JP2007158289A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007158289A
JP2007158289A JP2006117910A JP2006117910A JP2007158289A JP 2007158289 A JP2007158289 A JP 2007158289A JP 2006117910 A JP2006117910 A JP 2006117910A JP 2006117910 A JP2006117910 A JP 2006117910A JP 2007158289 A JP2007158289 A JP 2007158289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
interlayer insulating
film
shielding film
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006117910A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Hashizume
貴彦 橋爪
Keita Takahashi
桂太 高橋
Koji Yoshida
幸司 吉田
Nobuyoshi Takahashi
信義 高橋
Kiyoshi Kurihara
清志 栗原
Yoshinari Moriyama
善也 守山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006117910A priority Critical patent/JP2007158289A/ja
Priority to CN2006101015527A priority patent/CN1964052B/zh
Priority to US11/495,780 priority patent/US7439577B2/en
Publication of JP2007158289A publication Critical patent/JP2007158289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/30EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the memory core region

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動を防止し、信頼性の高い半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】半導体基板101に形成された拡散層からなるビット線102、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜上に形成されたワード線104とで構成されたメモリセル100上に、層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109が形成されている。そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成され、当該遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中にさらに延出して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラップ性のゲート絶縁膜を有する不揮発性メモリからなる半導体記憶装置、及びその製造方法に関する。
電気的に書き込み可能な不揮発性メモリとして、拡散層で構成される配線層が、メモリトランジスタのソース・ドレインを兼ねる構造(仮想接地方式)を有したメモリ構造が知られている。
近年、半導体装置の超微細化、高集積化、高性能化、高信頼性化が求められてきており、特に微細な不揮発性メモリでは高信頼性を有することが重要である。
図26は、トラップ性のゲート絶縁膜を有するメモリセル200の一般的な構成を示した図である。メモリセル200は、半導体基板201上に形成された拡散層よりなるビット線202と、ビット線酸化膜210と、トラップ性のゲート絶縁膜203と、ワード線204とを備えている。
このメモリセル200の駆動は、次のような方法で行われる。まず、書込は、ゲート絶縁膜203に電子を注入することにより行われる。注入された電子は、ゲート絶縁膜203にトラップされ、これによりしきい値電圧Vtが上昇する。ここで、注入される電子は、ビット線202近傍で発生するホットエレクトロンが用いられる。また、消去は、ゲート絶縁膜203に正孔を注入することにより行われる。注入された正孔は、ゲート絶縁膜203にトラップされた電子を中和し、これによりVtが降下する。ここで、注入される正孔は、ビット線102近傍で発生するBTBT電流(Band To Band Tunneling current(バンド−バンド間トンネル電流))が用いられる。
ところで、メモリセル200が形成された後、メモリセル200を駆動するための配線を形成する製造工程が行われる。この配線の形成は、プラズマエッチング法を用いて行われるが、このプラズマエッチング工程において、UV光が発生する。そして、このUV光がメモリセル等が形成された半導体基板内に侵入すると、そこで、励起電子を発生させることがある。
近年、このUV光によって発生した励起電子が、ゲート絶縁膜203に侵入することによって、メモリセル200の信頼性を低下させる現象が問題になっている。すなわち、上述したように、メモリセル200の書込は、ゲート絶縁膜203に電子を注入することによって行われるが、もし、UV光によって発生した励起電子がゲート絶縁膜203に注入されると、余分な電子が注入されたことになるので、予め設定されたVtが上昇してしまう。また、消去時に、所定の正孔をゲート絶縁膜203に注入しても、ゲート絶縁膜203にトラップされた電子を完全に中和することができず、その結果、予め設定されたVtに降下することができない。
特に、ゲート絶縁膜203にトラップされた電子の中和は、ビット線102近傍で発生するBTBT電流を用いて正孔をゲート絶縁膜203に注入することにより行われるため、不要な励起電子が、ゲート絶縁膜203の中央付近にトラップされていると、かかる不要電子の中和は困難になる。ちなみに、フローティングゲートの場合には、仮にフローティングゲート中に不要な電子が注入されていても、UV光を照射することによって、容易に消去が可能である。
上記の理由により、UV光によって発生した励起電子が、ゲート絶縁膜203に侵入すると、メモリセル200の書込、及び消去によるVtの調整が著しく困難になり、その結果、メモリセル200の信頼性の低下を招く。
この問題に対処するために、メモリセル200の上方に、配線の製造工程中で発生するUV光の侵入を防ぐための遮光膜を予め形成しておく方法が知られている。
図27(a)、(b)は、メモリセル上に遮光膜が形成された半導体記憶装置の構成を示した断面図で、図27(a)は、ビット線コンタクトプラグ209の近傍の構成を示し、図27(b)は、ワード線コンタクトプラグ212の近傍の構成を示す。
図27(a)、(b)に示すように、メモリセル200上に、層間絶縁膜206が形成され、さらに層間絶縁膜206上であって、メモリセル200の上方に位置する領域に遮光膜205が形成されている。遮光膜205は、層間絶縁膜206上に形成される配線(不図示)の製造工程で発生するUV光が、メモリセル200の近傍に侵入するのを阻止するので、メモリセル200を構成するゲート絶縁膜203に、不要な励起電子が注入されるのを防止することができる。
図27(a)、(b)に示した半導体記憶装置は、図28(a)〜(d)に示した製造方法を用いて形成することができる。
まず、図28(a)に示すように、半導体基板201上に、拡散層からなるビット線202、ビット線酸化膜210、トラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びワード線204を備えたメモリセル200を、通常の方法により形成する。
次に、図28(b)に示すように、メモリセル200上に層間絶縁膜206、及び遮光膜205を堆積した後、図28(c)に示すように、フォトマスク213を用いて、メモリセル200の上方に位置する領域以外の遮光膜205を除去する。
最後に、図28(d)に示すように、遮光膜205上に、絶縁膜207を堆積した後、絶縁膜207及び層間絶縁膜206に、ビット線202まで到達するコンタクトホールを形成し、そこに配線材料を埋め込むことによって、ビット線コンタクトプラグ209を形成する。
ところで、遮光膜205は、アモルファスシリコン膜やタングステン膜等の導電膜が使用されるので、ビット線コンタクトプラグ209同士の短絡を避けるために、遮光膜205は、ビット線コンタクトプラグ209から離して形成する必要がある。
その結果、ビット線コンタクトプラグ209を形成した後、絶縁膜207上に配線を形成する工程において、UV光が、遮光膜205とビット線コンタクトプラグ209との間にある絶縁膜207を通ってメモリセル近傍に侵入し、これが原因で、ビット線コンタクトプラグ209近傍のメモリセルのVtが上昇してしまうという問題が生じる。
また、UV光の侵入によるVt上昇の影響を避けるために、ビット線コンタクトプラグからメモリセルまでの距離を大きくとると、その分、半導体記憶装置全体の面積が大きくなってしまう。
そこで、上記のようなUV光の侵入経路を遮断する方法が、特許文献1に記載されている。以下、それについて、図29を参照しながら説明する。
図29に示すように、メモリセル200上に、層間絶縁膜206、及び遮光膜205が形成され、ビット線コンタクトプラグ209は、遮光膜205及び層間絶縁膜206を貫通して形成されている。ここで、遮光膜205は、シリコンリッチ酸化膜やシリコンリッチ窒化膜等の絶縁膜を使用しているので、遮光膜205がビット線コンタクトプラグ209と接しても、ビット線コンタクトプラグ同士の短絡は起こらない。
遮光膜205をこのように形成することによって、層間絶縁膜206上に形成される配線の製造工程で発生するUV光が侵入する経路を、遮光膜205及びビット線コンタクトプラグ209によって遮断することができるので、メモリセル200を構成するゲート絶縁膜203に、不要な励起電子が注入されるのを防止することができる。
図29に示した半導体記憶装置は、図30(a)〜(d)に示した製造方法を用いて形成することができる。
まず、図30(a)に示すように、半導体基板201上に、拡散層からなるビット線202、ビット線酸化膜210、トラップ性のゲート絶縁膜203、及びワード線204を備えたメモリセル200を、通常の方法により形成する。
次に、図30(b)に示すように、メモリセル200上に層間絶縁膜206、及び遮光膜205を堆積した後、図30(c)に示すように、フォトマスク214を用いて、遮光膜205及び層間絶縁膜206を貫通し、ビット線202に至るコンタクトホール215を形成する。
最後に、図30(d)に示すように、コンタクトホール215に配線材料を埋め込んで、ビット線コンタクトプラグ209を形成し、図29に示した半導体記憶装置を得る。
米国特許第6833581号明細書
確かに、特許文献1に記載された方法は、UV光が侵入する経路を遮断することによって、ゲート絶縁膜203に不要な励起電子が注入されるのを防止できる点で有効であるが、遮光膜205が絶縁性の膜で形成されているので、導電性の遮光膜に比して、遮光性が低く、実際には、UV光の侵入を十分に阻止することはできない。
さらに、本願発明者らは上記した絶縁性遮光膜の遮光性の低さに起因するものとは異なる、ビット線コンタクトプラグ209近傍のメモリセルのVtを上昇させる要因が存在することに気がついた。
すなわち、図29に示した半導体記憶装置の製造工程中、図30(c)に示したコンタクトホール215の形成工程において、実は、プラズマエッチングにより発生したUV光が、コンタクトホール215を経由して、メモリセル近傍に侵入していることに気がついた。
周知のとおり、ビット線コンタクトプラグ209は、アレイ状に配列されたメモリセルの周辺に延出したビット線上に形成されるものであるが、コンタクトホール215の開口面積は非常に小さいので、コンタクトホールの形成時に、かかるコンタクトホール215を経由してUV光がメモリセル近傍に侵入してくることは考慮されていなかった。
しかしながら、メモリセルの微細化や、薄膜化、さらには低Vt化が進んでくると、上記の経路で侵入してくるUV光が無視できないレベルになり、その結果が、ビット線コンタクトプラグ209近傍のメモリセルのVt上昇として現出したものと考えられる。然るに、従来の半導体記憶装置においては、もっぱら、メモリセル上に形成される配線の製造工程で発生するUV光に対して考慮するに止まり、ビット線コンタクトホール215を経由して侵入してくるUV光については考慮されていなかった。
