JP3891354B2 - 音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置 - Google Patents

音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置 Download PDF

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Description

本発明は、音響放射装置用電磁変換装置、及び、それを用いた音響放射装置に関する。
この種の音響放射装置は、ボビンの筒状部に巻かれたコイルに入力信号を印加して磁歪素子に伸縮振動を生じさせ、その伸縮振動を、磁歪素子の伸縮端に、直接的または間接的に接触される構成部品を介して、振動板に伝達させることにより、音響を発生させるものであり、一般には、スピ−カとして用いられる。
上述した音響放射装置において、磁歪素子の伸縮端に接触する構成部品に、磁歪素子の伸縮(振動)に起因する音響的共振が発生すると、入力される信号以外の振動(共振)が振動板に伝達されることとなり、周波数特性、歪率特性の悪化の要因となるから、音響的共振現象を抑制しなければならない。
特に、この種の音響放射装置には、磁歪素子に磁気バイアスを付与するための磁石やヨーク部材が必要とされるので、これらの磁気回路構成部材における音響的共振現象を回避しなければならない。磁気回路構成部材には、磁性金属材料が用いられる。一般に、金属材料は、強い共振特性を有するので、磁歪素子の伸縮により、磁気回路構成部材に共振が発生すると、入力信号以外の振動が、振動板に伝達されることになり、周波数特性、歪率特性の悪化の要因となるからである。
特許文献1は、円環状ヨークに対して所定のクリアランスでその中心部に配設されて超磁歪ロッドとアクチュエータロッド(磁歪伸縮伝達部材)の間に介装される可動ヨークを含み、超磁歪ロッドを伸縮させたときに、ノイズが発生したり、摺動摩擦抵抗が変化しないように、アクチュエータロッドを板バネで懸架する構造を開示している。しかし、金属材料で構成されるヨークの共振については、全く開示されていない。
また、特許文献2に開示された振動駆動装置は、磁歪伸縮伝達部材の伸縮端を、音響発生用の振動体に直接に結合した構成であり、共振による音響ノイズを低減するための手段は開示されていない。
特開平10−145892号公報 特開平4−313998号公報
本発明の課題は、磁路を構成する金属材料を含む構成部品の共振を排除することによって、周波数特性及び歪率特性を改善した音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、磁路を構成する金属材料を含む構成部品の共振を排除することによって、磁歪素子へのストレスを低減し、素子強度の経時劣化を抑制し得る音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置について、2つの態様を開示する。
1. 音響放射装置用電磁変換装置
本発明の第1の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置は、外装体と、コイルボビンと、磁歪素子と、永久磁石と、ヨーク部材と、伸縮伝達部材とを含む。前記外装体は、内部空間と、底部とを有する。前記内部空間は、その一方の端部側が、前記底部によって閉じられ、前記底部と対向する他端側に開口部を有している。前記コイルボビン、前記磁歪素子、前記永久磁石、前記ヨーク部材及び前記伸縮伝達部材は、前記内部空間に配置されている。
前記コイルボビンは、ボビンと、コイルとを含み、前記コイルが前記ボビンの筒状部の外周面に巻かれている。前記磁歪素子は、前記ボビンの前記筒状部の内部に挿入されている。前記コイルボビン及び前記磁歪素子は、相対する両端のうちの一端が前記外装体の前記底部によって受けられている。
前記永久磁石は、円筒状であって、内部に前記コイルボビン及び前記磁歪素子を収納するとともに、前記外装体の前記内部空間内に配置され、相対する両端の一端が前記外装体の前記底部によって受けられ、他端が前記外装体の前記内部空間の内壁面に形成された段部によって受けられている。
前記ヨ−ク部材は、厚み方向に貫通する貫通口を有する環状盤体であって、前記コイルボビン及び前記磁歪素子の他端側に配置され、前記永久磁石及び前記外装体の前記底部とともに、前記磁歪素子に磁気バイアスを印加する磁気回路を構成している。前記ヨーク部材の他端は前記伸縮伝達部材に接合されている。
