、第2の永久磁石12と第2の磁性ヨーク82との間に、有機質緩衝部材9を設けてある。この実施例においても、他の実施例と同等の作用効果を得ることができる。図示は省略するが、有機質緩衝部材9は、第2の永久磁石12と超磁歪素子4との間に設けてもよい。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。例えば、図19〜図21に開示された伸縮伝達部材5の構造を、図1〜図18に示した実施例に転用すること、図1〜図18に開示された永久磁石又は磁性ヨークと、超磁歪素子との間の接続構造を、図19〜図21に示した実施例に転用することなどは、自由である。
本発明に係る音響放射装置用電磁変換装置の一例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置に音響駆動部を付加した音響放射装置の回路図である。 図1に示した電磁変換装置を、図2に示したような音響放射装置として用いた状態を示す図である。 本発明に係る電磁変換装置の別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 超磁歪素子と磁性ヨークの接着構造を示す平面図である。 図6に示した接着構造を示す断面図である。 超磁歪素子と磁性ヨークの別の接着構造を示す平面図である。 図8に示した接着構造を示す断面図である。 超磁歪素子と磁性ヨークの更に別の接着構造を示す平面図である。 超磁歪素子と永久磁石との間に配置された緩衝部材を挟み込んだ状態を示す断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 図19に示した電磁変換装置を、音響放射装置として用いた状態を示す図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。 本発明に係る電磁変換装置の更に別の実施例を示す正面断面図である。
符号の説明
11、12、13 永久磁石
2 外装体
22 受部材
23 内部空間
3 コイル
4、41、42 超磁歪素子
5 伸縮伝達部材
6 与圧部材
7 ボビン
81、82 磁性ヨーク

Claims (10)

  1. 外装体と、コイルと、超磁歪素子と、伸縮伝達部材と、与圧部材と、永久磁石とを含む音響放射装置用電磁変換装置であって、
    前記外装体は、内部空間を有しており、
    前記コイル、前記超磁歪素子、前記伸縮伝達部材、前記与圧部材及び前記永久磁石は、前記外装体の前記内部空間内に収納されており、
    前記コイルは、前記超磁歪素子に、交番磁界を印加するものであり、
    前記超磁歪素子は、一端が固定端、他端側が可動端となっており、
    前記伸縮伝達部材は、一端側が前記超磁歪素子の可動端に連なり、他端側が前記外装体の開口部を通して外部に導かれており、
    前記与圧部材は、弾性材料で構成され、前記伸縮伝達部材を前記超磁歪素子の方向に付勢しており、
    前記永久磁石は、前記超磁歪素子に磁気バイアスを印加するものであって、前記超磁歪素子の拘束端側に配置された第1の永久磁石と、前記超磁歪素子の可動端側に配置された第2の永久磁石とを含んでおり、
    前記第1の永久磁石及び前記第2の永久磁石は、全体表面磁束が互いに異なる、
    音響放射装置用電磁変換装置。
  2. 請求項1に記載された電磁変換装置であって、前記第2の永久磁石は、その全体表面磁束が、前記第1の永久磁石のそれよりも小さい、電磁変換装置。
  3. 請求項2に記載された電磁変換装置であって、前記第2の永久磁石は,その全体表面積が、前記第1の永久磁石のそれよりも小さい、電磁変換装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された電磁変換装置であって、前記超磁歪素子は複数であり、第3の永久磁石を介して、直列に連なる、電磁変換装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載された電磁変換装置であって、更に、磁性ヨークを含んでおり、前記磁性ヨークは、前記第1の永久磁石もしくは前記第2の永久磁石と前記超磁歪素子との間、又は、前記第1の永久磁石もしくは前記第2の永久磁石よりも外側に位置し、平面積が前記第1の永久磁石又は前記第2の永久磁石のそれよりも大きい、電磁変換装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された電磁変換装置であって、
    前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークのうち、前記超磁歪素子と接するものは、前記超磁歪素子と接触する面に、その接触領域にかかる凹部を有しており、
    前記超磁歪素子は、前記凹部に充填された接着剤によって、前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークと接着されている、
    電磁変換装置。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載された電磁変換装置であって、前記超磁歪素子、前記第1の永久磁石、前記第2の永久磁石または前記磁性ヨークのうち、互いに隣り合うものの間の少なくとも一箇所において、その端面間に、有機質の緩衝部材を有する、電磁変換装置。
  8. 請求項7に記載された電磁変換装置であって、前記緩衝部材は、スポンジ様弾性層と、耐摩耗層との積層でなり、前記耐摩耗層が前記超磁歪素子の端面と接する、電磁変換装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載された電磁変換装置であって、
    前記外装体は、前記超磁歪素子の固定端を受ける受部材を有し、前記受部材は、凹部を有し、前記第1の永久磁石の厚み方向の一部もしくは全部が凹部内にある、
    電磁変換装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載された電磁変換装置であって、
    前記伸縮伝達部材は、突出部と、鍔部とを備え、前記第2の永久磁石又は前記磁性ヨークと非接合状態で接触しており、
    前記突出部は、前記開口部よりも小さな外径を有して、前記開口部を通して外部に導かれており、
    前記鍔部は、前記突出部の後端にあって、前記開口部を囲むケース隔壁と対面しており、
    前記鍔部と、前記ケース隔壁との間に弾性体が配置されている、
    電磁変換装置。

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