本発明は、このような知見に基づきなされたものであって、半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動を防止し、信頼性の高い半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係わる半導体記憶装置は、半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接するビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備え、当該メモリセル上に層間絶縁膜が形成されると共に、当該層間絶縁膜中に、ビット線に接続するビット線コンタクトプラグが形成されている。さらに、層間絶縁膜上の少なくともメモリセルを覆う領域に、遮光膜が形成され、当該遮光膜の一部は、ビット線コンタクトプラグの近傍において、層間絶縁膜の表面から該膜中にさらに延出して形成されている。
上記構成によれば、メモリセルの上方、及びビット線コンタクトプラグ近傍の側方に遮光膜を形成することによって、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光の両方向からの侵入を効率的に阻止することができる。これにより、半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動のない、信頼性の高い半導体記憶装置が実現できる。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜の一部は、ワード線に平行して形成されていることが好ましい。
このようにすると、ビット線コンタクトプラグ近傍の側方からのUV光の侵入をより効率的に阻止することができ、半導体記憶装置の信頼性をさらに向上させることができる。
また、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜の一部は、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線に接していることが好ましい。
このようにすると、ワード線自身も遮光膜として機能することによって、ビット線コンタクトプラグ近傍の側方からのUV光の侵入をより効率的に阻止することができ、半導体記憶装置の信頼性をさらに向上させることができる。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜の一部は、絶縁膜を介してワード線に接していることが好ましく、また、絶縁膜は、絶縁性遮光膜で構成されていることが好ましい。
このようにすると、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜の一部は、ビット線と平行な領域にも形成でき、ワード線コンタクトプラグ近傍の側方からのUV光の侵入も効率的に阻止することができる。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜中に、ワード線に接続するワード線コンタクトプラグが形成され、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜の一部は、ワード線コンタクトプラグの近傍において、層間絶縁膜中に延出して形成されている。
このとき、層間絶縁膜中に延出して形成された遮光膜は、ビット線に平行して形成されていることが好ましい。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜中に延出した遮光膜の一部は、層間絶縁膜中に形成された開口部内に形成されていることが好ましい。
ある好適な実施形態において、遮光膜は、導電性遮光膜と絶縁性遮光膜との積層膜で構成されていてもよい。
また、導電性遮光膜と絶縁性遮光膜との界面は、凹凸形状になっていることが好ましい。
ある好適な実施形態において、遮光膜が接するワード線は、データ保持には使用されないダミーワード線であってもよい。
ある好適な実施形態において、遮光膜はビット線コンタクトプラグが形成される前に形成されていることが好ましい。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜は、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線近傍において段差部を有し、該段差部の段差が100nm以下に平坦化されていることが好ましい。
このようにすると、フォトリソグラフィーにおいてレジスト残渣が生じにくくなるので、半導体記憶装置を微細化しても安定して所望の形状を得ることができる。
ある好適な実施形態において、ビット線コンタクトプラグが形成された領域の層間絶縁膜の表面の高さは、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線の表面の高さ以下である。このとき、ビット線コンタクトプラグが形成された領域の層間絶縁膜の表面の高さと、ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線の表面の高さとの差は、60nm以下であることが好ましい。
このようにすると、フォトリソグラフィーにおいてレジスト残渣が生じないので、半導体記憶装置を微細化しても安定して所望の形状を得ることができる。
本発明に係わる半導体記憶装置は、半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接するビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備え、メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜が形成され、絶縁性遮光膜上の少なくともメモリセル上に導電性遮光膜が形成されている。
上記構成によれば、メモリセルの上方及び側面を覆うように絶縁性遮光膜を形成することによって、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光のメモリセル内への侵入を効率的に阻止することができる。加えて、導電性遮光膜をメモリセルに接近させて形成することができるので、UV光のメモリセル内への侵入をさらに効率的に阻止することができる。
本発明に係わる半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接するビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置の製造方法であって、メモリセル上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜上の少なくともメモリセルを覆う領域に遮光膜を形成する工程と、層間絶縁膜中に、ビット線に接続するビット線コンタクトプラグを形成する工程とを備え、遮光膜を形成する工程において、層間絶縁膜上に形成された遮光膜の一部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜中にさらに延出して形成される。
上記方法によれば、メモリセルの上方、及びビット線コンタクトプラグ近傍の側方に遮光膜を形成することによって、簡易な方法で、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光の侵入を効率的に阻止する半導体記憶装置を製造することができる。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜を形成した後、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜に開口部を形成する工程をさらに備え、遮光膜を形成する工程において、遮光膜は、層間絶縁膜上の少なくともメモリセルを覆う領域、及び層間絶縁膜に形成された開口部内に形成されることが好ましい。
ある好適な実施形態において、開口部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域に隣接するワード線が露出するように形成され、開口部内に形成された遮光膜は、ワード線に接していることが好ましい。
ある好適な実施形態において、開口部を形成した後、少なくとも開口部の側面及び底面に絶縁性遮光膜を形成する工程をさらに備え、遮光膜は、絶縁性遮光膜を介してワード線に接している。
ある好適な実施形態において、メモリセル上に層間絶縁膜を形成する前に、メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜を形成する工程をさらに備え、開口部は、絶縁性遮光膜が露出するように形成され、開口部内に形成された遮光膜は、絶縁性遮光膜に接している。
ある好適な実施形態において、ビット線コンタクトプラグの形成工程は、遮光膜の形成工程の後に実行されることが好ましい。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜を形成する工程は、層間絶縁膜のビット線コンタクトプラグに隣接するワード線近傍における段差が100nm以下になるように、層間絶縁膜を平坦化する工程をさらに含む。
ある好適な実施形態において、層間絶縁膜を形成する工程は、ビット線コンタクトプラグが形成される領域の層間絶縁膜の表面を除去して、該除去された層間絶縁膜の表面の高さを、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線の表面の高さ以下にする工程をさらに備え、遮光膜を形成する工程において、遮光膜の一部は、除去された層間絶縁膜上のビット線コンタクトプラグが形成される領域近傍まで延在するように形成される。
このとき、除去された層間絶縁膜の表面の高さと、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線の表面の高さとの差が60nm以下であることが好ましい。
本発明に係わる半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接するビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置の製造方法であって、メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜が形成する工程と、絶縁性遮光膜上の少なくとも前記メモリセル上に導電性遮光膜を形成する工程とを備えている。
上記方法によれば、メモリセルの上方及び側面を覆うように絶縁性遮光膜を形成することによって、簡易な方法で、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光のメモリセル内への侵入を阻止する半導体記憶装置を製造することができる。
ある好適な実施形態において、絶縁性遮光膜を形成した後、該絶縁性遮光膜の表面を凹凸形状に加工する工程をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係わる半導体記憶装置によれば、メモリセルの上方、及びビット線コンタクトプラグ近傍の側方に遮光膜を形成することによって、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光の両方向からの侵入を効率的に阻止することができる。これにより、半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動のない、信頼性の高い半導体記憶装置が実現できる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示している。
図1に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)と、ゲート絶縁膜上に形成されたワード線104とで構成されている。また、メモリセル100上に層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109が形成されている。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成されており、層間絶縁膜106上に形成された遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中(符号105aに示す領域)にさらに延出して形成されている。
ここで、トラップ性のゲート絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化膜の積層膜からなるONO膜や、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜の積層膜からなるON膜で構成される。また、遮光膜105は、例えば、アモルファスシリコン膜やタングステン膜等の導電膜で構成される。
図1に示した構成によれば、メモリセル100の上方、及びビット線コンタクトプラグ109近傍の側方に遮光膜105を形成することによって、たとえ、層間絶縁膜106上に形成された遮光膜105とビット線コンタクトプラグ109との間に隙間があっても、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光の侵入を有効に阻止することができる。これにより、半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動のない、信頼性の高い半導体記憶装置が実現できる。
図2は、図1に示した半導体記憶装置の構成を模式的に示した平面図である。周知の構成のごとく、メモリセル100がアレイ状に配列され、ビット線102及びワード線104が、互いに直交する方向に形成されている。