前記伸縮伝達部材は、一端が前記開口部を通して外部に導かれ、他端側が前記磁歪素子の他端側に、前記貫通口を通して接続されている。
上述した本発明に係る音響放射装置用電磁変換装置において、コイルボビン、磁歪素子、永久磁石、ヨーク部材及び伸縮伝達部材は、外装体の内部空間に配置されているから、構成部品を外装体によって保護することができる。
磁歪素子はボビンの筒状部に挿入されており、コイルはボビンの筒状部の外周面に巻かれているから、磁歪素子の伸縮振動に伴うコイルの劣化及び損傷をボビンによって防ぐことができる。
永久磁石は、外装体の内部空間内に配置され、相対する両端の一端が外装体の底部によって受けられ、他端が外装体の内部空間の内壁面に形成された段部によって受けられているから、外装体の内部に確実に保持される。
ヨ−ク部材は、環状盤体であって、前記コイルボビン及び前記磁歪素子の他端側に配置され、永久磁石及び外装体の底部とともに、磁歪素子に磁気バイアスを印加する磁気回路を構成している。この構造によれば、磁歪素子に対して、その全周にわたって、磁気効率の高い擬似閉磁路を構成し得る。このため、コイルに交流入力信号を印加して、磁歪素子に伸縮振動を生じさせた場合、高効率の伸縮振動を生じさせることができる。
伸縮伝達部材は、一端が外部に導かれ、他端側が磁歪素子の他端側に接続されているから、磁歪素子の伸縮振動は伸縮伝達部材に伝達され、伸縮伝達部材が磁歪素子の伸縮振動を受けて振動する。
伸縮伝達部材は、他端側が、磁歪素子の他端側に、ヨ−ク部材に設けた貫通口を通して接続されているから、磁歪素子がヨ−ク部材に直接接触しない。このため、ヨ−ク部材をはじめ、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがなく、構成部品の共振を回避することができる。したがって、入力信号によらない振動の発生が抑制され、共振による音響ノイズを低減し、周波数特性及び歪率特性を改善することができる。
また、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがないので、構成部品の共振による磁歪素子へのストレスを低減し、磁歪素子強度の経時劣化を抑制し得る。
本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置の特徴は、磁歪素子受け部材を有する点にある。磁歪素子受け部材は、高分子材料を主成分とする材料で構成され、前記コイルボビン及び前記磁歪素子の他端側に配置され、一面側で、磁歪素子の他端を受けている。前記伸縮伝達部材は、一端が前記開口部を通して外部に導かれ、他端側が前記ヨーク部材と前記磁歪素子受け部材を介して磁歪素子の他端側に接続されている。ヨ−ク部材は、第1の態様と異なって、貫通口をもたない。
第2の形態の音響放射装置用電磁変換装置の構造において、磁歪素子と伸縮伝達部材とは、ヨーク部材と高分子材料を主成分とする磁歪素子受け部材とを介して接続されているから、磁歪素子がヨ−ク部材に直接接触しない。このため、第1の態様と同様に、磁歪素子の伸縮振動による、ヨ−ク部材をはじめ、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがなく、構成部品の共振を回避することができる。したがって、入力信号によらない振動の発生が抑制され、共振による音響ノイズを低減し、周波数特性及び歪率特性を改善することができる。
また、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがないので、構成部品の共振による磁歪素子へのストレスを低減し、磁歪素子強度の経時劣化を抑制し得る。
2. 音響放射装置
本発明に係る音響放射装置は、音響放射装置用電磁変換装置と、振動板とを含む。前記音響放射装置用電磁変換装置は、上述した本発明に係る第1もしくは第2の音響放射装置用電磁変換装置でなる。前記振動板は、前記伸縮伝達部材に連結されている。
本発明に係る音響放射装置は、上述した本発明に係る第1もしくは第2の音響放射装置用電磁変換装置を用いるので、本発明に係る第1もしくは第2の音響放射装置用電磁変換装置による作用効果をそのまま得ることができる。
上述したように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)磁路を構成する金属材料を含む構成部品の共振を排除することによって、周波数特性及び歪率特性を改善した電磁変換装置及び音響放射装置を提供することができる。