図2に示すように、遮光膜105は、アレイ状に配列されたメモリセル100を覆うように、層間絶縁膜106上に形成されると共に、その一部は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍において、破線で示した領域105aから層間絶縁膜106中に延出して形成されている。
ここで、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105は、図2に示すように、ワード線104に平行して形成されていることが好ましい。すなわち、破線で示した領域105aは、ワード線104に平行して形成されていることが好ましい。
このような構成にすると、ビット線コンタクトプラグ109近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光をより効率的に阻止することができる。
また、図1及び図2に示すように、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105は、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線104aに接していることが好ましい。
このような構成にすると、ワード線104a自身も遮光膜として機能することによって、ビット線コンタクトプラグ109近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光をより効率的に阻止することができる。
なお、この場合、遮光膜105aと接するワード線104aは、遮光膜105aの電位に固定されるため、ワード線104本来のデータ保持には使用できず、ダミーワード線となる。
しかしながら、通常の半導記憶装置においては、アレイ状に配列されたメモリセルのうち、周辺に配列されたワード線は、プロセス上の理由により生じる特性のバラツキを考慮して、本来のワード線としては使用せず、ダミーワード線にしている場合も多い。それ故、本発明の作用効果を得るために、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線104aが、ダミーワード線となっても、実際には、さほど問題とはならない。
以下、本実施形態における半導体記憶装置の具体的な構成、及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図3(a)〜(d)は、本実施形態における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示している。
まず、図3(a)に示すように、半導体基板101上に、n+拡散層よりなるビット線102、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びポリシリコンからなるワード線104で構成されるメモリセル100を、周知の方法により形成する。
ここで、トラップ性のゲート絶縁膜は、例えば、5nmのシリコン酸化膜、10nmのシリコン窒化膜、及び20nmのシリコン酸化膜の積層膜で形成されたONO膜で構成される。
次に、図3(b)に示すように、メモリセル100上に、例えば、CVD法により30nm〜200nmのシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を形成する。その後、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜106に開口部115を形成する。
次に、図3(c)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に遮光膜105を形成する。このとき、遮光膜105は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜106中に形成された開口部115内まで、さらに延出して形成される。ここで、遮光膜105は、例えば、50nm〜200nmの厚さのアモルファスシリコン膜を、CVD法を用いて層間絶縁膜106上に堆積することによって形成される。その後、フォトマスク113を用いて、メモリセル100上に形成された遮光膜105を残すように、遮光膜105の一部を除去する。
最後に、図3(d)に示すように、遮光膜105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109を形成することによって、図1に示した半導体記憶装置を得る。
ここで、層間絶縁膜106に形成された開口部115は、図3(b)に示すように、ビット線コンタクトプラグの形成領域に隣接するワード線104aが露出するように形成してもよい。このとき、開口部115内に形成された遮光膜105aは、図3(c)に示すように、ワード線104aに接することになる。
上記の方法によれば、メモリセルの上方、及びビット線コンタクトプラグ近傍の側方に遮光膜を形成することによって、簡易な方法で、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光の侵入を効率的に阻止する半導体記憶装置を製造することができる。
図3(a)〜(d)に示した半導体記憶装置の製造方法は、層間絶縁膜106に開口部115を形成することによって、層間絶縁膜106表面から膜中に延出する遮光膜105の形成を行ったが、より簡便な方法により、当該遮光膜105を形成する方法について、以下、図4(a)〜(d)、及び図5(a)〜(d)を参照しながら説明する。なお、図3(a)〜(d)に示した工程と共通する工程は説明を省略する。
図4(a)〜(d)は、遮光膜105の他の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図4(a)に示すように、半導体基板101上に、ビット線102、トラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びワード線104を備えたメモリセル100を形成する。
次に、図4(b)に示すように、メモリセル100上に、層間絶縁膜106を堆積した後、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍にあるワード線104aの上面が露出されるよう、層間絶縁膜106の一部を除去する。なお、このとき、半導体基板101表面に形成されたビット線102が露出しないよう、その上に層間絶縁膜106が残るように、層間絶縁膜106をエッチング除去する。
次に、図4(c)に示すように、層間絶縁膜106上に遮光膜105を堆積した後、フォトマスク113を用いて、層間絶縁膜106の上面及び側面に堆積された遮光膜105が残るように、遮光膜105をエッチング除去する。
最後に、図4(d)に示すように、遮光膜105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107中にビット線コンタクトプラグ109を形成して、本実施形態に係わる半導体記憶装置を得る。
なお、遮光膜105として導電性遮光膜を用いる場合には、図4(c)、(d)に示すように、層間絶縁膜106の側面に残存する遮光膜105が、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域近傍に露出するビット線102と接することがないようにパターニングする必要がある。
上記の方法によれば、図4(c)の工程に必要なフォトマスク113は、図4(b)の工程で用いたフォトマスク112と同一パターンであればよいので、図4(b)で形成したフォトマスク112よりも開口部が小さくなるように露光量を調整することによって、共通のフォトマスクを使用することができる。これにより、図3(a)〜(d)で示した製造方法に比べ、フォトマスク数を減らすことができ、その結果、製造コストの低減を図ることができる。
図5(a)〜(d)は、遮光膜105の他の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図5(a)に示すように、半導体基板101上に、ビット線102、トラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びワード線104を備えたメモリセル100を形成する。
次に、図5(b)に示すように、メモリセル100上に、層間絶縁膜106及び遮光膜105を堆積した後、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍にあるワード線104aの上面が露出されるよう、遮光膜105及び層間絶縁膜106の一部をエッチング除去する。なお、このとき、半導体基板101表面に形成されたビット線102が露出しないよう、その上の層間絶縁膜106が残るように、層間絶縁膜106をエッチング除去する。
次に、図5(c)に示すように、遮光膜105上に、さらに別の遮光膜を堆積した後、当該遮光膜を異方性エッチングすることによって、層間絶縁膜106の側面に当該遮光膜からなるサイドウォール膜105aを形成する。これにより、層間絶縁膜106の上面及び側面が、遮光膜105、105aで覆われた状態になる。
最後に、図5(d)に示すように、遮光膜105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107中にビット線コンタクトプラグ109を形成して、本実施形態に係わる半導体記憶装置を得る。
なお、遮光膜105として導電性遮光膜を用いる場合には、図5(c)、(d)に示すように、層間絶縁膜106の側面に残存する遮光膜105aが、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域近傍に露出するビット線102と接することがないように異方性エッチングする必要がある。
上記の方法によれば、層間絶縁膜106の側面に形成される遮光膜105aは、異方性エッチングにより自己整合的に形成されるので、図3(a)〜(d)、及び図3(a)〜(d)で示した製造方法に比べ、フォトマスク工程を1回減らすことができる。併せ、ビット線コンタクトプラグ109と、メモリセル100とのフォトマスク工程における合わせマージンも小さくすることができる。これにより、製造コストが低減できると共に、半導体記憶装置の微細化を図ることができる。
なお、図4(a)〜(d)、及び図5(a)〜(d)に示した方法において、ビット線コンタクトプラグ109が形成された絶縁膜107は、層間絶縁膜106とは別の工程で形成されたものであるが、図1に示したビット線コンタクトプラグ109が形成された層間絶縁膜106と、本発明においては区別されない。
従って、図4(d)及び図5(d)において、ワード線104aに延在する遮光膜105は、層間絶縁膜106の表面から当該膜中に延出して形成されたものと等しい。
(実施の形態2)
図1に示した実施の形態1に係わる半導体記憶装置は、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105を、ワード線104に平行して形成することによって、図2に示すように、ビット線コンタクトプラグ109近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光を効率的に阻止するものである。
ところで、ビット線コンタクトプラグ109と、それに隣接するワード線との距離は、ワード線コンタクトプラグ116と、それに隣接するビット線102との距離に比べて、通常短いので、ビット線コンタクトプラグ109近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光を阻止する方が、ワード線コンタクトプラグ116近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光を阻止するよりも、効果が大きい。それ故、実施の形態1で示した遮光膜105の構成は、半導体記憶装置の信頼性を向上させる上で、極めて有効な手段であると言える。
しかしながら、半導体記憶装置の微細化が進むと、当然に、ワード線コンタクトプラグ116と、それに隣接するビット線102との距離も接近してくるので、ワード線コンタクトプラグ116近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光に対する対策も重要になってくる。
そこで、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105の一部を、ワード線104に平行に形成するだけでなく、ビット線102にも平行して形成することが考えられる。
ところが、図1に示すように、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105を、ワード線104aに接するように形成した場合、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105を、ビット線102に平行して形成してしまうと、遮光膜105を介して、ワード線104間が短絡してしまうという問題が生じる。
そこで、本実施の形態2において、そのような問題を解決し、ワード線コンタクトプラグ近傍の側方から、メモリセル内に侵入するUV光を効率的に阻止する半導体記憶装置を提案する。以下、図6及び図7を参照しながら具体的に説明する。なお、上述した実施の形態1に示した構成と共通する構成については、詳細な説明は省略する。
図6(a)、(b)は、本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、(a)は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示し、(b)は、ワード線コンタクトプラグ116の近傍の構成を示す。
図6(a)、(b)に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜103と、ゲート絶縁膜103上に形成されたワード線104とで構成されている。また、メモリセル100上に層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及び、ワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116が形成されている。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成されており、遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍、及びワード線コンタクトプラグ近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中(符号105a、105bに示す領域)にさらに延出して形成されている。
図7は、図6(a)、(b)に示した半導体記憶装置の構成を模式的に示した平面図である。周知の構成のごとく、メモリセル100がアレイ状に配列され、ビット線102及びワード線104が、互いに直交する方向に形成されている。
図7に示すように、遮光膜105は、アレイ状に配列されたメモリセル100を覆うように、層間絶縁膜106上に形成されると共に、ビット線コンタクトプラグ109の近傍、及びワード線コンタクトプラグ116の近傍において、それぞれ、破線で示した領域105a、及び105bから層間絶縁膜106中に延出して形成されている。ここで、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105a、及び105bは、ワード線104、及びビット線102にそれぞれ平行して形成されている。
なお、図6(a)、(b)に示したように、本実施形態では、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105a、及び105bは、ワード線104に接しないように形成されているので、遮光膜105をビット線102に平行して形成しても、ワード線104間が短絡してしまうという問題は生じない。
従って、図6(a)、(b)に示したような構成にすると、ビット線コンタクトプラグ109近傍の側方から、メモリセル内に侵入するUV光を効率的に阻止できるだけでなく、ワード線コンタクトプラグ116近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光も効率的に阻止することができる。これにより、半導体記憶装置が微細化されても、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光に起因するVt変動のない、信頼性の高い半導体記憶装置を実現できる。
なお、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105a及び105bは、ワード線104に接しないように形成されているので、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線を、データ保持を主目的とするワード線として使用できることは勿論である。
次に、本実施の形態2における半導体記憶装置の製造方法について、図8(a)〜(d)、及び図9(a)〜(d)を参照しながら説明する。なお、図3(a)〜(d)に示した実施の形態1の工程と共通する工程は説明を省略する。
図8(a)〜(d)、及び9(a)〜(d)は、本実施形態における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、図8(a)〜(d)は、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示し、図9(a)〜(d)は、ワード線コンタクトプラグ116近傍の構成を示している。
まず、図8(a)、図9(a)に示すように、半導体基板101上に、n+型拡散層からなるビット線102、ビット線酸化膜110、ONO膜よりなるトラップ性のゲート絶縁膜103、及びポリシリコンからなるワード線とを備えたメモリセル100を形成する。
次に、図8(b)、図9(b)に示すように、メモリセル100上に、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を形成した後、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜106に開口部115を形成する。この開口部115は、ワード線104及びビット線102にそれぞれ平行して形成される。
次に、図8(c)、図9(c)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に遮光膜105を形成する。このとき、遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜106中に形成された開口部115内まで、さらに延出して形成される。その後、フォトマスク113を用いて、メモリセル100上に形成された遮光膜105を残すように、遮光膜105の一部をエッチング除去する。
最後に、図8(d)、図9(d)に示すように、遮光膜105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及びワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116を形成することによって、図6(a)、(b)に示した半導体記憶装置を得る。
(実施の形態3)
図6(a)、(b)に示した実施の形態2に係わる半導体記憶装置は、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105を、ワード線104及びビット線102に平行に形成することによって、ビット線コンタクトプラグ109近傍、及びワード線コンタクトプラグ116近傍から、メモリセル100内に侵入するUV光を効率的に阻止するようにしたものである。
ところで、図8(b)及び図9(b)に示した工程において、層間絶縁膜106中に形成される開口部115は、できるだけワード線104の近くまで形成することが好ましいが、開口部115の形成は、層間絶縁膜106の時間エッチングによって行われるので、開口部115の深さをバラツキなく制御することは難しい。
そこで、本実施の形態3において、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105の深さが制御よく形成された半導体記憶装置を提案する。以下、図10(a)、(b)を参照しながら具体的に説明する。なお、上述した実施の形態2で示した構成と共通する構成については、詳細な説明は省略する。
図10(a)、(b)は、本発明の実施の形態3における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、(a)は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示し、(b)は、ワード線コンタクトプラグ116の近傍の構成を示す。
図10(a)、(b)に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜103と、ゲート絶縁膜103上に形成されたワード線104とで構成されている。また、メモリセル100上に層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及び、ワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116が形成されている。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に絶縁性遮光膜108、及び導電性遮光膜105が形成されると共に、ビット線コンタクトプラグ109の近傍、及びワード線コンタクトプラグ近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中に延出する領域に、絶縁性遮光膜108、及び導電性遮光膜105が形成されている。
ここで、絶縁性遮光膜108は、例えば、20nm〜50nmの膜厚のシリコン窒化膜、シリコンリッチ窒化膜、シリコンリッチ酸化膜等からなり、導電性遮光膜105は、例えば、50nm〜200nmの膜厚のアモルファスシリコン膜、タングステン膜等からなる。
図10(a)、(b)に示したような構成によれば、後述するように、層間絶縁膜106中に形成された絶縁性遮光膜108の膜厚を、20nm〜50nm程度に薄く、かつ制御よく形成することができるので、層間絶縁膜106中に延出して形成された導電性遮光膜105を、ワード線104に接近させて形成することができる。これにより、ビット線コンタクトプラグ109近傍、及びワード線コンタクトプラグ116近傍の側方から、メモリセル100内に侵入するUV光をより効率的に阻止することができる。
また、当然、絶縁性遮光膜108自身も遮光性を有するため、導電性遮光膜105と相まってUV光の遮断特性の向上が図られるが、それと同時に、絶縁性遮光膜108は、ワード線104と導電性遮光膜105とを絶縁する機能も有するため、実施の形態2と同様に、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105を、ワード線104及びビット線102に平行して形成することができる。
次に、本実施の形態3における半導体記憶装置の製造方法について、図11(a)〜(d)、及び図12(a)〜(d)を参照しながら説明する。なお、上述した実施の形態2の工程と共通する工程については、詳細な説明は省略する。
図11(a)〜(d)、及び図12(a)〜(d)は、本実施形態における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、図11(a)〜(d)は、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示し、図12(a)〜(d)は、ワード線コンタクトプラグ116近傍の構成を示している。
まず、図11(a)、図12(a)に示すように、半導体基板101上に、ビット線102、ビット線酸化膜110、トラップ性のゲート絶縁膜103、及びワード線とを備えたメモリセル100を形成する。
次に、図11(b)、図12(b)に示すように、メモリセル100上に、層間絶縁膜106を形成した後、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜106に、ワード線104が露出するよう開口部115を形成する。この開口部115は、ワード線104及びビット線102にそれぞれ平行して形成される。
次に、図11(c)、図12(c)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、絶縁性遮光膜108と導電性遮光膜105の積層膜を形成する。このとき、積層膜の一部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜106中に形成された開口部115内まで、さらに延出して形成される。その後、フォトマスク113を用いて、メモリセル100上に形成された積層膜を残すように、積層膜の一部をエッチング除去する。
最後に、図11(d)、図12(d)に示すように、積層膜108、105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及びワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116を形成することによって、図10(a)、(b)に示した半導体記憶装置を得る。
ここで、層間絶縁膜106中に形成される開口部115は、ワード線104が露出するまで層間絶縁膜106をエッチングして形成されるので、開口部115の深さ方向は容易に制御できる。また、絶縁性遮光膜108は、例えば、CVD法を用いて、開口部115の側面及び底面に堆積されるので、比較的薄い膜厚の絶縁性遮光膜108を、制御よく開口部115の側面及び底面に形成することができる。これにより、層間絶縁膜106中に延出して形成された導電性遮光膜105を、ワード線104に接近させて形成することができる。
また、本実施の形態3においては、遮光膜を、絶縁性遮光膜108及び導電性遮光膜105の積層膜で構成するようにしたが、その積層膜の界面が凹凸形状を有するように加工しておいてもよい。遮光膜は、その特性上、UV光の侵入を完全に遮断することはできないが、UV光の一部が導電性遮光膜105を透過しても、積層膜の界面に形成された凹凸形状によりUV光が乱反射することによって、遮光膜の遮光性を実効的に高めることができる。