(b)磁路を構成する金属材料を含む構成部品の共振を排除することによって、磁歪素子へのストレスを低減し、素子強度の経時劣化を抑制し得る音響放射装置用電磁変換装置及び音響放射装置を提供することができる。
1.音響放射装置用電磁変換装置
図1は本発明の第1の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置を示す正面断面図である。図示された音響放射装置用電磁変換装置は、外装体4と、伸縮伝達部材5と、与圧部材6と、磁歪素子11と、永久磁石13と、ヨーク部材14と、コイル17と、ボビン19とを含む。コイル17と、ボビン19とは、コイルボビンを構成する。
外装体4は、金属材料などの剛性材料によって構成され、内部空間415と、底部42とを有する。外装体4は、筒状部41の一端に、底部42を嵌め込んで、ねじなどの止め具45によって固定した構造となっており、底部42と対向する側に開口部411を有している。開口部411は、筒状部41の他端に形成した内向きつば部412を有する。伸縮伝達部材5、与圧部材6、磁歪素子11、永久磁石13、ヨーク部材14、コイル17及びボビン19は、外装体4の内部空間415に収納されている。
ボビン19は、筒状部190及びその両端につば部191、192を有しており、コイル17はボビン19の筒状部190の外周面に巻かれている。ボビン19の筒状部190の内部には磁歪素子11が挿入されている。図示された磁歪素子11は、棒状である。ボビン19のつば部191は、底部42の内面に設けられた段部421に嵌め込まれる。磁歪素子11は、相対する両端のうち、一端が段部421に当接し、底部42によって受けられている。
永久磁石13は、円筒体で構成されていて、内部に磁歪素子11、コイル17及びボビン19を収納するとともに、外装体4の内部空間415内に配置され、相対する両端の一端が、外装体4の底部42によって受けられ、他端が外装体4の内部空間415の内壁面に形成された段部414によって受けられている。
ヨーク部材14は、中央部に厚み方向に貫通する貫通口15が空けられた円環状盤体である。ヨーク部材14は、永久磁石13及び底部42とともに、擬似閉磁路を形成して、磁歪素子11に磁気バイアスを印加する。
伸縮伝達部材5は、一端側が磁歪素子11の他端側に、貫通口15を介して接続され、他端が開口部411を通して外部に導かれている。伸縮伝達部材5は、好ましくは、高分子材料を主成分とする材料によって構成する。図示された伸縮伝達部材5は、磁歪素子11と接続される一端側に、磁歪素子11を受ける凹部53が設けられている。伸縮伝達部材5と磁歪素子11との接続部は、伸縮伝達部材5の一端をボビン19の筒状部190内まで延長させて、筒状部190内に設けてもよく、逆に、磁歪素子11をヨーク部材14の貫通口15を貫通させ、伸縮伝達部材5の他端寄りに凹部53設けて磁歪素子11を受けるよう構成してもよい。
伸縮伝達部材5の胴部54は、段付状となっていて、外部に導かれる他端の先端部にねじ部55が備えられている。胴部54の後端部には、つば部52が設けられている。
与圧部材6は、外装体4と伸縮伝達部材5との間に介在し、伸縮伝達部材5を磁歪素子11の方向に付勢する。与圧部材6は、金属製板ばね、または、金属コイルばねが使用できるが、高分子材料を主成分とする弾性材料が好ましい。具体的には、ある一定の弾性係数を有する高分子ゴム、または、高分子プラスチックなどである。これらは、高分子材料の単独材料であってもよいし、高分子材料に無機粉体等を添加した複合材料であってもよい。
実施例の与圧部材6は、円筒状であり、筒状体の軸方向でみた一端が外装体4によって受けられ、他端が、伸縮伝達部材5のつば部52によって構成される段部56によって受けられる。
与圧部材6は、伸縮伝達部材5の胴部54を包囲するように配置され、胴部54の端部に設けたつば部52によって構成される段部56と、スペーサ7のつば部72の段部73との間で圧縮される。
図示実施例では、スペーサ7を含み、スペーサ7は、外装体4と伸縮伝達部材5との間に挿入されている。スペーサ7も、高分子材料を主成分とする材料によって構成することが好ましい。スペーサ7は、つば部72を有しており、つば部72が、外装体4の内向きつば部412の内面413に重なり、それによって支持されている。