なお、積層膜の界面の凹凸形状は、例えば、絶縁性遮光膜108を堆積する際、アルゴンスパッタなどの逆スパッタを行い、絶縁性遮光膜108の表面を凹凸形状に加工することによって形成することができる。
また、本実施の形態3においては、遮光膜を、絶縁性遮光膜108及び導電性遮光膜105の積層膜で構成するようにしたが、導電性遮光膜105をワード線104に接近させて形成する点に着目すれば、絶縁性遮光膜108の代わりに、遮光性のない絶縁膜を用いても、その目的は達成される。
(実施の形態4)
図10(a)、(b)に示した実施の形態3に係わる半導体記憶装置においては、遮光膜を、絶縁性遮光膜108及び導電性遮光膜105の積層膜で構成したが、これは、導電性遮光膜105をワード線104に接近させて形成することが主目的であった。
本発明の実施の形態4に係わる半導体記憶装置は、絶縁性遮光膜の有する遮光性の積極的な利用を図るものである。以下、図13(a)、(b)を参照しながら具体的に説明する。なお、上述の実施の形態1〜実施の形態3で説明した構成と共通する構成については、詳細な説明は省略する。
図13(a)、(b)は、本発明の実施の形態4における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、(a)は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示し、(b)は、ワード線コンタクトプラグ116の近傍の構成を示す。
図13(a)、(b)に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜103と、ゲート絶縁膜103上に形成されたワード線104とで構成されている。そして、メモリセル100の上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜108が形成され、その上に層間絶縁膜106が堆積されている。さらに、層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及び、ワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116が形成されている。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成されると共に、ビット線コンタクトプラグ109の近傍、及びワード線コンタクトプラグ116の近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中に延出する領域に遮光膜105がさらに形成されている。なお、膜中に形成された遮光膜105は、ワード線104上に形成された絶縁性遮光膜108と接している。
本実施の形態4に係わる半導体記憶装置は、言ってみれば、実施の形態1に係わる半導体記憶装置において、メモリセル100の上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜108を、メモリセル100と層間絶縁膜106との間に挿入したものである。
図13(a)、(b)に示したような構成にすると、実施の形態1で示した半導体記憶装置によって発揮されるUV光の遮断効果に加え、メモリセル100を覆う絶縁性遮光膜108による遮断効果がプラスして発揮されるので、コンタクトプラグ形成工程及び配線工程で発生するUV光のメモリセル100内への侵入をより効率的に阻止することができる。
次に、本実施の形態4における半導体記憶装置の製造方法について、図14(a)〜(d)、及び図15(a)〜(d)を参照しながら説明する。なお、上述した実施の形態1〜3で示した工程と共通する工程は説明を省略する。
図14(a)〜(d)、及び図15(a)〜(d)は、本実施形態における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、図14(a)〜(d)は、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示し、図15(a)〜(d)は、ワード線コンタクトプラグ116近傍の構成を示している。
まず、図14(a)、図15(a)に示すように、半導体基板101上に、ビット線102、ビット線酸化膜110、トラップ性のゲート絶縁膜103、及びワード線104とを備えたメモリセル100を形成する。
次に、図14(b)、図15(b)に示すように、メモリセル100の上面及び側面を覆うように、膜厚が20nm〜50nm程度の絶縁性遮光膜108を形成し、その上に層間絶縁膜106をさらに堆積する。そして、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜106を、絶縁性遮光膜108が露出するまでエッチングして、開口部115を形成する。
次に、図14(c)、図15(c)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105を形成する。このとき、遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍、及びワード線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜106中に形成された開口部115内にも形成される。その後、フォトマスク113を用いて、メモリセル100上に形成された遮光膜105を残すように、遮光膜105の一部をエッチング除去する。
最後に、図14(d)、図15(d)に示すように、遮光膜105上に絶縁膜107を堆積した後、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及びワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116を形成することによって、図13(a)、(b)に示した半導体記憶装置を得る。
ここで、層間絶縁膜106中に形成される開口部115は、絶縁性遮光膜108が露出するまで層間絶縁膜106をエッチングして形成されるが、その際、絶縁性遮光膜108は、エッチングストッパーとして機能する。それため、ワード線104上に形成される絶縁性遮光膜108は、比較的薄い膜厚を有する故、層間絶縁膜106中に延出して形成された導電性遮光膜105を、ワード線104に接近させて形成することができる。
なお、本実施の形態4においても、絶縁性遮光膜108の表面に凹凸形状を形成しておくことによって、半導体記憶装置の遮光性をより高めることができる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜実施の形態4で示した半導体記憶装置においては、メモリセル100上に形成された遮光膜105は、層間絶縁膜106を介して形成されるが、当該層間絶縁膜106は、ワード線104と遮光膜105との寄生容量、及びワード線104と遮光膜105との絶縁性を考慮して、所定の膜厚に設定される。かかる事情から、層間絶縁膜106の膜厚は、ある程度の厚みを有することが要求される。
他方、本発明の目的とする遮光性の向上という観点からすれば、遮光膜105を、メモリセル100にできるだけ接近して形成することが望ましく、その意味で、層間絶縁膜106の膜厚は薄くしたい。
ところで、近年の半導体記憶装置の開発状況を見てみると、半導体記憶装置の微細化の進展が目覚ましく、それに伴い、Vtの低電圧化が進んでいる。このような状況に鑑み、本実施の形態5においては、今後のVtの低電圧化にも対応することが可能な半導体記憶装置を提案する。以下、図16(a)、(b)を参照しながら具体的に説明する。なお、上述の実施の形態1〜実施の形態4で説明した構成と共通する構成については、詳細な説明は省略する。
図16(a)、(b)は、本発明の実施の形態5における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、(a)は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示し、(b)は、ワード線コンタクトプラグ116の近傍の構成を示す。
図16(a)、(b)に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜103と、ゲート絶縁膜103上に形成されたワード線104とで構成されている。そして、メモリセル100の上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜108が形成されている。さらに、絶縁性遮光膜108上の少なくともメモリセル100上には、導電性遮光膜105が形成されている。
導電性遮光膜105上には、層間絶縁膜106が堆積され、層間絶縁膜106中には、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109、及び、ワード線104に接続するワード線コンタクトプラグ116が形成されている。
本実施の形態5に係わる半導体記憶装置は、導電性遮光膜105が、層間絶縁膜106を介せずに、膜厚の薄い絶縁性遮光膜108を介してメモリセル上に形成されていることを特徴とするものである。このようにすることによって、導電性遮光膜105が、メモリセル100に接近して形成されるので、導電性遮光膜105によるUV光の遮断効果をより高めることができる。
なお、本実施の形態においては、絶縁性遮光膜108の膜厚が薄いが故に、ワード線104と遮光膜105との耐圧が小さくなることが予想されるが、絶縁性遮光膜108の膜厚、材料等を最適化することにより、低Vt化したときに要求される耐圧に設定することは可能である。
また、本実施の形態においても、絶縁性遮光膜108の表面に凹凸形状を形成しておくことによって、半導体記憶装置の遮光性をより高めることができる。
(実施の形態6)
実施の形態1〜4で示した半導体記憶装置において、半導体記憶装置の微細化が進むと、図19(a)に示すように、ビット線コンタクトプラグ(不図示)の形成領域の幅に対するメモリセル100の高さの比、すなわちアスペクト比が大きくなり、層間絶縁膜106を堆積した直後では、ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線104近傍において、すなわち、メモリセル100上に形成された層間絶縁膜106の表面106aと、ビット線コンタクトプラグの形成領域の上に形成された層間絶縁膜106の表面106bとに段差部が生じる。
層間絶縁膜106に、図3(b)に示した開口部115を形成する際、本来は図19(b)に示すように、層間絶縁膜106の平坦な箇所において開口部115の形成のためのフォトマスク112が開口するようにするべきである。しかし、図19(c)に示すように、層間絶縁膜106に前述した様な大きな段差がある状態で、フォトマスク112の合わせずれが生じると、段差部をまたがるようにしてフォトマスク112の開口部が形成される可能性がある。この場合、段差部にフォトレジストの残渣が生じる可能性があり、開口部115が所望の形状より小さくなり、その後に堆積する遮光膜を開口部115に埋めることができない等の課題が生じることが考えられる。
そこで、本実施の形態6において、開口部115が安定して形成される半導体記憶装置を提案する。以下、図20を参照しながら具体的に説明する。
図20は、本発明の実施の形態6における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示す。
図20に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)と、ゲート絶縁膜上に形成されたワード線104とで構成されている。また、メモリセル100上に層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109が形成されている。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成されており、層間絶縁膜106上に形成された遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグ109の近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中(符号105aに示す領域)にさらに延出して形成されている。
また、メモリセル100上の層間絶縁膜106と、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域の層間絶縁膜との段差d1は、CMP(Chemical Mecanical Polish)法等によって平坦化されているので、層間絶縁膜106の成膜直後と比較して段差が低減された状態にある。
なお、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線105a近傍における層間絶縁膜106の段差部は、100nm以下の段差であることが好ましい。
次に、本実施の形態6における半導体記憶装置の製造方法について、図21及び図22を参照しながら説明する。なお、図3(a)〜(d)に示した実施の形態1の工程と共通する工程の説明は省略する。
図21(a)〜(d)、及び図22(a)〜(c)は、本実施の形態6における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示している。
まず、図21(a)に示すように、半導体基板101上に、n+型拡散層からなるビット線102、ビット線酸化膜110、ONO膜よりなるトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びポリシリコンからなるワード線とを備えたメモリセル100を形成し、メモリセル100上に、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を堆積する。このとき、半導体装置が微細化されていると、ビット線コンタクトプラグの形成領域の幅に対する、メモリセル100の高さの比が大きくなっている。そのため、メモリセル100上の層間絶縁膜106と、ビット線コンタクトプラグの形成領域の層間絶縁膜106との段差d1は、最大でメモリセル100の高さ分生じる。半導体基板101の表面からのメモリセルの高さは、典型的には最大で約250nmであるので、この場合、段差d1も最大で約250nm生じている。
次に、図21(b)に示すように、CMP法等によって層間絶縁膜106を平坦化することで、メモリセル100上の層間絶縁膜106と、ビット線コンタクトプラグの形成領域上の層間絶縁膜106との段差を低減する。これにより、メモリセル100上の層間絶縁膜106の表面と、ビット線コンタクトプラグの形成領域の層間絶縁膜106の表面との段差d1は100nm以下まで低減される。
次に、図21(c)に示すように、フォトマスク112を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍の層間絶縁膜106に開口部115を形成する。この開口部115は、ワード線104に平行して形成される。
次に、図21(d)に示すように、層間絶縁膜106上に遮光膜105を堆積する。このとき、遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍において、層間絶縁膜106中に形成された開口部115内まで、さらに延出して形成される。
その後、図22(a)に示すように、フォトマスク113を用いて、メモリセル100上に形成された遮光膜105を残すように、遮光膜105の一部をエッチング除去する。
次に、図22(b)に示すように、全面に、例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜107を堆積する。このとき、メモリセル100上からビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて絶縁膜107の段差が大きい場合は、必要に応じてCMP法により段差低減を行う。
最後に、図22(c)に示すように、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109を形成することによって、図20に示した半導体記憶装置を得る。
ここで、層間絶縁膜106を図21(b)に示すCMP法により平坦化することで、メモリセル100上からビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて生じている段差を低減することが可能となり、図21(c)に示すフォトマスク112のパターニング工程において合わせずれが生じてフォトマスク112のパターンエッジが層間絶縁膜106の段差部をまたがっても、フォトマスク112の開口部にフォトレジストの残渣は生じにくくなり、所望の形状を安定的に形成することが可能となる。
なお、本実施の形態6において、図6(a)、(b)に示すように、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105aは、ワード線104に接しないように形成してもよい。
また、図10(a)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に絶縁性遮光膜、及び導電性遮光膜を形成すると共に、ビット線コンタクトプラグ109の近傍において、層間絶縁膜106の表面から膜中に延出する領域に、絶縁性遮光膜、及び導電性遮光膜105を形成してもよい。
さらに、図13に示すように、メモリセル100の上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜を形成し、その上に層間絶縁膜106を堆積してもよい。
(実施の形態7)
実施の形態6で示した半導体記憶装置において、さらに微細化が進むと、図20に示す段差d1の低減はCMP法により平坦化を行っても、その影響が顕在化する場合が考えられる。そこで、本実施の形態7において、図20に示す段差d1に影響されることなく遮光構造を形成できる半導体記憶装置を提案する。以下、図23を参照しながら具体的に説明する。
図23は、本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図で、ビット線コンタクトプラグ109の近傍の構成を示す。
図23に示すように、メモリセル100は、半導体基板101に形成された拡散層よりなるビット線102と、ビット線102間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)と、ゲート絶縁膜上に形成されたワード線104とで構成されている。また、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグ109の形成領域にかけて、層間絶縁膜106に開口部が形成されており、この開口部には、ワード線104aより上方に層間絶縁膜106が形成されていない。
ここで、メモリセル100と、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域上の層間絶縁膜106との段差d2は60nm以下である。
ここで段差d2が低い方が望ましい理由は以下の通りである。すなわち、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域には一旦遮光膜105が堆積されるが、遮光膜105は導電性であることから、ビット線コンタクトプラグ109と遮光膜105を接しないようにする必要がある。そのため、ビット線コンタクトプラグ109近傍の遮光膜105の一部を、フォトマスクを用いて選択的に除去する必要がある。その際、マスクの合わせずれが生じたときにメモリセル100とビット線コンタクトプラグ109の形成領域上の層間絶縁膜106との段差部にフォトレジストの残渣残りが生じるのを防ぐために、段差d2は60nm以下と低い方が望ましい。
なお、段差d2の低減は、ビット線コンタクトプラグ109に隣接し合う2つのワード線104aの間隔を狭くして更に微細化を進めた場合に有効である。また、製造コストを削減するために遮光膜105の一部を除去するフォトマスクをあまりアライメント精度の高くないものを使用して、ある程度の合わせずれを許容する場合等にも有効である。
そして、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に、遮光膜105が形成されており、層間絶縁膜106上に形成された遮光膜105の一部は、ビット線コンタクトプラグ109に隣接するワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグ109の形成領域にかけて形成されている開口部の一部に、さらに延出して形成されている(符号105aに示す領域)。
次に、本実施の形態7における半導体記憶装置の製造方法について、図24及び図25を参照しながら説明する。なお、図21及び図22に示した実施の形態6の工程と共通する工程の説明は省略する。
図24(a)〜(d)、及び図25(a)〜(c)は、本実施の形態7における半導体記憶装置の製造方法を示した工程断面図で、ビット線コンタクトプラグ109近傍の構成を示している。
まず、図24(a)に示すように、半導体基板101上に、n+型拡散層からなるビット線102、ビット線酸化膜110、ONO膜よりなるトラップ性のゲート絶縁膜(不図示)、及びポリシリコンからなるワード線とを備えたメモリセル100を形成し、メモリセル100上に、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を堆積する。このとき、半導体記憶装置が微細化されていると、メモリセル100上からビット線コンタクトプラグにかけて、層間絶縁膜106には最大でメモリセル100の高さに相当する段差が生じている。
次に、図24(b)に示すように、CMP法によって層間絶縁膜106を平坦化し、メモリセル100上の層間絶縁膜106とビット線コンタクトプラグの形成領域の層間絶縁膜106との段差を低減する。
次に、図24(c)に示すように、フォトマスク112を用いて層間絶縁膜106の一部を、ビット線コンタクト形成領域に隣接するワード線104aの一部が露出するまで除去する。このとき、ビット線コンタクトプラグの形成領域上には層間絶縁膜106の一部が残り、メモリセル100(ワード線104)の表面と、ビット線コンタクトプラグの形成領域上の層間絶縁膜106の表面との段差d2は60nm以下である。
次に、図24(d)に示すように、層間絶縁膜106上、及びワード線104a上に遮光膜105を堆積する。このとき、遮光膜105の一部は、ワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて形成された開口部内まで、さらに延出して形成される(符号105aに示す領域)。
その後、図25(a)に示すように、フォトマスク113を用いて、ビット線コンタクトプラグの形成領域の遮光膜105を除去する。このとき、メモリセル100上に形成された遮光膜105は、ワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグの形成領域の近傍まで延出して形成される。
次に、図25(b)に示すように、全面に、例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜107を堆積する。このとき、メモリセル100上からビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて絶縁膜107の段差が大きい場合は、必要に応じてCMP法により段差低減を行う。
最後に、図25(c)に示すように、絶縁膜107及び層間絶縁膜106中に、ビット線102に接続するビット線コンタクトプラグ109を形成することによって、図23に示した半導体記憶装置を得る。
本実施の形態において、図24(c)に示すフォトマスク112のパターニング工程が、ワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて開口するようにパターニングしていることが、実施の形態6と異なる。これにより、フォトマスク112の合わせずれが生じた場合でも、フォトマスク112のパターンエッジが、ワード線104aからビット線コンタクトプラグの形成領域にかけて生じている層間絶縁膜106の段差部にまたがることが無くなる。
また、図25(a)に示す工程において、ビット線コンタクトプラグに隣接し合う2つのワード線104aを狭ピッチにして微細化した場合、あるいは、製造コスト削減のためにフォトマスク113をあまりアライメント精度の高くないものを使用した場合において、フォトマスク113に合わせずれが生じた場合に、メモリセル100(ワード線104)の表面と、ビット線コンタクトプラグ109の形成領域上の層間絶縁膜106の表面との段差d2に、フォトマスク113のパターンエッジがまたがる場合が考えられる。段差d2にフォトマスク113のパターンエッジがまたがった場合、段差d2が高いとフォトレジストの残渣が生じ、遮光膜105を所望の形状に加工できない場合が考えられる。そのため、図24(c)示す工程において、段差d2を予め低減する必要がある。
なお、本実施の形態7において、図6(a)、(b)に示すように、層間絶縁膜106中に延出して形成された遮光膜105aは、ワード線104に接しないように形成してもよい。
また、図10(a)に示すように、層間絶縁膜106上の少なくともメモリセル100を覆う領域に絶縁性遮光膜、及び導電性遮光膜を形成すると共に、ワード線104aの一部からビット線コンタクトプラグの形成領域において、層間絶縁膜106の表面から延出する領域に、絶縁性遮光膜、及び導電性遮光膜を形成してもよい。
さらに、図13に示すように、メモリセル100の上面及び側面を覆うように絶縁性遮光膜を形成し、その上に層間絶縁膜106を堆積してもよい。
なお、本発明において、「層間絶縁膜」とは、少なくとも、メモリセル、ビット線コンタクトプラグ、及びワード線コンタクトプラグを相互の電気的に絶縁するもの、並びに、他の半導体装置の構成要素(例えば、配線等)と電気的に絶縁するものをいい、その膜自身がどのような材料で構成され、又はどのような工程で形成されたものであるかは問わず、例えば、別の材料からなる2層以上の膜で構成されたものも含む。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態においては、トラップ性のゲート絶縁膜を備えたメモリセルを対象に説明したが、電子を注入することによってメモリセルの書込を制御するものであれば、他の構造のメモリセルにも本発明の構成を適用することが可能である。