上述した本発明に係る電磁変換装置において、伸縮伝達部材5、与圧部材6、磁歪素子11、永久磁石13、ヨーク部材14、コイル17及びボビン19は、外装体4の内部空間415に収納されているから、全体を外装体4によって保護することができる。
外装体4は底部42を有しており、磁歪素子11は、相対する両端のうちの一端が底部42によって受けられている。伸縮伝達部材5は、一端側が磁歪素子11の他端側に接続されている。与圧部材6は、外装体4と伸縮伝達部材5との間に介在し、伸縮伝達部材5を磁歪素子11の方向に付勢する。従って、与圧部材6から伸縮伝達部材5を介して磁歪素子11に与圧を印加することができる。
更に、永久磁石13は、外装体4の内部空間415内に配置され、相対する両端の一端が外装体4の底部42によって受けられ、他端が外装体4の内部空間415の内壁面に形成された段部414によって受けられているから、外装体4の内部に確実に保持される。
ヨーク部材14は、円環状盤体で構成され、ボビン19、コイル17及び磁歪素子11の他端側に配置され、永久磁石13及び外装体4の底部42とともに、磁歪素子11に磁気バイアスを印加する磁気回路を構成している。この構造によれば、磁歪素子11に対して、その全周にわたって、磁気効率の高い擬似閉磁路を構成し得る。このため、ボビン19に交流入力信号を印加して、磁歪素子11に伸縮振動を生じさせた場合、高効率の伸縮振動を生じさせることができる。
伸縮伝達部材5は、一端が外部に導かれ、他端側が磁歪素子11の他端側に接続されているから、磁歪素子11の伸縮振動は伸縮伝達部材5に伝達され、伸縮伝達部材5が磁歪素子11の伸縮振動を受けて振動する。
伸縮伝達部材5は、一端が、外装体4の開口部411を通して外部に導かれ、他端側が磁歪素子11の他端側に、貫通口15を通して接続されているから、磁歪素子11がヨーク部材14に直接接触しない。このため、磁歪素子11の伸縮振動による、ヨーク部材14をはじめ、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがなく、構成部品の共振を回避することができる。したがって、入力信号によらない振動の発生が抑制され、共振による音響ノイズを低減し、周波数特性及び歪率特性を改善することができる。
また、磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがないので、構成部品の共振による磁歪素子11へのストレスを低減し、磁歪素子11の強度の経時劣化を抑制し得る。
磁歪素子11はボビン19の筒状部190の内部に挿入されており、コイル17はボビン19の筒状部190の外周面に巻かれているから、磁歪素子11の伸縮振動に伴うコイル17の劣化及び損傷をボビン19によって防ぐことができる。
外装体4の内部空間415は、底部42と対向する側に開口部411を有しており、伸縮伝達部材5は、他端が外装体4の開口部411を通して外部に導かれているから、伸縮伝達部材5の振動出力を、外部に取り出すことができる。
本実施例では、与圧部材6、伸縮伝達部材5及びスペ−サ7をも、高分子材料を主成分とする材料で構成した。この場合、磁歪素子11の伸縮端側と外装体4との間に直接、間接的に結合される全ての構成部品について、強い共振振動を生じることがない。したがって、入力信号以外の振動の発生を、より完全に抑え、更に優れた周波数特性、歪率特性を得ることができる。
図2は本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置を示す正面断面図である。図示された音響放射装置用電磁変換装置において、図1と同一参照符号を付した部分は同一構成部分を示しており、共通部分の重複説明は省略する。
図2に図示した本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置は、第1の態様と比較して、ヨ−ク部材の構成及び磁歪素子11と伸縮伝達部材5との接続形態で異なっているが、その他の構成は、第1の態様と同様である。
本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置において、永久磁石及びヨーク部材は、第1の態様と同様、一方が筒体で構成され、他方がヨ−ク部材で構成されているが、ヨ−ク部材は、盤状であって、磁歪素子側に高分子材料を主成分とする磁歪素子受け部材が備えられている。永久磁石及びヨーク部材は、第1の態様と同様どちらかが筒体で、どちらかがヨ−ク部材であればよい。