本発明によれば、半導体記憶装置の製造工程で発生するUV光に起因するVt変動を防止し、信頼性の高い半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の構成を模式的に示した平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の他の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態1における半導体記憶装置の他の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の構成を示した断面図で、(a)はビット線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図、(b)はワード線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の構成を模式的に示した平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態2における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体記憶装置の構成を示した断面図で、(a)はビット線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図、(b)はワード線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態3における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態3における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体記憶装置の構成を示した断面図で、(a)はビット線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図、(b)はワード線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態4における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態4における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態5における半導体記憶装置の構成を示した断面図で、(a)はビット線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図、(b)はワード線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態5における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態5における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明における層間絶縁膜に開口部を形成する際のアライメントづれを説明する断面図である。 本発明の実施の形態6おける半導体記憶装置の構成を示した断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態6における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態6における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の構成を示した断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態7における半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 従来のトラップ性のゲート絶縁膜を有するメモリセルの一般的な構成を示した図である。 従来の半導体記憶装置の構成を示した断面図で、(a)はビット線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図、(b)はワード線コンタクトプラグ近傍の構成を示す断面図である。 (a)〜(d)は、従来の半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。 従来の他の半導体記憶装置の構成を示した断面図である。 (a)〜(d)は、従来の他の半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
符号の説明
100、200 メモリセル
101、201 半導体基板
102、202 ビット線
103、203 ゲート絶縁膜
104、204 ワード線
105、205 (導電性)遮光膜
105a サイドウォール膜
106、206 層間絶縁膜
107、207 絶縁膜
108 絶縁性遮光膜
109、209 ビット線コンタクトプラグ
110、210 ビット線酸化膜
112、113、213、214 フォトマスク
115 開口部
116、212 ワード線コンタクトプラグ
215 ビット線コンタクトホール

Claims (27)

  1. 半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接する前記ビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置において、
    前記メモリセル上に層間絶縁膜が形成され、
    前記層間絶縁膜中に、前記ビット線に接続するビット線コンタクトプラグが形成され、
    前記層間絶縁膜上の少なくとも前記メモリセルを覆う領域に、遮光膜が形成されており、
    前記層間絶縁膜上に形成された遮光膜の一部は、前記ビット線コンタクトプラグの近傍において、前記層間絶縁膜の表面から該膜中にさらに延出して形成されていることを特徴とする、半導体記憶装置。
  2. 前記層間絶縁膜中に延出して形成された前記遮光膜の一部は、前記ワード線に平行して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記層間絶縁膜中に延出して形成された前記遮光膜の一部は、前記ビット線コンタクトプラグに隣接するワード線に接していることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記層間絶縁膜中に延出して形成された前記遮光膜の一部は、絶縁膜を介して前記ワード線に接していることを特徴とする、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記絶縁膜は、絶縁性遮光膜よりなることを特徴とする、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記層間絶縁膜中に、前記ワード線に接続するワード線コンタクトプラグが形成され、
    前記層間絶縁膜中に延出して形成された前記遮光膜の一部は、前記ワード線コンタクトプラグの近傍において、前記層間絶縁膜中に延出して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記層間絶縁膜中に延出して形成された前記遮光膜の一部は、前記ビット線に平行して形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記層間絶縁膜中に延出した形成された前記遮光膜の一部は、前記層間絶縁膜中に形成された開口部内に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記遮光膜は、導電性遮光膜と絶縁性遮光膜との積層膜よりなることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記導電性遮光膜と前記絶縁性遮光膜との界面が、凹凸形状に形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記遮光膜の一部が接する前記ワード線は、データ保持には使用されないダミーワード線であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記遮光膜は、前記ビット線コンタクトプラグが形成されるよりも前に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  13. 前記層間絶縁膜は、前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線近傍において段差部を有し、該段差部の段差が100nm以下に平坦化されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記ビット線コンタクトプラグが形成された領域の前記層間絶縁膜の表面の高さは、前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線の表面の高さ以下であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体記憶装装置。
  15. 前記ビット線コンタクトプラグが形成された領域の前記層間絶縁膜の表面の高さと、前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線の表面の高さとの差は、60nm以下であることを特徴とする、請求項14に記載の半導体記憶装装置。
  16. 半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接する前記ビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置において、
    前記メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜が形成され、
    前記絶縁性遮光膜上の少なくとも前記メモリセル上に導電性遮光膜が形成されていることを特徴とする、半導体記憶装置。
  17. 半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接する前記ビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記メモリセル上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上の少なくとも前記メモリセルを覆う領域に遮光膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜中に、前記ビット線に接続するビット線コンタクトプラグを形成する工程とを備え、
    前記遮光膜を形成する工程において、前記層間絶縁膜上に形成された前記遮光膜の一部が、前記ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍において、前記層間絶縁膜の表面から該膜中にさらに延出して形成されることを特徴とする、半導体記憶装置の製造方法。
  18. 前記層間絶縁膜を形成した後、前記ビット線コンタクトプラグの形成領域近傍の前記層間絶縁膜に開口部を形成する工程をさらに備え、
    前記遮光膜を形成する工程において、前記遮光膜が、前記層間絶縁膜上の少なくとも前記メモリセルを覆う領域、及び前記層間絶縁膜に形成された前記開口部内に形成されることを特徴とする、請求項17に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  19. 前記開口部は、前記ビット線コンタクトプラグの形成領域に隣接するワード線が露出するように形成され、
    前記開口部内に形成された前記遮光膜は、前記ワード線に接していることを特徴とする、請求項18に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  20. 前記開口部を形成した後、少なくとも前記開口部の側面及び底面に絶縁性遮光膜を形成する工程をさらに備え、
    前記遮光膜は、前記絶縁性遮光膜を介して前記ワード線に接していることを特徴とする、請求項19に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  21. 前記メモリセル上に前記層間絶縁膜を形成する前に、前記メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜を形成する工程をさらに備え、
    前記開口部は、前記絶縁性遮光膜が露出するように形成され、
    前記開口部内に形成された前記遮光膜は、前記絶縁性遮光膜に接していることを特徴とする、請求項18に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  22. 前記ビット線コンタクトプラグの形成工程は、前記遮光膜の形成工程の後に実行されることを特徴とする、請求項17に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  23. 前記層間絶縁膜を形成する工程は、前記層間絶縁膜の前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線近傍における段差が100nm以下になるように、前記層間絶縁膜を平坦化する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  24. 前記層間絶縁膜を形成する工程は、前記ビット線コンタクトプラグが形成される領域の前記層間絶縁膜の表面を除去して、該除去された層間絶縁膜の表面の高さを、前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線の表面の高さ以下にする工程をさらに備え、
    前記遮光膜を形成する工程において、前記遮光膜の一部は、前記除去された層間絶縁膜上の前記ビット線コンタクトプラグが形成される領域近傍まで延在するように形成されることを特徴とする、請求項17に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  25. 前記除去された層間絶縁膜の表面の高さと、前記ビット線コンタクトプラグに隣接する前記ワード線の表面の高さとの差が60nm以下であることを特徴とする、請求項24に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  26. 半導体基板に形成された拡散層よりなる複数のビット線と、隣接する前記複数のビット線間に形成されたトラップ性のゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成されたワード線とで構成されたメモリセルを備えた半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記メモリセルの上面及び側面を覆うように、絶縁性遮光膜が形成する工程と、
    前記絶縁性遮光膜上の少なくとも前記メモリセル上に導電性遮光膜を形成する工程とを備えていることを特徴とする、半導体記憶装置の製造方法。
  27. 前記絶縁性遮光膜を形成した後、該絶縁性遮光膜の表面を凹凸形状に加工する工程をさらに備えていることを特徴とする、請求項20、21、又は22に記載の半導体記憶装置の製造方法。
JP2006117910A 2005-11-11 2006-04-21 半導体記憶装置およびその製造方法 Pending JP2007158289A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006117910A JP2007158289A (ja) 2005-11-11 2006-04-21 半導体記憶装置およびその製造方法
CN2006101015527A CN1964052B (zh) 2005-11-11 2006-07-12 半导体存储装置及其制造方法
US11/495,780 US7439577B2 (en) 2005-11-11 2006-07-31 Semiconductor memory and method for manufacturing the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005327197 2005-11-11
JP2006117910A JP2007158289A (ja) 2005-11-11 2006-04-21 半導体記憶装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007158289A true JP2007158289A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38039853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006117910A Pending JP2007158289A (ja) 2005-11-11 2006-04-21 半導体記憶装置およびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7439577B2 (ja)
JP (1) JP2007158289A (ja)
CN (1) CN1964052B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021319A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Panasonic Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009099813A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Spansion Llc 半導体装置の製造方法
JP2009122456A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sharp Corp 半導体装置、表示装置、携帯機器

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI424503B (zh) * 2008-04-09 2014-01-21 Nanya Technology Corp 一種半導體結構及其製作方法
TWI424502B (zh) * 2008-04-09 2014-01-21 Nanya Technology Corp 一種半導體結構及其製作方法
JP2009295781A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2010212454A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Panasonic Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2011003600A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Panasonic Corp 半導体記憶装置の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596581A (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 Mitsubishi Electric Corp 半導体不揮発性記憶装置
JP2003243545A (ja) * 2001-11-19 2003-08-29 Saifun Semiconductors Ltd メモリ・デバイスの保護層とそのための方法
WO2004079824A2 (en) * 2003-03-05 2004-09-16 Spansion Llc Charge-trapping memory arrays

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6774432B1 (en) * 2003-02-05 2004-08-10 Advanced Micro Devices, Inc. UV-blocking layer for reducing UV-induced charging of SONOS dual-bit flash memory devices in BEOL
US6833581B1 (en) 2003-06-12 2004-12-21 Spansion Llc Structure and method for preventing process-induced UV radiation damage in a memory cell
DE112004003004T5 (de) * 2004-10-25 2007-10-25 Spansion Llc, Sunnyvale Halbleiterbauelement und Verfahren zu dessen Herstellung

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS596581A (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 Mitsubishi Electric Corp 半導体不揮発性記憶装置
JP2003243545A (ja) * 2001-11-19 2003-08-29 Saifun Semiconductors Ltd メモリ・デバイスの保護層とそのための方法
WO2004079824A2 (en) * 2003-03-05 2004-09-16 Spansion Llc Charge-trapping memory arrays

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021319A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Panasonic Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009099813A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Spansion Llc 半導体装置の製造方法
JP2009122456A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Sharp Corp 半導体装置、表示装置、携帯機器
JP4592739B2 (ja) * 2007-11-15 2010-12-08 シャープ株式会社 表示装置、携帯機器

Also Published As

Publication number Publication date
CN1964052B (zh) 2011-02-02
CN1964052A (zh) 2007-05-16
US7439577B2 (en) 2008-10-21
US20070108509A1 (en) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100632634B1 (ko) 플래시 메모리 소자 및 그 제조 방법
KR100572330B1 (ko) 저항 패턴을 갖는 비휘발성 기억 소자 및 그 형성 방법
JP4418150B2 (ja) スプリットゲート型フラッシュメモリ形成方法
JP2007158289A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
KR100753154B1 (ko) 비휘발성 메모리 소자 및 그 형성 방법
JP2009010326A (ja) フラッシュメモリ素子の製造方法
KR100568445B1 (ko) 부분 소노스 형 게이트 구조체를 제조하는 방법 및 그것을갖는 비휘발성 메모리 셀 제조 방법
US7320934B2 (en) Method of forming a contact in a flash memory device
KR20130023993A (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
US7479427B2 (en) Semiconductor device and method of fabrication
JP4822792B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR100655433B1 (ko) 비휘발성 메모리 소자 및 그 제조방법
US7541243B2 (en) Methods of forming integrated circuit devices having gate electrodes formed on non-uniformly thick gate insulating layers
JP2010021493A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006253643A (ja) 半導体素子のゲート電極パターン形成方法
US20080203458A1 (en) Semiconductor Memory Device and Method of Fabricating the Same
KR19990007264A (ko) 반도체 메모리 소자 및 그 제조방법
KR100660712B1 (ko) 스플리트 게이트형 비휘발성 기억 장치의 제조 방법
KR20100076695A (ko) 전하 트랩층을 갖는 불휘발성 메모리소자의 형성방법
KR100832028B1 (ko) 반도체 메모리 소자의 제조방법
JP2009070871A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
KR20100079382A (ko) 플래시 메모리 소자 및 그 제조방법
KR100832004B1 (ko) 낸드 플래시 메모리 소자의 제조방법
KR20090044399A (ko) 전하 트랩층을 갖는 불휘발성 메모리소자 및 그 제조방법
KR20040036311A (ko) 낸드형 플래쉬 메모리장치의 게이트 전극 형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110628

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121106