図示実施例において、永久磁石13は、円筒体で構成され、ヨーク部材14は、円盤状のヨ−ク部材である。円盤状ヨーク部材14は、磁歪素子11側に高分子材料を主成分とする磁歪素子受け部材16が備えられている。実施例では、磁歪素子受け部材16は、円盤状ヨーク部材14と同じ大きさの円盤状に形成され、中央部に、磁歪素子11を受ける凹部161が形成されている。磁歪素子受け部材16は、磁歪素子11を円盤状ヨーク部材14に直接接触させずに受けられる大きさ、形状であればよく、凹部161は無くてもよい。磁歪素子受け部材16の材料は、高分子材料の単独材料であってもよいし、高分子材料に無機粉体等を添加した複合材料であってもよく、伸縮伝達部材5と同一の材料を用いることもできる。
伸縮伝達部材5は、一端側が、ヨーク部材14と、磁歪素子受け部材16とを介して磁歪素子11の他端側に接続されている。
かかる第2の形態の音響放射装置用電磁変換装置の構造において、磁歪素子11と伸縮伝達部材5とは、ヨーク部材14と、高分子材料を主成分とする磁歪素子受け部材16とを介して接続されているから、磁歪素子11がヨーク部材14に直接接触しない。このため、第1の態様と同様に、磁歪素子11の伸縮振動による、ヨーク部材14をはじめ、永久磁石13等の磁路を構成する金属材料を含む構成部品に、強い共振振動を生じることがなく、構成部品の共振を回避することができる。したがって、入力信号によらない振動の発生が抑制され、共振による音響ノイズを低減し、周波数特性及び歪率特性を改善することができる。また、その他の作用効果についても、第1の形態と同様に得ることができる。
2.音響放射装置
図3は本発明に係る音響放射装置の一実施例を示す部分断面図である。図において、図1に現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。図示された音響放射装置は、図1に図示し、説明した本発明の第1の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置9と、振動板10とを含んでいる。振動板10は、電磁変換装置9の伸縮伝達部材5に連結されている。図示実施例では、伸縮伝達部材5の先端にねじ結合させた押し圧部材83によって、振動板10を駆動するようになっている。
図3に示した音響放射装置は、本発明の第1の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置9を用いているので、音響放射装置用電磁変換装置9の有する上記作用効果を全て享受できる。即ち、電磁変換装置9において、その構成部品の共振が排除されているから、周波数特性及び歪率特性を改善した音響放射装置を得ることができる。また、構成部品の共振による磁歪素子11へのストレスを低減し、素子強度の経時劣化を抑制し得る音響放射装置を得ることができる。
図4は本発明に係る音響放射装置の他の一実施例を示す部分断面図である。図において、図1及び図2に現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。図示された音響放射装置は、図2に図示し、説明した本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置9と、振動板10とを含み、図3に図示した音響放射装置と同様に組み合わされている。図4に図示した音響放射装置は、本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置9を用いているので、音響放射装置用電磁変換装置9の有する上記作用効果を全て享受できる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明の第1の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置の正面断面図である。 本発明の第2の態様に係る音響放射装置用電磁変換装置の正面断面図である。 本発明に係る音響放射装置の一実施例を示す部分断面図である。 本発明に係る音響放射装置の他の一実施例を示す部分断面図である。
符号の説明
4 外装体
415 内部空間
42 底部
5 伸縮伝達部材
6 与圧部材
7 スペーサ
11 磁歪素子
13 永久磁石
14 ヨーク部材
15 貫通口
16 磁歪素子受け部材
17 コイル
19 ボビン

Claims (5)

  1. 外装体と、コイルボビンと、磁歪素子と、永久磁石と、ヨーク部材と、伸縮伝達部材とを含む音響放射装置用電磁変換装置であって、
    前記外装体は、内部空間と、底部とを有し、
    前記内部空間は、その一方の端部側が、前記底部によって閉じられ、前記底部と対向する他端側に開口部を有しており、
    前記コイルボビン、前記磁歪素子、前記永久磁石、前記ヨーク部材及び前記伸縮伝達部材は、前記内部空間内に配置されており、
    前記コイルボビンは、ボビンと、コイルとを含み、前記コイルが前記ボビンの筒状部の外周面に巻かれており、
    前記コイルボビン及び前記磁歪素子は、相対する両端のうちの一端が前記外装体の前記底部によって受けられており、
    前記永久磁石は、円筒状であって、内部に前記コイルボビン及び前記磁歪素子を収納するとともに、前記外装体の前記内部空間内に配置され、相対する両端の一端が前記外装体の前記底部によって受けられ、他端が前記外装体の前記内部空間の内壁面に形成された段部によって受けられており、
    前記ヨ−ク部材は、厚み方向に貫通する貫通口を有する環状盤体であって、前記コイルボビン及び前記磁歪素子の他端側に配置され、前記永久磁石及び前記外装体の前記底部とともに、前記磁歪素子に磁気バイアスを印加する磁気回路を構成しており、前記ヨーク部材の他端は、前記伸縮伝達部材に接合されており、
    前記伸縮伝達部材は、一端が前記開口部を通して外部に導かれ、他端側が前記磁歪素子の他端側に、前記貫通口を通して接続されている
    音響放射装置用電磁変換装置。
  2. 外装体と、コイルボビンと、磁歪素子と、永久磁石と、ヨーク部材と、磁歪素子受け部材と、伸縮伝達部材とを含む音響放射装置用電磁変換装置であって、
    前記外装体は、内部空間と、底部とを有し、
    前記内部空間は、その一方の端部側が、前記底部によって閉じられ、前記底部と対向する他端側に開口部を有しており、
    前記コイルボビン、前記磁歪素子、前記永久磁石、前記ヨーク部材、前記磁歪素子受け部材及び伸縮伝達部材は、前記外装体の前記内部空間内に配置されており、
    前記コイルボビンは、ボビンと、コイルとを有し、前記コイルが前記ボビンの筒状部の外周面に巻かれており、
    前記コイルボビン及び前記磁歪素子は、相対する両端のうちの一端が前記外装体の前記底部によって受けられており、
    前記永久磁石は、円筒状であって、内部に前記コイルボビン及び前記磁歪素子を収納するとともに、前記外装体の前記内部空間内に配置され、相対する両端の一端が前記外装体の前記底部によって受けられ、他端が前記外装体の前記内部空間の内壁面に形成された段部によって受けられており、
    前記磁歪素子受け部材は、高分子材料を主成分とする材料で構成され、前記コイルボビン及び前記磁歪素子の他端側に配置され、相対する両面の一面側で、前記磁歪素子の他端を受けており、
    前記ヨ−ク部材の相対する両面の一面側は、前記磁歪素子受け部材の他面側に接合されており、前記永久磁石及び前記外装体の前記底部とともに、前記磁歪素子に磁気バイアスを印加する磁気回路を構成しており、他面側は前記伸縮伝達部材に接続されており、
    前記伸縮伝達部材は、一端が前記開口部を通して外部に導かれ、他端側が前記ヨーク部材と前記磁歪素子受け部材を介して前記磁歪素子の他端側に接続されている
    音響放射装置用電磁変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載された音響放射装置用電磁変換装置であって、前記伸縮伝達部材は、高分子材料を主成分とする材料で構成されている音響放射装置用電磁変換装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された音響放射装置用電磁変換装置であって、更に、与圧部材を含み、前記与圧部材は、高分子材料を主成分とする材料で構成され、前記外装体と前記伸縮伝達部材との間に介在し、前記伸縮部材を前記磁歪素子の方向にばね付勢する
    音響放射装置用電磁変換装置。
  5. 音響放射装置用電磁変換装置と、振動板とを含む音響放射装置であって、
    前記電磁変換装置は、請求項1乃至の何れかに記載されたものでなり、
    前記振動板は、前記伸縮伝達部材によって駆動される
    音響放射装置。
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